JPH09321348A - 熱変換装置 - Google Patents

熱変換装置

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JPH09321348A
JPH09321348A JP8135499A JP13549996A JPH09321348A JP H09321348 A JPH09321348 A JP H09321348A JP 8135499 A JP8135499 A JP 8135499A JP 13549996 A JP13549996 A JP 13549996A JP H09321348 A JPH09321348 A JP H09321348A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組付工程時の作業能率の向上を図り、加え
て、外力を受けることにより熱電素子対が破損するとい
った虞れを無くした熱変換装置を提供すること。 【解決手段】 一面が加熱面となり他面が冷却面となる
熱電素子対4を内部に備えるとともに、熱電素子対4の
加熱面に当接する第1熱交換器5を有する第1ケース体
7と熱電素子対4の冷却面に当接する第2熱交換器6を
有する第2ケース体8とに分割可能とされるケース9
と、第1ケース体7と第2ケース体8とを組み付ける接
着剤23とを具備する熱変換装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対をなすP型、N
型熱電素子を用い、そのペルチェ効果を利用して冷却作
用又は加温作用を行う熱変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱変換装置は、実開昭55−12
6177号公報に開示されるように、一面が加熱面とな
り他面が冷却面となる熱電素子対と、熱伝導部材からな
り前記熱電素子対の加熱面に当接する第1熱交換器と、
熱伝導部材からなり前記熱電素子対の冷却面に当接する
第2熱交換器と、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器
とによって前記熱電素子対を挟着させるためのネジとを
備えたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に熱変換装置に
おいては、ペルチェ素子であるP型、N型熱電素子はそ
の材質(一般的にはビスマステルルから成る)が外力に
対して極めて弱いため、熱交換器を熱電素子対に当接さ
せる場合には、その当接力を適度に加減する必要があ
る。又、熱電素子対への熱交換器の組付後においても、
熱交換器ひいては熱電素子対に対して過大な外力が加わ
ることは避ける必要がある。
【0004】しかしながら上述した従来の熱変換装置
は、第1熱交換器と第2熱交換器とをネジによって締結
することにより、熱電素子対に第1熱交換器と第2熱交
換器とを当接させているが、上記理由からこのネジの締
結力を極めて弱い力となるように組付時に工程管理する
必要があり、従って、組付工程において手間がかかって
いた。
【0005】又、従来の熱変換装置は、熱電素子対への
熱交換器の組付後において、熱交換器に荷重がかかる
と、ネジは第1熱交換器と第2熱交換器とが相対的に近
接することを抑制できない、即ち、第1熱交換器と第2
熱交換器とを第1熱交換器と第2熱交換器とが対向する
方向において支持してはいないことから、この熱交換器
に作用する荷重のほぼ全荷重が熱交換器を介して熱電素
子対に作用することになる。従って、上記理由から熱電
素子が破損する虞れが生じる。
【0006】本発明は、組付工程時の作業能率の向上を
図り、加えて、外力を受けることにより熱電素子対が破
損するといった虞れを無くした熱変換装置を提供するこ
とを、その技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るために、一面が加熱面となり他面が冷却面となる熱電
素子対をその内部に備えるとともに、前記熱電素子対の
加熱面に当接する第1熱交換器を有する第1ケース体と
前記熱電素子対の冷却面に当接する第2熱交換器を有す
る第2ケース体とに分割可能とされるケースと、前記第
1ケース体と前記第2ケース体とを組み付ける接着手段
とを具備する熱変換装置を構成した。
