JPH11312828A - 熱変換装置 - Google Patents

熱変換装置

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JPH11312828A
JPH11312828A JP10118845A JP11884598A JPH11312828A JP H11312828 A JPH11312828 A JP H11312828A JP 10118845 A JP10118845 A JP 10118845A JP 11884598 A JP11884598 A JP 11884598A JP H11312828 A JPH11312828 A JP H11312828A
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heat
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thermoelectric element
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Hisahiro Inayoshi
寿浩 稲吉
Masato Itakura
正人 板倉
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来に比べコストアップせずに、外力を受け
ても熱電素子対が破損しない構造とする。 【解決手段】 一面が加熱面となり他面が冷却面となる
熱電素子対4を有し、加熱面に当接した第1熱交換器5
に対して設けられる第1ケース体7と、冷却面に当接し
た第2熱交換器6に対して設けられる第2ケース体8と
を備え、両ケース体7,8を固定手段23により固定し
た熱変換装置1において、第1熱交換器5と第1ケース
体7は支持部30により支持され、支持部30において
第1熱交換器5と第1ケース体7の境界面29をシール
性のある接着剤13により接合した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、P型およびN型の
熱電素子対を用い、ペルチェ効果を利用して冷却または
加温を行う熱変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一面が加熱面となり他面が冷却面
となる熱電素子対を有し、加熱面に当接する第1熱交換
器と冷却面に当接する第2熱交換器とを備え、第1およ
び第2熱交換器とによって熱電素子対を挟み込んだ状態
でネジを用いて狭着させているものが知られており、例
えば、このような装置は実開昭55−126177号公
報に開示されている。
【0003】一般的に、熱変換装置に用いられる熱電素
子(P型、N型のペルチェ素子)はビスマステルルから
成っているが、この材料は外力に対して極めて弱い。こ
のため、熱交換器を熱電素子対に当接させる場合には、
当接力を適度に加減し、熱交換器への組み付け後におい
ても、熱電素子対に対して過大な外力が加わらないよ
う、対策が必要になってくる。
【0004】上述した公報に示される熱変換装置は、第
1熱交換器と第2熱交換器とを単にネジによって締結し
ているため、熱交換器に荷重がかかると、ネジは第1熱
交換器と第2熱交換器とが相対的に近接することを抑制
できない。つまり、第1熱交換器と第2熱交換器とを第
1熱交換器と第2熱交換器とが対向する方向において支
持されていないことから、この熱交換器に作用する荷重
の略全荷重が、熱交換器を介して熱電素子対に作用する
ものとなり、壊れてしまうことが起こり得る。
【0005】そこで、このような問題点を解決するため
に、特開平9−321348号公報では、熱電素子対の
加熱面に当接する第1熱交換器を有する第1ケース体と
冷却面に当接する第2熱交換器を有する第2ケース体を
備え、第1ケース体と第2ケース体を上下方向に移動し
ないように固めて固定し、外力に対しての対策がなされ
たものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者に
