JPH09315918A - ドレックスレラ属の新菌株を含有する雑草防除剤並びに雑草防除組成物 - Google Patents
ドレックスレラ属の新菌株を含有する雑草防除剤並びに雑草防除組成物Info
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- JPH09315918A JPH09315918A JP8138416A JP13841696A JPH09315918A JP H09315918 A JPH09315918 A JP H09315918A JP 8138416 A JP8138416 A JP 8138416A JP 13841696 A JP13841696 A JP 13841696A JP H09315918 A JPH09315918 A JP H09315918A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ドレックスレラ属菌の除草効果を高め得る、
より安全で省力的な散布が可能な雑草防除組成物を提供
する。 【解決手段】 イネに病原性を示さず、ヒエ属(Echino
cloa spp.)植物に病原性を示すドレックスレラ属菌(D
rechslera spp.)、界面活性剤及び動物油、植物油及び
鉱物油から選ばれる1種以上の油脂を含む雑草防除組成
物。 【効果】本発明の組成物は、分生子単独では防除するこ
とができない除草剤施用量で、ノビエに対して十分な防
除効果を示す。本発明に係わるドレックスレラ属菌は、
自然界の微生物から選抜されたものであり、有機合成農
薬で懸念されている環境汚染の心配が無く安全である。
さらにこれら混合組成物は、散布者が水田に入らず施用
できる省力型散布剤でもある。本発明に係わる雑草防除
組成物は作物生産に寄与するばかりでなく、昨今問題と
なっている環境汚染や薬剤抵抗性雑草の出現回避にも寄
与する。
より安全で省力的な散布が可能な雑草防除組成物を提供
する。 【解決手段】 イネに病原性を示さず、ヒエ属(Echino
cloa spp.)植物に病原性を示すドレックスレラ属菌(D
rechslera spp.)、界面活性剤及び動物油、植物油及び
鉱物油から選ばれる1種以上の油脂を含む雑草防除組成
物。 【効果】本発明の組成物は、分生子単独では防除するこ
とができない除草剤施用量で、ノビエに対して十分な防
除効果を示す。本発明に係わるドレックスレラ属菌は、
自然界の微生物から選抜されたものであり、有機合成農
薬で懸念されている環境汚染の心配が無く安全である。
さらにこれら混合組成物は、散布者が水田に入らず施用
できる省力型散布剤でもある。本発明に係わる雑草防除
組成物は作物生産に寄与するばかりでなく、昨今問題と
なっている環境汚染や薬剤抵抗性雑草の出現回避にも寄
与する。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はドレックスレラ属菌
(Drechslera spp.)を含有する雑草防除剤並びに雑草
防除組成物に関する。
(Drechslera spp.)を含有する雑草防除剤並びに雑草
防除組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化学農薬の人体や自然環境に及ぼ
す影響が問題視されるようになり、生物農薬への関心が
高まりつつある。雑草防除の分野においてもバイオ除草
剤の研究開発が盛んに行われ、米国ではすでにガガイモ
科雑草、ストラングルヴァイン(Morrenia odorata)の
病原微生物ファイトフィソーラ属パルミローラ種(Phyt
ophthora palmirola)を利用したデヴァイン(Devi
ne、アボット社 商品名)、マメ科雑草、ノーザンジ
ョイントヴェッチ(Aeschynomene virginica)の病原微
生物コレトトリカム属グロエオスポリオデス種(Collet
otrichum gloeosporioides)を利用したコレゴ(Col
lego、エコゲン社 商品名)等が上市されている。
また日本ではヒエ属に病原性を有するドレックスレラ属
の菌分生子を水田用の微生物除草剤として用いる研究が
進んでいる。この中でドレックスレラ属の菌と化学除草
剤を混用することで、その相乗作用によりヒエ属雑草に
対する効果を高めるとともに、ヒエ属雑草以外の雑草も
同時に防除する試みがなされている(特開平3−219
88号、特開平4−226905号)。また近年、水田
除草剤の省力散布が望まれ、化学除草剤の分野において
は1キロ粒剤やフロアブル剤が開発されている。また更
なる省力散布法として、水田畦畔から器具を用いずに施
用できる投げ込み製剤の研究が行われている。しかし微
生物除草剤の分野では、このような技術は十分検討され
ておらず、実用的な省力散布法は開発されていない。
す影響が問題視されるようになり、生物農薬への関心が
高まりつつある。雑草防除の分野においてもバイオ除草
剤の研究開発が盛んに行われ、米国ではすでにガガイモ
科雑草、ストラングルヴァイン(Morrenia odorata)の
病原微生物ファイトフィソーラ属パルミローラ種(Phyt
ophthora palmirola)を利用したデヴァイン(Devi
ne、アボット社 商品名)、マメ科雑草、ノーザンジ
ョイントヴェッチ(Aeschynomene virginica)の病原微
生物コレトトリカム属グロエオスポリオデス種(Collet
otrichum gloeosporioides)を利用したコレゴ(Col
lego、エコゲン社 商品名)等が上市されている。
また日本ではヒエ属に病原性を有するドレックスレラ属
の菌分生子を水田用の微生物除草剤として用いる研究が
進んでいる。この中でドレックスレラ属の菌と化学除草
剤を混用することで、その相乗作用によりヒエ属雑草に
対する効果を高めるとともに、ヒエ属雑草以外の雑草も
