JPH09316545A - 連続焼鈍炉の板温制御方法 - Google Patents
連続焼鈍炉の板温制御方法Info
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- JPH09316545A JPH09316545A JP15756296A JP15756296A JPH09316545A JP H09316545 A JPH09316545 A JP H09316545A JP 15756296 A JP15756296 A JP 15756296A JP 15756296 A JP15756296 A JP 15756296A JP H09316545 A JPH09316545 A JP H09316545A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 板厚、板幅、加熱炉出口目標板温あるいは板
温優先度の異なるストリップを接合し、加熱炉に連続的
に挿通して焼鈍処理を行う連続焼鈍炉の板温制御方法を
提供する。 【解決手段】 所定の制御周期及び中央ライン速度V変
更時に、現在から将来にわたる加熱炉出口板温TSを連
続的に予測し、加熱炉出口目標板温TSRと加熱炉出口
予測板温との偏差及び加熱炉燃料流量の変動量による所
定の評価関数Jを最適化する燃料流量を算出して、加熱
炉出口板温TSを制御する方法であって、接合部前後で
板温優先度PRTが異なる場合には、優先側の板温を重
視した制御を行うために、加熱炉出口目標板温TSRと
加熱炉出口予測板温との偏差を将来にわたって評価する
板温評価範囲N2を板温優先度PRTに応じて変更す
る。
温優先度の異なるストリップを接合し、加熱炉に連続的
に挿通して焼鈍処理を行う連続焼鈍炉の板温制御方法を
提供する。 【解決手段】 所定の制御周期及び中央ライン速度V変
更時に、現在から将来にわたる加熱炉出口板温TSを連
続的に予測し、加熱炉出口目標板温TSRと加熱炉出口
予測板温との偏差及び加熱炉燃料流量の変動量による所
定の評価関数Jを最適化する燃料流量を算出して、加熱
炉出口板温TSを制御する方法であって、接合部前後で
板温優先度PRTが異なる場合には、優先側の板温を重
視した制御を行うために、加熱炉出口目標板温TSRと
加熱炉出口予測板温との偏差を将来にわたって評価する
板温評価範囲N2を板温優先度PRTに応じて変更す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板厚、板幅、加熱
炉出口目標板温あるいは板温優先度の異なるストリップ
を接合し、加熱炉に連続的に挿通して焼鈍処理を行う連
続焼鈍炉の板温制御方法に関する。
炉出口目標板温あるいは板温優先度の異なるストリップ
を接合し、加熱炉に連続的に挿通して焼鈍処理を行う連
続焼鈍炉の板温制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】連続的に送給されるストリップを加熱炉
に連続的に挿通して焼鈍処理を行う連続焼鈍炉において
は、加熱炉出口でのストリップの板温を管理することが
品質上極めて重要な課題となっており、接合部前後で板
厚や加熱炉出口目標板温が変化する場合には、前記加熱
炉出口目標板温からの外れが前材か後材のいずれか一方
に偏ることなく、共に小さくなるように制御することが
基本とされ、この点については、従来においても、各種
形態の板温制御が行われている。
に連続的に挿通して焼鈍処理を行う連続焼鈍炉において
は、加熱炉出口でのストリップの板温を管理することが
品質上極めて重要な課題となっており、接合部前後で板
厚や加熱炉出口目標板温が変化する場合には、前記加熱
炉出口目標板温からの外れが前材か後材のいずれか一方
に偏ることなく、共に小さくなるように制御することが
基本とされ、この点については、従来においても、各種
形態の板温制御が行われている。
【0003】しかしながら、前材と後材とで材質やグレ
ードに差異がある場合、同じ板温外れであっても、例え
ば前材側の板温外れは、品質上の問題は少ないが、後材
側の板温外れは大きな問題となるといったケースがあ
り、前記板温制御方法だけでは対応が困難であった。
ードに差異がある場合、同じ板温外れであっても、例え
ば前材側の板温外れは、品質上の問題は少ないが、後材
側の板温外れは大きな問題となるといったケースがあ
り、前記板温制御方法だけでは対応が困難であった。
【0004】そこで、特開平2−163325号公報、
特開平3−277723号公報、特開平4−32332
5号公報においては、板温優先度などの諸条件に応じ
て、操作量である速度と炉温の設定値を適当なタイミン
グで変化させる板温制御方法が開示されている。
特開平3−277723号公報、特開平4−32332
5号公報においては、板温優先度などの諸条件に応じ
て、操作量である速度と炉温の設定値を適当なタイミン
グで変化させる板温制御方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した公開
特許公報に記載されている板温制御方法でも、未だ、以
下の解決すべき課題を有していた。即ち、上記した板温
制御方法は、いずれも、後材の板厚、板幅、目標板温な
どのコイル情報と、前材での中央ライン速度、炉温実績
値などの操業情報によって、まず、後材の中央ライン速
度が、予め用意しておいたテーブル値から選択される。
次に、この選択された後材の中央ライン速度を前提と
し、後材の炉温設定値も前もって決められる。
特許公報に記載されている板温制御方法でも、未だ、以
下の解決すべき課題を有していた。即ち、上記した板温
制御方法は、いずれも、後材の板厚、板幅、目標板温な
どのコイル情報と、前材での中央ライン速度、炉温実績
値などの操業情報によって、まず、後材の中央ライン速
度が、予め用意しておいたテーブル値から選択される。
次に、この選択された後材の中央ライン速度を前提と
し、後材の炉温設定値も前もって決められる。
【0006】そして、前材優先や後材優先などの操業上
の諸条件に応じて、前記した後材の中央ライン速度と炉
温設定値に変更するタイミングが計算されて設定変更を
行うため、プリセット計算に大きく依存した制御方法と
なっている。
の諸条件に応じて、前記した後材の中央ライン速度と炉
温設定値に変更するタイミングが計算されて設定変更を
行うため、プリセット計算に大きく依存した制御方法と
なっている。
