JPH09320794A - X線発生装置 - Google Patents

X線発生装置

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JPH09320794A
JPH09320794A JP8132410A JP13241096A JPH09320794A JP H09320794 A JPH09320794 A JP H09320794A JP 8132410 A JP8132410 A JP 8132410A JP 13241096 A JP13241096 A JP 13241096A JP H09320794 A JPH09320794 A JP H09320794A
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JP
Japan
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scattered
plasma
particles
ray generator
region
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Application number
JP8132410A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kamitaka
典明 神高
Hiroyuki Kondo
洋行 近藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 長時間安定して使用できるX線発生装置を提
供する。 【解決手段】 標的部材414及び/又はプラズマ41
3から放出される飛散粒子がX線を取り出す範囲に相当
する立体角領域412内に進入するのを阻止する部材で
あり、立体角領域412内にある飛散粒子がバッファガ
スにより拡散排除されやすい形状及び/または空間を有
する飛散粒子阻止部材402(403、404、40
5、406、407)を、立体角領域412に隣接また
は近接させて設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線露光装置、X
線顕微鏡、X線分析装置などのX線装置に用いて好適な
X線発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザー光(励起エネルギービームの一
例)を減圧された真空容器内に置かれた標的部材に集光
して照射すると、標的部材は急速にプラズマ化し、この
プラズマから非常に輝度の高いX線が輻射(放出)され
る(X線を発生する)ことが知られている(例えば、こ
のようなX線発生源はLPX:Laser-Plasma X-raysour
ce と呼ばれる)。
【0003】X線の発生と共に、前記プラズマからは高
速の電子やイオン等の飛散粒子が、また前記標的部材か
らは部材材料の飛散粒子(例えば、ガス化した材料、イ
オン化した材料、材料小片など)が放出されて真空容器
内に飛散する(以下、これらをまとめて飛散粒子と呼
ぶ)。このような飛散粒子は、清浄光学面(例えば、X
線光学素子面)に衝突して、これらを破損したり、或い
は付着、堆積して機能や特性を低下させたり変化させる
ので、大きな問題であった。
【0004】この問題点を解決するために従来の方法で
は、X線源と清浄光学面との間に、X線透過性の高い物
質(例えば、Be)からなる薄膜(以下、飛散粒子阻止
用薄膜またはX線取り出しフィルターと呼ぶ)を設置し
て遮蔽することにより、飛散粒子が清浄光学面に到達し
ないようにしていた。その他の方法としては、真空容器
内にX線に対する透過率の高い低原子番号のガス(例え
ば、Heガス)を充填することにより、或いは該ガスの
ガス流を形成することにより、飛散粒子にガス分子を衝
突させて飛散粒子の阻止を図っていた(特開昭63-29255
3 参照)。
【0005】真空容器内にガスを充填した場合、プラズ
マや標的部材から飛び出した飛散粒子はガス分子との散
乱により、飛び出したときのエネルギーをやがて失い、
ガス分子の運動の中に混ざり込んでいく。そして真空容
器内の部材表面や壁面に付着するか、或いは、バッファ
ガスの導入だけでなく、排気も行っている場合には、真
空ポンプによりガス分子とともに排気される。
【0006】ところで、飛散粒子阻止用薄膜の設置によ
り、清浄光学面への飛散粒子の付着、堆積は防げるが、
そのかわり、飛散粒子阻止用薄膜上に飛散粒子が付着、
堆積するので、飛散粒子阻止用薄膜のX線透過率が次第
に低下する(X線取り出し方向における使用X線強度が
低下する)という問題点がある。また、真空容器内にX
線に対する透過率の高い低原子番号のガス(バッファガ
ス)を充填することにより、或いは該ガスのガス流を形
成することにより、飛散粒子の阻止を図る方法では、必
ずしも飛散粒子を有効に阻止できるわけではないという
問題点がある。
【0007】例えば、標的部材がタンタルである場合
に、十分に排気された(圧力10Pa以下)真空容器内
では、飛散粒子は標的部材表面の法線方向に多く分布す
る。そして、真空容器内に飛散粒子阻止用のバッファガ
スを導入すると、飛散粒子が多く放出される方向につい
ては、ガス分子による散乱のために飛散粒子は減少する
が、散乱した飛散粒子はガス導入前には飛散粒子の放出
が少なかった方向にも飛散する。
【0008】そのため、飛散粒子を阻止するためにバッ
ファガスを使用すると、飛散粒子の放出方向の分布が均
一化される。このことは、飛散粒子の放出が少ない方向
については、飛散粒子の放出が多い方向と比較してガス
導入の効果が小さいか、むしろ逆効果となることを示し
ている。X線の取り出しは、飛散粒子の放出が少ない方
向において行うのが一般的であり、飛散粒子の放出が少
ないX線の取り出し方向について、ガス導入の効果が小
さいか、むしろ逆効果となることは大きな問題点であ
