JPH0932855A - 静圧軸受の油圧装置 - Google Patents

静圧軸受の油圧装置

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JPH0932855A
JPH0932855A JP7182767A JP18276795A JPH0932855A JP H0932855 A JPH0932855 A JP H0932855A JP 7182767 A JP7182767 A JP 7182767A JP 18276795 A JP18276795 A JP 18276795A JP H0932855 A JPH0932855 A JP H0932855A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油温が圧油の供給過程で変動し易い環境下で
の使用でも静圧軸受における油温を所定の制御幅に収
め、過酷な温度環境下でも静圧軸受の軸受性能を安定保
持ですること。 【解決手段】 油圧源9が発生する圧油を減圧弁13に
より規定油圧に減圧し、この規定油圧による圧油を静圧
軸受7に供給する油圧装置において、減圧弁13の減圧
動作を選択的に禁止して油圧源9が発生する元油圧の圧
油を静圧軸受7に供給する油圧制御手段19、21を設
ける。油圧制御手段により減圧弁13の減圧動作を禁止
すると、油圧源が発生する高圧の圧油が静圧軸受7に供
給され、この高圧の油圧により油圧源と静圧軸受との間
の油路中の圧油をパージする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静圧軸受の油圧装
置に関し、特に油圧源より静圧軸受へ供給する圧油の管
路が長く、圧油供給過程で油温が変化し易いシステムに
おける静圧軸受の油圧装置に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】大型の望遠鏡を有する
天文台には、望遠鏡を設置された観測棟と、望遠鏡の観
測と制御を行う観測制御棟とが個別に構築されたものが
ある。
【0003】このような天文台における望遠鏡の旋回運
動部などの軸受には静圧軸受が採用される。この場合、
静圧軸受は観測棟にあるのに対し、油圧源は観測制御棟
に設けられることがある。
【0004】静圧軸受が観測棟にあり、油圧源が観測制
御棟に設けられていると、油圧源より静圧軸受へ圧油を
供給する管路(油路)が長くなる。管路が長いと、油温
制御の時間遅れが大きくなり、また圧油が管路を流れる
過程での放熱、収熱により、油圧源と静圧軸受とで圧油
の温度勾配が大きくなるから、静圧軸受における圧油の
温度が安定せず、静圧軸受における圧油の粘度の変動が
大きくなる。このため、静圧軸受間隙を一定値に保つこ
とが困難になり、静圧軸受の軸受性能を安定保持するこ
とが難しくなる。
【0005】特に、観測制御棟の油圧源と観測棟の静圧
軸受との間の圧油供給用配管の一部が屋外配管になる
と、管路を流れる圧油は外気温の影響を受け、静圧軸受
における圧油の温度変動幅が大きくなる。天文台は、数
千メートルの高山の山頂など、温度環境が厳しい場所に
設けられることが多く、夜間や寒冷期には外気温が氷点
下になるため、断熱材を巻き付けられた断熱配管でも、
圧油の温度低下が激しいものになる。このように油温が
低下すると、圧油の粘度が上がり、静圧軸受における圧
油の流れが悪くなるから、この時には圧油の流れが悪く
なった分、油温制御の時間遅れが大きくなり、この時間
遅れに対応できずに制御幅が大きくなって油温制御が正
確に行われなくなる。
【0006】また静圧軸受では、停電などにより油圧源
がダウンし、油圧源より圧油が供給されない状態になる
と、静圧軸受間隙を保つことが困難になり、本体と軸受
とが直接接触する状態に陥る不具合が発生する。
【0007】本発明は、上述の如き問題点に着目してな
されたものであり、油温が圧油の供給過程で変動し易い
環境下での使用でも静圧軸受における油温を所定の制御
幅に収め、過酷な温度環境下でも静圧軸受の軸受性能を
安定保持でき、また停電などにより油圧源より圧油が供
給されない状態になっても本体と軸受とが直接接触する
状態に陥ることを回避できる静圧軸受の油圧装置を提供
することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の如き目的を達成す
