JPH09320807A - 低抵抗膜形成用塗布液、低抵抗膜及びその製造方法 - Google Patents

低抵抗膜形成用塗布液、低抵抗膜及びその製造方法

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JPH09320807A
JPH09320807A JP8137194A JP13719496A JPH09320807A JP H09320807 A JPH09320807 A JP H09320807A JP 8137194 A JP8137194 A JP 8137194A JP 13719496 A JP13719496 A JP 13719496A JP H09320807 A JPH09320807 A JP H09320807A
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resistance film
low resistance
solution
compound
forming
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Application number
JP8137194A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Sanada
恭宏 真田
Kenji Ishizeki
健二 石関
Keisuke Abe
啓介 阿部
Takeshi Kawazato
健 河里
Takashige Yoneda
貴重 米田
Takeshi Morimoto
剛 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低温熱処理により形成が可能な高性能低抵抗
膜、該低抵抗膜形成用塗布液及び該低抵抗膜の製造方法
の提供。 【解決手段】平均粒径が10nmを超えるAg微粒子を
分散してなる液を含む低抵抗膜形成用塗布液、低抵抗膜
及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低抵抗膜形成用塗
布液、低抵抗膜及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ブラウン管は高電圧で作動するため起動
時、あるいは終了時に該表面に静電気が誘発される。こ
の静電気により該表面にほこりが付着しコントラスト低
下を引き起こしたり、あるいは直接触れた際に軽い電気
ショックによる不快感を生じることが多い。
【0003】従来、上述の事柄を防止するためにブラウ
ン管パネル表面に帯電防止膜を付与する試みがかなりな
されてきた。例えば、特開昭63−76247号記載の
通り、ブラウン管パネル表面を350℃程度に加熱し、
CVD法により酸化錫及び酸化インジウム等の導電性酸
化物層を設ける方法が採用されてきた。しかしながらこ
の方法では装置コストがかかることに加え、ブラウン管
表面を高温に加熱するためブラウン管内の蛍光体の脱落
を生じたり、寸法精度が低下する等の問題があった。ま
た、導電層に用いる材料としては酸化錫が最も一般的で
あるが、この場合低温処理では高性能な膜が得にくい欠
点があった。
【0004】また近年、電磁波ノイズによる電子機器へ
の電波障害が社会問題となり、それらを防止するため規
格の作成、規制が行われている。電磁波ノイズは人体に
ついて、CRT上の静電気チャージによる皮膚癌の恐
れ、低周波電界(ELF)による胎児への影響、その他
X線、紫外線等による害が各国で問題視されている。
この場合、導電性塗膜をブラウン管表面に介在させるこ
とにより、導電性塗膜に電磁波が当たり、塗膜内に渦電
流を誘導して、この作用で電磁波を反射する。しかし、
このためには高い電界強度に耐えうる良導電性が必要あ
るが、それほどの良導電性の膜を得ることは更に困難で
あった。
【0005】一方低抵抗膜の製造法方法に関しては例え
ば特開平6−310058号に金属塩と還元剤の混合液
を塗布して低抵抗膜を形成する旨記載があるがこれは金
属塩溶液の安定性に乏しいため還元剤と混合後直ちに塗
布する必要があり、また溶液自体の成膜性が乏しいため
得られる膜の外観が悪いという欠点があった。
【0006】また特開昭63−160140号には金属
酸化物とPd、Sn、Pt、Ag、Auの内少なくとも
1種の金属粒子を含む液を塗布する旨記載があるが、こ
の場合金属微粒子径が0.01μm以下であり金属分散
液の安定性が乏しい点に問題があった。
【0007】また、低抵抗膜及び低反射膜のコーティン
グ法は、従来より光学機器においてはいうまでもなく、
民生用機器特にTV、コンピューター端末の陰極線管
(CRT)に関し数多くの検討がなされてきた。従来の
方法は例えば特開昭61−118931号記載の如くブ
ラウン管表面に防眩効果をもたせるために表面に微細な
凹凸を有するSiO2 層を付着させたり、フッ酸により
表面をエッチングして凹凸を設ける等の方法がとられて
きた。