る。
【0009】特に、プラズマ近傍に飛散粒子の放出量の
方向分布を制御する飛散粒子制御部材であり、前記X線
を取り出す方向への飛散粒子の放出量を低減させる飛散
粒子制御部材を設ける場合に、X線の取り出し方向につ
いて、ガス導入の効果が小さいか、むしろ逆効果となる
ことは大きな問題点である。そこで、飛散粒子を阻止す
るためにバッファガスを使用する場合に発生する問題点
を解決すべく、取り出すX線が通過する立体角領域を遮
らないように該領域に隣接または近接して飛散粒子阻止
部材を配置することにより、飛散粒子を阻止すること
が、本願と同一出願人により提案されている(特願平7
−127600)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】例えば、図2に示すよ
うに、取り出すX線が通過する立体角領域212を遮ら
ないように該領域212に隣接または近接して飛散粒子
阻止部材202を設けた従来のX線発生装置においてバ
ッファガスを導入した場合を考える。プラズマ213の
生成により発生した飛散粒子のうち、部材202の内側
に飛び込んだものは、ガス分子との衝突によりエネルギ
ーを失い、部材202の内側を漂った後、部材202に
付着することで阻止される。
【0011】ここで、プラズマ213の生成の時間間隔
が長ければ、漂っている飛散粒子は、次のプラズマが生
成されるまでに拡散して部材202に付着するが、プラ
ズマが短い時間間隔で長時間にわたって発生すると、部
材202内側の飛散粒子は十分に拡散することができな
いので、部材202の内側にガス分子と共に漂っている
飛散粒子の密度が増大する。
【0012】その結果、清浄光学面240に到達・付着
する飛散粒子が増加するので、X線源として安定した利
用ができないという問題点がある。即ち、このようにバ
ッファガスを真空容器内に充填し、かつ、取り出すX線
が通過する立体角領域に隣接または近接して従来の飛散
粒子阻止部材を設けても、プラズマの生成が短い時間間
隔で長時間にわたる場合には、十分な飛散粒子の阻止効
果が得られないという問題点があった。
【0013】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、プラズマX線源からの飛散粒子を阻止するため
にバッファガスを用いるX線発生装置であり、プラズマ
の生成が短い時間間隔で長時間にわたる場合にも、X線
の取り出し方向(取り出すX線が通過する立体角領域)
について、或いは、励起エネルギービームの通過領域に
ついて、不都合な飛散粒子の付着、堆積(飛散粒子阻止
用薄膜や清浄光学面などへの付着、堆積)を低減して、
その結果、長時間安定して使用できるX線発生装置を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決する為の手段】そのため、本発明は第一に
「減圧された真空容器内の標的部材に励起エネルギービ
ームを照射してプラズマを形成させ、該プラズマからX
線を取り出すX線発生装置であり、前記標的部材及び/
又は前記プラズマから放出される飛散粒子を阻止するた
めにバッファガスを用いるX線発生装置において、前記
標的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒
子が前記X線を取り出す範囲に相当する立体角領域内に
進入するのを阻止する部材であり、該立体角領域内にあ
る飛散粒子が前記バッファガスにより拡散排除されやす
い形状及び/または空間を有する飛散粒子阻止部材を、
前記立体角領域に隣接または近接させて設けたことを特
徴とするX線発生装置(請求項1)」を提供する。
【0015】また、本発明は第二に「減圧された真空容
器内の標的部材に励起エネルギービームを照射してプラ
ズマを形成させ、該プラズマからX線を取り出すX線発
生装置であり、前記標的部材及び/又は前記プラズマか
ら放出される飛散粒子を阻止するためにバッファガスを
用いるX線発生装置において、前記励起エネルギービー
ムが通過する開口部と前記X線が通過する別の開口部を
有する部材であり、前記標的部材及び/又は前記プラズ
マから放出される飛散粒子を遮蔽する飛散粒子遮蔽部材
を前記標的部材及びプラズマの近傍に設け、かつ、前記
飛散粒子が前記X線を取り出す範囲に相当する立体角領
域内に進入するのを阻止する部材であり、該立体角領域
内にある飛散粒子が前記バッファガスにより拡散排除さ
れやすい形状及び/または空間を有する飛散粒子阻止部
材を、前記立体角領域に隣接または近接させて設けたこ
とを特徴とするX線発生装置(請求項2)」を提供す
る。
【0016】また、本発明は第三に「減圧された真空容
器内の標的部材に励起エネルギービームを照射してプラ
ズマを形成させ、該プラズマからX線を取り出すX線発
生装置であり、前記標的部材及び/又は前記プラズマか
ら放出される飛散粒子を阻止するためにバッファガスを
用いるX線発生装置において、前記標的部材及び/又は
前記プラズマから放出される飛散粒子が前記励起エネル
ギービームが通過する領域内に進入するのを阻止する部
材であり、前記領域内にある飛散粒子が前記バッファガ
スにより拡散排除されやすい形状及び/または空間を有
する飛散粒子阻止部材を、前記領域に隣接または近接さ
せて設けたことを特徴とするX線発生装置(請求項
3)」を提供する。
【0017】また、本発明は第四に「減圧された真空容
器内の標的部材に励起エネルギービームを照射してプラ
ズマを形成させ、該プラズマからX線を取り出すX線発
生装置であり、前記標的部材及び/又は前記プラズマか
ら放出される飛散粒子を阻止するためにバッファガスを
用いるX線発生装置において、前記励起エネルギービー
ムが通過する開口部と前記X線が通過する別の開口部を
有する部材であり、前記標的部材及び/又は前記プラズ
マから放出される飛散粒子を遮蔽する飛散粒子遮蔽部材
を前記標的部材及びプラズマの近傍に設け、かつ、前記
