JPH09323120A - 捩じれ入りワイヤ巻体の製造方法および製造装置 - Google Patents
捩じれ入りワイヤ巻体の製造方法および製造装置Info
- Publication number
- JPH09323120A JPH09323120A JP14136296A JP14136296A JPH09323120A JP H09323120 A JPH09323120 A JP H09323120A JP 14136296 A JP14136296 A JP 14136296A JP 14136296 A JP14136296 A JP 14136296A JP H09323120 A JPH09323120 A JP H09323120A
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- Japan
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- wire
- cylindrical container
- magnet
- pail pack
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- Winding, Rewinding, Material Storage Devices (AREA)
- Coiling Of Filamentary Materials In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】ワイヤのばたつきを好適に抑制し得る捩じれ入
りワイヤ巻体の製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】ワイヤ吸引工程において、ペールパック5
2の内周面とその軸心C p 回りに相対回転する偏心軸で
あるガイドヘッド36の軸心Ch を中心とする一円周と
の間隔aが最小となる付近において、そのペールパック
52の外側から磁石44を用いてそのペールパック52
内の前記ワイヤ12が引きつけられる。そのため、ペー
ルパック52内で巻回しつつ積層されるワイヤ12は、
そのペールパック52の内周面との距離が最小となる付
近、すなわち最も外周側となる位置の付近において、そ
のペールパック52の内周面に引きつけられることか
ら、例え振動が与えられていても、ワイヤ12が積層さ
れた面70内および積層方向に移動することが抑制され
て、その積層された位置で保持されることとなる。
りワイヤ巻体の製造方法および製造装置を提供する。 【解決手段】ワイヤ吸引工程において、ペールパック5
2の内周面とその軸心C p 回りに相対回転する偏心軸で
あるガイドヘッド36の軸心Ch を中心とする一円周と
の間隔aが最小となる付近において、そのペールパック
52の外側から磁石44を用いてそのペールパック52
内の前記ワイヤ12が引きつけられる。そのため、ペー
ルパック52内で巻回しつつ積層されるワイヤ12は、
そのペールパック52の内周面との距離が最小となる付
近、すなわち最も外周側となる位置の付近において、そ
のペールパック52の内周面に引きつけられることか
ら、例え振動が与えられていても、ワイヤ12が積層さ
れた面70内および積層方向に移動することが抑制され
て、その積層された位置で保持されることとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、捩じれ入りワイヤ
巻体の製造方法および製造装置に関する。
巻体の製造方法および製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤを巻回したワイヤ巻体の一種に、
ワイヤに一定の捩じれを与えつつ巻回したものが従来か
ら知られている。例えば、特開昭63−68221号公
報等に記載されている鍔のない芯管にワイヤが巻き付け
られた捩じれ入りワイヤ巻体等や、円筒状容器内におい
てワイヤが巻回されたペール巻き等がそれである。この
ような例えば一巻きにつき 360°の捩じれを与えつつ巻
回したワイヤ巻体は、そのワイヤ巻体の軸心方向に引き
出す際にワイヤの捩じれが戻されるため、ワイヤ巻体を
軸心回りに回転させることなく捩じれのないワイヤが引
き出されることになり、溶接電極として使用される溶接
用ワイヤの巻体等に利用されている。
ワイヤに一定の捩じれを与えつつ巻回したものが従来か
ら知られている。例えば、特開昭63−68221号公
報等に記載されている鍔のない芯管にワイヤが巻き付け
られた捩じれ入りワイヤ巻体等や、円筒状容器内におい
てワイヤが巻回されたペール巻き等がそれである。この
ような例えば一巻きにつき 360°の捩じれを与えつつ巻
回したワイヤ巻体は、そのワイヤ巻体の軸心方向に引き
出す際にワイヤの捩じれが戻されるため、ワイヤ巻体を
軸心回りに回転させることなく捩じれのないワイヤが引
き出されることになり、溶接電極として使用される溶接
用ワイヤの巻体等に利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなペール巻
きは、上端が開口する円筒状容器をその軸心回りに回転
させつつ、その閉塞端である底面側に開口を有すると共
にその軸心方向に平行な他の軸心回りに回転させられる
所定の案内部材内を通して、その閉塞端側にワイヤを案
内することによって、そのワイヤをその円筒状容器の軸
心回りに相対回転する偏心軸を中心とする一円周にそっ
て巻回しつつ積層することで製造される。そのため、円
筒状容器内に収納されたワイヤには、案内部材と円筒状
容器との相対回転に基づいて捩じれが与えられることと
なるのである。
きは、上端が開口する円筒状容器をその軸心回りに回転
させつつ、その閉塞端である底面側に開口を有すると共
にその軸心方向に平行な他の軸心回りに回転させられる
所定の案内部材内を通して、その閉塞端側にワイヤを案
内することによって、そのワイヤをその円筒状容器の軸
心回りに相対回転する偏心軸を中心とする一円周にそっ
て巻回しつつ積層することで製造される。そのため、円
筒状容器内に収納されたワイヤには、案内部材と円筒状
容器との相対回転に基づいて捩じれが与えられることと
なるのである。
【0004】ところで、ペール巻きでは規格で定められ
た所定の大きさの円筒状容器内に所定の重量のワイヤを
収納する必要があることから、上記のようにペール巻き
を製造するに際しては、円筒状容器内にワイヤを供給し
つつその円筒状容器に振動を与えることで充填嵩が高め
られている。このため、ワイヤにも振動が与えられる
が、そのワイヤには円筒状容器内で巻回しつつ積層され
る際に捩じれが与えられて歪まされていることから、振
動によってその歪が開放されてワイヤのばたつきが生じ
るという問題があった。このようにワイヤのばたつきが
生じると、案内部材にワイヤが接触して巻き付いて巻き
取りが不能になり、或いは、収納されたワイヤの輪径ば
らつきや相互の絡みによって使用時のワイヤの引出し性
が低下するのである。なお、本願において『輪径』と
は、円筒状容器内で螺旋状に積層されるワイヤの各層の
直径をいうものである。
た所定の大きさの円筒状容器内に所定の重量のワイヤを
収納する必要があることから、上記のようにペール巻き
を製造するに際しては、円筒状容器内にワイヤを供給し
つつその円筒状容器に振動を与えることで充填嵩が高め
られている。このため、ワイヤにも振動が与えられる
が、そのワイヤには円筒状容器内で巻回しつつ積層され
る際に捩じれが与えられて歪まされていることから、振
動によってその歪が開放されてワイヤのばたつきが生じ
るという問題があった。このようにワイヤのばたつきが
生じると、案内部材にワイヤが接触して巻き付いて巻き
取りが不能になり、或いは、収納されたワイヤの輪径ば
らつきや相互の絡みによって使用時のワイヤの引出し性
が低下するのである。なお、本願において『輪径』と
は、円筒状容器内で螺旋状に積層されるワイヤの各層の
直径をいうものである。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであって、ワイヤのばたつきを好適に抑制し得る捩
じれ入りワイヤ巻体の製造方法および製造装置を提供す
ることにある。
ものであって、ワイヤのばたつきを好適に抑制し得る捩
じれ入りワイヤ巻体の製造方法および製造装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】斯かる目的を達成
するため、第1発明の捩じれ入りワイヤ巻体の製造方法
の要旨とするところは、上端が開口する円筒状容器内に
おいて、軸心回りに捩じれが与えられたワイヤをその円
筒状容器の軸心回りに相対回転する偏心軸を中心とする
