JPH0931372A - クリヤーコート用塗料および塗装方法 - Google Patents

クリヤーコート用塗料および塗装方法

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JPH0931372A
JPH0931372A JP7185105A JP18510595A JPH0931372A JP H0931372 A JPH0931372 A JP H0931372A JP 7185105 A JP7185105 A JP 7185105A JP 18510595 A JP18510595 A JP 18510595A JP H0931372 A JPH0931372 A JP H0931372A
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JP
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acid
coating
clear
clear coat
paint
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JP7185105A
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English (en)
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Kenji Shibamoto
健二 柴本
Mitsuyuki Mashita
光行 間下
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗装作業性および塗膜の仕上がり外観性を損な
うことなく、充分な垂れ止め性を付与する新規なクリヤ
ーコート用塗料およびその塗装方法を提供する。 【解決手段】第一の発明はクリヤーコート用塗料中の固
形分あたり脂肪酸ポリアミドワックスを0.05〜5重
量%含有するクリヤーコート用塗料であり、第二の発明
は素材に上塗り塗料としてベースコート用塗料及びクリ
ヤーコート用塗料を順次塗装した後、得られた未硬化の
2層塗膜を同時に加熱硬化せしめる2コート1ベーク塗
装方法において、クリヤーコート用塗料中の固形分当た
り脂肪酸ポリアミドワックスを0.05〜5重量%含有
する第一の発明のクリヤーコート塗料を用いることを特
徴とする塗装方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なクリヤーコー
ト用塗料に関し、さらにベースコート用塗料とクリヤー
コート用塗料とからなる上塗り塗料においてクリヤーコ
ート用塗料としてその新規なクリヤーコート用塗料を用
いる塗装方法に関し、詳しくは2コート1ベーク塗装方
法において優れた垂れ止め性と仕上がり外観性を与える
クリヤーコート用塗料を上塗り塗料のベースコート用塗
料の上に塗装する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特に自動車ボディー表面の上塗り
塗装方法として、金属粉顔料とさらに必要に応じ着色用
顔料とを配合したベースコート用塗料を塗装した後、ク
リヤーコート用塗料をウエットオンウエット方式で塗装
し、得られた未硬化の2層からなる上塗り塗膜を同時に
加熱硬化せしめる2コート1ベーク仕上げ方式が広く採
用されている。かかる上塗り塗装におけるクリヤーコー
ト用塗料に垂れ止めの目的で用いる流動調整剤として、
従来、反応性マイクロゲル、非水系分散粒子、合成微粉
シリカ、有機ベントナイト、尿素系針状結晶体、ポリエ
チレンワックス等が使用されている。しかし反応性マイ
クロゲルおよび非水系分散粒子の場合は、十分な垂れ止
め効果を得るためには多量の添加を必要とし、その結
果、塗料価格が高くなるといった問題があった。合成微
粉シリカの場合は凝集力が強すぎるためクリヤーコート
塗膜表面に肌荒れが生じて、良好な塗膜の仕上がり外観
が得られないといった問題があった。また有機ベントナ
イトや尿素系針状結晶体の場合はクリヤーコート塗膜が
着色する問題があった。さらにポリエチレンワックスは
凝集力が弱いために十分な垂れ止め効果が得られないと
いう問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は作業性
および塗膜の仕上がり外観性を損なうことなく、十分な
垂れ止め性を付与する上塗り塗料の新規なクリヤーコー
ト用塗料および該クリヤーコート塗料を用いた塗装方法
を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本明細書において、上塗
り塗料とはベースコート用塗料とその上に塗装するクリ
ヤーコート用塗料とを合わせたものをいう。またクリヤ
ー塗料とは通常の透明な塗料のことをいい、クリヤーコ
ート用塗料とは上塗り塗料においてベースコート用塗料
の上に塗装するクリヤー塗料のことをいう。本発明者等
は、鋭意研究を重ねた結果、通常のクリヤーコート用塗
料に脂肪酸ポリアミドワックスを含有させることによ
り、クリヤーコート用塗料の垂れ止め性と、仕上がり外
観性に優れた上塗り塗膜が得られることを見いだし、本
