JPH09324204A - 複層圧粉成形体の成形方法 - Google Patents

複層圧粉成形体の成形方法

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JPH09324204A
JPH09324204A JP14019996A JP14019996A JPH09324204A JP H09324204 A JPH09324204 A JP H09324204A JP 14019996 A JP14019996 A JP 14019996A JP 14019996 A JP14019996 A JP 14019996A JP H09324204 A JPH09324204 A JP H09324204A
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JP
Japan
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powder
precursor
punch
layer
movable plate
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JP14019996A
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Inventor
Tadashi Nomura
正 野村
Koji Harada
弘司 原田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形時のせん断応力の発生を防止することで、
複層圧粉成形体又は焼結体の割れの発生を防止する。 【解決手段】金型の第1キャビティに第1粉末200を
充填し所定の荷重で予備圧縮して前駆体201を形成
し、前駆体201と厚さ方向で隣接する第2キャビティ
に第2粉末202を充填し前駆体201と第2粉末20
2を同一ストローク長で同時に圧縮して成形体を形成す
る。前駆体201と第2粉末202とは同一ストローク
長で同時に圧縮されるため、両者の層間にせん断応力が
作用しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属粉やセラミッ
クス粉からなる圧粉成形体を成形する方法に関し、さら
に詳しくは厚さ方向に異なった複数の材質層からなる複
層構造をもつ複層圧粉成形体の成形方法に関する。本発
明の成形方法によれば、層間への応力集中による割れな
どの不具合を解消することができる。
【0002】
【従来の技術】例えば内周表面が摺動表面となる筒状の
軸受け部材は、原料コストを抑制するために外周部は一
般の安価な鋼材から形成し、内周部のみを機械的特性に
優れたMBA(Cu−Zn−Al−Mn−Si)などの
高力黄銅などから形成することが行われている。
【0003】そしてこのような軸受け部材は、例えば特
開昭60−258401号公報に開示されているような
方法で複層構造の複層圧粉成形体を形成し、それを焼結
することで製造されている。特開昭60−258401
号公報に開示されている成形方法を用い、二層構造の筒
状の軸受け部材を製造する方法を以下に説明する。
【0004】複層圧粉成形体を形成する金型の断面図を
図12〜図16に示す。この金型は複層圧粉成形体の外
径を規定する筒状のダイス100と、ダイス100の内
周表面に摺接する筒状のロアーアウターパンチ101
と、ロアーアウターパンチ101の内周表面に摺接する
筒状のロアーインナーパンチ102と、ロアーインナー
パンチ102の内周表面と摺接し複層圧粉成形体の内径
を規定するコアロッド103と、ダイス100の内周表
面及びコアロッド103の外周表面と摺接する筒状のア
ッパーパンチ104と、から構成され、それぞれ同一軸
心となるように配置されている。
【0005】ロアーアウターパンチ101は下端部が第
1可動板105に固定され、第1可動板105は第1シ
リンダ106により上下に駆動されるように構成されて
いる。またロアーインナーパンチ102は下端部が第2
可動板107に固定され、第2可動板107は第2シリ
ンダ108により上下に駆動されるように構成されてい
る。そして第1可動板105の下方にはストッパ109
が固定され、第1可動板105はストッパ109に当接
することで下方への移動が規制される。また第2可動板
107は基台110に当接することで下方への移動が規
制される。
【0006】<第1行程>先ず図12に示すように、ロ
アーアウターパンチ101を下降させ、ダイス100の
内周表面とロアーインナーパンチ102の外周表面及び
ロアーアウターパンチ101の先端面との間に形成され
たキャビティに、噴霧Fe粉などの原料からなる第1粉
末200を自由落下とすり切りにより充填する。
