JPH09328649A - ケイ素含有溶剤型塗料 - Google Patents

ケイ素含有溶剤型塗料

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JPH09328649A
JPH09328649A JP16844396A JP16844396A JPH09328649A JP H09328649 A JPH09328649 A JP H09328649A JP 16844396 A JP16844396 A JP 16844396A JP 16844396 A JP16844396 A JP 16844396A JP H09328649 A JPH09328649 A JP H09328649A
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JP
Japan
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weight
alkoxysilane
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silicon
vinyl polymer
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JP16844396A
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Takashi Tsuda
隆 津田
Yasushi Isobe
安司 磯部
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Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】その塗膜が耐候性および耐汚染性塗膜に優れる
上、保存安定性に優れ、さらにその塗膜が耐衝撃性およ
び屈曲性に優れる溶剤型塗料の提供。 【解決手段】全構成単位の合計量を基準にして、α−ヒ
ドロキシメチルアクリル酸エステル単位を20〜98重
量%、特定構造の水酸基を有する(メタ)アクリル酸エ
ステル単位を2〜50重量%およびその他の単量体単位
を0〜78重量%有し、かつ重量平均分子量が2,00
0〜200,000であるビニル重合体、アルコキシシ
ランおよびそれらの溶剤からなるケイ素含有溶剤型塗
料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築、車両および
木工等に好適に使用できる溶剤型塗料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】建築、車両および家電製品用の塗装に用
いられる架橋硬化型塗料としては、耐候性および外観に
優れるアクリル系架橋硬化塗料が多く用いられている。
アクリル系架橋硬化塗料のうちでも、溶剤型塗料は、エ
マルジョン型または水溶液型の水系塗料と比較して、耐
水性、表面光沢および耐候性に優れる塗膜が得られると
いう特長を有する。しかしながら、最近、建築分野等で
求められている塗料の耐候性および耐汚染性の水準は著
しく高度化しており、従来から使用されている水酸基を
有するアクリル系共重合体と多価イソシアネート等の硬
化剤とからなる溶剤型塗料では、その水準に達すること
が難しく、それに代えてフッ素樹脂系塗料あるいはシリ
コーン変成アクリル樹脂塗料が検討されている。
【0003】シリコン変成アクリル樹脂塗料の一つとし
て、ラジカル重合性基を有するアルコキシシラン単量体
と(メタ)アクリル酸アルキル等とを共重合体させて得
られたものがあり、この重合体はシラノール架橋性を有
するため、耐候性および無機物基材との密着性に優れる
塗膜を与える。しかしながら、上記ラジカル重合性アル
コキシシランが高価なため、通常その使用量は、重合体
における10重量%程度が上限であり、かかる重合体を
主体とする塗料にシリカの性質が十分に発現しないた
め、塗料の耐候性および耐汚染性はなお今一歩だった。
【0004】これに対して、従来溶剤型塗料に使用され
ていた水酸基含有アクリル系共重合体を、アルコキシシ
ランによって十分に硬化することができれば、優れた物
性の塗膜が得られることが期待できる。しかしながら、
上記水酸基含有アクリル系共重合体に含まれる水酸基の
量は、通常水酸基価で80〜150mg KOH/g程度であ
り、この程度の水酸基の量では、アルコキシシランとの
反応に長時間を要するために、従来公知の水酸基含有ア
