JPH09324611A - 内燃機関のバルブタイミング可変機構 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング可変機構Info
- Publication number
- JPH09324611A JPH09324611A JP14277896A JP14277896A JPH09324611A JP H09324611 A JPH09324611 A JP H09324611A JP 14277896 A JP14277896 A JP 14277896A JP 14277896 A JP14277896 A JP 14277896A JP H09324611 A JPH09324611 A JP H09324611A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve timing
- valve
- oil
- intake
- timing
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/34—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
- F01L1/344—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
- F01L1/3442—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
- F01L2001/3445—Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
- F01L2001/34479—Sealing of phaser devices
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃機関のバルブタイミング可変機構におい
て、同機構の複雑化を招くことなく、バルブタイミング
を所定のタイミングに保持することにある。 【解決手段】 VVT機構14は、カムスプロケット2
5と、同スプロケット25の内部に配置され吸気側カム
シャフトに固定された羽根車37とを備える。羽根車3
7は円筒部38と同円筒部38の外周に略等角度間隔に
形成された4つの羽根39を有する。カムスプロケット
25に形成された各凹部43はその内部に各羽根39を
収容する。各羽根39の外周に形成された各溝45内に
プレート46を配置し、同プレート46を板バネ47の
弾性力により凹部43の内周面に押圧する。
て、同機構の複雑化を招くことなく、バルブタイミング
を所定のタイミングに保持することにある。 【解決手段】 VVT機構14は、カムスプロケット2
5と、同スプロケット25の内部に配置され吸気側カム
シャフトに固定された羽根車37とを備える。羽根車3
7は円筒部38と同円筒部38の外周に略等角度間隔に
形成された4つの羽根39を有する。カムスプロケット
25に形成された各凹部43はその内部に各羽根39を
収容する。各羽根39の外周に形成された各溝45内に
プレート46を配置し、同プレート46を板バネ47の
弾性力により凹部43の内周面に押圧する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の気筒に
設けられた吸気バルブ又は排気バルブの少なくとも一方
のバルブタイミングを変更する可変機構に係る。詳しく
は、流体圧力を用いて駆動されるバルブタイミング可変
装置に関する。
設けられた吸気バルブ又は排気バルブの少なくとも一方
のバルブタイミングを変更する可変機構に係る。詳しく
は、流体圧力を用いて駆動されるバルブタイミング可変
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の出力を向上させる等の目的か
ら、吸気バルブ又は排気バルブが開閉するタイミング、
即ちバルブタイミングを同機関の運転状態に応じて変更
するようにした技術が提案されている。この種の技術に
おける一例として、特開平1−92504号公報は「弁
開閉時期制御装置」を開示する。
ら、吸気バルブ又は排気バルブが開閉するタイミング、
即ちバルブタイミングを同機関の運転状態に応じて変更
するようにした技術が提案されている。この種の技術に
おける一例として、特開平1−92504号公報は「弁
開閉時期制御装置」を開示する。
【0003】上記公報の装置は、図12に示すように、
カムシャフト201の先端側に固定された内部ロータ2
02と、同シャフト201に対して相対回転可能に設け
られ、クランクシャフト(図示略)の回転力が伝達され
るタイミングプーリ203とを備える。内部ロータ20
2は、その外周に径方向に延びる複数のベーン204を
有する。タイミングプーリ203の内部に形成された複
数のオイル溝205は、その内部に各ベーン204を収
容する。
カムシャフト201の先端側に固定された内部ロータ2
02と、同シャフト201に対して相対回転可能に設け
られ、クランクシャフト(図示略)の回転力が伝達され
るタイミングプーリ203とを備える。内部ロータ20
2は、その外周に径方向に延びる複数のベーン204を
有する。タイミングプーリ203の内部に形成された複
数のオイル溝205は、その内部に各ベーン204を収
容する。
【0004】上記装置は、各オイル溝205内において
各ベーン204の両側に形成された一対の圧力室20
6,207を有する。各圧力室206,207はそれぞ
れ圧力通路208,209を介して切換バルブ(図示
略)に接続されている。各圧力室206には、切換バル
ブの切換状態に応じて、例えばオイルポンプから吐出さ
れた油が各圧力通路208,209を通じて選択的に供
給される。
各ベーン204の両側に形成された一対の圧力室20
6,207を有する。各圧力室206,207はそれぞ
れ圧力通路208,209を介して切換バルブ(図示
略)に接続されている。各圧力室206には、切換バル
ブの切換状態に応じて、例えばオイルポンプから吐出さ
れた油が各圧力通路208,209を通じて選択的に供
給される。
【0005】上記装置では、各圧力室206,207の
油圧を各ベーン204に作用させることにより、内部ロ
ータ202をタイミングプーリ203に対して相対回転
させて、クランクシャフトに対するカムシャフト201
の相対的な回転位相、換言すればバルブタイミングを変
更する。
油圧を各ベーン204に作用させることにより、内部ロ
ータ202をタイミングプーリ203に対して相対回転
させて、クランクシャフトに対するカムシャフト201
の相対的な回転位相、換言すればバルブタイミングを変
更する。
【0006】上記装置において、カムシャフト201の
カム(図示略)は、吸気又は排気バルブを開閉する際に
バルブスプリング(図示略)の反力を受ける。このバル
ブスプリングの反力はカムシャフト201の回転位相に
応じて変動するため、同シャフト201における回転ト
ルクの大きさもその反力の変動に同期して変動する。従
って、このトルク変動に起因して内部ロータ202が回
転方向に揺動し、バルブタイミングが変動してしまう虞
がある。
カム(図示略)は、吸気又は排気バルブを開閉する際に
バルブスプリング(図示略)の反力を受ける。このバル
ブスプリングの反力はカムシャフト201の回転位相に
応じて変動するため、同シャフト201における回転ト
ルクの大きさもその反力の変動に同期して変動する。従
って、このトルク変動に起因して内部ロータ202が回
転方向に揺動し、バルブタイミングが変動してしまう虞
がある。
【0007】このようなバルブタイミングの変動を防止
するために、上記装置では以下に示す構成を更に備え
る。即ち、タイミングプーリ203の内部において径方
向に形成された二つの挿入孔210,211は、その内
部にロックピン212,213及びスプリング214,
215をそれぞれ収容する。各スプリング214,21
5は各ロックピン212,213をカムシャフト201
の軸心に向けて付勢する。内部ロータ202は、その外
周部分に各ロックピン212,213の一部が嵌入可能
な係止穴216,217をそれぞれ有する。各係止穴2
16,217は油孔218,219を介して各圧力通路
208,209にそれぞれ通じており、その内部には各
圧力室206,207に供給される油の一部が供給され
る。各係止穴216,217に油が供給されることによ
り、ロックピン212,213はその油圧によりスプリ
ング214,215の付勢力に抗して各係止穴216,
217から抜け、各ピン212,213の係止が解除さ
れる。
するために、上記装置では以下に示す構成を更に備え
る。即ち、タイミングプーリ203の内部において径方
向に形成された二つの挿入孔210,211は、その内
部にロックピン212,213及びスプリング214,
215をそれぞれ収容する。各スプリング214,21
5は各ロックピン212,213をカムシャフト201
の軸心に向けて付勢する。内部ロータ202は、その外
周部分に各ロックピン212,213の一部が嵌入可能
な係止穴216,217をそれぞれ有する。各係止穴2
16,217は油孔218,219を介して各圧力通路
208,209にそれぞれ通じており、その内部には各
圧力室206,207に供給される油の一部が供給され
る。各係止穴216,217に油が供給されることによ
り、ロックピン212,213はその油圧によりスプリ
ング214,215の付勢力に抗して各係止穴216,
217から抜け、各ピン212,213の係止が解除さ
れる。
【0008】上記装置において、バルブタイミングを遅
らせる場合には、切換バルブの切換状態を変更すること
により、一方の圧力室206に油を供給する。この際、
係止穴216には油孔218を介して油が供給され、ロ
ックピン212の係止が解除される。これにより、内部
ロータ202がタイミングプーリ203に対して図12
に示す状態にまで相対回転すると、ロックピン213が
スプリング215の付勢力により係止穴217に嵌入す
る。その結果、タイミングプーリ203に対する内部ロ
ータ202の相対回転は規制され、バルブタイミングは
遅れた状態に保持される。
らせる場合には、切換バルブの切換状態を変更すること
により、一方の圧力室206に油を供給する。この際、
係止穴216には油孔218を介して油が供給され、ロ
ックピン212の係止が解除される。これにより、内部
ロータ202がタイミングプーリ203に対して図12
に示す状態にまで相対回転すると、ロックピン213が
スプリング215の付勢力により係止穴217に嵌入す
る。その結果、タイミングプーリ203に対する内部ロ
ータ202の相対回転は規制され、バルブタイミングは
遅れた状態に保持される。
【0009】これに対して、バルブタイミングを早める
場合には、切換バルブの切換状態を変更することによ
り、他方の圧力室207に油を供給する。この際、係止
穴217には油孔219を介して油が供給され、ロック
ピン212の係止が解除される。これにより、内部ロー
タ202がタイミングプーリ203に対して図12の矢
印で示す方向に相対回転し、係止穴216の位置とロッ
クピン212の位置とが一致すると、同ピン212はス
プリング214の付勢力により係止穴216に嵌入す
る。その結果、タイミングプーリ203に対する内部ロ
ータ202の相対回転は規制され、バルブタイミングは
早められた状態に保持される。
場合には、切換バルブの切換状態を変更することによ