同時に防除する試みがなされている(特開平3−219
88号、特開平4−226905号)。また近年、水田
除草剤の省力散布が望まれ、化学除草剤の分野において
は1キロ粒剤やフロアブル剤が開発されている。また更
なる省力散布法として、水田畦畔から器具を用いずに施
用できる投げ込み製剤の研究が行われている。しかし微
生物除草剤の分野では、このような技術は十分検討され
ておらず、実用的な省力散布法は開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、昨今の農薬
の安全性問題、環境問題を考え、上記の様な化学除草剤
を用いる方法でなく、ドレックスレラ属菌株の除草効果
を高めることを可能ならしめる、より安全で省力的な散
布が可能な雑草防除組成物を提供することを課題とす
る。
の安全性問題、環境問題を考え、上記の様な化学除草剤
を用いる方法でなく、ドレックスレラ属菌株の除草効果
を高めることを可能ならしめる、より安全で省力的な散
布が可能な雑草防除組成物を提供することを課題とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは化学除草剤
を用いることなくドレックスレラ属菌を含有する微生物
防除剤の使用量を低減するため鋭意検討した結果、界面
活性剤及び種々の動物油、植物油或いは鉱物油を混用す
ればドレックスレラ属菌の殺草作用が高まることを見い
出し、本発明を完成させた。
を用いることなくドレックスレラ属菌を含有する微生物
防除剤の使用量を低減するため鋭意検討した結果、界面
活性剤及び種々の動物油、植物油或いは鉱物油を混用す
ればドレックスレラ属菌の殺草作用が高まることを見い
出し、本発明を完成させた。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の雑草防除組成物に係るド
レックスレラ属菌は、イネに病原性を示さず、ヒエ属
(Echinocloa spp.)植物に病原性を示すドレックスレ
ラ属菌(Drechslera spp.)である。その様なものとし
て、ドレックスレラ モノセラス モノセラス(Drechs
leramonoceras var. monoceras)に属する菌株であるM
H−0015(FERM BP-2652)、MH−2653(FERM
BP-2653)、MH−2679(FERM BP-2656)、MH−
1889(FERM BP-3410)、MH−4415(FERM BP-
3413)、MH−4418(FERM BP-3414)、MH−50
11(FERM BP-3415)、MH−5017(FERM BP-341
1)、MH−5018(FERM BP-3412)、MH−551
1(FERM BP-3417)、ドレックスレラ モノセラス ミ
クロスポラス(Drechslera monocerasvar. microsporu
s)に属する菌株であるMH−111010(FERM BP-3
864)、MH−121024(FERM BP-4498)、MH−
121025(FERM BP-4499)、MH−122124
(FERM BP-4500)、MH−122754(FERM BP-450
1)、MH−122755(FERM BP-4502)、MH−1
22756(FERM BP-4503)、ドレックスレラ ラベネ
リ(Drechslera ravenelii)に属する菌株であるMH−
0042(FERM BP-2659)、MH−0060(FERM BP-
2657)、MH−2883(FERM BP-3408)、ドレックス
レラ ポア(Drechslera poa)に属する菌株であるMH
−0122(FERM BP-2655)、MH−2781(FERM B
P-3407)、MH−2895(FERM BP-3409)が例示でき
る。これらの菌株は、何れも茨城県つくば市東1丁目1
番3号にある通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所に上記受託番号にて受託されている。本発明の雑草
防除組成物におけるドレックスレラ属菌の含有量は製剤
1kg当たり分生子として102〜1015個、好ましく
は、106〜1013個である。
レックスレラ属菌は、イネに病原性を示さず、ヒエ属
(Echinocloa spp.)植物に病原性を示すドレックスレ
ラ属菌(Drechslera spp.)である。その様なものとし
て、ドレックスレラ モノセラス モノセラス(Drechs
leramonoceras var. monoceras)に属する菌株であるM
H−0015(FERM BP-2652)、MH−2653(FERM
BP-2653)、MH−2679(FERM BP-2656)、MH−
1889(FERM BP-3410)、MH−4415(FERM BP-
3413)、MH−4418(FERM BP-3414)、MH−50
11(FERM BP-3415)、MH−5017(FERM BP-341
1)、MH−5018(FERM BP-3412)、MH−551
1(FERM BP-3417)、ドレックスレラ モノセラス ミ
クロスポラス(Drechslera monocerasvar. microsporu
s)に属する菌株であるMH−111010(FERM BP-3
864)、MH−121024(FERM BP-4498)、MH−
121025(FERM BP-4499)、MH−122124
(FERM BP-4500)、MH−122754(FERM BP-450
1)、MH−122755(FERM BP-4502)、MH−1
22756(FERM BP-4503)、ドレックスレラ ラベネ
リ(Drechslera ravenelii)に属する菌株であるMH−
0042(FERM BP-2659)、MH−0060(FERM BP-