【0007】しかしながら、このようなプリセット計算
に基づく制御方法では、操作量である中央ライン速度や
炉温が、テーブル値やプリセットモデルによって定めて
おいた値に従って設定されているにすぎず、接合部が加
熱炉出口を通過して一定期間を経過するまでの間(プリ
セット期間)、フィードバック制御を行うことができな
い。即ち、前記操作量が一旦プリセット計算によって設
定されたら、その間にテーブル値が不適切であったり、
プリセットモデル自体の誤差あるいは板厚、速度等の外
乱による制御誤差を生じてもその修正はできず、板温は
プリセット期間の終了まで制御誤差を生じたままで推移
するだけである。従って、例えば、なんらかの原因で板
温が変化した場合であっても、操作量が変更できずに、
その結果、ストリップにヒートバックルなどの欠陥が発
生し、連続焼鈍炉の操業トラブルを引き起こす可能性が
あった。
に基づく制御方法では、操作量である中央ライン速度や
炉温が、テーブル値やプリセットモデルによって定めて
おいた値に従って設定されているにすぎず、接合部が加
熱炉出口を通過して一定期間を経過するまでの間(プリ
セット期間)、フィードバック制御を行うことができな
い。即ち、前記操作量が一旦プリセット計算によって設
定されたら、その間にテーブル値が不適切であったり、
プリセットモデル自体の誤差あるいは板厚、速度等の外
乱による制御誤差を生じてもその修正はできず、板温は
プリセット期間の終了まで制御誤差を生じたままで推移
するだけである。従って、例えば、なんらかの原因で板
温が変化した場合であっても、操作量が変更できずに、
その結果、ストリップにヒートバックルなどの欠陥が発
生し、連続焼鈍炉の操業トラブルを引き起こす可能性が
あった。
【0008】次に、前記した従来の板温制御方法に共通
しているもう一つの課題として、中央ライン速度を操作
量として採用していることがあげられ、これは、現実的
に問題が多い。なぜなら、中央ライン速度は、ライン入
側や出側のストリップ通板状況や、その他さまざまな事
象により左右されるためである。即ち、中央ライン速度
の設定は、入側から出側までのライン操業状況が非常に
安定しているときは有効であるが、実際には、操業状況
の変化などによって、中央ライン速度が別の要因で変動
することが多く、板温制御の操作端として中央ライン速
度の設定は適切であるとは言えない。
しているもう一つの課題として、中央ライン速度を操作
量として採用していることがあげられ、これは、現実的
に問題が多い。なぜなら、中央ライン速度は、ライン入
側や出側のストリップ通板状況や、その他さまざまな事
象により左右されるためである。即ち、中央ライン速度
の設定は、入側から出側までのライン操業状況が非常に
安定しているときは有効であるが、実際には、操業状況
の変化などによって、中央ライン速度が別の要因で変動
することが多く、板温制御の操作端として中央ライン速
度の設定は適切であるとは言えない。
【0009】本発明は以上に述べてきた従来技術におけ
る課題を解決するためになされたものであり、所定の制
御周期あるいは中央ライン速度変更時に、加熱炉の燃料
流量を操作して加熱炉出口板温を制御し、板厚、板幅、
加熱炉出口目標板温の異なるストリップの接合部におい
ては、プリセット的な手法による制御誤差を発生させる
ことなくこれを抑制し、しかも、接合部の前後で板温の
優先度に差異がある場合であっても、的確な板温制御を
実施することのできる連続焼鈍炉の板温制御方法を提供
することを目的とする。
る課題を解決するためになされたものであり、所定の制
御周期あるいは中央ライン速度変更時に、加熱炉の燃料
流量を操作して加熱炉出口板温を制御し、板厚、板幅、
加熱炉出口目標板温の異なるストリップの接合部におい
ては、プリセット的な手法による制御誤差を発生させる
ことなくこれを抑制し、しかも、接合部の前後で板温の
優先度に差異がある場合であっても、的確な板温制御を
実施することのできる連続焼鈍炉の板温制御方法を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の連続焼鈍炉の板温制御方法は、板厚、板幅、加熱
炉出口目標板温、板温優先度の少なくとも一つが異なる
ストリップを接合し、加熱炉に連続的に挿通して焼鈍処
理を行う連続焼鈍炉において、所定の制御周期及び中央
ライン速度変更時に、現在から将来にわたる加熱炉出口
板温を連続的に予測し、前記加熱炉出口目標板温と加熱
炉出口予測板温との偏差及び加熱炉燃料流量の変動量に
よる所定の評価関数を最適化する燃料流量を算出して、
前記加熱炉出口板温を制御する連続焼鈍炉の板温制御方
法であって、前記ストリップの接合部前後で前記板温優
先度が異なる場合には、優先側の板温を重視した制御を
行うために、前記加熱炉出口目標板温と前記加熱炉出口
予測板温との偏差を将来にわたって評価する板温評価範
囲を前記板温優先度に応じて変更する。
記載の連続焼鈍炉の板温制御方法は、板厚、板幅、加熱
炉出口目標板温、板温優先度の少なくとも一つが異なる
ストリップを接合し、加熱炉に連続的に挿通して焼鈍処
理を行う連続焼鈍炉において、所定の制御周期及び中央
ライン速度変更時に、現在から将来にわたる加熱炉出口
板温を連続的に予測し、前記加熱炉出口目標板温と加熱
炉出口予測板温との偏差及び加熱炉燃料流量の変動量に
よる所定の評価関数を最適化する燃料流量を算出して、
前記加熱炉出口板温を制御する連続焼鈍炉の板温制御方
法であって、前記ストリップの接合部前後で前記板温優
先度が異なる場合には、優先側の板温を重視した制御を
行うために、前記加熱炉出口目標板温と前記加熱炉出口
予測板温との偏差を将来にわたって評価する板温評価範
囲を前記板温優先度に応じて変更する。
【0011】請求項1記載の連続焼鈍炉の板温制御方法
においては、ストリップの接合部を常にトラッキング
し、まず、加熱炉出口におけるストリップの板厚、板
幅、加熱炉出口目標板温、板温優先度の将来にわたる予
見値を決定する。そして、ストリップの接合部前後の板
温優先度については、これを比較して、前材優先か、後
材優先か、あるいは前後材の板温優先度が等しいかを判
断しておく。
においては、ストリップの接合部を常にトラッキング
し、まず、加熱炉出口におけるストリップの板厚、板
幅、加熱炉出口目標板温、板温優先度の将来にわたる予
見値を決定する。そして、ストリップの接合部前後の板
温優先度については、これを比較して、前材優先か、後
