JPH09315128A - 自動車用空気調和装置の空気流路切換装置 - Google Patents

自動車用空気調和装置の空気流路切換装置

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JPH09315128A
JPH09315128A JP13230596A JP13230596A JPH09315128A JP H09315128 A JPH09315128 A JP H09315128A JP 13230596 A JP13230596 A JP 13230596A JP 13230596 A JP13230596 A JP 13230596A JP H09315128 A JPH09315128 A JP H09315128A
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秀希 吉田
Toshiharu Watanabe
年春 渡辺
Manabu Uomoto
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒータコア3とバイパス流路4とへの空調用
空気の流れ状態を切り換える為の遮蔽膜13の移動を、
軽い力で、且つ、小さな摩擦音で行なわせる。 【構成】 ヒータコア3とバイパス流路4とへの空調用
空気の流れ状態の切り換えは、無端ベルト5により昇降
する遮蔽膜13により行なう。ヒータコア3又はバイパ
ス流路4の全閉状態では、遮蔽膜13に形成した突出部
16、16が何れかのプーリ9、11、15と衝合す
る。従って、上記全閉状態では、遮蔽膜13によるシー
ル性を確保できる。遮蔽膜13の昇降時には、上記突出
部16、16が何れのプーリ9、11、15からも外
れ、遮蔽膜13が相手面と擦れ合う事を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係る自動車用空気調和
装置の空気流路切換装置は、自動車室内の暖房、冷房、
除湿を行なう為の自動車用空気調和装置を構成するダク
ト内を流れる空気の流路を変換すべく、この空気調和装
置内に組み込んだ状態で利用する。
【0002】
【従来の技術】自動車室内の暖房、冷房、除湿を行なう
為の自動車用空気調和装置は、空調用の空気を流通させ
る為のダクト内に、この空気を冷却する為のエバポレー
タと、この空気を加熱する為のヒータコアとを、互いに
直列に配置して成る。ヒータコアの側方にはバイパス流
路を設け、上記エバポレータを通過した空気の全部又は
一部を、上記ヒータコアを通さずに下流側に送れる様に
している。夏期等、自動車室内を冷房する必要がある場
合には、上記エバポレータを通過した低温の空気の全部
又は大部分を、上記バイパス流路を通じて、自動車室内
への吹き出し口に送る。これに対して、冬期等、自動車
室内を暖房する必要がある場合には、上記エバポレータ
を通過した空気の全部又は大部分を、上記ヒータコアを
通じて、自動車室内への吹き出し口に送る。この様に暖
房を行なう際には、上記エバポレータには、必ずしも冷
媒を通さない。上記吹き出し口から吹き出す空気の温度
を中間にする際には、上記ヒータコアを通過する空気の
量と上記バイパス流路を通過する空気の量とを適宜調節
する。
【0003】自動車用空気調和装置には、上述の様に、
ヒータコアを通過する空気の量とバイパス流路を通過す
る空気の量とを調節する為の空気流路切換装置が必要に
なる。この為従来は、上記ヒータコア及びバイパス流路
の上流側に、枢軸を中心として揺動する事により、エバ
ポレータを通過した空気のうちヒータコアに流れる割合
とバイパス流路に流れる割合とを調節する、エアミック
スドアを設けて、上記調節を行なっている。
【0004】ところが、空気流路切換装置としてエアミ
ックスドアを使用する場合には、このエアミックスドア
の揺動に拘らず、このエアミックスドアと他の構成部品
との干渉を防止する必要上、エバポレータとヒータコア