2657)、MH−2883(FERM BP-3408)、ドレックス
レラ ポア(Drechslera poa)に属する菌株であるMH
−0122(FERM BP-2655)、MH−2781(FERM B
P-3407)、MH−2895(FERM BP-3409)が例示でき
る。これらの菌株は、何れも茨城県つくば市東1丁目1
番3号にある通商産業省工業技術院生命工学工業技術研
究所に上記受託番号にて受託されている。本発明の雑草
防除組成物におけるドレックスレラ属菌の含有量は製剤
1kg当たり分生子として102〜1015個、好ましく
は、106〜1013個である。
【0006】本発明に係わる油脂である動物油、植物油
としては、米ぬか油、トウモロコシ油、アボガド油、マ
カデミ油、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ごま油、
大豆油、ピーナッツ油、ココナッツ油、、サンフラワー
油、綿実油、ベニバナ油、アマニ油、牛油、豚油、鯨油
等が挙げられる。また、本発明に係る油脂である鉱物油
としては、ホワイトオイル、スピンドル油、マシン油、
エンジン油、ギヤー油、タービン油、シリンダー油等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。動物
油、植物油あるいは鉱物油の含有量は1〜90重量%で
あり、製剤の種類により異なる。
としては、米ぬか油、トウモロコシ油、アボガド油、マ
カデミ油、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ごま油、
大豆油、ピーナッツ油、ココナッツ油、、サンフラワー
油、綿実油、ベニバナ油、アマニ油、牛油、豚油、鯨油
等が挙げられる。また、本発明に係る油脂である鉱物油
としては、ホワイトオイル、スピンドル油、マシン油、
エンジン油、ギヤー油、タービン油、シリンダー油等が
挙げられるが、これらに限定されるものではない。動物
油、植物油あるいは鉱物油の含有量は1〜90重量%で
あり、製剤の種類により異なる。
【0007】本発明に係わる界面活性剤としては、ジア
ルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン脂肪酸アミド等の非イオン性界面活性
剤、ラウリル硫酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、トリポリリン酸塩
等の陰イオン性界面活性剤が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。本発明の雑草防除組成物におけ
る界面活性剤の含有量は0.1〜50重量%であるが、
実用上1〜10%が望ましい。
ルキルスルホサクシネート、ポリオキシエチレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレン脂肪酸アミド等の非イオン性界面活性
剤、ラウリル硫酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸
塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、トリポリリン酸塩
等の陰イオン性界面活性剤が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。本発明の雑草防除組成物におけ
る界面活性剤の含有量は0.1〜50重量%であるが、
実用上1〜10%が望ましい。
【0008】本発明の雑草防除組成物を除草剤として使
用するには、ドレックスレラ属菌の分生子及び動物油、
植物油あるいは鉱物油をそのまま使用しても良いが、一
般には、ドレックスレラ属菌の分生子及び動物油、植物
油あるいは鉱物油を液体担体と混合し、油剤に調製して
用いることが望ましい。液体担体としてはデカン、ドデ
カン等の各種有機溶剤、水等が挙げられるが、動物油、
植物油、鉱物油をそのまま担体として使用してもよい。
用するには、ドレックスレラ属菌の分生子及び動物油、
植物油あるいは鉱物油をそのまま使用しても良いが、一
般には、ドレックスレラ属菌の分生子及び動物油、植物
油あるいは鉱物油を液体担体と混合し、油剤に調製して
用いることが望ましい。液体担体としてはデカン、ドデ
カン等の各種有機溶剤、水等が挙げられるが、動物油、
植物油、鉱物油をそのまま担体として使用してもよい。
【0009】さらに本発明の組成物には補助剤として、
通常園芸用薬剤に使用される界面活性剤、結合剤、安定
剤等を必要に応じて単独または組み合わせて添加しても
よい。補助剤の含有量は0〜80重量%である。
通常園芸用薬剤に使用される界面活性剤、結合剤、安定
剤等を必要に応じて単独または組み合わせて添加しても
よい。補助剤の含有量は0〜80重量%である。
【0010】本発明の雑草防除組成物の雑草防除機構と
しては、動物油、植物油あるいは鉱物油により植物組織
表面が変質しドレックスレラ属菌の感染が容易となるこ
とが推察される。また界面活性剤は動物油、植物油ある
いは鉱物油を水田水中に、均一に分散させるために必要
である。本発明の雑草防除組成物を圃場に使用する場合
はドレックスレラ属菌の分生子量として102〜1015
個/アール、好ましくは、106〜1012個/アールで
ある。
しては、動物油、植物油あるいは鉱物油により植物組織
表面が変質しドレックスレラ属菌の感染が容易となるこ
とが推察される。また界面活性剤は動物油、植物油ある
いは鉱物油を水田水中に、均一に分散させるために必要
である。本発明の雑草防除組成物を圃場に使用する場合
はドレックスレラ属菌の分生子量として102〜1015
個/アール、好ましくは、106〜1012個/アールで
ある。
【0011】本発明に係わる雑草防除組成物はヒエを対
象とした場合、その除草効果が単独で施用した場合では