一円周に沿って巻回しつつ積層して収納する捩じれ入り
ワイヤ巻体の製造方法であって、(a) 前記円筒状容器の
内周面と前記一円周との間隔が最小となる付近において
その円筒状容器の外側から磁石を用いてその円筒状容器
内の前記ワイヤを引きつけるワイヤ吸引工程を含むこと
にある。
するため、第1発明の捩じれ入りワイヤ巻体の製造方法
の要旨とするところは、上端が開口する円筒状容器内に
おいて、軸心回りに捩じれが与えられたワイヤをその円
筒状容器の軸心回りに相対回転する偏心軸を中心とする
一円周に沿って巻回しつつ積層して収納する捩じれ入り
ワイヤ巻体の製造方法であって、(a) 前記円筒状容器の
内周面と前記一円周との間隔が最小となる付近において
その円筒状容器の外側から磁石を用いてその円筒状容器
内の前記ワイヤを引きつけるワイヤ吸引工程を含むこと
にある。
【0007】
【第1発明の効果】このようにすれば、ワイヤ吸引工程
において、円筒状容器の内周面とその軸心回りに相対回
転する偏心軸を中心とする一円周との間隔が最小となる
付近において、その円筒状容器の外側から磁石を用いて
その円筒状容器内の前記ワイヤが引きつけられる。その
ため、円筒状容器内で巻回しつつ積層されるワイヤは、
その円筒状容器の内周面との距離が最小となる付近、す
なわち最も外周側となる位置の付近において、その円筒
状容器の内周面に引きつけられることから、例え振動が
与えられていても、ワイヤが積層された面内および積層
方向に移動することが抑制されて、その積層された位置
で保持されることとなる。したがって、ワイヤのばたつ
きが抑制されて、ワイヤの絡みや輪径ばらつき等の発生
が好適に抑制される。
において、円筒状容器の内周面とその軸心回りに相対回
転する偏心軸を中心とする一円周との間隔が最小となる
付近において、その円筒状容器の外側から磁石を用いて
その円筒状容器内の前記ワイヤが引きつけられる。その
ため、円筒状容器内で巻回しつつ積層されるワイヤは、
その円筒状容器の内周面との距離が最小となる付近、す
なわち最も外周側となる位置の付近において、その円筒
状容器の内周面に引きつけられることから、例え振動が
与えられていても、ワイヤが積層された面内および積層
方向に移動することが抑制されて、その積層された位置
で保持されることとなる。したがって、ワイヤのばたつ
きが抑制されて、ワイヤの絡みや輪径ばらつき等の発生
が好適に抑制される。
【0008】
【第1発明の他の態様】ここで、好適には、前記捩じれ
入りワイヤ巻体の製造方法は、(b) 前記磁石が前記円筒
状容器内に積層される前記ワイヤの積層面に位置するよ
うに、その円筒状容器の軸心方向に沿ってそれら磁石と
円筒状容器とをその積層面の移動速度に同期して相対移
動させる磁石移動工程を、更に含むものである。
入りワイヤ巻体の製造方法は、(b) 前記磁石が前記円筒
状容器内に積層される前記ワイヤの積層面に位置するよ
うに、その円筒状容器の軸心方向に沿ってそれら磁石と
円筒状容器とをその積層面の移動速度に同期して相対移
動させる磁石移動工程を、更に含むものである。
【0009】このようにすれば、磁石移動工程におい
て、円筒状容器内のワイヤを引きつけるための磁石がワ
イヤの積層面に位置するように、円筒状容器の軸心方向
に沿って磁石と円筒状容器とが積層面の移動速度に同期
して相対移動させられる。そのため、積層面の移動速度
に同期して相対移動させられる磁石によって円筒状容器
内のワイヤが引きつけられることから、その円筒状容器
の軸心方向に沿って複数の磁石を用意することなく、1
つの磁石のみを用いて収納されるワイヤを順次引きつけ
ることが可能となる。なお、本願において『積層面』と
は、円筒状容器内において螺旋状に積層されて略円筒状
を成すワイヤの積層されつつある円筒状の端面をいうも
のとする。
て、円筒状容器内のワイヤを引きつけるための磁石がワ
イヤの積層面に位置するように、円筒状容器の軸心方向
に沿って磁石と円筒状容器とが積層面の移動速度に同期
して相対移動させられる。そのため、積層面の移動速度
に同期して相対移動させられる磁石によって円筒状容器
内のワイヤが引きつけられることから、その円筒状容器
の軸心方向に沿って複数の磁石を用意することなく、1
つの磁石のみを用いて収納されるワイヤを順次引きつけ
ることが可能となる。なお、本願において『積層面』と
は、円筒状容器内において螺旋状に積層されて略円筒状
を成すワイヤの積層されつつある円筒状の端面をいうも
のとする。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記の目的
を達成するための第2発明の捩じれ入りワイヤ巻体の製
造装置の要旨とするところは、上端が開口する円筒状容
器内において、軸心回りに捩じれが与えられたワイヤを
その円筒状容器の軸心回りに相対回転する偏心軸を中心
とする一円周に沿って巻回しつつ積層して収納するため
の捩じれ入りワイヤ巻体の製造装置であって、(c) 下端
側に開口を有すると共に前記偏心軸回りに回転させられ
て前記ワイヤをその円筒状容器の下端側に案内する案内
部材と、(d) 前記円筒状容器の内周面と前記案内部材の
開口との間隔が最小となる付近においてその円筒状容器
の外側に設けられてその円筒状容器内の前記ワイヤを引
きつけるための磁石とを、含むことにある。
を達成するための第2発明の捩じれ入りワイヤ巻体の製
造装置の要旨とするところは、上端が開口する円筒状容
器内において、軸心回りに捩じれが与えられたワイヤを
その円筒状容器の軸心回りに相対回転する偏心軸を中心
とする一円周に沿って巻回しつつ積層して収納するため
の捩じれ入りワイヤ巻体の製造装置であって、(c) 下端
側に開口を有すると共に前記偏心軸回りに回転させられ
て前記ワイヤをその円筒状容器の下端側に案内する案内
部材と、(d) 前記円筒状容器の内周面と前記案内部材の
開口との間隔が最小となる付近においてその円筒状容器
の外側に設けられてその円筒状容器内の前記ワイヤを引
きつけるための磁石とを、含むことにある。
【0011】
【第2発明の効果】このようにすれば、下端側に開口を
有すると共に前記偏心軸すなわち円筒状容器の軸心に平
行な他の軸心回りに回転させられて前記ワイヤを円筒状
容器の下端側に案内する案内部材と、円筒状容器の内周
面と前記案内部材の開口との間隔が最小となる付近にお
いてその円筒状容器の外側に設けられてその円筒状容器
内の前記ワイヤを引きつけるための磁石とを含んで捩じ
れ入りワイヤ巻体の製造装置が構成される。そのため、
案内部材と円筒状容器とは異なる軸心回りにそれぞれ回
転させられることから、その案内部材の開口と円筒状容
器の内周面との間隔がその案内部材の回転角度に応じて
変化させられて、円筒状容器内に収納されるワイヤは、
上記偏心軸を中心とする一円周に沿って巻回されつつ積
層される。この場合において、ワイヤを引きつけるため
の磁石は、案内部材の開口と円筒状容器の内周面との間
隔が最小となる付近、すなわちワイヤが最も外周側に来
る位置の付近に設けられていることから、例え振動が与
えられていても、ワイヤが積層された面内および積層方
向に移動することが抑制されて、その積層された位置で
保持されることとなる。したがって、ワイヤのばたつき
が抑制されて、ワイヤの絡みや輪径ばらつき等の発生が
好適に抑制される。
有すると共に前記偏心軸すなわち円筒状容器の軸心に平
行な他の軸心回りに回転させられて前記ワイヤを円筒状
容器の下端側に案内する案内部材と、円筒状容器の内周
面と前記案内部材の開口との間隔が最小となる付近にお
いてその円筒状容器の外側に設けられてその円筒状容器
内の前記ワイヤを引きつけるための磁石とを含んで捩じ
れ入りワイヤ巻体の製造装置が構成される。そのため、
案内部材と円筒状容器とは異なる軸心回りにそれぞれ回
転させられることから、その案内部材の開口と円筒状容
器の内周面との間隔がその案内部材の回転角度に応じて
変化させられて、円筒状容器内に収納されるワイヤは、
上記偏心軸を中心とする一円周に沿って巻回されつつ積
層される。この場合において、ワイヤを引きつけるため
の磁石は、案内部材の開口と円筒状容器の内周面との間
隔が最小となる付近、すなわちワイヤが最も外周側に来
る位置の付近に設けられていることから、例え振動が与
えられていても、ワイヤが積層された面内および積層方
向に移動することが抑制されて、その積層された位置で
保持されることとなる。したがって、ワイヤのばたつき
が抑制されて、ワイヤの絡みや輪径ばらつき等の発生が
好適に抑制される。
【0012】
【第2発明の他の態様】ここで、好適には、捩じれ入り
ワイヤ巻体の製造装置は、(e) 前記磁石が前記ワイヤの
積層面に位置するように、その磁石と前記円筒状容器と