及びバイパス流路との間隔を大きくしなければならな
い。この結果、自動車用空気調和装置の小型化が難しく
なる。
【0005】この様な事情に鑑みて従来から、例えば特
開平5−141762号公報、同5−280802号公
報に記載されている様に、膜状のダンパを流路の開口と
平行に移動させる事により、この開口を開閉する空気流
路切換装置が考えられている。
【0006】
【本発明の前提となる構造】又、本発明者は、エバポレ
ータとヒータコア及びバイパス流路との間隔を大きくす
る事なく、ヒータコアとバイパス流路とに流れる空気の
割合等を変換自在な自動車用空気調和装置の空気流路切
換装置として、図11〜12に示す様な構造のものを考
えた。先ず、この先発明に係る自動車用空気調和装置の
空気流路切換装置に就いて説明する。
【0007】自動車用空気調和装置を構成するダクト1
の内側中間部には、上流側(図11の左側)から順に、
エバポレータ2とヒータコア3とを、互いに直列に設け
ている。このうちのエバポレータ2は、上記ダクト1の
内側流路全体を塞ぐ状態で設けているが、上記ヒータコ
ア3は、この内側流路の下側に偏らせて設けている。こ
の様にヒータコア3の設置位置を偏らせる事により、上
記ヒータコア3の上方に、上記エバポレータ2を通過し
た空気を、このヒータコア3を通さずに下流側(図11
の右側)に流すバイパス流路4を設けている。これらヒ
ータコア3とバイパス流路4とが、互いに並列に配置さ
れた1対の空気流路を構成する。又、これらヒータコア
3とバイパス流路4との上流端部が、1対の空気流路の
開口端部に相当する。
【0008】上記エバポレータ2と上記ヒータコア3及
びバイパス流路4との間部分には、図12に示す様に左
右1対の無端ベルト5、5を、これらヒータコア3とバ
イパス流路4との配列方向である上下方向に掛け渡し、
且つこれらヒータコア3及びバイパス流路4の上流端を
左右両側(図11の表裏両側)から挟む状態で設けてい
る。即ち、上記ダクト1の四周を仕切る壁部のうち、上
記ヒータコア3とバイパス流路4との配列方向両側であ
る上下両側に存在する壁部6a、6bの一部で、これら
ヒータコア3及びバイパス流路4と上記エバポレータ2
との間部分に、収納凹部7a、7bを形成している。そ
して、一方の収納凹部7aの内側に配設した駆動軸8の
両端部に駆動プーリ9、9を固定し、他方の収納凹部7
bの内側に配設した従動軸10の両端部に従動プーリ1
1、11を支持している。上記駆動軸8は、図示しない
電動モータにより、任意方向に回転駆動自在とする。こ
の電動モータとしては、DCサーボモータ、DCステッ
ピングモータ等、回転方向及び回転量の調節自在なもの
を使用する。
【0009】上記1対の無端ベルト5、5は、上述の様
にそれぞれ1対ずつ設けた駆動プーリ9、9と従動プー
リ11、11との間に掛け渡している。1対の駆動プー
リ9、9同士の大きさ、1対の従動プーリ11、11同
士の大きさは、それぞれ互いに等しい。又、これら各プ
ーリ9、11として好ましくは段付プーリを使用し、上
記各無端ベルト5、5として好ましくは段付ベルトを使
用する。従って、これら1対の無端ベルト5、5は、上
記電動モータへの通電に伴って、互いに同期して駆動さ
れる。尚、図11の例では、上記各無端ベルト5の中間
部にテンションプーリ12を設け、これら各無端ベルト
5に適正な張力付与を行なっている。
【0010】上述の様にダクト1内に配設された1対の
無端ベルト5、5同士の間には、遮蔽膜13を、これら
両無端ベルト5、5の内側縁(互いに対向する側縁)同
士の間に掛け渡す状態で設けている。この遮蔽膜13
は、前記ヒータコア3とバイパス流路4との何れか一方
の開口端部を選択的に塞ぐ形状及び大きさを有する。即
ち、上記1対の無端ベルト5、5を、図12の矢印α方
向に循環させて、上記遮蔽膜13をダクト1の下半部に
移動させた場合には、この遮蔽膜13が上記ヒータコア
3の上流端開口を塞ぎ、反対に上記1対の無端ベルト
5、5を、図12の矢印β方向に循環させて、上記遮蔽