るために、本発明の請求項1による静圧軸受の油圧装置
は、油圧源が発生する圧油を減圧弁により規定油圧に減
圧し、この規定油圧による圧油を静圧軸受に供給する油
圧装置において、前記減圧弁の減圧動作を選択的に禁止
して前記油圧源が発生する元油圧の圧油を前記静圧軸受
に供給する油圧制御手段を有していることを特徴として
いる。
【0009】この静圧軸受の油圧装置では、油圧制御手
段により減圧弁の減圧動作が禁止されると、油圧源が発
生する元油圧の圧油、即ち高圧の圧油が静圧軸受に供給
され、この高圧の油圧により油圧源と静圧軸受との間の
油路中の圧油が油路より一気にパージされ、静圧軸受に
は油圧源で温調された圧油が与えられる。またこの高圧
パージにより油路中に残存している空気もパージされ
る。
【0010】本発明の請求項2による静圧軸受の油圧装
置は、請求項1に記載の静圧軸受の油圧装置において、
静圧軸受あるいはその近傍における圧油の温度を検出す
る油温検出手段と、前記油温検出手段により検出される
圧油の温度が所定値以下である場合に前記油圧制御手段
をオン動作させる制御手段とを有していることを特徴と
している。
【0011】この静圧軸受の油圧装置では、油温検出手
段により検出される圧油の温度が所定値以下になる低温
時に、上述の高圧パージが自動的に実行される。
【0012】本発明の請求項3による静圧軸受の油圧装
置は、請求項1また2に記載の静圧軸受の油圧装置にお
いて、前記減圧弁はリリーフ弁によって規定されるパイ
ロット油圧により減圧値を設定されるパイロット油圧式
の減圧弁であり、前記パイロット油圧のパイロット油路
の途中に切換弁が設けられ、前記切換弁は前記パイロッ
ト油路を前記リリーフ弁に連通接続する定常動作位置と
前記パイロット油路の前記リリーフ弁に対する連通を遮
断して当該パイロット油路を油圧封入状態にする非減圧
動作位置との間に切り換え動作することを特徴としてい
る。
【0013】この静圧軸受の油圧装置では、切換弁が定
常動作位置に切り換わっている状態では、パイロット油
路がリリーフ弁に連通接続されることで、減圧弁はリリ
ーフ弁により規定されるパイロット油圧によって定めら
れる減圧値をもって油圧源より元油を減圧する。これに
より規定油圧による圧油が静圧軸受に供給される。
【0014】これに対し、制御弁が非減圧動作位置に切
り換わっている状態では、パイロット油路のリリーフ弁
に対する連通が遮断され、パイロット油路に油圧が封入
されることによって減圧弁は減圧動作しなくなり、油圧
源が発生する元油圧の圧油が静圧軸受に供給され、高圧
パージが行われる。
【0015】本発明の請求項4による静圧軸受の油圧装
置は、油圧源が発生する圧油を減圧弁により規定油圧に
減圧し、この規定油圧による圧油を静圧軸受に供給する
油圧装置において、前記減圧弁より前記油圧源の側の油
路の途中にアキュームレータが設けられていることを特
徴としている。
【0016】この静圧軸受の油圧装置では、停電等によ
って油圧源がダウンしても、アキュームレータより減圧
弁に対して元油圧の圧油が供給され、静圧軸受に対する
規定油圧の圧油の供給が維持される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の例を
図面を用いて詳細に説明する。
【0018】図1は本発明による静圧軸受の油圧装置を
適用される天文台の一実施の形態の例を示している。こ
の天文台は、望遠鏡1を設置された観測棟3と、望遠鏡
1の観測と制御を行う観測制御棟5とが個別に構築され
ている。望遠鏡3の旋回運動部の軸受は静圧軸受7によ
り構成されており、静圧軸受7には観測制御棟5に設け
られた油圧源9より圧油が配管11によって供給され
る。
【0019】配管11は、図示されているように、一
部、屋外配管になっていて外気中に曝され、配管11を
流れる圧油は外気温度の影響を受け易い状態になってい
る。
【0020】図2は本発明による静圧軸受の油圧装置の
一実施の形態の例を示している。
【0021】油圧源9は、元油圧による圧油を発生する
電動式の油圧ポンプや圧油の温度調節を行う温調部など
を含み、温度調節した圧油を配管11へ出力する。
【0022】配管11の末端近くには、換言すれば静圧
軸受7に対する接続端近傍には減圧弁13が設けられて
いる。減圧弁13はパイロット油圧式のものであり、パ
