JPH09322565A - 媒体搬送装置 - Google Patents
媒体搬送装置Info
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- JPH09322565A JPH09322565A JP12962896A JP12962896A JPH09322565A JP H09322565 A JPH09322565 A JP H09322565A JP 12962896 A JP12962896 A JP 12962896A JP 12962896 A JP12962896 A JP 12962896A JP H09322565 A JPH09322565 A JP H09322565A
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- medium
- heating element
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 静電気力を利用して媒体を搬送する媒体搬送
装置は、温湿度による影響を受けやすく、この影響を低
減させて安定した搬送を実現することを課題とする。 【解決手段】 抵抗体に複数の帯状電極12を配列し、
該帯状電極12を3相以上に分割接続して固定子1を形
成し、前記各相の帯状電極12への印加電圧極性を切り
換えることによって発生する静電気力により、前記固定
子1に沿って媒体3を搬送する媒体搬送装置において、
固定子1を加熱する発熱体2を設けた。
装置は、温湿度による影響を受けやすく、この影響を低
減させて安定した搬送を実現することを課題とする。 【解決手段】 抵抗体に複数の帯状電極12を配列し、
該帯状電極12を3相以上に分割接続して固定子1を形
成し、前記各相の帯状電極12への印加電圧極性を切り
換えることによって発生する静電気力により、前記固定
子1に沿って媒体3を搬送する媒体搬送装置において、
固定子1を加熱する発熱体2を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体搬送装置に係
り、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、現金自
動入出金装置等、用紙や紙幣等の紙葉類や、キャッシュ
カードやプリペイドカード等のカード類といった媒体を
搬送または処理する媒体搬送装置に関する。
り、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、現金自
動入出金装置等、用紙や紙幣等の紙葉類や、キャッシュ
カードやプリペイドカード等のカード類といった媒体を
搬送または処理する媒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミ
リ、現金自動入出金装置等では、「特開平5−2706
81」に示されるように回転型電磁モータ駆動のゴムロ
ーラを紙類等の媒体に圧接する搬送機構が使用されてい
た。しかしこのような技術によると、モータ自体の発熱
や消費電力の大きさが問題となる上に、電磁モータとゴ
ムローラを使用する構成上、小型化にも限界がある。ま
た、媒体の搬送に用いる力としてゴムローラと搬送媒体
間の摩擦力を利用しているため、ゴムの磨耗、紙粉の付
着等により、安定した搬送力を得るためにはゴムローラ
自体やゴムローラと媒体の圧接力を定期的に検査、補修
する必要があった。
リ、現金自動入出金装置等では、「特開平5−2706
81」に示されるように回転型電磁モータ駆動のゴムロ
ーラを紙類等の媒体に圧接する搬送機構が使用されてい
た。しかしこのような技術によると、モータ自体の発熱
や消費電力の大きさが問題となる上に、電磁モータとゴ
ムローラを使用する構成上、小型化にも限界がある。ま
た、媒体の搬送に用いる力としてゴムローラと搬送媒体
間の摩擦力を利用しているため、ゴムの磨耗、紙粉の付
着等により、安定した搬送力を得るためにはゴムローラ
自体やゴムローラと媒体の圧接力を定期的に検査、補修
する必要があった。
【0003】これらの問題を改善する技術として、「特
開平5−319602」、「特開平6−56290」に
静電気力を利用する搬送技術が示されている。これらの
技術は、帯状電極を有する固定子と、抵抗層を有する移
動子を用いるものである。「特開平5−319602」
の方は、移動子として、搬送する紙を直接使用し、「特
開平6−56290」の方は、高い抵抗値を有する移動
子の上に紙等の搬送物をのせることを特徴としている。
両者ともに、固定子の電極は3系統(3相)に分割され
ており、それが順に並んでいる。
開平5−319602」、「特開平6−56290」に
静電気力を利用する搬送技術が示されている。これらの
技術は、帯状電極を有する固定子と、抵抗層を有する移
動子を用いるものである。「特開平5−319602」
の方は、移動子として、搬送する紙を直接使用し、「特
開平6−56290」の方は、高い抵抗値を有する移動
子の上に紙等の搬送物をのせることを特徴としている。
両者ともに、固定子の電極は3系統(3相)に分割され
ており、それが順に並んでいる。
【0004】動作原理の詳細は、「特開平2−2859
78」や「特開平5−319602」、「特開平6−5
6290」に開示されているので、ここでは、動作原理
の概要を述べる。搬送直前に固定子電極の各相に特殊な
電圧の組み合わせを印加することにより、移動子の抵抗
層内に存在する正負の電荷を静電分極させる(以後、こ
れを初期分極と呼ぶ。)。移動子内で静電分極が十分進
んだところで、搬送用の電圧パターン(組み合わせ)を
切り換えながら固定子電極の各相に印加すると、電荷の
反発と吸引によって移動子は搬送される。
78」や「特開平5−319602」、「特開平6−5
6290」に開示されているので、ここでは、動作原理
の概要を述べる。搬送直前に固定子電極の各相に特殊な
電圧の組み合わせを印加することにより、移動子の抵抗
層内に存在する正負の電荷を静電分極させる(以後、こ
れを初期分極と呼ぶ。)。移動子内で静電分極が十分進
んだところで、搬送用の電圧パターン(組み合わせ)を
切り換えながら固定子電極の各相に印加すると、電荷の