をその円筒状容器の軸心方向に沿って相対移動させる相
対移動装置を、更に含むものである。
ワイヤ巻体の製造装置は、(e) 前記磁石が前記ワイヤの
積層面に位置するように、その磁石と前記円筒状容器と
をその円筒状容器の軸心方向に沿って相対移動させる相
対移動装置を、更に含むものである。
【0013】このようにすれば、ワイヤを引きつけるた
めの磁石がワイヤの積層面に位置するようにその磁石と
円筒状容器とをその軸心方向に沿って相対移動させる相
対移動装置を更に含んで捩じれ入りワイヤ巻体の製造装
置が構成される。そのため、円筒状容器内のワイヤを引
きつけるための磁石は積層面の移動速度に同期して相対
移動させられることから、その円筒状容器の軸心方向に
沿って複数の磁石を用意することなく、1つの磁石のみ
を用いて収納されるワイヤを順次引きつけることが可能
となる。
めの磁石がワイヤの積層面に位置するようにその磁石と
円筒状容器とをその軸心方向に沿って相対移動させる相
対移動装置を更に含んで捩じれ入りワイヤ巻体の製造装
置が構成される。そのため、円筒状容器内のワイヤを引
きつけるための磁石は積層面の移動速度に同期して相対
移動させられることから、その円筒状容器の軸心方向に
沿って複数の磁石を用意することなく、1つの磁石のみ
を用いて収納されるワイヤを順次引きつけることが可能
となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の捩じれ入りワ
イヤ巻体の製造装置10を示す正面図である。図におい
て、12は溶接電極として使用される溶接用ワイヤ(以
下、単にワイヤ12という)である。このワイヤ12は
給材ドラム14に巻回されており、モータ16によって
給材ドラム14が回転駆動されることにより、ワイヤ1
2は給材ドラム14から巻き戻される。巻き戻されたワ
イヤ12は、モータ18によって回転駆動される送給ド
ラム20に一回巻き付けられており、その送給ドラム2
0の回転に伴って給材ドラム14よりも図の右方向へ送
り出されてその送給ドラム20の下方に送られる。な
お、モータ16は、給材ドラム14から巻き戻されるワ
イヤ12の量が、送給ドラム20によって送り出される
ワイヤ12の量と略同じ量となるように、モータ18と
同調して駆動されるようになっており、給材ドラム14
の近傍にはその回転数を測定するための近接スイッチ2
6が備えられている。
イヤ巻体の製造装置10を示す正面図である。図におい
て、12は溶接電極として使用される溶接用ワイヤ(以
下、単にワイヤ12という)である。このワイヤ12は
給材ドラム14に巻回されており、モータ16によって
給材ドラム14が回転駆動されることにより、ワイヤ1
2は給材ドラム14から巻き戻される。巻き戻されたワ
イヤ12は、モータ18によって回転駆動される送給ド
ラム20に一回巻き付けられており、その送給ドラム2
0の回転に伴って給材ドラム14よりも図の右方向へ送
り出されてその送給ドラム20の下方に送られる。な
お、モータ16は、給材ドラム14から巻き戻されるワ
イヤ12の量が、送給ドラム20によって送り出される
ワイヤ12の量と略同じ量となるように、モータ18と
同調して駆動されるようになっており、給材ドラム14
の近傍にはその回転数を測定するための近接スイッチ2
6が備えられている。
【0016】上記の給材ドラム14と送給ドラム20と
の間には、段差ロール28および矯正器30が配設され
ている。段差ロール28は張力調整用の錘として機能す
るローラ32を備えており、給材ドラム14と送給ドラ
ム20との間におけるワイヤ12の張力を略一定に維持
するようになっている。また、矯正器30は図示しない
複数のローラを備えて構成され、ワイヤ12に繰り返し
曲げを与えて真直化させるものである。
の間には、段差ロール28および矯正器30が配設され
ている。段差ロール28は張力調整用の錘として機能す
るローラ32を備えており、給材ドラム14と送給ドラ
ム20との間におけるワイヤ12の張力を略一定に維持
するようになっている。また、矯正器30は図示しない
複数のローラを備えて構成され、ワイヤ12に繰り返し
曲げを与えて真直化させるものである。
【0017】送給ドラム20の下方には、モータ34に
よって軸心回りに回転駆動される円筒状のガイドヘッド
36が備えられている。このガイドヘッド36は下端側
が開放された円筒状に形成されており、その内周面には
円筒状の上端から下端に向かって螺旋を描くようにガイ
ドチューブ38が固定されている。このガイドヘッド3
6の側方には、作業者の安全を確保するためにガイドヘ
ッド36を下端40まで覆う防護壁42が設けられてお
り、その防護壁42の下端には磁石44が取り付けられ
ている。本実施例においては、ガイドチューブ38が案
内部材に相当する。
よって軸心回りに回転駆動される円筒状のガイドヘッド
36が備えられている。このガイドヘッド36は下端側
が開放された円筒状に形成されており、その内周面には
円筒状の上端から下端に向かって螺旋を描くようにガイ
ドチューブ38が固定されている。このガイドヘッド3
6の側方には、作業者の安全を確保するためにガイドヘ
ッド36を下端40まで覆う防護壁42が設けられてお
り、その防護壁42の下端には磁石44が取り付けられ
ている。本実施例においては、ガイドチューブ38が案
内部材に相当する。
【0018】上記磁石44は、図2に拡大して示すよう
に、防護壁42の内周面下端に固着された断面L字状の
円弧状部材46の下側に位置するように、その円弧状部
材46の上側にリベット等によって固着された取付け治
具48の下面にU字状のボルト50によって取り付けら
れている。すなわち、この磁石44は、ガイドヘッド3
6の軸心方向および周方向の何れにも移動不能に位置固
定されている。なお、上記のモータ34は、一定の回転
速度でガイドヘッド36を回転駆動するものであるが、
パウダクラッチ、トルクリミッタ等を備えて構成され
て、ワイヤ12の張力が大きくなってガイドヘッド36
の回転抵抗が過大になった場合には滑りが発生して、ワ
イヤ12の張力を略一定に調整するようになっている。
に、防護壁42の内周面下端に固着された断面L字状の
円弧状部材46の下側に位置するように、その円弧状部
材46の上側にリベット等によって固着された取付け治
具48の下面にU字状のボルト50によって取り付けら
れている。すなわち、この磁石44は、ガイドヘッド3
6の軸心方向および周方向の何れにも移動不能に位置固
定されている。なお、上記のモータ34は、一定の回転
速度でガイドヘッド36を回転駆動するものであるが、
パウダクラッチ、トルクリミッタ等を備えて構成され
て、ワイヤ12の張力が大きくなってガイドヘッド36
の回転抵抗が過大になった場合には滑りが発生して、ワ
イヤ12の張力を略一定に調整するようになっている。
【0019】上記のガイドヘッド36の更に下方には、
ワイヤ12を収納するためのペールパック52がその軸
心方向に沿って昇降可能に備えられている。本実施例に
おいては、このペールパック52が円筒状容器に相当す
る。なお、図1はペールパック52が最下端まで下降さ
せられた、巻取り終了状態或いは巻き取り開始前の状態
を示している。ペールパック52は上端側が開口する有
底円筒状に形成されているが、図3に断面を示されるよ
うに、その内周側には外縁部を構成する外筒54と同軸
に設けられた内筒56が底面58(すなわち下端である
閉塞端の内面)から立設されている。そして、ガイドヘ
ッド36は、外筒54よりも小さく且つ内筒56よりも
大きい直径に形成されていることから、ペールパック5
2が図1に示される位置よりも十分に上昇させられて、
例えば図3に示されるようにガイドヘッド36の下端4
0がペールパック52の上端よりも下側にある状態で
は、そのガイドヘッド36が外筒54と内筒56との間
に位置させられる。
ワイヤ12を収納するためのペールパック52がその軸
心方向に沿って昇降可能に備えられている。本実施例に
おいては、このペールパック52が円筒状容器に相当す
る。なお、図1はペールパック52が最下端まで下降さ
せられた、巻取り終了状態或いは巻き取り開始前の状態
を示している。ペールパック52は上端側が開口する有
底円筒状に形成されているが、図3に断面を示されるよ
うに、その内周側には外縁部を構成する外筒54と同軸
に設けられた内筒56が底面58(すなわち下端である
閉塞端の内面)から立設されている。そして、ガイドヘ
ッド36は、外筒54よりも小さく且つ内筒56よりも
大きい直径に形成されていることから、ペールパック5
2が図1に示される位置よりも十分に上昇させられて、
例えば図3に示されるようにガイドヘッド36の下端4
0がペールパック52の上端よりも下側にある状態で