り、他方の圧力室207に油を供給する。この際、係止
穴217には油孔219を介して油が供給され、ロック
ピン212の係止が解除される。これにより、内部ロー
タ202がタイミングプーリ203に対して図12の矢
印で示す方向に相対回転し、係止穴216の位置とロッ
クピン212の位置とが一致すると、同ピン212はス
プリング214の付勢力により係止穴216に嵌入す
る。その結果、タイミングプーリ203に対する内部ロ
ータ202の相対回転は規制され、バルブタイミングは
早められた状態に保持される。
【0010】このように、上記装置では、各ロックピン
212,213を係止穴216,217にて係止するこ
とにより、トルク変動に起因した内部ロータ202の揺
動を防止し、バルブタイミングを所定の2つのタイミン
グに保持するようにしている。なお、本出願人は、本技
術に関し、特願平8−118884号の出願も行ってい
る。
212,213を係止穴216,217にて係止するこ
とにより、トルク変動に起因した内部ロータ202の揺
動を防止し、バルブタイミングを所定の2つのタイミン
グに保持するようにしている。なお、本出願人は、本技
術に関し、特願平8−118884号の出願も行ってい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記装
置のように、ロックピン212,213を係止穴21
6,217に嵌入することによりバルブタイミングを保
持するようにした構成にあっては、保持すべきタイミン
グと同数だけロックピン212,213及び係止穴21
6,217を内部ロータ202及びタイミングプーリ2
03の限られたスペースにそれぞれ設ける必要がある。
更に、各ロックピン212,213の係止を解除するた
めに、各係止穴216,217に油圧を供給する油孔2
18,219等の油通路が必要となる。その結果、装置
全体の構成が複雑化するという問題があった。
置のように、ロックピン212,213を係止穴21
6,217に嵌入することによりバルブタイミングを保
持するようにした構成にあっては、保持すべきタイミン
グと同数だけロックピン212,213及び係止穴21
6,217を内部ロータ202及びタイミングプーリ2
03の限られたスペースにそれぞれ設ける必要がある。
更に、各ロックピン212,213の係止を解除するた
めに、各係止穴216,217に油圧を供給する油孔2
18,219等の油通路が必要となる。その結果、装置
全体の構成が複雑化するという問題があった。
【0012】又、内燃機関における運転状態の変化に対
してバルブタイミングをより適合させるためには、同タ
イミングを更に多くのタイミングで保持する必要がある
が、上記装置において更に多くのタイミングでバルブタ
イミングを保持するようにした場合、装置全体が更に複
雑化してしまうことになる。
してバルブタイミングをより適合させるためには、同タ
イミングを更に多くのタイミングで保持する必要がある
が、上記装置において更に多くのタイミングでバルブタ
イミングを保持するようにした場合、装置全体が更に複
雑化してしまうことになる。
【0013】本発明はこのような事情を鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、内燃機関のバル
ブタイミング可変機構において、同機構の複雑化を招く
ことなく、バルブタイミングを所定のタイミングに保持
することにある。
ものであり、その目的とするところは、内燃機関のバル
ブタイミング可変機構において、同機構の複雑化を招く
ことなく、バルブタイミングを所定のタイミングに保持
することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の第1の発明は、同一回転軸心回
りに相対回転可能な2つの回転体であって、内燃機関の
クランクシャフトに駆動連結された第1回転体及び吸気
バルブ又は排気バルブを駆動するためのカムシャフトに
駆動連結された第2回転体と、第1又は第2回転体のう
ち一方の回転体が有する凸部を第1又は第2回転体のう
ち他方の回転体に形成された凹部内に配置することによ
り、両回転体の回転方向において凸部の少なくとも片側
に形成された圧力室とを備え、圧力室に供給される流体
の圧力によって両回転体を相対回転させることにより、
吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブタ
イミングを可変とするバルブタイミング可変機構におい
て、凸部に設けられ凹部に当接する当接部材と、凸部と
当接部材の間に設けられ、その当接部材を付勢して凹部
に押圧するための付勢部材とを更に備えたことをその趣
旨とするものである。
めに、請求項1に記載の第1の発明は、同一回転軸心回
りに相対回転可能な2つの回転体であって、内燃機関の
クランクシャフトに駆動連結された第1回転体及び吸気
バルブ又は排気バルブを駆動するためのカムシャフトに
駆動連結された第2回転体と、第1又は第2回転体のう
ち一方の回転体が有する凸部を第1又は第2回転体のう
ち他方の回転体に形成された凹部内に配置することによ
り、両回転体の回転方向において凸部の少なくとも片側
に形成された圧力室とを備え、圧力室に供給される流体
の圧力によって両回転体を相対回転させることにより、
吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブタ
イミングを可変とするバルブタイミング可変機構におい
て、凸部に設けられ凹部に当接する当接部材と、凸部と
当接部材の間に設けられ、その当接部材を付勢して凹部
に押圧するための付勢部材とを更に備えたことをその趣
旨とするものである。
【0015】上記の構成によれば、内燃機関のクランク
シャフトから第1回転体に伝達された回転力は第2回転
体に伝達され、同回転体からカムシャフトに伝達され
る。カムシャフトはこの回転力により回転し、同シャフ
トの回転に伴って内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブ
が駆動される。圧力室の流体圧を調整して両回転体を同
一軸心回りに相対回転させることにより、吸気バルブ及
び排気バルブの少なくとも一方のバルブタイミングが変
更される。
シャフトから第1回転体に伝達された回転力は第2回転
体に伝達され、同回転体からカムシャフトに伝達され
る。カムシャフトはこの回転力により回転し、同シャフ
トの回転に伴って内燃機関の吸気バルブ又は排気バルブ
が駆動される。圧力室の流体圧を調整して両回転体を同
一軸心回りに相対回転させることにより、吸気バルブ及
び排気バルブの少なくとも一方のバルブタイミングが変
更される。
【0016】凸部に設けられた当接部材は、同部材と凸
部との間に設けられた付勢部材により付勢される。これ
により、当接部材は凹部に押圧される。吸気バルブ又は
排気バルブの駆動に伴って、カムシャフトの回転トルク
は変動する。第2回転体は、このトルク変動に同期して
第1回転体に対して回転方向に揺動しようとする。しか
しながら、この揺動は、当接部材及び凹部間の押圧力に
応じて生じる摺動抵抗により抑制される。
部との間に設けられた付勢部材により付勢される。これ
により、当接部材は凹部に押圧される。吸気バルブ又は
排気バルブの駆動に伴って、カムシャフトの回転トルク
は変動する。第2回転体は、このトルク変動に同期して
第1回転体に対して回転方向に揺動しようとする。しか
しながら、この揺動は、当接部材及び凹部間の押圧力に
応じて生じる摺動抵抗により抑制される。
【0017】上記の目的を達成するために、請求項2に
記載の第2の発明は、請求項1に記載した内燃機関のバ
ルブタイミング可変機構において、圧力室は、両回転体
の回転方向において凸部の両側にそれぞれ形成されるも
のであり、当接部材は両圧力室間を封止するものである
ことをその趣旨とするものである。
記載の第2の発明は、請求項1に記載した内燃機関のバ
ルブタイミング可変機構において、圧力室は、両回転体
の回転方向において凸部の両側にそれぞれ形成されるも
のであり、当接部材は両圧力室間を封止するものである
ことをその趣旨とするものである。
【0018】上記の構成によれば、第1の発明の作用に
加え、当接部材が付勢部材の付勢力により凹部に押圧さ
れることにより、凸部の両側に形成された圧力室間にお
ける流体の移動が抑制される。
加え、当接部材が付勢部材の付勢力により凹部に押圧さ
れることにより、凸部の両側に形成された圧力室間にお
ける流体の移動が抑制される。
【0019】上記の目的を達成するために、請求項3に
記載の第3の発明は、請求項1又は2に記載した内燃機
関のバルブタイミング可変機構において、当接部材は金
属製材料からなり、且つ、付勢部材は金属製材料からな
るバネ部材であることをその趣旨とするものである。
記載の第3の発明は、請求項1又は2に記載した内燃機
関のバルブタイミング可変機構において、当接部材は金
属製材料からなり、且つ、付勢部材は金属製材料からな
るバネ部材であることをその趣旨とするものである。
【0020】上記の構成によれば、第1の発明又は第2
の発明の作用に加え、例えば、ゴム材料により当接部材
及び付勢部材を構成した場合と比較して、流体の熱によ
る変質、或いは経時的な変質といった各部材の劣化現象
が抑えられる。
の発明の作用に加え、例えば、ゴム材料により当接部材
及び付勢部材を構成した場合と比較して、流体の熱によ
る変質、或いは経時的な変質といった各部材の劣化現象
が抑えられる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、第1〜3の発明を、内燃機
関としてのガソリンエンジンに設けられたバルブタイミ
ング可変機構に具体化した実施形態について図面を参照
して説明する。
関としてのガソリンエンジンに設けられたバルブタイミ
ング可変機構に具体化した実施形態について図面を参照
して説明する。
【0022】図1は、シリンダヘッド11及びベアリン
グキャップ12により回転可能に支持された吸気側カム
シャフト13、同シャフト13の先端側(同図の左側)
に設けられたバルブタイミング可変機構(以下、「VV
T機構」という)14、及びシリンダブロック(図示
略)に回転可能に支持されたクランクシャフト15を示
す断面図である。図2は、エンジンの燃焼室16に通じ
る吸気ポート17及び排気ポート18、これら各ポート
17,18を開閉する吸気バルブ19及び排気バルブ2
0、各バルブ19,20を開閉するため吸気側カムシャ
フト13及び排気側カムシャフト21等を示す断面図で
ある。排気側カムシャフト21は、吸気側カムシャフト
13と同様にシリンダヘッド11及びベアリングキャッ
プ(図示略)により回転可能に支持されている。
グキャップ12により回転可能に支持された吸気側カム
シャフト13、同シャフト13の先端側(同図の左側)
に設けられたバルブタイミング可変機構(以下、「VV
T機構」という)14、及びシリンダブロック(図示
略)に回転可能に支持されたクランクシャフト15を示
す断面図である。図2は、エンジンの燃焼室16に通じ
る吸気ポート17及び排気ポート18、これら各ポート
17,18を開閉する吸気バルブ19及び排気バルブ2
0、各バルブ19,20を開閉するため吸気側カムシャ
フト13及び排気側カムシャフト21等を示す断面図で
ある。排気側カムシャフト21は、吸気側カムシャフト
13と同様にシリンダヘッド11及びベアリングキャッ
