JPH09323150A - ダイカストマシンの射出制御方法および装置 - Google Patents

ダイカストマシンの射出制御方法および装置

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JPH09323150A
JPH09323150A JP8144262A JP14426296A JPH09323150A JP H09323150 A JPH09323150 A JP H09323150A JP 8144262 A JP8144262 A JP 8144262A JP 14426296 A JP14426296 A JP 14426296A JP H09323150 A JPH09323150 A JP H09323150A
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JP
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injection
cylinder device
pressure
control
boost
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Application number
JP8144262A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kitamura
弘 北村
Norihiro Iwamoto
典裕 岩本
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Shibaura Machine Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速鋳造や低精度の金型でもバリのない高品
質なダイカスト製品を生産できるダイカストマシンの射
出制御方法および装置を提供すること。 【解決手段】 昇圧制御弁21を流量可変式にする。メイ
ンスプール211が逆止弁機能付2方弁212とサーボ制御用
の位置検出器213を含む構成とすることで、昇圧シリン
ダ装置20への作動油供給流量がオンオフではなく可変流
量にでき、バリ臨界曲線に応じた昇圧動作の制御により
バリの発生を未然に防止することができ、これにより高
品質のダイカスト製品の生産ができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイカストマシンの
射出制御方法および制御装置に関し、特にバリの発生が
ない高品質のダイカスト製品を生産するダイカストマシ
ンの射出制御に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、ダイカスト成形品の品質は溶湯
を金型内に充填する際の射出速度や射出圧力に大きく影
響されることが知られている。特に、溶湯が凝固するま
での時間内に充分な加圧を行う必要があり、射出用と昇
圧用の二段式の駆動シリンダ装置を有するダイカストマ
シンが利用されている。
【0003】一般に、この種のダイカストマシンにおい
ては、まず射出プランジャを低速前進させ、溶湯の泡立
ち防止等を避けるようにして金型キャビティ内への溶湯
の充填を開始する。溶湯の先端が金型のゲート部に達し
て充填用の射出シリンダ装置の圧力が上昇した時点から
は、溶湯の温度低下を避けるように射出プランジャを高
速で前進させ、金型キャビティに溶湯を急速に充填す
る。
【0004】これらの射出動作に続いて、金型内に溶湯
が充満して射出シリンダ装置の圧力が更に上昇するか、
あるいは射出プランジャが充填完了に相当する所定位置
まで前進した時点で、昇圧シリンダ装置により射出シリ
ンダ装置に高い圧力を加え、射出プランジャによる金型
内の溶湯への加圧を増大する昇圧動作が行われる。
【0005】以下、従来の二段シリンダ式のダイカスト
マシンを具体的に説明する。図7において、ダイカスト
マシン90は、金型キャビティ91に充填すべき溶湯92を射
出スリーブ93内に供給し、充填用の射出シリンダ装置95
で射出プランジャ94を駆動して射出し、充填完了後に射
出シリンダ装置95の背面側の作動油を大径の昇圧シリン
ダ装置96で高圧に加圧し、射出シリンダ装置95を介して
金型キャビティ91に充填した溶湯92を昇圧するようにな
っている。
【0006】図8には、ダイカストマシン90における射
出動作ないし昇圧動作における射出速度推移CVおよび射
出圧力推移CPが示されている。この図において、射出シ
