JPH09325132A - 渦流探傷装置および渦流探傷方法 - Google Patents

渦流探傷装置および渦流探傷方法

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JPH09325132A
JPH09325132A JP16391996A JP16391996A JPH09325132A JP H09325132 A JPH09325132 A JP H09325132A JP 16391996 A JP16391996 A JP 16391996A JP 16391996 A JP16391996 A JP 16391996A JP H09325132 A JPH09325132 A JP H09325132A
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JP
Japan
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flaw detection
eddy current
current flaw
strip
coil
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JP16391996A
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English (en)
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Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Fumitaka Yoshimura
文孝 吉村
Yasunobu Okumura
泰伸 奥村
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯板の幅寸法が変化したり帯板が蛇行しつつ
走行されても、帯鋼両側のエッジ部における不感帯を最
小にして内部欠陥の検出が精度よくなしえる渦流探傷装
置および渦流探傷方法を提供する。 【解決手段】 励磁コイルaおよび検出コイルbのそれ
ぞれにコンデンサcを並列接続してLC並列共振回路を
構成したプローブpにより検出感度および回転トランス
tとの伝達率を上げ、かつ、プローブpを小型して物理
的に不感帯を小さくし、またエッジWa部の検出コイル
6の検出信号の乱れを利用して、検出コイル6のエッジ
Wa部における検出を制御するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦流探傷装置および
渦流探傷方法に関する。さらに詳しくは、帯鋼の両側の
エッジ部における不感帯を最小にして内部および表面欠
陥が精度よく検出できる渦流探傷装置および渦流探傷方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、冷間圧延によって製造される
帯鋼の内部欠陥、例えば非金属介在物による2枚割れ等
を検出するために、例えば超音波探傷や渦流探傷がなさ
れている。例えば、特開平6ー66772号公報には、
走行する金属帯板の上に設けた門型機構に、帯板に接触
するタイヤ探触子と、帯板の両縁に近接して非接触的に
回転するプローブを備えた回転トランス付き回転ディス
クを、縁の上またはその近くに回転軸が位置するように
取付け、探傷のために必要な超音波および交流電流の入
力および出力、ならびに測定および表示の手段を加えて
構成した金属帯板の内部欠陥を検査する装置が提案され
ている。
【0003】しかしながら、前記提案にかかわる渦流探
傷装置は、帯鋼の上方に位置する門型フレームに、超音
波探触子と両端よりの回転ディスク式渦流探傷プローブ
を単に併設した構造であるために、次のような問題を有
している。
【0004】(1)帯鋼の幅寸法が変わる場合、端部の
渦流探傷における不感帯に広狭が生じる。
【0005】(2)帯板が蛇行しつつ走行されても、前
記と同様に端部の渦流探傷における不感帯に広狭が生じ
る。
