JPH0932339A - 低温タンクの底部リング部保冷ブロック構造 - Google Patents

低温タンクの底部リング部保冷ブロック構造

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JPH0932339A
JPH0932339A JP20750795A JP20750795A JPH0932339A JP H0932339 A JPH0932339 A JP H0932339A JP 20750795 A JP20750795 A JP 20750795A JP 20750795 A JP20750795 A JP 20750795A JP H0932339 A JPH0932339 A JP H0932339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 断熱性能を確保しにくいこと、製作とハンド
リングと現地組付けの諸コストが高価になること。 【解決手段】 LNGタンク1の内槽側板3の下側の底
部リング部保冷ブロック8が、パーライトコンクリート
製のブロック下半部8Lと、これと溶接金網20を介し
て一体形成された軽量骨材コンクリート製のブロック上
半部8Uと、保冷ブロック8の外表面の全面に沿って外
表面の内側近傍部に位置する連続した籠状の溶接金網2
0とを主体として構成される。鉄筋を省略し溶接金網2
0を適用するため、また、ブロック下半部8Lとブロッ
ク上半部8Uとを一体形成するため、製作とハンドリン
グと現地組付けの諸コストを著しく低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温タンクの底部
リング部保冷ブロック構造に関し、特にパーライトコン
クリート製の下半部と軽量骨材コンクリート製の上半部
とを一体化し且つ外表面近傍部に連続した籠状の溶接金
網を埋設したものに関する。
【0002】
【従来の技術】LNG、LPG等を貯留する低温タンク
は、低温用鋼製の内槽と、外槽間を断熱構造に構成し
て、LNG、LPG等の蒸発を防止している。前記内槽
の内槽側板は、内槽底板の外周部のアニュラープレート
から立ち上がる円筒形状に構成されている。低温タンク
の底部側を断熱する保冷構造には、内槽側板の下側に位
置するリング部保冷ブロックが設けられる。このリング
部保冷ブロックには、断熱機能に加えて、地震時の地震
荷重による300 〜400 ton /mもの荷重を支持する荷重
支持機能が必要である。
【0003】従来、低温タンクにおける底部リング部保
冷ブロック100として、一般に、図16に示すよう
に、パーライトコンクリート製の下半部ブロック10
1、軽量骨材コンクリート製の上半部ブロック102が
適用され、両ブロック101,102の間には合板10
3が挟着される。そして、下半部ブロック101には、
ジャングルジムのような立体構造状の鉄筋104(筋径
約13〜22mmφ)が埋め込まれ、また、上半部ブロック
102には、同様の立体構造状の鉄筋105(筋径約13
〜22mmφ)が埋め込まれている。尚、内槽底板のアニ
ュラープレート106、合板107、内槽側板108も
図示されている。
【0004】前記下半部ブロック101を構成する従来
のパーライトコンクリートの強度は、50〜60kg/cm
2 、上半部ブロック102を構成する軽量骨材コンクリ
ートの強度は300 〜350 kg/cm2 、両ブロック10
1,102の鉄筋104,105の合計重量は約40〜50
kgである。
【0005】一方、低温タンクにおける底部リング部保
冷ブロック110として、一般に、図17に示すよう
に、パーライトと軽量骨材とを混合したパーライト軽量
骨材コンクリート製の一体構造の保冷ブロックにジャン
グルジムのような立体構造状の鉄筋111(筋径約22m
mφ)を埋め込み、内槽側板の下側に対応するSUS製
のベアリングプレート112を設けたものも公知であ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図16の底部リング部
保冷ブロック100では、両ブロック101,102に
太い鉄筋材からなる立体構造状の鉄筋104,105を
組込むため、両ブロック101,102の製作コストが
高価になること、両ブロック101,102が別体であ
るため製作とハンドリングと現地組付けの諸コストが高
価になること、等の問題がある。図17の底部リング部
保冷ブロック110では、太い鉄筋材からなる立体構造