考えられないほどの協力的効果が得られ、予想以上の少
ない分生子量あるいは低薬量でヒエの防除が可能とな
る。
象とした場合、その除草効果が単独で施用した場合では
考えられないほどの協力的効果が得られ、予想以上の少
ない分生子量あるいは低薬量でヒエの防除が可能とな
る。
【0012】さらに本発明における油剤を畦畔から滴下
すると、油膜が水面を拡展し、それに伴い分生子が均一
に水田中に拡散する。従って、散布者は水田に入ること
なく油剤を散布できる。
すると、油膜が水面を拡展し、それに伴い分生子が均一
に水田中に拡散する。従って、散布者は水田に入ること
なく油剤を散布できる。
【0013】
【実施例】請求項4及び5に示した微生物はいずれも我
々の分類によれば新変種であるので、はじめにこれら新
菌株の分離・選抜及び同定法を示し、次に本発明のに係
わる雑草防除組成物の製剤例を示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
々の分類によれば新変種であるので、はじめにこれら新
菌株の分離・選抜及び同定法を示し、次に本発明のに係
わる雑草防除組成物の製剤例を示すが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
【0014】[試験例1] 微生物の分離・選抜方法及
び同定 1)微生物の分離方法 自然発生しているノビエを採集し、病班を中心として1
0〜20mmの組織切片を作製し、70%エチルアルコ
ール水溶液及び有効塩素濃度2%の次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液にて表面殺菌を行った。これを滅菌蒸留水で3
回洗浄後、寒天培地に置床し、10℃、72時間の静置
培養を行った。その後、生育した菌の菌糸先端を実体顕
微鏡下で単菌糸分離を行い、栄養培地上に純粋分離し、
7000菌株余りを得た。そのうち新規微生物である本
発明に係わる新変種の代表としての菌株MH−1110
10、MH−121024、MH−121025、MH
−12246、MH−122752、MH−12275
5、122756、MH−122757を生命工学工業
技術研究所に寄託した。分離した菌については、ノビエ
に対する病原性とイネに対する安全性を検定した。
び同定 1)微生物の分離方法 自然発生しているノビエを採集し、病班を中心として1
0〜20mmの組織切片を作製し、70%エチルアルコ
ール水溶液及び有効塩素濃度2%の次亜塩素酸ナトリウ
ム水溶液にて表面殺菌を行った。これを滅菌蒸留水で3
回洗浄後、寒天培地に置床し、10℃、72時間の静置
培養を行った。その後、生育した菌の菌糸先端を実体顕
微鏡下で単菌糸分離を行い、栄養培地上に純粋分離し、
7000菌株余りを得た。そのうち新規微生物である本
発明に係わる新変種の代表としての菌株MH−1110
10、MH−121024、MH−121025、MH
−12246、MH−122752、MH−12275
5、122756、MH−122757を生命工学工業
技術研究所に寄託した。分離した菌については、ノビエ
に対する病原性とイネに対する安全性を検定した。
【0015】2)分離した菌のノビエに対する病原性及
びイネに対する安全性の検定 ノビエ及びイネ(品種:ニホンバレ)を試験管内で無菌
的に育成して試験材料とした。すなわち、ノビエ及びイ
ネの種子を70%エチルアルコール水溶液及び有効塩素
濃度2%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液にて殺菌後、滅
菌蒸留水で3回洗浄し、予め滅菌した試験管内の培地に
播種し、植物育成用のチャンバーで1.5葉期まで育苗
した。一方、分離した本発明微生物は、ポテト・デキス
トロース寒天培地で25℃、4日間平板培養を行い、菌
叢の外縁部を滅菌した5mmのコルクボーラーで打ち抜
くことによって作製した菌叢ディスクを接種源として用
いた。菌叢ディスクは、ノビエ及びイネを育成した試験
管内の培地中に植菌し、植物育成用のチャンバー内で2
5℃、10日間培養した後、微生物のノビエ及びイネに
対する病原性を、下記の−〜+++の4段階で評価し
た。その結果を第1表(表1)に示した。
びイネに対する安全性の検定 ノビエ及びイネ(品種:ニホンバレ)を試験管内で無菌
的に育成して試験材料とした。すなわち、ノビエ及びイ
ネの種子を70%エチルアルコール水溶液及び有効塩素
濃度2%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液にて殺菌後、滅
菌蒸留水で3回洗浄し、予め滅菌した試験管内の培地に
播種し、植物育成用のチャンバーで1.5葉期まで育苗
した。一方、分離した本発明微生物は、ポテト・デキス
トロース寒天培地で25℃、4日間平板培養を行い、菌
叢の外縁部を滅菌した5mmのコルクボーラーで打ち抜
くことによって作製した菌叢ディスクを接種源として用
いた。菌叢ディスクは、ノビエ及びイネを育成した試験
管内の培地中に植菌し、植物育成用のチャンバー内で2
5℃、10日間培養した後、微生物のノビエ及びイネに
対する病原性を、下記の−〜+++の4段階で評価し
た。その結果を第1表(表1)に示した。
【0016】
【表1】 +++:枯死 ++:顕著な生育阻害 +:やや生育阻害 −:影響無し
【0017】3)微生物の同定 MH−111010、MH−121024、MH−12
1025、MH−12246、MH−122754、M
H−122755、MH−122756菌株は、麦芽寒
天培地上、28℃で7日間平板培養することにより、コ
ロニーの大きさは65〜75mmに達し、不規則な生育
を示した。コロニーの色は灰黒色で、分生糸に出痕があ
り、大きさは幅が17〜27(大多数19〜23)μ
m、長さが35〜110(大多数70〜100)μm
で、長径と短径の比の平均値は6.1以下(大多数4.