プ(図示略)により回転可能に支持されている。
【0023】図1に示すように、吸気側カムシャフト1
3の先端側に設けられたカムスプロケット25は、その
外周にタイミングチェーン26が掛けられる外歯25a
を有する。タイミングチェーン26は、クランクシャフ
ト15に固定されたクランクスプロケット27の外歯2
7aと、排気側カムシャフト21に固定されたカムスプ
ロケット(図示略)との双方に掛けられており、クラン
クシャフト15の回転力を両カムシャフト13,21に
伝達する。本実施形態において、カムスプロケット25
は本発明の第1回転体に相当する。
3の先端側に設けられたカムスプロケット25は、その
外周にタイミングチェーン26が掛けられる外歯25a
を有する。タイミングチェーン26は、クランクシャフ
ト15に固定されたクランクスプロケット27の外歯2
7aと、排気側カムシャフト21に固定されたカムスプ
ロケット(図示略)との双方に掛けられており、クラン
クシャフト15の回転力を両カムシャフト13,21に
伝達する。本実施形態において、カムスプロケット25
は本発明の第1回転体に相当する。
【0024】図2に示すように、両カムシャフト13,
21は複数のカム28,29(同図ではその一つを示
す)を有し、それらカム28,29は吸気バルブ19、
排気バルブ20の上端部にそれぞれ当接する。各バルブ
スプリング31,32は、吸気バルブ19及び排気バル
ブ20を吸気ポート17、排気ポート18を閉鎖する方
向に付勢する。
21は複数のカム28,29(同図ではその一つを示
す)を有し、それらカム28,29は吸気バルブ19、
排気バルブ20の上端部にそれぞれ当接する。各バルブ
スプリング31,32は、吸気バルブ19及び排気バル
ブ20を吸気ポート17、排気ポート18を閉鎖する方
向に付勢する。
【0025】クランクシャフト15から伝達された回転
力によって両カムシャフト13,21が回転することに
より、各カム28,29は各バルブ19,20を駆動し
て各ポート17,18を開閉する。この際、各カム2
8,29はバルブスプリング31,32の反力に抗して
各バルブ19,20を開閉駆動するため、各カムシャフ
ト13,21に生じるトルクはその開閉動作に同期して
変動する。
力によって両カムシャフト13,21が回転することに
より、各カム28,29は各バルブ19,20を駆動し
て各ポート17,18を開閉する。この際、各カム2
8,29はバルブスプリング31,32の反力に抗して
各バルブ19,20を開閉駆動するため、各カムシャフ
ト13,21に生じるトルクはその開閉動作に同期して
変動する。
【0026】図1に示すように、吸気側カムシャフト1
3の先端面に取り付けられた側板33は、ノックピン
(図示略)により同シャフト13に固定されており、同
シャフト13と一体に回転する。この側板33は、略円
板状をなし、その中央にボス33aを有する。
3の先端面に取り付けられた側板33は、ノックピン
(図示略)により同シャフト13に固定されており、同
シャフト13と一体に回転する。この側板33は、略円
板状をなし、その中央にボス33aを有する。
【0027】図3は図1の3−3線に沿った断面を示す
(尚、図1は図3の1−1線に沿った断面を示す)。図
1及び図3に示すように、側板33の先端側に位置しボ
ス33aにより支持された羽根車37は、その中央部に
位置する円筒部38と、同円筒部38を中心に略90°
毎の間隔をもって形成された4つの羽根39、及び各羽
根39の間に形成された凹部40とを備える。羽根車3
7はノックピン41により側板33に固定されており、
同羽根車37及び側板33は吸気側カムシャフト13と
一体に回転する。本実施形態において、羽根車37は本
発明の第2回転体に相当し、各羽根39は本発明の凸部
に相当する。。
(尚、図1は図3の1−1線に沿った断面を示す)。図
1及び図3に示すように、側板33の先端側に位置しボ
ス33aにより支持された羽根車37は、その中央部に
位置する円筒部38と、同円筒部38を中心に略90°
毎の間隔をもって形成された4つの羽根39、及び各羽
根39の間に形成された凹部40とを備える。羽根車3
7はノックピン41により側板33に固定されており、
同羽根車37及び側板33は吸気側カムシャフト13と
一体に回転する。本実施形態において、羽根車37は本
発明の第2回転体に相当し、各羽根39は本発明の凸部
に相当する。。
【0028】カムスプロケット25は、図1及び図3に
示すように、側板33及び羽根車37の外周側において
両者33,37と相対回転可能に設けられている。カム
スプロケット25は、その内部に中心へ向かって突出し
互いに間隔をもって配置された4つの突状部42を有す
る。各突状部42の間にそれぞれ形成された凹部43
は、その内部に各羽根39をそれぞれ収容する。各羽根
39の外周面は各凹部43の内周面に接し、各突状部4
2の内周面は、円筒部38の外周面に接する。本実施形
態において、各突状部42間に形成された凹部43は本
発明の凹部に相当する。
示すように、側板33及び羽根車37の外周側において
両者33,37と相対回転可能に設けられている。カム
スプロケット25は、その内部に中心へ向かって突出し
互いに間隔をもって配置された4つの突状部42を有す
る。各突状部42の間にそれぞれ形成された凹部43
は、その内部に各羽根39をそれぞれ収容する。各羽根
39の外周面は各凹部43の内周面に接し、各突状部4
2の内周面は、円筒部38の外周面に接する。本実施形
態において、各突状部42間に形成された凹部43は本
発明の凹部に相当する。
【0029】図4は図1の部分拡大断面図である。各羽
根39は、図3及び図4に示すように、その外周側にお
いて吸気側カムシャフト13の軸方向に延びるようにそ
れぞれ形成された各溝45を有する。各溝45はその内
部に各プレート46をそれぞれ収容する。図4に示すよ
うに、各プレート46と各溝45の内周壁との間にそれ
ぞれ配置された各板バネ47は、その弾性力によって各
プレート46を凹部43の内周面に向けて押圧する。
根39は、図3及び図4に示すように、その外周側にお
いて吸気側カムシャフト13の軸方向に延びるようにそ
れぞれ形成された各溝45を有する。各溝45はその内
部に各プレート46をそれぞれ収容する。図4に示すよ
うに、各プレート46と各溝45の内周壁との間にそれ
ぞれ配置された各板バネ47は、その弾性力によって各
プレート46を凹部43の内周面に向けて押圧する。
【0030】本実施形態において、各プレート46は、
凹部43の内周面における損傷を抑えるため、カムスプ
ロケット25の材質(本実施形態では、鋳鉄)よりも硬
度の小さい金属製材料としての黄銅によって形成されて
いる。各板バネ47は金属製材料としてのステンレス鋼
によって形成されている。本実施形態において、各プレ
ート46は本発明の当接部材に相当し、各板バネ47は
本発明の付勢部材に相当する。
凹部43の内周面における損傷を抑えるため、カムスプ
ロケット25の材質(本実施形態では、鋳鉄)よりも硬
度の小さい金属製材料としての黄銅によって形成されて
いる。各板バネ47は金属製材料としてのステンレス鋼
によって形成されている。本実施形態において、各プレ
ート46は本発明の当接部材に相当し、各板バネ47は
本発明の付勢部材に相当する。
【0031】図1に示すように、ボス33a及び円筒部
38の内部に挿通されたボルト48は、カムスプロケッ
ト25及び羽根車37の先端側を覆うカバー49を吸気
側カムシャフト13に固定する。各羽根39は、カバー
49、凹部43、円筒部38、及び側板33によって囲
まれた4つの空間をそれぞれ2つの油圧室51,52に
区画する。各羽根39に対しカムスプロケット25の回
転方向(図3において矢印で示す)と逆方向(以下、こ
の方向を「遅角方向」という)の側に位置する第1油圧
室51には、バルブタイミングを早める(進める)際に
油が供給される。また、各羽根39に対し回転方向と同
方向(以下、この方向を「進角方向」という)の側に位
置する第2油圧室52には、バルブタイミングを遅らせ
る際に油が供給される。各プレート46は凹部43に押
圧されることにより、両油圧室51,52間を封止す
る。本実施形態において、第1油圧室51及び第2油圧
室52は本発明の圧力室に相当し、各油圧室51,52
に供給される油は本発明の流体に相当する。
38の内部に挿通されたボルト48は、カムスプロケッ
ト25及び羽根車37の先端側を覆うカバー49を吸気
側カムシャフト13に固定する。各羽根39は、カバー
49、凹部43、円筒部38、及び側板33によって囲
まれた4つの空間をそれぞれ2つの油圧室51,52に
区画する。各羽根39に対しカムスプロケット25の回
転方向(図3において矢印で示す)と逆方向(以下、こ
の方向を「遅角方向」という)の側に位置する第1油圧
室51には、バルブタイミングを早める(進める)際に
油が供給される。また、各羽根39に対し回転方向と同
方向(以下、この方向を「進角方向」という)の側に位
置する第2油圧室52には、バルブタイミングを遅らせ
る際に油が供給される。各プレート46は凹部43に押
圧されることにより、両油圧室51,52間を封止す
る。本実施形態において、第1油圧室51及び第2油圧
室52は本発明の圧力室に相当し、各油圧室51,52
に供給される油は本発明の流体に相当する。
【0032】次に、第1油圧室51、第2油圧室52に
油を供給するための第1油路53、第2油路54につい
て説明する。シリンダヘッド11は、その内部に一対の
ヘッド油路55,56を有する。各ヘッド油路55,5
6の一端側は、オイルコントロールバルブ、オイルフィ
ルタ、オイルポンプ、及びオイルストレーナ(いずれも
図示略)を介してオイルパン(図示略)に通じている。
油を供給するための第1油路53、第2油路54につい
て説明する。シリンダヘッド11は、その内部に一対の
ヘッド油路55,56を有する。各ヘッド油路55,5
6の一端側は、オイルコントロールバルブ、オイルフィ
ルタ、オイルポンプ、及びオイルストレーナ(いずれも
図示略)を介してオイルパン(図示略)に通じている。
【0033】吸気側カムシャフト13の先端側に位置す
るヘッド油路55は、シリンダヘッド11及びベアリン
グキャップ12にそれぞれ形成された油溝58、吸気側
カムシャフト13の内部に形成された油通路59を介し
て、側板33に形成された切欠60に通じている。この
切欠60は、ボルト48とボス33a及び円筒部38と
の間に形成された油通路61に通じている。この油通路
61は、図3に示すように、羽根車37の先端面に形成
された4つの切溝62によって各第1油圧室51と連通
されている。ヘッド油路55、油溝58、油通路61、
切欠60、油通路61、及び各切溝62は第1油路53
を構成する。
るヘッド油路55は、シリンダヘッド11及びベアリン
グキャップ12にそれぞれ形成された油溝58、吸気側
カムシャフト13の内部に形成された油通路59を介し
て、側板33に形成された切欠60に通じている。この
切欠60は、ボルト48とボス33a及び円筒部38と
の間に形成された油通路61に通じている。この油通路
61は、図3に示すように、羽根車37の先端面に形成
された4つの切溝62によって各第1油圧室51と連通
されている。ヘッド油路55、油溝58、油通路61、
切欠60、油通路61、及び各切溝62は第1油路53
を構成する。
【0034】吸気側カムシャフト13の基端側に位置す
るヘッド油路56は、吸気側カムシャフト13の全周に