状の鉄筋111を組込むため、保冷ブロック110の製
作コストが高価になること、パーライトコンクリートよ
りも断熱性能に劣るパーライト軽量骨材コンクリート製
の保冷ブロックであるため断熱性能が低下すること、等
の問題がある。
【0007】通常、鉄筋コンクリートは、鉄筋により主
に引張り荷重を分担し、コンクリートにより主に圧縮荷
重を分担すること、また、地震時に保冷ブロックに大き
な圧縮荷重が作用することに鑑みると、保冷ブロックに
頑丈な鉄筋を組み込むことは殆ど無意味であり、技術的
に再検討されるべきである。本発明の目的は、低温タン
クの底部リング部保冷ブロックにおいて、耐荷力を向上
させること、断熱性能の低下を防止すること、製作、組
付けコストを安価にすること、等である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の低温タンクの
底部リング部保冷ブロック構造は、低温タンクの底部の
うち、タンク内槽の円筒状側板の下側のリング部に設け
られる保冷ブロックにおいて、前記保冷ブロックは、保
冷ブロックの外表面のほぼ全面に沿って外表面の内側近
傍部に位置する連続した籠状の溶接金網と、前記溶接金
網の下半部が埋め込まれたパーライトコンクリート製の
ブロック下半部と、前記溶接金網の上半部が埋め込まれ
た軽量骨材コンクリート製のブロック上半部であって、
溶接金網を介してブロック下半部と一体的に形成される
ブロック上半部とを備えたものである。
【0009】前記溶接金網は、ブロック下半部とブロッ
ク上半部のコンクリートが乾燥する際に保冷ブロックの
外表面にクラックが発生するのを防止する。ブロック下
半部がパーライトコンクリート製であり、ブロック上半
部が軽量骨材コンクリート製であるから、従来のものと
同様の断熱性能を確保できる。
【0010】請求項2の低温タンクの底部リング部保冷
ブロック構造は、請求項1の発明において、前記ブロッ
ク下半部を構成するパーライトコンクリートは、その打
設時に水セメント比を下げることにより強度を100 〜15
0Kg/cm2 に高めたパーライトコンクリートであることを
特徴とするものである。それ故、鉄筋を省略しても、圧
縮耐力を十分に強化することができる。
【0011】請求項3の低温タンクの底部リング部保冷
ブロック構造は、請求項2の発明において、前記ブロッ
ク下半部は、タンク内槽の円筒状側板の下方に対応する
位置に埋設された圧縮耐力を高める為の補強鉄筋を有す
るものである。この補強鉄筋により、パーライトコンク
リート製のブロック下半部のうちのタンク内槽の円筒状
側板の下方に対応する部分を補強でき、パーライトコン
クリート製のブロック下半部が圧縮破壊するのを防止で
きる。
【0012】請求項4の低温タンクの底部リング部保冷
ブロック構造は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記ブロック下半部のうちタンク内槽の円筒状側板
の下方に対応する部分は軽量骨材コンクリート製であ
る。それ故、タンク内槽の円筒状側板の下方に対応する
部分の強度を十分に高めることができる。
【0013】請求項5の低温タンクの底部リング部保冷
ブロック構造は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記ブロック上半部の下端近傍部のうちタンク内槽
の円筒状側板の下方に対応する部分に、ブロック下半部
に対する荷重分散を図る為の補強鉄筋が設けられたもの
である。それ故、前記補強鉄筋によりブロック下半部に
対する荷重分散を図ることができる。
【0014】請求項6の低温タンクの底部リング部保冷
ブロック構造は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記部上半部の上端部のうちタンク内槽の円筒状側
板の下側の部分に、タンク径方向に所定幅のベアリング
プレートが設けられたものである。このベアリングプレ
ートによって、円筒状側板から作用する荷重を分散して
圧縮耐力を強化できる。
【0015】請求項7の低温タンクの底部リング部保冷
ブロック構造は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記ブロック下半部のうちのタンク内槽の円筒状側
板の下方に対応する部分に、圧縮耐力向上の為の複数の
補強柱を設け、各補強柱の上端部に支圧板を設けたもの
である。それ故、複数の補強柱と支圧板とで、ブロック
下半部の圧縮耐力向上を図ることができる。
