JPH1087102A - 媒体搬送装置 - Google Patents

媒体搬送装置

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Publication number
JPH1087102A
JPH1087102A JP24166296A JP24166296A JPH1087102A JP H1087102 A JPH1087102 A JP H1087102A JP 24166296 A JP24166296 A JP 24166296A JP 24166296 A JP24166296 A JP 24166296A JP H1087102 A JPH1087102 A JP H1087102A
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JP
Japan
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stator
humidity
medium
temperature
heating element
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Application number
JP24166296A
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English (en)
Inventor
Masayasu Sato
正康 佐藤
Shinji Hayakawa
慎司 早川
Hideyuki Kobayashi
秀幸 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電気力を利用する媒体搬送装置では、湿度
の上昇により、搬送特性が不安定になったり、搬送でき
なくなることがある等の問題があった。 【解決手段】 絶縁体の基材11に複数の帯状電極12
を配列し、該帯状電極12を3相以上に分割接続して固
定子1を形成し、前記各相の帯状電極12への印加電圧
極性を切り換えることによって発生する静電気力によ
り、前記固定子1に沿って媒体3を搬送する媒体搬送装
置において、固定子1を加熱する発熱体2と、固定子1
の温度を検出する温度検出手段21と、その検出された
温度にもとづき、前記発熱体2の発熱を制御する温度調
節手段22と、湿度を検出する湿度検出手段23と、該
湿度検出手段23により検出された湿度データをもと
に、前記温度調節手段22を制御するための制御信号を
生成する信号処理手段24を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体搬送装置に係
り、例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ、現金自
動入出金装置等、用紙や紙幣等の紙葉類や、キャッシュ
カードやプリペイドカード等のカード状媒体を搬送・処
理する媒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミ
リ、現金自動入出金装置等では、「特開平5−2706
81」に示されるように回転型電磁モータ駆動のゴムロ
ーラを紙類等の媒体に圧接する搬送機構が使用されてい
た。しかしこの技術では、モータ自体の発熱や消費電力
の大きさが問題となる上に、電磁モータとゴムローラを
使用する構成上、小型化にも限界がある。また、媒体の
搬送に用いる力としてゴムローラと搬送媒体間の摩擦力
を利用しているため、ゴムの磨耗、紙粉の付着等によ
り、安定した搬送力を得るためにはゴムローラ自体やゴ
ムローラと媒体の圧接力を定期的に検査、補修する必要
があった。
【0003】これらの問題を改善する技術として、「特
開平5−319602」や「特開平6−56290」に
静電気力を利用する搬送技術が示されている。この技術
は、帯状電極を有する固定子と、抵抗層を有する移動子
から構成される。「特開平5−319602」では、移
動子として、搬送する紙を直接使用し、「特開平6−5
6290」では、高い抵抗値を有する移動子の上に紙等
の搬送物を乗せる技術である。両者ともに、固定子の電
極は3系統(3相)に分割されており、それが順に並ん
でいる。
【0004】動作原理の詳細は、「特開平2−2859
78」や「特開平5−319602」、「特開平6−5
6290」に述べられているので、ここでは、動作原理
の概要を述べると、搬送直前に固定子電極の各相に特殊
な電圧の組み合わせを印加することにより、移動子の抵
抗層内に存在する正負の電荷を静電分極させる(以後、
これを初期分極と呼ぶ)。移動子内で静電分極が十分進
んだところで、搬送用の電圧パターン(組み合わせ)を
切り換えながら固定子電極の各相に印加すると、電荷の
反発と吸引によって移動子は搬送される。