クリル系共重合体をアルコキシシランで硬化させる方式
の塗料は、実用化されるに至っていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題を解決する溶剤型塗料として、ヒドロキシメチルアク
リル酸エステルを主成分とするビニル重合体とアルコキ
シシランから成る溶剤型塗料を見いだした(特願平7-22
7185号)。この塗料によれば、加熱または多価イソシア
ネート併用による常温硬化によって、耐候性および耐汚
染性等の物性に優れた塗膜を得ることができる。しかし
ながら、該溶剤型塗料は、塗膜の耐衝撃性や屈曲性の物
性が充分なものではなかった。本発明者らは、塗膜の耐
衝撃性および屈曲性を改良するためには、塗膜のガラス
転移点(以下Tgと略する)の低下および架橋密度の向
上が有効ではないかとの予想に基づき、Tg低下効果の
あるモノマーの共重合、架橋密度アップを目的として水
酸基含有モノマーの共重合の2点を中心に検討した。し
かしながら、Tg低下を目的として(メタ)アクリル酸
の長鎖アルキルエステル等の共重合を検討したが、塗膜
のTgは低下するものの耐汚染性が大きく低下してしま
い、また水酸基含有モノマーとして(メタ)アクリル酸
ヒドロキシエチル等の共重合を検討したが、塗膜物性が
改良できるものの、アルコキシシランとの混合液の保存
安定性が大きく低下する等の点が明らかとなり、耐衝撃
性、耐汚染性および保存安定性のバランスをとるのは容
易でなかった。本発明者らは、その塗膜が耐候性および
耐汚染性塗膜に優れる上、保存安定性に優れ、さらにそ
の塗膜が耐衝撃性および屈曲性に優れる溶剤型塗料を見
出すべく、さらに検討を行ったのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するためには、ヒドロキシメチルアクリル酸エス
テルに加え、特定の構造のモノマーを共重合したビニル
重合体を使用することが効果的であることを見出し本発
明を完成するに至った。以下、本発明を詳細に説明す
る。
【0007】
【発明の実施の形態】
1.ビニル重合体 本発明におけるビニル重合体は、全構成単位の合計量を
基準にして、上記(1)式で表されるα−ヒドロキシメ
チルアクリル酸エステル単位を20〜98重量%、上記
(2)式で表される水酸基を有する(メタ)アクリル酸
エステル単位〔本明細書においては、アクリル酸エステ
ルまたは/およびメタクリル酸エステルを(メタ)アク
リル酸エステルという〕を2〜50重量%およびその他
の単量体単位を0〜78重量%有するビニル重合体であ
る。以下それぞれの成分について説明する。
【0008】1−1.α−ヒドロキシメチルアクリル酸
エステル単位 本発明のビニル重合体におけるα−ヒドロキシメチルア
クリル酸エステル単位は、下記(1)式で示される。
【0009】
【化3】
【0010】(1)式中、Rは、炭素数20以下のアル
キル基、シクロアルキル基または置換アリール基であ
る。炭素数20以下のアルキル基の例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル
基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、ラウリル基
およびステアリル基等が挙げられる。Rが炭素数21以
上のアルキル基の場合、得られる共重合体のTgが低く
なりすぎ、塗料として使用し難くなる。シクロアルキル
基の例としては、シクロアルキル基等が挙げられ、置換
アリール基の例としては、ベンジル基等が挙げられる。
【0011】ビニル重合体におけるα−ヒドロキシメチ
ルアクリル酸エステル単位の割合は20〜98重量%で
なければならない。この割合が、20重量%未満である
と塗膜形成時の硬化反応性に劣り、塗膜の耐汚染性が悪
い。98重量%を越えると、塗膜の耐衝撃性や屈曲性が
不十分である。ビニル重合体におけるより好ましいα−
ヒドロキシメチルアクリル酸エステル単位の割合は、4
0〜95重量%である。
【0012】本発明のビニル重合体におけるα−ヒドロ
キシメチルアクリル酸エステル単位を形成する単量体
は、上記(1)式を満たすものであれば種々のものが使
用可能である。本発明において、好ましいα−ヒドロキ
シメチルアクリル酸エステルは、炭素数20以下のアル
キル基を有するα−ヒドロキシメチルアクリル酸アルキ
ルであり、具体的には、α−ヒドロキシメチルアクリル
酸メチル、α−ヒドロキシメチルアクリル酸エチル、α
−ヒドロキシメチルアクリル酸プロピル、α−ヒドロキ