【0016】請求項8の低温タンクの底部リング部保冷
ブロック構造は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記タンク内槽の円筒状側板から作用する荷重をブ
ロック下半部のタンク中心側部分へ伝達する為に、ブロ
ック上半部の上端近傍部のうちの円筒状側板の下方に位
置する上端水平部と、上端水平部の端部からブロック下
半部のタンク中心側へ向ってブロック上半部とブロック
下半部とを貫通する下り傾斜状の斜材と、ブロック下半
部の下端近傍部に位置し斜材の下端部からタンク径方向
外側へ延びる下端水平部とからなる複数のトラス状補強
部材を設けたものである。それ故、トラス状補強部材に
より、タンク内槽の円筒状側板から作用する荷重をブロ
ック下半部のタンク中心側部分へ伝達させ、有効な受圧
面積を大きくして圧縮耐力を強化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。本実施例は、LNGタ
ンクの底部リング部保冷ブロック構造に、本発明を適用
した場合の一例である。図1に示すように、LNGタン
ク1の低温用鋼(例えば、9%Ni鋼)製の内槽は、外
周部のアニュラープレート2aを含む内槽底板2と、ア
ニュラープレート2aの外周縁近傍部位から立ち上がる
円筒状の内槽側板3とを有する。LNGタンク1の普通
鋼製の外槽は、外槽底板4と、この外槽底板4の外周縁
近傍部位から立ち上がる円筒状の外槽側板5とを有す
る。
【0018】底部保冷構造は、スラブコンクリート6の
上側に形成された円形厚盤状のレベリングコンクリート
7、内槽側板3の下側の全周にわたる複数のリング部保
冷ブロック8、このリング部保冷ブロック8の内側の環
状部分の全周にわたる複数のパーライトコンクリート補
助ブロック9、アニュラープレート2aよりも内周側の
底部中央側保冷構造10、複数のリング部保冷ブロック
8の外側に環状に打設されたパーライトコンクリート製
の連続構造のパーライトクッション11、内槽底板2の
下面に当接する多数の合板12等で構成されている。前
記底部中央側保冷構造10は、レベリングコンクリート
7の上側に5層に積層された多数の発泡ガラスブロック
12と、その上側に1層に配設された多数の発泡コンク
リートブロック13等で構成されている。
【0019】側部保冷構造は、内槽側板3の外面に形成
された所定の厚さのグラスウール層14、外槽側板5の
内面に形成された所定の厚さのパフ(PUF)層15、
グラスウール層14とパフ層15の間に充填された粒状
パーライトからなるパーライト層16等で構成されてい
る。各リング部保冷ブロック8毎に、内槽側板3の下端
近傍部位とフラブコンクリート6とを連結する2本のア
ンカー部材17が設けられている。尚、通常のコンクリ
ート製の円筒状の防液堤(図示略)は、外槽側板5の外
面に密着状に形成してもよく、或いは、外槽側板5の外
面から所定距離離隔させて形成してもよい。
【0020】次に、前記リング部保冷ブロック8の構造
について説明する。図2〜図5に示すように、保冷ブロ
ック8は、平面視ほぼ凸字状で、外周側部分の両端部
は、1対のアンカー部材17の通過を許す為に切欠かれ
ており、多数の保冷ブロック8をリング状に配置できる
ように、タンク中心側辺よりもタンク外側辺が長く形成
されている。保冷ブロック8は、保冷ブロックの外表面
のほぼ全面に沿って外表面の内側近傍部に位置する連続
した籠状の溶接金網20と、溶接金網20の下半部が埋
め込まれたパーライトコンクリート製のブロック下半部
8Lと、溶接金網20の上半部が埋め込まれた軽量骨材
コンクリート製のブロック上半部8Uであって、ブロッ
ク下半部8Lと一体的に形成されるブロック上半部8U
等で構成されている。
【0021】前記溶接金網20は、例えば2.6 mmφの
針金からなる溶接構造の金網(JIS G3551相当
品)で構成され、保冷ブロック8の外表面の内側約30〜
50mmの位置に配設されている。尚、溶接金網20の代
替品としては、JIS G3552〜G3556相当品
も適用できる。前記ブロック下半部8Lを構成するパー
ライトコンクリートは、断熱性に優れるもので、通常の
パーライトコンクリート強度(約50〜60Kg/cm2
の約2倍の強度(約100 〜150 Kg/cm2 )を有する
ものであるが、このパーライトコンクリート製のブロッ
ク下半部8Lは、コンクリート打設の際、水セメント比
を小さくしたパーライトコンクリート材料を用いること
により製作可能である。前記ブロック上半部8Uを構成