飛散粒子が前記励起エネルギービームが通過する領域内
に進入するのを阻止する部材であり、前記領域内にある
飛散粒子が前記バッファガスにより拡散排除されやすい
形状及び/または空間を有する飛散粒子阻止部材を、前
記領域に隣接または近接させて設けたことを特徴とする
X線発生装置(請求項4)」を提供する。
【0018】また、本発明は第五に、「前記飛散粒子阻
止部材は、前記X線または前記励起エネルギービームの
通過方向に対する横方向または斜め横方向に長く延びた
複数の遮蔽部と該遮蔽部のそれぞれに設けられた開孔と
を有し、各開孔の大きさは前記立体角領域または前記励
起エネルギービームが通過する領域の切断面に略等し
く、前記複数の遮蔽部及び開孔は前記領域に隣接または
近接させて、かつ、前記X線または前記励起エネルギー
ビームの通過方向に互いに隔離されて設けられているこ
とを特徴とする請求項1〜4記載のX線発生装置(請求
項5)」を提供する。
【0019】また、本発明は第六に「前記バッファガス
は、前記真空容器内が所定の圧力範囲となるように導
入、排出の制御がなされていることを特徴とする請求項
1〜5記載のX線発生装置(請求項6)」を提供する。
また、本発明は第七に「前記立体角領域内または前記励
起エネルギービームが通過する領域内にバッファガスを
導入し、かつ、該領域内から飛散粒子とともにバッファ
ガスを排出する機構をさらに設けたことを特徴とする請
求項1〜6記載のX線発生装置(請求項7)」を提供す
る。
【0020】また、本発明は第八に「前記標的部材及び
/又は前記プラズマから放出される飛散粒子の放出量の
方向分布を制御する飛散粒子制御部材であり、前記X線
を取り出す方向への飛散粒子の放出量を、或いは、前記
励起エネルギービームの通過領域への飛散粒子の放出量
を、或いは、その両方を低減させる飛散粒子制御部材を
さらに設けたことを特徴とする請求項1〜7記載のX線
発生装置(請求項8)」を提供する。
【0021】また、本発明は第九に「前記飛散粒子阻止
部材の表面には、少なくともその一部に、つや消し加工
が施されていることを特徴とする請求項1〜8記載のX
線発生装置(請求項9)」を提供する。また、本発明は
第十に「前記飛散粒子阻止部材は、少なくともその一部
に、波状加工が施されていることを特徴とする請求項1
〜8記載のX線発生装置(請求項10)」を提供する。
【0022】また、本発明は第十一に「前記飛散粒子阻
止部材の表面には、少なくともその一部に、多孔質物質
が設けられていることを特徴とする請求項1〜8記載の
X線発生装置(請求項11)」を提供する。また、本発
明は第十二に「前記立体角領域または前記励起エネルギ
ービームが通過する領域の近傍に、或いは、前記飛散粒
子阻止部材と前記領域の間に、磁石、電磁石、または静
電吸着器をさらに設けたことを特徴とする請求項1〜1
1記載のX線発生装置(請求項12)」を提供する。
【0023】また、本発明は第十三に「前記飛散粒子阻
止部材を冷却する冷却手段をさらに設けたことを特徴と
する請求項1〜12記載のX線発生装置(請求項1
3)」を提供する。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明のプラズマX線源からの飛
散粒子を阻止するためにバッファガスを用いるX線発生
装置においては、前記飛散粒子がX線を取り出す範囲に
相当する立体角領域内に進入するのを阻止する部材であ
り、該立体角領域内にある飛散粒子が前記バッファガス
により拡散排除されやすい形状及び/または空間を有す
る飛散粒子阻止部材を、前記立体角領域に隣接または近
接させて設けている(請求項1)。
【0025】そのため、プラズマの生成が短い時間間隔
で長時間にわたる場合にも、X線の取り出し方向(取り
出すX線が通過する立体角領域)について、不都合な飛
散粒子の付着、堆積(飛散粒子阻止用薄膜や清浄光学面
などへの付着、堆積)を低減できる。また、本発明のプ
ラズマX線源からの飛散粒子を阻止するためにバッファ
ガスを用いるX線発生装置においては、励起エネルギー
ビームが通過する開口部とX線が通過する別の開口部を
有する部材であり、前記飛散粒子を遮蔽する飛散粒子遮
蔽部材を標的部材及びプラズマの近傍に設け、かつ、前
記飛散粒子がX線を取り出す範囲に相当する立体角領域
内に進入するのを阻止する部材であり、該立体角領域内
にある飛散粒子が前記バッファガスにより拡散排除され
やすい形状及び/または空間を有する飛散粒子阻止部材
を、前記立体角領域に隣接または近接させて設けている
(請求項2)。
【0026】そのため、プラズマの生成が短い時間間隔
で長時間にわたる場合にも、X線の取り出し方向につい
て、不都合な飛散粒子の付着、堆積(飛散粒子阻止用薄
膜や清浄光学面などへの付着、堆積)をさらに低減でき
る。また、本発明のプラズマX線源からの飛散粒子を阻
止するためにバッファガスを用いるX線発生装置におい
ては、前記飛散粒子が励起エネルギービームが通過する
領域内に進入するのを阻止する部材であり、前記領域内
にある飛散粒子が前記バッファガスにより拡散排除され
やすい形状及び/または空間を有する飛散粒子阻止部材
を、前記領域に隣接または近接させて設けている(請求
項3)。
【0027】そのため、プラズマの生成が短い時間間隔
で長時間にわたる場合にも、励起エネルギービームの通
過領域について、不都合な飛散粒子の付着、堆積(飛散
粒子阻止用薄膜や清浄光学面などへの付着、堆積)を低
減できる。また、本発明のプラズマX線源からの飛散粒
子を阻止するためにバッファガスを用いるX線発生装置
においては、励起エネルギービームが通過する開口部と
X線が通過する別の開口部を有する部材であり、前記飛
散粒子を遮蔽する飛散粒子遮蔽部材を標的部材及びプラ
ズマの近傍に設け、かつ、前記飛散粒子が前記励起エネ
ルギービームが通過する領域内に進入するのを阻止する
部材であり、前記領域内にある飛散粒子が前記バッファ