イロット油路15のパイロット油圧によって減圧値、即
ち平衡値を設定され、油圧源9よりの元油圧の圧油を規
定油圧にまで減圧し、この規定油圧による圧油を静圧軸
受7の各静圧ポケット部17に供給する。例えば、油圧
源9よりの元油圧を12MPaとすると、減圧弁13
は、この圧油を10MPaにまで減圧し、10MPaの
圧油を静圧ポケット部17に供給する。
【0023】パイロット油路15には電磁切換弁19が
接続されている。電磁切換弁19は、パイロット油路1
5をリリーフ弁21に連通接続する定常動作位置(図示
位置)と、パイロット油路15のリリーフ弁21に対す
る連通を遮断してパイロット油路15を油圧封入状態に
する非減圧動作位置との間に切り換え動作する。
【0024】リリーフ弁21は、電磁切換弁19が前記
定常動作位置に切り換わっている状態においてパイロッ
ト油路15の圧油をリリーフし、自身のリリーフ圧をも
ってパイロット油路15のパイロット油圧を調圧設定す
る。
【0025】静圧軸受7の近傍部には静圧軸受7の圧油
の温度を検出する油温センサ23が設けられており、油
温センサ23は圧油温度信号を制御装置25へ出力す
る。
【0026】制御装置25は油温センサ23により検出
される圧油温度が所定値以上である時には電磁切換弁1
9に通電を行って電磁切換弁19を定常動作位置に切り
換え、これに対し油温センサ23により検出される圧油
温度が所定値以下である時には電磁切換弁19に対する
通電を停止して電磁切換弁19を非減圧動作位置に切り
換える。
【0027】減圧弁13より油圧源9側の配管11に
は、電磁切換弁27によってアキュームレータ回路29
が接続されている。アキュームレータ回路29は、ガス
封入式のアキュームレータ31を含んでおり、メンテナ
ンス時以外には電磁切換弁27が図示されている切換位
置に位置していることにより、油圧源9が発生する油圧
をアキュームレータ31に蓄圧する。
【0028】次に上述の構成よりなる油圧装置の動作に
ついて説明する。
【0029】油温センサ23により検出される圧油温度
が所定値以上である時には、電磁切換弁19に通電が行
われ、電磁切換弁19が定常動作位置に切り換えられて
いることにより、パイロット油路15がリリーフ弁21
に連通接続され、パイロット油路15のパイロット油圧
がリリーフ弁21のリリーフ圧に設定される。
【0030】これにより減圧弁は、パイロット油路15
のパイロット油圧に定義される減圧値をもって油圧源9
よりの元油圧の圧油を減圧して規定油圧による圧油を調
製し、この規定油圧による圧油が静圧軸受7の各静圧ポ
ケット部17に供給される。
【0031】油温センサ23により検出される圧油温度
が所定値以下になると、電磁切換弁19に対する通電が
停止され、電磁切換弁19が非減圧動作位置に切り換え
られる。これによりパイロット油路15のリリーフ弁2
1に対する連通が遮断され、パイロット油路15が油圧
封入状態になる。
【0032】この時には、減圧弁13の減圧値が無限大
になって減圧弁13は減圧動作しなくなり、油圧源9が
発生する元油圧の圧油がそのまま静圧軸受7に供給され
るようになる。これにより高圧の圧油が静圧軸受7に供
給され、この高圧の油圧により油圧源9と静圧軸受7と
の間の油路中の圧油が油路より一気にパージされ、静圧
軸受7の静圧ポケット17には油圧源9で温調された圧
油が速やかに与えられる。
【0033】これにより油温低下に起因して油温制御の
時間遅れが大きくなることが回避され、油温制御の制御
幅が大きくなることがなくなり、静圧軸受間隙が変動す
ることが防止され、過酷な温度環境下でも静圧軸受7の
軸受性能が安定保持される。
【0034】停電等によって油圧源9がダウンすると、
アキュームレータ31より減圧弁13に対して元油圧の
圧油が供給されるようになる。
【0035】これにより静圧軸受7に対する規定油圧の
圧油の供給が停電時も維持され、本体と軸受とが直接接
触する状態に陥ることが回避される。
【0036】なお、本発明による油圧装置は、上述のよ
うな大型の望遠鏡の静圧軸受の油圧装置に限られること
はなく、大型工作機械などの静圧軸受でも適用されてよ
い。
【0037】以上に於ては、本発明を特定の実施の形態
の例について詳細に説明したが、本発明は、これに限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて種々の実施の