【0007】<第2行程>次に図13に示すように、粉
箱111の一部をダイス100上部に配置し、第1シリ
ンダ106を駆動して、第1可動板105とともにロア
ーアウターパンチ101を所定ストロークで上昇させ、
第1粉末200を圧縮して前駆体201を形成する。こ
の前駆体201は、目的とする長さより長くされ、その
密度は、目的とする複層圧粉成形体の密度より低い密度
となっている。
【0008】<第3行程>その後図14に示すように、
第2シリンダ108を駆動してロアーインナーパンチ1
02を第2可動板107が基台110に当接するまで下
降させ、前駆体201の内周表面、ロアーアウターパン
チ101の一部内周表面、コアロッド103の外周表面
及びロアーインナーパンチ102先端面との間に形成さ
れたキャビティに、MBA高力黄銅などの原料からなる
第2粉末202を自由落下とすり切りにより充填する。
【0009】このとき第2粉末202は前駆体201よ
りも長さが長くなるように充填され、圧縮により前駆体
201と同一密度となったときに前駆体201と同一長
さとなるように構成されている。したがって、この状態
におけるロアーインナーパンチ102の先端面は、ロア
ーアウターパンチ101の先端面より下方に位置してい
る。
【0010】<第4行程>そして図15に示すように、
アッパーパンチ104により前駆体201と第2粉末2
02を圧縮する。このとき第1シリンダ106の駆動力
は解除され、ロアーアウターパンチ101は前駆体20
1とともに下降するため、前駆体201はほとんど圧縮
されず第2粉末202が主として圧縮される。
【0011】第1可動板105がストッパ109に当接
して下降が規制されると、ロアーアウターパンチ101
の先端面はロアーインナーパンチ102の先端面と同一
平面となり、前駆体201と圧縮された第2粉末202
はほぼ同一の密度となる。そしてアッパーパンチ104
の加圧力はストッパ109と基台110で受けられ、ア
ッパーパンチ104は前駆体201と第2粉末202を
同時に所定ストロークで圧縮する。
【0012】<第5行程>その状態でしばらく保持し、
図16に示すように、最後にアッパーパンチ104をダ
イス100より離脱させ、ダイス100とコアロッド1
03を下降させて、複層圧粉成形体を取り出す。この複
層圧粉成形体は、例えば窒素雰囲気中にて1120℃で
0.5時間加熱されることにより一体的に焼結され、複
層構造の軸受け部材が製造される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記した従来
の成形方法では、第4行程において、前駆体201の圧
縮ストローク長より第2粉末202の圧縮ストローク長
の方が長い。そのため、第2粉末202と前駆体201
との間にせん断応力が作用し、形成された複層圧粉成形
体の内層と外層の界面に割れが生じたり、複層圧粉成形
体には外見上の異常がなくても内部応力の残留により焼
結時に界面に割れが生じたりする場合があった。
【0014】また、上記した二層構造の軸受け部材にお
いては、高価な材料を使用している内層の層厚を極力薄
くしてコストの低減を図ることが望ましい。そのために
はロアーインナーパンチ102の厚さを薄くすることが
必要となる。しかしながらパンチの厚さは、成形時の加
圧力とパンチ材質の強度によって最小限度が規制される
ため、パンチをその厚さ未満に薄くすることは困難であ
る。したがってロアーインナーパンチ102を所定厚さ
より薄くすることはできず、軸受け部材の内層が必要以
上に厚くなり高価な材料を必要以上に使用するという無
駄が発生している。
【0015】また第4行程においては、アッパーパンチ
104の加圧力は先ずロアーインナーパンチ102に加
わり、そのときロアーアウターパンチ101はアッパー
パンチ104の加圧力により下方へ移動する。このロア
ーアウターパンチ101の移動時には、ロアーアウター
パンチ101と第2粉末202との間に摩擦力が発生
し、その摩擦力によりロアーアウターパンチ101の下
降が妨げられる。そのためアッパーパンチ104の加圧
力がロアーアウターパンチ101に作用し、ロアーアウ
ターパンチ101に大きな負荷がかかってその寿命が短
縮されるという問題がある。
【0016】さらに、第2粉末202を圧縮するストロ
ーク長が長くいために、第2可動板107を第1可動板
105より下方に位置させなければならない。したがっ
てロアーインナーパンチ102の長さを長くする必要が
あり、座屈を防止するために強度を必要以上に大きくし
なければならないという不具合もあった。本発明はこの
ような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目
的は、成形時のせん断応力の発生を防止することで、複