発明を完成するに至った。すなわち本発明の第一の発明
はクリヤーコート用塗料中の固形分あたり、平均粒子径
を5μm以下に分散させた脂肪酸ポリアミドワックスを
0.05〜5重量%含有するクリヤーコート用塗料であ
り、第二の発明は素材にベースコート用塗料及びクリヤ
ーコート用塗料を順次塗装した後、得られた未硬化の2
層塗膜を同時に加熱硬化せしめる2コート1ベーク塗装
方法において、クリヤーコート用塗料中の固形分当たり
脂肪酸ポリアミドワックスを0.05〜5重量%含有す
る第一の発明のクリヤーコート用塗料を用いることを特
徴とする塗装方法である。
【0005】本願発明で使用するクリヤーコート用塗料
に用いる脂肪族ポリアミドワックスとは、脂肪族ジアミ
ンと、前記ジアミンのアミノ基に対しカルボキシル基と
して当量になるように脂肪族ヒドロキシモノカルボン酸
及び脂肪族ジカルボン酸とを反応して得られる化合物を
いう。ここで脂肪族ジアミンとしては例えばエチレンジ
アミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノ
ブタン、ヘキサメチレンジアミンなどである。また脂肪
族ヒドロキシモノカルボン酸としては例えば12−ヒド
ロキシステアリン酸がある。脂肪族ジカルボン酸として
は例えばシュウ酸、コハク酸、フマル酸、グルタール
酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン
酸等があげられる。脂肪酸ポリアミドワックスは1種用
いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良く、
またその添加量は、クリヤーコート用塗料の総固形分中
の含有率0.05〜5重量%の範囲、好ましくは0.1
から2.5重量%の範囲で配合されるように選ばれる。
添加量が0.05重量%より少ないと目的とした流動特
性が得られず、垂れ止め性に効果が見られない。また5
重量%を越えて用いた場合は光沢値を低下させることが
あるので好ましくない。上記脂肪酸ポリミドワックスを
クリヤーコート用塗料中で有効に機能させるには、分散
機により平均粒子径5μm以下に分散させる必要があ
る。脂肪酸ポリアミドワックスの平均粒子径が5μmよ
り大きいと、適切な流動特性が得られず十分な垂れ止め
効果が得られない。また塗膜外観性を低下させることも
ある。
【0006】本発明で用いる脂肪酸ポリアミドワックス
を含有するクリヤーコート用塗料は従来公知のクリヤー
塗料に脂肪酸ポリアミドワックスを含有させたものであ
り、必須成分として(1)反応性官能基を有する皮膜形
成性樹脂、(2)上記樹脂中に含まれる反応性官能基と
反応しうる官能基を1分子中に平均2個以上有する硬化
剤、および(3)有機溶剤を含有する透明性塗料であ
る。 (1)反応性官能基を有する皮膜形成性樹脂としては従
来のクリヤー塗料に用いられている樹脂は全て用いられ
ることができ、例えばポリエステル樹脂、アクリル樹
脂、フッ素樹脂及びそれらの混合物等が挙げられる。該
反応性官能基を有する樹脂の反応性官能基としては、水
酸基、エポキシ基、カルボキシル基、アルコキシシリル
基等が挙げられる。
【0007】反応性官能基を有するポリエステル樹脂
は、1分子中にカルボキシル基2個以上を有する化合物
と1分子中に水酸基2個以上有する多価アルコールを用
いて、通常の重縮合反応により、容易に形成させること
ができる。このとき、カルボキシル基に対して水酸基過
剰で合成を行うことで反応性官能基として水酸基を導入
することができ、また水酸基に対してカルボキシル基過
剰で合成を行えば反応性官能基としてカルボキシル基を
導入することができる。反応性官能基を有するポリエス
テル樹脂の合成に用いられる1分子中にカルボキシル基
を2個以上を有する化合物としては、例えばコハク酸、
アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカメチレン
ジカルボン酸などの炭素数2〜22の脂肪族ポリカルボ
ン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメ
リット酸、ピロメリット酸などの芳香族ポリカルボン
酸;テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、メ
チルヘキサヒドロフタル酸などの脂環式ポリカルボン
酸;無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタル酸、ヘ
キサヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタ
ル酸などの酸無水物が挙げられる。また、反応性官能基
を有するポリエステル樹脂の合成に用いられる1分子中
に水酸基を2個以上有する多価アルコールとしては、例
えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレングリコー
ル、ペンタンジオール、ジメチルブタンジオール、水添
ビスフェノールA、グリセリン、ソルビトール、ネオペ
ンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル−1,3−
プロパンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、
1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタ
ン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、
キニトール、マニトール、トリスヒドロキシエチルイソ
シアヌレート、ジペンタエリスリトール及びそれらの環
状ラクトン付加物などが挙げられる。
【0008】反応性官能基を有するアクリル樹脂として
は、反応性官能基含有α,β−不飽和単量体を単独重合
させてもよいし、他のα,β−不飽和単量体と共重合さ
せても得ることができる。反応性官能基含有α,β−不
飽和単量体としては、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、メサコン酸、マレイン酸、フマル酸な
どのカルボキシル基含有α,β−不飽和単量体;グリシ
ジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、β−メ
チルグリシジルアクリレート、β−メチルグリシジルメ
タクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
アクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
メタクリレートなどのエポキシ基含有α,β−不飽和単
量体;2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、
4−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒドロキシブ
チルメタクリレート、N−メチロールアクリルアミド及
びそれらのε−カプロラクトン付加体などの水酸基含有
α,β−不飽和単量体;トリメトキシシリルプロピルア
クリレート、トリエトキシシリルプロピルアクリレー
ト、トリメトキシシリルプロピルメタクリレート、トリ
エトキシシリルプロピルメタクリレートなどのアルコキ
シシリル基含有α,β−不飽和単量体などが挙げられ
る。これらの反応性官能基含有α,β−不飽和単量体
は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。また、これら反応性官能基含有α,β
−不飽和単量体と共重合可能な他のα,β−不飽和単量
体としては、例えばメチルアクリレート、メチルメタク
リレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレー
ト、n−プロピルアクリレート、n−プロピルメタクリ
レート、イソプロピルアクリレート、イソプロピルメタ
クリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタ
クリレート、イソブチルアクリレート、イソブチルメタ
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタ
クリレート、ステアリルメタクリレート、フェニルアク
リレート、フェニルメタクリレート、ベンジルアクリレ
ート、ベンジルメタクリレート、テトラシクロドデシル
アクリレート、テトラシクロドデシルメタクリレート、
ノルボルニルアクリレートなど、あるいはスチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、フマル酸ジアルキ
ル、イタコン酸ジアルキル、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどが
挙げられる。
【0009】反応性官能基を有するフッ素樹脂はフルオ
ロオレフィン化合物と反応性官能基を有するビニルエー
テル化合物、アリルエーテル化合物、カルボン酸ビニル
エステル化合物、(メタ)アクリル酸エステル化合物と
のラジカル共重合により得られる。ここで反応性官能基
を有する単量体の例としては、2−ヒドロキシエチルビ
ニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、
5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、6−ヒドロキ
シヘキシルビニルエーテル等の水酸基含有ビニルエ−テ
ル化合物およびそれらの酸無水物付加体;ヒドロキシ酢
酸ビニル、ヒドロキシピバリン酸ビニル等の水酸基含有
カルボン酸ビニル;コハク酸モノビニル、グルタル酸モ
ノビニル、アジピン酸モノビニル等のカルボキシル基含
有カルボン酸ビニルエステル;2−ヒドロキシエチルア
リルエーテル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、
5−ヒドロキシペンチルアリルエーテル、6−ヒドロキ
シヘキシルアリルエーテル及びそれらのε−カプロラク
トン付加体等の水酸基含有アリルエーテル化合物および
それらの酸無水物付加体;2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピ
ルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、N−メチロ
ールアクリルアミド及びそれらのε−カプロラクトン付
加体等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステルまたは
水酸基含有(メタ)アクリルアミド;アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、メサコン酸、マレイン酸、フマ
ル酸等の重合性カルボン酸等が挙げられる。
【0010】(2)反応性官能基と反応し得る官能基を
1分子中に平均2個以上有する硬化剤としては、アミノ
プラスト樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロック化
ポリイソシアネート化合物、ポリカルボン酸化合物、ブ
ロック化ポリカルボン酸化合物、ポリエポキシ化合物等
が挙げられる。ここでアミノプラスト樹脂とはアミノ基
あるいはアミド基を含む化合物、例えばメラミン、ベン
ゾグアナミン、尿素、ジシアンジアミド、グリコールウ
レア等をメチルアルコール、エチルアルコール、プロピ
ルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアル
コール等のアルコール類の存在下でホルムアルデヒドと
脱水縮合させることにより得られる樹脂を示す。ポリイ
ソシアネート化合物としてはヘキサメチレンジイソシア
ネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジイソシアナ
トエチルジシクロヘキシルメタン等の脂肪族及び脂環式
ジイソシアネート化合物およびそれらのイソシヌレート
体、ビュレット体、アダクト体が挙げられる。ブロック
化ポリイソシアネート化合物としては、上記ポリイソシ
アネ−ト化合物のイソシアネート基を活性メチレン、オ
キシム、ラクタム、アルコール、フェノール等の活性水
素で化学的にブロックした化合物があげられる。
【0011】ポリカルボン酸化合物としては、例えばコ
ハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、デカ
メチレンジカルボン酸などの炭素数2〜22の脂肪族ポ
リカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸などの芳香族ポリ
カルボン酸;テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタ
ル酸、メチルヘキサヒドロフタル酸などの脂環式ポリカ
ルボン酸;1分子中に水酸基2個以上有する多価アルコ
ール、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレン
グリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブ
タンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレン
グリコール、ペンタンジオール、ジメチルブタンジオー
ル、水添ビスフェノールA、グリセリン、ソルビトー
ル、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2−メチル
−1,3−プロパンジオール、1,2,6−ヘキサント
リオール、1,2,4−ブタントリオール、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
トール、キニトール、マニトール、トリスヒドロキシエ
チルイソシアヌレート、ジペンタエリスリトールまたは
それらの環状ラクトン付加物等に、無水コハク酸、無水
マレイン酸、無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸などの酸無水物を
開環付加させた化合物;前述のカルボン酸基を有するポ
リエステル樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
【0012】またブロックポリカルボン酸化合物として
は、上記ポリカルボン酸化合物のカルボキシル基をビニ
ルエーテル化合物またはビニルチオエーテル化合物によ
り化学的にブロックした化合物が挙げられる。ポリエポ
キシ化合物としては例えばビスフェノール型エポキシ樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、グリシジル(メタ)アクリレ
ート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)
アクリレート等の単独重合体又は共重合体、ポリカルボ
ン酸あるいはポリオールとエピクロルヒドリンとの反応
により得られるポリグリシジル化合物などのエポキシ基
含有化合物等が揚げられる。 (3)有機溶剤としてはヘキサン、シクロヘキサン、ト
ルエン、キシレン等のほか、エクソン化学(株)から市
販されているソルベッソ#100、ソルベッソ#150
等の炭化水素系溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イ