形成された油溝64、同シャフト13の内部に形成され
た油通路65、及び側板33に形成された油孔66を介
して羽根車37及びボス33aにより囲まれた環状油路
67に通じている。図1及び図3に示すように、羽根車
37の基端面に形成された4つの切溝68は、この環状
油路67と各第2油圧室52とを連通する。ヘッド油路
56、油溝64、油通路65、油孔66、環状油路6
7、及び各切溝68は第2油路54を構成する。
るヘッド油路56は、吸気側カムシャフト13の全周に
形成された油溝64、同シャフト13の内部に形成され
た油通路65、及び側板33に形成された油孔66を介
して羽根車37及びボス33aにより囲まれた環状油路
67に通じている。図1及び図3に示すように、羽根車
37の基端面に形成された4つの切溝68は、この環状
油路67と各第2油圧室52とを連通する。ヘッド油路
56、油溝64、油通路65、油孔66、環状油路6
7、及び各切溝68は第2油路54を構成する。
【0035】前述したオイルコントロールバルブは、そ
の開閉状態に応じて、第1油路53及び第2油路54と
オイルポンプ及びオイルパンとの接続状態を切り換え
る。以上のように構成された本実施形態における作用に
ついて説明する。
の開閉状態に応じて、第1油路53及び第2油路54と
オイルポンプ及びオイルパンとの接続状態を切り換え
る。以上のように構成された本実施形態における作用に
ついて説明する。
【0036】エンジンの運転が開始されると、クランク
シャフト15の回転力がタイミングチェーン26によっ
て吸気側カムシャフト13のカムスプロケット25及び
排気側カムシャフト21のカムスプロケットに伝達さ
れ、その回転力により両カムシャフト13,21が回転
する。両カムシャフト13,21が回転することによ
り、吸気バルブ19及び排気バルブ20は各カム28,
29により駆動され、所定のバルブタイミングをもって
吸気ポート17及び排気ポート18を開閉する。
シャフト15の回転力がタイミングチェーン26によっ
て吸気側カムシャフト13のカムスプロケット25及び
排気側カムシャフト21のカムスプロケットに伝達さ
れ、その回転力により両カムシャフト13,21が回転
する。両カムシャフト13,21が回転することによ
り、吸気バルブ19及び排気バルブ20は各カム28,
29により駆動され、所定のバルブタイミングをもって
吸気ポート17及び排気ポート18を開閉する。
【0037】吸気バルブ19が所定のバルブタイミング
をもって開閉している状態から、第1油路53を介して
第1油圧室51に油を供給するとともに、第2油圧室5
2の油を第2油路54を通じてオイルパンに戻すことに
より、第1油圧室51の油圧は、第2油圧室52の油圧
よりも相対的に大きくなる。このため、各羽根39が第
1油圧室51の油圧により付勢され、羽根車37はカム
スプロケット25に対して「進角方向」に相対回転す
る。その結果、吸気バルブ19のバルブタイミングが早
められる。
をもって開閉している状態から、第1油路53を介して
第1油圧室51に油を供給するとともに、第2油圧室5
2の油を第2油路54を通じてオイルパンに戻すことに
より、第1油圧室51の油圧は、第2油圧室52の油圧
よりも相対的に大きくなる。このため、各羽根39が第
1油圧室51の油圧により付勢され、羽根車37はカム
スプロケット25に対して「進角方向」に相対回転す
る。その結果、吸気バルブ19のバルブタイミングが早
められる。
【0038】これに対して、吸気バルブ19が所定のバ
ルブタイミングをもって開閉している状態から、第2油
路54を介して第2油圧室52に油を供給するととも
に、第1油圧室51の油を第1油路53を通じてオイル
パンに戻すことにより、第2油圧室52の油圧は、第1
油圧室51の油圧よりも相対的に大きくなる。このた
め、各羽根39が第2油圧室52の油圧により付勢さ
れ、羽根車37はカムスプロケット25に対して「遅角
方向」に相対回転する。その結果、吸気バルブ19のバ
ルブタイミングが遅らせられる。
ルブタイミングをもって開閉している状態から、第2油
路54を介して第2油圧室52に油を供給するととも
に、第1油圧室51の油を第1油路53を通じてオイル
パンに戻すことにより、第2油圧室52の油圧は、第1
油圧室51の油圧よりも相対的に大きくなる。このた
め、各羽根39が第2油圧室52の油圧により付勢さ
れ、羽根車37はカムスプロケット25に対して「遅角
方向」に相対回転する。その結果、吸気バルブ19のバ
ルブタイミングが遅らせられる。
【0039】以上のように吸気バルブ19のバルブタイ
ミングを変更している状態から、第1及び第2油路5
3,54の双方がオイルコントロールバルブにより閉鎖
されることにより、両油圧室51,52への油の供給、
及び両油圧室51,52からの油の排出が停止する。そ
の結果、吸気バルブ19のバルブタイミングが現状のタ
イミングに保持される。このように、本実施形態によれ
ば、吸気バルブ19のバルブタイミングを任意のタイミ
ングに変更し、保持することができる。
ミングを変更している状態から、第1及び第2油路5
3,54の双方がオイルコントロールバルブにより閉鎖
されることにより、両油圧室51,52への油の供給、
及び両油圧室51,52からの油の排出が停止する。そ
の結果、吸気バルブ19のバルブタイミングが現状のタ
イミングに保持される。このように、本実施形態によれ
ば、吸気バルブ19のバルブタイミングを任意のタイミ
ングに変更し、保持することができる。
【0040】前述したように、吸気側カムシャフト13
における回転トルクは、各カム28が吸気バルブ19を
駆動することにより変動する。このようなトルク変動が
吸気側カムシャフト13に生じると、同シャフト13に
固定された羽根車37は回転方向において揺動しようと
する。
における回転トルクは、各カム28が吸気バルブ19を
駆動することにより変動する。このようなトルク変動が
吸気側カムシャフト13に生じると、同シャフト13に
固定された羽根車37は回転方向において揺動しようと
する。
【0041】本実施形態において、各プレート46は、
各板バネ47により凹部43の内周面に押圧されてい
る。このため、羽根車37が揺動しようとした場合、各
プレート46及び凹部43間には押圧力の大きさに比例
した摺動抵抗が生じ、この摺動抵抗は、羽根車37の揺
動を抑制するように作用する。その結果、本実施形態に
よれば、羽根車37の揺動に起因するバルブタイミング
の変動を抑え、同タイミングを所定のタイミングに保持
することができる。
各板バネ47により凹部43の内周面に押圧されてい
る。このため、羽根車37が揺動しようとした場合、各
プレート46及び凹部43間には押圧力の大きさに比例
した摺動抵抗が生じ、この摺動抵抗は、羽根車37の揺
動を抑制するように作用する。その結果、本実施形態に
よれば、羽根車37の揺動に起因するバルブタイミング
の変動を抑え、同タイミングを所定のタイミングに保持
することができる。
【0042】本実施形態において、摺動抵抗の大きさは
各プレート46及び凹部43間の押圧力の大きさ、換言
すれば板バネ47の弾性力(以下、「弾性力F」とい
う)の大きさによって変化する。従って、羽根車37の
揺動を確実に抑制するためには、弾性力Fの大きさを適
切な値に調節する必要がある。図5は、羽根車37の揺
動により生じる吸気側カムシャフト13の位相変動量△
θと、両油圧室51,52の油圧Pの大きさとの関係を
求めた実験の結果を示すグラフである。
各プレート46及び凹部43間の押圧力の大きさ、換言
すれば板バネ47の弾性力(以下、「弾性力F」とい
う)の大きさによって変化する。従って、羽根車37の
揺動を確実に抑制するためには、弾性力Fの大きさを適
切な値に調節する必要がある。図5は、羽根車37の揺
動により生じる吸気側カムシャフト13の位相変動量△
θと、両油圧室51,52の油圧Pの大きさとの関係を
求めた実験の結果を示すグラフである。
【0043】図5において、実線は弾性力Fを「20
N」とした場合の油圧Pと位相変動量△θとの関係を示
し、二点鎖線は弾性力Fを「1N」とした場合の両者
P,△θの関係を示している。同図に示すように、この
実験において油圧Pを最小値Pmin から最大値Pmax ま
で変化させているが、この最小値Pmin 及び最大値Pma
xは、エンジンの回転速度を使用回転速度の範囲内で変
化させたときに、各油圧室51,52に供給される油の
最小圧及び最大圧と等しい。本実施形態において、オイ
ルポンプは、クランクシャフト15の回転力により駆動
されるため、エンジン回転速度が低速である程、その吐
出圧は小さくなる。従って、各油圧室51,52の油圧
Pは、エンジンがアイドル運転状態となって回転速度が
最も低速となったときに最小値Pmin となる。
N」とした場合の油圧Pと位相変動量△θとの関係を示
し、二点鎖線は弾性力Fを「1N」とした場合の両者
P,△θの関係を示している。同図に示すように、この
実験において油圧Pを最小値Pmin から最大値Pmax ま
で変化させているが、この最小値Pmin 及び最大値Pma
xは、エンジンの回転速度を使用回転速度の範囲内で変
化させたときに、各油圧室51,52に供給される油の
最小圧及び最大圧と等しい。本実施形態において、オイ
ルポンプは、クランクシャフト15の回転力により駆動
されるため、エンジン回転速度が低速である程、その吐
出圧は小さくなる。従って、各油圧室51,52の油圧
Pは、エンジンがアイドル運転状態となって回転速度が
最も低速となったときに最小値Pmin となる。
【0044】同図の一点鎖線で示す所定値△θ1 は、吸
気側カムシャフト13において許容できる最大の位相変
動量△θである。位相変動量△θが、この所定値△θ1
未満であればバルブタイミング制御に対して及ぼす影響
が極めて小さいため、その影響を無視することができ
る。
気側カムシャフト13において許容できる最大の位相変
動量△θである。位相変動量△θが、この所定値△θ1
未満であればバルブタイミング制御に対して及ぼす影響
が極めて小さいため、その影響を無視することができ
る。
【0045】同図の実線及び二点鎖線で示すように、位
相変動量△θは油圧Pの増加に伴って減少する傾向を有
する。これは、油圧Pが大きい程、第1及び第2油圧室
51,52から各羽根39に作用する油圧の大きさが増
加し、その油圧により羽根車37の揺動が抑えられるた
めである。又、油圧Pの大きさが等しくても、弾性力F
が大きい場合(実線)には、弾性力Fが小さい場合(二
点鎖線)よりも位相変動量△θが小さくなることがわか
る。これは、前述した摺動抵抗の大きさが弾性力Fに応
じて増加することにより、羽根車37の揺動が抑えられ
るからである。
相変動量△θは油圧Pの増加に伴って減少する傾向を有
する。これは、油圧Pが大きい程、第1及び第2油圧室
51,52から各羽根39に作用する油圧の大きさが増
加し、その油圧により羽根車37の揺動が抑えられるた
めである。又、油圧Pの大きさが等しくても、弾性力F
が大きい場合(実線)には、弾性力Fが小さい場合(二
点鎖線)よりも位相変動量△θが小さくなることがわか
る。これは、前述した摺動抵抗の大きさが弾性力Fに応
じて増加することにより、羽根車37の揺動が抑えられ
るからである。
【0046】この実験結果より、弾性力Fを「20N」
とした場合には、位相変動量△θが常に所定値△θ1 を
下回ることがわかる。従って、本実施形態では、弾性力
Fの大きさを「20N」として設定している。その結