反発と吸引によって移動子は搬送される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、移動子
(媒体)を搬送する場合、移動子が搬送されないことが
ある。また、繰り返し搬送を行うと搬送特性が悪化する
(搬送速度が遅くなる。搬送力が弱くなる。全く動かな
くなる。)等、安定な搬送ができないことがあった。
(媒体)を搬送する場合、移動子が搬送されないことが
ある。また、繰り返し搬送を行うと搬送特性が悪化する
(搬送速度が遅くなる。搬送力が弱くなる。全く動かな
くなる。)等、安定な搬送ができないことがあった。
【0006】「特開平2−285978」や「特開平5
−319602」、「特開平6−56290」に述べら
れている搬送方法では、搬送力として静電気力を利用す
る。そのために、その搬送特性は移動子自体の抵抗値、
特に表面抵抗値に依存する。さらに、これらの抵抗値は
環境、特に温湿度によって変化する。特に用紙や紙幣等
の紙葉類は吸水率が高く、温湿度の違いによって抵抗値
が二桁以上増減する。また、固定子の基材、あるいは電
極上に形成された絶縁層の抵抗値も、移動子と同様に、
温湿度の影響を受けて変化する。
−319602」、「特開平6−56290」に述べら
れている搬送方法では、搬送力として静電気力を利用す
る。そのために、その搬送特性は移動子自体の抵抗値、
特に表面抵抗値に依存する。さらに、これらの抵抗値は
環境、特に温湿度によって変化する。特に用紙や紙幣等
の紙葉類は吸水率が高く、温湿度の違いによって抵抗値
が二桁以上増減する。また、固定子の基材、あるいは電
極上に形成された絶縁層の抵抗値も、移動子と同様に、
温湿度の影響を受けて変化する。
【0007】よって、より安定な媒体の搬送を行うため
には、温湿度による影響を低減させる技術が必要とな
る。
には、温湿度による影響を低減させる技術が必要とな
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、抵抗体に複数
の帯状電極を配列し、これら帯状電極を3相以上に分割
接続して固定子を形成し、各相の帯状電極への印加電圧
極性を切り換えることによって発生する静電気力によ
り、固定子に沿って媒体を搬送する媒体搬送装置におい
て、固定子を加熱する発熱体を設けたことを特徴とす
る。
の帯状電極を配列し、これら帯状電極を3相以上に分割
接続して固定子を形成し、各相の帯状電極への印加電圧
極性を切り換えることによって発生する静電気力によ
り、固定子に沿って媒体を搬送する媒体搬送装置におい
て、固定子を加熱する発熱体を設けたことを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に図を用いて本発明の実施の
形態について説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は第1の実施の形態を示す説
明図(1)であり、図2は第1の実施の形態を示す説明
図(2)である。図に示す装置は固定子1と発熱体2を
有し、搬送媒体3に直接搬送力を作用させて搬送するも
のである。
形態について説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は第1の実施の形態を示す説
明図(1)であり、図2は第1の実施の形態を示す説明
図(2)である。図に示す装置は固定子1と発熱体2を
有し、搬送媒体3に直接搬送力を作用させて搬送するも
のである。
【0010】固定子1は、基材11上に複数の帯状電極
12を一定ピッチで配置し、電極間放電ならびに大気中
への放電、あるいは感電を防止するために電極面上に絶
縁層13を形成したものである。以後、固定子1におい
て、搬送媒体3と接触する面を搬送面、その対面を非搬
送面と呼ぶ。基材11は、高抵抗体であり、基板状、フ
イルム状等、形状や厚さ等は自由に設計できる。本実施
の形態では一例としてエポキシ樹脂系材料を使用した。
12を一定ピッチで配置し、電極間放電ならびに大気中
への放電、あるいは感電を防止するために電極面上に絶
縁層13を形成したものである。以後、固定子1におい
て、搬送媒体3と接触する面を搬送面、その対面を非搬
送面と呼ぶ。基材11は、高抵抗体であり、基板状、フ
イルム状等、形状や厚さ等は自由に設計できる。本実施
の形態では一例としてエポキシ樹脂系材料を使用した。
【0011】帯状電極12は、導電性材料ならばいずれ
も使用でき、基材11上に印刷やエッチング等、公知の
技術によって形成することが可能である。本実施の形態
では、基材11上に接着した銅箔をエッチングし、帯状
電極12を形成した。電極の幅や電極間幅は自由に設定
できる。また、帯状電極12は3相に分離接続されてお
り、それぞれA相、B相、C相と呼び、A相に接続され
た電極は12A、B相に接続された電極は12B、C相
に接続された電極は12Cとして表示する。
も使用でき、基材11上に印刷やエッチング等、公知の
技術によって形成することが可能である。本実施の形態
では、基材11上に接着した銅箔をエッチングし、帯状
電極12を形成した。電極の幅や電極間幅は自由に設定
できる。また、帯状電極12は3相に分離接続されてお
り、それぞれA相、B相、C相と呼び、A相に接続され
た電極は12A、B相に接続された電極は12B、C相
に接続された電極は12Cとして表示する。
【0012】絶縁層13は高抵抗体であり、本実施の形
態ではソルダーレジストを使用した。発熱体2は膜状の
抵抗体で、その両面(上下)を絶縁膜21および絶縁膜
22によって短絡を防ぐように形成される。固定子1の
温度を検出するために、例えば熱電対等による温度セン
サ23が設置されており、所定の温度になるよう発熱体
2への通電を制御するために温度調節器24が設けてあ
る。
態ではソルダーレジストを使用した。発熱体2は膜状の
抵抗体で、その両面(上下)を絶縁膜21および絶縁膜
22によって短絡を防ぐように形成される。固定子1の
温度を検出するために、例えば熱電対等による温度セン
サ23が設置されており、所定の温度になるよう発熱体
2への通電を制御するために温度調節器24が設けてあ
る。
【0013】発熱体2も帯状電極12と同様に、印刷や
エッチング等、公知の技術によって形成可能である。本
