JPH09323149A - 鋳造用金型の鋳抜ピン構造 - Google Patents

鋳造用金型の鋳抜ピン構造

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JPH09323149A
JPH09323149A JP14032696A JP14032696A JPH09323149A JP H09323149 A JPH09323149 A JP H09323149A JP 14032696 A JP14032696 A JP 14032696A JP 14032696 A JP14032696 A JP 14032696A JP H09323149 A JPH09323149 A JP H09323149A
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光久 竹藤
Shohachi Naruse
庄八 成瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋳抜ピン本体の盲孔の内周面と冷却水パイプ
の外周面との間に形成される冷却水通路の間隙を均一化
することが可能であり、しかも製造が容易な鋳造用金型
の鋳抜ピン構造を提供する 【解決手段】 閉塞された先端側が縮径する段付きの盲
孔24を鋳抜ピン本体23の内部に形成し、この盲孔2
4の内部に冷却水パイプ25を遊嵌することにより、盲
孔24の内周面と冷却水パイプ25の外周面との間に冷
却水通路26を画成する。前記冷却水パイプ25を一体
成形された段付きパイプから構成することにより、各セ
グメント253 ,254 ,255 の同心性を確保し、冷
却水通路26の間隙α,β,γを均一に保持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閉塞された先端側
が縮径する段付きの盲孔を鋳抜ピン本体の内部に形成
し、この盲孔の内部に冷却水パイプを遊嵌することによ
り、前記盲孔の内周面と前記冷却水パイプの外周面との
間に略均一な間隙を形成してなる鋳造用金型の鋳抜ピン
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】鋳物製品に鋳抜孔を形成するために使用
される鋳抜ピンは、鋳抜ピン本体の内部に軸方向に形成
された盲孔を備えており、その盲孔の内部に冷却水パイ
プが遊嵌する。冷却水パイプから盲孔の先端に供給され
た冷却水は、盲孔の内周面と冷却水パイプの外周面との
間に形成された冷却水通路を流通する間に、溶湯に接触
して加熱された鋳抜ピンを冷却する。
【0003】ところで、先端側が縮径する鋳抜孔を形成
する際に使用される鋳抜ピンは、その鋳抜ピン本体の外
径及び盲孔の内径が共に段付きに形成されており、盲孔
の内周面と冷却水パイプの外周面との間に形成される前
記冷却水通路の間隙を略一定に保持すべく、冷却水パイ
プの外径も段付きに形成されている。従来、かかる段付
きの冷却水パイプは、直径の異なる複数本のパイプをロ
ー付けで一体に結合することにより製造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、直径の
異なる複数本のパイプをロー付けで一体に結合したもの
は、そのロー付け加工が面倒であるばかりか、ロー付け
加工時に各パイプの同心性を維持することが難しく、そ
の偏心誤差によって前記冷却水通路の間隙が不均衡にな
り、冷却水の流量が不安定になったり流路面積の狭い部
分に冷却水中の異物が詰まったりする問題があった。
【0005】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、鋳抜ピン本体の盲孔の内周面と冷却水パイプの外周
面との間に形成される冷却水通路の間隙を均一化するこ
とが可能であり、しかも加工が容易な鋳造用金型の鋳抜
ピン構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、閉塞された先端側が
縮径する段付きの盲孔を鋳抜ピン本体の内部に形成し、
この盲孔の内部に冷却水パイプを遊嵌することにより、
前記盲孔の内周面と前記冷却水パイプの外周面との間に
略均一な間隙を形成してなる鋳造用金型の鋳抜ピン構造