する軽量骨材コンクリートは、通常の軽量骨材コンクリ
ートである。
【0022】保冷ブロック8の要求強度は約30Kg/c
2 であるので、パーライトコンクリート製のブロック
下半部8Lも、軽量骨材コンクリート製のブロック上半
部8Uも十分な強度を有するものである。前記保冷ブロ
ック8には、そのブロックを吊持する為のIボルト21
を着脱自在に螺合する為、3つのアンカー金物22が埋
設状に設けられている。各アンカー金物22は、アンカ
ー体23と表面部に位置するナット部材24とを接合し
たものである。
【0023】この保冷ブロック8を逆様状に製作する場
合、図示していない型枠、溶接金網本体(溶接金網20
の底面部を除く部分)および溶接金網底面部、パーライ
トコンクリート用材料、軽量骨材コンクリート用材料等
を準備してから、型枠内に溶接金網本体をセットすると
ともに3つのアンカー金物22をセットし、次に、型枠
の下半部に軽量骨材コンクリート用材料を打設する。次
に、軽量骨材コンクリートが大体固化した時点で、パー
ライトコンクリートと接する面の目粗しを行った後、溶
接金網本体の上端部に溶接金網底面部を針金で多数個所
縛り付けて溶接金網20を連続する溶接金網20に構成
する。その後、型枠の上半部にパーライトコンクリート
用材料を打設し、型枠の上端面と同一レベルにしてその
上端面を平滑化し、所定の養生期間を経て型枠を解体す
ると、逆様状態の保冷ブロック8が完成する。
【0024】前記保冷ブロック8の作用と効果ついて説
明する。この保冷ブロック8においては、その外表面の
ほぼ全面に沿って外表面の内側近傍部に位置する連続し
た籠状の溶接金網20を設けるため、ブロック下半部8
Lとブロック上半部8Uのコンクリートが固化する際
に、外表面にクラックが発生するのを確実に防止でき
る。保冷ブロック8のブロック下半部8Lはパーライト
コンクリート製であり、ブロック上半部8Uは軽量骨材
コンクリート製であるため、従来の保冷ブロック(図1
4のもの)とほぼ同等の断熱性能が得られる。そして、
鉄筋を省略した分だけ圧縮耐力が低下することのないよ
うに、パーライトコンクリートの強度を高めてあるた
め、十分な圧縮耐力を確保できる。
【0025】前記鉄筋を省略して軽量で安価な且つ下半
部と上半部とを一体化した溶接金網20を適用したの
で、製作コストを大幅に低減できるうえ、パーライトコ
ンクリート製のブロック下半部8Lと軽量骨材コンクリ
ート製のブロック上半部8Uとを溶接金網20を介して
一体化してあるため、製作コスト、ハンドリングコス
ト、現地における組付けコストを大幅に低減することが
できる。
【0026】次に、前記実施形態の保冷ブロック8を部
分的に変更した種々の変更例について説明する。 1〕普通のパーライトコンクリートは、保冷ブロックの
要求強度を十分に満していることから、ブロック下半部
8Lを普通のパーライトコンクリートで構成してもよ
い。 2〕前記溶接金網20は、必ずしも、太さ2.6 mmφの
針金で構成する必要はなく、太さ2.6 〜5.0 mmφ程度
の針金で構成してもよい。
【0027】3〕図6、図7に示すように、このリング
部保冷ブロック8Aにおいては、内槽側板3からの荷重
が作用する荷重作用線FLの下方に位置する3つの補強鉄
筋26,27(通称にて螺旋鉄筋と称されるもの)を、
パーライトコンクリート製のブロック下半部8L内に埋
設状に設ける。但し、補強鉄筋26,27は普通鋼若し
くは9%Ni鋼やSUS等の低温用鋼で構成される。前
記補強鉄筋26は、3つのループ状鉄筋26aを上下に
所定間隔空けて複数の縦鉄筋(図示略)で連結したもの
であり、補強鉄筋27は、3つのループ状鉄筋27aを
上下に所定間隔空けて複数の縦鉄筋27bで連結したも
のである。
【0028】このような補強鉄筋26,27を組み込む
ことにより、圧縮耐力の低いパーライトコンクリート製
のブロック下半部8Lの強度必要部分を効果的に補強す
ることができる。但し、補強鉄筋26,27は、極く局
部的に設けるだけであるので、製作コストが少し増加す
るだけである。尚、このように補強する場合には、ブロ
ック下半部8Lを普通のパーライトコンクリート製とし
てもよい。
【0029】4〕図8、図9に示すように、このリング
部保冷ブロック8Bにおいては、ブロック下半部8Lの
うちの、荷重作用線FLの下方の所定幅部分およびそれよ
りも外側部分をブロック上半部8Uと同様の軽量骨材コ
ンクリートで構成してある。これにより、ブロック下半
部8Lの強度必要部分の圧縮耐力を格段に強化すること