リンダ装置95の前進は、始めは低速VLで前進し、時点t1
からは一気に高速VHで充填し、充填完了に伴って溶湯92
の充填圧力を受けて制動され、時点t2で昇圧シリンダ96
が作動して昇圧され、金型キャビティ91内の溶湯92は圧
力PHに達するとともに、射出シリンダ95は更に前進して
時点t3で停止する。この位置が射出シリンダ装置95のス
トロークエンドとなる。
【0007】このようなダイカストマシン90における射
出シリンダ装置95と昇圧シリンダ装置96との連係制御
(射出動作から昇圧動作への切換え)には、射出圧力変
動を検知して切換を行うシーケンスバルブ方式や、射出
プランジャの前進位置を検知して切換を行うリミットス
イッチ方式が採用されている。このうち、シーケンスバ
ルブ方式では、次のような油圧回路が用いられる。
【0008】図9において、射出シリンダ装置95には、
チェックバルブ111および射出速度調整弁112を介してア
キュムレータ113に至る射出側油圧回路114が接続されて
いる。昇圧シリンダ装置96には、シーケンスバルブ115
で開閉されるパイロット操作の昇圧制御弁116を介して
アキュムレータ113に至る昇圧側油圧回路117が接続され
ている。
【0009】シーケンスバルブ115は、射出側油圧回路1
14の圧力が予め設定された昇圧開始圧力を超えた際に昇
圧制御弁116を開くように設定されている。従って、射
出速度調整弁112の操作により射出シリンダ装置95の前
進が開始されて射出が行われ、金型内への溶湯充填完了
に伴って充填圧力が増加し、所定の昇圧開始圧力に達し
た時点でシーケンスバルブ115が作動して昇圧制御弁116
を開き、昇圧シリンダ装置96の前進が開始されて昇圧が
行われる。
【0010】図10には、射出シリンダ装置95および昇
圧シリンダ装置96の周辺部分が具体的に示されている。
射出シリンダ装置95は、内部に射出ピストン95Aを有
し、その背面側に射出側油圧回路114から供給される作
動油の油圧により射出ピストン95Aが前進するようにな
っている。射出側油圧回路114からの作動油は射出速度
調整弁112で流量調整され、これにより射出ピストン95A
の前進と停止の切換えと前進速度の調整とが行われる。
【0011】昇圧シリンダ装置96は、内部に昇圧ピスト
ン96Aを有し、その背面側に昇圧側油圧回路117から供給
される作動油の油圧により昇圧ピストン96Aが前進し、
射出シリンダ装置95の中間部材95Bを介して射出ピスト
ン95Aを背面から加圧するようになっている。昇圧側油
圧回路117からの作動油は昇圧制御弁116で断続制御さ
れ、これにより昇圧ピストン96Aの前進と停止の切換え
が行われる。昇圧制御弁116の断続はシーケンスバルブ1
15で行われる。シーケンスバルブ115は適宜な手段によ
り充填圧力に応じて切り替る電磁弁などが用いられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の二段式ダイカストマシンにおいては、昇圧シリ
ンダ装置で射出シリンダ装置を昇圧する昇圧動作の際、
昇圧シリンダ装置に与えられる作動油の流量は可変制御
されず一定である。これは、昇圧シリンダ装置への作動
油は昇圧制御弁で断続され、この昇圧制御弁としては従
来オンオフ2位置切換え式の定流量弁が用いられている
ためである。
【0013】このような昇圧シリンダ装置への作動油供
給が定流量であることから、鋳造圧力の昇圧特性は図8
に示したような射出圧力推移CPとなり、その上昇カーブ
は最大圧力PHに近づくにつれて徐々に傾きが緩くなる二
次曲線となる。これは、金型内での溶湯の凝固に伴って
射出プランジャが抵抗を受けるようになり、昇圧が鈍く
なるためである。具体的には、鋳造圧力Pは、経過時間
tと係数aとの積の平方根に比例する。
【0014】これに対し、昇圧動作においてはバリ臨界
昇圧曲線が知られている。バリは、金型において昇圧時
などに過大な圧力が加わると、金型の分割面から溶湯が
漏れ出して発生する。但し、バリ臨界昇圧曲線以下の圧
力であればバリは生じない。このバリ臨界曲線は、鋳造
圧力Pが、経過時間tの二乗と係数aとの積に比例する
曲線CXとして与えられる(図8参照)。バリ臨界曲線CX
がこのような二次曲線になるのは、昇圧の所期段階では
金型内の溶湯が凝固しておらず、溶湯の流動性が高くて
分割面からの漏れ出しを生じやすく、高い圧力がかけら
れないのに対し、時間の経過により溶湯が凝固し出すと
分割面への漏れ出しが生じにくく、高圧をかけてもバリ