シメチルアクリル酸−n−ブチル、α−ヒドロキシメチ
ルアクリル酸−i−ブチル、α−ヒドロキシメチルアク
リル酸−t−ブチル、α−ヒドロキシメチルアクリル酸
−2−エチルヘキシル、α−ヒドロキシメチルアクリル
酸ラウリルおよびα−ヒドロキシメチルアクリル酸ステ
アリルエステル等が挙げられる。本発明におけるより好
ましいα−ヒドロキシメチルアクリル酸エステルは、α
−ヒドロキシメチルアクリル酸メチル、α−ヒドロキシ
メチルアクリル酸エチル、α−ヒドロキシメチルアクリ
ル酸−n−ブチルおよびα−ヒドロキシメチルアクリル
酸−2−エチルヘキシルであり、これらの中でα−ヒド
ロキシメチルアクリル酸−n−ブチルが特に好ましい。
【0013】これらのα−ヒドロキシメチルアクリル酸
エステルは、公知の方法、例えば、塩基性触媒の存在下
で、アクリル酸エステルとホルムアルデヒドを加熱して
反応させる方法(EP184731またはUSP497
7229)に従って合成すれば良い。
【0014】1−2.水酸基を有する(メタ)アクリル
酸エステル単位 本発明のビニル重合体における水酸基を有する(メタ)
アクリル酸エステル単位は、下記(2)式で示される。
【0015】
【化4】
【0016】(2)式において、Xは、水素またはメチ
ル基であり、nは2〜10の整数、好ましくは2〜4の
整数であり、mは1〜20の整数である。nの値が1の
場合は、原料化合物が不安定であり分解し易く、他方n
の値が11以上の場合は、塗膜の耐汚染性が低下する。
mが21以上の場合は、得られるビニル重合体の共重合
組成分布が広くなり過ぎ、不均一で相分離し易くなって
しまう。
【0017】ビニル重合体における水酸基を有する(メ
タ)アクリル酸エステル単位の割合は2〜50重量%で
なければならない。この割合が、2重量%に満たない
と、塗膜の耐衝撃性や屈曲性が不十分であり、50重量
%を越えると得られる塗膜が柔らかくなりすぎ、耐水性
および耐汚染性が低下してしまう。
【0018】本発明のビニル重合体における水酸基を有
する(メタ)アクリル酸エステル単位を形成する単量体
は、上記(2)式の構造を満たすものであれば種々の化
合物が使用できる。当該単量体の具体例としては、例え
ば(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシプロピルなどの水酸基含有ア
クリル系単量体1モル部に、ε−カプロラクトンを1〜
20モル部付加したカプロラクトン変成(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体が挙げられる。当該単量体は、2種
類以上を併用することもできる。当該単量体の市販品の
ものとしては、例えばプラクセルFM−5やFM−8
〔商品名、ダイセル化学工業(株)製、メタクリル酸−
2−ヒドロキシエチル1モル部にε- カプロラクトンを
約5モル部または8モル部付加したもの〕が代表例とし
て挙げられる。
【0019】1−3.その他のビニル単量体単位 本発明のビニル重合体は、必須構成成分であるα−ヒド
ロキシメチルアクリル酸エステル単位および水酸基を有
するアクリル系単量体単位に加え、必要に応じてその他
のビニル単量体単位を構成成分とするものであってもよ
い。ビニル重合体におけるその他のビニル単量体単位の
割合は、0〜78重量%である。その他のビニル単量体
単位を形成する単量体としては、各種(メタ)アクリル
酸エステル、スチレンおよびその誘導体、カルボン酸ビ
ニルエステル、アルキルビニルエーテル、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、(メ
タ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸
グリシジル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチ
ル、ビニルピロリドンおよびビニルピリジン等が挙げら
れる。
【0020】1−4.ビニル単量体の製造方法 上記α−ヒドロキシメチルアクリル酸エステルおよび水
酸基を有するアクリル系単量体とからなる単量体混合
物、またはこれら必須単量体とその他のビニル単量体と
からなる単量体混合物の重合法としては、ラジカル重合
法が好ましく、重合系としては、塊状重合、溶液重合、
懸濁重合または乳化重合が採用でき、好ましくは溶液重
合である。溶液重合における有機溶剤としては、ミネラ
ルテルペン等の飽和炭化水素、トルエン、キシレン等の