【0008】好ましくは、前記第1ケース体と前記第2
ケース体との内でどちらか一方は前記接着手段が充填さ
れる充填部を備え、他方は該充填部内に突出する突状部
を備える熱変換装置が望ましい。
【0009】好ましくは、前記充填部は、該充填部を備
える前記一方のケース体と該一方のケース体が有する熱
交換器とが該熱交換器の前記熱電素子対への当接方向垂
直方向で対向する部分間の空間部である熱変換装置が望
ましい。
【0010】好ましくは、前記接着手段は、前記一方の
ケース体と該一方のケース体が有する熱交換器とをも組
み付ける熱変換装置が望ましい。
【0011】好ましくは、前記熱電素子対に電力を伝達
する伝達手段が前記接着手段を介して前記ケース外に延
在される熱変換装置が望ましい。
【0012】好ましくは、前記接着手段は、前記第1ケ
ース体と前記第2ケース体とを組み付けるとともに、前
記第1ケース体又は前記第2ケース体とのどちらか一方
のケース体と該一方のケース体が有する熱交換器とを組
み付ける熱変換装置が望ましい。
【0013】好ましくは、前記接着手段は、前記ケース
内の前記熱電子対を密閉するように前記第1ケース体と
前記第2ケース体とを組み付ける熱変換装置が望まし
い。
【0014】好ましくは、前記接着手段は樹脂である熱
変換装置が望ましい。
【0015】請求項1の熱変換装置は、熱変換装置の組
付工程においては、第1熱交換器及び第2熱交換器を熱
電素子対に当接させて、第1熱交換器を備えた第1ケー
ス体と第2熱交換器を備えた第2ケース体とを接着手段
により接着固定するため、組付による過大な荷重が熱電
素子対に作用することはない。
【0016】又、熱変換装置の組付終了後において、第
1、第2熱交換器ひいては第1、第2ケース体に、第
1、第2熱交換器を互いに近接させる方向に荷重が作用
した場合、第1ケース体と第2ケース体とが接着手段に
より固定されるため、第1熱交換器と第2熱交換器とが
相対的に近接することを接着手段が抑制している。
【0017】請求項2の熱変換装置は、請求項1の作用
に加えて、充填部と、充填部ひいては充填部に充填され
た接着手段内に突出する突状部とを備えることにより、
第1ケース体と第2ケース体とが接着手段を介して第1
ケース体の突状部と第2ケース体の第1ケース体突状部
に対向する部分とが係合する関係となる。従って、熱変
換装置の組付終了後において、第1、第2熱交換器ひい
ては第1、第2ケース体に、第1、第2熱交換器が熱電
素子対に対してずれる方向に荷重が作用した場合、第
1、第2熱交換器、ひいては第1、第2ケース体とが熱
電素子対に相対的にずれることを強固に抑制している。
【0018】請求項3の熱変換装置は、請求項2の作用
に加えて、一方のケース体と一方のケース体が有する熱
交換器とが熱交換器の熱電素子対への当接方向垂直方向
で対向する部分間の空間部に接着手段が充填されること
により、第1ケース体と第2ケース体とが接着固定され
る。
【0019】請求項4の熱変換装置は、請求項2又は請
求項3の作用に加えて、接着手段は、一方のケース体と
一方のケース体が有する熱交換器とを接着固定する。
【0020】請求項5の熱変換装置は、請求項1〜4の
いずれか一に記載の作用に加えて、充填部への接着手段
の充填により、伝達手段は、伝達手段の少なくとも一部
分が接着手段内に埋没され、この接着手段を介してケー
ス外に導出される。
【0021】請求項6の熱変換装置は、請求項1の作用
に加えて、接着手段は、一方のケース体と一方のケース
体が有する熱交換器とをも接着固定する。
【0022】請求項7の熱変換装置は、請求項1〜6の
いずれか一に記載の作用に加えて、ケース内で熱電素子
対は、第1ケース体と第2ケース体とが接着手段により
気密的に結合されていることにより気密性が保持され、
ケース外部から密閉される。請求項8の熱変換装置は、
請求項1〜7のいずれか一に記載の作用に加えて、接着
手段である樹脂により、それぞれの組付けが行われる。
【0023】
【実施の形態】以下、本発明の実施の形態により具体的
に説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は本発明の一実施の
形態である熱変換装置の組付完了以前の断面図であり、
図2は図1の熱変換装置の組付完了後の断面図である。
図1に示すように、1は熱変換装置であり、熱変換装置