が生じない、ということによる。
【0015】従って、従来のように昇圧シリンダ装置へ
の作動油供給が定流量であるダイカストマシンでは、鋳
造圧力の昇圧特性をバリ臨界曲線に近づけることができ
ず、このために高速鋳造を行う場合や分割面精度が低い
金型を使用する場合など、バリが多発し、高品質のダイ
カスト製品を生産することができないという問題が生じ
ていた。
【0016】本発明の目的は、高速鋳造や低精度の金型
でもバリのない高品質なダイカスト製品を生産できるダ
イカストマシンの射出制御方法および装置を提供するこ
とにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の方法は、鋳造型
に溶湯を射出する射出プランジャと、前記射出プランジ
ャを駆動する射出シリンダ装置と、前記射出シリンダ装
置に与える油圧を昇圧させる昇圧シリンダ装置とを有す
る昇圧方式のダイカストマシンの射出制御方法であっ
て、前記昇圧シリンダ装置への作動油の流量を制御する
メインスプールを有しかつ逆止弁機能を有する流量制御
弁と、この流量制御弁のメインスプールの開度を検出す
る位置検出器と、所定のプログラムに基づいて前記流量
制御弁のメインスプールを定量的に制御する昇圧制御装
置とを用い、前記昇圧シリンダ装置による昇圧動作の間
に、前記メインスプールを全開から最終開度までの間の
任意の開度に制御し、鋳造型にバリが生じない所定の臨
界曲線に沿った任意の曲線に従って鋳造圧力と昇圧時間
との関係が変化するように昇圧動作を制御することを特
徴とする。
【0018】このようにすれば、昇圧動作の際に、昇圧
シリンダ装置への作動油供給流量がオンオフではなく可
変流量にでき、バリ臨界曲線に応じた昇圧動作の制御に
よりバリの発生を未然に防止することができ、これによ
り高品質のダイカスト製品の生産ができるようになる。
【0019】この方法においては、前記射出シリンダ装
置により前記射出プランジャを前進させて射出動作を開
始し、かつ前記射出シリンダ装置の作動油排出経路に設
置された高応答電気油圧サーボ2方弁を用いた背圧制御
弁で前記射出シリンダ装置の背圧を制御して前記射出プ
ランジャの前進位置および速度をフィードバック制御
し、前記射出シリンダ装置がそのストロークエンドの所
定距離手前の減速開始位置に達したら当該射出シリンダ
装置を減速させ、前記射出シリンダ装置が前記減速開始
位置よりストロークエンド側の背圧解除位置に達したら
前記背圧制御弁を全開させて射出シリンダ装置の背圧を
解除するとともに、前記射出シリンダ装置が前記背圧解
除位置の近傍にある昇圧開始位置に達したら前記昇圧シ
リンダ装置による昇圧動作を開始し、かつ前記メインス
プールの開度制御による昇圧制御を行うことが望まし
い。
【0020】このようにすれば、射出動作においても、
射出シリンダ装置の前進状態を背圧で可変制御できると
ともに、昇圧動作へ移行した際には射出シリンダ装置の
背圧制御を解除して昇圧を有効に行うことができ、高品
質のダイカスト製品の生産に有効である。
【0021】本発明の装置は、鋳造型に溶湯を射出する
射出プランジャと、前記射出プランジャを駆動する射出
シリンダ装置と、前記射出シリンダ装置に与える油圧を
昇圧させる昇圧シリンダ装置とを有する昇圧方式のダイ
カストマシンの射出制御装置であって、前記射出シリン
ダ装置の作動油排出側の背圧を制御して前記射出プラン
ジャの位置フィードバック制御を行う射出制御手段と、
前記昇圧シリンダ装置に加えられる作動油の油圧を予め
設定された鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に定
量的に制御する鋳造圧力調整手段と、前記鋳造圧力調整
手段により制御されかつ前記昇圧シリンダ装置への作動
油の流量を制御するメインスプールを有しかつ逆止弁機
能を有する流量制御弁と、この流量制御弁のメインスプ
ールの開度を検出する位置検出器と、所定のプログラム
に基づいて、前記昇圧シリンダ装置による昇圧動作の間
に、前記メインスプールを全開から最終開度までの間の
任意の開度に制御し、鋳造型にバリが生じない所定の臨
界曲線に沿った任意の曲線に従って鋳造圧力と昇圧時間
との関係が変化するように昇圧動作を制御する昇圧制御
装置と、を備えたことを特徴とする。
【0022】このようにすれば、前述した昇圧動作時の
作動油供給の可変化および射出動作時の背圧制御との連
携を実現する装置が得られ、高品質のダイカスト製品が
製造できる。
【0023】この装置において、前記昇圧制御手段は、