ガスにより拡散排除されやすい形状及び/または空間を
有する飛散粒子阻止部材を、前記領域に隣接または近接
させて設けている(請求項4)。
【0028】そのため、プラズマの生成が短い時間間隔
で長時間にわたる場合にも、励起エネルギービームの通
過領域について、不都合な飛散粒子の付着、堆積(飛散
粒子阻止用薄膜や清浄光学面などへの付着、堆積)をさ
らに低減できる。ここで、従来の飛散粒子阻止部材の一
例として、X線を取り出す範囲に相当する立体角領域の
切断面に等しい(または略等しい)開孔を有する部材を
該領域に隣接または近接させて設けた場合を考える。
【0029】かかる飛散粒子阻止部材を立体角領域に隣
接させて設けても、立体角領域の切断面に等しい開孔に
達するX線には、なんら影響がなく、取り出されるX線
の量は変化しない。これに対して、立体角領域内に進入
しようとする飛散粒子は、飛散粒子阻止部材により多く
が阻止されるので、X線の取り出し方向について、不都
合な飛散粒子の付着、堆積を低減することができる。
【0030】このような効果をもたらす飛散粒子阻止部
材は、飛散粒子が立体角領域内に進入するのを阻止でき
る形状を有すればよく、開孔付きの板状の物に限定され
るわけではない。また、厳密には取り出すX線光量が低
下することになるが、X線を取り出す範囲に相当する立
体角領域内に飛散粒子阻止部材を設けても、前記の効果
が得られる。例えば、立体角領域内にあるX線の光路上
に非常に薄い板を光路に沿って設ける場合である。
【0031】ところで、前述したように、バッファガス
を真空容器内に充填し、かつ、取り出すX線が通過する
立体角領域に隣接または近接して従来の飛散粒子阻止部
材を設けても、プラズマの生成が短い時間間隔で長時間
にわたる場合には、十分な飛散粒子の阻止効果が得られ
ないという問題が発生する。そこで、本発明のX線発生
装置においては、飛散粒子阻止部材の形状、配置に特に
工夫をこらして、立体角領域内または励起エネルギービ
ーム通過領域内にある飛散粒子がバッファガスにより拡
散排除されやすい形状及び/または空間を有する飛散粒
子阻止部材を、前記領域に隣接または近接させて設ける
ことで、この問題を解決している。
【0032】即ち、本発明にかかる飛散粒子阻止部材
は、立体角領域内または励起エネルギービーム通過領域
内にある飛散粒子がバッファガスにより拡散排除されや
すい形状及び/または空間を有するので、バッファガス
により飛散粒子は効果的に散乱されて前記領域から拡散
排除される。そして、拡散排除された飛散粒子の多く
は、飛散粒子阻止部材に吸着される。
【0033】そのため、プラズマの生成が短い時間間隔
で長時間にわたる場合にも、X線の取り出し方向(取り
出すX線が通過する立体角領域)について、或いは、励
起エネルギービームの通過領域について、飛散粒子の付
着、堆積(飛散粒子阻止用薄膜や清浄光学面等への付
着、堆積)を低減できる。図1に本発明のX線発生装置
(一例)にかかる各部材の配置を示す。
【0034】図1に示すX線発生装置では、ガスが適度
な圧力に充填された真空容器内にターゲット材(標的部
材の一例)114が配置され、プラズマ113の発生位
置の近傍には、励起エネルギービーム111が通過する
開口部とX線が通過する別の開口部を有する部材であ
り、ターゲット材114及び/又はプラズマ113から
放出された飛散粒子を遮蔽する飛散粒子遮蔽部材101
が配置されている。
【0035】また、飛散粒子遮蔽部材101の開口(X
線取り出し用)からX線取り出し窓(清浄光学面の一
例)121に至る空間には、飛散粒子がX線を取り出す
範囲に相当する立体角領域112内に進入するのを阻止
する部材であり、該立体角領域112内にある飛散粒子
がバッファガスにより拡散排除されやすい形状及び/ま
たは空間を有する飛散粒子阻止部材(以下阻止部材と略
称する場合がある)103,104,105,106が
前記立体角領域112に隣接または近接させて設けられ
ている阻止部材103,104,105,106は、前
記立体角領域112に対する横方向または斜め横方向に
長く延びた遮蔽部と該遮蔽部に設けられた開孔とをそれ
ぞれ有し、各開孔の大きさは立体角領域112の切断面
に略等しい。
【0036】また、阻止部材103,104,105,
106は、それぞれの遮蔽部及び開孔が前記領域112
に隣接または近接させて、かつ、X線の通過方向に互い
に隔離されて設けられている。図1に示すように、各遮
蔽部は立体角領域112に対する横方向または斜め横方
向に長く延びており、また各遮蔽部間には広い空間がそ
れぞれ存在する。
【0037】そのため、プラズマ113から阻止部材1
03に至る空間A、阻止部材103と阻止部材104に
より挟まれた空間B、阻止部材104と阻止部材105
により挟まれた空間C、阻止部材105と阻止部材10
6により挟まれた空間D、阻止部材107と真空容器の
壁122により挟まれた空間Eそれぞれでは、X線を通
過させる各開孔を除くと、散乱した飛散粒子の出入りが
殆どない。
【0038】また、阻止部材103,104,105,
106は、バッファガスにより飛散粒子が拡散排除され
やすい形状(長く延びた遮蔽部)及び空間(遮蔽部間の
広い空間)を有するので、立体角領域112内に進入し
てきた飛散粒子も、バッファガスにより効果的に散乱さ
れて立体角領域112から拡散排除される。そして、拡
散排除された飛散粒子は、阻止部材の長く延びた遮蔽部
に吸着される。
【0039】ここで、本発明にかかる飛散粒子阻止部材
による飛散粒子低減効果を従来の飛散粒子阻止部材のそ
れと比較してみる。例えば、図2のような従来の飛散粒
子阻止部材と、図3のような本発明にかかる飛散粒子阻
止部材(一例)とでは、飛散粒子の低減効果に差を見る
ことができる。
【0040】ここでは、ターゲット材214、314に
タンタルテープ(厚さ15μm)を用い、バッファガス
としてクリプトンガスを真空容器内に0.1 Torr充填