【0008】しかし、これらの方法は、外部光を散乱さ
せるノングレア処理と呼ばれ、本質的に低反射層を設け
る方法でないため、反射率の低減には限界があり、また
ブラウン管などにおいては、解像度を低下させる原因と
もなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術が有
していた前述の欠点を解消しようとするものであり、低
温熱処理により形成が可能な高性能低抵抗膜、該低抵抗
膜形成用塗布液及び該低抵抗膜の製造方法の提供を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、平均粒径が1
0nmを超えるAg微粒子を分散してなる液を含むこと
を特徴とする低抵抗膜形成用塗布液を提供する。
【0011】本発明における低抵抗膜形成用塗布液中に
含むAg微粒子を分散してなる液は種々の方法により製
造可能できる。
【0012】特にAg化合物溶液にAg化合物を還元し
うる物質を混合して製造することが好ましい。
【0013】Ag化合物としては、Ag塩が挙げられ
る。Ag塩としては、硝酸銀、亜硝酸銀、シアン化銀等
溶解度に高い種々の塩が使用可能できる。コスト、安全
性の点から硝酸銀が好ましい。また硝酸銀は水等の溶媒
にそのまま溶解して用いることが好ましい。
【0014】Ag化合物を還元してAgを析出しうる化
合物としては特に限定されず、FeSO4 、SnSO4
等卑金属の塩、ホルマリン、ブドウ糖、ロッセル塩、酒
石酸、チオ硫酸ソーダ、水素化硼素化合物、次亜リン酸
塩等が挙げられる。これらの化合物の内還元速度が比較
的緩やかなFeSO4 、SnSO4 等卑金属を含む塩が
好ましい。特にFeSO4 は還元速度が緩やかで均一な
Ag分散液を作りやすいため好ましい。
【0015】またAg化合物と還元成分を混合する前
に、Ag化合物にAgイオンと錯体を形成する物質、あ
るいは生成したAg微粒子表面に吸着していわゆる保護
コロイドを形成する物質を添加することが好ましい。こ
れは、得られるAg分散液中のAg微粒子の粒径が均一
となるである。
【0016】錯体を形成しうる物質としては、シュウ
酸、クエン酸等のカルボン酸及びその塩や、アンモニ
ア、トリエタノールアミン等が挙げられる。また表面に
吸着して保護コロイドを形成しうる物質としては、PV
A、PVP、ゼラチン、アクリル樹脂等の高分子材料が
挙げられる。これらの内クエン酸塩特にクエン酸ソーダ
を用いた場合は、得られるAg微粒子の均一性に優れる
ため好ましい。
【0017】本発明で用いるAg微粒子分散液は上記成
分を混合して低抵抗膜形成用塗布液に用いることができ
る。特に、分散液中に含まれるアルカリ金属イオン、ア
ンモニアイオン、多価金属イオン等の陽イオンならびに
鉱酸等の無機陰イオン、酢酸、蟻酸等の有機陰イオン等
を脱イオンして用いることが好ましい。
【0018】この場合分散液中のイオン量は種々の方法
で測定しうるが例えば伝導度で測定した場合500μS
/cm以下、特に200μS/cm以下であることが好
ましい。液中のイオン量が多くなると、Ag微粒子が凝
集し所定の面抵抗が得られなくなるのみならず得られる
膜の外観が悪化するため好ましくない。
【0019】上記成分を混合して得られるAg微粒子分
散液はそのままでも低抵抗膜形成用塗布液に用いること
ができるが、脱塩により分散液中のイオン量を低減させ
た場合得られる膜の抵抗値が安定し更に膜の外観も向上
するため好ましい。
【0020】脱塩の手法としては特に限定されず限外ろ
過、イオン交換等が使用可能である。特に、得られたA
g微粒子分散液とイオン交換樹脂を接触する手法は、A
g分散液の安定性を損なわずに脱塩が可能であることか
ら好ましい。
【0021】Ag微粒子分散液においてはAg微粒子の
平均粒径が10nmを超えることが必要である。10n
m以下であると均一分散性及び安定性が損なわれるため
である。特に、20〜100nmの範囲であることが好
ましい。これは粒径が20nm未満ではAg微粒子自身
の光プラズマ共鳴吸収が大きくなり、成膜後、400〜
500nm領域での吸収が大きくなり、また100nm
を超えると可視光の散乱が増大し膜の透明度が著しく低
下するからである。
【0022】Ag分散液は種々の溶媒で希釈又は置換し
て低抵抗膜形成用塗布液として用いられる。溶媒として
は特に限定されず、水や種々の有機溶媒が適用可能でき
る。例えばメタノール、エタノール、プロピルアルコー
ル、ブタノール等のアルコール類、エチレングリコール
等の多価アルコール類、エチルセロソルブ、メチルセロ
ソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールメチ
ルエーテル等のエーテル類、2,4−ペンタンジオン、
ジアセトアルコール等のケトン類、乳酸エチル、乳酸メ
チル等のエステル類、N−メチルピロリドン等のアミド
類、ジメチルスルホキシド、又はスルホラン等の硫黄化
合物が使用できる。
【0023】低抵抗膜形成用塗布液中のAg濃度は0.