昇圧開始時点からの所定経過時間毎に制御目標圧力値が
予め設定されており、その各経過時間において鋳造圧力
が書く所定経過時間毎の制御目標圧力値になるように前
記メインスプールの開度を制御することを特徴とするこ
とが望ましい。
【0024】このようにすれば、所定経過時間毎に昇圧
同左の作動油流量を簡単、確実、正確に制御することが
でき、前述の流量可変式の昇圧制御の実現に有効であ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。本実施形態は、既存のダイカスト
マシンの制御方式を改めることで実施されるものであ
り、ダイカストマシンの主要部分である金型、射出プラ
ンジャ等は既存のもの(例えば前述のダイカストマシン
90の構成)を適宜採用すればよいため、説明を省略す
る。そして、以下には既存のものと異なる部分である射
出シリンダ装置、昇圧シリンダ装置、これらに作動油を
供給する油圧回路についての説明を行う。
【0026】図1において、射出シリンダ装置10には、
射出動作断続用のパイロット式チェックバルブ11を介し
て射出側アキュムレータ13に至る射出側油圧回路14が接
続されている。チェックバルブ11は開閉用電磁切換弁12
により開閉制御され、この切換弁12を操作することでチ
ェックバルブ11が開き、射出側アキュムレータ13からの
作動油が射出シリンダ装置10に供給され、射出ピストン
15が前進するようになっている。チェックバルブ11は、
射出側アキュムレータ13から射出シリンダ装置10への作
動油の流れが止り、入口側および出口側の差圧が無くな
った際に内部のスプリングで弁体が移動し、昇圧動作時
の作動油の逆流を防止するようになっている。
【0027】射出シリンダ装置11には、射出ピストン15
の前側の作動油を排出する作動油排出経路16が接続さ
れ、この作動油排出経路16には射出速度制御用流量制御
弁17が接続されている。射出速度制御用流量制御弁17
は、高速応答型の大流量サーボ弁で構成され、その開度
を調整することで射出シリンダ装置11の前進時に作動油
排出経路16を絞り、射出ピストン15に背圧を与えて前進
速度を調整できるようになっている。
【0028】昇圧シリンダ装置20には、パイロットサー
ボ弁22で開度制御される昇圧時間制御用の昇圧制御弁21
を介して昇圧側アキュムレータ23に至る昇圧側油圧回路
24が接続され、パイロットサーボ弁22を操作することで
昇圧制御弁21が開かれ、昇圧側アキュムレータ23からの
作動油が昇圧シリンダ装置20に供給され、昇圧ピストン
25が前進するようになっている。
【0029】図2にも示すように、昇圧制御弁21は、高
速応答型のパイロットサーボ弁22を副サーボ弁とし、メ
インスプール211を主サーボ弁とする電気油圧2段サーボ
弁を構成する。メインスプール211は、一端が逆止弁機
能付流量制御2方弁212を形成するとともに他端に位置検
出器213を備えている。この位置検出器213により開度位
置をフィードバックしてパイロットサーボ弁22を制御す
ることで、昇圧制御弁21は任意の開度に調整できるよう
になっている。
【0030】これらにより、昇圧制御弁21は、逆止弁、
2方弁としての機能に加え、流量制御弁としの機能をも
併せ持つものとなっている。すなわち、昇圧動作の前の
射出動作の際には、パイロットサーボ弁22を操作して昇
圧制御弁21を閉じた状態にしておけば、昇圧側アキュム
レータ23からの作動油は昇圧シリンダ装置20には供給さ
れないとともに、昇圧シリンダ装置20からの逆流を防止
する。一方、昇圧動作の際には、パイロットサーボ弁22
を操作して昇圧制御弁21を開き、かつメインスプール21
2の開度位置を任意に調整することで、昇圧側アキュム
レータ23からの作動油が昇圧シリンダ装置20に供給され
るとともに、昇圧シリンダ装置20への作動油の流量を任
意に調整できることになる。
【0031】図1に戻って、射出側アキュムレータ13お
よび昇圧側アキュムレータ23には、それぞれ油圧源から
の作動油供給経路31が接続され、各々に高圧の作動油が
供給されている。この作動油供給経路31の途中には電磁
式のアキュムレータ充填切換弁32が設置され、各アキュ
ムレータ13、23への作動油供給が断続されるようになっ
ている。昇圧側アキュムレータ23には、その背面側に作
動油供給経路31からの分岐経路33が接続され、その途中
には電磁式の鋳造圧力制御弁34が設置されている。
【0032】この鋳造圧力制御弁34により油圧源からの