膜13をダクト1の上半部に移動させた場合には、この
遮蔽膜13が上記バイパス流路4の上流端開口を塞ぐ様
にしている。又、この遮蔽膜13を中間位置に停止させ
た状態では、上記エバポレータ2を通過した空気の一部
をヒータコア3に、残部をバイパス流路4に、それぞれ
流す。尚、上記ダクト1の底部に設けた排水口14は、
上記エバポレータ2部分で発生した凝縮水を、このダク
ト1外に排出する為のものである。
【0011】図11〜12に示す様な構造の自動車用空
気調和装置の空気流路切換装置によれば、従来の揺動式
エアミックスドアを使用した構造の場合に比べて、エバ
ポレータ2とヒータコア3及びバイパス流路4との距離
を縮める事ができて、自動車用空気調和装置の小型化を
図れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図11〜12に示した
構造の場合には、遮蔽膜13により選択的に閉じられる
ヒータコア3及びバイパス流路4の上流端開口のシール
性確保と、遮蔽膜13を移動させる際に要する力の軽減
及び発生する騒音の低減とを両立させる事が難しい。即
ち、急速冷房(全冷房)の為、エバポレータ2を通過し
た空気を総てバイパス流路4に流す場合、或は急速暖房
(全暖房)の為、エバポレータを通過した空気を総てヒ
ータコア3に流す場合には、上記遮蔽膜13により、上
記ヒータコア3或はバイパス流路4の上流端開口を塞
ぐ。この場合、冷暖房効果を高める為には、上記遮蔽膜
13によりその上流端開口を覆われたヒータコア3或は
バイパス流路4に空気が漏れ込まない様にする必要があ
る。この為に図11〜12に示した構造では、上記遮蔽
膜13を、上記ヒータコア3及びバイパス流路4の上流
端開口周縁部と擦れ合わせつつ、この上流端開口周縁部
を移動させなければならない。
【0013】ところが、この様に遮蔽膜13を、上記ヒ
ータコア3及びバイパス流路4の開口周縁部と擦れ合わ
せつつ、この開口周縁部を移動させると、この遮蔽膜1
3を移動させる事に対する摩擦抵抗が大きくなり、しか
も移動の度に摩擦音が発生する。摩擦抵抗の増大は、遮
蔽膜13を移動させる為の電動モータに要求されるトル
クの増大を招き、この電動モータの大型化並びに消費電
力の増大の原因となる。又、摩擦音の発生は、乗員に不
快感を与える原因となる。本発明は、この様な事情に鑑
みて、全暖房時及び全冷房時の冷暖房効果を高くし、し
かも遮蔽膜の移動時にこの遮蔽膜が相手面と擦れ合う事
を防止すべく、考えたものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用空気調
和装置の空気流路切換装置は、互いに並列に配置された
1対の空気流路と、この1対の空気流路の開口端部に、
これら1対の空気流路の配列方向に掛け渡され、且つこ
れら1対の空気流路の端部開口を両側から挟む状態で設
けられ、互いに同期して駆動される1対の無端ベルト
と、上記1対の空気流路のうちの何れか一方の空気流路
の端部開口を選択的に塞ぐ形状及び大きさを有し、上記
1対の無端ベルト同士の間に掛け渡された遮蔽膜と、こ
の遮蔽膜が上記1対の空気流路のうちの何れか一方の空
気流路の端部開口に整合した状態で、上記遮蔽膜を当該
空気流路の端部開口に向け押圧する押圧手段とを備え
る。
【0015】
【作用】上述の様に構成される本発明の自動車用空気調
和装置の空気流路切換装置の場合には、1対の空気流路
のうちの一方の空気流路を選択して、この一方の空気流
路にのみ空気を流し、他方の空気流路には空気を流さな
い場合には、押圧手段が作動して、この他方の空気流路
(当該空気流路)の端部開口に向け、遮蔽膜を押し付け
る。この状態では、上記他方の空気流路の端部開口のシ
ールが有効に行なわれ、この他方の空気流路に空気が漏
れ込む事はない。これに対して、上記1対の空気流路の
端部開口同士の間で上記遮蔽膜を移動させる際には、上
記押圧手段が作動しない為、この遮蔽膜が上記1対の空