果、本実施形態によれば、吸気側カムシャフト13の位
相変動量△θが許容レベル以下となり、吸気バルブ19
のバルブタイミングを所定のタイミングに確実に保持す
ることができる。
とした場合には、位相変動量△θが常に所定値△θ1 を
下回ることがわかる。従って、本実施形態では、弾性力
Fの大きさを「20N」として設定している。その結
果、本実施形態によれば、吸気側カムシャフト13の位
相変動量△θが許容レベル以下となり、吸気バルブ19
のバルブタイミングを所定のタイミングに確実に保持す
ることができる。
【0047】以上のように、本実施形態によれば、プレ
ート46及び凹部43間の摺動抵抗により位相変動量△
θを減少させてバルブタイミング保持することができる
が、この摺動抵抗によりVVT機構14における作動応
答性、換言すれば、バルブタイミングを変更する際の速
度が低下してしまうことが懸念される。
ート46及び凹部43間の摺動抵抗により位相変動量△
θを減少させてバルブタイミング保持することができる
が、この摺動抵抗によりVVT機構14における作動応
答性、換言すれば、バルブタイミングを変更する際の速
度が低下してしまうことが懸念される。
【0048】そこで、VVT機構14の応答性を確認す
るための実験を行った。この実験では、第1油圧室51
に油圧Pの油を供給するとともに、第2油圧室52から
油を排出することにより羽根車37を「進角方向」に回
転させる。図6は、このように羽根車37を回転させた
場合における油圧Pと羽根車37の回転速度Vとの関係
を示すグラフである。このグラフでは、回転速度Vの大
きさによりVVT機構14の応答性が評価できる。即
ち、回転速度Vが大きくなるほどVVT機構14の応答
性は良好であり、同機構14の動作には応答遅れが少な
いといえる。同図の実線、一点鎖線、及び二点鎖線は、
弾性力Fをそれぞれ「20N」、「10N」、「1N」
とした場合における油圧Pと回転速度Vとの関係を示し
ている。
るための実験を行った。この実験では、第1油圧室51
に油圧Pの油を供給するとともに、第2油圧室52から
油を排出することにより羽根車37を「進角方向」に回
転させる。図6は、このように羽根車37を回転させた
場合における油圧Pと羽根車37の回転速度Vとの関係
を示すグラフである。このグラフでは、回転速度Vの大
きさによりVVT機構14の応答性が評価できる。即
ち、回転速度Vが大きくなるほどVVT機構14の応答
性は良好であり、同機構14の動作には応答遅れが少な
いといえる。同図の実線、一点鎖線、及び二点鎖線は、
弾性力Fをそれぞれ「20N」、「10N」、「1N」
とした場合における油圧Pと回転速度Vとの関係を示し
ている。
【0049】この実験結果より、弾性力Fの増加に伴い
回転速度Vは若干減少する傾向がみられるが、その減少
量は極めて少なく、例えば弾性力Fを「20N」とした
場合でも、羽根車37は所定の回転速度Vをもって回転
可能であることがわかる。これは、プレート46及び凹
部43間の押圧力が増加することにより、プレート46
のシール性が向上し両油圧室51,52の気密性が向上
するためである。即ち、両油圧室51,52の気密性が
向上することにより油の漏れ量が減少する結果、回転速
度Vは増加する傾向を示す。そして、このような油の漏
れ量を減少させることによる回転速度Vの増加が、摺動
抵抗の増加に伴う回転速度Vの低下を相殺するため、同
速度Vの低下が抑えられることになる。
回転速度Vは若干減少する傾向がみられるが、その減少
量は極めて少なく、例えば弾性力Fを「20N」とした
場合でも、羽根車37は所定の回転速度Vをもって回転
可能であることがわかる。これは、プレート46及び凹
部43間の押圧力が増加することにより、プレート46
のシール性が向上し両油圧室51,52の気密性が向上
するためである。即ち、両油圧室51,52の気密性が
向上することにより油の漏れ量が減少する結果、回転速
度Vは増加する傾向を示す。そして、このような油の漏
れ量を減少させることによる回転速度Vの増加が、摺動
抵抗の増加に伴う回転速度Vの低下を相殺するため、同
速度Vの低下が抑えられることになる。
【0050】このように、本実施形態によれば、両油圧
室51,52の気密性を向上させて油の漏れ量を減少さ
せることにより、VVT機構14の応答性を殆ど低下さ
せることなく、吸気バルブ19のバルブタイミング変動
量(位相変動量△θ)を許容レベル以下に抑えることが
できる。本実施形態では、プレート46の材質として軟
金属である黄銅を選択したため、プレート46と凹部4
3の内周面との密着性が向上して両油圧室51,52の
気密性が更に向上している。その結果、VVT機構14
の応答性を更に向上させることができる。
室51,52の気密性を向上させて油の漏れ量を減少さ
せることにより、VVT機構14の応答性を殆ど低下さ
せることなく、吸気バルブ19のバルブタイミング変動
量(位相変動量△θ)を許容レベル以下に抑えることが
できる。本実施形態では、プレート46の材質として軟
金属である黄銅を選択したため、プレート46と凹部4
3の内周面との密着性が向上して両油圧室51,52の
気密性が更に向上している。その結果、VVT機構14
の応答性を更に向上させることができる。
【0051】更に、本実施形態によれば、ロックピンを
係止穴に嵌入してバルブタイミングを保持するようにし
た従来の構成とは異なり、複数のロックピン及び係止穴
を備えることによる構造の複雑化を回避することができ
る。即ち、従来の構成によれば、吸気バルブ19のバル
ブタイミングを多数のタイミングに保持するためには、
そのタイミングと等しい数のロックピン及び係止穴が必
要となる。しかしながら、本実施形態では、摺動抵抗に
よりバルブタイミングを保持するようにしたため、保持
すべきタイミングの数に応じてプレート46及び板バネ
47を変更する必要はなく、任意のタイミングに保持す
ることができる。
係止穴に嵌入してバルブタイミングを保持するようにし
た従来の構成とは異なり、複数のロックピン及び係止穴
を備えることによる構造の複雑化を回避することができ
る。即ち、従来の構成によれば、吸気バルブ19のバル
ブタイミングを多数のタイミングに保持するためには、
そのタイミングと等しい数のロックピン及び係止穴が必
要となる。しかしながら、本実施形態では、摺動抵抗に
よりバルブタイミングを保持するようにしたため、保持
すべきタイミングの数に応じてプレート46及び板バネ
47を変更する必要はなく、任意のタイミングに保持す
ることができる。
【0052】加えて、本実施形態によれば、従来の構成
とは異なり、ロックピンの係止状態を解除するための油
通路65を形成する必要がないため、VVT機構14を
更に簡素化することができる。
とは異なり、ロックピンの係止状態を解除するための油
通路65を形成する必要がないため、VVT機構14を
更に簡素化することができる。
【0053】以上説明したように、本実施形態では、プ
レート46及び凹部43間に生じる摺動抵抗を利用する
ことにより、VVT機構14における所定の応答性を確
保しつつ、吸気バルブ19のバルブタイミングを任意の
タイミングに保持するようにしている。ここで、本実施
形態と同様の効果を得るために、例えば、図7に示す比
較例のような構成を採用することが考えられる。以下、
この比較例について説明する。尚、同図に示す比較例に
おいて、本実施形態の構成部材と同様の機能を有する部
材については、便宜上同一の符号を付している。
レート46及び凹部43間に生じる摺動抵抗を利用する
ことにより、VVT機構14における所定の応答性を確
保しつつ、吸気バルブ19のバルブタイミングを任意の
タイミングに保持するようにしている。ここで、本実施
形態と同様の効果を得るために、例えば、図7に示す比
較例のような構成を採用することが考えられる。以下、
この比較例について説明する。尚、同図に示す比較例に
おいて、本実施形態の構成部材と同様の機能を有する部
材については、便宜上同一の符号を付している。
【0054】同図に示すように、この比較例では、円筒
部38と、板状をなす4つの各羽根100とにより羽根
車37が構成されている(図では、各羽根100の一つ
のみを示す)。円筒部38に形成された溝101は羽根
100を円筒部38の径方向において移動可能に支持す
る。各溝45内に配置されたスプリング102は、各羽
根100を円筒部38の径方向に付勢する。これによ
り、各羽根100は凹部43の内周面に押圧され、両者
100,43の間にはスプリング102の弾性力と等し
い押圧力が生じる。
部38と、板状をなす4つの各羽根100とにより羽根
車37が構成されている(図では、各羽根100の一つ
のみを示す)。円筒部38に形成された溝101は羽根
100を円筒部38の径方向において移動可能に支持す
る。各溝45内に配置されたスプリング102は、各羽
根100を円筒部38の径方向に付勢する。これによ
り、各羽根100は凹部43の内周面に押圧され、両者
100,43の間にはスプリング102の弾性力と等し
い押圧力が生じる。
【0055】この構成によれば、各羽根100と凹部4
3との間に生じる摺動抵抗により、吸気側カムシャフト
13のトルク変動に起因した羽根車37の揺動を抑制す
ることが可能である。しかしながら、この比較例にあっ
ては、以下のような問題が生じる。
3との間に生じる摺動抵抗により、吸気側カムシャフト
13のトルク変動に起因した羽根車37の揺動を抑制す
ることが可能である。しかしながら、この比較例にあっ
ては、以下のような問題が生じる。
【0056】羽根車37の揺動を抑制するには、本実施
形態と同様に前述した位相変動量△θが許容レベル以下
となるようにしなければならない。ここで、位相変動量
△θは、各油圧室51,52の油圧Pが小さい程、大き
くなる傾向を有している(図5参照)。このため、油圧
Pの最小値Pmin に対応する位相変動量△θが前記所定
値△θ1 以下となるようにスプリング102の弾性力を
設定する必要がある。このようにスプリング102の弾
性力を設定することで、アイドリング運転時のように油
圧Pが小さい場合であっても、位相変動量△θを許容レ
ベル以下に抑えることができる。
形態と同様に前述した位相変動量△θが許容レベル以下
となるようにしなければならない。ここで、位相変動量
△θは、各油圧室51,52の油圧Pが小さい程、大き
くなる傾向を有している(図5参照)。このため、油圧
Pの最小値Pmin に対応する位相変動量△θが前記所定
値△θ1 以下となるようにスプリング102の弾性力を
設定する必要がある。このようにスプリング102の弾
性力を設定することで、アイドリング運転時のように油
圧Pが小さい場合であっても、位相変動量△θを許容レ
ベル以下に抑えることができる。
【0057】ところが、エンジン回転速度の増大に伴っ
て各羽根100に作用する遠心力が大きくなると、この
比較例では各羽根100が円筒部38の径方向に移動可
能であるため、前述した押圧力がその遠心力に相当する
量だけ増大する。その結果、各羽根100及び凹部43
間における摺動抵抗が必要以上に大きくなる。前述した
ように、押圧力の増加に伴って両油圧室51,52間に
おける油の漏れ量が減少することによって、前記回転速
度Vが増加しVVT機構14における応答性の低下が抑
えられる。しかしながら、両油圧室51,52間におけ
る油の漏れ量がある程度小さくなった状態から各羽根1
00及び凹部43間の押圧力を更に増加させても、VV