5〜5.0)であった。また形状はやや直線状である。
分生糸の隔壁は大部分が4〜6個で、分生糸柄の形状は
真直である。一方、従来知られていた、ドレックスレラ
・モノセラス(ドレックスレラ・モノセラス var.
モノセラス)では、分生子の大きさは幅が16〜25
(大多数17〜20)μm、長さが60 150(大多
数100〜120)μmで、長径と短径の比(長さ/
幅)の平均値は5.9以上(大多数、6.2〜6.5)
であった。また形状はやや曲がっている。分生子の隔壁
は、大部分が4〜10(大多数5〜7)個で、分生子柄
の形状は真直である。以上の特徴からエリスの分類によ
ると、MH−111010、MH−121024、MH
−121025、MH−122124、MH−1227
54、MH−122755、MH−122756菌株は
ドレックスレラ属のモノセラス種に分類されるが、従来
の菌株と、分生子の大きさ及び形状、隔壁数の分布範囲
にずれがあり、また病原性も異なるので、従来の菌株と
異なる新変種であることがわかる。更に、本発明の新変
種が従来のドレックスレラ・モノセラス var.モノ
セラスと異なることを実証するために、以下に示すよう
に、酵素のアイソザイムパターンの比較をHunter
らの方法に従って行った。酵素としては、環境に影響さ
れにくいα−エステラーゼを用いた。本発明新品種およ
び比較のための各種菌株をポテト・シュークロース培地
中、25℃、暗条件下、7−10日静置培養し、菌体マ
ットを得た。得られた菌体マットを蒸留水で洗浄し、重
量測定を行った後、−80℃のフリーザーで凍結乾燥
し、1〜1.5倍容量の0.05Mトリス−塩酸バッフ
ァー(pH7.4)を加えて破砕した。この破砕液を濾
過し、濾液を10,000rpmで遠心分離して、その
上清をサンプルとした。サンプル中のタンパク質量はL
owryの方法で定量した。下記表2〜表5(表2〜表
5)に示された電気栄同乗研でラージスラプゲル電気泳
動層用い、下層に10%アクリルアミドゲル、上層に濃
縮ゲル(表2)を調製し、上記方法で得られたサンプル
を1ウェル当たり50μgのタンパク質量となるように
重層後、ランニングバッファー(表)中、30mAで2
時間電気泳動を行った。
1025、MH−12246、MH−122754、M
H−122755、MH−122756菌株は、麦芽寒
天培地上、28℃で7日間平板培養することにより、コ
ロニーの大きさは65〜75mmに達し、不規則な生育
を示した。コロニーの色は灰黒色で、分生糸に出痕があ
り、大きさは幅が17〜27(大多数19〜23)μ
m、長さが35〜110(大多数70〜100)μm
で、長径と短径の比の平均値は6.1以下(大多数4.
5〜5.0)であった。また形状はやや直線状である。
分生糸の隔壁は大部分が4〜6個で、分生糸柄の形状は
真直である。一方、従来知られていた、ドレックスレラ
・モノセラス(ドレックスレラ・モノセラス var.
モノセラス)では、分生子の大きさは幅が16〜25
(大多数17〜20)μm、長さが60 150(大多
数100〜120)μmで、長径と短径の比(長さ/
幅)の平均値は5.9以上(大多数、6.2〜6.5)
であった。また形状はやや曲がっている。分生子の隔壁
は、大部分が4〜10(大多数5〜7)個で、分生子柄
の形状は真直である。以上の特徴からエリスの分類によ
ると、MH−111010、MH−121024、MH
−121025、MH−122124、MH−1227
54、MH−122755、MH−122756菌株は
ドレックスレラ属のモノセラス種に分類されるが、従来
の菌株と、分生子の大きさ及び形状、隔壁数の分布範囲
にずれがあり、また病原性も異なるので、従来の菌株と
異なる新変種であることがわかる。更に、本発明の新変
種が従来のドレックスレラ・モノセラス var.モノ
セラスと異なることを実証するために、以下に示すよう
に、酵素のアイソザイムパターンの比較をHunter
らの方法に従って行った。酵素としては、環境に影響さ
れにくいα−エステラーゼを用いた。本発明新品種およ
び比較のための各種菌株をポテト・シュークロース培地
中、25℃、暗条件下、7−10日静置培養し、菌体マ
ットを得た。得られた菌体マットを蒸留水で洗浄し、重
量測定を行った後、−80℃のフリーザーで凍結乾燥
し、1〜1.5倍容量の0.05Mトリス−塩酸バッフ
ァー(pH7.4)を加えて破砕した。この破砕液を濾
過し、濾液を10,000rpmで遠心分離して、その
上清をサンプルとした。サンプル中のタンパク質量はL
owryの方法で定量した。下記表2〜表5(表2〜表
5)に示された電気栄同乗研でラージスラプゲル電気泳
動層用い、下層に10%アクリルアミドゲル、上層に濃
縮ゲル(表2)を調製し、上記方法で得られたサンプル
を1ウェル当たり50μgのタンパク質量となるように
重層後、ランニングバッファー(表)中、30mAで2
時間電気泳動を行った。
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】 電気泳動を行ったゲルのエステラーゼを常法により染色
し、ザイモグラムのパターンを比較したところ、MH−
111010、MH−121024、MH−12102
5、MH−12246、MH−122754、MH−1
22755及びMH−122756は図1及び2に示す
ように、ドレックスレラ・モノセラスvar.モノセラ
スとは異なるアイソザイムパターンを有する新変種と判