気流路の上流端開口周縁部に押し付けられる事はない。
従って、この遮蔽膜の移動を軽い力で行なえるだけでな
く、この遮蔽膜の移動により発生する摩擦音も抑える事
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜3は、請求項2に対応す
る、本発明の実施の形態の第1例を示している。ヒータ
コア3及びバイパス流路4の上流端開口を、これらヒー
タコア3及びバイパス流路4の幅方向(図1〜3の表裏
方向)両側から挟む状態で設けられた左右1対の無端ベ
ルト5は、ぞれぞれ第一プーリである駆動プーリ9と第
二プーリである従動プーリ11との間に掛け渡してい
る。この部分の構造に就いては、前述の図11〜12に
示した構造と同様である。特に、本例の自動車用空気調
和装置の空気流路切換装置の場合には、上記駆動プーリ
9と従動プーリ11との間部分で、且つ上記ヒータコア
3とバイパス流路4との上流端部開口の間部分に、第三
プーリである中間プーリ15を設けている。上記駆動プ
ーリ9及び従動プーリ11とこの中間プーリ15とは、
同形にし、且つこれら各プーリ9、11、15の回転中
心軸を、上記ヒータコア3とバイパス流路4との上流端
部開口と平行な同一平面上に配置している。又、中間プ
ーリ15の回転中心から駆動プーリ9の回転中心までの
距離と、同じく従動プーリ11の回転中心までの距離と
は、互いに等しくしている。
【0017】上記左右1対の無端ベルト5の内側縁同士
の間には遮蔽膜13を、前述の図11〜12に示した構
造の場合と同様に、掛け渡している。特に、本例の自動
車用空気調和装置の空気流路切換装置の場合には、上記
各無端ベルト5の移動方向に関する両端縁部である、上
記遮蔽膜13の上下両端縁部に1対の突出部16、16
を、上記各無端ベルト5の内周側に突出する状態で設け
ている。尚、上記各プーリ9、11、15は、好ましく
は、上記遮蔽膜13の全幅に亙る、軸方向に長いものを
使用する。
【0018】本例の自動車用空気調和装置の空気流路切
換装置は、上述の様に構成される為、ヒータコア3とバ
イパス流路4とのうちの一方を選択して、この一方にの
み空気を流し、他方には空気を流さない場合には、押圧
手段が作動して、この他方のの端部開口に向け、上記遮
蔽膜13を押し付ける。例えば、全冷房状態とする為、
上記ヒータコア3の上流端開口を全閉とし、上記バイパ
ス流路4の上流端開口を全開とする場合には、図1に示
す様に、前記ダクト1内で上記遮蔽膜13を下降させ、
上記1対の突出部16、16を、上記従動プーリ11と
中間プーリ15とに乗り上げさせる。この結果、上記遮
蔽膜13が、上記ヒータコア3の上流端開口に向け押圧
されて、このヒータコア3の上流端開口のシールが有効
に行なわれ、このヒータコア3に空気が漏れ込む事がな
くなる。
【0019】又、全暖房状態とする為、上記バイパス流
路4の上流端開口を全閉とし、上記ヒータコア3の上流
端開口を全開とする場合には、図2に示す様に、上記ダ
クト1内で上記遮蔽膜13を上昇させ、上記1対の突出
部16、16を、上記駆動プーリ9と中間プーリ15と
に乗り上げさせる。この結果、上記遮蔽膜13が、上記
バイパス流路4の上流端開口に向け押圧されて、このバ
イパス流路4の上流端開口のシールが有効に行なわれ、
このバイパス流路4に空気が漏れ込む事がなくなる。
【0020】これに対して、上記ヒータコア3とバイパ
ス流路4との端部開口同士の間で上記遮蔽膜13を移動
させる際には、図3に示す様に、上記突出部16、16
が何れのプーリ9、11、15にも乗り上げる事がな
く、押圧手段が作動しない。この為、この遮蔽膜13が
上記ヒータコア3とバイパス流路4との上流端開口周縁
部に押し付けられる事はない。従って、この遮蔽膜13
の移動を軽い力で行なえるだけでなく、この遮蔽膜13
の移動により発生する摩擦音も抑える事ができる。
【0021】尚、エバポレータ2(図11参照)を通過
した空気の一部をヒータコア3を通過させ、残部をバイ
パス流路4を通過させる、所謂エアミックス状態では、