し、エネルギーが1.5 JのYAGレーザーパルス光(λ
=1.06μm、励起エネルギービームの一例)211、3
11をタンタルテープ(厚さ15μm)214、314
の表面に集光して、1000回プラズマ213、313
を発生させた場合を考える。
【0041】図2、3に示すように、ターゲット21
4、314表面の法線方向から50度の角度方向におい
て、プラズマ213、313から100mmの位置にそ
れぞれシリコンウエハ240、340を配置して飛散粒
子をその表面に付着、堆積させ、その飛散粒子の堆積量
をICP質量分析法により測定した。図2に示す従来の
飛散粒子阻止部材202の場合の付着量が30ngであ
ったのに対し、図3に示す本発明にかかる飛散粒子阻止
部材(一例)302の場合には7ngであり、明かに堆
積量に差がみられた。
【0042】図2、3において、シリコンウェハ24
0、340上の付着領域は、どちらもφ25mmの円形
の領域であり、飛散粒子阻止部材が異なる他は、全く同
一の条件にて測定が行われた。なお、クリプトンガスを
充填しない場合の堆積量は、各場合とも前記値の100
倍を越えた。このように、バッファガスにより拡散され
る飛散粒子の拡散のしやすさが飛散粒子の低減効果に大
きな影響を与えることがわかる。
【0043】即ち、本発明にかかる飛散粒子阻止部材
は、バッファガスにより飛散粒子が拡散排除されやすい
形状(例えば、長く延びた遮蔽部)及び/または空間
(例えば、遮蔽部間の広い空間)を有するので、立体角
領域内に進入してきた飛散粒子も、バッファガスにより
効果的に散乱されて立体角領域から拡散排除される。そ
して、拡散排除された飛散粒子の多くは、阻止部材に吸
着される。
【0044】以上、請求項1、2にかかる構成にした場
合について説明したが、請求項3、4のような構成にし
た場合についても同様に、励起エネルギービームが通過
する領域に隣接または近接させて設けられた本発明にか
かる飛散粒子阻止部材によりビーム通過領域内に進入し
てきた飛散粒子も、バッファガスにより効果的に散乱さ
れて該領域から拡散排除される。そして、拡散排除され
た飛散粒子の多くは、阻止部材に吸着される。
【0045】従って、本発明にかかる飛散粒子阻止部材
を配置することにより、プラズマの生成が短い時間間隔
で長時間にわたる場合にも、前記立体角領域または励起
エネルギービーム通過領域において大きな飛散粒子低減
効果が得られ、その結果、長時間安定してX線発生装置
を使用できる。飛散粒子の前記低減効果を増大させる上
で、本発明にかかる飛散粒子阻止部材は、X線または励
起エネルギービームの通過方向に対する横方向または斜
め横方向に長く延びた複数の遮蔽部と該遮蔽部のそれぞ
れに設けられた開孔とを有し、各開孔の大きさは前記立
体角領域または前記励起エネルギービームの通過領域の
切断面に略等しく、前記複数の遮蔽部及び開孔は前記領
域に隣接または近接させて、かつ、前記X線または前記
励起エネルギービームの通過方向に互いに隔離されて設
けられていることが好ましい(請求項5)。
【0046】また、取り出すX線の適切な光量が得られ
るように、或いは、適切な飛散粒子阻止効果が得られる
ように、本発明にかかるバッファガスは真空容器内が所
定の圧力範囲となるように導入、排出の制御がなされて
いることが好ましい(請求項6)。本発明にかかるバッ
ファガスは、利用する(取り出す)波長のX線に対する
吸収が少ないものが好ましく、例えば、ヘリウム、酸
素、チッ素、空気、アルゴン、クリプトンなどのガスの
うちから、利用するX線に対する吸収が少ないものを選
択すればよい。
【0047】本発明のX線発生装置においては、前記立
体角領域内または前記励起エネルギービームが通過する
領域内にバッファガスを導入し、かつ、該領域内から飛
散粒子とともにバッファガスを排出する機構をさらに設
けることが好ましい(請求項7)。かかる構成にする
と、バッファガスの導入により、前記立体角領域内また
は前記励起エネルギービームの通過領域内に進入した飛
散粒子を拡散させ、また拡散させた飛散粒子とともにバ
ッファガスを該領域内から外側へ排出できるので、X線
の取り出し方向(取り出すX線が通過する立体角領域)
または前記励起エネルギービームの通過領域について、
不都合な飛散粒子の付着、堆積をさらに低減できる。
【0048】本発明のX線発生装置においては、前記標
的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子
の放出量の方向分布を制御する飛散粒子制御部材であ
り、前記X線を取り出す方向(取り出すX線が通過する
立体角領域)への飛散粒子の放出量を、或いは、前記励
起エネルギービームの通過領域への飛散粒子の放出量
を、或いは、その両方を低減させる飛散粒子制御部材を
さらに設けると、前記各領域における飛散粒子阻止効果
が増大するので好ましい(請求項8)。
【0049】かかる飛散粒子制御部材に用いる材料とし
ては、例えば、タンタル、タングステン、ダイヤモン
ド、セラミック、ステンレスなどの高融点、又は高硬度
の材料が好ましい。これは、飛散粒子制御部材がプラズ
マに非常に近接した位置に配置されるので、プラズマか
ら飛来するイオンや電子の該部材表面への衝突による該
部材材料の放出を防止するためである。即ち、該部材材
料の放出があると飛散粒子と同様に不都合な付着、堆積
が生じるので、これを防止するのである。
【0050】拡散された飛散粒子が吸着されやすいよう
に、本発明にかかる飛散粒子阻止部材の表面には、少な
くともその一部に、つや消し加工が施されていることが
好ましい(請求項9)。同様に、また拡散された飛散粒
子を吸着する表面積を増大するために、本発明にかかる
飛散粒子阻止部材は、少なくともその一部に、波状加工
が施されていることが好ましい(請求項10)。
【0051】同様に、本発明にかかる飛散粒子阻止部材
の表面には、少なくともその一部に、多孔質物質が設け