実施の形態では、温度センサ23を固定子1の非搬送面
に設置したが、搬送に影響を及ぼさない範囲で固定子1
の搬送面に温度センサ23を設置することも可能であ
る。例えば、搬送面の端部に温度センサ23を設置した
場合にも、予め温度センサ23で検出した温度との間の
相関関係を把握しておけば、温度調節器24によって所
定の温度に制御することは可能である。
エッチング等、公知の技術によって形成可能である。本
実施の形態では、温度センサ23を固定子1の非搬送面
に設置したが、搬送に影響を及ぼさない範囲で固定子1
の搬送面に温度センサ23を設置することも可能であ
る。例えば、搬送面の端部に温度センサ23を設置した
場合にも、予め温度センサ23で検出した温度との間の
相関関係を把握しておけば、温度調節器24によって所
定の温度に制御することは可能である。
【0014】電源5は、帯状電極12に印加する電圧の
電圧源であり、正電圧と負電圧を駆動回路6に供給す
る。駆動回路6は、A相、B相、C相の各相には、正電
圧、負電圧、0〔V〕(接地電位)を自由に切り換えて
印加できるようになっており、制御回路7からの制御信
号によって、各相に印加する電圧極性を変化させる。制
御回路7は、駆動回路6が各相に印加する電圧極性を変
化させる信号を発生する。
電圧源であり、正電圧と負電圧を駆動回路6に供給す
る。駆動回路6は、A相、B相、C相の各相には、正電
圧、負電圧、0〔V〕(接地電位)を自由に切り換えて
印加できるようになっており、制御回路7からの制御信
号によって、各相に印加する電圧極性を変化させる。制
御回路7は、駆動回路6が各相に印加する電圧極性を変
化させる信号を発生する。
【0015】図3〜図9は第1の実施の形態の動作原理
の説明図(A)〜(G)であり、これらの図を用いて本
実施の形態の動作の説明を行う。なおこれらの図の右手
方向を搬送媒体3の搬送方向とする。発熱体2に通電す
ることで、温度センサ23によって検出される固定子1
の温度が、所定の温度に達するまで加熱される。このと
き、基材11がシート状であるためにその熱容量は小さ
く、所定の温度に達するまでの加熱時間は短い。固定子
1の温度が所定の温度に加熱された後は、温度センサ2
3によって検出される固定子1の温度変化に応じて、温
度調節器24によって発熱体2への通電が制御され、固
定子1の温度は所定の温度に維持される。
の説明図(A)〜(G)であり、これらの図を用いて本
実施の形態の動作の説明を行う。なおこれらの図の右手
方向を搬送媒体3の搬送方向とする。発熱体2に通電す
ることで、温度センサ23によって検出される固定子1
の温度が、所定の温度に達するまで加熱される。このと
き、基材11がシート状であるためにその熱容量は小さ
く、所定の温度に達するまでの加熱時間は短い。固定子
1の温度が所定の温度に加熱された後は、温度センサ2
3によって検出される固定子1の温度変化に応じて、温
度調節器24によって発熱体2への通電が制御され、固
定子1の温度は所定の温度に維持される。
【0016】所定の温度に維持されている固定子1上に
おいて、帯電していない搬送媒体3が搬送開始位置まで
きたところで、制御回路7からの信号により、駆動回路
6から帯状電極12に電圧が印加される。例えば、A相
に正電圧、B相に負電圧、C相に0〔V〕(以後、これ
をA相、B相、C相の順に、〔正、負、0〕と表現す
る。)を印加すると、帯状電極12Aには正電荷が、帯
状電極12Bには負電荷がそれぞれ充電される。
おいて、帯電していない搬送媒体3が搬送開始位置まで
きたところで、制御回路7からの信号により、駆動回路
6から帯状電極12に電圧が印加される。例えば、A相
に正電圧、B相に負電圧、C相に0〔V〕(以後、これ
をA相、B相、C相の順に、〔正、負、0〕と表現す
る。)を印加すると、帯状電極12Aには正電荷が、帯
状電極12Bには負電荷がそれぞれ充電される。
【0017】これら帯状電極12に充電された電荷によ
り、その帯状電極12と対向する搬送媒体3内の電荷が
静電分極する。具体的には、正電圧が印加されている帯
状電極12Aと対向する搬送媒体3内部には負電荷が、
負電圧が印加されている帯状電極12Bと対向する搬送
媒体3内部には正電荷がそれぞれ誘導される。その結
果、搬送媒体3の電荷は図3に示すような分極状態とな
り、これを初期分極と呼ぶ。
り、その帯状電極12と対向する搬送媒体3内の電荷が
静電分極する。具体的には、正電圧が印加されている帯
状電極12Aと対向する搬送媒体3内部には負電荷が、
負電圧が印加されている帯状電極12Bと対向する搬送
媒体3内部には正電荷がそれぞれ誘導される。その結
果、搬送媒体3の電荷は図3に示すような分極状態とな
り、これを初期分極と呼ぶ。
【0018】初期分極が終了した後、制御回路7からの
信号により、駆動回路6から帯状電極12の各相に
〔負、正、負〕の電圧が印加される。初期分極した搬送
媒体3内の電荷は、帯状電極12に充電された同極性電
荷からは反発力を、また、逆極性電荷からは吸引力を、
それぞれ受ける。具体的に図4に示す状態では、搬送媒
体3内の負電荷は、帯状電極12Aに充電された負電荷
から搬送媒体3を押し上げる方向に、また、帯状電極1
2Cに充電された負電荷から搬送方向に、それぞれ反発
力を受け、帯状電極12Bに充電された正電荷から搬送
方向に吸引力を受ける。
信号により、駆動回路6から帯状電極12の各相に
〔負、正、負〕の電圧が印加される。初期分極した搬送
媒体3内の電荷は、帯状電極12に充電された同極性電
荷からは反発力を、また、逆極性電荷からは吸引力を、
それぞれ受ける。具体的に図4に示す状態では、搬送媒
体3内の負電荷は、帯状電極12Aに充電された負電荷
から搬送媒体3を押し上げる方向に、また、帯状電極1
2Cに充電された負電荷から搬送方向に、それぞれ反発
力を受け、帯状電極12Bに充電された正電荷から搬送
方向に吸引力を受ける。
【0019】同時に搬送媒体3中の正電荷は、帯状電極
12Bに充電された正電荷から搬送媒体3の押し上げ方
向に反発力を受ける。搬送媒体3内の0〔V〕部は特に
関与しない。これらの力を総合すると、搬送媒体3は押
し上げられて搬送方向に力を受けるために搬送方向に移
動して行き、1電極ピッチ分移動したところで、搬送媒