図3に示す様に、上記遮蔽膜13がこれらヒータコア3
及びバイパス流路4の上流端開口に押し付けられない。
但し、この場合には、元々ヒータコア3及びバイパス流
路4の双方に空気を流す為、上記遮蔽膜13によるシー
ル性を確保する必要はない。従って、この遮蔽膜13が
上記上流端開口に押し付けられない事は、実用上全く問
題とはならない。
【0022】又、上記エアミックス状態では、上記遮蔽
膜13を上下方向中間の所望位置で停止させる必要があ
る。本例(及び次述する第2例並びに後述する第3例)
の場合には、上記遮蔽膜13を上下両端位置にまで変位
させた状態で、前記無端ベルト5を駆動させる為に要す
るトルクが大きくなる。従って、この無端ベルト5を駆
動する為の電動モータの回転方向及びこの電動モータへ
の通電量を監視すれば、特にリミットスイッチ等を設け
なくても、上記遮蔽膜13が何れかの端部に移動した事
を検知できる。そこで、上記遮蔽膜13を上下方向中間
の所望位置に停止させる場合、この遮蔽膜13を何れか
の端部に移動させてから、逆方向に所望量だけ変位させ
れば、所望のエアミックス状態を実現できる。これに対
して、図11に示した構造の場合、所望のエアミックス
状態を実現する為には、遮蔽膜13の位置を知る為のリ
ミットスイッチ等が必要になる。
【0023】次に、図4〜7は、請求項3に対応する、
本発明の実施の形態の第2例を示している。無端ベルト
5、5に沿って位置する、遮蔽膜13の左右両端縁部に
は、1対のカム棒17、17を固定している。これら両
カム棒17、17は、それぞれの両端部を上記遮蔽膜1
3と反対側に突出させて、それぞれ1対ずつ、合計4本
の係合ピン18、18としている。尚、本例の場合に上
記遮蔽膜13は、合成樹脂、或は金属板等、比較的硬質
で、或る程度大きな曲げ剛性を有する材質により造る。
【0024】一方、自動車用空気調和装置のダクト1を
構成し、上記1対の無端ベルト5、5を左右両側から挟
む位置に設けられた、左右1対の壁部19の内面には、
カム溝20を形成している。これら各カム溝20は、上
記各係合ピン18、18をがたつきなく、且つ軽い力で
変位自在に係合させる幅寸法を有する。又、これら各カ
ム溝20の上端部には上記バイパス流路4に向け折れ曲
がった上端折れ曲がり部21を、同じく下端部には上記
ヒータコア3に向け折れ曲がった下端折れ曲がり部22
を、それぞれ形成している。更に、上記各カム溝20の
中間部には、上記ヒータコア3及びバイパス4に向けて
山形に突出した、中間折れ曲がり部23を形成してい
る。この中間折れ曲がり部23と、上記上端、下端両折
れ曲がり部21、22との距離は互いに等しくし、且
つ、上記各カム棒17、17の上下両端部に設けられた
係合ピン18、18同士の距離とも等しくしている。
【0025】本例の自動車用空気調和装置の空気流路切
換装置の場合、例えば、全冷房状態とする為、上記ヒー
タコア3の上流端開口を全閉とし、上記バイパス流路4
の上流端開口を全開とする場合には、図5に示す様に、
上記ダクト1内で上記遮蔽膜13を下降させ、この遮蔽
膜13の左右両側縁に固定されたカム棒17の係合ピン
18、18を、下端折れ曲がり部22と中間折れ曲がり
部23とに位置させる。この結果、上記遮蔽膜13が、
上記ヒータコア3の上流端開口に向け押圧されて、この
ヒータコア3の上流端開口のシールが有効に行なわれ、
このヒータコア3に空気が漏れ込む事がなくなる。尚、
図示の例では、上記遮蔽膜13の片面で上記ヒータコア
3及びバイパス流路4に対向する部分に、ウレタンフォ
ーム等の気密材24を添着して、シール性を十分に向上
させられる様にしている。
【0026】又、全暖房状態とする為、上記バイパス流
路4の上流端開口を全閉とし、上記ヒータコア3の上流
端開口を全開とする場合には、図6に示す様に、上記ダ
クト1内で上記遮蔽膜13を上昇させ、上記係合ピン1
8、18を、上端折れ曲がり部21と中間折れ曲がり部
23とに位置させる。この結果、上記遮蔽膜13が、上