材優先か、あるいは前後材の板温優先度が等しいかを判
断しておく。
【0012】次に、現在から将来にわたる加熱炉出口板
温を連続的に予測するが、かかる加熱炉出口板温の予測
には、公知の板温予測モデル(例えば、特開昭61−1
90026号公報に記載されているもの)を利用すれば
よい。具体的には、前記決定したストリップの板厚、板
幅の各予見値と、加熱炉の炉温、燃料流量、加熱炉出口
における板厚、板幅、中央ライン速度の各実績値とを、
所定の制御周期及び中央ライン速度変化時にサンプリン
グして前記板温予測モデルに入力しておく。これらによ
って、所定の制御周期及び中央ライン速度変更時には、
常に現在から将来にわたる加熱炉出口予測板温を容易に
算出することができる。
温を連続的に予測するが、かかる加熱炉出口板温の予測
には、公知の板温予測モデル(例えば、特開昭61−1
90026号公報に記載されているもの)を利用すれば
よい。具体的には、前記決定したストリップの板厚、板
幅の各予見値と、加熱炉の炉温、燃料流量、加熱炉出口
における板厚、板幅、中央ライン速度の各実績値とを、
所定の制御周期及び中央ライン速度変化時にサンプリン
グして前記板温予測モデルに入力しておく。これらによ
って、所定の制御周期及び中央ライン速度変更時には、
常に現在から将来にわたる加熱炉出口予測板温を容易に
算出することができる。
【0013】また、前記板温予測モデル中のパラメータ
は公知の推定方法である固定トレース法や忘却係数付き
逐次型最小二乗法を利用して算出すればよく、パラメー
タ推定器(例えば、特開昭61−190026号公報に
記載されているもの)を付与して所定の周期で起動して
おくことにより操業や設備状態の経時的変化に対しても
良好な精度を維持することができる。
は公知の推定方法である固定トレース法や忘却係数付き
逐次型最小二乗法を利用して算出すればよく、パラメー
タ推定器(例えば、特開昭61−190026号公報に
記載されているもの)を付与して所定の周期で起動して
おくことにより操業や設備状態の経時的変化に対しても
良好な精度を維持することができる。
【0014】以上のようにして加熱炉出口予測板温を算
出した後は、所定の制御周期又は中央ライン速度変更時
に燃料流量を操作して前記加熱炉出口板温を制御するた
め、特開平4−72022号公報に記載の公知の板温制
御方法を利用する。かかる公知の板温制御方法は、加熱
炉出口目標板温と加熱炉出口予測板温との偏差及び加熱
炉燃料流量の変動量による所定の評価関数を有し、この
評価関数を最適化する燃料流量を逐次算出する優れた制
御方法であるが、本発明では、さらに、ストリップの接
合部前後での板温優先度に応じた的確な板温制御を実現
するため、評価関数における加熱炉出口目標板温と加熱
炉出口予測板温との偏差を評価する時間の範囲(以下、
「板温評価範囲」という。)を板温優先度に応じて変化
させることとした。
出した後は、所定の制御周期又は中央ライン速度変更時
に燃料流量を操作して前記加熱炉出口板温を制御するた
め、特開平4−72022号公報に記載の公知の板温制
御方法を利用する。かかる公知の板温制御方法は、加熱
炉出口目標板温と加熱炉出口予測板温との偏差及び加熱
炉燃料流量の変動量による所定の評価関数を有し、この
評価関数を最適化する燃料流量を逐次算出する優れた制
御方法であるが、本発明では、さらに、ストリップの接
合部前後での板温優先度に応じた的確な板温制御を実現
するため、評価関数における加熱炉出口目標板温と加熱
炉出口予測板温との偏差を評価する時間の範囲(以下、
「板温評価範囲」という。)を板温優先度に応じて変化
させることとした。
【0015】具体的に述べると、まず、前材と後材とで
板温優先度に差異がないストリップの接合部で、加熱炉
出口目標板温からの外れが、前材か後材のいずれか一方
に偏ることなく、共に小さくなるような板温評価範囲に
調節しておき、これを基準値として定める。
板温優先度に差異がないストリップの接合部で、加熱炉
出口目標板温からの外れが、前材か後材のいずれか一方
に偏ることなく、共に小さくなるような板温評価範囲に
調節しておき、これを基準値として定める。
【0016】そして、前材を優先するべきストリップの
接合部では、後材となる将来の板温よりも、前材となる
直近の板温を重視した板温制御を実現するため、板温評
価範囲を基準値より小さくしておく。このことにより、
ストリップの接合部では、前材側の板温外れを可及的に
小さくすることができる。
接合部では、後材となる将来の板温よりも、前材となる
直近の板温を重視した板温制御を実現するため、板温評
価範囲を基準値より小さくしておく。このことにより、
ストリップの接合部では、前材側の板温外れを可及的に
小さくすることができる。
【0017】また、後材を優先すべきストリップの接合
部では、前材となる直近の板温よりも、後材となる将来
の板温を重視した板温制御を実現するため、前記板温評
価範囲を前記基準値より大きくしておく。このことによ
り、ストリップの接合部では、後材側の板温外れを可及
的に小さくすることができる。
部では、前材となる直近の板温よりも、後材となる将来
の板温を重視した板温制御を実現するため、前記板温評
価範囲を前記基準値より大きくしておく。このことによ
り、ストリップの接合部では、後材側の板温外れを可及
的に小さくすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。
【0019】図1は、本発明の一実施の形態に係る連続
焼鈍炉の板温制御方法に好適に使用できる連続焼鈍炉の
板温制御装置Aの全体構成を示すブロック図、図2は動
作内容を示すタイムチャートである。
焼鈍炉の板温制御方法に好適に使用できる連続焼鈍炉の
板温制御装置Aの全体構成を示すブロック図、図2は動
作内容を示すタイムチャートである。
【0020】図1に示す信号線のうち、実線はデータの
流れを示し、点線は検出パルス又は起動信号を示す。な
お、本発明に係る連続焼鈍炉の板温制御方法は、実際に
はプロセスコンピュータを用いて制御されるものであ
り、図1はその内部を機能的に分かりやすく示すもので
ある。
流れを示し、点線は検出パルス又は起動信号を示す。な
お、本発明に係る連続焼鈍炉の板温制御方法は、実際に
はプロセスコンピュータを用いて制御されるものであ
り、図1はその内部を機能的に分かりやすく示すもので
ある。
【0021】図1に示すように、本実施の形態では、ス
トリップ100が加熱炉10によって加熱される。加熱