層圧粉成形体又は焼結体の割れの発生を防止することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の複層圧粉成形体の成形方法の特徴は、厚さ方向に異
なった複数の材質層からなる複層圧粉成形体の成形方法
であって、金型の第1キャビティに第1粉末を充填し所
定の荷重で予備圧縮して前駆体を形成する第1工程と、
前駆体と厚さ方向で隣接する第2キャビティに第2粉末
を充填し前駆体と第2粉末を同一ストローク長で同時に
圧縮して成形体を形成する第2工程と、を行うことにあ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の成形方法では、先ず第1
工程において、金型の第1キャビティに第1粉末が充填
され所定の荷重で予備圧縮することにより前駆体が形成
される。この第1工程は従来と同様に行うことができ、
目的とする複層圧粉成形体の密度より低い密度となるよ
うに前駆体が形成される。
【0019】次の第2工程では、前駆体と厚さ方向で隣
接する第2キャビティに第2粉末が充填され、前駆体と
第2粉末とは同一ストローク長で同時に加圧圧縮され
る。つまり前駆体と第2粉末とは同一ストローク長で同
時に圧縮されるため、両者の層間にせん断応力が作用す
ることがない。したがって複層圧粉成形体の層間に割れ
が発生するのが防止され、残留応力もほとんどないため
焼結時に層間に割れが発生することも防止される。
【0020】また、この第2工程の初期には、第2粉末
は圧縮されていないため、その密度は前駆体の密度より
低い。そして同一ストローク長で圧縮されるため、圧縮
が進行するにつれて密度の高い前駆体が第2粉末を厚さ
方向に押圧する作用が生じ、最後には圧縮された前駆体
と圧縮された第2粉末とは同じ密度となる。すなわち第
2粉末は厚さ方向にも押圧されるため、第2キャビティ
に充填される第2粉末の量を従来より少なくすれば、パ
ンチの厚さに関わらず、第2粉末から成形された部分の
厚さを従来に比べて薄くすることができる。したがって
第2粉末の材料が高価な場合には、得られる複層圧粉成
形体のコストを低減することが可能となる。またパンチ
の厚さを薄くする必要もないので、強度が低下するよう
な不具合もない。
【0021】そして前駆体と第2粉末とは、同一ストロ
ーク長で同時に圧縮されるため、特定のパンチに第2粉
末から摩擦力が作用して抵抗となることがない。また従
来の技術で記載されたロアーインナーパンチに相当する
パンチの長さを必要以上に長くしなくてもよい。したが
ってパンチの座屈強度を向上させる手段が不要となる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)図6に本実施例の成形方法により形成され
る複層圧粉成形体を示す。この複層圧粉成形体は、筒状
の外層300と、外層300の内周表面に一体的に接合
された内層301とから構成されている。
【0023】図1〜図5に本実施例の複層圧粉成形体の
成形方法を示す。なお、用いた金型及び成形体は軸対称
形状であるので、図2〜図5は軸に対して片側のみの半
部断面図として示している。用いた金型は、複層圧粉成
形体の外径を規定する筒状のダイス1と、ダイス1の内
周表面に摺接する筒状のロアーアウターパンチ2と、ロ
アーアウターパンチ2の内周表面に摺接する筒状のロア
ーインナーパンチ3と、ロアーインナーパンチ3の内周
表面と摺接し複層圧粉成形体の内径を規定するコア40
をもつコアロッド4と、ダイス1の内周表面及びコアロ
ッド4の頭部の外周表面と摺接するアッパーパンチ5
と、から構成され、それぞれ同一軸心となるように配置
されている。
【0024】ロアーアウターパンチ2は下端部が第1可
動板20に固定され、第1可動板20は第1シリンダ2
1により上下に駆動されるように構成されている。また
ロアーインナーパンチ3は下端部が第2可動板30に固
定され、第2可動板30は第2シリンダ31により上下
に駆動されるように構成されている。そして第1可動板
20の下方にはストッパ6が固定され、第1可動板20
はストッパ6に当接することで下方への移動が規制され
る。また第2可動板30は第1可動板20に当接するこ
とで下方への移動が規制される。
【0025】<第1工程>先ず図1に示すように、ロア
ーアウターパンチ2を下降させて第1可動板20がスト
ッパ6に当接した状態で、ダイス1の内周表面とロアー
インナーパンチ3の外周表面及びロアーアウターパンチ
2の先端面との間に形成されたキャビティに、噴霧Fe
粉からなる第1粉末200を自由落下とすり切りにより
充填する。
【0026】次に図2に示すように、粉箱111の一部
をダイス1の上部に配置し、第1シリンダ21を駆動し
て第1可動板20を上昇駆動する。これによりロアーア
ウターパンチ2を所定ストロークで上昇させ、第1粉末
200を圧縮して前駆体201を形成する。この前駆体