は、そのガイドヘッド36が外筒54と内筒56との間
に位置させられる。
【0020】そのため、送給ドラム20から下方に送ら
れたワイヤ12は、ガイドヘッド36がモータ34で回
転駆動されることによってガイドチューブ38が内筒5
6の回りを回転させられた状態で、そのガイドチューブ
38の下端(すなわちペールパック52の底面58側)
に設けられた開口60から引き出されてペールパック5
2内に収納される。このとき、ワイヤ12は軸心回りに
捩じられるが、この捩じれは送給ドラム20よりも上流
側へ伝わることはないため、結局、ペールパック52内
に収納されたワイヤ12には、一巻につき 360°の捩じ
れが与えられる。
れたワイヤ12は、ガイドヘッド36がモータ34で回
転駆動されることによってガイドチューブ38が内筒5
6の回りを回転させられた状態で、そのガイドチューブ
38の下端(すなわちペールパック52の底面58側)
に設けられた開口60から引き出されてペールパック5
2内に収納される。このとき、ワイヤ12は軸心回りに
捩じられるが、この捩じれは送給ドラム20よりも上流
側へ伝わることはないため、結局、ペールパック52内
に収納されたワイヤ12には、一巻につき 360°の捩じ
れが与えられる。
【0021】図1に戻って、上記ペールパック52は、
台車62上に取り付けられ、昇降台64上に取り付けら
れた振動装置66上に搬入され且つ搬出されるようにな
っている。昇降台64は、図示しないモータによってね
じ軸68が回転駆動されることにより昇降させられるよ
うになっている。これにより、ペールパック52内への
ワイヤ12の巻き取り中においては、昇降台64がワイ
ヤ12の引き出し速度に応じた所定の速度で下降させら
れることで、図3に示されるように、ペールパック52
内に螺旋状に収納されつつあるワイヤ12の積層面すな
わち上端面70とガイドヘッド36の先端との距離hが
略一定に保たれる。これら距離h,dは、例えばそれぞ
れ40〜80(mm)程度、20(mm)程度である。
台車62上に取り付けられ、昇降台64上に取り付けら
れた振動装置66上に搬入され且つ搬出されるようにな
っている。昇降台64は、図示しないモータによってね
じ軸68が回転駆動されることにより昇降させられるよ
うになっている。これにより、ペールパック52内への
ワイヤ12の巻き取り中においては、昇降台64がワイ
ヤ12の引き出し速度に応じた所定の速度で下降させら
れることで、図3に示されるように、ペールパック52
内に螺旋状に収納されつつあるワイヤ12の積層面すな
わち上端面70とガイドヘッド36の先端との距離hが
略一定に保たれる。これら距離h,dは、例えばそれぞ
れ40〜80(mm)程度、20(mm)程度である。
【0022】なお、前記磁石44は、ガイドヘッド36
の下端40から上記距離hだけ鉛直方向下方に離隔し且
つペールパック52の外周面から所定距離dだけ離隔し
た位置に固定されている。このため、ペールパック52
の軸心方向において、磁石44は常にワイヤ12の積層
面70に位置する。また、振動装置66の上側にはモー
タ72によって回転駆動される回転台74が備えられて
おり、ペールパック52も一定速度で回転させられる。
本実施例においては、回転台74が回転装置に相当す
る。すなわち、ガイドヘッド36およびペールパック5
2は何れもその軸心回りに回転させられている。但し、
ペールパック52の回転速度はガイドヘッド36の回転
速度に比較して十分に遅く両者は相対回転させられてい
ると共に、図3に示されるように両者の軸心Ch 、Cp
は相互に一致していない。
の下端40から上記距離hだけ鉛直方向下方に離隔し且
つペールパック52の外周面から所定距離dだけ離隔し
た位置に固定されている。このため、ペールパック52
の軸心方向において、磁石44は常にワイヤ12の積層
面70に位置する。また、振動装置66の上側にはモー
タ72によって回転駆動される回転台74が備えられて
おり、ペールパック52も一定速度で回転させられる。
本実施例においては、回転台74が回転装置に相当す
る。すなわち、ガイドヘッド36およびペールパック5
2は何れもその軸心回りに回転させられている。但し、
ペールパック52の回転速度はガイドヘッド36の回転
速度に比較して十分に遅く両者は相対回転させられてい
ると共に、図3に示されるように両者の軸心Ch 、Cp
は相互に一致していない。
【0023】このため、ワイヤ12は、ガイドヘッド3
6内に設けられたガイドチューブ38、すなわちペール
パック52の底面58側の下端に開口60を有すると共
にそのペールパック52の軸心Cp に平行な他の軸心C
h 回りに回転させられるガイドチューブ38を通してペ
ールパック52内に案内される。そして、同図から明ら
かなように、ガイドヘッド36の外周面とペールパック
54の内周面との間隔aは、軸心Ch 或いはCp 回りの
回転角度位置に応じて異なるものとされている。前記ガ
イドチューブ38の開口60は、その間隔aが例えば40
(mm)程度の最小値となる位置に設けられており、前記磁
石44はその間隔a=40(mm)の部分すなわち開口60が
設けられている部分の外側に設けられている。
6内に設けられたガイドチューブ38、すなわちペール
パック52の底面58側の下端に開口60を有すると共
にそのペールパック52の軸心Cp に平行な他の軸心C
h 回りに回転させられるガイドチューブ38を通してペ
ールパック52内に案内される。そして、同図から明ら
かなように、ガイドヘッド36の外周面とペールパック
54の内周面との間隔aは、軸心Ch 或いはCp 回りの
回転角度位置に応じて異なるものとされている。前記ガ
イドチューブ38の開口60は、その間隔aが例えば40
(mm)程度の最小値となる位置に設けられており、前記磁
石44はその間隔a=40(mm)の部分すなわち開口60が
設けられている部分の外側に設けられている。
【0024】以上のように構成された捩じれ入りワイヤ
巻体の製造装置10によってワイヤ巻体12aを製造す
る方法を説明する。
巻体の製造装置10によってワイヤ巻体12aを製造す
る方法を説明する。
【0025】先ず、図1において昇降台64等の右方に
設けられているレール76上に台車62が位置している
状態でその台車62上にペールパック52を載置する。
そして、昇降台64が最下端まで下降させられた状態で
これを回転台74上に移動して、ペールパック52をそ
の軸心が回転台74の回転軸心と一致するように位置さ
せる。一方、給材ドラム14に巻かれているワイヤ12
を段差ロール28、矯正器30、送給ドラム20を介し
てガイドチューブ38先端の開口60から延び出させ
る。そして、昇降台64を最上端すなわちガイドヘッド
36の下端40とペールパック52の底面58との間隔
が前記距離hとなる位置まで上昇させて、給材ドラム1
4,送給ドラム20を回転させると同時にガイドヘッド
36、ペールパック52を軸心回りに回転させることに
より、ワイヤ12がそのペールパック52内に収納され
る。本実施例においては、ペールパック52を軸心回り
に回転させることにより回転工程が、ガイドチューブ3
8内にワイヤ12を通してその開口60から延び出させ
ることにより案内工程がそれぞれ実施される。
設けられているレール76上に台車62が位置している
状態でその台車62上にペールパック52を載置する。
そして、昇降台64が最下端まで下降させられた状態で
これを回転台74上に移動して、ペールパック52をそ
の軸心が回転台74の回転軸心と一致するように位置さ
せる。一方、給材ドラム14に巻かれているワイヤ12
を段差ロール28、矯正器30、送給ドラム20を介し
てガイドチューブ38先端の開口60から延び出させ
る。そして、昇降台64を最上端すなわちガイドヘッド
36の下端40とペールパック52の底面58との間隔
が前記距離hとなる位置まで上昇させて、給材ドラム1
4,送給ドラム20を回転させると同時にガイドヘッド
36、ペールパック52を軸心回りに回転させることに
より、ワイヤ12がそのペールパック52内に収納され
る。本実施例においては、ペールパック52を軸心回り
に回転させることにより回転工程が、ガイドチューブ3
8内にワイヤ12を通してその開口60から延び出させ
ることにより案内工程がそれぞれ実施される。
【0026】このとき、ワイヤ12の充填嵩を高くして
ペールパック52内に所定重量だけ収納するために、収
納中において前記振動装置66が駆動されてペールパッ
ク52に振動が与えられる。しかしながら、ワイヤ12
はガイドヘッド36の回転に基づき一巻につき 360°の
捩じれが与えられつつペールパック52内に収納され
る。そのため、捩じれを与えられたワイヤ12の復元力