【0006】(3)帯鋼の板厚が変化した場合、適正な
隙間を維持しがたい。
【0007】(4)内部欠陥に関する検出信号が微弱で
あるため、探傷精度が悪い。
【0008】(5)内部欠陥を検出するために低周波数
の電源を用いている関係上、回転トランスでの伝達率が
低い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、帯板の幅寸法が
変化したり帯板が蛇行しつつ走行されても、帯鋼両側の
エッジ部における不感帯を最小にして内部欠陥の検出が
精度よくなしえる渦流探傷装置および渦流探傷方法を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の渦流探傷装置
は、渦流探傷装置において、励磁コイルおよび検出コイ
ルのそれぞれにコンデンサを並列接続してなることを特
徴とする。
【0011】より具体的には、本発明の渦流探傷装置
は、例えば、走行する帯鋼の渦流探傷装置であって、走
行する帯鋼の上方に、その帯鋼の走行方向に直交して配
設されているガイド部材と、該ガイド部材を昇降させる
昇降手段と、前記ガイド部材に摺動自在に配設されてい
る、一対の回転式探傷子を下部に有する少なくとも2個
の探傷手段とを備え、前記回転式探傷子の励磁コイルお
よび検出コイルのそれぞれにコンデンサを並列接続して
なることを特徴とする。
【0012】本発明の渦流探傷装置においては、前記探
傷手段を前記ガイド部材に沿って摺動させる移動手段を
備えていたり、前記探傷手段が、帯鋼のエッジ位置を測
定する位置センサや、基準面からの高さを測定する距離
センサを備えているのが好ましい。
【0013】また、本発明の渦流探傷装置においては、
前記探傷手段は、帯鋼を押えている前後の押えローラー
間に配設されていたり、帯鋼を押えている前後の押えロ
ーラー間の反対側に配設されていたり、帯鋼を押えてい
る押えローラーに対向させて配設されていたりする。
【0014】さらに、本発明の渦流探傷装置において
は、前記ガイド部材に降下位置を規制するストッパーが
設けられていたり、励磁コイルの励磁に用いる電源周波
数が渦電流の浸透深さが板厚の1/1〜1/2程度とな
るような周波数に設定されているのが好ましい。
【0015】一方、本発明の渦流探傷方法は、走行する
帯鋼の上方に、その帯鋼の走行方向に直交して配設され
ているガイド部材と、該ガイド部材を昇降させる昇降手
段と、前記ガイド部材に摺動自在に配設されている、一
対の回転式探傷子を下部に有する少なくとも2個の探傷
手段とを備えなる渦流探傷装置を用いる走行する帯鋼の
渦流探傷方法であって、回転式探傷子により帯鋼のエッ
ジによる検出コイルからの検出信号の乱れが検出されて
から一定時間を不感帯として検出信号を処理することを
特徴とする。
【0016】本発明の渦流探傷方法においては、例えば
前記不感帯後の一定時間を探傷帯として検出信号の処理
がなされる。
【0017】
【作用】探傷手段が、ガイド部材に沿って摺動させられ
て帯鋼の上方所定位置に位置決めされ、ついで昇降手段
により探傷手段がガイド部材とともに降下させられて、
回転式探傷子が帯鋼と所定の隙間となるように調整され
る。この状態で回転式探傷子が回転および励磁されて帯
鋼に渦電流を励起する。そして、帯鋼内部に欠陥が存在
すると励起される渦電流に乱れが生じる。この乱れを、
例えば、並列共振回路が形成されたコイルからなるプロ
ーブを有する回転式探傷子において誘導電圧として検出
するとともに増幅し、この電圧を例えば回転トランスに
より取り出すことにより内部欠陥が検出される。ここ
で、プローブコイルおよび回転トランスコイルをLC並
列共振回路としているので、プローブコイルおよび回転
トランスコイルは少ない巻数で所望の検出感度が得られ
るとともに、回転トランスとの伝達率が向上する。ま
た、コイルの巻数が少なくてよいことからプローブが小
型化できるので、帯鋼のエッジにおける不感帯を最小で
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0019】本発明の渦流探傷装置のプローブpおよび