示す公報では、第1熱変換器と第1ケース体とを気密的
に締結する方法としてOリングとネジが用いられてお
り、この場合には、Oリングとネジが必要になってく
る。また、第1熱変換器にはOリングの設置や何ケ所か
のネジ孔加工、ネジ締め工程が必要となり、コスト的に
アップしてしまうものとなる。
【0007】そこで、本発明は、コストアップすること
なく、外力を受けても熱電素子対が破損しない構造とす
ることを技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するため、一面が加熱面となり他面が冷却面となる熱電
素子対を有し、加熱面に当接した第1熱交換器に対して
設けられる第1ケース体と、冷却面に当接した第2熱交
換器に対して設けられる第2ケース体とを備え、両ケー
ス体を固定手段により固定した熱変換装置において、第
1熱交換器と第1ケース体は支持部により支持され、支
持部の第1熱交換器と第1ケース体の境界面をシール性
のある接着剤により接合したことである。
【0009】上記の構成により、第1熱交換器と第1ケ
ース体の境界面をシール性のある接着剤により接合した
ので、従来のようなシール部材およびネジは必要なくな
る。よって、従来に比べ加工および組付けの工程が少な
くなり、接着剤という安価な方法によりシール性を保っ
た状態で固定が可能となるため、コスト的に安価とな
る。
【0010】この場合、境界面をアンカー効果を得る形
状にすれば、接着強度が向上する。
【0011】また、接着剤はエポキシ樹脂系のものを用
いれば、接着強度を向上させることができ、シール性の
良い接着が安価となる。
【0012】第2熱変換器を被冷却物に取り付ける場
合、熱交換装置は被冷却物の周囲に配設された断熱材と
の間に配設され、第1ケース体と断熱材との間に、冷却
面への水分の侵入を防止する保護部材を配設するように
すれば、保護部材により接着面を剥離させることなく、
冷却面への水分の侵入が防止される。
【0013】この場合、保護部材はスポンジを用いれ
ば、安価な材質により接着面の剥離が防止され、水分の
侵入が防止されるものとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0015】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態における熱変換装置1の断面図である。この熱変
換装置1はP型熱電素子2とN型熱電素子3とから成る
熱電素子対4と、熱伝導部材から成る第1および第2熱
交換器5,6と、第1熱交換器5に対して設けられた第
1ケース体7と、第2熱交換器6に対して設けられた第
2ケース体8とを備えもっている。
【0016】P型熱電素子2とN型熱電素子3は、それ
ぞれ図1に示す水平方向に交互に配設されており、同一
方向を向くP型熱電素子2の一面(図1に示す上面)と
N型熱電素子3の一面(図1に示す上面)とが、銅板か
ら成り表面にニッケルメッキが施された第1電極板10
に対して電気的に接続されている。また同様に、同一方
向を向くP型熱電素子2の他面(図1に示す下面)とN
型熱電素子3の他面(図1に示す下面)とが銅板から成
り表面にニッケルメッキが施された第2電極板11に対
して電気的に接続されており、P型熱電素子2とN型熱
電素子3は、順次π型に直列接続されている。
【0017】第1ケース体7は、ポリブチレンテレフタ
レート(PBT樹脂)等から成り立っており、開口部7
bを備えた平板部7aと下方向に向けて突出する枠状の
突状部7cとから構成される。外形は、上部にフランジ
形状を備える枠形状をしている。第1熱交換器5は放熱
部材(例えば、アルミ等)から成り、フランジ部5aを
外周底面にもち、いくつもの放熱フィン5bを備えてい
る。第1ケース体7の第1熱交換器5を支持する支持部
30の第1熱交換器5を支持する面(境界面)29にお
いて、シール性のある接着剤13により第1熱交換器5
と第1ケース体7は固定される。この場合、第1熱交換
器5を支持する第1ケース体7を樹脂により成形したの
で、第1熱交換器5と同じ材質で第1ケース体を一体で