と上記振動とによって、そのワイヤ12はペールパック
52内で積層される際に跳ね上がろうとする。この場合
において、本実施例ではワイヤ12の積層面70の高さ
位置の外側に磁石44が備えられていることから、前記
間隔aが最小となる位置にワイヤ12が延び出させられ
る際に、その磁石44によってワイヤ12が引きつけら
れることでその跳ね上がりすなわち『ばたつき』が抑制
される。本実施例においては、この工程がワイヤ吸引工
程に対応する。したがって、ワイヤ12が跳ね上がって
ガイドヘッド36に接触することなく、所定の輪径で収
納され、収納後に例えば 260(m/分) 程度の引出し速度
でワイヤ12を引き出した際にも、殆どワイヤ12相互
の絡みが生じない。なお、上記の引出し速度は、ワイヤ
12を用いて溶接をする際の引出し速度(10[m/分] 程
度)よりも十分速い値である。
ペールパック52内に所定重量だけ収納するために、収
納中において前記振動装置66が駆動されてペールパッ
ク52に振動が与えられる。しかしながら、ワイヤ12
はガイドヘッド36の回転に基づき一巻につき 360°の
捩じれが与えられつつペールパック52内に収納され
る。そのため、捩じれを与えられたワイヤ12の復元力
と上記振動とによって、そのワイヤ12はペールパック
52内で積層される際に跳ね上がろうとする。この場合
において、本実施例ではワイヤ12の積層面70の高さ
位置の外側に磁石44が備えられていることから、前記
間隔aが最小となる位置にワイヤ12が延び出させられ
る際に、その磁石44によってワイヤ12が引きつけら
れることでその跳ね上がりすなわち『ばたつき』が抑制
される。本実施例においては、この工程がワイヤ吸引工
程に対応する。したがって、ワイヤ12が跳ね上がって
ガイドヘッド36に接触することなく、所定の輪径で収
納され、収納後に例えば 260(m/分) 程度の引出し速度
でワイヤ12を引き出した際にも、殆どワイヤ12相互
の絡みが生じない。なお、上記の引出し速度は、ワイヤ
12を用いて溶接をする際の引出し速度(10[m/分] 程
度)よりも十分速い値である。
【0027】なお、前述のようにガイドヘッド36とペ
ールパック52は、相互に異なる回転軸心Ch 、Cp 回
りにそれぞれ回転させられるため、例えば図4に示され
るように積層される各層のワイヤ12の瞬間中心(すな
わちガイドヘッド36の軸心Ch )がペールパック52
の軸心Cp の回りを相対回転させられる。そのため、ペ
ールパック52上におけるガイドチューブ38先端の開
口60の軌跡、すなわちその開口60からペールパック
52内に引き出されて積層されたワイヤ12(ワイヤ巻
体12a)の上面から見た形状は、ペールパック52の
内周面よりも小径の多数の円がその内周面の複数箇所に
おいてそれぞれ内接させられて形成される花びら状を成
す。すなわち、ワイヤ12は、ペールパック52の軸心
Cp 回りに相対回転する偏心軸であるガイドヘッド36
の軸心Ch を中心とする一円周に沿って巻回される。こ
のため、ペールパック52内に収納されたワイヤ12を
引き出して使用するに際して、必要以上にワイヤ12が
巻き戻されることが抑制される。
ールパック52は、相互に異なる回転軸心Ch 、Cp 回
りにそれぞれ回転させられるため、例えば図4に示され
るように積層される各層のワイヤ12の瞬間中心(すな
わちガイドヘッド36の軸心Ch )がペールパック52
の軸心Cp の回りを相対回転させられる。そのため、ペ
ールパック52上におけるガイドチューブ38先端の開
口60の軌跡、すなわちその開口60からペールパック
52内に引き出されて積層されたワイヤ12(ワイヤ巻
体12a)の上面から見た形状は、ペールパック52の
内周面よりも小径の多数の円がその内周面の複数箇所に
おいてそれぞれ内接させられて形成される花びら状を成
す。すなわち、ワイヤ12は、ペールパック52の軸心
Cp 回りに相対回転する偏心軸であるガイドヘッド36
の軸心Ch を中心とする一円周に沿って巻回される。こ
のため、ペールパック52内に収納されたワイヤ12を
引き出して使用するに際して、必要以上にワイヤ12が
巻き戻されることが抑制される。
【0028】このようにしてワイヤ12がペールパック
52内で積層されていく過程において、ワイヤ12の積
層面70が収納量に応じて上昇すると、その上昇量に応
じた高さだけ昇降台64が下降させられる。これによ
り、積層面70の高さが略一定に保たれて、ガイドヘッ
ド36下端とその積層面70との距離が適切な状態に維
持されると共に、磁石44が積層面70の高さ位置に位
置させられて、巻き取り作業の開始時から終了時までの
全時間においてワイヤ12の跳ね上がりが抑制される。
すなわち、本実施例においては、昇降台64が相対移動
装置に相当し、磁石移動工程は、ワイヤの巻き取り中常
時実行されて、磁石44とペールパック52とはペール
パック52の軸心方向に沿って積層面70の移動速度に
同期して相対移動させられることとなる。
52内で積層されていく過程において、ワイヤ12の積
層面70が収納量に応じて上昇すると、その上昇量に応
じた高さだけ昇降台64が下降させられる。これによ
り、積層面70の高さが略一定に保たれて、ガイドヘッ
ド36下端とその積層面70との距離が適切な状態に維
持されると共に、磁石44が積層面70の高さ位置に位
置させられて、巻き取り作業の開始時から終了時までの
全時間においてワイヤ12の跳ね上がりが抑制される。
すなわち、本実施例においては、昇降台64が相対移動
装置に相当し、磁石移動工程は、ワイヤの巻き取り中常
時実行されて、磁石44とペールパック52とはペール
パック52の軸心方向に沿って積層面70の移動速度に
同期して相対移動させられることとなる。
【0029】上記のようにして昇降台64が所定位置ま
で下降させられて、所定量のワイヤ12がペールパック
52内に収納されると、モータ16,18,34,72
等が停止させられ、昇降台64が下端位置まで下降させ
られる。そして、ワイヤ12を切断した後、台車62を
回転台74上から移動させることにより、ワイヤ12が
収納されたペールパック52を搬出することにより、一
連の捩じれ入りワイヤ巻体の製造工程が終了させられ
る。
で下降させられて、所定量のワイヤ12がペールパック
52内に収納されると、モータ16,18,34,72
等が停止させられ、昇降台64が下端位置まで下降させ
られる。そして、ワイヤ12を切断した後、台車62を
回転台74上から移動させることにより、ワイヤ12が
収納されたペールパック52を搬出することにより、一
連の捩じれ入りワイヤ巻体の製造工程が終了させられ
る。
【0030】このようにして製造された捩じれ入りワイ
ヤ巻体は、巻回されたワイヤ12を引き出す際にワイヤ
12の捩じれが戻されるため、ペールパック52を回転
させることなく捩じれのないワイヤ12が得られる。こ
のため、ワイヤ12を捩じることなく巻回し、引き出す
際にペールパック52を回転させる場合に比較して大容
量のワイヤ12を収納することができ、本実施例では25
0 〜350(kg) 程度のワイヤ12を収納するようになって
いる。
ヤ巻体は、巻回されたワイヤ12を引き出す際にワイヤ
12の捩じれが戻されるため、ペールパック52を回転
させることなく捩じれのないワイヤ12が得られる。こ
のため、ワイヤ12を捩じることなく巻回し、引き出す
際にペールパック52を回転させる場合に比較して大容
量のワイヤ12を収納することができ、本実施例では25
0 〜350(kg) 程度のワイヤ12を収納するようになって
いる。
【0031】ここで、図5は上記の捩じれ入りワイヤ巻
体の品質を、磁石44が用いられていない従来の製造装
置で製造された捩じれ入りワイヤ巻体と比較して示す図
であり、(a) はペールパック52内における収納輪径の
バラツキを、(b) はペールパック52からワイヤ12を
引き出した際の線グセをそれぞれ表している。なお、収
納輪径バラツキは、図4に示されるように花びら状に積
層されるワイヤ12の各層の直径Dのバラツキを測定し
たものである。また、線グセは図6に示されるようにペ
ールパック52内のワイヤ12の上端面70に引き出し
治具78を乗せてワイヤ12を引き出し、例えば2(m)程
度の所定長さで切断して床上に置いた際の単位長さ
(L)あたりのうねりの大きさ(W)であるうねり率
(W/L)と、立ち上がり(H)すなわち平面に置いた
ときのワイヤ12の跳ね上がりの大きさとを測定したも
のである。
体の品質を、磁石44が用いられていない従来の製造装
置で製造された捩じれ入りワイヤ巻体と比較して示す図
であり、(a) はペールパック52内における収納輪径の