回転トランスtを有する探傷部の等価回路を図1に示
し、このプローブpは励磁コイルaおよび検出コイルb
のそれぞれにコンデンサcを並列接続してLC並列共振
回路としてなるものである。プローブpをかかる構成と
することにより、少ない巻数で大きな検出信号を得るこ
とができ、また回転トランスtとの伝達率を向上でき
る。例えば、巻数が10ターンのコイルからなるプロー
ブpの回転トランスtとの伝達率は15%程度である
が、コンデンサcを並列接続してLC並列共振回路とす
ることによりその値は80%程度にまで向上する。ま
た、コイルの巻数が少なくて済むところからプローブp
を小さくできる。例えば2mm角フェライトコアを用い
て所望の検出感度を有するプローブpとすることができ
る。
【0020】しかして、かかる構成とされているプロー
ブpを用いて渦流探傷を行う場合、帯鋼板厚の1/1〜
1/2程度、好ましくは1/2程度の浸透深さの周波数
の交流電源を選定することにより検出感度を高くでき
る。例えば、板厚が0.15mmの帯鋼を探傷する場
合、浸透深さが0.075mm程度となる周波数が15
0KHzの交流電源とするのがよい。
【0021】
【実施例】次に、かかるプローブを有する渦流探傷装置
について実施例に基づいて説明する。
【0022】実施例1 本発明の実施例1にかかわる帯鋼の渦流探傷装置(以
下、単に渦流探傷装置という)を図2に示し、実施例1
の渦流探傷装置Aは、ガイド枠(ガイド部材)1と、こ
のガイド枠1を昇降させる油圧シリンダ(昇降手段)2
と、このガイド枠1に摺動自在に装着されている探傷ユ
ニット(探傷手段)3,3とを主要部としてなる。
【0023】ガイド枠1は、走行している帯鋼Wの表面
を押えて、帯鋼Wに一定の張力を付与して振動等を防止
している一対の押えローラーR,R間の上方に配置さ
れ、そしてその両端部は走行している帯鋼Wの両エッジ
の外方に位置させられている。また、このガイド枠1の
上面の中央部には、上部に設けられた梁Bに固定されて
いる油圧シリンダ2のピストンロッド21の先端部21
aが係合されている。さらに、このガイド枠1の両端部
1a,1bには昇降用ガイド11が、帯鋼Wの走行方向
の下流側(以下、単に下流側という)に設けられてい
る。そして、この昇降用ガイド11に、ガイドポストP
が前記ピストンロッド21に平行かつ摺動自在に挿通さ
れている。かかる構成とされることにより、ピストンロ
ッド21の昇降に応じてガイド枠1も円滑に昇降可能と
される。
【0024】ここで、この油圧シリンダ2によるガイド
枠1の昇降位置を調整するために、前記昇降用ガイド1
1の近傍には、昇降可能なストッパー部材41を有する
ストッパー4が設けられている。このストッパー部材4
1は、例えばガイド枠1の下流側側面1cに突設された
めねじ体12に上下向きに螺合されたボルト41とされ
る。このボルト41の頭部は、明瞭には図示されていな
いが、例えば位置調整用のつまみとされて、進出長さの
調整が容易になるようにされている。
【0025】また、ガイド枠1には2機の探傷ユニット
3,3が摺動自在に装着されている。この探傷ユニット
3は、ガイド枠1に摺動自在に装着されているユニット
本体31と、このユニット本体31の下方に同本体31
に対して回転可能に設けられている回転ヘッド32と、
このユニット本体31の上部に設けられている駆動用モ
ータ33と、この駆動用モータ33の駆動力を回転ヘッ
ド32の回転軸32aに伝達するための駆動力伝達機構
34(図4参照)と、ユニット本体31を所定位置でガ
イド枠1に固定するためのロック機構35とからなる。
さらに、この回転ヘッド32には、一対のプローブ(探
傷子)36,36が、その探傷部36aを帯鋼Wに臨ま
せて埋設されている(図4参照)。
【0026】このプローブ36は、図3に示すように、
励磁コイル5とこの励磁コイル5の中に配設された一対
のコイル、すなわち第1コイル61および第2コイル6
2とからなる検出コイル6とからなり、この励磁コイル
5により帯鋼W中に励起された渦電流の乱れを検出コイ