1は、P型熱電素子2とN型熱電素子3との熱電素子対
4と、熱伝導部材から成る第1熱交換器5と、熱伝導部
材から成る第2熱交換器6と、第1ケース体5と第2ケ
ース体8とに分割可能とされる樹脂製ケース9とを備え
ている。
【0025】熱変換装置1の各構成要素の組付について
説明する。
【0026】P型熱電素子2とN型熱電素子3とは、そ
れぞれ図1中の左右方向に交互に配設されるとともに、
同一方向を向くP型熱電素子2の一面(図1中上面)と
N型熱電素子3の一面(図1中上面)とが第1電極板1
0により電気的に接続され、同一方向を向くP型熱電素
子2の他面(図1中下面)とN型熱電素子3の他面(図
1中下面)とが第2電極板11により電気的に接続され
ることによって、順次π型に電気的に直列となるように
接続される。
【0027】第1ケース体7は、開口部7bを備える平
板部7aと、平板部7aの下面で開口部7bの周囲から
図1中下方向に向けて突出する枠状の突状部7cとから
構成されて、全体としてその上部にフランジ部を備える
略枠状を呈する形状とされている。第1熱交換器5は、
平板部5aと、平板部5aの図1中上側に放熱フィン5
bを備えている。第1ケース体7に第1熱交換器5が、
シール部材であるOリング13を介し、第1ケース体7
の平板部7aの上面側開口部7bを塞ぐようにしてネジ
12により気密的に締結される。
【0028】第2ケース体8はその下部にフランジ部8
aを備える略枠状を呈している。第2熱交換器6は平板
状部6aと凸状部6bとから成る。第2熱交換器6に第
2ケース体8が、第2熱交換器6の凸状部6bをその枠
内に囲むようにするとともに、第2熱交換器6の平板部
6a上面と第2ケース体8のフランジ部8aとが当接す
るようにして設置される。
【0029】上述したようにして接続された熱電素子対
4は、その図1中下面において、第2ケース体8が設置
された第2熱交換器6の凸状部6bの図1中上面に図示
しない膜状の絶縁材を介して接着固定される。又は、接
着剤そのものに絶縁材を用いて熱電素子対4と第2熱交
換器6とを組み付けても良い。
【0030】第2ケース体8と第2熱交換器6とにおい
て、第2熱交換器6の熱電素子対4への当接方向垂直方
向(図1中、左右方向)で対向する部分間の空間部は、
後述する接着手段であるエポキシ樹脂性接着剤が充填さ
れる充填部14とされる。
【0031】熱電素子対4に電力を伝達するための伝達
手段21、22は、リード線15、16とコネクタ1
7、18と内部リード線19、20とから構成されてお
り、伝達手段21、22の一端部が第2電極板11、1
1に接続されるとともに、充填部14を介し、第2ケー
ス体8の側面部を貫通して第2ケース体8外部に導出さ
れて、他端部が図示しない電源に接続される。
【0032】第1熱交換器5を備えた第1ケース体7
が、第1熱交換器5が熱電素子対4の上面に図示しない
絶縁材を介して接着固定されるとともに、突状部7cの
先端側部分が第2ケース体8の枠内で充填部14内に収
納されるようにして、第2ケース体8が配置され熱電素
子対4が固定された第2熱交換器6に組み付けられる。
次いで、図2に示すように、充填部14にエポキシ樹脂
系の接着剤23が充填されて、第2ケース体8と第2熱
交換器6とが接着剤23により接着固定されるととも
に、第1ケース体7と第2ケース体8とが接着剤23に
より接着固定される。接着剤23は充填部14内におい
て硬化する。
【0033】充填部14への接着剤23の充填により、
伝達手段21、22は、内部リード線19、20とコネ
クタ17、18の一部分が接着剤23内に埋没されるこ
とになる。
【0034】従って、上述したようにして組み付けが完
了した熱変換装置1において、ケース9は、第1熱交換
機5を有する第1ケース体7と、第2熱交換器6を有す
る第2ケース体8とから構成され、その内部に熱電素子
対4を備えることになる。
【0035】第1熱交換器5と第1ケース体6とが気密
的に結合されており、第2熱交換器7と第2ケース体8
とが接着剤23により気密的に結合されるとともに第1
ケース体7と第2ケース体8とが接着剤23により気密
的に結合されていること、又、コネクタ19、20が第
2ケース体8を貫通する部分においては接着剤23によ
り気密性が保持されていることから、ケース9内はケー
ス9外部から密閉される構造となる。