【0005】この時、移動子を電極1ピッチ毎に安定に
移動させるには、移動子の表面抵抗率が1012〜1015
Ω/□の範囲でなければならないと「特開平6−562
90」には記述されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、「特開
平2−285978」や「特開平5−319602」、
「特開平6−56290」に述べられている従来の搬送
技術では、搬送力として静電気力を利用するために、そ
の搬送特性は、環境変化、特に湿度の影響を受けやす
く、湿度の上昇により、搬送特性が不安定になったり、
搬送できなくなることがある等の問題があった。
【0007】上述したように静電気力を用いて移動子を
安定に搬送するためには、移動子の表面抵抗率がある範
囲(1012〜1015Ω/□)内でなければならないが、
移動子自体や固定子の表面抵抗率は、湿度変化によって
大きく変化するため、常に一定の安定した帯電特性が得
られない。特に紙葉類を移動子とする場合は、紙葉類は
一般的に吸水率が高いため、湿度変化によって表面抵抗
率が二桁以上増減するので、低湿度環境下でしか安定な
搬送動作ができなかった。
【0008】また、移動子に吸水率の低い材料を使った
場合でも、高湿度環境下においては固定子が空気中の水
分を徐々に吸湿し、固定子自体の表面抵抗率が下がり、
帯電特性が劣化したり、移動子の表面に水の微粒子が付
着する等により移動子の見かけ上の表面抵抗が下がり、
帯電特性が劣化したり、吸着水の表面張力等の要因によ
り搬送状態が不安定になったり、搬送不能に陥ったりす
る等の問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁体の基材
に複数の帯状電極を配列し、この帯状電極を3相以上に
分割接続して固定子を形成し、各相の帯状電極への印加
電圧極性を切り換えることによって発生する静電気力に
より、固定子に沿って媒体を搬送する媒体搬送装置にお
いて、固定子を加熱する発熱体と、固定子の温度を検出
する温度検出手段と、その検出された温度にもとづき、
発熱体の発熱を制御する温度調節手段と、湿度を検出す
る湿度検出手段と、この湿度検出手段により検出された
湿度データをもとに、温度調節手段を制御するための制
御信号を生成する信号処理手段を設けたことを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1は実施の形態を示す説明図
(1)であり、図2は実施の形態を示す説明図(2)で
ある。これらの図に示すように、搬送装置は、固定子1
と発熱体2を有し、基本的には特別な移動子を必要とせ
ず、搬送媒体3に直接搬送力を作用させて搬送する。
【0011】固定子1は、基材11上に複数の帯状電極
12を一定ピッチで配置し、絶縁耐性向上と搬送面の平
滑化、低摩擦化等のために、電極面上に絶縁層13を形
成したものである。以後、固定子1において搬送媒体3
と接触する面を搬送面、その対面を非搬送面と呼ぶ。基
材11は絶縁体であり、基板状、フィルム状等、形状や
厚さ等は自由に設計できる。本実施の形態では、一例と
して、エポキシ系樹脂材料を使用した。
【0012】帯状電極12は、銅や金等の導電性材料な
らばどのようなものでも使用することが可能で、基材1
1上に印刷やエッチング等、公知の技術によって形成す
ることができる。本実施の形態では、基材11上に接着
した銅箔をエッチングし、帯状電極12を形成した。電
極の幅や電極間隔は自由に設定できる。また、帯状電極
12は3相に分離接続されており、それぞれA相、B
相、C相と呼び、A相に接続された電極は12A、B相
に接続された電極は12B、C相に接続された電極は1
2Cとして表示する。
【0013】発熱体2は、例えばシート状であり、固定
子1の搬送面全体が均一に加熱されるように、非搬送面
に密着させて設置してある。なお、この発熱体としてフ
ィラメント状のヒータを用いてもよい。21は温度検出
手段であり、例えば熱電対等によりなり、固定子1の温
度を検出するために、発熱体2と基材11との間に設置
してある。
【0014】この温度検出手段21は、所定の温度にな
るように発熱体2への通電を制御するための温度調節手
段22に接続されている。23は湿度検出手段であり、
例えば固定子1の上方に設置され、周囲の湿度を検出す
る。この湿度検出手段23は、信号処理手段24に接続
され、該信号処理手段24は温度調節手段22に接続さ
れ、この温度調節手段22は発熱体2に接続されてい
る。
【0015】前記信号処理手段24は、湿度検出手段2
3で検出した湿度情報を処理し、雰囲気の湿度に合わせ
て設定温度を変化させるような制御信号を温度調節手段
22に出力するためのものである。電源5は、帯状電極
12に印加する電圧の電圧源であり、正電圧と負電圧を
駆動回路6に供給する。
【0016】駆動回路6は、A相、B相、C相の各相