作るよりも安価となり、軽量化が可能となる。また、支
持部30の境界面29に用いる接着剤13において、シ
ール性のある接着剤を用いることで、第1ケース体7の
開口部7bの一面が気密的に接着されるものとなる。こ
のとき、接着剤13にエポキシ樹脂系のものを用いれ
ば、シリコン系の接着剤よりも接着強度が強く、しか
も、シール性を確実に保った状態で安価な方法に接着す
ることができる。
【0018】一方、第2ケース体8は下方にフランジ部
8aを備えもつ枠状をしたものであり、第2熱交換器6
は下側に平板状部6aをもち中央部に凸状部6bをも
つ。第2熱交換器6に第2ケース体8が第2熱交換器6
の凸状部6bをその枠内に囲むよう設けられると共に、
第2熱交換器6の平板状部6a上面と第2ケース体8の
フランジ部8aとが上下方向で当接するように設置され
ており、凸状部6bの外周と第2ケース体8の内面とで
形成される空間は、エポキシ樹脂系の接着剤が充填され
る充填部となる。
【0019】熱電素子対4は、図1に示す下面において
凸状部6bの上面に熱伝導性の良い膜状の絶縁材を介し
て固定される。この場合、絶縁材そのものに接着剤を用
いて熱電素子対4と第2熱交換器6との組み付けを行っ
ても良い。
【0020】また、熱変換素子4に電力を供給するた
め、電極板38,39に対してリード線15、16、内
部リード線19、20が設けられており、リード線15
は電極板38の17の位置で、また、リード線16は電
極板39の18の位置で、共に半田付けされ電極板3
8,39に電気的に固定されている。この電極板38,
39から第2電極板11にはそれぞれ内部リード線1
9,20を介して電力が供給される。この場合、第2ケ
ース体8の側面部から電極板38,39が突出するよう
インサート成形により成形されており、リード線15,
16により外部電源から電源が供給されるようになって
いる。
【0021】第1ケース体7に接着剤13により固定さ
れた第1熱交換器5は、絶縁材および熱伝導性グリスを
介して熱電素子対4の上面に当接され、第1ケース体7
の突状部7cの先端部分が、第2ケース体8の開口され
た枠内にかかるようにし、第2電極板11が凸状部6b
に当接させた状態で第2熱交換器6に組み付けられる。
【0022】この状態の基で、充填部にエポキシ樹脂系
の接着剤23が充填される。この場合、第2ケース体8
と第2熱交換器6とが接着剤23により接着固定される
と共に、第1ケース体7と第2ケース体8とが接着剤2
3により接着固定され、接着剤23は充填部内において
硬化する。
【0023】このようにすることで、第1熱交換器5と
第1ケース体7とが接着剤13により気密的に結合さ
れ、第2熱交換器6と第2ケース体8とが接着剤23に
より気密的に結合される。また、同時にリード線19、
20の一部が接着剤23により気密性が保持され、ケー
ス9内は密閉されるものとなる。
【0024】熱変換装置1の組み付けにおいて、第1熱
交換器5及び第2熱交換器6を熱電素子対4に当接させ
て、第1熱交換器5を備えた第1ケース体7と第2熱交
換器6を備えた第2ケース体8とを接着剤23により固
定し、硬化させるようにしたことから、過大な荷重が両
者間に作用しても接着剤23により抑制され、熱電素子
対4に組み付けによる過大な荷重が作用することはな
い。
【0025】つまり、第1および第2ケース体7、8に
対して第1および第2熱交換器5、6を互いに近接させ
る荷重が作用した場合であっても、第1ケース体7と第
2ケース体8とは接着剤23により固定されているた
め、第1熱交換器5と第2熱交換器6とが相対的に近接
することが接着剤23により抑制できる。
【0026】熱変換装置1は充填部に充填された接着剤
23内に突出する突状部7cを備えることにより、第1
ケース体7と第2ケース体8とが接着剤23を介して第
1ケース体7の突状部7cに対向する第2ケース体8の
枠状側部とが係合する関係となることから、第1および
第2ケース体7,8、第1および第2熱交換器5,6
が、熱電素子対4に対してずれる方向に荷重が作用した
場合、第1および第2熱交換器5,6、第1ケース体7