【0036】熱変換装置1の組付工程においては、第1
熱交換器5及び第2熱交換器6を熱電素子対4に当接さ
せて、第1熱交換器5を備えた第1ケース体7と第2熱
交換器6を備えた第2ケース体8とを接着剤23により
固定するため、熱電素子対4に組付による過大な荷重が
作用することはない。
【0037】熱変換装置1の組付終了後において、熱交
換器5、6ひいてはケース体7、8に、熱交換器5、6
を互いに近接させる方向に荷重が作用した場合、第1ケ
ース体7と第2ケース体8とは接着剤23により固定さ
れているため、第1熱交換器5と第2熱交換器6とが相
対的に近接することを接着剤23が抑制している。
【0038】熱変換装置1は、充填部14と、充填部1
4ひいては充填部14に充填された接着剤23内に突出
する突状部7cとを備えることにより、第1ケース体7
と第2ケース体8とが接着剤23を介して第1ケース体
7の突状部7cとこの突如初7cに対向する第2ケース
体8の枠状側部とが係合する関係となることから、熱変
換装置1の組付終了後において、熱交換器5、6ひいて
はケース体7、8に、熱交換器5、6が熱電素子対4に
対してずれる方向に荷重が作用した場合、熱交換器5、
6、ひいては第1ケース体7と第2ケース体8とが熱電
素子対4に相対的にずれることを強固に抑制している。
【0039】次に、熱変換装置1の作動について説明す
る。図2に示すように、図示しない電源から伝達手段2
1、22を介して、熱電素子対4、即ち、P型熱電素子
2とN型熱電素子3と第1電極板10と第2電極板11
とに電流が流れることにより、ペルチェ効果によって、
熱電素子対4の上面(図2中上側)が加熱面となるとと
もに熱電素子対4の下面(図2中下側)が冷却面とな
り、熱変換装置1として第1電極板10を介して第1熱
交換器5において加熱作用を起こし、第2電極板11を
介して第2熱交換器6において冷却作用を起こす。
【0040】例えば、この熱変換装置1をレジャー用ク
ーラーボックスに採用することが考えられ、この場合に
は、クーラーボックスの貯蔵室用容器を熱伝導部材であ
るアルミニウム等で形成し、この貯蔵室用容器に熱変換
装置1の第2熱交換器6の図2中下面を当接させ、貯蔵
室用容器及び熱変換装置1をクーラーボックスの本体ケ
ース内に配設するといった構成が考えられる。
【0041】このクーラーボックスは、熱変換装置1の
冷却作用によってこの貯蔵室用容器、即ち貯蔵室及び内
蔵物を冷却するものである。
【0042】又、周知のように、送風ファン等を用い
て、熱変換装置1の第1熱交換器5より発生した熱を奪
うことで、熱変換装置1の冷却作用の作用効率を高める
ことが可能となる。
【0043】以上説明したように、本実施の形態の熱変
換装置1によれば、熱変換装置1の組付工程において
は、熱電素子対4に荷重を作用させることなく、熱交換
器5、6ひいてはケース体7、8を接着剤23により簡
単に組み付けることが可能となり、熱交換器5、6の熱
電素子対4への圧接力を調整する必要もないことから、
熱変換装置1の組付工程の作業能率の向上を図ることを
可能としている。
【0044】更に、熱交換器5、6に、熱交換器5、6
が互いに近接する方向に作用する荷重が、熱電素子対4
と硬化した接着剤23とに分散されることから、全荷重
が熱電素子対4に作用することがなくなり、熱電素子対
4が破損する虞れを低減することが可能となる。
【0045】特に熱電素子対4はその外周部に作用する
ような偏荷重に対して脆い性質を持っているが、熱変換
装置1においては、充填部4が熱電素子対4の外周側を
囲むようにして形成されており、熱交換器5、6ひいて
はケース体7、8にその外周側に作用する偏荷重を、特
に、熱電素子対4の外周側に配設される充填部4に充填
された接着剤23が受ける構成とされていることから、
熱電素子対4に偏荷重が作用する虞れがないとともに、
熱電素子対4が破損する虞れもない。
【0046】更に、熱交換器5、6に、熱交換器5、6
が熱電素子対4に対してずれる方向に作用する荷重が、
第1ケース体7と第2ケース体8とが接着剤23を介し
て図2中左右方向で係合することにより、熱交換器5、
6ひいてはケース体7、8が熱電素子対4に対してずれ
ることにより熱電素子対4にせん断力が作用することも
なく、熱電素子対4が破損する虞れは生じない。
【0047】上述したように、レジャー用クーラーボッ