られていることが好ましい(請求項11)。また、本発
明のX線発生装置において、立体角領域または励起エネ
ルギービームが通過する領域の近傍に、或いは、飛散粒
子阻止部材と前記領域の間に、磁石、電磁石、または静
電吸着器をさらに設けると、磁性を有する飛散粒子が磁
石や電磁石に吸着され、またバッファガスとの衝突によ
りイオン化した飛散粒子が静電吸着器に吸着されて、前
記各領域における飛散粒子阻止効果が増大するので好ま
しい(請求項12)。
【0052】本発明にかかる飛散粒子阻止部材を冷却す
る冷却手段をさらに設けると、該部材が飛散粒子を吸着
しやすくなって、阻止効果が増大するので好ましい(請
求項13)。本発明にかかる標的部材の形状は、巻き取
り可能なテープ状が好ましいが、板状、バルク状、円柱
状でもよい。また、標的部材の材料は、Ta,Wなどが
好ましい。
【0053】以下、本発明を実施例により更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0054】
【実施例】図4に標的部材としてテープ状のタンタルを
用い、波長14nm付近のX線を取り出して利用する本
実施例のX線発生装置の概略部分構成図を示す。YAG
レーザー光(励起エネルギービームの一例)411が、
集光レンズ452により集光されながら入射窓423を
透過して、真空容器422内に入射し、タンタルターゲ
ット(標的部材の一例)414の表面に集光される。
【0055】タンタルターゲット414は厚さ15μm
のテープ形状であり、テープ上の同じ位置にレーザー光
が繰り返し集光されることのないように、プラズマ発生
時には、駆動手段(例えば、モーター、不図示)により
リール451を回転させてタンタルテープを巻き取って
いる。タンタルテープの移動速度は、一つのプラズマが
生成されてから次のプラズマを生成するためのレーザー
光が入射するまでに、プラズマの発生によりタンタルテ
ープに生ずる孔の直径分以上にテープが移動する速度で
ある。
【0056】タンタルテープターゲット414上にYA
Gレーザー411は45度の入射角で入射、集光され、
生成したプラズマ413から発生したX線は、YAGレ
ーザー411とは反対側の45度の方向に設けられたX
線取り出し窓(清浄光学面の一例)421からX線光学
系へと導かれる。真空容器422内にはバッファガスと
してKrガスが導入されると同時に排気されており、0.
1 Torrの圧力を保つように制御されている。Krガ
スは、波長14nmのX線に対して同じ圧力ではHeと
同程度の透過率を有する。
【0057】プラズマ413の近傍には、ターゲット4
14に入射するYAGレーザー411と取り出すX線と
がそれぞれ通過できる開口を有する飛散粒子遮蔽部材4
01が設けられており、ターゲット414及び/又はプ
ラズマ413から放出された飛散粒子の殆どがこの飛散
粒子遮蔽部材401により遮蔽される。そのため、真空
容器内に拡散する飛散粒子量を低減し、X線取り出し窓
421に到達する飛散粒子を低減することができる。加
えて、飛散粒子による真空容器内の汚染を軽減すること
ができる。
【0058】また、遮蔽部材401のX線取り出し用の
開口付近からX線取り出し窓421付近にかけて、X線
を取り出す範囲に相当する立体角領域412に隣接また
は近接する飛散粒子阻止部材402(構成部材403、
404、405、406、407を有する)が設けられ
ている。阻止部材402の各構成部材403,404,
405,406,407は、立体角領域412に対する
横方向または斜め横方向に長く延びた遮蔽部と該遮蔽部
に設けられた開孔とをそれぞれ有し、各開孔の大きさは
立体角領域412の切断面に略等しい。
【0059】また、各構成部材403,404,40
5,406, 407は、それぞれの遮蔽部及び開孔が前
記領域412に隣接または近接させて、かつ、X線の通
過方向に互いに隔離されて設けられている。図4に示す
ように、阻止部材402の各構成部材403,404,
405,406, 407の遮蔽部は立体角領域412に
対する横方向または斜め横方向に長く延びている。
【0060】そのため、阻止部材402は、前記遮蔽部
材401により遮蔽されずに、X線の取り出し方向に飛
び出した飛散粒子のうち、真空容器内に充填されたKr
ガス分子との散乱により、各構成部材403,404,
405,406, 407の開口を通過できない飛散粒子
を阻止することにより、X線取り出し窓421に到達す
る飛散粒子量を減少させる。
【0061】また、横方向または斜め横方向に長く延び
た遮蔽部を有する阻止部材402の各構成部材403,
404,405,406, 407の間には広い空間がそ
れぞれ存在するので、立体角領域412内に進入してき
た飛散粒子もバッファガスにより効果的に散乱されて立
体角領域412から拡散排除される。そして、拡散排除
された飛散粒子の多くは、阻止部材402の長く延びた
遮蔽部に吸着される。
【0062】そのため、X線取り出し窓421に到達す
る飛散粒子を効率よく低減できる。バッファガスとして
用いるKrガスは、Heガスなどの質量数の小さい元素
のガスに比べると、飛散粒子を散乱させる効果がより大
きいので、前記拡散排除により飛散粒子を大きく低減で
きる。しかも、波長14nm付近のX線に対してはHe
ガスと同程度の高い透過率を有する。
【0063】その結果、本実施例のX線発生装置によれ
ば、X線取り出し窓を透過するX線の強度を長時間維持
することができ、X線源として安定して利用することが
できる。本実施例では、標的部材表面へのYAGレーザ
ーの入射角と、X線の取り出し角をいずれも45度とし
たが、この角度に限定されるものではない。また、標的
部材の材質をタンタルとしたが、これに限定されるもの
ではない。
【0064】本実施例では、標的材の形状をテープ状と
したが、この形状に限るものではなく、板状、円柱状、
微粒子状などでもよい。本実施例ではKrガス圧力を0.