記バイパス流路4の上流端開口に向け押圧されて、この
バイパス流路4の上流端開口のシールが有効に行なわ
れ、このバイパス流路4に空気が漏れ込む事がなくな
る。
【0027】これに対して、上記ヒータコア3とバイパ
ス流路4との端部開口同士の間で上記遮蔽膜13を移動
させる際には、図7に示す様に、上記係合ピン18、1
8が何れの折れ曲がり部21〜23にも位置しなくなっ
て、押圧手段が作動しない。この為、この遮蔽膜13が
上記ヒータコア3とバイパス流路4との上流端開口周縁
部に押し付けられる事はない。従って、この遮蔽膜13
の移動を軽い力で行なえるだけでなく、この遮蔽膜13
の移動に発生する摩擦音も抑える事ができる。エアミッ
クス状態では、上記遮蔽膜13がこれらヒータコア3及
びバイパス流路4の上流端開口に押し付けられないが、
この事が実用上全く問題とはならない事は、前述した第
1例の場合と同様である。
【0028】次に、図8〜10は、請求項4に対応す
る、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の
場合、左右1対の無端ベルト5、5は、1対の空気流路
であるヒータコア3及びバイパス流路4の端部開口の配
列方向両側である上下両側に配置された、第一、第二両
プーリである駆動プーリ9及び従動プーリ11の他、第
三プーリである中間プーリ25、25にも掛け渡されて
いる。この中間プーリ25は、上記駆動プーリ9と従動
プーリ11との上下方向中間位置で、これら駆動、従動
両プーリ9、11よりも上記ヒータコア3及びバイパス
流路4の端部開口に近い位置に配置されている。又、上
記中間プーリ25、25は、互いに同心に枢支されて左
右1対に分割されており、これら各中間プーリ25、2
5の内端部(互いに対向する端部)が、上記各無端ベル
ト5、5の内側縁(互いに対向する側縁)よりも内方に
突出しない状態に配置している。
【0029】一方、遮蔽膜13は、合成樹脂、或は金属
板等、比較的硬質で、或る程度大きな曲げ剛性を有する
材質により造っている。上記各無端ベルト5、5に対向
する、上記遮蔽膜13の左右両端縁部で、これら各無端
ベルト5、5の移動方向両端部である上下両端部は、こ
れら各無端ベルト5、5に枢着している。即ち、上記遮
蔽膜13の左右両端縁部の上下両端部に、図10に示す
様な枢支ピン26を突設すると共に、上記各無端ベルト
5の一部に、同図に示す様な係止孔27を形成してい
る。そして、上記各枢支ピン26を各係止孔27に挿入
する事により、上記遮蔽膜13の四隅部分を、上記した
左右1対の無端ベルト5、5の中間部に枢支している。
【0030】本例の場合、上記遮蔽膜13は、ヒータコ
ア3及びバイパス流路4(図11参照)の上流端開口側
が凸面となる方向に湾曲した、部分円筒面形である。
又、上記ヒータコア3及びバイパス流路4の上流端開口
部分に設ける受板28は、それぞれ上記遮蔽膜13の凸
面側が密接自在な形状に湾曲している。又、上記受板2
8の上下方向中間部で、上記ヒータコア3及びバイパス
流路4の上流端開口同士の境界部には、上記無端ベルト
5、5の側に突出する変曲部29が存在する。
【0031】本例の自動車用空気調和装置の空気流路切
換装置の場合、例えば、全暖房状態とする為、上記バイ
パス流路4の上流端開口を全閉とし、上記ヒータコア3
の上流端開口を全開とする場合には、図8に鎖線で示す
様に、前記ダクト1内で上記遮蔽膜13を上昇させる。
この遮蔽膜13が上昇し切った状態では、この遮蔽膜1
3の上下両端部を上記無端ベルト5に枢支した枢支ピン
26が駆動プーリ9及び中間プーリ25に近づき、上記
遮蔽膜13が、上記バイパス流路4の上流端開口に向け
押圧されて、このバイパス流路4の上流端開口のシール
が有効に行なわれ、このバイパス流路4に空気が漏れ込
む事がなくなる。
【0032】これに対して、全冷房状態とする為、上記
ヒータコア3の上流端開口を全閉とし、上記バイパス流
路4の上流端開口を全開とする場合には、上記遮蔽膜1