クスに熱変換装置1が使用される場合において、このク
ーラーボックスを積んだ車両が悪路を走行することによ
ってクーラーボックスに振動等が加えられたり、最悪の
場合クーラーボックスを落としてしまうことによって、
本体ケースを介して熱交換器5、6ひいてはケース体
7、8に荷重が作用しても上記理由から熱電素子対4が
破損する虞れはない。
【0048】更に、接着剤23は、第1ケース体7と第
2ケース体8とを組み付けるとともに、第2ケース体8
と第2熱交換器6とをも組み付けることから、第2ケー
ス体8と第2熱交換器6との接続用の部材を必要とする
ことがない上に、第2ケース体8と第2熱交換器6との
接続工程をも簡略化しているため、コストの低減と組付
工程の作業能率の向上を図ることを可能としている。
【0049】更に、接着剤23は、伝達手段21、22
をケース9外部に導出する際のシール部材としても機能
していることから、伝達手段21、22をケース9外部
に導出する際のシール部材を必要とすることがない上
に、伝達手段21、22のシール加工工程をも省略化
ているため、コストの低減と組付工程の作業能率の向上
を図ることを可能としている。
【0050】更に、ケース9は、接着材23により、熱
電素子対4が配設される内部空間部分を、ケース9外部
から密閉する構成とされていることから、熱電素子対4
に結露が発生することがなく、結露によって電気的短絡
が生じて熱電素子対4が破損する虞れは生じない。
【0051】従って、組付工程時の作業能率の向上を図
り、加えて、外力を受けることにより熱電素子対4が破
損するといった虞れを無くしたった熱変換装置1を提供
することを可能としている。
【0052】本実施の形態の熱変換装置1においては、
熱交換器5、6がケース9の外部に露呈する構成とされ
ているが、特にこの構成に限定するものではなく、例え
ば、熱交換器5、6がケース9の内部に配設されるよう
の構成された本発明の熱変換装置においても、同様の作
用効果が得られる。
【0053】又、本実施の形態の熱変換装置1において
は、第1ケース体7は全体としてその上部にフランジ部
を備える略枠状を呈する形状とされ、第2ケース体8は
全体としてその下部にフランジ部を備える略枠状を呈す
る形状とされているが、特にこの形状に限定するもので
ないことは言うまでもない。
【0054】又、本実施の形態の熱変換装置1において
は、伝達手段21、22は、リード線15、16とコネ
クタ17、18と内部リード線19、20とから構成さ
れいるが、特にこの構成に限定するものでないことは言
うまでもない。
【0055】(実施の形態2)図3は、本発明の内の一
つである熱変換装置の組付完了以前の断面図であり、図
4は、図3の熱変換装置の組付完了後の断面図である。
尚、実施の形態1と同様の構成部分には同符号が付して
ある。本実施の形態においては、実施の形態1と異なる
部分だけを説明する。
【0056】第1熱交換器5は、平板部5aと、平板部
5aの図3中上側に放熱フィン5bを備えるとともに、
図3中下面側に後述するネジ24が螺合するネジ孔5c
を有している。
【0057】第2熱交換器6は、平板状部6aと凸状部
6bとから成り、その図3中下面側に後述するネジ24
と皿バネ26が挿入される挿入孔6cが設けられてい
る。
【0058】熱変換装置1の各構成要素の組付について
説明する。
【0059】第1ケース体7に第1熱交換器5が、シー
ル部材であるOリング13を介し、第1ケース体7の平
板部7aの上面側開口部7bを塞ぐようにしてネジ12
により気密的に締結される。
【0060】第2熱交換器6に第2ケース体8が、第2
熱交換器6の凸状部6bをその枠内に囲むようにすると
ともに、第2熱交換器6の平板部6a上面と第2ケース
体8のフランジ部8aとが当接するようにして設置され
る。
【0061】熱電素子対4は、その図3中下面におい
て、第2ケース体8が設置された第2熱交換器6の凸状
部6bの図3中上面に図示しない絶縁材を介して接着固
定される。
【0062】伝達手段21、22の一端部が第2電極板
11、11に接続されるとともに、充填部14を介し、
第2ケース体8の側面部を貫通して第2ケース体8外部
に導出されて、他端部が図示しない電源に接続される。
【0063】第1熱交換器5を備えた第1ケース体7
が、第1熱交換器5が熱電素子対4の上面に図示しない