ル6により検出するようにしたものである。なお、これ
らの励磁コイル5および検出コイル6には図示はされて
いないが、前述したようにコンデンサが並列接続されて
LC並列共振回路が形成されている。そして、コンデン
サの容量を適当なものとすることにより、所望の感度の
プローブ36とできる。
【0027】このプローブ36による欠陥の検出をより
具体的に説明すれば次のようになる。もし帯鋼W中に欠
陥がなければ、渦電流に乱れは生じない。そのため、こ
の渦電流により第1コイル61および第2コイル62に
励起される電圧は等しく、検出コイル6の両端に電位差
は生じない。しかしながら、もし帯鋼W中に欠陥があれ
ば、渦電流に乱れを生ずる。そのため、この渦電流によ
り第1コイル61および第2コイル62に励起される電
圧が異なり、検出コイル6の両端に電位差を生ずる。こ
の電位差を検出することにより帯鋼W中の欠陥を検出す
ることができる。
【0028】そして、このプローブ36により検出され
た電位差を取り出すために、図4に示すように、ユニッ
ト本体31内に回転トランス7が構成されている。すな
わち、回転ヘッド32の回転軸32aに1次側コイル7
1が配設された第1円盤32bを設け、この第1円盤3
2bに対してユニット本体31側に2次側コイル72が
配設された第2円盤31aが、同一軸線上に細隙を介し
て対向配置されている。そして、プローブ36からの導
線が1次側コイル71に接続され、また2次側コイル7
2からの導線が渦流探傷装置Aの処理部(図示せず)に
接続されている。さらに、この回転ヘッド32の回転軸
32aの後部には従動歯車341が装着されている。そ
して、この従動歯車341には、エンドレス型式とされ
ているタイミングベルト342の一端が掛け渡されてい
る。このタイミングベルト342の他端は、ユニット本
体31の上面31bに設けられている駆動用モータ33
のユニット本体31内部に延伸している駆動軸33aに
装着されている駆動歯車343に掛け渡されている。こ
のように、本実施例では、駆動歯車343、タイミング
ベルト342および従動歯車341により駆動力伝達機
構34が構成されている。
【0029】このユニット本体31をガイド枠1の所定
位置に固定するロック機構35は、図5に示すように、
例えば、ガイド枠1と溶接182により一体化されてい
る角筒鋼18に、一端がガイド枠1に当接し、他端がこ
のガイド枠1を貫通してこの角筒鋼18のガイド枠1と
の接合面とは反対側の面から突出させて固着されている
ガイドパイプ351と、このガイドパイプ351に挿通
されている先端部におねじが形成されているおねじ部材
352と、このおねじ部材352の後端部に固着されて
いるロックハンドル353と、このおねじ部材352の
先端部のおねじと螺合されているロック部材354とか
らなるものとされる。ここで、このロック部材354の
大きな板状部(第1摺動部)はユニット本体31の後面
31dに設けられたリップ溝型状のスライド枠38の溝
部381に摺動可能に装着され、またこの大きな板状部
の側面に設けられているブロック体(第2摺動部)の上
面354aおよび下面354bは、ガイド枠1の下流側
側面1cに形成されている案内溝13に摺動可能に装着
されるとともに、その端面354cが案内溝13の底面
13aと若干の隙間を設けて装着されている。そして、
ロックハンドル353を回転させて、このロック部材3
54を案内溝13の底面13aの方に引き寄せ、それに
よりスライド枠38をガイド枠1および角筒鋼18側に
引き寄せてユニット本体31のロックを行う。ここで、
ガイドパイプ351は、前述したように、角筒鋼18の
両側面に固着されているので、このロックの際に角筒鋼
18の変形を防止する作用をなす。つまり、このガイド
パイプ351は角筒鋼18の補強材としての機能も有し
ている。
【0030】次に、図6〜図8を参照しながら、かかる
構成を有する渦流探傷装置Aによる帯鋼Wに対する探傷
手順の一例について説明する。
【0031】ストッパー4の位置調整を行う。すなわ
ち、ストッパー部材41の進出長さを調整する。
【0032】探傷ユニット3を所定位置に位置決めし