1 Torrとしたが、この圧力に限るものではない。即
ち、プラズマ413からX線取り出し窓421までの距
離により好ましい圧力は変化するが、本実施例における
プラズマ413からX線取り出し窓421までの距離
(約100mm)の場合には、0.01〜1Torr程度が
好ましい。
【0065】本実施例では、Krガスについて導入と排
気をおこなっているが、使用時間が短い場合には導入と
排気を止めて、圧力を保持してもよい。また、容器内に
導入するガスはKrに限定されるものではない。本実施
例では、阻止部材402内の各構成部材403,40
4,405,406, 407の間に存在する空間が各部
材の端部において真空容器内の空間とつながる開放形状
であったが、飛散粒子が拡散する十分な空間を確保した
上で、各構成部材間の空間が各部材の端部において真空
容器内の空間とつながらない閉じた形状の阻止部材50
2としてもよい(図5参照)。
【0066】このとき、ガスの導入口561を阻止部材
502の内部空間につなぎ、X線の入射する方向に対し
て逆方向にガスの流れを形成してもよい。本実施例で
は、部材402に冷却機構を設けてはいないが、吸着効
果を高めるために冷却機構をさらに取り付けてもよい。
その場合、真空容器とは熱的な接触をできるだけ小さく
することが好ましい。
【0067】本実施例では、飛散粒子の拡散と部材表面
への吸着により飛散粒子を減少させているが、図6に示
すように、飛散粒子阻止部材内部の空間に静電集塵装置
(静電吸着器)を配置してもよい。また、飛散粒子が磁
性を持っていると考えられる場合には、飛散粒子阻止部
材内部の空間に磁石または電磁石を配置してもよい。本
実施例では、X線取り出し窓に付着する飛散粒子を減少
させることを目的として飛散粒子阻止部材を配置した
が、同様な部材を、プラズマを形成するための励起エネ
ルギービーム導入窓、容器の窓付近に配置することによ
り、これらの部分に付着する飛散粒子量も低減すること
ができる。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のプラズ
マX線源からの飛散粒子を阻止するためにバッファガス
を用いるX線発生装置によれば、プラズマの生成が短い
時間間隔で長時間にわたる場合にも、X線の取り出し方
向(取り出すX線が通過する立体角領域)について、或
いは、励起エネルギービームの通過領域について、不都
合な飛散粒子の付着、堆積(飛散粒子阻止用薄膜や清浄
光学面などへの付着、堆積)を低減して、その結果、長
時間安定して装置が使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明のX線発生装置(一例)にかかる各
部材を示す概略部分構成図である。
【図2】は、従来の飛散粒子阻止部材を用いたX線発生
装置にかかる飛散粒子量測定実験時の実験配置図であ
る。
【図3】は、本発明にかかる飛散粒子阻止部材を用いた
X線発生装置にかかる飛散粒子量測定実験時の実験配置
図である。
【図4】は、実施例のX線発生装置の概略部分構成図で
ある。
【図5】は、本発明の一例であるX線発生装置の概略部
分構成図である。
【図6】は本発明の別の一例であるX線発生装置の概略
部分構成図である。
【符号の説明】
101,201,301,401,501,601 飛
散粒子遮蔽部材 202,302,402,502,602 飛散粒子阻
止部材 103,303,403 飛散粒子阻止部材の構成部材 104,304,404 飛散粒子阻止部材の構成部材 105,305,405 飛散粒子阻止部材の構成部材 106,306,406, 407 飛散粒子阻止部材の
構成部材 111,211,311,411,511,611 励
起レーザー光(励起エネルギービームの一例) 112,212,312,412,512,612 取
り出すX線が通過する立体角領域 113,213,313,413,513,613 プ
ラズマ 114,214,314,414,514,614 タ
ーゲット材(標的部材の一例) 121,421,521,621 X線取り出し窓 122,422,522,622 真空容器 423,523,623 励起レーザー光入射窓 240,340 シリコンウエハ 451,551,651 リール 452,552,652 集光レンズ 561,661 ガス導入口 662 静電集塵装置(または静電吸着器) 以 上

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減圧された真空容器内の標的部材に励起
    エネルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プ
    ラズマからX線を取り出すX線発生装置であり、前記標
    的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子
    を阻止するためにバッファガスを用いるX線発生装置に
    おいて、 前記標的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛
    散粒子が前記X線を取り出す範囲に相当する立体角領域
    内に進入するのを阻止する部材であり、該立体角領域内
    にある飛散粒子が前記バッファガスにより拡散排除され
    やすい形状及び/または空間を有する飛散粒子阻止部材
    を、前記立体角領域に隣接または近接させて設けたこと
    を特徴とするX線発生装置。
  2. 【請求項2】 減圧された真空容器内の標的部材に励起
    エネルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プ
    ラズマからX線を取り出すX線発生装置であり、前記標
    的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子