ができる。但し、逆様状態に製作するものとして、軽量
骨材コンクリート打設の際に、境界面30に仮の仕切り
板をセットして軽量骨材コンクリートを打設し、パーラ
イトコンクリートの打設時に前記境界面30の仕切り板
を取り外せばよい。このような構造を採用する場合、ブ
ロック下半部8Lを普通のパーライトコンクリート製に
してもよい。
【0030】更に、必要に応じて、軽量骨材コンクリー
ト製のブロック上半部8Uの下端近傍部のうち、荷重作
用線FLの下方の所定領域部分に、タンク半径方向に延び
る複数の棒状の補強鉄筋32,33を埋設状に組み込
む。前記補強鉄筋32,33により、ブロック下半部8
Lに対する荷重分散を図ることができる。但し、補強鉄
筋32,33は普通鋼若しくは9%Ni鋼やSUS等の
低温用鋼で構成される。これにより、ブロック上半部8
Uの下端近傍部の強度・剛性を高めて、ブロック上半部
8Uを効果的に補強することができる。
【0031】5〕図10、図11に示すように、このリ
ング部保冷ブロック8Cにおいては、軽量骨材コンクリ
ート製のブロック上半部8Uの下端近傍部のうち、荷重
作用線FLの下方の所定領域部分に、タンク半径方向に延
びる複数の棒状の補強鉄筋34,35を埋設状に組み込
む。但し、補強鉄筋34,35は普通鋼または低温用鋼
で構成される。これにより、ブロック上半部8Uの下端
近傍部の強度・剛性を高めて、ブロック上半部8Uを効
果的に補強でき、ブロック下半部8Lに対する荷重分散
を図ることができる。
【0032】更に、ブロック下半部8Lのうち、荷重作
用線FLの下方の3個所に低温用鋼の型材や管材製の補強
柱36であって少なくとも上端部に支圧板37を固着し
た補強柱36を組み込む。これにより、パーライトコン
クリート製で圧縮耐力の低いブロック下半部8Lの強度
必要部分の圧縮耐力を格段に高めることができる。しか
も、補強柱36は、比較的小断面積で軽量なものである
から、製作コストが少し増加するだけである。尚、この
ような構造を採用する場合、ブロック下半部8Lを普通
のパーライトコンクリート製にしてもよい。また、必要
ならば、保冷ブロック8Cのうちの突出部8bの外側端
部に対応する2個所の位置において、ブロック下半部8
L内に低温用鋼製の補強柱38であって少なくとも上端
部に支圧板39を固着した補強柱38を組み込む。
【0033】6〕図12、図13に示すように、このリ
ング部保冷ブロック8Dにおいては、ブロック上半部8
Uの上端部のうち、荷重作用線FLの下側の部分に、9%
Ni鋼やSUS等の低温用鋼製のタンク径方向所定幅の
ベアリングプレート40であって、アニュラープレート
2aの厚さと同程度又はそれ以上の厚さのベアリングプ
レート40を設ける。このベアリングプレート40によ
り、荷重作用線FLに作用する荷重を分散させることがで
きるから、保冷ブロック8Dの強度面で有利である。こ
の場合にも、ブロック下半部8Lを普通のパーライトコ
ンクリート製にしてもよい。
【0034】7〕図14、図15に示すように、このリ
ング部保冷ブロック8Eにおいては、ブロック上半部8
Uとブロック下半部8Lとに亙って9本のトラス状補強
部材41が設けられる。各トラス状補強部材41は、円
筒状側板3に対応する荷重作用線FLの下方にタンク径方
向向きに位置する上端水平部42と、この上端水平部4
2のタンク中心側の端部からタンク中心側に向かって下
り傾斜状の斜材43と、この斜材43の下端部からタン
ク径方向外側へ径方向に延びる下端水平部44とを一体
的に構成したものであり、これらトラス状補強部材41
により、円筒状側板3から作用する荷重を、ブロック下
半部8Lのタンク中心側部分へ伝達させ、受圧面積を大
きくして圧縮耐力を強化することができる。尚、トラス
状補強部材41は、9%Ni鋼やSUS等の低温用鋼製
又は普通鋼製のものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明においては、保冷ブロッ
クの外表面のほぼ全面に沿って外表面の内側近傍部に位
置する連続した籠状の溶接金網と、溶接金網の下半部が
埋め込まれたパーライトコンクリート製のブロック下半
部と、溶接金網の上半部が埋め込まれた軽量骨材コンク
リート製のブロック上半部であって、溶接金網を介して
ブロック下半部と一体的に形成されるブロック上半部と
を設けたため、溶接金網により、ブロック下半部とブロ
ック上半部のコンクリートが乾燥する際に保冷ブロック
の外表面にクラックが発生するのを防止できる。しか