01〜5重量%、好ましくは0.05〜2重量%となる
ように調整されることが好ましい。5重量%を越えると
塗布膜の透明性が著しく低下し、一方0.01重量%未
満だと膜の抵抗が上昇するため好ましくない。
【0024】また塗布液中には膜の透過率あるいは色調
等の物性を変えるためにSn、In、Sb、Zn、A
l、Ti、Si及びGaの群から選ばれる少なくとも1
種の元素の化合物を添加できる。
【0025】化合物としては特に限定はないがSnをド
ープしたIn33 、SbをドープしたSnO2 を用い
た場合、膜の抵抗を上昇させずに透過率を制御できるた
め好ましい。
【0026】またSiO2 特にケイ酸エチル等を加水分
解して得られるSiO2 ゾルを用いた場合、膜の塗布性
が向上するため好ましい。またTiO2 を用いた場合も
塗布性及び色調を制御できるため好ましい。
【0027】前記化合物は、微粒子あるいはアルコキシ
ドの加水分解物の形態で前述のAg分散液に添加するこ
ともできるし、また超音波分散機、サンドミル等の分散
機により分散した液として添加することもできる。
【0028】更に基体への濡れ性を向上させるために種
々の界面活性剤を添加することもできる。
【0029】低抵抗膜形成用塗布液の基体上への塗布方
法としては、スピンコート、ディップコート、スプレー
コート等の方法が使用できる。また、スプレーコート法
を用いて表面に凹凸を形成し防眩効果を付与してもよ
く、またその上にシリカ被膜等のハードコートを設けて
もよい。
【0030】更には、本発明の低抵抗膜をスピンコー
ト、スプレーコート何れかの方法で形成し、その上にシ
リコンアルコキシドを含む溶液をスプレーコートして、
表面に凹凸を有するシリカ被膜のノングレアコートを設
けてもよい。
【0031】本発明の低抵抗膜形成用塗布液はそれ自体
で基体上への塗布液として供することができ、低沸点溶
媒を添加した場合、室温下の乾燥で塗膜が得られる。沸
点が100〜250℃にある溶媒を用いる場合には、室
温乾燥では溶媒が塗膜中に残留するため、加熱処理を行
う。加熱温度の上限は、基板であるガラス、プラスチッ
ク等の軟化点によって決定される。この点を考慮すると
好ましい加熱温度範囲は100〜500℃である。
【0032】また、前記加熱処理の他、紫外線照射をし
てもよい。本発明の低抵抗膜は、5sバンドと5dバン
ドに起因する330nm付近に吸収ピークが存在し、紫
外線照射をした場合、効率よくエネルギーが吸収され、
膜硬化作用が発現する。
【0033】光の干渉作用を利用して、低抵抗膜(屈折
率n1 )の上に、低屈折率膜(屈折率n2 )を形成し、
低反射性を有する多層低抵抗膜とすることもできる。例
えば、基体がガラスの場合(屈折率n=1.52)の場
合、n1 /n2 の比の値が約1.23となるような低屈
折率膜を形成すると最も反射率を低減できる。反射率の
低減としては、可視光領域、特に、555nmの反射率
を低減することが好ましいが、実用上は反射外観等を考
慮し、適宜決定することが好ましい。
【0034】かかる2層からなる多層低抵抗膜の最外層
の低屈折率膜は、MgF2 ゾルを含む溶液や、Siアル
コキサイドを含む溶液を用いて形成された膜などが挙げ
られる。
【0035】屈折率はMgF2 が最も低く、反射率低減
のためにはMgF2 ゾルを含む溶液を用いることが好ま
しく、膜の硬度や耐擦傷性の点ではSiO2 を主成分と
する膜を用いることが好ましい。
【0036】Siアルコキサイドを含む溶液としては種
々のものが使用可能でき、Si(OR)y ・R’4-y
(yは3又は4。R、R’はアルキル基。)で示される
Siアルコキサイドあるいはその部分加水分解物を含む
液が挙げられる。例えば、シリコンエトキシド、シリコ
ンメトキシド、シリコンイソプロポキシド、シリコンブ
トキシドのモノマーあるいは重合体が好ましい。
【0037】Siアルコキサイドはアルコール、エステ
ル、エーテル等に溶解して用いることもでき、また前記
溶液に塩酸、硝酸、硫酸、酢酸、ぎ酸、マレイン酸、フ
ッ酸、あるいはアンモニア水溶液を添加して加水分解し