バラツキを、(b) はペールパック52からワイヤ12を
引き出した際の線グセをそれぞれ表している。なお、収
納輪径バラツキは、図4に示されるように花びら状に積
層されるワイヤ12の各層の直径Dのバラツキを測定し
たものである。また、線グセは図6に示されるようにペ
ールパック52内のワイヤ12の上端面70に引き出し
治具78を乗せてワイヤ12を引き出し、例えば2(m)程
度の所定長さで切断して床上に置いた際の単位長さ
(L)あたりのうねりの大きさ(W)であるうねり率
(W/L)と、立ち上がり(H)すなわち平面に置いた
ときのワイヤ12の跳ね上がりの大きさとを測定したも
のである。
【0032】図から明らかなように、本実施例によれ
ば、磁石44が用いられていない場合に比較して収納輪
径バラツキが小さく、線グセも改善される傾向にある。
なお、これらの図に示される値は、ペールパック52内
にワイヤ12を収納する際の巻取り速度を、例えば1000
(m/分) とした場合の品質を表したものである。一般に
巻き取り速度が速くなる程品質が低下する傾向にあるた
め、巻取り速度が遅い場合には輪径バラツキ、線グセ
共、更に小さくなる。
ば、磁石44が用いられていない場合に比較して収納輪
径バラツキが小さく、線グセも改善される傾向にある。
なお、これらの図に示される値は、ペールパック52内
にワイヤ12を収納する際の巻取り速度を、例えば1000
(m/分) とした場合の品質を表したものである。一般に
巻き取り速度が速くなる程品質が低下する傾向にあるた
め、巻取り速度が遅い場合には輪径バラツキ、線グセ
共、更に小さくなる。
【0033】ところで、上記のような捩じり入りワイヤ
巻体は、例えば、図7に示されるような溶接ロボット8
0による溶接作業において溶接電極としてワイヤ12を
供給するために用いられるものである。この溶接ロボッ
ト80を用いた溶接作業においては、ペールパック52
から引き出されたワイヤ12がトーチ82の先端から溶
接部に向かって突き出される。このような溶接作業にお
いては、ワイヤ12が溶接部の狙い位置に確実に向かう
ことが望ましい。図8は、ワイヤ12を溶接部に向かっ
て突き出させた際の目標位置からのずれ量を評価したパ
ンチングテストの結果を示すものである。図において、
横軸はワイヤ12の150 (mm)毎の位置番号すなわち測定
回数を、縦軸はx軸方向、y軸方向のそれぞれの座標位
置を示す。
巻体は、例えば、図7に示されるような溶接ロボット8
0による溶接作業において溶接電極としてワイヤ12を
供給するために用いられるものである。この溶接ロボッ
ト80を用いた溶接作業においては、ペールパック52
から引き出されたワイヤ12がトーチ82の先端から溶
接部に向かって突き出される。このような溶接作業にお
いては、ワイヤ12が溶接部の狙い位置に確実に向かう
ことが望ましい。図8は、ワイヤ12を溶接部に向かっ
て突き出させた際の目標位置からのずれ量を評価したパ
ンチングテストの結果を示すものである。図において、
横軸はワイヤ12の150 (mm)毎の位置番号すなわち測定
回数を、縦軸はx軸方向、y軸方向のそれぞれの座標位
置を示す。
【0034】パンチングテストは、図7に示されるよう
に、試験台84に向かってワイヤ12を突き出させ、そ
の試験台84上に狙い位置を原点(x=0,y=0)と
してx軸とy軸とを適当な方向にとった直交座標におい
て、ワイヤ12が当たった位置のxおよびyの値をそれ
ぞれ読み取るものである。評価を行うに当たって、図7
にEで示される突き出し長さ(すなわちトーチ82先端
から試験台84までの距離)は150(mm) 程度とし、1回
の突き出し毎にトーチ82先端部においてワイヤ12を
切断した。これによって、ワイヤ12の150(mm) 毎の各
位置おける狙い位置からのずれが測定されることにな
る。
に、試験台84に向かってワイヤ12を突き出させ、そ
の試験台84上に狙い位置を原点(x=0,y=0)と
してx軸とy軸とを適当な方向にとった直交座標におい
て、ワイヤ12が当たった位置のxおよびyの値をそれ
ぞれ読み取るものである。評価を行うに当たって、図7
にEで示される突き出し長さ(すなわちトーチ82先端
から試験台84までの距離)は150(mm) 程度とし、1回
の突き出し毎にトーチ82先端部においてワイヤ12を
切断した。これによって、ワイヤ12の150(mm) 毎の各
位置おける狙い位置からのずれが測定されることにな
る。
【0035】上記の図8は、例えば1000(m/分) の巻取
り速度でペールパック52内にワイヤ12を収納した場
合の測定結果を示すものであるが、図から明らかなよう
に、本実施例によれば、このように巻取り速度が速い場
合にも、十分に狙い位置からのずれが小さくされる。こ
れに対して、図9は、磁石44が用いられていない従来
の製造装置で、例えば 600(m/分) 程度の低速でペール
パック52内にワイヤ12を巻き取った捩じり入りワイ
ヤ巻体を同様に評価した結果を示すものであるが、本実
施例よりも低速で巻き取られたものであるにも拘わら
ず、狙い位置からのずれがやや大きくなっている。前述
のように、捩じれ入りワイヤ巻体の品質は高速で巻き取
る程低下する傾向にあることを考慮すると、本実施例に
おいて線グセが大幅に改善されていることが明らかであ
る。
り速度でペールパック52内にワイヤ12を収納した場
合の測定結果を示すものであるが、図から明らかなよう
に、本実施例によれば、このように巻取り速度が速い場
合にも、十分に狙い位置からのずれが小さくされる。こ
れに対して、図9は、磁石44が用いられていない従来
の製造装置で、例えば 600(m/分) 程度の低速でペール
パック52内にワイヤ12を巻き取った捩じり入りワイ
ヤ巻体を同様に評価した結果を示すものであるが、本実
施例よりも低速で巻き取られたものであるにも拘わら
ず、狙い位置からのずれがやや大きくなっている。前述
のように、捩じれ入りワイヤ巻体の品質は高速で巻き取
る程低下する傾向にあることを考慮すると、本実施例に
おいて線グセが大幅に改善されていることが明らかであ
る。
【0036】要するに、本実施例においては、ワイヤ吸
引工程において、ペールパック52の内周面とその軸心
Cp 回りに相対回転する偏心軸であるガイドヘッド36
の軸心Ch を中心とする一円周との間隔aが最小となる
付近において、そのペールパック52の外側から磁石4
4を用いてそのペールパック52内の前記ワイヤ12が
引きつけられる。そのため、ペールパック52内で巻回
しつつ積層されるワイヤ12は、そのペールパック52
の内周面との距離が最小となる付近、すなわち最も外周
側となる位置の付近において、そのペールパック52の
内周面に引きつけられることから、例え振動が与えられ
ていても、ワイヤ12が積層された面70内および積層
方向に移動することが抑制されて、その積層された位置
で保持されることとなる。したがって、ワイヤ12のば
たつきが抑制されて、ワイヤ12の絡みや輪径ばらつき
等の発生が好適に抑制される。
引工程において、ペールパック52の内周面とその軸心
Cp 回りに相対回転する偏心軸であるガイドヘッド36
の軸心Ch を中心とする一円周との間隔aが最小となる
付近において、そのペールパック52の外側から磁石4
4を用いてそのペールパック52内の前記ワイヤ12が
引きつけられる。そのため、ペールパック52内で巻回
しつつ積層されるワイヤ12は、そのペールパック52
の内周面との距離が最小となる付近、すなわち最も外周
側となる位置の付近において、そのペールパック52の
内周面に引きつけられることから、例え振動が与えられ
ていても、ワイヤ12が積層された面70内および積層
方向に移動することが抑制されて、その積層された位置
で保持されることとなる。したがって、ワイヤ12のば
たつきが抑制されて、ワイヤ12の絡みや輪径ばらつき
等の発生が好適に抑制される。
【0037】また、本実施例においては、ワイヤ12の
積層面70が収納量に応じて上昇すると、磁石移動工程
において、その上昇量に応じた高さだけ昇降台64が下
降させられて、積層面70の高さが略一定に保たれ、ガ
イドヘッド36下端とその積層面70との距離が適切な
状態に維持されると共に、磁石44が積層面70の高さ
位置に位置させられる。すなわち、実質的に、ペールパ
ック52内のワイヤ12を引きつけるための磁石44が
ワイヤ12の積層面70に位置するように、ペールパッ
ク52の軸心Cp 方向に沿って磁石44とペールパック
52とが積層面70の移動速度に同期して相対移動させ
られる。そのため、積層面70の移動速度に同期して相
対移動させられる磁石44によってペールパック52内
のワイヤ12が引きつけられることから、そのペールパ