絶縁材を介して接着固定されるとともに、突状部7cの
先端側部分が第2ケース体8の枠内で充填部14内に収
納されるようにして、第2ケース体8が配置され熱電素
子対4が固定された第2熱交換器6に組み付けられる。
第2熱交換器6の挿入孔6cに皿バネ26が挿入され、
次いでネジ24が挿入孔6cに挿入される。ネジ24の
ネジ棒部が皿バネ26と挿入孔6cの小径部とを貫通す
るとともに、熱電素子対4が配設されている空間部を介
してネジ孔5cに到達し、ネジ頭が皿バネ26を介して
挿入孔6cの段差部に当接して、ネジ24がネジ孔5c
に螺合される。
【0064】次いで、図4に示すように、充填部14に
エポキシ樹脂系の接着剤23が充填されて、第2ケース
体8と第2熱交換器6とが接着剤23により固定される
とともに、第1ケース体7と第2ケース体8とが接着剤
23により固定される。接着剤23は充填部14内にお
いて硬化する。
【0065】挿入孔6cには、シール材としてシリコン
ゴム25が充填される。
【0066】本実施の形態においては、皿バネ26によ
り、第1熱交換器5と第2熱交換器6とに熱電素子対4
に対して、熱電素子対4が破損することなく、熱電素子
対4と熱交換器5、6との当接が確実とされるような、
適正な圧接力がかけられており、かかる状態において接
着剤23が充填硬化されることにより、第1ケース体7
と第2ケース体8との接着剤23による接着固定は、こ
の適正な圧接力を保持する接続とされる。
【0067】シリコンゴム25が充填されることによ
り、ケース9内の気密性は保たれている。
【0068】以下の作用効果は、実施の形態1と同様な
ので省略する。
【0069】本実施の形態においては、ネジ24が熱交
換器5、6との間に配設されているが、特にこの構成に
限定するものではなく、例えば、ケース体7、8との間
にネジ24が配設される本発明の熱変換装置においも、
同様の作用効果が得られる。又、本実施の形態において
は、皿バネ26によって第1熱交換器5と第2熱交換器
6とに熱電素子対4に対して適正な圧接力がかけられる
ように構成されているが、特にこの構成に限定するもの
ではなく、例えば、コイルスプリングを用いた本発明の
熱変換装置においても、同様の作用効果が得られる。
【0070】以上、本発明を上記実施の態様に則して説
明したが、本発明は上記態様にのみ限定されるものでは
なく、本発明の原理に準ずる各種態様を含むものであ
る。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、熱変換装置の組付工程においては、熱電素子対
に荷重を作用させることなく、第1、第2熱交換器ひい
ては第1、第2ケース体を接着手段により簡単に組み付
けることが可能となり、熱変換装置の組付工程の作業能
率の向上を図ることを可能としている。
【0072】更に、第1、第2熱交換器に、第1、第2
熱交換器が互いに近接する方向に作用する荷重が、熱電
素子対と接着手段とに分散されることから、全荷重が熱
電素子対に作用することがなくなり、熱電素子対が破損
する虞れを低減することが可能となる。従って、組付工
程時の作業能率の向上を図り、加えて、外力を受けるこ
とにより熱電素子対が破損するといった虞れを無くした
熱変換装置を提供することを可能としている。
【0073】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、第1、第2熱交換器に、第1、第2熱
交換器が熱電素子対に対してずれる方向に作用する荷重
が、第1ケース体と第2ケース体とが接着手段を介して
係合することにより、第1、第2熱交換器ひいては第
1、第2ケース体が熱電素子対に対してずれることによ
り熱電素子対にせん断力が作用することもなく、熱電素
子対が破損する虞れは生じない。
【0074】請求項3の発明によれば、請求項2の発明
の効果に加えて、充填部のよりよい形態を示している。
【0075】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3の発明の効果に加えて、接着手段は、第1ケース
体と第2ケース体とを組み付けるとともに、第2ケース
体と第2熱交換器とをも組み付けることから、第2ケー
ス体と第2熱交換器との接続用の部材を必要とすること
がない上に、第2ケース体と第2熱交換器との接続工程