において、前記冷却水パイプを、一体成形した段付きパ
イプから構成したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0008】図1〜図3は本発明の一実施例を示すもの
で、図1はシリンダブロックの横断面図、図2はシリン
ダブロックを鋳造する金型の横断面図、図3は鋳抜ピン
の縦断面図である。
【0009】図1に示すように、アルミニューム合金製
のシリンダブロック1は、複数のシリンダボアを囲繞す
るシリンダブロック外壁2と、このシリンダブロック外
壁2の下部に一体に連なるクランクケース3とから構成
される。シリンダブロック外壁2には、エンジン冷却水
が循環するウオータジャケット4と、デッキ面5に図示
せぬシリンダヘッドを結合するボルト孔の下孔となる段
付きの鋳抜孔6,6と、潤滑油通路を構成する鋳抜孔7
とが形成される。またクランクケース3の内部には、図
示せぬクランクシャフトのジャーナル部を支持するジャ
ーナル支持壁8が一体に形成される。
【0010】次に、図2に基づいて前記シリンダブロッ
ク1を鋳造するための金型Dの構造を説明する。
【0011】金型Dは、昇降自在な上型11と、左右方
向に開閉自在に2分割された一対の側壁12,13と、
両側壁12,13を摺動自在に支持する下型14とより
構成されており、これら上型11、側壁12,13及び
下型14間にアルミニューム溶湯が注入されるキャビテ
ィ15が画成される。
【0012】前記ウオータジャケット4を形成するため
の砂中子16が、両側壁12,13間のキャビティ15
に図示せぬ支持手段を介して支持される。また上型11
を上下に貫通するように支持された段付きの鋳抜ピン1
7,17及び段無しの鋳抜ピン18の先端が、砂中子1
6の外側のキャビティ15内に突出する。段付きの鋳抜
ピン17,17は前記ボルト孔の下孔となる鋳抜孔6,
6を形成するためのものであり、また段無しの鋳抜ピン
18は前記潤滑油通路を構成する鋳抜孔7を形成するた
めのものである。尚、図2では段付きの鋳抜ピン17,
17を2本、段無しの鋳抜ピン18を1本示している
が、金型Dの図示せぬ断面位置に更に多数の鋳抜ピンが
配置されている。
【0013】上型11の上面には、前記段付きの鋳抜ピ
ン17,17を支持する冷却水ブロック19,19と、
前記段無しの鋳抜ピン18を支持する冷却水ブロック2
0とが設けられる。各冷却水ブロック19,19,20
には冷却水供給管21及び冷却水排出管22が接続さ
れ、冷却水供給管21から供給された冷却水は各鋳抜ピ
ン17,17,18の内部を通過し、それら鋳抜ピン1
7,17,18を冷却して温度上昇した冷却水は冷却水
排出管22を経て排出される。
【0014】次に、図3に基づいて前記段付きの鋳抜ピ
ン17の構造を説明する。
【0015】鋳抜ピン17は外側の鋳抜ピン本体23
と、その内部に軸方向に穿設された盲孔24に遊嵌する
冷却水パイプ25とを備える。鋳抜ピン本体23は、2
個の段部231 ,232 を介して連設された基端側の第
1セグメント233 と、中間の第2セグメント23
4 と、先端側の第3セグメント235 とを有しており、
各セグメント233 ,234 ,235 の外径及び内径
(即ち、盲孔24の内径)は、第1セグメント233 か
ら第2、第3セグメント234 ,235 に向けて順次縮
径している。
【0016】前記盲孔24の内部に遊嵌する冷却水パイ
プ25は一体成形された段付きパイプから構成されてお
り、2個の段部251 ,252 を介して連設された基端
側の第1セグメント253 と、中間の第2セグメント2
54 と、先端側の第3セグメント255 とは、その外径
が第1セグメント253 から第2、第3セグメント25
4 ,255 に向けて順次縮径している。これにより、冷
却水パイプ25の外周面と盲孔24の内周面との間に円
環状の冷却水通路26が画成され、その冷却水通路26
の間隙α,β,γの大きさは、冷却水パイプ25の第1
〜第3セグメント253 〜255 にそれぞれに対応する
部分で略等しくなっている。
【0017】冷却水パイプ25の第1セグメント253
の上端外周にはプラグ27が溶接されており、このプラ
グ27を鋳抜ピン本体23の上部に螺合することによ
り、冷却水パイプ25が鋳抜ピン本体23に固定され
る。また鋳抜ピン本体23の上部開口はプラグ28を螺