ック52の軸心方向に沿って複数の磁石44を用意する
ことなく、1つの磁石44のみを用いて収納されるワイ
ヤ12を順次引きつけることが可能となる。
積層面70が収納量に応じて上昇すると、磁石移動工程
において、その上昇量に応じた高さだけ昇降台64が下
降させられて、積層面70の高さが略一定に保たれ、ガ
イドヘッド36下端とその積層面70との距離が適切な
状態に維持されると共に、磁石44が積層面70の高さ
位置に位置させられる。すなわち、実質的に、ペールパ
ック52内のワイヤ12を引きつけるための磁石44が
ワイヤ12の積層面70に位置するように、ペールパッ
ク52の軸心Cp 方向に沿って磁石44とペールパック
52とが積層面70の移動速度に同期して相対移動させ
られる。そのため、積層面70の移動速度に同期して相
対移動させられる磁石44によってペールパック52内
のワイヤ12が引きつけられることから、そのペールパ
ック52の軸心方向に沿って複数の磁石44を用意する
ことなく、1つの磁石44のみを用いて収納されるワイ
ヤ12を順次引きつけることが可能となる。
【0038】また、本実施例においては、下端側に開口
60を有すると共にペールパック52の軸心Cp に平行
な他の軸心であるガイドヘッド36の軸心Ch 回りに回
転させられて前記ワイヤ12をペールパック52の下端
側に案内するガイドチューブ38と、ペールパック52
の内周面とガイドチューブ38の開口60との間隔aが
最小となる付近においてそのペールパック52の外側に
設けられてそのペールパック52内のワイヤ12を引き
つけるための磁石44とを含んで捩じれ入りワイヤ巻体
の製造装置10が構成される。そのため、ガイドチュー
ブ38とペールパック52とは異なる軸心Ch ,Cp 回
りにそれぞれ回転させられることから、そのガイドチュ
ーブ38の開口60とペールパック52の内周面との間
隔aがそのガイドチューブ38の回転角度に応じて変化
させられて、ペールパック52内に収納されるワイヤ1
2は、上記軸心Ch を中心とする一円周に沿って巻回さ
れつつ積層される。この場合において、ワイヤ12を引
きつけるための磁石44は、ガイドチューブ38の開口
60とペールパック52の内周面との間隔aが最小とな
る付近、すなわちワイヤ12が最も外周側に来る位置の
付近に設けられていることから、例え充填嵩を高めるた
めに振動が与えられていても、ワイヤ12が積層された
面70内および積層方向に移動することが抑制されて、
その積層された位置で保持されることとなる。したがっ
て、ワイヤ12のばたつきが抑制されて、ワイヤ12の
絡みや輪径ばらつき等の発生が好適に抑制される。
60を有すると共にペールパック52の軸心Cp に平行
な他の軸心であるガイドヘッド36の軸心Ch 回りに回
転させられて前記ワイヤ12をペールパック52の下端
側に案内するガイドチューブ38と、ペールパック52
の内周面とガイドチューブ38の開口60との間隔aが
最小となる付近においてそのペールパック52の外側に
設けられてそのペールパック52内のワイヤ12を引き
つけるための磁石44とを含んで捩じれ入りワイヤ巻体
の製造装置10が構成される。そのため、ガイドチュー
ブ38とペールパック52とは異なる軸心Ch ,Cp 回
りにそれぞれ回転させられることから、そのガイドチュ
ーブ38の開口60とペールパック52の内周面との間
隔aがそのガイドチューブ38の回転角度に応じて変化
させられて、ペールパック52内に収納されるワイヤ1
2は、上記軸心Ch を中心とする一円周に沿って巻回さ
れつつ積層される。この場合において、ワイヤ12を引
きつけるための磁石44は、ガイドチューブ38の開口
60とペールパック52の内周面との間隔aが最小とな
る付近、すなわちワイヤ12が最も外周側に来る位置の
付近に設けられていることから、例え充填嵩を高めるた
めに振動が与えられていても、ワイヤ12が積層された
面70内および積層方向に移動することが抑制されて、
その積層された位置で保持されることとなる。したがっ
て、ワイヤ12のばたつきが抑制されて、ワイヤ12の
絡みや輪径ばらつき等の発生が好適に抑制される。
【0039】また、本実施例によれば、ワイヤ12を引
きつけるための磁石44がワイヤ12の積層面70に位
置するようにその磁石44とペールパック52とをその
軸心Cp 方向に沿って相対移動させる相対移動装置とし
て機能する昇降台64を更に含んで捩じれ入りワイヤ巻
体の製造装置10が構成される。そのため、ペールパッ
ク52内のワイヤ12を引きつけるための磁石44は実
質的に積層面70の移動速度に同期して相対移動させら
れることから、そのペールパック52の軸心C p 方向に
沿って複数の磁石44を用意することなく、1つの磁石
44のみを用いて収納されるワイヤ12を順次引きつけ
ることが可能となる。
きつけるための磁石44がワイヤ12の積層面70に位
置するようにその磁石44とペールパック52とをその
軸心Cp 方向に沿って相対移動させる相対移動装置とし
て機能する昇降台64を更に含んで捩じれ入りワイヤ巻
体の製造装置10が構成される。そのため、ペールパッ
ク52内のワイヤ12を引きつけるための磁石44は実
質的に積層面70の移動速度に同期して相対移動させら
れることから、そのペールパック52の軸心C p 方向に
沿って複数の磁石44を用意することなく、1つの磁石
44のみを用いて収納されるワイヤ12を順次引きつけ
ることが可能となる。
【0040】以上、本発明の一実施例を図面を参照して
詳細に説明したが、本発明は、更に別の態様でも実施さ
れる。
詳細に説明したが、本発明は、更に別の態様でも実施さ
れる。
【0041】例えば、実施例においては、磁石44が常
に積層面70に位置させられていたが、磁石44の磁力
が十分に強い場合には積層面70よりも僅かに下側に位
置するように設けられていてもよい。このようにすれ
ば、ワイヤ12がやや下方に向かって引きつけられるこ
とから、ワイヤ12のばたつきを一層確実に抑制でき
る。なお、磁石44は、ワイヤ12のばたつきが十分に
抑制できる範囲で積層面70よりも上側に設けられてい
ても差し支えない。
に積層面70に位置させられていたが、磁石44の磁力
が十分に強い場合には積層面70よりも僅かに下側に位
置するように設けられていてもよい。このようにすれ
ば、ワイヤ12がやや下方に向かって引きつけられるこ
とから、ワイヤ12のばたつきを一層確実に抑制でき
る。なお、磁石44は、ワイヤ12のばたつきが十分に
抑制できる範囲で積層面70よりも上側に設けられてい
ても差し支えない。
【0042】また、実施例においては、磁石44とペー
ルパック52との間隔dが例えば20(mm)程度にされてい
たが、この間隔はペールパック52の直径や磁力等に応
じて適宜設定される。
ルパック52との間隔dが例えば20(mm)程度にされてい
たが、この間隔はペールパック52の直径や磁力等に応
じて適宜設定される。
【0043】また、実施例においては、磁石44がガイ
ドヘッド36の側方に備えられた防護壁42の下端に設
けられていたが、ワイヤ12の積層面70に対する高さ
位置が略一定とされ、且つペールパック52の周方向の
位置が固定されていれば、他の部材、例えばネジ軸68
の上端部や、別個に立設された他の部材に取り付けられ
ていても差し支えない。
ドヘッド36の側方に備えられた防護壁42の下端に設
けられていたが、ワイヤ12の積層面70に対する高さ
位置が略一定とされ、且つペールパック52の周方向の
位置が固定されていれば、他の部材、例えばネジ軸68
の上端部や、別個に立設された他の部材に取り付けられ
ていても差し支えない。
【0044】また、実施例においては、昇降台64が下
降することによって磁石44が積層面70に対して相対
移動させられていたが、ペールパック52の軸心方向に
沿ってその略全長に亘って複数或いは十分に長い磁石4
4が備えられている場合には、磁石44の相対移動は不
要である。このような場合には、例えば、磁石44を昇
降台64上に設けることができる。
降することによって磁石44が積層面70に対して相対
移動させられていたが、ペールパック52の軸心方向に
沿ってその略全長に亘って複数或いは十分に長い磁石4
4が備えられている場合には、磁石44の相対移動は不
要である。このような場合には、例えば、磁石44を昇
降台64上に設けることができる。
【0045】また、磁石44を昇降台64上に設ける場
合において、ペールパック52の軸心方向に沿って複数
の電磁石を設け、積層面70の上昇速度に同期してオン
・オフ作動させてもよい。このようにすれば、実質的に
磁石44が相対移動させられることとなる。
合において、ペールパック52の軸心方向に沿って複数