と第2ケース体8とが熱電素子対4に相対的にずれるこ
とを接着剤23により強固に抑制している。
【0027】次に、熱変換装置1の作動について説明す
る。外部電源からリード線15,16および内部リード
線19,20を介して熱電素子対4に電力が供給される
と、P型熱電素子2、N型熱電素子3に第1および第2
電極板10,11を介して電流が流れる。通電により電
流が流れると、ペルチェ効果によって熱電素子対4の上
面(図1に示す上側)が加熱面となるとともに熱電素子
対4の下面(図1に示す下側)が冷却面となる。つま
り、熱変換装置1は、第1電極板10を介して第1熱交
換器5において加熱作用を発生させ、第2電極板11を
介して第2熱交換器6において冷却作用を発生させるも
のとなる。
【0028】上記したように、この熱交換装置1では第
1および第2熱交換器5,6に対して荷重が作用して
も、熱電素子対4と硬化した接着剤23とに荷重が分散
されることから、全荷重が熱電素子対4に作用すること
がなくなり、熱電素子対4の破損が防止できる。
【0029】また、ケース9は接着剤23により、熱電
素子対4が配設される内部空間部分を、ケース9外部か
ら密閉する構成とされていることから、熱電素子対4に
結露が発生することがなく、結露によって電気的短絡が
生じて熱電素子対4が破損することがない。
【0030】更に、接着剤13は第1熱交換器5と第1
ケース体7とを気密的に接合することから、第1熱交換
器5と第1ケース体7との接続用の部材を何ら必要とせ
ず、しかも、第1熱交換器5と第1ケース体7との間で
シール部材が必要なくなることから、従来に比べ工程が
低減され、コストの低減を図ることができる。
【0031】(第2実施形態)図2は、熱変換装置1の
第2実施形態を示しており、主に第1実施形態と異なる
部分について説明を行う。図2において、第1熱交換器
5は第1実施形態と外側の形状は同じであるが、下面中
央には1つのネジ孔5cを有している。
【0032】一方、第2熱交換器6もまた第1実施形態
と基本的には同じ形状を成すが、中央にはネジ24とワ
ッシャー26が挿入される段付の挿入孔6c(第1熱交
換器側が小径孔となる)が設けられている。
【0033】第1ケース体7と第1熱交換器5に関して
は、シール性のあるエポキシ樹脂系の接着剤13によ
り、第1ケース体7の平板部7aの上面側開口部7bを
塞ぐようにして境界面29が気密的に接着される。第2
熱交換器6には第2ケース体8が、第2熱交換器6の凸
状部6bをその枠内に囲むようにするとともに、第2熱
交換器6の平板状部6aの上面と第2ケース体8のフラ
ンジ部8aとが当接するようにして設置される。
【0034】一方、熱電素子対4は、ネジ孔5cの両側
に1組ずつ電気的に接続された状態で分割されて設けら
れている。尚、この場合、複数組の熱電素子対を用いる
ことも可能である。このような熱電素子対4は、第2ケ
ース体8が設置された第2熱交換器6の凸状部6bの絶
縁材を介して接着固定される。熱電素子対4への電力の
供給に関しては、第1実施形態と同じ方法を取ってい
る。
【0035】第1熱交換器5を備えた第1ケース体7
が、第1熱交換器5が絶縁材および熱伝導性グリスを介
して熱電素子対4の上面に当接され、突状部7cの先端
側部分が第2ケース体8の枠内で充填部内に収納される
ようにして、第2ケース体8が配置され、熱電素子対4
が固定された第2熱交換器6に組み付けられた後、第2
熱交換器6の挿入孔6cにワッシャ26およびネジ24
が挿入孔6cに挿入される。この場合、ネジ24のネジ
部がワッシャ26と挿入孔6cの小径部とを貫通し、熱
電素子対4が配設されている空間を通り、第1熱変換器
5のネジ孔5cに到達するようにしている。ネジ頭はワ
ッシャ26を介して挿入孔6cの段部に当接して、ネジ
24がネジ孔5cに螺合する。
【0036】充填部にはエポキシ樹脂系の接着剤23が
充填され、第2ケース体8と第2熱交換器6とが接着剤
23により固定され、第1ケース体7と第2ケース体8
とが接着剤23により固定される。この場合、接着剤2
3は充填部14内において硬化する。挿入孔6cには、