201は、目的とする長さより長くされ、その密度は、
目的とする複層圧粉成形体の密度より低い約60%の密
度となっている。
【0027】<第2工程>その後粉箱111を後退させ
てキャビティ上部を開放する。そして図3に示すよう
に、第2シリンダ31を駆動し、第2可動板30を第1
可動板20と当接するまで下降させる。このとき、ロア
ーアウターパンチ2の先端面とロアーインナーパンチ3
の先端面とが同一平面上に位置するように構成されてい
る。
【0028】そして、前駆体201の内周表面とコアロ
ッド4の外周表面及びロアーインナーパンチ3先端面と
の間に形成されたキャビティに、Cu−Ni系合金から
なる第2粉末202を自由落下とすり切りにより充填す
る。そして図4に示すように、アッパーパンチ5を下降
させ、前駆体201と第2粉末202を同時に加圧す
る。すると、その加圧力により前駆体201と第2粉末
202を介してロアーアウターパンチ2とロアーインナ
ーパンチ3が押圧され、第2可動板30が第1可動板2
0と当接した状態で第1可動板20が下降し、第1可動
板20がストッパ6と当接した位置でロアーアウターパ
ンチ2とロアーインナーパンチ3の下降が規制される。
【0029】このとき、第1シリンダ21及び第2シリ
ンダ31の駆動力はアッパーパンチ5の加圧力に比べて
きわめて小さいので、前駆体201と第2粉末202の
密度は、第1可動板20がストッパ6と当接するまでは
ほとんど変化がなく、それぞれ約60%と約30%であ
る。アッパーパンチ5による加圧はさらに続行され、前
駆体201と第2粉末202は強く圧縮される。このと
き前駆体201と第2粉末202は同一ストローク長で
圧縮されるため、前駆体201と第2粉末202の界面
にはせん断応力が生じない。また前駆体201の密度は
第2粉末202の密度より大きいため、前駆体201が
第2粉末202を径方向に押圧する力も発生する。
【0030】このようにして前駆体201と第2粉末2
02が軸方向に圧縮され、第2粉末202は前駆体20
1により径方向にも圧縮されて、前駆体201と第2粉
末202の密度が両方とも約85%となった時点でアッ
パーパンチ5による加圧が停止される。その状態でしば
らく保持した後、図5に示すようにアッパーパンチ5を
上昇駆動するとともにダイス1とコアロッド4を下降さ
せ、外層300及び内層301からなる複層圧粉成形体
を取り出す。
【0031】このようにして成形された複層圧粉成形体
は、外層300と内層301の間に割れなどが発生せ
ず、良好な品質であった。またロアーインナーパンチ3
の肉厚が1mmであったにも関わらず、内層301の肉
厚は0.6mmと薄く形成されていた。そしてこの複層
圧粉成形体は、窒素雰囲気中にて1120℃で0.5時
間加熱されることにより一体的に焼結され、複層構造の
軸受け部材が製造された。焼結後の軸受け部材において
も、外層と内層の間に割れなどの不具合は生じず、良好
な品質であった。
【0032】すなわち図7に示すように、従来の成形方
法では、圧縮ストローク長は第2粉末202の方が前駆
体201より長い。そのため前駆体201と第2粉末2
02の界面にせん断応力が作用し、成形体の内層と外層
の間Aに割れが発生する場合があった。また第2粉末2
02の厚さは、圧縮初期と後期で同一である。一方、本
実施例においては、図8に示すように、第2工程におい
て前駆体201と第2粉末202は同一のストローク長
で同時に圧縮されて同一の密度となる。したがって前駆
体201と第2粉末202の界面にせん断応力が作用す
ることがなく、外層300と内層301の界面にせん断
応力が作用することがなく、割れが防止される。
【0033】また第2粉末202は径方向に圧縮される
ため、図7に示すように第2工程において第2粉末20
2の層厚がt1からt2に縮小される。したがって内層
301の層厚が従来より薄い成形体を成形することがで
きる。 (実施例2)本実施例の成形方法により得られた複層圧
粉成形体の断面図を図11に示す。この複層圧粉成形体
は、内層301の軸方向の長さが外層300より短く、
断面凹形状をなしていること以外は実施例1と同様であ
る。
【0034】図9及び図10に本実施例で用いた金型を
示す。この金型は、ロアーインナーパンチ3の長さが短
いこと以外は実施例1と同様の構成である。本実施例で
は、先ず実施例1と同様に前駆体201を形成する。次
に粉箱201を後退させてキャビティ上部を開放する。
そして図9に示すように、第2シリンダ31を駆動し、
第2可動板30を第1可動板20と当接するまで下降さ
せる。このとき、ロアーインナーパンチ3の先端面はロ
アーアウターパンチ2の先端面より上方に位置し、その
長さの差は目的とする成形体の内層301と外層300
の長さの差と同一となるように構成されている。
【0035】そして、前駆体201の内周表面とコアロ