に、正電圧、負電圧、0〔V〕(接地電位)を自由に切
り換えて印加できるようになっており、制御回路7から
の制御信号によって、各相に印加する電圧極性を変化さ
せる。図3は動作原理の説明図(1)、図4は動作原理
の説明図(2)であり、これらの図を併せて参照し、本
実施の形態の動作について説明する。なお、搬送媒体3
の搬送方向は、図1、図3、図4の矢印方向、すなわ
ち、これらの図の右手方向である。
【0017】搬送媒体3が固定子1上に配置されると制
御回路7からの制御信号により、駆動回路6から帯状電
極12に電圧が印加される。例えば、A相に正電圧、B
相に負電圧、C相に0〔V〕(以後、これをA相、B
相、C相の順に〔正、負、0〕と表現する)を印加する
と、搬送媒体3内で静電分極が発生し、正電圧を印加し
た帯状電極12Aと対向する搬送媒体3内部には負電荷
が、負電圧を印加した帯状電極12Bと対向する搬送媒
体3内部には正電荷がそれぞれ誘導される。その結果、
搬送媒体3内の電荷は図3(A)に示すような分極状態
となり、これを初期分極と呼ぶ。
【0018】初期分極が終了した後、制御回路7からの
信号により、駆動回路6から帯状電極12の各相に
〔負、正、負〕の電圧を印加する。初期分極した搬送媒
体3内の電荷は、帯状電極12の同極性電荷からは反発
力を、また、逆極性電荷からは吸引力をそれぞれ受け
る。図3(B)の状態において、搬送媒体3内の正電荷
は、帯状電極12Bの正電荷から搬送媒体3を押し上げ
る方向に反発力を受けると同時に帯状電極12A、12
Cの負電荷からそれぞれ反対方向に吸引力を受ける。搬
送媒体3内の負電荷は、帯状電極12Aの負電荷から搬
送媒体3を押し上げる方向に反発力を受けると同時に帯
状電極12Bの正電荷から搬送方向(図右方向)に吸引
力を受け、さらに、帯状電極12Cの負電荷から搬送方
向に押し出されるように反発力を受ける。搬送媒体3内
の0〔V〕部は電荷間の吸引、反発には特に関与しな
い。
【0019】これらの力を総合すると、搬送媒体3は押
し上げられつつ、搬送方向に力を受けるために、図の左
から右方向に移動して行き、1電極ピッチ分移動したと
ころで、搬送媒体3中の電荷は帯状電極12の電荷から
それぞれ下方向への吸引力を受け、固定子1表面での摩
擦力が増大して停止する。この状態を図3(C)に示
す。
【0020】次に、図3(D)に示すように、〔負、
負、正〕の電圧を各帯状電極12に印加すると、同様な
作用によって搬送媒体3は搬送方向に移動し、1電極ピ
ッチ分移動したところで停止する。この状態を図4
(E)に示す。さらに、図4(F)に示すように、
〔正、負、負〕の電圧を印加すると、同様に搬送媒体3
は搬送方向に1電極ピッチ分移動して停止する。この状
態を図4(G)に示す。
【0021】ここでは初期分極用の印加電圧極性パター
ンとして〔正、負、0〕を用い、媒体搬送用の印加電圧
パターンとして〔負、正、負〕、〔負、負、正〕、
〔正、負、負〕を順に繰り返して媒体を所望の方向に搬
送した。しかし、媒体を搬送する力は、前述したよう
に、媒体中の初期分極電荷の極性と、固定子電極に印加
する電圧極性とによる吸引力と反発力のバランスによる
ため、ここで説明した初期分極パターンと各帯状電極1
2に印加する電圧パターン以外でも、媒体を搬送するこ
とができるパターンの組み合わせは多数考えられる。
【0022】このような静電気の吸引、反発力を用いて
搬送媒体3を移動させる媒体搬送装置においては、その
媒体搬送特性は固定子1と搬送媒体3間の帯電状態に大
きく依存する。一般に、固定子1と搬送媒体3間の帯電
特性は、搬送媒体3の表面抵抗率に依存し、搬送媒体3
を電極1ピッチ毎に安定に移動させるには、表面抵抗率
が10 12〜1015Ω/□の範囲でなければならないと言
われている。
【0023】しかし、搬送媒体3の表面抵抗率は、周囲
の環境、特に湿度により大きく変化するため、常に安定
な搬送特性を保持することが難しかった。特に搬送媒体
として、用紙等の紙葉類を用いる場合は、紙葉類の吸水
率が非常に高いため、湿度の影響を受け、搬送が不安定
になったり、搬送できなくなったりする。紙葉類を搬送
する場合は、例えば湿度が30%〜20%以下の低湿度
環境下でないと、安定した搬送ができなかった。また、
搬送媒体3として吸水率の低い材料を用いた場合でも、
高湿度環境下においては、固定子1表面が周辺からの水
分を吸着、吸水したり、搬送媒体3表面に水分が吸着し
たりするため、等価的に表面抵抗率が低下したり、初期
分極した電荷がリークしたりして、さらには固定子1表
面と搬送媒体3表面の吸着水の表面張力の影響により、
搬送が不安定になったり、搬送できなくなったりする。
【0024】このため、本実施の形態では、固定子1の
非搬送面に発熱体2を密着させ、固定子1と発熱体2の
間に温度検出手段21を設け、温度検出手段21からの
固定子1の温度情報を温度調節手段22に出力するとと