た後、ロック機構35によりロックする。ここで、帯鋼
Wが5mm程度蛇行する関係上、この所定位置は回転ヘ
ッド32の回転中心Oが、帯鋼WのエッジWaより、例
えば10mm内側とされる(図7参照)。
【0033】油圧シリンダ2を駆動してガイド枠1を
ストッパー部材41の下端が降下止め部材44に当接す
るまで降下させる。
【0034】駆動用モータ33を回転させて回転ヘッ
ド32を所定回転数で回転させる(図6参照)。この所
定回転数は、帯鋼Wの走行速度、検出する欠陥の大きさ
および回転ヘッド32に埋設されているプローブ36,
36の間隔(回転径)に応じて適宜選定される。なお、
回転数と検出できる欠陥の大きさとの関係、すなわち探
傷率については後述する。
【0035】プローブ36,36を励磁する。この励
磁は、前述したように、例えば帯鋼の板厚が0.15m
mの場合、150KHzの交流電源を用いてなされる。
【0036】帯鋼Wを走行させて探傷を開始する。
【0037】プローブ36が帯鋼WのエッジWaに接
近すると、図8(b)に示すように検出コイル6からの
検出信号に乱れが生ずる。このとき、検出信号が負の閾
値を最初に超えた時点で、図8(c)に示すようにマイ
ナス検知パルス信号が生成され、ついで検出信号が正の
閾値を最初に超えた時点で、図8(d)に示すようにプ
ラス検知パルス信号が生成される。そこで、このプラス
検知パルス信号が生成されると同時に、図8(e)に示
すようにこの乱れている端部信号を除去して端部の一定
範囲を不感帯とするため端部信号除去パルスが生成され
る。これにより、例えばエッジWaから所定範囲が不感
帯とされる(図7参照)。そして、この端部信号除去パ
ルスの消滅と同時に、図8(f)に示すように探傷可能
を示す探傷可パルスが生成される。また、この探傷可パ
ルスにより、例えばエッジWaから所定範囲が探傷可能
とされる。この探傷可パルスが消滅すると同時に、超音
波探傷がなされている探傷不要範囲を探傷することのな
いように、探傷不可パルスが生成される。この探傷不可
パルスのパルス幅は、プローブ36が回転されてエッジ
Waから外れて帯鋼Wの外に出る際に生ずる検出コイル
6からの検出信号の乱れを検知できるように、この検出
信号の乱れが発生する手前で消滅するように調整されて
いる。そして、この探傷不可パルスが消滅してプローブ
36がエッジWaに接近すると再び検出コイル6からの
検出信号に乱れが生じ、先と同様にプラス検知パルスお
よびマイナス検知パルスが生成される。しかして、この
プラス検知パルス以降はプローブ36が帯鋼Wの外に位
置することになり、探傷の必要がなくなることから、図
8(h)に示すように、この帯鋼Wの外にある間を探傷
不可とする探傷不可パルスが生成される。この探傷不可
パルスは、プローブ36が半周して再度エッジWaに接
近した際に生ずる検出コイル6からの検出信号の乱れを
検知できるよう、この乱れが発生する前に消滅するよう
そのパルス幅が調整されている。
【0038】ここで、この不感帯および探傷可能範囲
は、例えばプローブ36,36の回転径を120mmと
すると帯鋼WのエッジWaより5mm以内が不感帯とさ
れ、またエッジWaより5〜30mmの範囲が探傷可能
となる。
【0039】次に、ここで使用されている探傷率につい
て簡単に説明する。
【0040】今、直径2mmのプローブ36を2個用い
て、回転ヘッド32を4000rpmで回転させて探傷
する場合を考えると、探傷可能長さはプローブ径xプロ
ーブ回転数xプローブ数より16m/分となる。したが
って、帯鋼Wの走行速度が16m/分であれば、探傷率
は100%となる。また、帯鋼Wの走行速度が32m/
分であれば、探傷率は50%となる。
【0041】このように、実施例1によれば探傷ユニッ
ト3を所望位置に設置でき、かつ帯鋼Wの幅寸法が変更
されても容易に対処でき、しかも最小の巻数で所望の検
出感度が得られるのでプローブ36が小型化されること
から、不感帯を最小にして渦流探傷がなし得る。
【0042】実施例2 本発明の実施例2にかかわる渦流探傷装置の要部を図9