体3中の電荷は帯状電極12に充電された電荷からそれ
ぞれ下方向への吸引力を受け、固定子1表面での摩擦力
が増大して停止する(図5)。
12Bに充電された正電荷から搬送媒体3の押し上げ方
向に反発力を受ける。搬送媒体3内の0〔V〕部は特に
関与しない。これらの力を総合すると、搬送媒体3は押
し上げられて搬送方向に力を受けるために搬送方向に移
動して行き、1電極ピッチ分移動したところで、搬送媒
体3中の電荷は帯状電極12に充電された電荷からそれ
ぞれ下方向への吸引力を受け、固定子1表面での摩擦力
が増大して停止する(図5)。
【0020】次に〔負、負、正〕の電圧を各帯状電極1
2に印加すると(図6)、同様な作用によって搬送媒体
3は搬送方向に1電極ピッチ分移動する(図7)。さら
に、〔正、負、負〕の電圧を印加すると(図8)、同様
に搬送媒体3は搬送方向に1電極ピッチ分移動する(図
9)。ここでは初期分極用の印加電圧極性パターンとし
て〔正、負、0〕を用い、媒体搬送用の印加電圧パター
ンとして〔負、正、負〕、〔負、負、正〕、〔正、負、
負〕を順に繰り返して媒体3を所望の方向に搬送した。
しかし、媒体3を搬送する力は、前述したように、媒体
中の初期分極電荷の極性と、固定子電極に印加する電圧
極性による吸引力と反発力のバランスによるため、ここ
で説明した初期分極パターンと各帯状電極12に印加す
る電圧パターン以外でも、媒体を搬送することができる
パターンの組み合わせは多数考えられる。
2に印加すると(図6)、同様な作用によって搬送媒体
3は搬送方向に1電極ピッチ分移動する(図7)。さら
に、〔正、負、負〕の電圧を印加すると(図8)、同様
に搬送媒体3は搬送方向に1電極ピッチ分移動する(図
9)。ここでは初期分極用の印加電圧極性パターンとし
て〔正、負、0〕を用い、媒体搬送用の印加電圧パター
ンとして〔負、正、負〕、〔負、負、正〕、〔正、負、
負〕を順に繰り返して媒体3を所望の方向に搬送した。
しかし、媒体3を搬送する力は、前述したように、媒体
中の初期分極電荷の極性と、固定子電極に印加する電圧
極性による吸引力と反発力のバランスによるため、ここ
で説明した初期分極パターンと各帯状電極12に印加す
る電圧パターン以外でも、媒体を搬送することができる
パターンの組み合わせは多数考えられる。
【0021】図10は固定子の温度と搬送トルクの関係
を示すグラフであり、このグラフからわかるように、固
定子1が発熱体2によって加熱されていない状態、ある
いは加熱されていてもその温度が低い状態に対し、温度
が十分に高い状態では搬送トルクが急激に増加する。こ
の関係は帯状電極12の電極幅や電極間ピッチ、絶縁層
13の種類や厚さ等によらず、同様の傾向となる。
を示すグラフであり、このグラフからわかるように、固
定子1が発熱体2によって加熱されていない状態、ある
いは加熱されていてもその温度が低い状態に対し、温度
が十分に高い状態では搬送トルクが急激に増加する。こ
の関係は帯状電極12の電極幅や電極間ピッチ、絶縁層
13の種類や厚さ等によらず、同様の傾向となる。
【0022】固定子1の温度によって搬送トルクが変化
する要因としては、固定子1を加熱することで、搬送媒
体3、あるいは基材11や絶縁層13中に含まれる水分
が除去されること、固定子1付近の空間に含まれる水分
が除去され、搬送媒体3や固定子1の搬送面への水分付
着が防止されること等が考えられる。上述のように、本
実施の形態では、発熱体2を設けて固定子1を加熱する
ことにより、(1)梅雨時等、湿度が高い環境で搬送す
る場合、(2)紙等の吸水率が高い材料を搬送媒体とし
て用いた場合、においても安定な搬送を実現することが
できる。
する要因としては、固定子1を加熱することで、搬送媒
体3、あるいは基材11や絶縁層13中に含まれる水分
が除去されること、固定子1付近の空間に含まれる水分
が除去され、搬送媒体3や固定子1の搬送面への水分付
着が防止されること等が考えられる。上述のように、本
実施の形態では、発熱体2を設けて固定子1を加熱する
ことにより、(1)梅雨時等、湿度が高い環境で搬送す
る場合、(2)紙等の吸水率が高い材料を搬送媒体とし
て用いた場合、においても安定な搬送を実現することが
できる。
【0023】〔第2の実施の形態〕図11は第2の実施
の形態を示す説明図(1)であり、図12は第2の実施
の形態を示す説明図(2)である。図に示す装置は固定
子1と発熱体2を有し、搬送媒体3に直接搬送力を作用
させて搬送するものである。固定子1は、基材11上に
複数の帯状電極12を一定ピッチで配置し、電極間放電
ならびに大気中への放電、あるいは感電を防止するため
に電極面上に絶縁層13を形成したものである。以後、
固定子1において、搬送媒体3と接触する面を搬送面、
その対面を非搬送面と呼ぶ。
の形態を示す説明図(1)であり、図12は第2の実施
の形態を示す説明図(2)である。図に示す装置は固定
子1と発熱体2を有し、搬送媒体3に直接搬送力を作用
させて搬送するものである。固定子1は、基材11上に
複数の帯状電極12を一定ピッチで配置し、電極間放電
ならびに大気中への放電、あるいは感電を防止するため
に電極面上に絶縁層13を形成したものである。以後、
固定子1において、搬送媒体3と接触する面を搬送面、
その対面を非搬送面と呼ぶ。
【0024】基材11は、高抵抗体であり、基板状、フ
イルム状等、形状や厚さ等は自由に設計できる。本実施
の形態では一例としてエポキシ樹脂系材料を使用した。
帯状電極12は、導電性材料ならばいずれも使用でき、
基材11上に印刷やエッチング等、公知の技術によって
形成することが可能である。本実施の形態では、基材1
1上に接着した銅箔をエッチングし、帯状電極12を形
成した。電極の幅や電極間幅は自由に設定できる。ま
た、帯状電極12は3相に分離接続されており、それぞ
れA相、B相、C相と呼び、A相に接続された電極は1
2A、B相に接続された電極は12B、C相に接続され
た電極は12Cとして表示する。
イルム状等、形状や厚さ等は自由に設計できる。本実施
の形態では一例としてエポキシ樹脂系材料を使用した。
帯状電極12は、導電性材料ならばいずれも使用でき、
基材11上に印刷やエッチング等、公知の技術によって