作動油を送込んで昇圧側アキュムレータ23の背圧を高め
ることで、昇圧側油圧回路24の最大油圧が高くなり、昇
圧シリンダ装置20に加えられる最大鋳造圧力が高められ
る。逆に、鋳造圧力制御弁34により作動油を排出して昇
圧側アキュムレータ23の背圧を下げることで、昇圧側油
圧回路24の最大油圧が低くなり、昇圧シリンダ装置20に
加えられる最大鋳造圧力が緩和される。
【0033】昇圧側アキュムレータ23には、背面側の圧
力を検出する圧力センサ35が設置され、前述の鋳造圧力
調整の際に昇圧側アキュムレータ23の背圧値を参照でき
るようになっている。射出シリンダ装置10には、鋳造圧
力を検出する圧力センサ36が設置され、前述の鋳造圧力
調整の際に射出圧力値を直接的に参照できるようになっ
ている。実際には、射出ピストン15の直径D1と射出プラ
ンジャ151の直径D2との比率に応じて、射出圧力PRは検
出圧力PSに(D1/D2)の二乗を乗じた値となる。
【0034】射出シリンダ装置10には、射出プランジャ
151の前進位置を検出するエンコーダ152が設置され、射
出動作の際のストローク位置を直接的に検出できるよう
になっている。
【0035】これらの各センサからの信号を受け、かつ
各弁類の操作を制御するために、制御装置40が設けられ
ている。この制御装置40は、既存のコンピュータシステ
ムやプログラマブルコントローラ等を中心に構成され、
予め設定された動作プログラムに基づいて各弁類を所定
の手順で操作し、射出動作ないし昇圧動作を実行させる
ものである。
【0036】制御装置40は、昇圧制御弁21を制御して昇
圧シリンダ装置20に昇圧動作を行わせるための制御回路
を備えている。図4において、制御装置40はサーボアン
プ41を有し、予め設定されたプログラムに基づいて昇圧
動作を実行する際には、サーボアンプ41を経て昇圧制御
弁21に開閉指令を送る。昇圧制御弁21が開くとその開度
に応じて昇圧シリンダ装置20が作動するとともに、その
状態での昇圧制御弁21の開度(メインスプール211の開
度位置)が位置検出器213で検出され、位置フィードバ
ックアンプ42を経て制御装置40に戻される。これにより
昇圧制御弁21のフィードバック制御が行われ、昇圧動作
の昇圧特性を細かく制御することができる。
【0037】図5には、昇圧制御弁21のフィードバック
制御系の他の形態が示されている。この図において、予
め設定されたプログラムに基づく指令は、プリアンプ43
およびメインアンプ44を経て昇圧制御弁21に送られる。
昇圧制御弁21が開き、開度に応じて昇圧シリンダ装置20
が作動し、その状態での昇圧制御弁21の開度が位置検出
器213で検出されることは前述の図4の制御系と同じで
あるが、位置検出器213からの開度信号は位置フィード
バックアンプ42を経て、一部がマイナーフィードバック
信号としてメインアンプ44に戻され、一部が位置フィー
ドバック信号としてプリアンプ43に戻される。このよう
にすれば、サーボ制御系の安定性および精度を高めるこ
とができる。
【0038】以上のような構成において、制御装置40
は、所定のプログラムに基づいて各部を制御し、所期の
射出動作ないし昇圧動作を実行する。すなわち、射出ス
リーブに溶湯が供給され、金型に対して射出できる状態
になったならば、チェックバルブ11を開いて射出側アキ
ュムレータ13からの作動油を射出シリンダ装置10に供給
し、射出プランジャ151を前進させる。この際、射出速
度制御用流量制御弁17は絞っておき、射出速度を低速に
しておく。
【0039】次に、溶湯が金型ゲートに達する位置まで
射出プランジャ151が前進したら、射出速度制御用流量
制御弁17を開き、射出を高速に切換え、金型内に溶湯を
一気に充填する。そして、溶湯が金型内に充満する位置
まで射出プランジャ151が前進したら、チェックバルブ1
1を閉じて射出動作を停止するとともに、昇圧動作に備
えて射出速度制御用流量制御弁17を開放し、射出プラン
ジャ151の背圧制動を完全に解除する。
【0040】ここで、パイロットサーボ弁22を操作し、
昇圧制御弁21を所定開度に開き、昇圧用アキュムレータ
23からの作動油を昇圧シリンダ装置20に供給し、射出ピ
ストン15の背面から射出プランジャ151への加圧を行
う。この際、昇圧制御弁21の開度を絞り、かつ途中で開
度を変化させることにより、昇圧途中段階での圧力およ
び最大圧力に達する時間を制御し、予め計測等により設
定しておいたバリ臨界曲線に漸近した昇圧カーブを描く
ようにする。