も、立体構造の鉄筋を省略して格段に軽量の溶接金網を
適用したため、製作コストを大幅に低減できる。パーラ
イトコンクリート製のブロック下半部と、軽量骨材コン
クリート製のブロック上半部とで、従来のものと同様の
断熱性能を確保できるうえ、ブロック下半部とブロック
上半部とを溶接金網を介して一体化してあるため、製作
とハンドリングと現地組付けの諸コストを著しく低減で
きる。
【0036】請求項2の発明においては、請求項1と同
様の効果を奏するが、前記ブロック下半部を構成するパ
ーライトコンクリートは、その打設時に水セメント比を
下げることにより強度を100 〜150Kg/cm2 に高めたパー
ライトコンクリートであるので、鉄筋を省略しても圧縮
耐力を十分に強化することができる。
【0037】請求項3の発明においては、請求項1又は
請求項2と同様の効果を奏するが、前記ブロック下半部
は、タンク内槽の円筒状側板の下方に対応する位置に埋
設された圧縮耐力を高める為の補強鉄筋を有するため、
この補強鉄筋により、パーライトコンクリート製のブロ
ック下半部のうちのタンク内槽の円筒状側板の下方に対
応する部分を補強できる。
【0038】請求項4の発明においては、請求項1又は
請求項2と同様の効果を奏するが、前記ブロック下半部
のうちタンク内槽の円筒状側板の下方に対応する部分
は、軽量骨材コンクリート製であるので、タンク内槽の
円筒状側板の下方に対応する部分の強度を十分に高める
ことができる。
【0039】請求項5の発明においては、請求項1又は
請求項2と同様の効果を奏するが、前記ブロック上半部
の下端近傍部のうちタンク内槽の円筒状側板の下方に対
応する部分に、ブロック下半部に対する荷重分散を図る
為の補強鉄筋が設けられているため、この補強鉄筋によ
って、ブロック上半部の下端近傍部のうちタンク内槽の
円筒状側板の下方に対応する部分を補強し、ブロック下
半部に対する荷重分散を図ることができる。
【0040】請求項6の発明においては、請求項1又は
請求項2と同様の効果を奏するが、前記部上半部の上端
部のうちタンク内槽の円筒状側板の下側の部分に、タン
ク径方向に所定幅のベアリングプレートが設けられてい
るため、このベアリングプレートによって、円筒状側板
から作用する荷重を分散して圧縮耐力を強化できる。
【0041】請求項7の発明においては、請求項1又は
請求項2と同様の効果を奏するが、ブロック下半部のう
ちのタンク内槽の円筒状側板の下方に対応する部分に、
圧縮耐力向上の為の複数の補強柱を設け、各補強柱の上
端部に支圧板を設けたので、複数の補強柱と支圧板とで
ブロック下半部の圧縮耐力向上を図ることができる。
【0042】請求項8の発明においては、請求項1又は
請求項2と同様の効果を奏するが、タンク内槽の円筒状
側板から作用する荷重をブロック下半部のタンク中心側
部分へ伝達する為に、ブロック上半部の上端近傍部のう
ちの円筒状側板の下方に位置する上端水平部と、上端水
平部からブロック下半部のタンク中心側へ向ってブロッ
ク上半部とブロック下半部とを貫通する下り傾斜状の斜
材と、ブロック下半部の下端近傍部に位置し斜材の下端
部からタンク径方向外側へ延びる下端水平部とからなる
複数のトラス状補強部材を設けたので、トラス状補強部
材により、タンク内槽の円筒状側板から作用する荷重を
ブロック下半部のタンク中心側部分へ伝達させ、有効な
受圧面積を大きくして圧縮耐力を強化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るLNGタンクの要部縦断
面図である。
【図2】リング部保冷ブロックの平面図である。
【図3】図2のIII −III 線断面図である。
【図4】図2のIV矢視側面図である。
【図5】図2のV 矢視正面図である。
【図6】変更例に係るリング部保冷ブロックの平面図で
ある。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【図8】変更例に係るリング部保冷ブロックの平面図で
ある。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】変更例に係るリング部保冷ブロックの平面図
である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】変更例に係るリング部保冷ブロックの平面図
である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】変更例に係るリング部保冷ブロックの平面図