芳香族炭化水素、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルおよびイソプロピル
アルコール等が挙げられる。有機溶剤の好ましい使用量
は、塗装作業に適する粘度の重合体液が得られる点で、
単量体100重量部当たり、30〜300重量部であ
る。ラジカル重合開始剤としては、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリルおよびアゾ
ビスシクロヘキサンカルボニトリル等のアゾ化合物、並
びにベンゾイルパーオキシドおよびラウロイルパーオキ
シド等の有機過酸化物が挙げられる。ラジカル重合開始
剤の好ましい使用量は、単量体100重量部当たり、
0.05〜5重量部である。
【0021】本発明におけるビニル重合体の重量平均分
子量は2,000〜200,000でなければならな
い。この値が2,000未満であると硬化塗膜の耐候性
が劣り、一方200,000を越えると溶液粘度が高く
作業性に劣る。重合操作における分子量の制御は、反応
液中の単量体濃度、重合温度および重合開始剤の使用量
等によって行うことができ、またメルカプタン化合物等
の連鎖移動剤を反応液に添加してもよい。
【0022】上記溶液重合によって得られる共重合体の
有機溶剤溶液は、そのまま塗料用に使用できる。
【0023】2.アルコキシシラン 上記ビニル重合体と共に本発明の溶剤型塗料の必須成分
として用いるアルコキシシランは、加水分解性アルコキ
シシリル基を有するシラン化合物であり、好ましくは、
ケイ素原子に結合する加水分解性アルコキシ基の個数が
2〜4のアルコキシシランである。また、好ましいアル
コキシ基は、反応性が高い点で、メトキシ基またはエト
キシ基である。好ましいアルコキシシランの具体例とし
ては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラ
ン、ジメチルジメトキシシランおよびジメチルジエトキ
シシラン等が挙げられるが、これら以外の各種アルコキ
シシランも勿論使用できる。上記アルコキシシランは、
単量体、縮合物またはそれらの部分加水分解物のいずれ
も使用でき、アルコキシシランの縮合物としては、数平
均分子量で3000以下が好ましい。アルコキシシラン
縮合物の数平均分子量が3000を越えると、ビニル重
合体との相溶性に劣り両者が相分離し易い。
【0024】本発明におけるアルコキシシランは、硬化
塗膜形成の過程において、ビニル重合体中の水酸基とア
ルコキシシリル基の反応により、ビニル重合体に付加す
る。ビニル重合体に付加したアルコキシシランに、加水
分解性アルコキシシリル基がなお残っていれば、該基に
対し未反応のアルコキシシランが逐次付加してビニル重
合体上にアルコキシシラン縮合物の側鎖を形成したり、
また該基の反応性によりビニル重合体同士を架橋する。
【0025】3.ケイ素含有溶剤型塗料の製造方法 本発明のケイ素含有溶剤型塗料の製造方法は、前記ビニ
ル重合体とアルコキシシランをそれらの溶剤と共に混合
すればよく、混合方法としては公知の方法従えばよい。
【0026】本発明において、ケイ素含有溶剤型塗料の
好ましい製造方法は、アルコキシシランの存在下にα−
ヒドロキシメチルアクリル酸エステル、水酸基を有する
(メタ)アクリル酸エステルおよび必要に応じてその他
の単量体をラジカル重合させる方法であり、当該製造方
法によれば、得られる溶剤型塗料の塗膜が、透明性およ
び耐汚染性に優れるものとなる。当該製造方法として
は、種々の方法が採用でき、例えばアルコキシシランを
溶剤中に溶解させておき、ビニル単量体混合物を該溶液
に添加しながら重合する方法や、溶剤中にビニル単量体
混合物とアルコキシシランと同時に添加しつつ、ビニル
単量体混合物を重合する方法などが挙げられる。
【0027】本発明では、ビニル重合体とアルコキシシ
ランからなる組成物であることにより本発明の効果を発
揮するのであり、ビニル重合体の水酸基にアルコキシシ
ランを付加させたものを溶剤型塗料として使用すると、
塗膜の透明性は向上するものの塗膜の耐汚染性が低下
し、アルコキシシランによる表面改質効果が発現しな
い。
【0028】ビニル重合体とアルコキシシランの使用割
合は、ビニル重合体100重量部当たり、アルコキシシ
ラン5〜500重量部が好ましく、更に好ましくは、同
一の基準でアルコキシシラン10〜100重量部であ
る。アルコキシシランの使用量が5重量部未満である
と、塗膜の耐汚染性および耐候性に劣ることがあり、一
方500重量部を越えると造膜性が低下する場合があ
る。
【0029】上記ビニル重合体およびアルコキシシラン