シール材25としてシリコンゴム、NBRのゴム栓等が
気密的に圧入されることで気密性が保てるようになって
いる。
【0037】第2実施形態においては、ワッシャ26に
より第1熱交換器5と第2熱交換器6とに熱電素子対4
に対して、熱電素子対4が破損することなく、熱電素子
対4と熱交換器5、6との当接が確実とされるよう適正
な圧接力がかけられる。この場合、接着剤23が充填硬
化されることにより、第1ケース体7と第2ケース体8
との接着剤23による接着固定は、この適正な圧接力を
保持する接続とされる。
【0038】また、シリコンゴム25が充填されること
により、ケース9内の気密性は保たれる。その他の効果
は、第1実施形態1と同じである。
【0039】(第3実施形態)図3に第3実施形態を示
し、この実施形態においては第1熱変換器5と第1ケー
ス体7との境界面29にアンカー効果を得るアンカー溝
27およびノッチ状の溝28を形成したことを特徴とし
ている。接着剤13は一般的に気泡(空気)を含んでい
るため、接着剤硬化時に接着剤13の中に含まれる気泡
を外部に放出するノッチ状の溝28を設けた。この溝2
8は第1ケース体7の境界面29内に形成されており、
第1ケース体7の開口形状に沿った環状形状を成すノッ
チ状の溝28がここでは3つ程形成されている。尚、溝
28が設けられる個数はこれに限定されない。また、そ
れぞれの溝28は互いに連通するよう第1ケース体7の
外周へと通じる放射溝を4つもち(図示せず)、接着剤
内部に存在する気泡をノッチ状の溝28から放射溝へと
導き、大気中に放出できるようになっている。
【0040】また、第1熱交換器5の第1ケース体7と
の境界面29にはアンカー溝27が形成されており、こ
のアンカー溝27により上下または左右方向の剥離を防
止し、第1熱交換器5と第1ケース体7との接着強度を
向上させている。
【0041】(第4実施形態)図4は、第4実施形態を
示しており、第1実施形態に示される熱変換装置1の吸
熱を行う面(平板状部6a)を被冷却物33に取り付け
た図である。第1実施形態の構成を成す熱変換装置1
は、被冷却物33の周囲に配設された断熱材31との間
に配設されている。この場合、第2熱変換器6の平板状
部6aは被冷却物33に当接した状態で固定され、熱電
素子対4に通電されたときには吸熱を行い被冷却物33
を冷やす。
【0042】一般的に、断熱材31に覆われた被冷却物
33に取り付ける場合には、第2熱交換器6の冷却面
(第2熱変換器6の表面)の結露を防止するために、冷
却面と外気とを遮断する構造にする。
【0043】外気を遮断せずに、第2熱変換器6の表面
に外気が触れると第2熱変換器6の吸熱作用により表面
に結露が発生するものとなる。このように結露が発生す
ると、断熱材31に囲まれた冷却空間40に水分が溜ま
ってゆき、冷却空間40に溜まった水分により、冷却効
果が低下してしまう。
【0044】ここでは図4に示すように、外気との遮断
および接着剤13の剥離を防止する目的として保護部材
としてスポンジ34、35を用いている。スポンジは断
熱材31と第1ケース体7との間に配設されており、ス
ポンジ34,35の反発力を利用して外気と断熱材31
により形成された第2熱変換器6の表面が露出している
空間(冷却空間)40とを遮断する。
【0045】スポンジ34,35の配設される位置は、
第2熱交換器6の表面が外気に直接ふれない位置に配設
されれば良く、第1ケース体7と第1熱変換器5との接
着面が剥離しない位置に配設することが可能である。
【0046】応用例として、上記に示す熱変換装置1を
熱変換装置1の冷却作用によってこの貯蔵室用容器、即
ち貯蔵室及び内蔵物を冷却するレジャー用クーラーボッ
クスに適用した場合、クーラーボックスの貯蔵室用容器
を熱伝導部材であるアルミニウム等で形成し、この貯蔵
室用容器に熱変換装置1の第2熱交換器6の図2中下面
を当接させ、貯蔵室用容器及び熱変換装置1をクーラー
ボックスの本体ケース内に配設する構成をとる。
【0047】このような構成のレジャー用クーラーボッ
クスに熱変換装置1が使用される場合、このクーラーボ