T機構14における応答性の向上は期待できない。
て各羽根100に作用する遠心力が大きくなると、この
比較例では各羽根100が円筒部38の径方向に移動可
能であるため、前述した押圧力がその遠心力に相当する
量だけ増大する。その結果、各羽根100及び凹部43
間における摺動抵抗が必要以上に大きくなる。前述した
ように、押圧力の増加に伴って両油圧室51,52間に
おける油の漏れ量が減少することによって、前記回転速
度Vが増加しVVT機構14における応答性の低下が抑
えられる。しかしながら、両油圧室51,52間におけ
る油の漏れ量がある程度小さくなった状態から各羽根1
00及び凹部43間の押圧力を更に増加させても、VV
T機構14における応答性の向上は期待できない。
【0058】このため、この比較例においては、エンジ
ンの回転速度が高速となった際に摺動抵抗が過大とな
り、VVT機構14の応答性が低下してしまう虞があ
る。これに対して、このような遠心力による摺動抵抗の
増大を見越して、予めスプリング102の弾性力を小さ
く設定することが考えられる。この場合には、逆に、エ
ンジンの回転速度が低速となって油圧Pが小さくなった
際に、必要な摺動抵抗が発生せず羽根車37の位相変動
が抑えられないため、バルブタイミングの変動を抑制す
ることができない。
ンの回転速度が高速となった際に摺動抵抗が過大とな
り、VVT機構14の応答性が低下してしまう虞があ
る。これに対して、このような遠心力による摺動抵抗の
増大を見越して、予めスプリング102の弾性力を小さ
く設定することが考えられる。この場合には、逆に、エ
ンジンの回転速度が低速となって油圧Pが小さくなった
際に、必要な摺動抵抗が発生せず羽根車37の位相変動
が抑えられないため、バルブタイミングの変動を抑制す
ることができない。
【0059】又、例えば、スプリング102に換えて、
オイルポンプからの油を各溝101に供給するように
し、その油圧によって各羽根102を円筒部38の径方
向に付勢する構成を採用した場合でも、この比較例と同
様にエンジンの回転速度が低速の時に摺動抵抗が不足
し、逆に高速の時に摺動抵抗が過大となる傾向がより顕
著なものとなり好ましくない。
オイルポンプからの油を各溝101に供給するように
し、その油圧によって各羽根102を円筒部38の径方
向に付勢する構成を採用した場合でも、この比較例と同
様にエンジンの回転速度が低速の時に摺動抵抗が不足
し、逆に高速の時に摺動抵抗が過大となる傾向がより顕
著なものとなり好ましくない。
【0060】更に、この比較例では、各羽根100の先
端部に摺動抵抗が作用することにより、各羽根100を
支持している各溝101にはモーメント力が作用して溝
101が損傷する場合がある。このため、羽根車37の
耐久性、ひいてはVVT機構14の耐久性、信頼性の低
下を招く虞がある。
端部に摺動抵抗が作用することにより、各羽根100を
支持している各溝101にはモーメント力が作用して溝
101が損傷する場合がある。このため、羽根車37の
耐久性、ひいてはVVT機構14の耐久性、信頼性の低
下を招く虞がある。
【0061】しかしながら、本実施形態によれば、円筒
部38及び各羽根39を一体に形成している。このた
め、比較例とは異なり、エンジンの回転速度が高速とな
った場合であっても、遠心力によって各羽根39が外周
側に移動することによる摺動抵抗の増加はない。本実施
形態においても、プレート46に対しては比較例と同様
に遠心力が作用し、その遠心力により摺動抵抗は変化す
る。ところが、本実施形態における各プレート46は、
例えば比較例における各羽根100と比較して、羽根車
37の回転軸心回りにおける慣性モーメントが極めて小
さい。従って、各プレート46に作用する遠心力の大き
さも小さく、エンジン回転速度の変化による摺動抵抗の
変動は殆どない。その結果、本実施形態によれば、比較
例とは異なり、VVT機構14における応答性の低下を
招くことがない。加えて、本実施形態によれば、溝10
2の損傷によるVVT機構14の耐久性、信頼性の低下
を招く虞がない。
部38及び各羽根39を一体に形成している。このた
め、比較例とは異なり、エンジンの回転速度が高速とな
った場合であっても、遠心力によって各羽根39が外周
側に移動することによる摺動抵抗の増加はない。本実施
形態においても、プレート46に対しては比較例と同様
に遠心力が作用し、その遠心力により摺動抵抗は変化す
る。ところが、本実施形態における各プレート46は、
例えば比較例における各羽根100と比較して、羽根車
37の回転軸心回りにおける慣性モーメントが極めて小
さい。従って、各プレート46に作用する遠心力の大き
さも小さく、エンジン回転速度の変化による摺動抵抗の
変動は殆どない。その結果、本実施形態によれば、比較
例とは異なり、VVT機構14における応答性の低下を
招くことがない。加えて、本実施形態によれば、溝10
2の損傷によるVVT機構14の耐久性、信頼性の低下
を招く虞がない。
【0062】このように本実施形態におけるVVT機構
14は、比較例の構成と比較して種々の優れた点を備え
る。更に、本実施形態は以下の作用効果を奏する。各油
圧室51,52に供給される油は、エンジンの運転に伴
って温度上昇するため、プレート46、板バネ47等の
VVT機構14における各部材は、高温となった油の熱
によって温度上昇する。このため、各プレート46及び
板バネ47がこの熱によって変質(熱劣化)する虞があ
る。これらの部材に熱劣化が生じると、プレート46及
び凹部43間における摺動抵抗の変化を招く虞があり好
ましくない。
14は、比較例の構成と比較して種々の優れた点を備え
る。更に、本実施形態は以下の作用効果を奏する。各油
圧室51,52に供給される油は、エンジンの運転に伴
って温度上昇するため、プレート46、板バネ47等の
VVT機構14における各部材は、高温となった油の熱
によって温度上昇する。このため、各プレート46及び
板バネ47がこの熱によって変質(熱劣化)する虞があ
る。これらの部材に熱劣化が生じると、プレート46及
び凹部43間における摺動抵抗の変化を招く虞があり好
ましくない。
【0063】しかしながら、本実施形態では各プレート
46を黄銅により形成するとともに、板バネ47をステ
ンレス鋼によって形成している。このため、例えば、こ
れらの部材46,47の材質としてゴム材料を選択した
場合と比較して、前述したような熱劣化、或いは経時的
な劣化が極めて小さいものとなる。従って、本実施形態
によれば、プレート46、板バネ47の劣化に伴う摺動
抵抗の変化を抑制することができ、長期間にわたりバル
ブタイミングを確実に保持することができる。
46を黄銅により形成するとともに、板バネ47をステ
ンレス鋼によって形成している。このため、例えば、こ
れらの部材46,47の材質としてゴム材料を選択した
場合と比較して、前述したような熱劣化、或いは経時的
な劣化が極めて小さいものとなる。従って、本実施形態
によれば、プレート46、板バネ47の劣化に伴う摺動
抵抗の変化を抑制することができ、長期間にわたりバル
ブタイミングを確実に保持することができる。
【0064】以上、本発明を具体化した一実施形態につ
いて説明したが、本発明は以下の別の実施形態として具
体化することができる。 (1)上記実施形態において、プレート46を羽根39
の外周に形成された溝45内に配置するようにした。こ
れに対して、図8に示すように、各突状部42の内周側
にそれぞれ溝70(図では溝70の一つを示す)をそれ
ぞれ形成する。そして、各溝70内にプレート71、及
び板バネ72を配置し、プレート71を板バネ72によ
って羽根車37における凹部40の外周面に押圧する構
成を採用するようにしてもよい。このような構成として
も上記実施形態と同様の作用効果を奏することができ
る。この別の実施形態において、各突状部42は本発明
の凸部に相当し、各羽根39の間に形成された凹部40
は本発明の凹部に相当する。
いて説明したが、本発明は以下の別の実施形態として具
体化することができる。 (1)上記実施形態において、プレート46を羽根39
の外周に形成された溝45内に配置するようにした。こ
れに対して、図8に示すように、各突状部42の内周側
にそれぞれ溝70(図では溝70の一つを示す)をそれ
ぞれ形成する。そして、各溝70内にプレート71、及
び板バネ72を配置し、プレート71を板バネ72によ
って羽根車37における凹部40の外周面に押圧する構
成を採用するようにしてもよい。このような構成として
も上記実施形態と同様の作用効果を奏することができ
る。この別の実施形態において、各突状部42は本発明
の凸部に相当し、各羽根39の間に形成された凹部40
は本発明の凹部に相当する。
【0065】(2)更に、図9に示すように、上記構成
と同様、各突状部42の内周、羽根39の外周にそれぞ
れ溝45,70を形成し、各溝45,70内にプレート
46,71及び板バネ47,72をそれぞれ配置した構
成を採用することもできる。このような構成とすれば、
両油圧室51,52間における油の漏れ量を低減するこ
とにより、VVT機構14における応答性を更に向上さ
せることができる。又、羽根車37に作用する摺動抵抗
の総和を変化させることなく、各プレート4671及び
凹部43,40間における個々の摺動抵抗の大きさを小
さくすることができるため、プレート46,71及び凹
部43,40における磨耗等の損傷の防止を図ることが
できる。
と同様、各突状部42の内周、羽根39の外周にそれぞ
れ溝45,70を形成し、各溝45,70内にプレート
46,71及び板バネ47,72をそれぞれ配置した構
成を採用することもできる。このような構成とすれば、
両油圧室51,52間における油の漏れ量を低減するこ
とにより、VVT機構14における応答性を更に向上さ
せることができる。又、羽根車37に作用する摺動抵抗
の総和を変化させることなく、各プレート4671及び
凹部43,40間における個々の摺動抵抗の大きさを小
さくすることができるため、プレート46,71及び凹
部43,40における磨耗等の損傷の防止を図ることが
できる。
【0066】(3)上記実施形態では、各羽根39の全
てに対してプレート46及び板バネ47をそれぞれ設け
る構成とした。これに対して、一つの羽根39に対して
のみプレート46及び板バネ47を設けるようにしても
よい。この構成では、本実施形態の場合と比較して板バ
ネ47の弾性力を増加させることにより、羽根車37に
作用する摺動抵抗の大きさを、バルブタイミングを保持
可能な大きさに設定することが必要である。
てに対してプレート46及び板バネ47をそれぞれ設け
る構成とした。これに対して、一つの羽根39に対して
のみプレート46及び板バネ47を設けるようにしても
よい。この構成では、本実施形態の場合と比較して板バ
ネ47の弾性力を増加させることにより、羽根車37に
作用する摺動抵抗の大きさを、バルブタイミングを保持
可能な大きさに設定することが必要である。
【0067】(4)上記実施形態において、プレート4
6を板バネ47によって凹部43の内周面に押圧する構
成とした。これに対して、板バネ47を他の弾性部材に
変更するようにしてもよい。例えば、図10に示すよう
に、プレート46と凹部43との間に一対のコイルスプ
リング73を配置し、各スプリング73によりプレート
46を凹部43の内周面に押圧する。このように構成し
ても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することがで