炉10は、ストリップ100に直接的に火炎を噴射して
加熱する直火炉や、ラジアントチューブによって間接的
に加熱する間接炉などがあるが、本発明に係る連続焼鈍
炉の板温制御方法は、これらの加熱炉のうち、いずれに
おいても好適に適用できる。
トリップ100が加熱炉10によって加熱される。加熱
炉10は、ストリップ100に直接的に火炎を噴射して
加熱する直火炉や、ラジアントチューブによって間接的
に加熱する間接炉などがあるが、本発明に係る連続焼鈍
炉の板温制御方法は、これらの加熱炉のうち、いずれに
おいても好適に適用できる。
【0022】図1において、まず、加熱炉10周りの制
御について説明すると、加熱炉10の前方にはストリッ
プ100の接合部を検出する溶接点検出器16が配設さ
れている。この溶接点検出器16は、連続焼鈍炉に通板
されてくるストリップ100の接合部を検出し、その検
出信号P1を後述するストリップトラッキング手段の一
例であるストリップトラッキング装置15に送るもので
ある。
御について説明すると、加熱炉10の前方にはストリッ
プ100の接合部を検出する溶接点検出器16が配設さ
れている。この溶接点検出器16は、連続焼鈍炉に通板
されてくるストリップ100の接合部を検出し、その検
出信号P1を後述するストリップトラッキング手段の一
例であるストリップトラッキング装置15に送るもので
ある。
【0023】加熱炉10は、その炉内温度を検出する炉
温検出器21を具備しており、炉温検出器21で検出し
た炉温観測値TFは、後述するパラメータ推定手段の一
例であるパラメータ推定器17及び加熱炉出口板温予測
制御器19に送られる。
温検出器21を具備しており、炉温検出器21で検出し
た炉温観測値TFは、後述するパラメータ推定手段の一
例であるパラメータ推定器17及び加熱炉出口板温予測
制御器19に送られる。
【0024】加熱炉10は、また、加熱炉10へ供給さ
れる燃料流量を検出する燃料流量検出器12を具備して
おり、燃料流量検出器12によって検出された燃料流量
観測値FLは、燃料流量制御手段の一例である燃料流量
制御器13、及び、加熱炉出口板温予測制御器19に送
られる。
れる燃料流量を検出する燃料流量検出器12を具備して
おり、燃料流量検出器12によって検出された燃料流量
観測値FLは、燃料流量制御手段の一例である燃料流量
制御器13、及び、加熱炉出口板温予測制御器19に送
られる。
【0025】加熱炉出口11には、この出口でのストリ
ップ100の板温を検出する加熱炉出口板温検出器22
が配置されており、この加熱炉出口板温検出器22によ
って検出された板温観測値、即ち、加熱炉出口板温TS
は、加熱炉出口板温予測制御器19、及び、パラメータ
推定器17へ送られる。
ップ100の板温を検出する加熱炉出口板温検出器22
が配置されており、この加熱炉出口板温検出器22によ
って検出された板温観測値、即ち、加熱炉出口板温TS
は、加熱炉出口板温予測制御器19、及び、パラメータ
推定器17へ送られる。
【0026】また、加熱炉出口11の近傍には、ストリ
ップ100の通板速度(中央ライン速度)Vを検出する
ための速度検出器14が配設されており、検出された中
央ライン速度Vは、ストリップトラッキング装置15
と、パラメータ推定器17と、加熱炉出口板温予測制御
器19とに送られる。
ップ100の通板速度(中央ライン速度)Vを検出する
ための速度検出器14が配設されており、検出された中
央ライン速度Vは、ストリップトラッキング装置15
と、パラメータ推定器17と、加熱炉出口板温予測制御
器19とに送られる。
【0027】さらに、図1に示すように、ストリップ仕
様決定手段の一例であるストリップ仕様設定器20は、
加熱炉出口板温予測制御器19と、パラメータ推定器1
7、及び、後述する板温優先判定手段の一例である板温
優先度判定装置18とに接続されており、板温優先度判
定装置18は、加熱炉出口板温予測制御器19にも接続
されている。
様決定手段の一例であるストリップ仕様設定器20は、
加熱炉出口板温予測制御器19と、パラメータ推定器1
7、及び、後述する板温優先判定手段の一例である板温
優先度判定装置18とに接続されており、板温優先度判
定装置18は、加熱炉出口板温予測制御器19にも接続
されている。
【0028】上記した構成を有する連続焼鈍炉の板温制
御装置Aの各構成部の機能についてさらに説明する。本
発明の制御対象は、加熱炉出口11におけるストリップ
100の板温である。即ち、加熱炉出口11での板温を
目標値に一致させるための加熱炉10の燃料流量を操作
するものである。
御装置Aの各構成部の機能についてさらに説明する。本
発明の制御対象は、加熱炉出口11におけるストリップ
100の板温である。即ち、加熱炉出口11での板温を
目標値に一致させるための加熱炉10の燃料流量を操作
するものである。
【0029】前記燃料流量制御器13は、加熱炉10へ
供給される燃料を調節するものであり、その制御には、
例えば、PID制御(比例積分微分制御)のように一般
的に使用されている制御方式を好適に用いることができ
る。
供給される燃料を調節するものであり、その制御には、
例えば、PID制御(比例積分微分制御)のように一般
的に使用されている制御方式を好適に用いることができ
る。
【0030】本発明の要点は、接合部前後のストリップ
100の板温優先度を考慮したうえで、所定の制御周期
及び中央ライン速度Vの変化時において、加熱炉出口板
温TSを加熱炉出口目標板温TSRに的確に一致させる
ため、この燃料流量制御器13への設定値をどのように
定めていくかということである。
100の板温優先度を考慮したうえで、所定の制御周期
及び中央ライン速度Vの変化時において、加熱炉出口板
温TSを加熱炉出口目標板温TSRに的確に一致させる
ため、この燃料流量制御器13への設定値をどのように
定めていくかということである。
【0031】ストリップトラッキング装置15は、溶接
点検出器16からの検出信号P1、速度検出器14によ
り検出した中央ライン速度V、及び、溶接点検出器16
の設置場所から加熱炉出口11までの距離(ライン長
さ)に基づいて、加熱炉出口11から次の接合部までの
ストリップ長さZ(接合部位置)を常に求めて、板温優
先度判定装置18、及び、加熱炉出口板温予測制御器1
9に出力する。また、ストリップトラッキング装置15
は、接合部の加熱炉出口11通過のタイミングに、起動
信号P2をストリップ仕様設定器20に出力する。