3を図8の下端部にまで下降させる。この遮蔽膜13が
下降し切った状態では、この遮蔽膜13が上記ヒータコ
ア3の上流端開口に向け押圧されて、このヒータコア3
の上流端開口のシールが有効に行なわれ、このヒータコ
ア3に空気が漏れ込む事がなくなる。
【0033】これに対して、上記ヒータコア3とバイパ
ス流路4との端部開口同士の間で上記遮蔽膜13を移動
させる際には、この遮蔽膜13の上下両端部を枢支して
いる枢支ピン26が、前記各プーリ9、11、25の間
に直線的に調節された無端ベルト5に引かれる状態で、
前記受板28から離れる。この為、図8に実線で示す様
に、上記遮蔽膜13が上記ヒータコア3とバイパス流路
4との端部開口に押し付けられる事がなくなって、この
遮蔽膜13の移動を軽い力で行なえるだけでなく、この
遮蔽膜13の移動に発生する摩擦音も抑える事ができ
る。エアミックス状態では、上記遮蔽膜13がこれらヒ
ータコア3及びバイパス流路4の上流端開口に押し付け
られないが、この事が実用上全く問題とはならない事
は、前述した第1〜2例の場合と同様である。
【0034】尚、本発明を実施する場合に、上下左右方
向は、図示の例に限らず、自動車用空気調和装置の構造
に応じて任意に選択できる。更に、本発明の空気流路切
換装置により切り替えられる空気流路は、ヒータコア3
とバイパス流路4とに限らない。他にも、内気取り入れ
口と外気取り入れ口、ベンチレーション吹き出し口に通
じる空気流路と足下吹き出し口に通じる空気流路等、隣
接して配置された1対の空気流路であれば、本発明を実
施する事ができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の自動車用空気調和装置の空気流
路切換装置は、以上に述べた通り構成され作用するの
で、小型且つ省エネルギで、しかも乗員に不快感を与え
る事のない自動車用空気調和装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、全冷房時の状
態で示す部分断面図。
【図2】同じく全暖房時の状態で示す部分断面図。
【図3】同じく中間状態で示す部分断面図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す要部斜視
図。
【図5】同じく全冷房時の状態で示す部分断面図。
【図6】同じく全暖房時の状態で示す部分断面図。
【図7】同じく中間状態で示す部分断面図。
【図8】本発明の実施の形態の第3例を示す部分断面
図。
【図9】同じく分解斜視図。
【図10】同じく部分分解斜視図。
【図11】本発明の前提となる構造を示す、部分断面
図。
【図12】同じく部分斜視図。
【符号の説明】
1 ダクト 2 エバポレータ 3 ヒータコア 4 バイパス流路 5 無端ベルト 6a、6b 壁部 7a、7b 収納凹部 8 駆動軸 9 駆動プーリ 10 従動軸 11 従動プーリ 12 テンションプーリ 13 遮蔽膜 14 排水口 15 中間プーリ 16 突出部 17 カム棒 18 係合ピン 19 壁部 20 カム溝 21 上端折れ曲がり部 22 下端折れ曲がり部 23 中間折れ曲がり部 24 気密材 25 中間プーリ 26 枢支ピン 27 係止孔 28 受板 29 変曲部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに並列に配置された1対の空気流路
    と、この1対の空気流路の開口端部に、これら1対の空
    気流路の配列方向に掛け渡され、且つこれら1対の空気
    流路の端部開口を両側から挟む状態で設けられ、互いに
    同期して駆動される1対の無端ベルトと、上記1対の空
    気流路のうちの何れか一方の空気流路の端部開口を選択
    的に塞ぐ形状及び大きさを有し、上記1対の無端ベルト
    同士の間に掛け渡された遮蔽膜と、この遮蔽膜が上記1
    対の空気流路のうちの何れか一方の空気流路の端部開口