もに固定子1の上方に固定子1表面周辺の湿度を検出す
るための湿度検出手段23を設け、湿度検出手段23で
検出した湿度情報を信号処理手段24で処理し、雰囲気
の湿度に合わせて設定温度を変化させるような制御信号
を温度調節手段22に出力するように構成した。
【0025】つまり、湿度検出手段23より検出した湿
度データをもとに、信号処理手段24では湿度が高いか
低いかを判断し、湿度が高い場合は、温度調節手段22
の設定温度を上げるような制御信号を温度調節手段22
に出力し、湿度が低い場合は、設定温度を下げるような
制御信号を温度調節手段22に出力する。温度調節手段
22では、温度検出手段21で測定された固定子1の温
度と設定温度とを比較し、設定温度よりも固定子1の温
度が低い場合には、温度調節手段22から発熱体2へ通
電してその発熱体2を発熱させる。
【0026】発熱体2の温度が上昇し、固定子1が加熱
され、温度検出手段21で検出される固定子1の温度が
設定温度に達すると、通電は止まる。固定子1の温度が
設定温度以下になると、ふたたび温度調節手段22から
通電が始まり、固定子1は常に設定温度に保たれるよう
に発熱体2への通電が制御される。湿度が高い場合に
は、前述したように搬送媒体3や固定子1が空気中の水
分(水蒸気)の影響を受けて、その表面抵抗率が低下し
たり、帯電した電荷が媒体表面や固定子1表面の水分で
リークしやすくなっているため、温度調節手段22の設
定温度を上げ、固定子1を加熱することにより、固定子
1や搬送媒体3の内部の水分や表面に付着している水分
および固定子1周辺の雰囲気中の水分を除去して、湿度
の影響による搬送特性の不安定さや搬送不能状態を無く
する。
【0027】また、湿度が十分に低い場合は、固定子1
や搬送媒体3の内部の水分や表面に付着している水分が
非常に少なくなっており、さらに固定子1周辺の雰囲気
中の水分も少ないため、分極した電荷のリークや表面抵
抗率の低下が少ないために、固定子1を温める程度の加
熱か、あるいは全く加熱しなくても安定に媒体を搬送で
きるため、設定温度を低くして、発熱体2への電力を減
らす。
【0028】このように、固定子1を加熱し、一定の設
定温度に保つための温度制御系を構築し、その設定温度
を固定子1基板上方に設けた湿度検出手段23により検
出し、検出した湿度データをもとに信号処理手段24で
湿度に合わせて設定温度を可変とした制御信号を生成す
るような構成にしたため、湿度に合わせて設定温度が最
適に設定されるため、湿度の影響を受けずに媒体の安定
な搬送が実現できるとともに発熱体2への通電も最適に
行えるため、電力の低減も可能となる。
【0029】図5は湿度と固定子温度と搬送トルクの関
係を示すグラフである。雰囲気中の湿度が高い場合を示
すグラフを見ると、固定子1が発熱体2によって加熱
されていない状態、あるいは加熱されていてもその温度
が低い状態に対し、温度が十分に高い状態では搬送トル
クが急激に増加していることがわかる。この関係は、帯
状電極12の電極幅や電極間ピッチ、絶縁層13の種類
や厚さ等によらず、同様の傾向となる。
【0030】固定子1の温度によって搬送トルクが変化
する要因としては、固定子1を加熱することで、搬送媒
体3、あるいは基材11や絶縁層13中に含まれる水分
が除去される。固定子1付近の空間に含まれる水分が除
去され、搬送媒体3や固定子1の搬送面への水分付着が
防止されること等が考えられる。湿度が十分に低い場合
は、グラフからわかるように、固定子1を加熱しなく
とも、高い搬送トルクが得られている。
【0031】なお、本実施の形態では、温度検出手段2
1を発熱体2と基材11との間に設置したが、搬送に影
響を及ぼさない範囲で固定子1の搬送面に温度検出手段
21を設置することも可能である。例えば、搬送面の端
部に温度検出手段21を設置した場合にも、予め温度検
出手段21で検出した温度との間の相関関係を把握して
おけば、温度調節手段22によって所定の温度に制御す
ることは可能である。
【0032】湿度検出手段23で検出された湿度情報を
もとに、信号処理手段24で温度調節手段22の設定温
度を制御するための信号を生成する方法には、例えば、
湿度を入力変数としてファジイ理論を用いて制御信号を
生成する方法や、予め実験において、安定な搬送特性を
得るための湿度に対する設定温度との関係を調べ、メモ
リに格納し、検出した湿度に対する最適設定温度を参照
し、制御信号を出力するルックアップテーブル形式を用
いること等各種あるが、検出した湿度に対して固定子1
を最適な温度に加熱するような温度を温度調節手段に設
定するための制御信号を生成できるものであればどのよ
うなものでもよい。
【0033】上述のように、本実施の形態では、静電ア
クチュエータの固定子基板の非搬送面にシート状の発熱
体を密着させ、固定子とシート状発熱体間に温度検出手