点検出器16からの検出信号P1、速度検出器14によ
り検出した中央ライン速度V、及び、溶接点検出器16
の設置場所から加熱炉出口11までの距離(ライン長
さ)に基づいて、加熱炉出口11から次の接合部までの
ストリップ長さZ(接合部位置)を常に求めて、板温優
先度判定装置18、及び、加熱炉出口板温予測制御器1
9に出力する。また、ストリップトラッキング装置15
は、接合部の加熱炉出口11通過のタイミングに、起動
信号P2をストリップ仕様設定器20に出力する。
【0032】ストリップ仕様設定器20は、図1に示す
ように、ストリップトラッキング装置15からの起動信
号P2によって起動され、ストリップ仕様(板厚TH
1、TH2;板幅WD1、WD2;加熱炉出口目標板温
TSR1、TSR2、板温優先度PRT1、PRT2)
を出力する。
ように、ストリップトラッキング装置15からの起動信
号P2によって起動され、ストリップ仕様(板厚TH
1、TH2;板幅WD1、WD2;加熱炉出口目標板温
TSR1、TSR2、板温優先度PRT1、PRT2)
を出力する。
【0033】ここで、図1に示すストリップ仕様中の添
字(数字)1は、加熱炉出口11を通過中のストリップ
100に関する値であり、添字(数字)2は後続(将
来)のストリップ100に関する値である。
字(数字)1は、加熱炉出口11を通過中のストリップ
100に関する値であり、添字(数字)2は後続(将
来)のストリップ100に関する値である。
【0034】板温優先度判定装置18は、接合部前後の
ストリップ100の板温優先度を比較し、加熱炉出口目
標板温TSRと加熱炉出口予測板温の偏差を将来にわた
って評価する時間の範囲(板温評価範囲N2)を変更す
るものである。即ち、この板温優先度判定装置18は、
ストリップ仕様設定器20からの情報(板温優先度PR
T1、PRT2)をもとに、前材優先、後材優先、ある
いは前後材で板温優先度が等しいなどの条件を判定し、
それに応じた板温評価範囲N2を、ストリップトラッキ
ング装置15によって通知される接合部位置Zの情報を
参照して、所定のタイミングで加熱炉出口板温予測制御
器19に出力する。そして、接合部が加熱炉出口11を
通過した後は、加熱炉10に存在するコイルが一つ(同
一コイル)になるため、板温優先度判定装置18が再度
起動され、板温評価範囲N2が所定の基準値(前後材で
板温優先度が等しい場合の板温評価範囲N2)に戻され
る。
ストリップ100の板温優先度を比較し、加熱炉出口目
標板温TSRと加熱炉出口予測板温の偏差を将来にわた
って評価する時間の範囲(板温評価範囲N2)を変更す
るものである。即ち、この板温優先度判定装置18は、
ストリップ仕様設定器20からの情報(板温優先度PR
T1、PRT2)をもとに、前材優先、後材優先、ある
いは前後材で板温優先度が等しいなどの条件を判定し、
それに応じた板温評価範囲N2を、ストリップトラッキ
ング装置15によって通知される接合部位置Zの情報を
参照して、所定のタイミングで加熱炉出口板温予測制御
器19に出力する。そして、接合部が加熱炉出口11を
通過した後は、加熱炉10に存在するコイルが一つ(同
一コイル)になるため、板温優先度判定装置18が再度
起動され、板温評価範囲N2が所定の基準値(前後材で
板温優先度が等しい場合の板温評価範囲N2)に戻され
る。
【0035】次に、加熱炉出口板温予測制御器19は、
加熱炉出口板温TSを予測しながら制御するものであ
り、ストリップ100の中央ライン速度V、加熱炉10
の炉温検出器21から炉温観測値、即ち、加熱炉炉温T
F、燃料流量検出器12からの燃料流量観測値FL、加
熱炉出口板温検出器22からの板温観測値、即ち、加熱
炉出口板温TSや加熱炉出口11におけるストリップ1
00の板厚、板幅の各実績値及び将来にわたる各予見値
と、さらに、前述のストリップ仕様設定器20によって
通知される将来にわたる加熱炉出口目標板温TSRと、
板温優先度判定装置18からの板温評価範囲N2とを入
力して、燃料流量設定値FLSを計算する。そして、燃
料流量観測値FLは公知の燃料流量検出器により検出さ
れ、燃料流量制御器13と加熱炉出口板温予測制御器1
9へ出力される。
加熱炉出口板温TSを予測しながら制御するものであ
り、ストリップ100の中央ライン速度V、加熱炉10
の炉温検出器21から炉温観測値、即ち、加熱炉炉温T
F、燃料流量検出器12からの燃料流量観測値FL、加
熱炉出口板温検出器22からの板温観測値、即ち、加熱
炉出口板温TSや加熱炉出口11におけるストリップ1
00の板厚、板幅の各実績値及び将来にわたる各予見値
と、さらに、前述のストリップ仕様設定器20によって
通知される将来にわたる加熱炉出口目標板温TSRと、
板温優先度判定装置18からの板温評価範囲N2とを入
力して、燃料流量設定値FLSを計算する。そして、燃
料流量観測値FLは公知の燃料流量検出器により検出さ
れ、燃料流量制御器13と加熱炉出口板温予測制御器1
9へ出力される。
【0036】ここで、加熱炉出口板温予測制御器19
は、加熱炉出口板温TS、炉温観測値TF、燃料流量観
測値FL、及び、ストリップ100の板厚、板幅、中央
ライン速度Vとの動的関係を示す公知の板温予測モデル
(例えば、特開昭61−190026号公報に記載され
ているモデル)を有する。
は、加熱炉出口板温TS、炉温観測値TF、燃料流量観
測値FL、及び、ストリップ100の板厚、板幅、中央
ライン速度Vとの動的関係を示す公知の板温予測モデル
(例えば、特開昭61−190026号公報に記載され
ているモデル)を有する。
【0037】また、パラメータ推定器17は、例えば、
特開昭61−190026号公報に記載されているパラ
メータ推定器を用いることができ、所定の周期で起動さ
れ、前記した「板温予測モデル」中のパラメータをこれ
までの実績をもとに推定する。
特開昭61−190026号公報に記載されているパラ
メータ推定器を用いることができ、所定の周期で起動さ
れ、前記した「板温予測モデル」中のパラメータをこれ
までの実績をもとに推定する。
【0038】次に、上記した構成を有する連続焼鈍炉の
板温制御装置Aを用いた連続焼鈍炉の板温制御方法につ
いて説明する。本発明では、ストリップ100の接合部
が常にトラッキングされ、まず、加熱炉出口11におけ
るストリップ100の板厚、板幅、加熱炉出口板温T
S、板温優先度PRTの将来にわたる各予見値が決定さ
れる。そして、接合部前後の板温優先度PRTについて