および図10に示し、実施例2の渦流探傷装置A1は実
施例1を改変したものであって、探傷ユニット3の移動
をモータ14により行わせるとともに、帯鋼Wのエッジ
を検出する位置センサ81を設けて帯鋼Wが蛇行した場
合に、その蛇行に応じて探傷ユニット3の位置調整を可
能としてなるものである。より具体的には、ガイド枠1
の下面1f中央部に移動用モータ(移動手段)14を配
設し、このモータ14により回転させられるおねじ部材
15,16をモータ14の両側に配設し、このおねじ部
材15,16をユニット本体31に設けられためねじ部
31cに螺合し、また一方のユニット本体31の上流側
に位置する部分に位置センサ81を設けてなるものであ
る。ここで、前記おねじ部材の一方、例えばおねじ部材
16は逆ねじとされている。ここで、この探傷ユニット
3の移動は、図9にブロック図的に示されている制御装
置Cによりなされる。なお、その余の構成は実施例1と
同様とされているので、その構成の詳細な説明は省略す
る。
【0043】次に、かかる構成を有する渦流探傷装置A
1による帯鋼Wに対する探傷手順の一例について説明す
る。なお、検出コイル6の探傷可および不可に対する制
御は実施例1と同様にしてなされる。
【0044】ストッパー4の位置調整を行う。
【0045】制御装置Cにより予め指定されている帯
鋼Wの幅に合わせて探傷ユニット3の位置決めを行う。
【0046】油圧シリンダ2を駆動してガイド枠1を
ストッパー部材41が降下止め部材44に当接するまで
降下させる。
【0047】駆動用モータ33を回転させて回転ヘッ
ド32を所定回転数で回転させる。この所定回転数の選
定は、実施例1と同様にしてなされる。
【0048】プローブ36,36を励磁する。この励
磁も実施例1と同様にしてなされる。
【0049】帯鋼Wを走行させて探傷を開始する。
【0050】位置センサ81により帯鋼WのエッジW
a位置を計測し、その計装結果を制御装置Cに入力す
る。
【0051】制御装置Cは、入力された計測結果を基
準位置と比較して偏差を認めた場合には、移動用モータ
14を作動させて探傷ユニット3を帯鋼WのエッジWa
から所定位置となるように移動させる。
【0052】このように、実施例2においては、位置セ
ンサ81により帯鋼WのエッジWa位置を計測し、それ
により探傷ユニット3の位置をも調整しているので、帯
鋼Wが蛇行しても不感帯を常に最小にして渦流探傷がな
し得る。
【0053】実施例3 本発明の実施例3にかかる渦流探傷装置の要部を図11
および図12に示し、実施例3の渦流探傷装置A2は実
施例2を改変したものであって、ストッパー4を自動昇
降型式のものとし、そしてストッパー部材41の進出長
さを一方のユニット本体31に設けた距離センサ82に
より制御するようにしてなるものである。ここで、自動
昇降型式のストッパー4としては、図13に示すよう
な、油圧モータDによるものがある。あるいはストッパ
ー部材にウォームを形成し、このウォームをモータの回
転軸に装着されたウォームホイールにより進退させるよ
うにしてなるものとすることもできる。なお、その余の
構成は実施例2と同様とされているので、その構成の詳
細な説明は省略する。
【0054】次に、かかる構成を有する渦流探傷装置A
2による帯鋼Wに対する探傷手順の一例について、実施
例2と異なる部分について説明する。
【0055】距離センサ82により基準面Sまでの距
離を測定し、その測定結果を制御装置Cに入力する。こ
こで、基準面Sとしては、例えば帯鋼Wの両端縁の一
方、または中央部の上面が用いられる。
【0056】制御装置Cは入力された測定結果に基づ
いてストッパー部材41の進出量を算出する。
【0057】制御装置Cは算出した進出量に対応した
操作量により、油圧モータD等を操作して、ストッパー
部材41を所定量進出させる。
【0058】制御装置Cにより予め指定されている帯
鋼Wの幅に合わせて探傷ユニット3の位置決めを行う。
【0059】油圧シリンダ2を駆動してガイド枠1を
ストッパー部材41が降下止め部材44に当接するまで
降下させる。
【0060】このように、実施例3においては、実施例