定された。次にこれら新菌株を含め、上記のドレックス
レラ属菌及びこれらに界面活性剤及び動物油、植物油を
配合した製剤例及び実施例を示す。
し、ザイモグラムのパターンを比較したところ、MH−
111010、MH−121024、MH−12102
5、MH−12246、MH−122754、MH−1
22755及びMH−122756は図1及び2に示す
ように、ドレックスレラ・モノセラスvar.モノセラ
スとは異なるアイソザイムパターンを有する新変種と判
定された。次にこれら新菌株を含め、上記のドレックス
レラ属菌及びこれらに界面活性剤及び動物油、植物油を
配合した製剤例及び実施例を示す。
【0022】[製剤例1] (油剤) サンエキスP252(陰イオン性界面活性剤/山陽国策
パルプ製)10重量%、ヒマシ油(半井テスク製)80
重量%、ドレックスレラ属菌(MH−5011)の分生
子を油剤1ml当たり106個含む分生子懸濁液10重
量%加えて混合して油剤を得た。
パルプ製)10重量%、ヒマシ油(半井テスク製)80
重量%、ドレックスレラ属菌(MH−5011)の分生
子を油剤1ml当たり106個含む分生子懸濁液10重
量%加えて混合して油剤を得た。
【0023】[製剤例2] (油剤) ニューカルゲンFS−1(非イオン性界面活性剤/竹本
油脂製)10重量%、大豆油(半井テスク製)85重量
%、ドレックスレラ属菌(MH−1889)の分生子を
油剤1ml当たり108個含む分生子懸濁液5重量%を
混合し油剤を得た。
油脂製)10重量%、大豆油(半井テスク製)85重量
%、ドレックスレラ属菌(MH−1889)の分生子を
油剤1ml当たり108個含む分生子懸濁液5重量%を
混合し油剤を得た。
【0024】[製剤例3] (油剤) ニューカルゲンFS−6(非イオン性界面活性剤/竹本
油脂製)10重量%、オリ−ブ油80重量%、ドレック
スレラ属菌(MH−122124)の分生子を油剤1m
l当たり106個含む分生子懸濁液剤10重量%を混合
し油剤を得た。
油脂製)10重量%、オリ−ブ油80重量%、ドレック
スレラ属菌(MH−122124)の分生子を油剤1m
l当たり106個含む分生子懸濁液剤10重量%を混合
し油剤を得た。
【0025】[製剤例4] (油剤) サンエキスP252(陰イオン性界面活性剤/山陽国策
パルプ製)20重量%、アマニ油(半井テスク製)70
重量%、ドレックスレラ属菌(MH−122756)の
分生子を油剤1ml当たり108個含む分生子懸濁液1
0重量%を混合し油剤を得た。
パルプ製)20重量%、アマニ油(半井テスク製)70
重量%、ドレックスレラ属菌(MH−122756)の
分生子を油剤1ml当たり108個含む分生子懸濁液1
0重量%を混合し油剤を得た。
【0026】[製剤例5] (油剤) ニューカルゲンFS−31(陰イオン性界面活性剤/竹
本油脂製)10重量%、ホワイトオイル(シグマ製)8
0重量%、ドレックスレラ属菌(MH−0060)の分
生子を油剤1ml当たり106個含む分生子懸濁液10
重量%を混合し油剤を得た。
本油脂製)10重量%、ホワイトオイル(シグマ製)8
0重量%、ドレックスレラ属菌(MH−0060)の分
生子を油剤1ml当たり106個含む分生子懸濁液10
重量%を混合し油剤を得た。
【0027】[製剤例6] (油剤) ニューカルゲンFS−4(陰イオン性界面活性剤/竹本
油脂製)10重量%、鯨油(半井テスク製)80重量%
ドレックスレラ属菌(MH−2895)の分生子を油剤
1ml当たり108個含む分生子懸濁液10重量%を混
合し油剤を得た。
油脂製)10重量%、鯨油(半井テスク製)80重量%
ドレックスレラ属菌(MH−2895)の分生子を油剤
1ml当たり108個含む分生子懸濁液10重量%を混
合し油剤を得た。
【0028】[試験例2] 水田雑草に対する除草効果
(ポット試験) ノビエを1/1,000aのポットに詰めた水田土壌に
播種し、2葉期まで育苗した。上記製剤例19に記載し
た方法に準拠し調製した油剤10μlを水面に滴下処理
した。水深を5cmとし、昼間35℃、夜間20℃の温
室内で栽培した。施用後20日に残存個体数を数え、次
式(式1)により、雑草に対する防除率として第2表
(表6〜表11)に示した。
(ポット試験) ノビエを1/1,000aのポットに詰めた水田土壌に
播種し、2葉期まで育苗した。上記製剤例19に記載し
た方法に準拠し調製した油剤10μlを水面に滴下処理
した。水深を5cmとし、昼間35℃、夜間20℃の温
室内で栽培した。施用後20日に残存個体数を数え、次
式(式1)により、雑草に対する防除率として第2表
(表6〜表11)に示した。
【0029】
【式1】 また試験例−4の第4表中A〜Hは下記の動物油、植物
油あるいは鉱物油及び界面活性剤の組み合わせを示す。 A:ヒマシ油+ニューカルゲンFS−1(非イオン性界
面活性剤/竹本油脂製) B:ヒマシ油+ニューカルゲンFS−6(非イオン性界
面活性剤/竹本油脂製) C:ヤシ油+ニューカルゲンFS−31(陰イオン性界
面活性剤/竹本油脂製) D:ヤシ油+ニューカルゲンFS−4(陰イオン性界面
活性剤/竹本油脂製) E:綿実油+ノイゲンEA80(非イオン性界面活性剤
/三洋化成製) F:綿実油+サンエキスP252(陰イオン性界面活性
剤/山陽国策パルプ製) G:アマニ油+ソルポール7655(陰イオン性界面活
性剤/東邦化学製) H:アマニ油+ニューカルゲンEX−70(陰イオン性