は、これを比較し、前材優先、後材優先、あるいは前後
材で板温優先度が等しいなどの条件に応じた板温評価範
囲N2を予め決定しておく。
板温制御装置Aを用いた連続焼鈍炉の板温制御方法につ
いて説明する。本発明では、ストリップ100の接合部
が常にトラッキングされ、まず、加熱炉出口11におけ
るストリップ100の板厚、板幅、加熱炉出口板温T
S、板温優先度PRTの将来にわたる各予見値が決定さ
れる。そして、接合部前後の板温優先度PRTについて
は、これを比較し、前材優先、後材優先、あるいは前後
材で板温優先度が等しいなどの条件に応じた板温評価範
囲N2を予め決定しておく。
【0039】ここで、板温評価範囲N2とは、加熱炉出
口目標板温TSRと加熱炉出口予測板温との偏差を将来
にわたって連続的に評価する時間範囲のことであり、ス
トリップ100の接合部前後で、加熱炉出口目標板温T
SRからの外れが、前材か後材のいずれか一方に偏るこ
となく、共に小さくなるような板温評価範囲N2を基準
値として定めておき、これを前材と後材で板温優先度に
差異がない場合に用いる。そして、前材を優先するべき
接合部においては、後材となる将来の板温よりも、前材
となる直近の板温を重視した板温制御を実現するため、
前記板温評価範囲N2を基準値よりも小さくし、後材を
優先すべき接合部では、前材となる直近の板温よりも、
後材となる将来の板温を重視した板温制御を実現するた
め、前記板温評価範囲N2を前記基準値より大きくす
る。
口目標板温TSRと加熱炉出口予測板温との偏差を将来
にわたって連続的に評価する時間範囲のことであり、ス
トリップ100の接合部前後で、加熱炉出口目標板温T
SRからの外れが、前材か後材のいずれか一方に偏るこ
となく、共に小さくなるような板温評価範囲N2を基準
値として定めておき、これを前材と後材で板温優先度に
差異がない場合に用いる。そして、前材を優先するべき
接合部においては、後材となる将来の板温よりも、前材
となる直近の板温を重視した板温制御を実現するため、
前記板温評価範囲N2を基準値よりも小さくし、後材を
優先すべき接合部では、前材となる直近の板温よりも、
後材となる将来の板温を重視した板温制御を実現するた
め、前記板温評価範囲N2を前記基準値より大きくす
る。
【0040】次に、現在から将来にわたる加熱炉出口板
温TSを連続的に予想するが、本実施の形態では、公知
の板温予測モデル(例えば、特開昭60−190026
号公報に記載されているモデル)を利用して、加熱炉出
口板温TSを予測することができる。
温TSを連続的に予想するが、本実施の形態では、公知
の板温予測モデル(例えば、特開昭60−190026
号公報に記載されているモデル)を利用して、加熱炉出
口板温TSを予測することができる。
【0041】以下に示すこの板温予測モデルの式(1)
は、過去から(t−1)時刻までの加熱炉出口板温TS
と、加熱炉10の炉温、燃料流量の実績値と、過去から
t時刻までの板厚、板幅、速度の値(実績又は予見値)
とを用いて、t時刻における加熱炉出口板温TSを予測
するものである。
は、過去から(t−1)時刻までの加熱炉出口板温TS
と、加熱炉10の炉温、燃料流量の実績値と、過去から
t時刻までの板厚、板幅、速度の値(実績又は予見値)
とを用いて、t時刻における加熱炉出口板温TSを予測
するものである。
【0042】
【数1】
【0043】そして、加熱炉出口板温予測制御器19
は、加熱炉出口板温を制御するため、所定の制御周期及
び中央ライン速度Vの変化時に直ちに起動され、操作量
である加熱炉10の燃料流量を時々刻々と算出する。こ
の燃料流量は、例えば、以下の式(2)で表される評価
関数Jの最小値を与える値として、その変更量を求める
ことができる。
は、加熱炉出口板温を制御するため、所定の制御周期及
び中央ライン速度Vの変化時に直ちに起動され、操作量
である加熱炉10の燃料流量を時々刻々と算出する。こ
の燃料流量は、例えば、以下の式(2)で表される評価
関数Jの最小値を与える値として、その変更量を求める
ことができる。
【0044】
【数2】
【0045】ここで、この評価関数Jにおける板温評価
範囲N2は、先に板温優先度判定装置18によって与え
られたものである。また、この評価関数Jの最小値を与
えるΔuの計算方法は、例えば、現代制御理論の一手法
である一般化予測制御理論(Generalized Predictive C
ontrol Theory)により与えられるが、この計算方法は種
々の文献に述べられており、また、本発明の直接関与す
るところではないので、その説明は省略する。
範囲N2は、先に板温優先度判定装置18によって与え
られたものである。また、この評価関数Jの最小値を与
えるΔuの計算方法は、例えば、現代制御理論の一手法
である一般化予測制御理論(Generalized Predictive C
ontrol Theory)により与えられるが、この計算方法は種
々の文献に述べられており、また、本発明の直接関与す
るところではないので、その説明は省略する。
【0046】このように、本実施の形態に係る連続焼鈍
炉の板温制御方法では、接合部前後のストリップ100
の板温優先度を比較し、前材優先、後材優先、あるいは
前後材で板温優先度が等しいなどの条件に応じた板温評
価範囲N2を定め、所定の制御周期及び中央ライン速度
Vの変化時に、加熱炉出口板温TSを連続的に予測しな
がらフィードバック制御しているため、中央ライン速度
Vの変化などの外乱が発生したときにも、直ちにこの制
御の修正計算を行うことができ、プリセット的手法にも
とづく制御誤差の発生が回避できると共に、接合部前後
で板温優先度が異なる場合であっても、板温優先度に応
じた従来にない的確な板温制御を実現することができ
る。
炉の板温制御方法では、接合部前後のストリップ100
の板温優先度を比較し、前材優先、後材優先、あるいは
前後材で板温優先度が等しいなどの条件に応じた板温評
価範囲N2を定め、所定の制御周期及び中央ライン速度
Vの変化時に、加熱炉出口板温TSを連続的に予測しな
がらフィードバック制御しているため、中央ライン速度
Vの変化などの外乱が発生したときにも、直ちにこの制
御の修正計算を行うことができ、プリセット的手法にも
とづく制御誤差の発生が回避できると共に、接合部前後
で板温優先度が異なる場合であっても、板温優先度に応
じた従来にない的確な板温制御を実現することができ
る。
【0047】