ソブチル、プロピオン酸メチル等のエステル系溶剤;ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤;メチルアルコ
ール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール等の
アルコール系溶剤;エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノブチルエーテル、酢酸エ
チレングリコールモノブチルエーテル等のグリコール系
溶剤など、通常のクリヤー塗料に用いられる溶剤はすべ
て用いることができる。
【0013】本発明で用いられる脂肪族ポリアミドワッ
クスを含有するクリヤーコート用塗料は、そのままで、
あるいは必要に応じ、着色顔料、フィラー、溶剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、他の流動調整剤、硬
化触媒等の各種添加剤を配合して使用することができ
る。
【0014】本発明を実施するにあたり、ベースコート
用塗料としては通常用いられるベースコート用塗料をそ
のまま用いることができ、通常(1)反応性官能基を有
する被膜形成性樹脂、(2)上記樹脂中に含まれる反応
性官能基と反応し得る官能基を1分子中に平均2個以上
有する硬化剤、(3)金属フレーク粉末、マイカ粉末、
着色性有機顔料、着色性無機顔料等の顔料、および
(4)有機溶剤からなる熱硬化性の着色塗料である。 (1)被膜形成性樹脂としては水酸基、エポキシ基、カ
ルボキシル基等を反応性官能基として有するアクリル樹
脂、アルキッド樹脂、エポキシ樹脂などクリヤーコート
用塗料に用いられているものと同様なものをもちいるこ
とができる。 (2)上記反応性官能基と反応し得る官能基を1分子中
に平均2個以上有する硬化剤としては、アミノプラスト
樹脂、ポリイソシアネート化合物、ブロック化ポリイソ
シアネート化合物、ポリカルボン酸化合物、ブロック化
ポリカルボン酸化合物、ポリエポキシ化合物等、クリヤ
ーコート用塗料に用いられるものと同様なものを用いる
ことができる。
【0015】(3)顔料としては従来ベースコート用塗
料に用いられているものがそのまま適用でき、そのうち
でも代表的なものには金属顔料として例えばアルミニウ
ムフレーク、ニッケルフレーク、銅フレーク、真鍮フレ
ーク及びクロムフレーク等が挙げられ、また、マイカ粉
末としては、パールマイカ、着色パールマイカのマイカ
粉末も用いられる。また、キナクリドン系、ペリレン
系、ネオインジゴ系、アゾ系、フタロシアニン系、イン
ダンスロン系等の有機顔料、酸化チタン、酸化鉄、硫酸
バリウム、炭酸カルシウム、クレー、シリカ等の無機顔
料、カーボンブラック等の炭素系顔料も用いられる。 (4)有機溶剤としてはクリヤーコート用塗料の場合と
同様、炭化水素系、エステル系、ケトン系、アルコール
系、グリコール系等、通常の塗料の溶剤に用いられる溶
剤はすべて用いることができる。 ほかに通常の溶剤型塗料に補完的に添加されるアクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、セルロースアセテートブチレ
ート等の各種樹脂、ポリエチレンワックス、ポリアミド
ワックス、内部架橋型樹脂微粒子等のレオロジー調整
剤、タルク、カオリン、ベントナイト、疎水性シリカ等
の体質顔料、紫外線吸収剤、光安定剤、黄変防止剤、レ
ベリング剤、ワキ防止剤等の塗料用添加剤を必要に応じ
て加えることができる。
【0016】本発明の2コート1ベーク方式で仕上げる
上塗り塗装方法は、例えば化成処理した鋼板に電着塗料
を塗装焼き付けした塗膜、中塗り塗料(省略する場合も
ある)を塗装後焼き付けした塗膜、各種プラスチック素
材に適したプライマーを塗装し中塗り塗料(省略する場
合もある)を塗装後焼き付けした塗膜等を素材として、
ベースコート用塗料を塗装し、次いで脂肪族ポリアミド
ワックスを含有するクリヤーコート用塗料を塗装したの
ち得られた未硬化の2層塗膜を硬化させる。ベースコー
ト用塗料の硬化後の膜厚は10〜50μm程度が好まし
く該塗料を塗装後、数分間室温に放置するか、50〜8
0℃で数分間強制乾燥した後、クリヤーコート用塗料を
塗装する。クリヤーコート塗膜の硬化後の膜厚は10〜
100μm、好ましくは20〜80μmである。次い
で、被塗物を120〜180℃程度で30〜90分間程
度加熱して硬化せしめる。また本発明のクリヤーコート
用塗料は単独で素材に塗装することもできる。
【0017】
【実施例】以下に、製造例、実施例、比較例によって本
発明をさらに詳細に説明する。製造例、実施例及び比較
例中の部及び%は重量基準である。
【0018】製造例(クリヤー塗料の製造) クリヤー用塗料としてブロック酸エポキシ硬化型の塗料
を以下の(1)〜(4)の手順で製造した。なお製造溶
液の不揮発分の測定は140℃で20分間加熱して測定
した。また粘度測定はガードナー粘度法(JIS K−
5400)にて測定した。 (1)硬化剤溶液の製造 温度計、還流冷却器、攪拌器、滴下ロートを備えた4つ
口フラスコに下記組成物を仕込み、攪拌しながら120
℃に昇温した。 ペンタエリスリトール 136.0部 メチルイソブチルケトン 538.7部 次いで120℃を保ちながらメチルヘキサヒドロフタル