形成することが可能である。本実施の形態では、基材1
1上に接着した銅箔をエッチングし、帯状電極12を形
成した。電極の幅や電極間幅は自由に設定できる。ま
た、帯状電極12は3相に分離接続されており、それぞ
れA相、B相、C相と呼び、A相に接続された電極は1
2A、B相に接続された電極は12B、C相に接続され
た電極は12Cとして表示する。
【0025】絶縁層13は高抵抗体であり、本実施の形
態ではソルダーレジストを使用した。発熱体2はシート
状で、固定子1の搬送面全体が均一に加熱されるよう
に、非搬送面に密着させて設置してある。さらに、固定
子1の温度を検出するために発熱体2と基材11との間
に温度センサ23が設置されており、所定の温度になる
ように発熱体2への通電を制御するために温度調節器2
4が設けてある。
態ではソルダーレジストを使用した。発熱体2はシート
状で、固定子1の搬送面全体が均一に加熱されるよう
に、非搬送面に密着させて設置してある。さらに、固定
子1の温度を検出するために発熱体2と基材11との間
に温度センサ23が設置されており、所定の温度になる
ように発熱体2への通電を制御するために温度調節器2
4が設けてある。
【0026】本実施の形態では、温度センサ23を発熱
体2と基材11との間に設置したが、搬送に影響を及ぼ
さない範囲で固定子1の搬送面に温度センサ23を設置
することも可能である。例えば、搬送面の端部に温度セ
ンサ23を設置した場合にも、予め温度センサ23で検
出した温度との間の相関関係を把握しておけば、温度調
節器24によって所定の温度に制御することは可能であ
る。
体2と基材11との間に設置したが、搬送に影響を及ぼ
さない範囲で固定子1の搬送面に温度センサ23を設置
することも可能である。例えば、搬送面の端部に温度セ
ンサ23を設置した場合にも、予め温度センサ23で検
出した温度との間の相関関係を把握しておけば、温度調
節器24によって所定の温度に制御することは可能であ
る。
【0027】電源5は、帯状電極12に印加する電圧の
電圧源であり、正電圧と負電圧を駆動回路6に供給す
る。駆動回路6は、A相、B相、C相の各相には、正電
圧、負電圧、0〔V〕(接地電位)を自由に切り換えて
印加できるようになっており、制御回路7からの制御信
号によって、各相に印加する電圧極性を変化させる。
電圧源であり、正電圧と負電圧を駆動回路6に供給す
る。駆動回路6は、A相、B相、C相の各相には、正電
圧、負電圧、0〔V〕(接地電位)を自由に切り換えて
印加できるようになっており、制御回路7からの制御信
号によって、各相に印加する電圧極性を変化させる。
【0028】制御回路7は、駆動回路6が各相に印加す
る電圧極性を変化させる信号を発生する。図13〜図1
9は第2の実施の形態の動作原理の説明図(A)〜
(G)であり、これらの図を用いて本実施の形態の動作
の説明を行う。なおこれらの図の右手方向を搬送媒体3
の搬送方向とする。
る電圧極性を変化させる信号を発生する。図13〜図1
9は第2の実施の形態の動作原理の説明図(A)〜
(G)であり、これらの図を用いて本実施の形態の動作
の説明を行う。なおこれらの図の右手方向を搬送媒体3
の搬送方向とする。
【0029】発熱体2に通電することで、温度センサ2
3によって検出される固定子1の温度が、所定の温度に
達するまで加熱される。このとき、基材11がシート状
であるためにその熱容量は小さく、所定の温度に達する
までの加熱時間は短い。固定子1の温度が所定の温度に
加熱された後は、温度センサ23によって検出される固
定子1の温度変化に応じて、温度調節器24によって発
熱体2への通電が制御され、固定子1の温度は所定の温
度に維持される。
3によって検出される固定子1の温度が、所定の温度に
達するまで加熱される。このとき、基材11がシート状
であるためにその熱容量は小さく、所定の温度に達する
までの加熱時間は短い。固定子1の温度が所定の温度に
加熱された後は、温度センサ23によって検出される固
定子1の温度変化に応じて、温度調節器24によって発
熱体2への通電が制御され、固定子1の温度は所定の温
度に維持される。
【0030】所定の温度に維持されている固定子1上に
おいて、帯電していない搬送媒体3が搬送開始位置まで
きたところで、制御回路7からの信号により、駆動回路
6から帯状電極12に電圧が印加される。例えば、A相
に正電圧、B相に負電圧、C相に0〔V〕(以後、これ
をA相、B相、C相の順に、〔正、負、0〕と表現す
る。)を印加すると、帯状電極12Aには正電荷が、帯
状電極12Bには負電荷がそれぞれ充電される。
おいて、帯電していない搬送媒体3が搬送開始位置まで
きたところで、制御回路7からの信号により、駆動回路
6から帯状電極12に電圧が印加される。例えば、A相
に正電圧、B相に負電圧、C相に0〔V〕(以後、これ
をA相、B相、C相の順に、〔正、負、0〕と表現す
る。)を印加すると、帯状電極12Aには正電荷が、帯
状電極12Bには負電荷がそれぞれ充電される。
【0031】これら帯状電極12に充電された電荷によ
り、その帯状電極12と対向する搬送媒体3内の電荷が
静電分極する。具体的には、正電圧が印加されている帯
状電極12Aと対向する搬送媒体3内部には負電荷が、
負電圧が印加されている帯状電極12Bと対向する搬送
媒体3内部には正電荷がそれぞれ誘導される。その結
果、搬送媒体3内の電荷は図13に示すような分極状態
となり、これを初期分極と呼ぶ。
り、その帯状電極12と対向する搬送媒体3内の電荷が
静電分極する。具体的には、正電圧が印加されている帯
状電極12Aと対向する搬送媒体3内部には負電荷が、
負電圧が印加されている帯状電極12Bと対向する搬送
媒体3内部には正電荷がそれぞれ誘導される。その結
果、搬送媒体3内の電荷は図13に示すような分極状態
となり、これを初期分極と呼ぶ。
【0032】初期分極が終了した後、制御回路7からの
信号により、駆動回路6から帯状電極12の各相に
〔負、正、負〕の電圧が印加される。初期分極した搬送
媒体3内の電荷は、帯状電極12に充電された同極性電
荷からは反発力を、また、逆極性電荷からは吸引力を、
それぞれ受ける。具体的に図14に示す状態では、搬送
媒体3内の負電荷は、帯状電極12Aに充電された負電