    を阻止するためにバッファガスを用いるX線発生装置に
    おいて、 前記励起エネルギービームが通過する開口部と前記X線
    が通過する別の開口部を有する部材であり、前記標的部
    材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子を遮
    蔽する飛散粒子遮蔽部材を前記標的部材及びプラズマの
    近傍に設け、かつ、前記飛散粒子が前記X線を取り出す
    範囲に相当する立体角領域内に進入するのを阻止する部
    材であり、該立体角領域内にある飛散粒子が前記バッフ
    ァガスにより拡散排除されやすい形状及び/または空間
    を有する飛散粒子阻止部材を、前記立体角領域に隣接ま
    たは近接させて設けたことを特徴とするX線発生装置。
  3. 【請求項3】 減圧された真空容器内の標的部材に励起
    エネルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プ
    ラズマからX線を取り出すX線発生装置であり、前記標
    的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子
    を阻止するためにバッファガスを用いるX線発生装置に
    おいて、 前記標的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛
    散粒子が前記励起エネルギービームが通過する領域内に
    進入するのを阻止する部材であり、前記領域内にある飛
    散粒子が前記バッファガスにより拡散排除されやすい形
    状及び/または空間を有する飛散粒子阻止部材を、前記
    領域に隣接または近接させて設けたことを特徴とするX
    線発生装置。
  4. 【請求項4】 減圧された真空容器内の標的部材に励起
    エネルギービームを照射してプラズマを形成させ、該プ
    ラズマからX線を取り出すX線発生装置であり、前記標
    的部材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子
    を阻止するためにバッファガスを用いるX線発生装置に
    おいて、 前記励起エネルギービームが通過する開口部と前記X線
    が通過する別の開口部を有する部材であり、前記標的部
    材及び/又は前記プラズマから放出される飛散粒子を遮
    蔽する飛散粒子遮蔽部材を前記標的部材及びプラズマの
    近傍に設け、かつ、前記飛散粒子が前記励起エネルギー
    ビームが通過する領域内に進入するのを阻止する部材で
    あり、前記領域内にある飛散粒子が前記バッファガスに
    より拡散排除されやすい形状及び/または空間を有する
    飛散粒子阻止部材を、前記領域に隣接または近接させて
    設けたことを特徴とするX線発生装置。
  5. 【請求項5】 前記飛散粒子阻止部材は、前記X線また
    は前記励起エネルギービームの通過方向に対する横方向
    または斜め横方向に長く延びた複数の遮蔽部と該遮蔽部
    のそれぞれに設けられた開孔とを有し、各開孔の大きさ
    は前記立体角領域または前記励起エネルギービームが通
    過する領域の切断面に略等しく、前記複数の遮蔽部及び
    開孔は前記領域に隣接または近接させて、かつ、前記X
    線または前記励起エネルギービームの通過方向に互いに
    隔離されて設けられていることを特徴とする請求項1〜
    4記載のX線発生装置。
  6. 【請求項6】 前記バッファガスは、前記真空容器内が
    所定の圧力範囲となるように導入、排出の制御がなされ
    ていることを特徴とする請求項1〜5記載のX線発生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記立体角領域内または前記励起エネル
    ギービームが通過する領域内にバッファガスを導入し、
    かつ、該領域内から飛散粒子とともにバッファガスを排
    出する機構をさらに設けたことを特徴とする請求項1〜
    6記載のX線発生装置。
  8. 【請求項8】 前記標的部材及び/又は前記プラズマか
    ら放出される飛散粒子の放出量の方向分布を制御する飛
    散粒子制御部材であり、前記X線を取り出す方向への飛
    散粒子の放出量を、或いは、前記励起エネルギービーム
    の通過領域への飛散粒子の放出量を、或いは、その両方
    を低減させる飛散粒子制御部材をさらに設けたことを特
    徴とする請求項1〜7記載のX線発生装置。
  9. 【請求項9】 前記飛散粒子阻止部材の表面には、少な
    くともその一部につや消し加工が施されていることを特
    徴とする請求項1〜8記載のX線発生装置。
  10. 【請求項10】 前記飛散粒子阻止部材は、少なくとも
    その一部に、波状加工が施されていることを特徴とする
    請求項1〜8記載のX線発生装置。
  11. 【請求項11】 前記飛散粒子阻止部材の表面には、少
    なくともその一部に、多孔質物質が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜8記載のX線発生装置。
  12. 【請求項12】 前記立体角領域または前記励起エネル
    ギービームが通過する領域の近傍に、或いは、前記飛散
    粒子阻止部材と前記領域の間に、磁石、電磁石、または
    静電吸着器をさらに設けたことを特徴とする請求項1〜
    11記載のX線発生装置。
  13. 【請求項13】 前記飛散粒子阻止部材を冷却する冷却
    手段をさらに設けたことを特徴とする請求項1〜12記
    載のX線発生装置。
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