て用いることもできる。また前記Siアルコキサイドは
溶媒に対して、30wt%以下含まれていることが好ま
しい。固形分量があまり大きいと保存安定性が悪くなる
からである。
【0038】また、この溶液には膜の強度向上のためバ
インダーとして、Zr、Ti、Sn、Al等のアルコキ
サイドや、これらの部分加水分解物を添加して、ZrO
2 、TiO2 、SnO2 、Al23 の少なくとも1種
以上の化合物をMgF2 やSiO2 と同時に析出させて
もよい。
【0039】また、基体との濡れ性をあげるために界面
活性剤を添加してもよい。添加される界面活性剤として
は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アル
キルエーテル硫酸エステル等が挙げられる。
【0040】本発明の低抵抗膜は、多層干渉効果による
低反射低抵抗膜にも応用できる。反射防止性能を有する
多層の低反射膜の構成としては、反射防止をしたい光の
波長をλとして、基体側より、高屈折率層−低屈折率層
を光学厚みλ/2−λ/4、あるいはλ/4−λ/4で
形成した2層の低反射膜、基体側より中屈折率層−高屈
折率層−低屈折率層を光学厚みλ/4−λ/2−λ/4
で形成した3層の低反射膜、基体側より低屈折率層−中
屈折率層−高屈折率層−低屈折率層を光学厚みλ/2−
λ/2−λ/2−λ/4で形成した4層の低反射膜等が
典型的な例として知られている。本発明の低抵抗膜を前
記の中屈折率層及び/又は高屈折率層に用いることで、
多層干渉効果による低反射低抵抗膜を構成することがで
きる。
【0041】また本発明の粒径10nmを超えるAg微
粒子を含有する膜は可視光領域全般にわたって吸収を生
じるため、コントラストの向上にも寄与し、かつ低反射
性に優れる。
【0042】本発明の低反射性を有する多層低抵抗膜
は、各種のガラス、プラスチック基体に形成することが
できる。基体としては例えば、ブラウン管パネル、複写
機用ガラス板、計算機用パネル、クリーンルーム用ガラ
ス、CRTやLCD等の表示装置の前面板等が挙げられ
る。
【0043】
【実施例】以下の実施例、比較例において、得られた膜
の評価方法は次の通りである。
【0044】1)導電性評価 ローレスタ抵抗測定器(三菱油化製)により膜表面の表
面抵抗を測定した。
【0045】2)耐擦傷性 1kg荷重下で(LION製50ー50)で膜表面を5
0回往復後、その表面の傷の付きを目視で判断した。
【0046】評価基準は以下の通りとした。 ○:傷が全く付かない。 △:傷が多少つく。 ×:一部に膜剥離が生じる。
【0047】3)視感反射率 GAMMA分光反射率スペクトル測定器により多層膜の
400〜700nmでの視感反射率を測定した。
【0048】4)視感透過率 日立製作所製SpectrophotometerU−
3500により380〜780nmでの視感透過率を測
定した。
【0049】また得られたゾル中の粒子の平均粒径は透
過型電子顕微鏡によって測定し、また凝集粒径は大塚電
子製レーザー回折式粒径測定装LPA−3100により
測定した。
【0050】以下に本実施例で用いたAg微粒子分散液
及び金属酸化物等の分散液の合成例を示す。また、その
固形分、粒径測定結果を表1に示す。
【0051】続いて、前記微粒子分散液を用いて表2及
び3に示す組成の低抵抗膜形成用塗布液を調製した。
【0052】<A−1.Ag微粒子分散液> 1)30重量%硫酸鉄水溶液25gに30重量%クエン
酸3ナトリウム水溶液35gを添加し更に10重量%の
硝酸銀水溶液25gを添加した後5分間撹拌した。
【0053】2)1)で得られた液を遠心分離により固
液分離したのち沈殿物に純水30gを添加し撹拌する。
この液に10分間超音波照射を施した後30重量%クエ
ン酸3ナトリウム水溶液を30g添加した。
【0054】3)工程2)を3回繰り返した後遠心分離
により固液分離した後純水50gを添加し10分間超音
波照射を施す。
【0055】4)3)で得られた液に陽イオン交換樹脂