【0041】図6において、昇圧カーブCP1は既存のダ
イカストマシンでも得られる徐々に緩くなる昇圧カーブ
である。一方、昇圧制御弁21の開度を絞ると、昇圧カー
ブCP2のように圧力上昇の傾きが緩やかになり、最大圧
力PHに達する時間も長くなる。そして、更に昇圧制御弁
21の開度を絞ると、昇圧カーブCP3のように圧力上昇は
後ほど急速になり、時間t4に最大圧力PHに達するように
なる。この昇圧カーブCP3は、前述した図8のバリ臨界
曲線CXと類似の曲線となる。
【0042】なお、制御装置40において、前述の昇圧制
御弁21の開度を絞り、かつ途中で開度を変化させる制御
は、昇圧動作の開始から所定時間毎に開度目標値を予め
記憶しておき、稼働時に昇圧動作の開始からの時間経過
に応じて現在とるべき開度を順次目標として差替えつ
つ、昇圧制御弁21をフィードバック制御することで実現
するようになっている。また、制御装置40の学習機能に
より、前回の昇圧動作の際に圧力センサ36から実際の射
出圧力を調べ、想定していた射出圧力との偏差をとって
昇圧制御弁21の開度目標値を補正できるようになってい
る。これらの制御目標データの処理や学習機能による補
正は、既存のソフトウェア技術により適宜実現すること
ができるものである。
【0043】このような本実施形態によれば、昇圧制御
弁21および制御装置40により、昇圧動作の際に、昇圧シ
リンダ装置20への作動油供給流量がオンオフではなく可
変流量にでき、バリ臨界曲線CXに応じた昇圧動作の制御
によりバリの発生を未然に防止することができ、これに
より高品質のダイカスト製品の生産ができるようにな
る。
【0044】特に、昇圧制御弁21をメインスプール211
が逆止弁機能付2方弁を構成しつつ、位置制御器213によ
るサーボ制御可能なものとしたため、前述の昇圧制御を
簡単な構成で確実に行うことができる。
【0045】また、射出速度制御用流量制御弁17によ
り、射出動作においても、射出シリンダ装置10の前進状
態を背圧で可変制御できるとともに、昇圧動作へ移行し
た際には射出シリンダ装置10の背圧制御を解除して昇圧
を有効に行うことができ、高品質のダイカスト製品の生
産に有効である。さらに、制御装置40において、所定経
過時間毎に昇圧同左の作動油流量を簡単、確実、正確に
制御することができ、前述の流量可変式の昇圧制御の実
現に有効である。
【0046】また、射出側アキュムレータ13と昇圧側ア
キュムレータ23とを別にしたため、射出動作と昇圧動作
の圧力設定を個別に行うことができる。そして、鋳造圧
力制御弁34により昇圧側アキュムレータの背圧を調整す
るようにしたため、昇圧動作による最大圧力の任意調整
を簡単かつ確実に行うことができる。
【0047】なお、本発明は前述した実施形態に限定さ
れるものではなく、以下に示すような変形等も本発明に
含まれるものである。すなわち、射出側アキュムレータ
13と昇圧側アキュムレータ23とを別個に設けるのではな
く、共用としてもよい。また、アキュムレータ充填切換
弁32、各部の圧力センサ35、36、エンコーダ152等は適宜
別の構成により代替し、あるいは必要に応じて省略して
もよい。さらに、昇圧制御弁21や射出速度制御用流量制
御弁17等の構成各部の形状、寸法、材質等は実施にあた
って適宜選択すればよい。
【0048】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
昇圧動作の際に、昇圧シリンダ装置への作動油供給流量
がオンオフではなく可変流量にでき、バリ臨界曲線に応
じた昇圧動作の制御によりバリの発生を未然に防止する
ことができ、これにより高品質のダイカスト製品の生産
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す回路図。
【図2】前記実施形態のシリンダ装置を示す断面図。
【図3】前記シリンダ装置の要部を示す拡大断面図。
【図4】前記実施形態の制御系を示すブロック図。
【図5】前記実施形態の制御系の他の形態を示すブロッ
ク図。
【図6】前記実施形態の射出ないし昇圧動作を示すグラ
フ。
【図7】従来のダイカストマシンの基本構成を示す断面
図。
【図8】従来のダイカストマシンの射出ないし昇圧動作
を示すグラフ。
【図9】従来のダイカストマシンの油圧回路を示す回路
図。
【図10】従来のシリンダ装置を示す断面図。
【符号の説明】