を必須成分とする本発明の溶剤型塗料には、アルコキシ
シランによる硬化反応を促進するために、特に塗膜を常
温で硬化させる場合には、アルコキシシリル基の加水分
解触媒を添加することが好ましい。触媒の添加時期は、
塗料として基材に塗布する直前が好ましい。代表的な触
媒としては、テトラブチルチタネート、テトラプロピル
チタネート等のチタン酸エステル類、ジブチル錫ジラウ
レート、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫マレエー
ト、オクチル酸錫、ナフテン酸錫等の有機錫化合物、オ
クチル酸鉛、ブチルアミン、ジブチルアミン、オクチル
アミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミ
ンおよびN−メチルモルホリン等が挙げられる。
【0030】本発明の溶剤型塗料には、硬化塗膜の耐候
性および耐汚染性をより一層高度にするために、前記ビ
ニル重合体の硬化剤として、アミノ樹脂または多価イソ
シアネートを配合することが好ましく、アミノ樹脂また
は多価イソシアネートの好ましい配合割合は、前記ビニ
ル重合体100重量部当たり、2〜50重量部である。
アミノ樹脂または多価イソシアネートを上記の割合で使
用することにより、塗膜の機械的な強度が大幅に向上す
る。アミノ樹脂または多価イソシアネートの配合時期と
しては、塗料を使用する直前が好ましい。
【0031】アミノ樹脂としては、メチルエーテル化メ
ラミン、ブチルエーテル化メラミン等のアルキルエーテ
ル化メラミン、アルキルエーテル化尿素樹脂、メチルエ
ーテル化ベンゾグアナミンおよびエチルエーテル化ベン
ゾグアナミン等のアルキルエーテル化ベンゾグアナミン
等が挙げられる。多価イソシアネートとしては、トリレ
ンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネート、トリメチロールプロ
パン誘導体トリイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネートおよび1,3-ビ
ス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン等が挙げられ
る。
【0032】本発明の溶剤型塗料における有機溶剤とし
ては、ミネラルテルペン等の飽和炭化水素、トルエンお
よびキシレン等の芳香族炭化水素、メチルエチルケトン
およびメチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸
エチルおよび酢酸ブチル等のエステル類等ならびに低級
脂肪族炭化水素等が挙げられる。また、溶剤型塗料に
は、前記したビニル重合体、アルコキシシラン、アルコ
キシシランの反応触媒およびアミノ樹脂または多価イソ
シアネート以外に、各種の公知の塗料用添加剤を添加す
ることもでき、かかる添加剤としては、艶消し剤、成膜
助剤、顔料、潤滑剤、可塑剤、消泡剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤および難燃剤等が挙げられる。
【0033】本発明におけるビニル重合体、アルコキシ
シラン単量体および酸性触媒を水−アルコール混合溶媒
中に溶解させ、室温で一夜間程放置して得られる自己硬
化性重合体によっても、密着性、折り曲げ加工性、耐沸
騰水性および硬度に優れる塗膜が得られる。
【0034】
【実施例】以下、参考例、実施例および比較例を挙げ
て、本発明をより具体的に説明する。以下において、
「部」は「重量部」を意味する。
【0035】○参考例1 (α−ヒドロキシメチルアクリル酸ブチル共重合体の製
造)攪拌機、環流冷却器および温度計を取り付けたガラ
スフラスコに、酢酸ブチル(以下BuAcと略記する)
100部を仕込み、80℃に昇温した。ここへ、α−ヒ
ドロキシメチルアクリル酸−n−ブチル(以下BHdM
Aと略記する)90部、FM−8〔商品名、ダイセル化
学工業(株)製、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル
1モル部にε- カプロラクトンを約8モル部付加したも
の〕10部からなる単量体混合物に、アゾビスイソブチ
ロニトリル(以下AIBNと略記する)2.5部および
n−ドデシルメルカプタン(以下n−DMと略記する)
1.3部を溶解した溶液を2時間かけて滴下した。滴下
終了後更に5時間80℃に保持して重合し、固形分濃度
約50%のビニル重合体溶液を得た。得られたビニル重