2と同様に、位置センサ81により帯鋼WのエッジWa
を計測し、それにより探傷ユニット3の位置を調整して
いるので、帯鋼Wが蛇行しても不感帯を常に最小にして
渦流探傷がなし得る。それに加えて、距離センサ82に
より基準面Sまでの距離を測定し、それによりストッパ
ー部材41の進出長さを調整しているので、板厚の変更
が探傷ユニット3の高さ調整に影響を与える場合におい
ても、特段の作業を必要としない。
【0061】以上、本発明を実施の形態および実施例に
基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施の形態お
よび実施例のみに限定されるものではなく、種々改変が
可能である。例えば実施例1〜3においては、押えロー
ラーR,Rの間に探傷ユニット3を設置したが、例え
ば、図14に示すように、探傷ユニット3を押えローラ
ーR,R間の反対側に設置してもよいし、図15に示す
ように、回転ヘッド32を押えローラーRに対向させて
設置してもよい。図14に示す例では、ローラーR,R
間に回転ヘッド32が存在しないので、押えローラー
R,R間を狭くでき、帯鋼Wの振動をより効果的に押え
ることができる。そのため、探傷精度を向上することが
できるという、実施例1〜3では得られない効果が得ら
れる。また図15に示す例では、帯鋼Wの押えローラー
Rにより押圧されている部分を探傷するために、帯鋼W
の振動が確実に押えられるので、探傷精度がより一層向
上するという効果が得られる。さらに当然のことなが
ら、超音波渦流探傷装置と併用して探傷してもよい。
【0062】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の渦流探傷
装置によれば、所望の感度を有するプローブが小型化さ
れているので、帯鋼のエッジ部の不感帯を最小にしなが
ら精度よくエッジ部の渦流探傷がなし得るという優れた
効果が得られる。
【0063】また、回転ヘッドの位置調整が可能とさ
れ、かつストッパーの進出長さが調整可能とされている
ため、帯鋼の幅寸法や板厚が変化しても適正な位置でエ
ッジ部の渦流探傷がなし得るという優れた効果が得られ
る。
【0064】さらに、位置センサにより帯鋼のエッジ位
置を測定して、その測定結果に応じてユニット本体の位
置を調整している本発明の好ましい形態によれば、帯鋼
が蛇行しても不感帯を一定として渦流探傷がなし得ると
いう優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の渦流探傷装置に用いられている探傷部
の等価回路図である。
【図2】本発明の実施例1にかかわる渦流探傷装置の要
部斜視図である。
【図3】プローブによる探傷原理の説明図である。
【図4】実施例1における探傷ユニットの断面図であ
る。
【図5】実施例1におけるロック機構の分解斜視図であ
る。
【図6】実施例1における帯鋼の渦流探傷の説明図であ
る。
【図7】実施例1におけるプローブの探傷可能範囲を示
す説明図である。
【図8】実施例1における検出コイルによる検出を制御
している制御信号の説明図である。
【図9】本発明の実施例2にかかわる渦流探傷装置の要
部説明図である。
【図10】実施例2の探傷ユニットの側面図である。
【図11】本発明の実施例3にかかわる渦流探傷装置の
要部説明図である。
【図12】実施例3の探傷ユニットの側面図である。
【図13】実施例3に用いられる油圧モータ作動のスト
ッパーの説明図である。
【図14】探傷ユニットを前後の押えローラー間の反対
側に設置した実施例の説明図である。
【図15】探傷ユニットを押えローラーに対向させて設
置した実施例の説明図である。
【符号の説明】