を添加し15分間撹拌した後、樹脂を濾別し更に陰イオ
ン交換樹脂を添加し15分間撹拌した後樹脂を濾別しA
g微粒子分散液を得た。
【0056】<A−2.Ag微粒子分散液>A−1.の
3)で得られた液に両イオン交換樹脂を添加し15分間
撹拌した後樹脂を濾別しAg微粒子分散液を得た。
【0057】<A−3.Ag微粒子分散液>A−1にお
ける1)〜3)の工程でAg微粒子分散液を得た。
【0058】<A−4.Ag微粒子分散液>A−1にお
ける工程1)を行い更に工程2)を3回繰り返して得た
液を遠心分離により固液分離し更にエタノール50gを
添加し10分間超音波照射を施した。更にこの液に両イ
オン交換樹脂を添加し15分間撹拌した後樹脂を濾別し
Ag微粒子分散液を得た。
【0059】<A−5.Ag微粒子分散液>A−1.に
おける工程1)において硫酸鉄水溶液の代わりに10重
量%次亜リン酸ソーダ水溶液44gを添加した以外はA
−1.と同様に行いAg微粒子分散液を得た。
【0060】<A−6.Ag微粒子分散液>A−1の工
程1)及び2)におけるクエン酸3ナトリウム溶液の代
わりに2重量%PVA溶液35gを用いた以外はA−1
と同様に行った。
【0061】<A−7.Ag微粒子分散液>A−1.に
おける工程1)において10重量%の硝酸銀水溶液25
gの代わりに硝酸銀水溶液に液が透明になるまでアンモ
ニア水溶液を添加して調製した10重量%のAgのアン
ミン錯体を含有する溶液25gに変更した以外はA−
1.と同様に行いAg微粒子分散液を得た。
【0062】<A−8.Sbドープ酸化スズ微粒子分散
液>Sbが15重量%ドープされた酸化スズ微粒子をp
H13のKOH水溶液に懸濁した後サンドミルで2時間
分散した。この液に陽イオン交換樹脂を添加し15分間
撹拌した後樹脂を濾別しSbドープ酸化スズ微粒子分散
液を得た。
【0063】<A−9.Snドープ酸化インジウム微粒
子分散液>Snが10重量%ドープされた酸化インジウ
ム粒子をpH3の硝酸水溶液に懸濁した後サンドミルで
2時間分散しSnドープ酸化インジウム粒子分散液を得
た。
【0064】<A−10.シリカゾル液>ケイ酸エチル
50gをエタノール200gに溶解し、撹拌下で濃硝酸
0.5g、純水34gの混合溶液を滴下し室温で2時間
撹拌しSiO2 濃度4.9重量%の液を得た。
【0065】[実施例1〜13] <実施例1〜13の上層形成用塗布液(以下、上層液)
>ケイ酸エチル50gをエタノール200gに溶解し、
撹拌下で濃硝酸1.5g、純水33gの混合溶液を滴下
し室温で2時間撹拌しSiO2 濃度4.9重量%の液を
得た。この液をプロピレングリコールモノメチルエーテ
ル/イソプロピルアルコール/ジアセトンアルコール=
50:40:10重量比の混合溶媒でSiO2 固形分
0.9重量%となるように希釈し、上層形成用塗布液
(以下、上層液)を得た。
【0066】<実施例1〜13の下層形成用塗布液>実
施例1〜13の下層形成用塗布液(以下、下層液)は表
4に示すB−1〜B−12を用いた。
【0067】実施例1は表中記載の下層液を表面温度4
0℃に加温した14インチブラウン管パネル表面にスピ
ンコート法で100rpm、60秒の条件で塗布した後
160℃で30分間加熱することにより低抵抗膜を得
た。結果を表4に示す。
【0068】実施例2〜12は表中記載の下層液を表面
温度40℃に加温した14インチブラウン管パネル表面
にスピンコート法で100rpm、60秒の条件で塗布
した後上記上層液を下層液塗布と同一のスピンコート条
件で塗布した後160℃で30分間加熱することにより
多層低抵抗膜を得た。結果を表4に示す。
【0069】[比較例1] <比較例1の上層液>上層液は、実施例1〜13と同じ
ものを用いた。
【0070】<比較例1の下層液>10重量%次亜リン
酸ソーダ水溶液44gに10重量%硝酸銀水溶液25g
を添加した後70℃で1時間加熱して粒子平均粒径6n
m、凝集粒径120nmのAg微粒子液を得た(固形分
4.5重量%)。この液11.1重量部に純水8.9重
量部、エタノール80重量部を添加して固形分濃度0.