合体の分子量を、ゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(ポリスチレン換算分子量)によって測定した。分
子量測定結果を表1に示す。
【0036】○参考例2 (α−ヒドロキシメチルアクリル酸ブチル共重合体の製
造)参考例1と同様のガラスフラスコに、BuAcの1
00部とMシリケート51〔商品名、多摩化学工業
(株)製、平均4量体のテトラメトキシシラン縮合物〕
30部を仕込み、80℃に昇温した。ここへ、BHdM
Aを90部、FM−5〔商品名、ダイセル化学工業
(株)製、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル1モル
部にε- カプロラクトンを約5モル部付加したもの〕1
0部からなる単量体混合物に、AIBNの2.5部およ
びn−DMの1.3部を溶解した溶液を2時間かけて滴
下した。滴下終了後更に5時間80℃に保持して重合
し、固形分濃度約50%のビニル重合体溶液を得た。得
られたビニル重合体について、参考例1と同様に測定し
た分子量を表1に示す。
【0037】○参考例3〜6 (α−ヒドロキシメチルアクリル酸ブチル共重合体の製
造)表1に示す組成の原料を使用した以外は、参考例2
と同様の方法により重合を行った。尚、表1において、
HEMAは、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチルを意
味する。得られた各ビニル重合体について、参考例1と
同様に測定した分子量を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】○実施例1 参考例1で得たビニル共重合体を100部含有する溶液
の全量、Mシリケート51の30部、多価イソシアネー
ト〔旭化成(株)製、商品名デュラネート24A〕の3
0部およびジブチルスズジラウレート(以下DBTLと
省略する)の1部を混合し、乾燥後の膜厚が10ミクロ
ンになるように酢酸ブチル89部で希釈した。得られた
溶剤型塗料をバーコーター24を用いてクロメート表面
処理アルミ板に塗装し、23℃で7日間放置して硬化さ
せた。得られた塗膜を、以下に示す評価法に従い評価し
た。それらの結果を表2に示す。
【0040】[塗膜評価法] a.塗膜透明性:得られた塗膜を目視により観察した。 b.鉛筆硬度:JIS K5400 8.4.2に従い
評価した。 c.密着性:ごばん目試験法により、100個のカツト
のうち残ったカット数を評価。 d.屈曲性:JIS K5400 8.1に従い評価し
た。 e.デュポン衝撃:JIS K5400 8.3.2に
従い評価した。 f.耐沸騰水性試験:塗装アルミ板を沸騰水中に2時間
浸漬後、外観を観察した。 ○;変化なし、△;わずかに白化、×;白化 g.屋外暴露汚染性試験:アクリルウレタン系白色塗料
が塗装されたアルミ板上に、各例で得られた塗料を、乾
燥後の膜厚が10ミクロンになるように塗装した後、2
3℃で7日間放置して硬化塗膜を形成させた。色差計で
初期L値を測定した後、塗装面が45度上向きになるよ
うに傾斜角を選び、南向きで5月〜7月の3ケ月間屋外
暴露した。暴露終了後再びL値を測定し、初期値との
(−△L:明度差)を求めた。明度差が小さい程耐汚染
性は良好である。 h.耐候性試験:市販の促進耐候性試験機(SUVメタ
ルウェザー)を使用し、以下の条件で14サイクル(1
サイクル24時間で14日間)試験した。試験後の60
度光沢保持率と色差計b値の変化を観察し、耐候性を評
価した。 63℃ × 50%RH × 80mW/cm2 × 12時間 25℃ × 90%RH × 0mW/cm2 × 8時間 63℃ × 90%RH × 0mW/cm2 × 4時間
【0041】○実施例2 参考例2で得たビニル共重合体100部およびMシリケ
ート51の30部を含む溶液の全量に対して、デュラネ
ート24Aの30部およびDBTLの1部を混合し、乾
燥後の膜厚が10ミクロンになるように酢酸ブチル89
部で希釈した。得られた溶剤型塗料を、実施例1と同様
にクロメート表面処理アルミ板に塗装し硬化させた。得
られた塗膜を、以下に示す評価法に従い評価した。それ
らの結果を表2に示す。
【0042】○実施例3および比較例1〜5 参考例3〜同6で得たビニル共重合体または市販のアク
リル系共重合体を使用し、表2に示す組成にする以外は
実施例1または同2と同様にして、溶剤型塗料を製造し
た。市販のアクリル系共重合体としては、アクリディク
A−801〔大日本インキ化学(株)製、樹脂分50重