きる。
6を板バネ47によって凹部43の内周面に押圧する構
成とした。これに対して、板バネ47を他の弾性部材に
変更するようにしてもよい。例えば、図10に示すよう
に、プレート46と凹部43との間に一対のコイルスプ
リング73を配置し、各スプリング73によりプレート
46を凹部43の内周面に押圧する。このように構成し
ても、上記実施形態と同様の作用効果を奏することがで
きる。
【0068】更に、板バネ47を、ゴム材料からなる弾
性部材に変更するようにしてもよい。この場合、ゴムの
材質は、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムとい
った耐油性、耐熱性を備えたものであることが望まし
い。上記実施形態では、プレート46を黄銅により形成
したが、良好なシール性を発揮することができる材料、
例えば、銅、アルミニウム、真鍮、鉛等の軟金属、或い
は硬質ゴム等の材料により形成するようにしてもよい。
性部材に変更するようにしてもよい。この場合、ゴムの
材質は、ニトリルゴム、アクリルゴム、フッ素ゴムとい
った耐油性、耐熱性を備えたものであることが望まし
い。上記実施形態では、プレート46を黄銅により形成
したが、良好なシール性を発揮することができる材料、
例えば、銅、アルミニウム、真鍮、鉛等の軟金属、或い
は硬質ゴム等の材料により形成するようにしてもよい。
【0069】(5)上記実施形態では、VVT機構14
を吸気側カムシャフト13に設け、同機構14のカムス
プロケット25をタイミングチェーン26によりクラン
クシャフト15に駆動連結する構成とした。これに対し
て、例えば、図11に示す構成を採用することができ
る。
を吸気側カムシャフト13に設け、同機構14のカムス
プロケット25をタイミングチェーン26によりクラン
クシャフト15に駆動連結する構成とした。これに対し
て、例えば、図11に示す構成を採用することができ
る。
【0070】同図に示すように、この別の実施形態にお
いては、排気側カムシャフト21の一端側にVVT機構
14が設けられるとともに、同シャフト21の他端側に
設けられたプーリ74がベルト75を介してクランクシ
ャフト15(図示略)に駆動連結される。VVT機構1
4は、カムスプロケット25に換えてドライブギヤ76
を有する点を除き、上記実施形態と同様の構成を有す
る。ドライブギヤ76は、吸気側カムシャフト13の端
部に設けられたドリブンギヤ77と噛み合い、同シャフ
ト13にクランクシャフト15の回転力を伝達する。本
構成例において、ドライブギヤ76は本発明の第2回転
体に相当し、VVT機構14の羽根車37(図示略)は
第1回転体に相当する。
いては、排気側カムシャフト21の一端側にVVT機構
14が設けられるとともに、同シャフト21の他端側に
設けられたプーリ74がベルト75を介してクランクシ
ャフト15(図示略)に駆動連結される。VVT機構1
4は、カムスプロケット25に換えてドライブギヤ76
を有する点を除き、上記実施形態と同様の構成を有す
る。ドライブギヤ76は、吸気側カムシャフト13の端
部に設けられたドリブンギヤ77と噛み合い、同シャフ
ト13にクランクシャフト15の回転力を伝達する。本
構成例において、ドライブギヤ76は本発明の第2回転
体に相当し、VVT機構14の羽根車37(図示略)は
第1回転体に相当する。
【0071】上記構成によれば、排気側カムシャフト2
1は、クランクシャフト15の回転力をVVT機構14
に伝達する。同機構14のドライブギヤ76は、この回
転力をドリブンギヤ77を介して吸気側カムシャフト1
3に伝達する。そして、吸気側カムシャフト13の回転
に伴って、同シャフト13のカム28は吸気バルブ19
(図示略)を開閉する。VVT機構14により羽根車3
7とドライブギヤ76との相対的な回転位相が変更され
ることにより、吸気側カムシャフト13の回転位相が変
更され、吸気バルブ19のバルブタイミングが変更され
る。このような構成によっても上記実施形態と同等の作
用効果を奏することができる。
1は、クランクシャフト15の回転力をVVT機構14
に伝達する。同機構14のドライブギヤ76は、この回
転力をドリブンギヤ77を介して吸気側カムシャフト1
3に伝達する。そして、吸気側カムシャフト13の回転
に伴って、同シャフト13のカム28は吸気バルブ19
(図示略)を開閉する。VVT機構14により羽根車3
7とドライブギヤ76との相対的な回転位相が変更され
ることにより、吸気側カムシャフト13の回転位相が変
更され、吸気バルブ19のバルブタイミングが変更され
る。このような構成によっても上記実施形態と同等の作
用効果を奏することができる。
【0072】(6)上記実施形態において、VVT機構
14にはタイミングチェーン26によってクランクシャ
フト15の回転力が伝達される。これに対して、カムス
プロケット25をカムプーリに変更するとともに、同プ
ーリに掛けられたタイミングベルトによりクランクシャ
フト15の回転力を伝達するようにしてもよい。又、カ
ムスプロケット25をギヤに変更し、同ギヤを排気側カ
ムシャフト21に設けられたドライブギヤによって回転
駆動することにより、クランクシャフトの15の回転力
を排気側カムシャフト21を介してVVT機構14に伝
達するようにしてもよい。
14にはタイミングチェーン26によってクランクシャ
フト15の回転力が伝達される。これに対して、カムス
プロケット25をカムプーリに変更するとともに、同プ
ーリに掛けられたタイミングベルトによりクランクシャ
フト15の回転力を伝達するようにしてもよい。又、カ
ムスプロケット25をギヤに変更し、同ギヤを排気側カ
ムシャフト21に設けられたドライブギヤによって回転
駆動することにより、クランクシャフトの15の回転力
を排気側カムシャフト21を介してVVT機構14に伝
達するようにしてもよい。
【0073】(7)上記実施形態では、羽根車37に4
つの羽根39を形成した。これに対して、羽根39を3
つ以下、或いは5つ以上有した構成とすることもでき
る。但し、この場合、回転バランスの点からカムシャフ
ト13の軸心に対して、羽根39を対称的な位置、或い
は等間隔毎の位置に形成することが好ましい。
つの羽根39を形成した。これに対して、羽根39を3
つ以下、或いは5つ以上有した構成とすることもでき
る。但し、この場合、回転バランスの点からカムシャフ
ト13の軸心に対して、羽根39を対称的な位置、或い
は等間隔毎の位置に形成することが好ましい。
【0074】(8)上記各実施形態では、いずれも吸気
バルブ19のバルブタイミングを変更するようにした。
これに対して、排気側カムシャフト21にVVT機構1
4を設け、排気バルブ20のバルブタイミングを変更す
るようにしてもよい。更に、VVT機構14を吸気側カ
ムシャフト13及び排気側カムシャフト21の双方に設
け、吸気バルブ19及び排気バルブ20の双方のバルブ
バルブタイミングを変更するようにしてもよい。
バルブ19のバルブタイミングを変更するようにした。
これに対して、排気側カムシャフト21にVVT機構1
4を設け、排気バルブ20のバルブタイミングを変更す
るようにしてもよい。更に、VVT機構14を吸気側カ
ムシャフト13及び排気側カムシャフト21の双方に設
け、吸気バルブ19及び排気バルブ20の双方のバルブ
バルブタイミングを変更するようにしてもよい。
【0075】以上本発明を具体化した各実施形態につい
て説明したが、上記実施形態から把握できる技術的思想
について以下に記載する。 (イ)請求項1に記載した内燃機関のバルブタイミング
可変機構において、前記凸部は前記一方の回転体と一体
に形成されていることを特徴とする。
て説明したが、上記実施形態から把握できる技術的思想
について以下に記載する。 (イ)請求項1に記載した内燃機関のバルブタイミング
可変機構において、前記凸部は前記一方の回転体と一体
に形成されていることを特徴とする。
【0076】このように構成すれば、前記一方の回転体
の回転に伴い前記凸部に作用する前記回転軸心回りの遠
心力によって、当接部材及び凹部間における摺動抵抗が
変化してしまうことを抑制することができる。その結
果、摺動抵抗の大きさが不足することによるバルブタイ
ミングの変動や、摺動抵抗の大きさが必要以上に大きく
なることによる応答性の低下を回避することができる。
の回転に伴い前記凸部に作用する前記回転軸心回りの遠
心力によって、当接部材及び凹部間における摺動抵抗が
変化してしまうことを抑制することができる。その結
果、摺動抵抗の大きさが不足することによるバルブタイ
ミングの変動や、摺動抵抗の大きさが必要以上に大きく
なることによる応答性の低下を回避することができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1に記載した第1の発明によれ
ば、凸部に設けられた当接部材を、同部付勢部材により
付勢し凹部に押圧するようにしている。従って、第2回
転体が吸気側カムシャフトのトルク変動に同期して第1
回転体に対して回転方向に揺動しようとした場合でも、
この揺動は当接部材及び凹部間における摺動抵抗により
抑制される。その結果、ロックピンを係止穴に嵌入させ
てバルブタイミングを保持するようにした従来の構成と
は異なり、複数のロックピン及び係止穴を備えることに
よる可変機構の複雑化を招くことなく、トルク変動に起
因したバルブタイミングの変動を抑えて、同タイミング
を所定のタイミングに保持することができる。
ば、凸部に設けられた当接部材を、同部付勢部材により
付勢し凹部に押圧するようにしている。従って、第2回
転体が吸気側カムシャフトのトルク変動に同期して第1
回転体に対して回転方向に揺動しようとした場合でも、
この揺動は当接部材及び凹部間における摺動抵抗により
抑制される。その結果、ロックピンを係止穴に嵌入させ
てバルブタイミングを保持するようにした従来の構成と
は異なり、複数のロックピン及び係止穴を備えることに
よる可変機構の複雑化を招くことなく、トルク変動に起
因したバルブタイミングの変動を抑えて、同タイミング
を所定のタイミングに保持することができる。
【0078】請求項2に記載した第2の発明によれば、
当接部材を付勢部材の付勢力により凹部に押圧すること
により、凸部の両側に形成された圧力室間における流体
の移動を抑制するようにしている。従って、第1の発明
における効果に加えて、両圧力室における気密性を向上
させることができ、可変機構の応答性を向上させること
ができる。
当接部材を付勢部材の付勢力により凹部に押圧すること
により、凸部の両側に形成された圧力室間における流体
の移動を抑制するようにしている。従って、第1の発明
における効果に加えて、両圧力室における気密性を向上
させることができ、可変機構の応答性を向上させること
ができる。
【0079】請求項3に記載した第3の発明によれば、
当接部材及び付勢部材をいずれも金属製材料によって構
成するようにしている。従って、例えば、ゴム材料によ
り当接部材及び付勢部材を構成した場合と比較して、各
部材の劣化現象が抑えられ、当接部材及び凹部間におけ
る摺動抵抗の大きさが変化してしまうことを防止でき
る。その結果、第1又は第2の発明における効果に加え
て、トルク変動に起因するバルブタイミングの変動を長
期間にわたりを抑制することができる。
当接部材及び付勢部材をいずれも金属製材料によって構
成するようにしている。従って、例えば、ゴム材料によ
り当接部材及び付勢部材を構成した場合と比較して、各