荷から搬送媒体3を押し上げる方向に、また、帯状電極
12Cに充電された負電荷から搬送方向に、それぞれ反
発力を受け、帯状電極12Bに充電された正電荷から搬
送方向に吸引力を受ける。
信号により、駆動回路6から帯状電極12の各相に
〔負、正、負〕の電圧が印加される。初期分極した搬送
媒体3内の電荷は、帯状電極12に充電された同極性電
荷からは反発力を、また、逆極性電荷からは吸引力を、
それぞれ受ける。具体的に図14に示す状態では、搬送
媒体3内の負電荷は、帯状電極12Aに充電された負電
荷から搬送媒体3を押し上げる方向に、また、帯状電極
12Cに充電された負電荷から搬送方向に、それぞれ反
発力を受け、帯状電極12Bに充電された正電荷から搬
送方向に吸引力を受ける。
【0033】同時に搬送媒体3中の正電荷は、帯状電極
12Bに充電された正電荷から搬送媒体3の押し上げ方
向に反発力を受ける。搬送媒体3内の0〔V〕部は特に
関与しない。これらの力を総合すると、搬送媒体3は押
し上げられて搬送方向に力を受けるために搬送方向に移
動して行き、1電極ピッチ分移動したところで、搬送媒
体3中の電荷は帯状電極12に充電された電荷からそれ
ぞれ下方向への吸引力を受け、固定子1表面での摩擦力
が増大して停止する(図15)。
12Bに充電された正電荷から搬送媒体3の押し上げ方
向に反発力を受ける。搬送媒体3内の0〔V〕部は特に
関与しない。これらの力を総合すると、搬送媒体3は押
し上げられて搬送方向に力を受けるために搬送方向に移
動して行き、1電極ピッチ分移動したところで、搬送媒
体3中の電荷は帯状電極12に充電された電荷からそれ
ぞれ下方向への吸引力を受け、固定子1表面での摩擦力
が増大して停止する(図15)。
【0034】次に〔負、負、正〕の電圧を各帯状電極1
2に印加すると(図16)、同様な作用によって搬送媒
体3は搬送方向に1電極ピッチ分移動する(図17)。
さらに、〔正、負、負〕の電圧を印加すると(図1
8)、同様に搬送媒体3は搬送方向に1電極ピッチ分移
動する(図19)。ここでは初期分極用の印加電圧極性
パターンとして〔正、負、0〕を用い、媒体搬送用の印
加電圧パターンとして〔負、正、負〕、〔負、負、
正〕、〔正、負、負〕を順に繰り返して媒体を所望の方
向に搬送した。しかし、媒体を搬送する力は、前述した
ように、媒体中の初期分極電荷の極性と、固定子電極に
印加する電圧極性による吸引力と反発力のバランスによ
るため、ここで説明した初期分極パターンと各帯状電極
12に印加する電圧パターン以外でも、媒体を搬送する
ことができるパターンの組み合わせは多数考えられる。
2に印加すると(図16)、同様な作用によって搬送媒
体3は搬送方向に1電極ピッチ分移動する(図17)。
さらに、〔正、負、負〕の電圧を印加すると(図1
8)、同様に搬送媒体3は搬送方向に1電極ピッチ分移
動する(図19)。ここでは初期分極用の印加電圧極性
パターンとして〔正、負、0〕を用い、媒体搬送用の印
加電圧パターンとして〔負、正、負〕、〔負、負、
正〕、〔正、負、負〕を順に繰り返して媒体を所望の方
向に搬送した。しかし、媒体を搬送する力は、前述した
ように、媒体中の初期分極電荷の極性と、固定子電極に
印加する電圧極性による吸引力と反発力のバランスによ
るため、ここで説明した初期分極パターンと各帯状電極
12に印加する電圧パターン以外でも、媒体を搬送する
ことができるパターンの組み合わせは多数考えられる。
【0035】図10は固定子の温度と搬送トルクの関係
を示すグラフであり、このグラフからわかるように、固
定子1が発熱体2によって加熱されていない状態、ある
いは加熱されていてもその温度が低い状態に対し、温度
が十分に高い状態では搬送トルクが急激に増加する。こ
の関係は帯状電極12の電極幅や電極間ピッチ、絶縁層
13の種類や厚さ等によらず、同様の傾向となる。
を示すグラフであり、このグラフからわかるように、固
定子1が発熱体2によって加熱されていない状態、ある
いは加熱されていてもその温度が低い状態に対し、温度
が十分に高い状態では搬送トルクが急激に増加する。こ
の関係は帯状電極12の電極幅や電極間ピッチ、絶縁層
13の種類や厚さ等によらず、同様の傾向となる。
【0036】固定子1の温度によって搬送トルクが変化
する要因としては、固定子1を加熱することで、搬送媒
体3、あるいは基材11や絶縁層13中に含まれる水分
が除去されること、固定子1付近の空間に含まれる水分
が除去され、搬送媒体3や固定子1の搬送面への水分付
着が防止されること等が考えられる。上述のように、本
実施の形態では、発熱体2を設けて固定子1を加熱する
ことにより、(1)梅雨時等、湿度が高い環境で搬送す
る場合、(2)紙等の吸水率が高い材料を搬送媒体とし
て用いた場合、においても安定な搬送を実現することが
できる。
する要因としては、固定子1を加熱することで、搬送媒
体3、あるいは基材11や絶縁層13中に含まれる水分
が除去されること、固定子1付近の空間に含まれる水分
が除去され、搬送媒体3や固定子1の搬送面への水分付
着が防止されること等が考えられる。上述のように、本
実施の形態では、発熱体2を設けて固定子1を加熱する
ことにより、(1)梅雨時等、湿度が高い環境で搬送す
る場合、(2)紙等の吸水率が高い材料を搬送媒体とし
て用いた場合、においても安定な搬送を実現することが
できる。
【0037】〔第3の実施の形態〕図20は第3の実施
の形態を示す説明図(1)であり、図21は第3の実施
の形態を示す説明図(2)である。図に示す装置は第2
の実施の形態の構成において、発熱体2を搬送面の上方
に設置したことを特徴としている。発熱体2はフィラメ
ント状で、固定子1の搬送面全体が均一に加熱されるよ
うに、搬送面上方に該搬送面と所定の間隔をあけて設置
してある。
の形態を示す説明図(1)であり、図21は第3の実施
の形態を示す説明図(2)である。図に示す装置は第2
の実施の形態の構成において、発熱体2を搬送面の上方
に設置したことを特徴としている。発熱体2はフィラメ
ント状で、固定子1の搬送面全体が均一に加熱されるよ
うに、搬送面上方に該搬送面と所定の間隔をあけて設置
してある。
【0038】さらに、固定子1の温度を検出するため
に、搬送に影響を及ぼさない範囲で固定子1の搬送面に