量%〕およびゼムラックYC−3623〔鐘淵化学
(株)製、樹脂分50重量%〕を使用した。得られた溶
剤型塗料を実施例1と同様の方法により評価した。それ
らの結果を表2に示す。
【0043】
【表2】
【0044】1)各数字は「部」を意味する。 2)混合:ビニル重合体とアルコキシシランを単に混
合、重合:アルコキシシランの存在下、ビニル単量体混
合物を重合 3)YCは、YC-3623 を意味する。 4)1/2インチ 500g で実施
【0045】表2の結果から明らかなように、本発明の
溶剤型塗料(実施例1〜同3)は、α−ヒドロキシメチ
ルアクリル酸エステルの単独重合体(比較例2)やこれ
とHEMA共重合体(比較例1)と比べて耐衝撃性・屈
曲性に優れ、また市販のアクリル塗料(比較例4および
同5)に比べ耐汚染性に優れている。又、本発明の溶剤
型塗料において、アルコキシシランの存在下にビニル単
量体混合物を重合したものは(実施例2及び同3)、さ
らに塗膜透明性にも優れている。
【0046】○実施例4〜5および比較例6〜8 参考例2〜同5で製造したビニル共重合体/アルコキシ
シラン縮合体混合物および、市販アクリル塗料/アルコ
キシシラン縮合体混合物を、85℃で45時間放置し、
分子量増加を観察した。測定結果は表3に記載のとおり
である。
【0047】
【表3】
【0048】表3の結果から明らかなように、本発明で
使用するビニル重合体(実施例4および同5)は、アル
コキシシラン共存下での分子量の増加率が、α−ヒドロ
キシメチルアクリル酸エステルの単独重合体(比較例
7)と同程度に低く、保存安定性に優れるものであっ
た。一方、HEMA共重合体(比較例6)や市販アクリ
ルポリオール系(比較例8)は増粘が顕著であり、保存
安定性が悪い。
【0049】
【発明の効果】本発明の塗料組成物は、実施例の結果か
らも明らかなように、その塗膜が耐候性および耐汚染性
に優れる上、保存安定性に優れ、さらにその塗膜が耐衝
撃および屈曲性にも優れるのであり、溶剤型塗料として
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08F 2/44 MCR C08F 2/44 MCR 290/06 MRT 290/06 MRT

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全構成単位の合計量を基準にして、下記
    (1)式で表されるα−ヒドロキシメチルアクリル酸エ
    ステル単位を20〜98重量%、下記(2)式で表され
    る水酸基を有する(メタ)アクリル酸エステル単位を2
    〜50重量%およびその他の単量体単位を0〜78重量
    %有し、かつ重量平均分子量が2,000〜200,0
    00であるビニル重合体、アルコキシシランおよびそれ
    らの溶剤からなるケイ素含有溶剤型塗料。 【化1】 (式中、Rは、炭素数20以下のアルキル基、シクロア
    ルキル基または置換アリール基である。) 【化2】 (式中、Xは、水素またはメチル基、nは2〜10の整
    数、mは1〜20の整数である。)
  2. 【請求項2】ビニル重合体100重量部当たり、アルコ
    キシシランを5〜500重量部含む請求項1記載のケイ
    素含有溶剤型塗料。
  3. 【請求項3】アミノ樹脂または多価イソシアネートをビ
    ニル重合体100重量部当たり2〜50重量部含む請求
    項2記載のケイ素含有溶剤型塗料。
  4. 【請求項4】アルコキシシランの存在下に、α−ヒドロ
    キシメチルアクリル酸エステル、水酸基を有する(メ
    タ)アクリル酸エステルおよび必要に応じてその他の単
    量体をラジカル重合させることを特徴とする請求項1ま
    たは同2のいずれかに記載のケイ素含有溶剤型塗料の製
    造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に従いラジカル重合させた後、こ
    れにアミノ樹脂または多価イソシアネートを配合するこ
    とを特徴とする請求項3記載のケイ素含有溶剤型塗料の
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110982323A (zh) * 2019-12-17 2020-04-10 广东歌丽斯化学有限公司 一种防污水性涂料及其制备方法和应用

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