合することにより閉塞される。2個のプラグ27,28
に挟まれた空間は、鋳抜ピン本体23の上部に形成した
入口ポート236 ,23, 6 介して前記冷却水供給管2
1に接続されるとともに、プラグ27の中心孔を介して
冷却水パイプ25の内部に連通する。またプラグ27の
下部において鋳抜ピン本体23に形成した出口ポート2
37 ,237 が、前記冷却水排出管22に接続される。
入口ポート236 ,236 及び出口ポート237 ,23
7 の両側には、冷却水ブロック19の内壁面に当接して
冷却水の漏れを防止する3個のOリング29,30,3
1が装着される。
【0018】而して、金型Dの上型11、側壁12,1
3及び下型14を型締めしてキャビティ15内に溶湯を
注入すると、キャビティ15内に突出する鋳抜ピン17
により、鋳造されるシリンダブロック1に鋳抜孔6が形
成される。このとき、冷却水供給管21から供給された
冷却水は、鋳抜ピン本体23の入口ポート236 ,23
6 から冷却水パイプ25内に流入し、更に冷却水パイプ
25の下端から冷却水パイプ25の外周面と盲孔24の
内周面との間に形成された円環状の冷却水通路26内に
流入する。冷却水通路26内を流れる冷却水は加熱され
た鋳抜ピン本体23から熱を奪って鋳抜ピン17を冷却
し、温度上昇した冷却水は出口ポート237 ,237 を
経て冷却水排出管22に排出される。
【0019】上記鋳抜ピン17の冷却水パイプ25を一
体成形した段付きパイプから構成したことにより、直径
の異なる複数のパイプをロー付けして構成した従来の冷
却水パイプに比べて製造時の加工工数が大幅に削減され
る。しかもロー付け製の冷却水パイプに比べて第1〜第
3セグメント253 〜255 の同心性が精密に確保され
るため、冷却水通路26の間隙(即ち、盲孔24の内周
面と冷却水パイプ25の外周面との間隙α,β,γ)を
一定に保持することができ、これにより冷却水の流量を
安定させて冷却効果を高めることができるばかりか、冷
却水に含まれる異物による冷却水通路26の詰まりを未
然に防止することができる。更に、ロー付けする場合に
比べて冷却水パイプ25の段部251 ,252 を滑らか
に形成することができるので、その段部251 ,252
に溜まる水垢の量を減少させることができる。
【0020】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0021】例えば、実施例ではエンジンのシリンダブ
ロック用の鋳抜ピン17を例示したが、本発明は他の任
意の用途の鋳抜ピンに対して適用することができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、冷却水パイプを一体成形した段付きパイプか
ら構成したので、その冷却水パイプの各セグメントの同
心精度を高めて盲孔の内周面と冷却水パイプの外周面と
の間の間隙を均一化することができ、これにより冷却水
の流量を安定させるとともに冷却水の詰まりを防止する
ことができる。しかも、冷却水パイプを直径の異なるパ
イプをロー付けして構成する場合に比べて、加工工数が
削減されてコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリンダブロックの横断面図
【図2】シリンダブロックを鋳造する金型の横断面図
【図3】鋳抜ピンの縦断面図
【符号の説明】
23 鋳抜ピン本体 24 盲孔 25 冷却水パイプ α 間隙 β 間隙 γ 間隙

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉塞された先端側が縮径する段付きの盲
    孔(24)を鋳抜ピン本体(23)の内部に形成し、こ
    の盲孔(24)の内部に冷却水パイプ(25)を遊嵌す
    ることにより、前記盲孔(24)の内周面と前記冷却水
    パイプ(25)の外周面との間に略均一な間隙(α,
    β,γ)を形成してなる鋳造用金型の鋳抜ピン構造にお
    いて、 前記冷却水パイプ(25)を、一体成形した段付きパイ
    プから構成したことを特徴とする鋳造用金型の鋳抜ピン
    構造。
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