温度センサ23が設置されており、所定の温度になるよ
うに発熱体2への通電を制御するために温度調節器24
が設けてある。例えば、搬送面の端部に温度センサ23
を設置した場合にも、予め温度センサ23で検出した温
度との間の相関関係を把握しておけば、温度調節器24
によって所定の温度に制御することは可能である。
に、搬送に影響を及ぼさない範囲で固定子1の搬送面に
温度センサ23が設置されており、所定の温度になるよ
うに発熱体2への通電を制御するために温度調節器24
が設けてある。例えば、搬送面の端部に温度センサ23
を設置した場合にも、予め温度センサ23で検出した温
度との間の相関関係を把握しておけば、温度調節器24
によって所定の温度に制御することは可能である。
【0039】以下に本実施の形態の動作について説明す
る。但し、基本動作については、第1および第2の実施
の形態で説明した通りであるので、ここでは詳述しな
い。発熱体2に通電することで、温度センサ23によっ
て検出される固定子1の温度が、所定の温度に達するま
で加熱される。この時、基材11がシート状であるため
にその熱容量は小さく、所定の温度に達するまでの加熱
時間は短い。固定子1の温度が所定の温度に加熱された
後は、温度センサ23によって検出される固定子1の温
度変化に応じて、温度調節器24によって発熱体2への
通電が制御され、固定子1の温度は所定の温度に維持さ
れる。
る。但し、基本動作については、第1および第2の実施
の形態で説明した通りであるので、ここでは詳述しな
い。発熱体2に通電することで、温度センサ23によっ
て検出される固定子1の温度が、所定の温度に達するま
で加熱される。この時、基材11がシート状であるため
にその熱容量は小さく、所定の温度に達するまでの加熱
時間は短い。固定子1の温度が所定の温度に加熱された
後は、温度センサ23によって検出される固定子1の温
度変化に応じて、温度調節器24によって発熱体2への
通電が制御され、固定子1の温度は所定の温度に維持さ
れる。
【0040】図10に示した固定子の温度と搬送トルク
との関係と同様に、本実施の形態においても固定子1が
発熱体2によって加熱されていない状態、あるいは加熱
されていてもその温度が低い状態に対し、温度が十分に
高い状態では搬送トルクが急激に増加する。この関係
は、帯状電極12の電極幅や電極間ピッチ、絶縁層13
の種類や厚さ等によらず、同様の傾向となる。
との関係と同様に、本実施の形態においても固定子1が
発熱体2によって加熱されていない状態、あるいは加熱
されていてもその温度が低い状態に対し、温度が十分に
高い状態では搬送トルクが急激に増加する。この関係
は、帯状電極12の電極幅や電極間ピッチ、絶縁層13
の種類や厚さ等によらず、同様の傾向となる。
【0041】固定子1の温度によって搬送トルクが変化
する要因としては、固定子1を加熱することで、搬送媒
体3、あるいは基材11や絶縁層13中に含まれる水分
が除去されること、固定子1付近の空間に含まれる水分
が除去され、搬送媒体3や固定子1の搬送面への水分付
着が防止されること等が考えられる。上述のように、本
実施の形態では、発熱体2を設けて固定子1を加熱する
ことにより、(1)梅雨時等、湿度が高い環境で搬送す
る場合、(2)紙等の吸水率が高い材料を搬送媒体とし
て用いた場合、においても安定な搬送を実現することが
できる。
する要因としては、固定子1を加熱することで、搬送媒
体3、あるいは基材11や絶縁層13中に含まれる水分
が除去されること、固定子1付近の空間に含まれる水分
が除去され、搬送媒体3や固定子1の搬送面への水分付
着が防止されること等が考えられる。上述のように、本
実施の形態では、発熱体2を設けて固定子1を加熱する
ことにより、(1)梅雨時等、湿度が高い環境で搬送す
る場合、(2)紙等の吸水率が高い材料を搬送媒体とし
て用いた場合、においても安定な搬送を実現することが
できる。
【0042】さらに、本実施の形態では、固定子1を搬
送面の上方に設置したため、高湿度条件下での搬送性能
が特に優れている。なお、上記第1〜第3の実施の形態
では、固定子の加熱手段として発熱体を例として挙げて
説明したが、これに限らず、赤外線を用いる等、その他
各種手段を用いることも可能である。要は、固定子の表
面上の水分や固定子内の水分を蒸発させることのできる
加熱手段であれば、どのような加熱手段を用いても構わ
ず、上記第1〜第3の実施の形態と同様の効果を得るこ
とが可能である。
送面の上方に設置したため、高湿度条件下での搬送性能
が特に優れている。なお、上記第1〜第3の実施の形態
では、固定子の加熱手段として発熱体を例として挙げて
説明したが、これに限らず、赤外線を用いる等、その他
各種手段を用いることも可能である。要は、固定子の表
面上の水分や固定子内の水分を蒸発させることのできる
加熱手段であれば、どのような加熱手段を用いても構わ
ず、上記第1〜第3の実施の形態と同様の効果を得るこ
とが可能である。
【0043】さらに、上記第1〜第3の実施の形態で
は、矩形の搬送装置を例として挙げて説明したが、これ
に限らず、固定子はフイルム状の薄板状でも形成可能で
あるので、搬送路を曲面で形成することもでき、例えば
円筒形等にすることもできる。また、上記第1〜第3の
実施の形態では、搬送媒体に直接搬送力を発生させて搬
送することとして説明したが、特別な移動子を用意して
その上に媒体を乗せ、搬送力はその移動子に発生させる
こととする等、搬送媒体に直接搬送力を作用させないこ
ととしてもよい。
は、矩形の搬送装置を例として挙げて説明したが、これ
に限らず、固定子はフイルム状の薄板状でも形成可能で
あるので、搬送路を曲面で形成することもでき、例えば
円筒形等にすることもできる。また、上記第1〜第3の
実施の形態では、搬送媒体に直接搬送力を発生させて搬
送することとして説明したが、特別な移動子を用意して
その上に媒体を乗せ、搬送力はその移動子に発生させる
こととする等、搬送媒体に直接搬送力を作用させないこ
ととしてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、固定子を加
熱する発熱体を設けたことにより、(1)梅雨時等、湿
度が高い環境で搬送する場合、(2)紙等の吸水率が高