をも簡略化しているため、コストの低減と組付工程の作
業能率の向上を図ることを可能としている。
【0076】請求項5の発明によれば、請求項1〜4の
いずれか一に記載の発明の効果に加えて、接着手段は、
伝達手段をケース外部に導出する際のシール部材として
も機能していることから、伝達手段をケース外部に導出
する際のシール部材を必要とすることがない上に、伝達
手段のシール加工工程をも省略化しているため、コスト
の低減と組付工程の作業能率の向上を図ることを可能と
している。
【0077】請求項6の発明によれば、請求項1の発明
の効果に加えて、接着手段は、第1ケース体と第2ケー
ス体とを組み付けるとともに、第2ケース体と第2熱交
換器とをも組み付けることから、第2ケース体と第2熱
交換器との接続用の部材を必要とすることがない上に、
第2ケース体と第2熱交換器との接続工程をも簡略化し
ているため、コストの低減と組付工程の作業能率の向上
を図ることを可能としている。
【0078】請求項7の発明によれば、請求項1〜6の
いずれか一に記載の発明の効果に加えて、ケース体は、
接着手段により、熱電素子対が配設される内部空間部分
を、ケース体外部から密閉する構成とされていることか
ら、熱電素子対に結露が発生することにより電気的短絡
が生じ、熱電素子対が破損する虞れは生じない。
【0079】請求項8の発明によれば、請求項1〜7の
いずれか一に記載の発明の効果に加えて、接着手段のよ
りよい形態を示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の組付完了以前の熱変換装置1の
断面図。
【図2】図1の組付完了後の熱変換装置1の断面図。
【図3】実施の形態2の組付完了以前の熱変換装置1の
断面図。
【図4】図3の組付完了後の熱変換装置1の断面図。
【符号の説明】
1 熱変換装置 4 熱電素子対 5 第1熱交換器 6 第2熱交換器 7 第1ケース体 7c 突状部 8 第2ケース体 9 ケース 14 充填部 21、22 伝達部材 23 接着剤

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が加熱面となり他面が冷却面となる
    熱電素子対をその内部に備えるとともに、前記熱電素子
    対の加熱面に当接する第1熱交換器を有する第1ケース
    体と前記熱電素子対の冷却面に当接する第2熱交換器を
    有する第2ケース体とに分割可能とされるケースと、前
    記第1ケース体と前記第2ケース体とを組み付ける接着
    手段とを具備する熱変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ケース体と前記第2ケース体と
    の内でどちらか一方は前記接着手段が充填される充填部
    を備え、他方は該充填部内に突出する突状部を備える請
    求項1の熱変換装置。
  3. 【請求項3】 前記充填部は、該充填部を備える前記一
    方のケース体と該一方のケース体が有する熱交換器とが
    該熱交換器の前記熱電素子対への当接方向垂直方向で対
    向する部分間の空間部である請求項2の熱変換装置。
  4. 【請求項4】 前記接着手段は、前記一方のケース体と
    該一方のケース体が有する熱交換器とをも組み付ける請
    求項2又は請求項3の熱変換装置。
  5. 【請求項5】 前記熱電素子対に電力を伝達する伝達手
    段が前記接着手段を介して前記ケース外に延在される請
    求項1〜4のいずれか一に記載の熱変換装置。
  6. 【請求項6】 前記接着手段は、前記第1ケース体と前
    記第2ケース体とを組み付けるとともに、前記第1ケー
    ス体又は前記第2ケース体とのどちらか一方のケース体
    と該一方のケース体が有する熱交換器とを組み付ける請
    求項1の熱変換装置。
  7. 【請求項7】 前記接着手段は、前記ケース内の前記熱
    電子対を密閉するように前記第1ケース体と前記第2ケ
    ース体とを組み付ける請求項1〜6のいずれか一に記載
    の熱変換装置。
  8. 【請求項8】 前記接着手段は樹脂である請求項1〜7
    のいずれか一に記載の熱変換装置。
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