酸無水物672.0部を2時間かけて滴下し、混合物の
酸価が170以下になるまで反応を続けて4官能ポリカ
ルボン酸エステル溶液を得た。さらに得られたポリカル
ボン酸エステル溶液と下記の成分とを、前記と同様のフ
ラスコに仕込んだ。 ポリカルボン酸エステル溶液 336.7部 イソブチルビニルエーテル 120.2部 35重量%塩酸 0.2部 メチルイソブチルケトン 46.3部 50℃で反応を行って混合物の酸価が12以下となった
ところで反応を終了し、放冷後分液ロートに生成物を移
した。得られた生成物は、分液ロート中で10%炭酸ナ
トリウム水溶液100部を用いて洗浄後、洗浄液のpH
が7以下になるまで300部ずつの脱イオン水で水洗を
繰り返した。その後、有機層中にモレキュラーシーブを
加え、室温で3日間乾燥することによって、不揮発分6
0.0%、ガードナー粘度E〜F(25℃)の化学的に
ブロックされた酸型の硬化剤溶液を得た。
【0019】(2)エポキシ基含有アクリル樹脂溶液の
製造 温度計、還流冷却器および攪拌器を備えた4つ口フラス
コに、初期仕込み溶剤としてキシレンを40.0部仕込
み、攪拌下で加熱して100℃に保った。これに、グリ
シジルメタクリレート28.4部、ブチルメタクリレー
ト20.0部、メチルメタクリレート27.7部、2−
エチルヘキシルアクリレート23.9部およびアゾビス
イソブチロニトリル2.0部を酢酸ノルマルブチル5
4.0部に混合して溶解した溶液を、100℃で2時間
かけて滴下ロートより等速で滴下した。滴下終了後温度
を100℃に1時間保ち、ついでアゾビスイソブチロニ
トリル0.2部を酢酸ノルマルブチル3.8部に溶解し
た溶液を添加し、さらに100℃の温度を2時間保持し
たところで反応を終了した。得られエポキシ基含有アク
リル樹脂溶液の反応終了時の不揮発分は50.8%、ガ
ードナー粘度はSであった。
【0020】(3)酸触媒溶液の製造 300mlの4つ口フラスコにメチルイソブチルケトン
25.0部、酢酸エチル25.0部を仕込み、十分に混
合した後、オクチル酸亜鉛20.1部、ジ(2−エチル
ヘキシル)スルホコハク酸24.1部、およびN−メチ
ルモルホリン5.8部の混合物を攪拌しながら加えた。
その後、反応溶液を3時間静置することにより、熱潜在
性の酸触媒の50%溶液を得た。
【0021】(4)クリヤー用塗料の製造 容器に、前記で製造した硬化剤溶液を50部、エポキシ
基含有アクリル樹脂溶液を100部、酸触媒溶液を4.
3部、モダフロー(モンサント(株)製商品名、レベリ
ング剤)を0.1部、キシレンを3.0部および酢酸ノ
ルマルブチルを0.8部加えて十分に攪拌してクリヤー
塗料(E−1)を得た。
【0022】実施例1(クリヤーコート用塗料の製造) 製造例で得たクリヤー塗料(E−1)及び市販の流動調
製剤を含まないクリヤー塗料に脂肪酸ポリアミドワック
スを添加し、十分に混合した後、分散機としてモーター
ミル250(イーガー・ジャパン(株)製商品名)を用
い4000rpmで30分間分散を行った。この分散液
の顕微鏡観察により添加した脂肪族ポリアミドワックス
の粒径が5μm以下であることを確認し、本発明のクリ
ヤーコート用塗料(No.1〜No.7)を製造した。
また同様の手法により脂肪族ポリアミドワックスを添加
せずにあるいは他の流動調製剤を添加して比較のクリヤ
ーコート用塗料(No.8〜No.15)を製造した。
組成を表1、表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】表1及び表2に記載したクリヤー塗料およ
び流動調製剤はつぎとおりである。 クリヤー塗料 *1:ベルコートNo.6200クリヤー[日本油脂
(株)製商品名、アクリル系クリヤー塗料] *2:フロシャインH−3クリヤー[日本油脂(株)製
商品名、アクリル系クリヤー塗料] *3:フロシャインF−1クリヤー[日本油脂(株)製
商品名、アクリルフッ素系クリヤー塗料] *4:ハイウレタンNo.5000クリヤー[日本油脂
(株)製商品名、アクリル系クリヤー塗料]、(2液型
のため主剤中で分散を行い後に硬化剤と混合した。) 流動調製剤 *5:ポリテックス9010[油化シェルエポキシ
(株)製商品名、非水系分散粒子系流動調製剤 ] *6:AEROSIL、R972[日本アエロジル
(株)製商品名、疎水性シリカ] *7:ペイントアディティブ371FP[ヘキスト
(株)製商品名、ポリエチレンワックス6%溶液] *8:フローノンSH290[共栄社化学(株)製商品
名、ポリアミドワックス10%ペースト] *9:フローノンHR−2[共栄社化学(株)製商品
名、ポリアミドワックス10%ペースト]
【0026】実施例2および比較例 実施例1で得られた表1の本発明のクリヤーコート用塗
料および表2の比較のクリヤーコート用塗料を用い、次
の方法で塗装を行った。 塗装板の作成 化成処理されたダル鋼板にエポキシ樹脂系カチオン電着
塗料を乾燥膜圧で20μmになるように塗装して170
℃で20分間硬化させた。この後、中塗り塗料としてハ
イエピコNo.100(日本油脂(株)製商品名)を乾
燥膜厚で40μmになるように塗装し、140℃で20
分間硬化させて得た中塗り塗装板を試験用の素材とし
た。次に、ベースコート用塗料としてベルコートNo.