ッド4の外周表面及びロアーインナーパンチ3の先端面
との間に形成されたキャビティに、Cu−Ni系合金か
らなる第2粉末202を自由落下とすり切りにより充填
する。そして図10に示すように、アッパーパンチ5を
下降させ、前駆体201と第2粉末202を同時に圧縮
する。すると、その加圧力により前駆体201と第2粉
末202を介してロアーアウターパンチ2とロアーイン
ナーパンチ3が押圧され、第2可動板30が第1可動板
20と当接した状態で第1可動板20が下降し、第1可
動板20がストッパ6と当接した位置でロアーアウター
パンチ2とロアーインナーパンチ3の下降が規制され
る。
【0036】アッパーパンチ5による圧縮はさらに続行
され、前駆体201と第2粉末202は強く圧縮され
る。このとき前駆体201と第2粉末202は同一スト
ローク長で圧縮されるため、前駆体201と第2粉末2
02の界面にはせん断応力が生じない。その後実施例1
と同様にして、複層圧粉成形体を取り出したところ、外
層300と内層301の間に割れなどが発生せず、良好
な品質であった。そして実施例1と同様に焼結したが、
割れは発生せず良好な品質の焼結品が得られた。
【0037】
【発明の効果】すなわち本発明の複層圧粉成形体の成形
方法によれば、層間に割れなどの不具合のない成形体を
容易にかつ確実に成形することができる。また従来困難
であった層厚の薄い成形体も成形することができ、高価
な原料の使用割合を低減できるため原料コストを低減す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例において第1粉末をキャビテ
ィに充填した状態で示す金型の断面図である。
【図2】本発明の一実施例において前駆体を形成した状
態で示す金型の半部断面図である。
【図3】本発明の一実施例において第2粉末をキャビテ
ィに充填した状態で示す金型の半部断面図である。
【図4】本発明の一実施例において第2工程終了直前の
状態で示す金型の半部断面図である。
【図5】本発明の一実施例において複層圧粉成形体を取
り出す直前の状態で示す金型の半部断面図である。
【図6】本発明の一実施例で成形された複層圧粉成形体
の斜視図である。
【図7】従来の成形方法の作用を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施例の成形方法の作用を示す説明
図である。
【図9】本発明の第2の実施例において第2粉末をキャ
ビティに充填した状態で示す金型の半部断面図である。
【図10】本発明の第2の実施例において第2工程終了
直前の状態で示す金型の半部断面図である。
【図11】本発明の第2の実施例で成形された複層圧粉
成形体の断面図である。
【図12】従来例において第1粉末をキャビティに充填
した状態で示す金型の断面図である。
【図13】従来例において前駆体を形成した状態で示す
金型の半部断面図である。
【図14】従来例において第2粉末をキャビティに充填
した状態で示す金型の半部断面図である。
【図15】従来例においてアッパーパンチで圧縮終了直
前の状態で示す金型の半部断面図である。
【図16】従来例において複層圧粉成形体を取り出す直
前の状態で示す金型の半部断面図である。
【符号の説明】
1:ダイス 2:ロアーアウターパンチ 3:ロア
ーインナーパンチ 4:コアロッド 5:アッパーパンチ 6:
ストッパ 20:第1可動板 30:第2可動板 20
1:前駆体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向に異なった複数の材質層からな
    る複層圧粉成形体の成形方法であって、 金型の第1キャビティに第1粉末を充填し所定の荷重で
    予備圧縮して前駆体を形成する第1工程と、 該前駆体と該厚さ方向で隣接する第2キャビティに第2
    粉末を充填し該前駆体と該第2粉末を同一ストローク長
    で同時に圧縮して成形体を形成する第2工程と、を行う
    ことを特徴とする複層圧粉成形体の成形方法。
JP14019996A 1996-06-03 1996-06-03 複層圧粉成形体の成形方法 Pending JPH09324204A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015513397A (ja) * 2012-02-24 2015-05-14 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 多層物品の製造方法
CN111941295A (zh) * 2020-08-05 2020-11-17 泉州金石金刚石工具有限公司 一种新型布拉磨块及加工模具

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