ックスを積んだ車両が悪路を走行することによってクー
ラーボックスに振動等が加えられたり、最悪の場合クー
ラーボックスを落としてしまうことによって、本体ケー
スを介して熱交換器5、6ひいてはケース体7、8に荷
重が作用しても上記理由から熱電素子対4が破損するこ
とが防止できる。
【0048】
【発明の効果】一面が加熱面となり他面が冷却面となる
熱電素子対を有し、加熱面に当接した第1熱交換器に対
して設けられる第1ケース体と、冷却面に当接した第2
熱交換器に対して設けられる第2ケース体とを備え、両
ケース体を固定手段により固定した熱変換装置におい
て、第1熱交換器と第1ケース体は支持部により支持さ
れ、支持部における第1熱変換器と第1ケース体の境界
面をシール性のある接着剤により接合したことにより、
従来のようなシール部材およびネジは必要なくなる。よ
って、従来に比べ加工および組付け工程が少なくなり、
接着剤という安価な方法によりシール性を保った状態で
固定ができ、コスト的に安価となる。
【0049】この場合、境界面をアンカー効果を得る形
状にすれば、接着強度が向上する。
【0050】また、接着剤はエポキシ樹脂系のものを用
いれば、接着強度を向上させることができ、シール性の
良い接着が安価で行える。
【0051】第2熱変換器を被冷却物に取り付ける場
合、熱交換装置は被冷却物の周囲に配設された断熱材と
の間に配設され、第1ケース体と断熱材との間に、冷却
面への水分の侵入を防止する保護部材を配設するように
すれば、保護部材は接着面を剥離させることなく、冷却
面への水分の侵入が防止される。
【0052】この場合、保護部材はスポンジを用いれ
ば、安価な材質により接着面の剥離が防止され、水分の
侵入が防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態における熱変換装置の
断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態における熱変換装置の
断面図である。
【図3】 本発明の第3実施形態における熱変換装置の
断面図である。
【図4】 本発明の第4実施形態における熱変換装置の
断面図である。
【符号の説明】
1 熱変換装置 4 熱電素子対 5 第1熱交換器 5b 放熱フィン 6 第2熱交換器 7 第1ケース体 8 第2ケース体 13 接着剤 23 接着剤(固定手段) 24 ネジ(固定部材) 29 境界面 30 支持部 31 断熱材 33 被冷却物 34,35 スポンジ(保護部材) 40 冷却空間

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一面が加熱面となり他面が冷却面となる
    熱電素子対を有し、前記加熱面に当接した第1熱変換器
    に対して設けられる第1ケース体と、前記冷却面に当接
    した第2熱変換器に対して設けられる第2ケース体とを
    備え、前記両ケース体を固定手段により固定した熱変換
    装置において、 前記第1熱交換器と前記第1ケース体は支持部により支
    持され、該支持部の前記第1熱交換器と前記第1ケース
    体の境界面をシール性のある接着剤により接合したこと
    を特徴とする熱変換装置。
  2. 【請求項2】 前記境界面をアンカー効果を得る形状に
    した請求項1に記載の熱変換装置。
  3. 【請求項3】 前記接着剤はエポキシ樹脂系のものを用
    いる請求項2に記載の熱変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第2熱変換器を被冷却物に取り付け
    る場合、前記熱変換装置は被冷却物の周囲に配設された
    断熱材との間に配設され、前記第1ケース体と前記断熱
    材との間に、前記冷却面への水分の侵入を防止する保護
    部材を配設した請求項1に記載の熱変換装置。
  5. 【請求項5】 前記保護部材はスポンジである請求項4
    に記載の熱変換装置。
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