部材の劣化現象が抑えられ、当接部材及び凹部間におけ
る摺動抵抗の大きさが変化してしまうことを防止でき
る。その結果、第1又は第2の発明における効果に加え
て、トルク変動に起因するバルブタイミングの変動を長
期間にわたりを抑制することができる。
【図1】一実施形態におけるバルブタイミング可変機構
等を示す断面図。
等を示す断面図。
【図2】吸気バルブ及び排気バルブ等を示す断面図。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図。
【図4】プレート及び板バネ等を拡大して示す断面図。
【図5】油圧と位相変動量との関係を示す線図。
【図6】油圧と羽根車の回転速度との関係を示す線図。
【図7】比較例において凹部内に設けられた羽根を示す
断面図。
断面図。
【図8】別の実施形態において突状部に設けられたプレ
ート及び板バネ等を示す断面図。
ート及び板バネ等を示す断面図。
【図9】別の実施形態において突状部及び羽根に設けら
れたプレート及び板バネ等を示す断面図。
れたプレート及び板バネ等を示す断面図。
【図10】別の実施形態におけるプレート及びコイルス
プリング等を示す断面図。
プリング等を示す断面図。
【図11】別の実施形態における排気側カムシャフト及
び吸気側カムシャフト等を示す平面図。
び吸気側カムシャフト等を示す平面図。
【図12】従来の技術における「弁開閉時期制御装置」
を示す断面図。
を示す断面図。
11…内燃機関の一部を構成するシリンダヘッド、13
…吸気側カムシャフト、14…バルブタイミング可変機
構としてのVVT機構、15…クランクシャフト、19
…吸気バルブ、20…排気バルブ、21…排気側カムシ
ャフト、25…第1回転体としてのカムスプロケット、
37…第1回転体、第2回転体としての羽根車、39…
凸部としての羽根、40…凹部、42…凸部としての突
状部、43…凹部、46…当接部材としてのプレート、
47…付勢部材としての板バネ、51…圧力室としての
第1油圧室、52…圧力室としての第2油圧室、71…
当接部材としてのプレート、72…付勢部材としての板
バネ、73…付勢部材としてのコイルスプリング、76
…第2回転体としてのドライブギヤ。
…吸気側カムシャフト、14…バルブタイミング可変機
構としてのVVT機構、15…クランクシャフト、19
…吸気バルブ、20…排気バルブ、21…排気側カムシ
ャフト、25…第1回転体としてのカムスプロケット、
37…第1回転体、第2回転体としての羽根車、39…
凸部としての羽根、40…凹部、42…凸部としての突
状部、43…凹部、46…当接部材としてのプレート、
47…付勢部材としての板バネ、51…圧力室としての
第1油圧室、52…圧力室としての第2油圧室、71…
当接部材としてのプレート、72…付勢部材としての板
バネ、73…付勢部材としてのコイルスプリング、76
…第2回転体としてのドライブギヤ。
Claims (3)
- 【請求項1】 同一回転軸心回りに相対回転可能な2つ
の回転体であって、内燃機関のクランクシャフトに駆動
連結された第1回転体及び吸気バルブ又は排気バルブを
駆動するためのカムシャフトに駆動連結された第2回転
体と、 前記第1又は第2回転体のうち一方の回転体が有する凸
部を前記第1又は第2回転体のうち他方の回転体に形成
された凹部内に配置することにより、前記両回転体の回
転方向において前記凸部の少なくとも片側に形成された
圧力室とを備え、前記圧力室に供給される流体の圧力に
よって前記両回転体を相対回転させることにより、前記
吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のバルブタ
イミングを可変とするバルブタイミング可変機構におい
て、 前記凸部に設けられ前記凹部に当接する当接部材と、 前記凸部と前記当接部材の間に設けられ、その当接部材
を付勢して前記凹部に押圧するための付勢部材とを更に
備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング可
変機構。 - 【請求項2】 前記圧力室は、前記両回転体の回転方向
において前記凸部の両側にそれぞれ形成されるものであ
り、前記当接部材は前記両圧力室間を封止するものであ
ることを特徴とする請求項1記載の内燃機関のバルブタ
イミング可変機構。 - 【請求項3】 前記当接部材は金属製材料からなり、且
つ、前記付勢部材は金属製材料からなるバネ部材である
ことを特徴とする請求項1又は2記載の内燃機関のバル
ブタイミング可変機構。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14277896A JPH09324611A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 内燃機関のバルブタイミング可変機構 |
| IDP971577A ID16898A (id) | 1996-05-14 | 1997-05-12 | Peralatan variabel tempo katup untuk internal mesin pembakar |
| EP97107794A EP0807746A1 (en) | 1996-05-14 | 1997-05-13 | Variable valve timing apparatus for internal combustion engine |
| KR1019970018450A KR970075219A (ko) | 1996-05-14 | 1997-05-13 | 연소기관용 가변밸브타이밍 장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14277896A JPH09324611A (ja) | 1996-06-05 | 1996-06-05 | 内燃機関のバルブタイミング可変機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09324611A true JPH09324611A (ja) | 1997-12-16 |
Family
ID=15323379
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14277896A Pending JPH09324611A (ja) | 1996-05-14 | 1996-06-05 | 内燃機関のバルブタイミング可変機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09324611A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0974738A2 (en) | 1998-07-22 | 2000-01-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Valve timing variation device |
| US6314929B1 (en) | 1999-10-05 | 2001-11-13 | Unisia Jecs Corporation | Valve timing control device of internal combustion engine |
| US6474280B2 (en) | 2000-08-29 | 2002-11-05 | Unisia Jecs Corporation | Valve timing control system and method of producing valve timing control system |
| DE19962164B4 (de) * | 1998-12-29 | 2008-05-21 | Suzuki Motor Corp., Hamamatsu | Öldurchtritt für einen Verbrennungsmotor |
| JP2009215968A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の可変バルブタイミング装置 |
-
1996
- 1996-06-05 JP JP14277896A patent/JPH09324611A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0974738A2 (en) | 1998-07-22 | 2000-01-26 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Valve timing variation device |
| EP0974738A3 (en) * | 1998-07-22 | 2000-05-10 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Valve timing variation device |
| US6173688B1 (en) | 1998-07-22 | 2001-01-16 | Mitsubishi Denki Kabusbiki Kaisha | Valve timing variation device |
| US6334415B1 (en) | 1998-07-22 | 2002-01-01 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Valve timing variation device |
| DE19962164B4 (de) * | 1998-12-29 | 2008-05-21 | Suzuki Motor Corp., Hamamatsu | Öldurchtritt für einen Verbrennungsmotor |
| US6314929B1 (en) | 1999-10-05 | 2001-11-13 | Unisia Jecs Corporation | Valve timing control device of internal combustion engine |
| DE10044423B4 (de) * | 1999-10-05 | 2009-01-15 | Hitachi, Ltd. | Ventilzeitpunkt-Steuerungsvorrichtung für Brennkraftmaschinen |
| US6474280B2 (en) | 2000-08-29 | 2002-11-05 | Unisia Jecs Corporation | Valve timing control system and method of producing valve timing control system |
| US6910451B2 (en) | 2000-08-29 | 2005-06-28 | Hitachi, Ltd. | Valve timing control system and method of producing valve timing control system |
| JP2009215968A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Nissan Motor Co Ltd | 内燃機関の可変バルブタイミング装置 |
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