界面活性剤/竹本油脂製)
油あるいは鉱物油及び界面活性剤の組み合わせを示す。 A:ヒマシ油+ニューカルゲンFS−1(非イオン性界
面活性剤/竹本油脂製) B:ヒマシ油+ニューカルゲンFS−6(非イオン性界
面活性剤/竹本油脂製) C:ヤシ油+ニューカルゲンFS−31(陰イオン性界
面活性剤/竹本油脂製) D:ヤシ油+ニューカルゲンFS−4(陰イオン性界面
活性剤/竹本油脂製) E:綿実油+ノイゲンEA80(非イオン性界面活性剤
/三洋化成製) F:綿実油+サンエキスP252(陰イオン性界面活性
剤/山陽国策パルプ製) G:アマニ油+ソルポール7655(陰イオン性界面活
性剤/東邦化学製) H:アマニ油+ニューカルゲンEX−70(陰イオン性
界面活性剤/竹本油脂製)
【0030】
【表6】 * :動物油、植物油あるいは鉱物油 **:界面活性剤
【0031】
【表7】 * :動物油、植物油あるいは鉱物油 **:界面活性剤
【0032】
【表8】 * :動物油、植物油あるいは鉱物油 **:界面活性剤
【0033】
【表9】 * :動物油、植物油あるいは鉱物油 **:界面活性剤
【0034】
【表10】 * :動物油、植物油あるいは鉱物油 **:界面活性剤
【0035】
【表11】 * :動物油、植物油あるいは鉱物油 **:界面活性剤 第2表より、本発明に係わるドレックスレラ属菌、動物
油、植物油あるいは鉱物油及び界面活性剤の混合組成物
は、分生子単独施用の場合に比べ除草効果が協力的に増
大した。
油、植物油あるいは鉱物油及び界面活性剤の混合組成物
は、分生子単独施用の場合に比べ除草効果が協力的に増
大した。
【0036】[試験例3] 拡展性試験 水田に長方形(11m×9m、99m2)の試験区を作
製し、ノビエを播種した。ノビエが1葉期に生育したと
きに、製剤例−1に準じ作製し、分生子を1ml当たり
108個含む油剤30mlを試験区の長辺および短辺か
らともに1mの地点に滴下した。処理後25日後に観察
調査を行ったところ、試験区内にはノビエが観察されな
かった。また本試験区に隣接して準備した無処理区に
は、調査時期に1m2当たり25本のノビエが観察され
た。これらの結果から滴下処理した本製剤中の分生子は
試験区全面に拡展し、ノビエを枯死させたものと考えら
れた。試験例2により本発明に係わる油剤は、畦畔から
施用可能な省力散布剤であることが示された。
製し、ノビエを播種した。ノビエが1葉期に生育したと
きに、製剤例−1に準じ作製し、分生子を1ml当たり
108個含む油剤30mlを試験区の長辺および短辺か
らともに1mの地点に滴下した。処理後25日後に観察
調査を行ったところ、試験区内にはノビエが観察されな
かった。また本試験区に隣接して準備した無処理区に
は、調査時期に1m2当たり25本のノビエが観察され
た。これらの結果から滴下処理した本製剤中の分生子は
試験区全面に拡展し、ノビエを枯死させたものと考えら
れた。試験例2により本発明に係わる油剤は、畦畔から
施用可能な省力散布剤であることが示された。
【0037】
【発明の効果】本発明に係わるドレックスレラ属菌と動
物油、植物油あるいは鉱物油及び界面活性剤の混合組成
物は、分生子単独では防除することができない除草剤施
用量で、ノビエに対して十分な防除効果を示す。本発明
に係わるドレックスレラ属菌は、自然界の微生物から選
抜されたものであり、有機合成農薬で懸念されている環
境汚染の心配が無く安全である。さらにこれら混合組成
物は、散布者が水田に入らず施用できる省力型散布剤で
もある。本発明に係わる雑草防除組成物は作物生産に寄
与するばかりでなく、昨今問題となっている環境汚染や
薬剤抵抗性雑草の出現回避にも寄与する。このように界
面活性剤及び動物油、植物油あるいは鉱物油の併用によ
り化学除草剤をまったく使用せずに、ドレックスレラ属
菌の使用量低減化及び効果の安定化が可能となった。
物油、植物油あるいは鉱物油及び界面活性剤の混合組成
物は、分生子単独では防除することができない除草剤施
用量で、ノビエに対して十分な防除効果を示す。本発明
に係わるドレックスレラ属菌は、自然界の微生物から選
抜されたものであり、有機合成農薬で懸念されている環
境汚染の心配が無く安全である。さらにこれら混合組成
物は、散布者が水田に入らず施用できる省力型散布剤で
もある。本発明に係わる雑草防除組成物は作物生産に寄
与するばかりでなく、昨今問題となっている環境汚染や
薬剤抵抗性雑草の出現回避にも寄与する。このように界
面活性剤及び動物油、植物油あるいは鉱物油の併用によ
り化学除草剤をまったく使用せずに、ドレックスレラ属
菌の使用量低減化及び効果の安定化が可能となった。
【図1】本発明のドレックスレラ属菌のエステラーゼの
ザイモグラムを示す図である。
ザイモグラムを示す図である。
【図2】ドレックスレラ属菌の従来変種のエステラーゼ
のザイモグラムを示す図である。
のザイモグラムを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新美 達生 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 大岡 朋子 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 イネに病原性を示さず、ヒエ属(Echino
cloa spp.)植物に病原性を示すドレックスレラ属菌(D
rechslera spp.)、界面活性剤及び動物油、植物油及び