い材料を搬送媒体として用いた場合、等、様々な条件下
において、常に安定した搬送を実現することが可能とな
る効果を有する。
熱する発熱体を設けたことにより、(1)梅雨時等、湿
度が高い環境で搬送する場合、(2)紙等の吸水率が高
い材料を搬送媒体として用いた場合、等、様々な条件下
において、常に安定した搬送を実現することが可能とな
る効果を有する。
【図1】第1の実施の形態を示す説明図(1)
【図2】第1の実施の形態を示す説明図(2)
【図3】第1の実施の形態の動作原理の説明図(A)
【図4】第1の実施の形態の動作原理の説明図(B)
【図5】第1の実施の形態の動作原理の説明図(C)
【図6】第1の実施の形態の動作原理の説明図(D)
【図7】第1の実施の形態の動作原理の説明図(E)
【図8】第1の実施の形態の動作原理の説明図(F)
【図9】第1の実施の形態の動作原理の説明図(G)
【図10】固定子の温度と搬送トルクの関係を示すグラ
フ
フ
【図11】第2の実施の形態を示す説明図(1)
【図12】第2の実施の形態を示す説明図(2)
【図13】第2の実施の形態の動作原理の説明図(A)
【図14】第2の実施の形態の動作原理の説明図(B)
【図15】第2の実施の形態の動作原理の説明図(C)
【図16】第2の実施の形態の動作原理の説明図(D)
【図17】第2の実施の形態の動作原理の説明図(E)
【図18】第2の実施の形態の動作原理の説明図(F)
【図19】第2の実施の形態の動作原理の説明図(G)
【図20】第3の実施の形態を示す説明図(1)
【図21】第3の実施の形態を示す説明図(2)
1 固定子 2 発熱体 3 媒体 11 基材 12 帯状電極 21 絶縁膜 22 絶縁膜 23 温度センサ 24 温度調節器
Claims (13)
- 【請求項1】 抵抗体に複数の帯状電極を配列し、該帯
状電極を3相以上に分割接続して固定子を形成し、前記
各相の帯状電極への印加電圧極性を切り換えることによ
って発生する静電気力により、前記固定子に沿って媒体
を搬送する媒体搬送装置において、 固定子を加熱することを特徴とする媒体搬送装置。 - 【請求項2】 請求項1において、固定子の加熱源とし
て発熱体を設けたことを特徴とする媒体搬送装置。 - 【請求項3】 請求項1において、固定子を加熱するの
に赤外線を用いることを特徴とした媒体搬送装置。 - 【請求項4】 請求項2において、固定子の温度を検出
する温度センサと、 検出した温度に応じて発熱体の発熱量を制御する温度調
節器とを設けたことを特徴とする媒体搬送装置。 - 【請求項5】 請求項2および請求項4において、固定
子内に発熱体を内蔵することを特徴とする媒体搬送装
置。 - 【請求項6】 請求項2、請求項4および請求項5にお
いて、基材上に、絶縁膜で挟まれた発熱体を配置し、さ
らにその上に帯状電極を形成して固定子を構成したこと
を特徴とする媒体搬送装置。 - 【請求項7】 請求項2および請求項4において、固定
子の裏面に発熱体を配置したことを特徴とする媒体搬送
装置。 - 【請求項8】 請求項2および請求項4において、固定
子の媒体を搬送する面に対向させて発熱体を配置し、そ
の固定子と発熱体との間を媒体の搬送路としたことを特
徴とする媒体搬送装置。 - 【請求項9】 請求項2、請求項4、請求項5、請求項
6、請求項7および請求項8において、発熱体として、
シート状のヒータを用いたことを特徴とする媒体搬送装
置。 - 【請求項10】 請求項2、請求項4、請求項5、請求
項6、請求項7および請求項8において、発熱体とし
て、フィラメント状のヒータを用いたことを特徴とする
媒体搬送装置。 - 【請求項11】 請求項4、請求項5、請求項6、請求
項7、請求項8、請求項9および請求項10において、
温度センサとして熱電対を用いたことを特徴とする媒体
搬送装置。 - 【請求項12】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求
項9、請求項10および請求項11において、固定子の
搬送面の上に媒体を直接載置し、その固定子と媒体との
間に発生する静電気力によって媒体を搬送することを特
徴とする媒体搬送装置。 - 【請求項13】 請求項1、請求項2、請求項3、請求
項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求
項9、請求項10および請求項11において、固定子の
搬送面の上に移動子を載置し、該移動子の上に媒体を載
置し、その固定子と移動子との間に発生する静電気力に
よって媒体を搬送することを特徴とする媒体搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12962896A JPH09322565A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 媒体搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12962896A JPH09322565A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 媒体搬送装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09322565A true JPH09322565A (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=15014201
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12962896A Pending JPH09322565A (ja) | 1996-05-24 | 1996-05-24 | 媒体搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09322565A (ja) |
-
1996
- 1996-05-24 JP JP12962896A patent/JPH09322565A/ja active Pending
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