の電磁石を設け、積層面70の上昇速度に同期してオン
・オフ作動させてもよい。このようにすれば、実質的に
磁石44が相対移動させられることとなる。
【0046】その他、一々例示はしないが、本発明は、
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るもので
ある。
その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得るもので
ある。
【図1】本発明の一実施例の捩じれ入りワイヤ巻体の製
造装置の構成を示す図である。
造装置の構成を示す図である。
【図2】図1の捩じれ入りワイヤ巻体の製造装置に備え
られている磁石の取付け状態を説明する図である。
られている磁石の取付け状態を説明する図である。
【図3】図1の捩じれ入りワイヤ巻体の製造装置に備え
られているガイドヘッド等とペールパックとの位置関係
を説明する図である。
られているガイドヘッド等とペールパックとの位置関係
を説明する図である。
【図4】ペールパック52内に収納されたワイヤの積層
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図5】図1の捩じれ入りワイヤ巻体の製造装置によっ
て製造された捩じれ入りワイヤ巻体の品質を説明する図
であって、(a) は収納輪径のバラツキを、(b) は線グセ
をそれぞれ説明する図である。
て製造された捩じれ入りワイヤ巻体の品質を説明する図
であって、(a) は収納輪径のバラツキを、(b) は線グセ
をそれぞれ説明する図である。
【図6】線グセの測定方法を説明する図である。
【図7】パンチングテストの方法を説明するための図で
ある。
ある。
【図8】パンチングテストの結果を示す図である。
【図9】従来の捩じれ入りワイヤ巻体の製造装置で製造
された捩じれ入りワイヤ巻体のパンチングテストの結果
を説明する図である。
された捩じれ入りワイヤ巻体のパンチングテストの結果
を説明する図である。
12:ワイヤ 38:ガイドチューブ(案内部材) 44:磁石 52:ペールパック(円筒状容器) 64:昇降台(相対移動装置) 70:積層面
Claims (4)
- 【請求項1】 上端が開口する円筒状容器内において、
軸心回りに捩じれが与えられたワイヤを該円筒状容器の
軸心回りに相対回転する偏心軸を中心とする一円周に沿
って巻回しつつ積層して収納する捩じれ入りワイヤ巻体
の製造方法であって、 前記円筒状容器の内周面と前記一円周との間隔が最小と
なる付近において該円筒状容器の外側から磁石を用いて
該円筒状容器内の前記ワイヤを引きつけるワイヤ吸引工
程を含むことを特徴とする捩じれ入りワイヤ巻体の製造
方法。 - 【請求項2】 前記磁石が前記円筒状容器内に積層され
る前記ワイヤの積層面に位置するように、該円筒状容器
の軸心方向に沿って該磁石と該円筒状容器とを該積層面
の移動速度に同期して相対移動させる磁石移動工程を、
更に含むものである請求項1の捩じれ入りワイヤ巻体の
製造方法。 - 【請求項3】 上端が開口する円筒状容器内において、
軸心回りに捩じれが与えられたワイヤを該円筒状容器の
軸心回りに相対回転する偏心軸を中心とする一円周に沿
って巻回しつつ積層して収納するための捩じれ入りワイ
ヤ巻体の製造装置であって、 下端側に開口を有すると共に前記偏心軸回りに回転させ
られて前記ワイヤを該円筒状容器の下端側に案内する案
内部材と、 前記円筒状容器の内周面と前記案内部材の開口との間隔
が最小となる付近において該円筒状容器の外側に設けら
れて該円筒状容器内の前記ワイヤを引きつけるための磁
石とを、含むことを特徴とする捩じれ入りワイヤ巻体の
製造装置。 - 【請求項4】 前記磁石が前記ワイヤの積層面に位置す
るように、該磁石と前記円筒状容器とを該円筒状容器の
軸心方向に沿って相対移動させる相対移動装置を、更に
含むものである請求項3の捩じれ入りワイヤ巻体の製造
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14136296A JPH09323120A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 捩じれ入りワイヤ巻体の製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14136296A JPH09323120A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 捩じれ入りワイヤ巻体の製造方法および製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09323120A true JPH09323120A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15290222
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14136296A Pending JPH09323120A (ja) | 1996-06-04 | 1996-06-04 | 捩じれ入りワイヤ巻体の製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09323120A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100494016B1 (ko) * | 2000-12-21 | 2005-06-13 | 현대종합금속 주식회사 | 대용량 용접용 와이어의 적층체 및 그 적층방법 |
| US7178755B2 (en) | 2003-07-30 | 2007-02-20 | Lincoln Global, Inc | Retainer ring for wire package |
| US7367452B1 (en) | 2004-06-22 | 2008-05-06 | Lincoln Global, Inc. | Retainer ring for a wire package and method of using the same |
| CN113501383A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-10-15 | 江苏亨鑫科技有限公司 | 一种线缆收线排线方法及相关设备 |
| CN118182989A (zh) * | 2024-05-17 | 2024-06-14 | 金桥焊材(江苏)有限公司 | 一种全自动化上下料桶装焊丝生产存储系统 |
-
1996
- 1996-06-04 JP JP14136296A patent/JPH09323120A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100494016B1 (ko) * | 2000-12-21 | 2005-06-13 | 현대종합금속 주식회사 | 대용량 용접용 와이어의 적층체 및 그 적층방법 |
| US7178755B2 (en) | 2003-07-30 | 2007-02-20 | Lincoln Global, Inc | Retainer ring for wire package |
| US7367452B1 (en) | 2004-06-22 | 2008-05-06 | Lincoln Global, Inc. | Retainer ring for a wire package and method of using the same |
| US7798326B2 (en) | 2004-06-22 | 2010-09-21 | Lincoln Global, Inc. | Retainer ring for a wire package and method of using the same |
| US7987982B2 (en) | 2004-06-22 | 2011-08-02 | Lincoln Global, Inc. | Retainer ring for a wire package and method of using the same |
| CN113501383A (zh) * | 2021-07-29 | 2021-10-15 | 江苏亨鑫科技有限公司 | 一种线缆收线排线方法及相关设备 |
| CN118182989A (zh) * | 2024-05-17 | 2024-06-14 | 金桥焊材(江苏)有限公司 | 一种全自动化上下料桶装焊丝生产存储系统 |
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