10 射出シリンダ装置 13 射出側アキュムレータ 15 射出ピストン 151 射出プランジャ 16 作動油排出経路 17 射出速度制御用流量制御弁 21 昇圧制御弁 211 メインスプール 212 逆止弁機能付2方弁 213 位置検出器 23 昇圧側アキュムレータ 34 鋳造圧力制御弁 40 制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造型に溶湯を射出する射出プランジャ
    と、前記射出プランジャを駆動する射出シリンダ装置
    と、前記射出シリンダ装置に与える油圧を昇圧させる昇
    圧シリンダ装置とを有する昇圧方式のダイカストマシン
    の射出制御方法であって、 前記昇圧シリンダ装置への作動油の流量を制御するメイ
    ンスプールを有しかつ逆止弁機能を有する流量制御弁
    と、この流量制御弁のメインスプールの開度を検出する
    位置検出器と、所定のプログラムに基づいて前記流量制
    御弁のメインスプールを定量的に制御する昇圧制御装置
    とを用い、 前記昇圧シリンダ装置による昇圧動作の間に、前記メイ
    ンスプールを全開から最終開度までの間の任意の開度に
    制御し、鋳造型にバリが生じない所定の臨界曲線に沿っ
    た任意の曲線に従って鋳造圧力と昇圧時間との関係が変
    化するように昇圧動作を制御することを特徴とするダイ
    カストマシンの射出制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したダイカストマシンの
    射出制御方法において、 前記射出シリンダ装置により前記射出プランジャを前進
    させて射出動作を開始し、かつ前記射出シリンダ装置の
    作動油排出経路に設置された高応答電気油圧サーボ2方
    弁を用いた背圧制御弁で前記射出シリンダ装置の背圧を
    制御して前記射出プランジャの前進位置および速度をフ
    ィードバック制御し、 前記射出シリンダ装置がそのストロークエンドの所定距
    離手前の減速開始位置に達したら当該射出シリンダ装置
    を減速させ、 前記射出シリンダ装置が前記減速開始位置よりストロー
    クエンド側の背圧解除位置に達したら前記背圧制御弁を
    全開させて射出シリンダ装置の背圧を解除するととも
    に、 前記射出シリンダ装置が前記背圧解除位置の近傍にある
    昇圧開始位置に達したら前記昇圧シリンダ装置による昇
    圧動作を開始し、かつ前記メインスプールの開度制御に
    よる昇圧制御を行うことを特徴とするダイカストマシン
    の射出制御方法。
  3. 【請求項3】 鋳造型に溶湯を射出する射出プランジャ
    と、前記射出プランジャを駆動する射出シリンダ装置
    と、前記射出シリンダ装置に与える油圧を昇圧させる昇
    圧シリンダ装置とを有する昇圧方式のダイカストマシン
    の射出制御装置であって、 前記射出シリンダ装置の作動油排出側の背圧を制御して
    前記射出プランジャの位置フィードバック制御を行う射
    出制御手段と、 前記昇圧シリンダ装置に加えられる作動油の油圧を予め
    設定された鋳造圧力の最高到達圧力に対応する圧力に定
    量的に制御する鋳造圧力調整手段と、 前記鋳造圧力調整手段により制御されかつ前記昇圧シリ
    ンダ装置への作動油の流量を制御するメインスプールを
    有しかつ逆止弁機能を有する流量制御弁と、 この流量制御弁のメインスプールの開度を検出する位置
    検出器と、 所定のプログラムに基づいて、前記昇圧シリンダ装置に
    よる昇圧動作の間に、前記メインスプールを全開から最
    終開度までの間の任意の開度に制御し、鋳造型にバリが
    生じない所定の臨界曲線に沿った任意の曲線に従って鋳
    造圧力と昇圧時間との関係が変化するように昇圧動作を
    制御する昇圧制御装置と、を備えたことを特徴とするダ
    イカストマシンの射出制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したダイカストマシンの
    射出制御装置において、前記昇圧制御手段は、昇圧開始
    時点からの所定経過時間毎に制御目標圧力値が予め設定
    されており、その各経過時間において鋳造圧力が書く所
    定経過時間毎の制御目標圧力値になるように前記メイン
    スプールの開度を制御することを特徴とするダイカスト
    マシンの射出制御装置。
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