5重量%の下層液(C−1)を得た。
【0071】[比較例2] <比較例2の上層液>上層液は、実施例1〜13と同じ
ものを用いた。
【0072】<比較例2の下層液>30重量%硫酸鉄水
溶液25gに10重量%硝酸銀水溶液50gを添加して
粒子平均粒径5nm、凝集粒径80nmのAg微粒子液
を得た(固形分5.0重量%)。この液10重量部に純
水10重量部、エタノール80重量部を添加して固形分
濃度0.5重量%の下層液(C−2)を得た。
【0073】[比較例3] <比較例3の上層液>上層液は、実施例1〜13と同じ
ものを用いた。
【0074】<比較例3の下層液>A−8のSnードー
プIn23 微粒子分散液21.7重量部に純水65.
3重量部、ブチルセロソルブ10重量部、Nーメチルピ
ロリドン3重量部を添加し固形分濃度2.0重量%の下
層液(C−3)を得た。
【0075】比較例1〜3についても実施例2〜13と
同様に、下層液を表面温度40℃に加温した14インチ
ブラウン管パネル表面にスピンコート法で100rp
m、60秒の条件で塗布した後、上層液を下層液塗布と
同一のスピンコート条件で塗布した後160℃で30分
間加熱することにより2層構成の膜を得た。結果を表4
に示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】
【発明の効果】本発明によればスプレー又はスピンコー
ト等の簡便な方法により効率よく優れた低抵抗膜を提供
することができ、電磁波を容易に、安価にシールドでき
る。特にCRTのパネルフェイス面等の大面積の基体に
も充分適用でき、量産も可能であるため工業的価値は非
常に高い。
【0081】本発明の低抵抗膜形成用塗布液を用いて成
膜すると、膜中での凝集がほとんどないため電磁波シー
ルド効果が発現しうる低抵抗化が容易に達成できる。
【0082】また本発明の低抵抗膜形成用塗布液は液自
体の貯蔵安定性にも優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河里 健 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 米田 貴重 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 森本 剛 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平均粒径が10nmを超えるAg微粒子を
    分散してなる液を含むことを特徴とする低抵抗膜形成用
    塗布液。
  2. 【請求項2】Ag微粒子を分散してなる液がAg化合物
    溶液とAg化合物を還元しうる物質を混合することによ
    り得られることを特徴とする請求項1の低抵抗膜形成用
    塗布液。
  3. 【請求項3】塗布液中にSn、In、Sb、Zn、A
    l、Ti、Si及びGaの群から選ばれる少なくとも1
    種の元素の化合物を含むことを特徴とする請求項1又は
    2の低抵抗膜形成用塗布液。
  4. 【請求項4】請求項1〜3いずれか1項の低抵抗膜形成
    用塗布液を塗布することにより形成された低抵抗膜。
  5. 【請求項5】基体上に形成される多層低抵抗膜におい
    て、該多層膜の内少なくとも1層が請求項4の低抵抗膜
    であることを特徴とする多層低抵抗膜。
  6. 【請求項6】基体上に形成される多層低抵抗膜におい
    て、基体側から請求項4項の低抵抗膜、その上に該低抵
    抗膜より低屈折率を有する膜が順次形成されてなること
    を特徴とする多層低抵抗膜。
  7. 【請求項7】ガラス基体上に低抵抗膜が形成されたガラ
    ス物品において、低抵抗膜が請求項4の低抵抗膜である
    ことを特徴とするガラス物品。
  8. 【請求項8】パネル表面に低抵抗膜が形成された陰極線
    管において、低抵抗膜が請求項4の低抵抗膜であること
    を特徴とする陰極線管。
  9. 【請求項9】基体上に形成される多層低抵抗膜の製造方
    法において、請求項1〜3の低抵抗膜形成用塗布液を塗
    布した後、該低抵抗膜より低屈折率を有する膜を形成
    し、その後加熱及び/又は紫外線を照射することを特徴
    とする多層低抵抗膜の製造方法。
JP8137194A 1996-05-30 1996-05-30 低抵抗膜形成用塗布液、低抵抗膜及びその製造方法 Withdrawn JPH09320807A (ja)

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