段を設置し、さらに固定子の上方に周辺の湿度を検出す
るための湿度検出手段を設け、温度検出手段からの情報
と湿度検出手段からの情報をもとに温度調節手段を用い
て固定子を加熱することにより、発熱体への電力供給を
湿度に応じて最適に制御できるため、不要な電力を削減
でき、低消費電力となり、湿度の影響を受けることな
く、特に高湿度下においても、常に安定な媒体搬送を実
現することができ、さらに、紙等の吸水率が高い材料を
搬送媒体として用いた場合においても安定な搬送を実現
することができる。
【0034】なお、本実施の形態では、固定子に基板状
の直線搬送装置を例にとって説明したが、使用する固定
子はフィルム状のフレキシブルな基板で製作することも
可能なので、湾曲部を有する曲線搬送路を形成すること
もでき、また、円筒形等に変形して用いることもでき
る。また、本実施の形態では、搬送媒体に直接搬送力を
作用させて搬送する様子を説明したが、特別な移動子を
用意してその上に媒体を乗せ、搬送力を移動子に作用さ
せること等、搬送媒体に直接搬送力を作用させない技術
を用いる場合にも、同様に本発明を適用することが可能
である。
【0035】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、媒体を搬送
する固定子に、発熱体、温度検出手段および温度調節手
段を設け、さらに、湿度検出手段および信号処理手段を
設け、温度検出手段からの情報と湿度検出手段からの情
報をもとに、発熱体への電力供給を湿度に応じて最適に
制御可能としたので、不要な電力を削減して低消費電力
となり、湿度の影響を受けることなく、常に安定な媒体
搬送を実現する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す説明図(1)
【図2】実施の形態を示す説明図(2)
【図3】動作原理の説明図(1)
【図4】動作原理の説明図(2)
【図5】湿度と固定子温度と搬送トルクの関係を示すグ
ラフ
【符号の説明】
1 固定子 2 発熱体 3 媒体 11 基材 12 帯状電極 13 絶縁層 21 温度検出手段 22 温度調節手段 23 湿度検出手段 24 信号処理手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁体の基材に複数の帯状電極を配列
    し、該帯状電極を3相以上に分割接続して固定子を形成
    し、該固定子の搬送面の上に媒体を直接載置し、前記各
    相の帯状電極への印加電圧極性を切り換えることによ
    り、その固定子と媒体との間に発生する静電気力を利用
    して媒体を搬送するか、または、絶縁体の基材に複数の
    帯状電極を配列し、該帯状電極を3相以上に分割接続し
    て固定子を形成し、該固定子の搬送面の上に抵抗値を制
    御した移動子を載置し、該移動子の上に媒体を載置し、
    前記各相の帯状電極への印加電圧極性を切り換えること
    により、その固定子と移動子との間に発生する静電気力
    を利用して、その移動子とともに媒体を搬送する媒体搬
    送装置において、 固定子を加熱する発熱体と、 固定子の温度を検出する温度検出手段と、 その検出された温度にもとづき、前記発熱体の発熱を制
    御する温度調節手段と、 湿度を検出する湿度検出手段と、 該湿度検出手段により検出された湿度データをもとに、
    前記温度調節手段を制御するための制御信号を生成する
    信号処理手段を設けたことを特徴とする媒体搬送装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、湿度検出手段を固定
    子周辺に設けたことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】 請求項1および請求項2において、発熱
    体として、シート状のヒータを用いたことを特徴とする
    媒体搬送装置。
  4. 【請求項4】 請求項1および請求項2において、発熱
    体として、フィラメント状のヒータを用いたことを特徴
    とする媒体搬送装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、請求項2、請求項3および請
    求項4において、温度検出手段として熱電対を用いるこ
    とを特徴とする媒体搬送装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6997549B2 (en) 2004-02-26 2006-02-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Media hold down system
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