    に整合した状態で、上記遮蔽膜を当該空気流路の端部開
    口に向け押圧する押圧手段とを備えた自動車用空気調和
    装置の空気流路切換装置。
  2. 【請求項2】 押圧手段が、1対の無端ベルトを掛け渡
    す為の第一プーリ及び第二プーリと、これら第一、第二
    両プーリの間部分で1対の空気流路の端部開口の間部分
    に設けられた第三プーリと、上記遮蔽膜の無端ベルトの
    移動方向に関する両端縁部に、各無端ベルトの内周側に
    突出する状態で設けられた1対の突出部とから成り、上
    記遮蔽膜が上記1対の空気流路のうちの何れか一方の空
    気流路の端部開口に整合した状態で、上記1対の突出部
    が上記第三プーリと上記第一、第二両プーリの何れかと
    衝合する事により、上記遮蔽膜を当該空気流路の端部開
    口に向け押圧するものである、請求項1に記載した自動
    車用空気調和装置の空気流路切換装置。
  3. 【請求項3】 押圧手段が、それぞれが無端ベルトに沿
    って位置する遮蔽膜の両端縁部に固定され、それぞれの
    両端部をこの遮蔽膜と反対側に突出させた1対のカム棒
    と、1対の無端ベルトを両側から挟む位置に設けられた
    壁部の内面に形成されて、上記各カム棒の両端部を遊合
    させるカム溝とから成り、上記遮蔽膜が上記1対の空気
    流路のうちの何れか一方の空気流路の端部開口に整合し
    た状態で、上記各カム棒の両端部が上記各カム溝の一部
    で上記空気流路の側に突出した部分に整合する事によ
    り、上記遮蔽膜を当該空気流路の端部開口に向け押圧す
    るものである、請求項1に記載した自動車用空気調和装
    置の空気流路切換装置。
  4. 【請求項4】 1対の無端ベルトが、1対の空気流路の
    端部開口の配列方向両側に配置された第一、第二両プー
    リと、これら両プーリの中間位置でこれら両プーリより
    も上記1対の空気流路の端部開口に近い位置に、各無端
    ベルトの内側縁よりも内方に突出しない状態で配置され
    た第三プーリとに掛け渡されており、上記各無端ベルト
    に対向する遮蔽膜の両端縁部でこれら無端ベルトの移動
    方向両端部は、これら各無端ベルトに枢着されており、
    上記遮蔽膜は、上記各空気流路の端部開口側が凸面とな
    る方向に湾曲した部分円筒面形であり、上記1対の空気
    流路の端部開口は、それぞれ上記遮蔽膜が密接自在な形
    状に湾曲しており、且つ、1対の空気流路の端部開口同
    士の境界部には、上記無端ベルトの側に突出する変曲部
    が存在し、上記遮蔽膜が上記1対の空気流路のうちの何
    れか一方の空気流路の端部開口に整合した状態で、上記
    遮蔽膜の両端部と無端ベルトとの枢着部が上記各空気流
    路の端部開口に最も近づき、上記遮蔽膜を当該空気流路
    の端部開口に向け押圧する、請求項1に記載した自動車
    用空気調和装置の空気流路切換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0949097A3 (en) * 1998-04-09 2000-09-20 Sanden Corporation Air conditioner for vehicles
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FR2791925A1 (fr) * 1999-04-09 2000-10-13 Sanden Corp Conditionneur d'air pour vehicules
US7201013B2 (en) 2001-07-18 2007-04-10 Daikin Industries, Ltd. Air conditioning apparatus

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