である。
【図15】図14のXV−XV線断面図である。
【図16】従来技術に係るリング部保冷ブロックの縦断
面図である。
【図17】従来技術に係るリング部保冷ブロックの縦断
面図である。
【符号の説明】
1 LNGタンク 2 内槽底板 3 内槽側板 8,8A〜8E リング部保冷ブロック 8L ブロック下半部 8U ブロック上半部 20 溶接金網 26,27 補強鉄筋 32,33 補強鉄筋 34,35 補強鉄筋 36 補強柱 40 ベアリングプレート 41 トラス状補強部材 42 上端水平部 43 斜材 44 下端水平部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低温タンクの底部のうち、タンク内槽の
    円筒状側板の下側のリング部に設けられる保冷ブロック
    において、 前記保冷ブロックは、 保冷ブロックの外表面のほぼ全面に沿って外表面の内側
    近傍部に位置する連続した籠状の溶接金網と、 前記溶接金網の下半部が埋め込まれたパーライトコンク
    リート製のブロック下半部と、 前記溶接金網の上半部が埋め込まれた軽量骨材コンクリ
    ート製のブロック上半部であって、溶接金網を介してブ
    ロック下半部と一体的に形成されるブロック上半部と、 を備えたことを特徴とする低温タンクの底部リング部保
    冷ブロック構造。
  2. 【請求項2】 前記ブロック下半部を構成するパーライ
    トコンクリートは、その打設時に水セメント比を下げる
    ことにより強度を100 〜150Kg/cm2 に高めたパーライト
    コンクリートであることを特徴とする請求項1に記載の
    低温タンクの底部リング部保冷ブロック構造。
  3. 【請求項3】 前記ブロック下半部は、タンク内槽の円
    筒状側板の下方に対応する位置に埋設された圧縮耐力を
    高める為の補強鉄筋を有することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の低温タンクの底部リング部保冷ブ
    ロック構造。
  4. 【請求項4】 前記ブロック下半部のうちタンク内槽の
    円筒状側板の下方に対応する部分は、軽量骨材コンクリ
    ート製であることを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載の低温タンクの底部リング部保冷ブロック構造。
  5. 【請求項5】 前記ブロック上半部の下端近傍部のうち
    タンク内槽の円筒状側板の下方に対応する部分に、ブロ
    ック下半部に対する荷重分散を図る為の補強鉄筋が設け
    られたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    低温タンクの底部リング部保冷ブロック構造。
  6. 【請求項6】 前記部上半部の上端部のうちタンク内槽
    の円筒状側板の下側の部分に、タンク径方向に所定幅の
    ベアリングプレートが設けられたことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の低温タンクの底部リング部保
    冷ブロック構造。
  7. 【請求項7】 前記ブロック下半部のうちのタンク内槽
    の円筒状側板の下方に対応する部分に、圧縮耐力向上の
    為の複数の補強柱を設け、各補強柱の上端部に支圧板を
    設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    低温タンクの底部リング部保冷ブロック構造。
  8. 【請求項8】 前記タンク内槽の円筒状側板から作用す
    る荷重をブロック下半部のタンク中心側部分へ伝達する
    為に、ブロック上半部の上端近傍部のうちの円筒状側板
    の下方に位置する上端水平部と、上端水平部の端部から
    ブロック下半部のタンク中心側へ向ってブロック上半部
    とブロック下半部とを貫通する下り傾斜状の斜材と、ブ
    ロック下半部の下端近傍部に位置し斜材の下端部からタ
    ンク径方向外側へ延びる下端水平部とからなる複数のト
    ラス状補強部材を設けたことを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の低温タンクの底部リング部保冷ブロッ
    ク構造。
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