【実施例】上記した本発明の一実施の形態に係る連続焼
鈍炉の板温制御方法について、その動作内容を示したタ
イムチャートを図2に示す。なお、ここでは、連続焼鈍
炉の加熱炉10を直火炉としている。
鈍炉の板温制御方法について、その動作内容を示したタ
イムチャートを図2に示す。なお、ここでは、連続焼鈍
炉の加熱炉10を直火炉としている。
【0048】本動作内容は、図2(a)に示すように、
ストリップI(板厚:0.875mm、加熱炉出口目標
板温TSR:700℃、板温優先度:普通)、ストリッ
プII(板厚:0.725mm、加熱炉出口目標板温TS
R:710℃、板温優先度:高)、ストリップ III(板
厚:0.820mm、加熱炉出口目標板温TSR:71
0℃、板温優先度:普通)、ストリップ IV (板厚:
0.685mm、加熱炉出口目標板温TSR:710
℃、板温優先度:普通)を、次々に接合して、連続焼鈍
炉へ連続的に挿通するときの板温制御方法に係る。
ストリップI(板厚:0.875mm、加熱炉出口目標
板温TSR:700℃、板温優先度:普通)、ストリッ
プII(板厚:0.725mm、加熱炉出口目標板温TS
R:710℃、板温優先度:高)、ストリップ III(板
厚:0.820mm、加熱炉出口目標板温TSR:71
0℃、板温優先度:普通)、ストリップ IV (板厚:
0.685mm、加熱炉出口目標板温TSR:710
℃、板温優先度:普通)を、次々に接合して、連続焼鈍
炉へ連続的に挿通するときの板温制御方法に係る。
【0049】かかる連続焼鈍炉の板温制御においては、
各ストリップの板温優先度の差異を考慮した的確な板温
制御を実現する必要があり、ストリップIとストリップ
IIの接合部では、後材(ストリップII)を優先し、スト
リップIIとストリップ IIIの接合部では、前材(ストリ
ップII)を優先し、そして、ストリップ IIIとストリッ
プ IV の接合部では、前材か後材のいずれか一方のみを
優先することのない板温制御を実施する必要がある。
各ストリップの板温優先度の差異を考慮した的確な板温
制御を実現する必要があり、ストリップIとストリップ
IIの接合部では、後材(ストリップII)を優先し、スト
リップIIとストリップ IIIの接合部では、前材(ストリ
ップII)を優先し、そして、ストリップ IIIとストリッ
プ IV の接合部では、前材か後材のいずれか一方のみを
優先することのない板温制御を実施する必要がある。
【0050】本発明の一実施の形態に係る連続焼鈍炉の
板温制御方法では、前述したように、接合部前後のスト
リップ100の板温優先度を比較し、前材優先、後材優
先、あるいは前後材で板温優先度が等しい(優先なし)
などの条件に応じた板温評価範囲N2を定め、所定の制
御周期及び中央ライン速度Vの変化時に、加熱炉出口板
温TSを連続的に予測しながらフィードバック制御して
いる。
板温制御方法では、前述したように、接合部前後のスト
リップ100の板温優先度を比較し、前材優先、後材優
先、あるいは前後材で板温優先度が等しい(優先なし)
などの条件に応じた板温評価範囲N2を定め、所定の制
御周期及び中央ライン速度Vの変化時に、加熱炉出口板
温TSを連続的に予測しながらフィードバック制御して
いる。
【0051】従って、まず、ストリップIとストリップ
IIの接合部では、後材側(ストリップII)の板温優先度
が高いことから、板温評価範囲N2が所定の基準値より
も大きくなり、図2(c)に示すように、早めに加熱炉
10の燃料流量が低下して、前材側のストリップIの末
端部分における加熱炉出口板温TSが低めになるもの
の、図2(d)に示すように、板厚が薄くなって、板温
がステップ的に上昇した後材側のストリップIIにおい
ては、先端部分から加熱炉出口板温TSと加熱炉出口目
標板温TSRが可及的に一致している。
IIの接合部では、後材側(ストリップII)の板温優先度
が高いことから、板温評価範囲N2が所定の基準値より
も大きくなり、図2(c)に示すように、早めに加熱炉
10の燃料流量が低下して、前材側のストリップIの末
端部分における加熱炉出口板温TSが低めになるもの
の、図2(d)に示すように、板厚が薄くなって、板温
がステップ的に上昇した後材側のストリップIIにおい
ては、先端部分から加熱炉出口板温TSと加熱炉出口目
標板温TSRが可及的に一致している。
【0052】次に、ストリップIIとストリップ IIIの接
合部では、前材側(ストリップII)の板温優先度が高い
ため、板温評価範囲N2が所定の基準値よりも小さくな
り、図2(c)に示すように、加熱炉10内をストリッ
プIIが通過している間は加熱炉10の燃料流量が変化せ
ず、図2(d)に示すように、前材側のストリップIIに
おいては、末端部分においても全く板温外れを生じてい
ない。
合部では、前材側(ストリップII)の板温優先度が高い
ため、板温評価範囲N2が所定の基準値よりも小さくな
り、図2(c)に示すように、加熱炉10内をストリッ
プIIが通過している間は加熱炉10の燃料流量が変化せ
ず、図2(d)に示すように、前材側のストリップIIに
おいては、末端部分においても全く板温外れを生じてい
ない。
【0053】さらに、ストリップ IIIとストリップ IV
との接合部では、前後材の板温優先度が等しいため、板
温評価範囲N2が所定の基準値となり、図2(c)に示
すように、やや早めに加熱炉10の燃料流量が低下し
て、前材側のストリップ IIIの末端部分における加熱炉
出口板温TSがやや低めになるものの、図2(d)に示
すように、板厚が薄くなって、板温がステップ的に上昇
した後材側のストリップIV における先端部分と合わせ
てみると、前材側ストリップ IIIの末端部分と後材側ス
トリップ IV の先端部分で互いに板温偏差を分け合うよ
うな形で最適な制御が実現されている。
との接合部では、前後材の板温優先度が等しいため、板
温評価範囲N2が所定の基準値となり、図2(c)に示
すように、やや早めに加熱炉10の燃料流量が低下し
て、前材側のストリップ IIIの末端部分における加熱炉
出口板温TSがやや低めになるものの、図2(d)に示
すように、板厚が薄くなって、板温がステップ的に上昇
した後材側のストリップIV における先端部分と合わせ
てみると、前材側ストリップ IIIの末端部分と後材側ス
トリップ IV の先端部分で互いに板温偏差を分け合うよ
うな形で最適な制御が実現されている。