鉱物油から選ばれる1種以上の油脂を含む雑草防除組成
物。 - 【請求項2】 ドレックスレラ属菌がドレックスレラ
モノセラス モノセラス(Drechslera monoceras var.
monoceras)に属する菌株であることを特徴とする請求
項1に記載の雑草防除組成物。 - 【請求項3】 ドレックスレラ モノセラス モノセラ
ス(Drechslera monoceras var. monoceras)に属する
菌株がMH−0015(FERM BP-2652)、MH−265
3(FERM BP-2653)、MH−2679(FERM BP-265
6)、MH−1889(FERM BP-3410)、MH−441
5(FERM BP-3413)、MH−4418(FERMBP-341
4)、MH−5011(FERM BP-3415)、MH−501
7(FERM BP-3411)、MH−5018(FERM BP-3412)
或いはMH−5511(FERM BP-3417)であることを特
徴とする請求項2に記載の雑草防除組成物。 - 【請求項4】 ドレックスレラ属菌がドレックスレラ
モノセラス ミクロスポラス(Drechslera monoceras v
ar. microsporus)に属する菌株であることを特徴とす
る請求項1に記載の雑草防除組成物。 - 【請求項5】 ドレックスレラ モノセラス ミクロス
ポラス(Drechslera monoceras var. microsporus)に属
する菌株がMH−111010(FERM BP-3864)、MH
−121024(FERM BP-4498)、MH−121025
(FERM BP-4499)、MH−122124(FERM BP-450
0)、MH−122754(FERM BP-4501)、MH−1
22755(FERM BP-4502)或いはMH−122756
(FERM BP-4503)であることを特徴とする請求項4に記
載の雑草防除組成物。 - 【請求項6】 ドレックスレラ属菌がドレックスレラ
ラベネリ(Drechsleraravenelii)に属する菌株である
ことを特徴とする請求項1に記載の雑草防除組成物。 - 【請求項7】 ドレックスレラ ラベネリ(Drechslera
ravenelii)に属する菌株がMH−0042(FERM BP-
2659)、MH−0060(FERM BP-2657)或いはMH−
2883(FERM BP-3408)であることを特徴とする請求
項6に記載の雑草防除組成物。 - 【請求項8】 ドレックスレラ属菌がドレックスレラ
ポア(Drechslera poa)に属する菌株であることを特徴
とする請求項1に記載の雑草防除組成物。 - 【請求項9】 ドレックスレラ ポア(Drechslera po
a)に属する菌株がMH−0122(FERM BP-2655)、
MH−2781(FERM BP-3407)或いはMH−2895
(FERM BP-3409)であることを特徴とする請求項8に記
載の雑草防除組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8138416A JPH09315918A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ドレックスレラ属の新菌株を含有する雑草防除剤並びに雑草防除組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8138416A JPH09315918A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ドレックスレラ属の新菌株を含有する雑草防除剤並びに雑草防除組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09315918A true JPH09315918A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15221461
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8138416A Pending JPH09315918A (ja) | 1996-05-31 | 1996-05-31 | ドレックスレラ属の新菌株を含有する雑草防除剤並びに雑草防除組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09315918A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007320904A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Kumiai Chem Ind Co Ltd | 混合除草組成物 |
-
1996
- 1996-05-31 JP JP8138416A patent/JPH09315918A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007320904A (ja) * | 2006-06-01 | 2007-12-13 | Kumiai Chem Ind Co Ltd | 混合除草組成物 |
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