形態の例が可能であることは当業者にとって明らかであ
ろう。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から理解される如く、請求項
1による静圧軸受の油圧装置においては、油圧制御手段
により減圧弁の減圧動作が選択的に禁止されることで、
油圧源が発生する高圧の油圧により油圧源と静圧軸受と
の間の油路中の圧油が油路より一気にパージされ、静圧
軸受には油圧源で温調された圧油が与えられることによ
り、油温が圧油の供給過程で変動し易い環境下での使用
でも、静圧軸受における油温が所定の制御幅に収めら
れ、過酷な温度環境下でも静圧軸受の軸受性能が安定保
持される。
【0039】請求項2による静圧軸受の油圧装置におい
ては、油温検出手段により検出される圧油の温度が所定
値以下になる低温時に、上述の高圧パージが自動的に実
行され、油温が圧油の供給過程で低下し易い環境下での
使用でも、静圧軸受における油温が所定の制御幅に収め
られ、過酷な温度環境下でも静圧軸受の軸受性能が安定
保持される。
【0040】請求項3による静圧軸受の油圧装置におい
ては、制御弁が非減圧動作位置に切り換わると、パイロ
ット油路のリリーフ弁に対する連通が遮断され、パイロ
ット油路に油圧が封入されることによって減圧弁は減圧
動作しなくなり、油圧源が発生する元油圧の圧油が静圧
軸受に供給され、上述の高圧パージが実行される。
【0041】請求項4による静圧軸受の油圧装置におい
ては、停電等によって油圧源がダウンしても、アキュー
ムレータより減圧弁に対して元油圧の圧油が供給され、
静圧軸受に対する規定油圧の圧油の供給が維持され、本
体と軸受とが直接接触する状態に陥ることが回避され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による静圧軸受の油圧装置を適用される
天文台の一実施の形態の例を示す説明図である。
【図2】本発明による静圧軸受の油圧装置の一実施例を
示す回路である。
【符号の説明】
1 望遠鏡 3 観測棟 5 観測制御棟 7 静圧軸受 9 油圧源 11 配管 13 減圧弁 15 パイロット油路 17 静圧ポケット部 19 電磁切換弁 21 リリーフ弁 23 油温センサ 25 制御装置 27 電磁切換弁 29 アキュームレータ回路 31 アキュームレータ
フロントページの続き (72)発明者 菊地 治彦 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源が発生する圧油を減圧弁により規
    定油圧に減圧し、この規定油圧による圧油を静圧軸受に
    供給する油圧装置において、 前記減圧弁の減圧動作を選択的に禁止して前記油圧源が
    発生する元油圧の圧油を前記静圧軸受に供給する油圧制
    御手段を有していることを特徴とする静圧軸受の油圧装
    置。
  2. 【請求項2】 静圧軸受あるいはその近傍における圧油
    の温度を検出する油温検出手段と、前記油温検出手段に
    より検出される圧油の温度が所定値である場合に前記油
    圧制御手段をオン動作させる制御手段とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の静圧軸受の油圧装置。
  3. 【請求項3】 前記減圧弁はリリーフ弁によって規定さ
    れるパイロット油圧により減圧値を設定されるパイロッ
    ト油圧式の減圧弁であり、前記パイロット油圧のパイロ
    ット油路の途中に切換弁が設けられ、前記切換弁は前記
    パイロット油路を前記リリーフ弁に連通接続する定常動
    作位置と前記パイロット油路の前記リリーフ弁に対する
    連通を遮断して当該パイロット油路を油圧封入状態にす
    る非減圧動作位置との間に切り換え動作することを特徴
    とする請求項1また2に記載の静圧軸受の油圧装置。
  4. 【請求項4】 油圧源が発生する圧油を減圧弁により規
    定油圧に減圧し、この規定油圧による圧油を静圧軸受に
    供給する油圧装置において、 前記減圧弁より前記油圧源の側の油路の途中にアキュー
    ムレータが設けられていることを特徴とする静圧軸受の
    油圧装置。
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