5230(商品名、日本油脂(株)製、2コート1ベー
ク用ベースコート用塗料)に希釈溶剤としてトルエンを
加え、フォードカップ#4で15秒(20℃)になるよ
うに希釈し、上記被塗物に幅24mmのマスキングテー
プを貼り付けたものに乾燥膜厚で15μm相当になるよ
うにエアスプレー塗装した。このベースコート塗膜を焼
き付けることなく3分間放置した後、表1(本発明)お
よび表2(比較)に示したクリヤーコート用塗料につい
て、希釈シンナーとしてソルベッソ#100(エクソン
(株)製商品名)を加え、フォードカップ#4で25秒
(20℃)になるように希釈して得たクリヤーコート用
塗料をウエットオンウエットで膜厚傾斜をつけてエアス
プレー塗装した。塗装直後にマスキングテープを剥して
垂直状態で10分間放置した後、垂直状態で140℃で
30分間焼き付けを行った。焼き付け後にマスキング部
分の上塗りクリヤーコート用塗料の垂れの始まるところ
のクリヤーコート層の膜厚(以下「垂れ限界膜厚」とい
う)を測定した。また垂れ限界膜厚部分の上塗り外観性
(ハンター社製ドリゴンメーターの30°光沢値によ
る)を測定した。結果を表3(本発明)および表4(比
較)に示す。
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】表3および表4の結果から素材にベースコ
ート用塗料及びクリヤーコート用塗料を用いて塗膜を順
次形成させ、2コート1ベーク方式で仕上げる上塗り塗
装方法において、クリヤーコート用塗料として脂肪酸ポ
リアミドワックスを含有するクリヤーコート用塗料を用
いた表1のNo.1〜No.7は脂肪酸ポリアミドワッ
クス未添加の表4のNo.11〜No.15と比較して
垂れ止め性に優れ、良好な仕上がり外観性を持つ塗膜が
得られることがわかる。しかし、流動調整剤として非水
系分散粒子及びポリエチレンワックスを用いたNo.8
およびNo.10は垂れ止め性に劣り、疎水性シリカを
用いたNo.9は優れた垂れ止め性を示すものの凝集力
が強すぎるため外観性の低下が生じることが確認され
た。
【0030】
【発明の効果】本発明のクリヤーコート用塗料は垂れ防
止性に優れており、また素材にベースコート用塗料及び
本発明のクリヤーコート用塗料を順次形成させた後同時
に焼きつける2コート1ベーク方式で仕上げる上塗り塗
装方法において、脂肪酸ポリアミドワックスを含有する
クリヤーコート用塗料を用いることにより、優れた垂れ
止め性だけでなく、優れた仕上がり外観性も得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クリヤーコート用塗料中の固形分あたり、
    平均粒子径を5μm以下に分散させた脂肪酸ポリアミド
    ワックスを0.05〜5重量%含有することを特徴とす
    るクリヤーコート用塗料。
  2. 【請求項2】素材にベースコート用塗料及びクリヤーコ
    ート用塗料を順次塗装した後、得られた未硬化の2層塗
    膜を同時に加熱硬化せしめる2コート1ベーク塗装仕上
    げ方法において、クリヤーコート用塗料として請求項1
    記載のクリヤーコート用塗料を用いることを特徴とする
    塗装方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017529448A (ja) * 2014-08-22 2017-10-05 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH 低酸価のポリエステルとポリアミドとの混合物をレオロジー補助剤として含む、ベースコートフィルムを適用するための水性コーティング組成物
JP2019026807A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 Agcコーテック株式会社 フッ素系塗料、ならびに、塗膜付き基材およびこれの製造方法

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JP2017529448A (ja) * 2014-08-22 2017-10-05 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH 低酸価のポリエステルとポリアミドとの混合物をレオロジー補助剤として含む、ベースコートフィルムを適用するための水性コーティング組成物
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