a 励磁コイル b 検出コイル c コンデンサ p プローブ t 回転トランス 1 ガイド枠(ガイド部材) 11 昇降用ガイド 12 めねじ体 13 案内溝 14 移動用モータ(移動手段) 15,16 おねじ部材 18 角筒鋼 2 油圧シリンダ(昇降手段) 21 ピストンロッド 3 探傷ユニット(探傷手段) 31 ユニット本体 32 回転ヘッド 33 駆動用モータ 34 駆動力伝達機構 35 ロック機構 36 プローブ(探傷子) 38 スライド枠 4 ストッパー 41 ストッパー部材、ボルト 44 降下止め部材 5 励磁コイル 6 検出コイル 61 第1コイル 62 第2コイル 7 回転トランス 71 1次側コイル 72 2次側コイル 81 位置センサ 82 距離センサ A 渦流探傷装置 B 梁 C 制御装置 D 油圧モータ P ガイドポスト R 押えローラー S 基準面 W 帯鋼 O 回転ヘッドの回転中心

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 渦流探傷装置において、探傷子の励磁コ
    イルおよび検出コイルのそれぞれにコンデンサを並列接
    続してなることを特徴とする渦流探傷装置。
  2. 【請求項2】 走行する帯鋼の渦流探傷装置であって、
    走行する帯鋼の上方に、その帯鋼の走行方向に直交して
    配設されているガイド部材と、該ガイド部材を昇降させ
    る昇降手段と、前記ガイド部材に摺動自在に配設されて
    いる、一対の回転式探傷子を下部に有する少なくとも2
    個の探傷手段とを備え、 前記回転式探傷子の励磁コイルおよび検出コイルのそれ
    ぞれにコンデンサを並列接続してなることを特徴とする
    渦流探傷装置。
  3. 【請求項3】 前記探傷手段を前記ガイド部材に沿って
    摺動させる移動手段を備えてなることを特徴とする請求
    項2記載の渦流探傷装置。
  4. 【請求項4】 前記探傷手段が帯鋼のエッジ位置を測定
    する位置センサを備えてなることを特徴とする請求項2
    または3記載の渦流探傷装置。
  5. 【請求項5】 前記探傷手段が基準面からの高さを測定
    する距離センサを備えてなることを特徴とする請求項
    2、3または4記載の渦流探傷装置。
  6. 【請求項6】 前記探傷手段が帯鋼を押えている前後の
    押えローラー間に配設されてなることを特徴とする請求
    項2ないし5のいずれかに記載の渦流探傷装置。
  7. 【請求項7】 前記探傷手段が帯鋼を押えている前後の
    押えローラー間の反対側に配設されてなることを特徴と
    する請求項2ないし5のいずれかに記載の渦流探傷装
    置。
  8. 【請求項8】 前記探傷手段が帯鋼を押えている押えロ
    ーラーに対向させて配設されてなることを特徴とする請
    求項2ないし5のいずれかに記載の渦流探傷装置。
  9. 【請求項9】 前記ガイド部材に降下位置を規制するス
    トッパーが設けられてなることを特徴とする請求項2な
    いし8のいずれかに記載の渦流探傷装置。
  10. 【請求項10】 励磁コイルの励磁に用いる電源周波数
    が、渦電流の浸透深さが板厚の1/1〜1/2程度とな
    るような周波数とされてなることを特徴とする請求項1
    ないし9のいずれかに記載の渦流探傷装置。
  11. 【請求項11】 走行する帯鋼の上方に、その帯鋼の走
    行方向に直交して配設されているガイド部材と、該ガイ
    ド部材を昇降させる昇降手段と、前記ガイド部材に摺動
    自在に配設されている、一対の回転式探傷子を下部に有
    する少なくとも2個の探傷手段とを備えてなる渦流探傷
    装置を用いる走行する帯鋼の渦流探傷方法であって、 回転式探傷子により帯鋼のエッジによる検出コイルから
    の検出信号の乱れが検出されてから一定時間を不感帯と
    して検出信号を処理することを特徴とする渦流探傷方
    法。
  12. 【請求項12】 前記不感帯後の一定時間を探傷帯とし
    て検出信号を処理することを特徴とする請求項11記載
    の渦流探傷方法。
  13. 【請求項13】 励磁コイルおよび検出コイルのそれぞ
    れにコンデンサを並列接続してなることを特徴とする渦
    流探傷装置用探傷子。
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