【0054】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変容例も含むものである。
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変容例も含むものである。
【0055】
【発明の効果】請求項1記載の連続焼鈍炉の板温制御方
法においては、所定の制御周期又は中央ライン速度変更
時に、現在から将来にわたる加熱炉出口での目標板温と
予測板温が自然かつ連続的に制御計算に取り込まれ、将
来の板温を予測しながらフィードバック制御を実施して
いるので、中央ライン速度Vの変化などが発生した場合
にもただちに制御の修正計算を行うことができ、プリセ
ット的手法にもとづく制御誤差の発生なども回避するこ
とができる。しかも、前記加熱炉出口目標板温と加熱炉
出口予測板温との偏差を将来にわたって評価する板温評
価範囲を前記板温優先度に応じて変更させているので、
接合部の前後で板温優先度が異なる場合であっても、従
来にない極めて的確な板温制御を実施することができ
る。
法においては、所定の制御周期又は中央ライン速度変更
時に、現在から将来にわたる加熱炉出口での目標板温と
予測板温が自然かつ連続的に制御計算に取り込まれ、将
来の板温を予測しながらフィードバック制御を実施して
いるので、中央ライン速度Vの変化などが発生した場合
にもただちに制御の修正計算を行うことができ、プリセ
ット的手法にもとづく制御誤差の発生なども回避するこ
とができる。しかも、前記加熱炉出口目標板温と加熱炉
出口予測板温との偏差を将来にわたって評価する板温評
価範囲を前記板温優先度に応じて変更させているので、
接合部の前後で板温優先度が異なる場合であっても、従
来にない極めて的確な板温制御を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る連続焼鈍炉の板温
制御方法に好適に使用できる連続焼鈍炉の板温制御装置
の全体構成を示すブロック図である。
制御方法に好適に使用できる連続焼鈍炉の板温制御装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】同実施例における制御の動作内容を示すタイム
チャートである。
チャートである。
A 連続焼鈍炉の板温制御装置 TF 炉温観測
値 FL 燃料流量観測値 TS 加熱炉出
口板温 V 通板速度(中央ライン速度) TSR 加熱炉
出口目標板温 P1 検出信号 Z 加熱炉出口から次の接合部位置までのストリップ長
さ P2 起動信号 PRT 板温優
先度 FLS 燃料流量設定値 N2 板温評価
範囲 10 加熱炉 11 加熱炉出
口 12 燃料流量検出器 13 燃料流量
制御器 14 速度検出器 15 ストリップトラッキング装置(ストリップトラッ
キング手段) 16 溶接点検出器 17 パラメータ推定器(パラメータ推定手段) 18 板温優先度判定装置 19 加熱炉出
口板温予測制御器 20 ストリップ仕様設定器 21 炉温検出
器 22 加熱炉出口板温検出器 100 ストリ
ップ
値 FL 燃料流量観測値 TS 加熱炉出
口板温 V 通板速度(中央ライン速度) TSR 加熱炉
出口目標板温 P1 検出信号 Z 加熱炉出口から次の接合部位置までのストリップ長
さ P2 起動信号 PRT 板温優
先度 FLS 燃料流量設定値 N2 板温評価
範囲 10 加熱炉 11 加熱炉出
口 12 燃料流量検出器 13 燃料流量
制御器 14 速度検出器 15 ストリップトラッキング装置(ストリップトラッ
キング手段) 16 溶接点検出器 17 パラメータ推定器(パラメータ推定手段) 18 板温優先度判定装置 19 加熱炉出
口板温予測制御器 20 ストリップ仕様設定器 21 炉温検出
器 22 加熱炉出口板温検出器 100 ストリ
ップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江口 晴彦 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (1)
- 【請求項1】 板厚、板幅、加熱炉出口目標板温、板温
優先度の少なくとも一つが異なるストリップを接合し、
加熱炉に連続的に挿通して焼鈍処理を行う連続焼鈍炉に
おいて、所定の制御周期及び中央ライン速度変更時に、
現在から将来にわたる加熱炉出口板温を連続的に予測
し、前記加熱炉出口目標板温と加熱炉出口予測板温との
偏差及び加熱炉燃料流量の変動量による所定の評価関数
を最適化する燃料流量を算出して、前記加熱炉出口板温
を制御する連続焼鈍炉の板温制御方法であって、 前記ストリップの接合部前後で前記板温優先度が異なる
場合には、優先側の板温を重視した制御を行うために、
前記加熱炉出口目標板温と前記加熱炉出口予測板温との
偏差を将来にわたって評価する板温評価範囲を前記板温
優先度に応じて変更することを特徴とする連続焼鈍炉の
板温制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15756296A JPH09316545A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 連続焼鈍炉の板温制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15756296A JPH09316545A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 連続焼鈍炉の板温制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09316545A true JPH09316545A (ja) | 1997-12-09 |
Family
ID=15652400
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15756296A Withdrawn JPH09316545A (ja) | 1996-05-28 | 1996-05-28 | 連続焼鈍炉の板温制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09316545A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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