JPH0932874A - 波形ばね装置 - Google Patents
波形ばね装置Info
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- JPH0932874A JPH0932874A JP18184995A JP18184995A JPH0932874A JP H0932874 A JPH0932874 A JP H0932874A JP 18184995 A JP18184995 A JP 18184995A JP 18184995 A JP18184995 A JP 18184995A JP H0932874 A JPH0932874 A JP H0932874A
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Abstract
な強度を有する波形ばね装置を提供することを目的とす
る。 【手段】 環状をなす基体5と、この基体5に沿って周
方向に所定のピッチPで設けられた山谷部6とを有する
波形ばね装置にであって、上記山谷部6の最小曲率半径
R1 が次式を満足する波形ばね装置である。 【数1】
Description
オートマチックトランスミッション装置等に用いられる
波形ばね装置に関するものである。
構には、クラッチ板等を付勢するためのスプリングとし
て波形ばね装置を組み込んでなるものがある。この波形
ばね装置は、例えば図10に示すようなものであり、リ
ング状の金属製ばね基体1に周方向に沿って所定の間隔
で複数の山谷部2…が設けられてなる。
金属板材料から直接上記リング状の基体を打ち抜くこと
により行われていた。しかし、このような方法であると
材料の歩留まりが非常に悪いことから、最近では図11
(a)に示すような帯状の金属板素材3を用い、これを
同図(b)に示すようなC字リング状、あるいは同図
(c)に示すようなコイル状(多層)に曲成することで
波形ばね装置を形成する方法が一般に行われている。
に改良が進められており、例えば、実開平4−7524
3号公報には上記コイル状の波形ばね装置の山谷部の形
状を台形状にすることによって上下層の山谷部のずれを
防止したものが開示されている。また、特開平6−28
0912号公報には上記山谷部をクロソイド曲線形状と
することによって直線的な荷重・撓み特性を得るように
したものが開示されている。
は、山谷部の内周側の曲率半径を外周側の曲率半径より
も大きく形成して内外周の応力の均一化を図ったものが
開示されている。
種の波形ばね装置は、いずれも完全な線形特性状態での
使用のみが想定されている。すなわち、一般に、上記波
形ばね装置の特性の解析は、上記山谷部2の頂部を点支
持されてなる真直梁の連続体に近似して行われており、
上記山谷部2が完全に押しつぶされて平板状になり対象
物に密着する状態(密着状態)については全く考慮され
ていない。
形ばね装置(特開平6−280912号公報)は、荷重
特性の直線性を保つことに重点を置いており、上記密着
状態については全く言及していない。また、ばねの内外
周部の曲率半径についての出願(実開昭60−332
7)においても、やはり密着時についての考慮はなく最
適形状を明らかにしていない。
(実開昭60−3327号公報)は、コイル状の波形ば
ね装置のみが想定され、上下層のずれを防止するために
お互いの山谷部をはじめから密着させたものであり、使
用時の変形による密着状態を想定したものではない。
ンスミッション装置等では、省スペース化および軽量化
等の点から、この波形ばね装置を線形特性状態から前記
密着状態(略板厚近く)にまで圧縮して使用することが
要求されており、このような条件の下で最適形状を有す
る波形ばね装置が必要となってきているという事情があ
る。
断面形状の変形の問題がある。すなわち、前述したよう
に帯状の素材3(図11(a))を曲成することで波形
ばね装置の基体1を形成しようとすると、曲成前は図1
2(a)に示すような矩形状の断面を有していたもの
が、曲成時に内周側で圧縮応力が働き外周側では引張応
力が働くために、曲成後は歪みによって同図(b)に示
すように内周側の厚さが外周側の厚さよりも大きくなっ
てしまい、上記基体1の対象物に当接する面1a、1b
が傾斜面となってしまうということがある。
中立軸(同図にTで示す)から最も遠い位置に生じるこ
とが知られている。したがって、上記波形ばね装置に生
じる内部応力は断面内で不均一となり、最大の内部応力
は板厚の最も厚い部分すなわち内周側に生じることとな
る。このため、この部分から波形ばね装置の損壊が生じ
るおそれがある。
装置の山谷部2を幅方向全幅に亘ってを対象物に密着さ
せることができないから、高さ寸法が増大するのみなら
ず、接触部分(図にAで示す)の圧力が異常に上昇し、
この波形ばね装置のみならず対象物にも及ぶおそれがあ
る。
れたものであり、密着状態の使用が十分に想定され、か
つ十分な強度を有する波形ばね装置を提供することを目
的とするものである。
は、環状をなす基体と、この基体に沿って周方向に所定
のピッチで設けられた山谷部とを有する波形ばね装置に
おいて、上記山谷部の最小曲率半径R1 が次式を満足す
ることを特徴とする波形ばね装置である。
装置において、上記環状の基体は、帯状の素材をこの素
材の板厚方向と平行な軸線回りに曲成することで形成さ
れたものであり、この帯状の素材は、上記基体の内周側
となる部位の板厚および外周側となる部位の板厚が次式
を満たすことを特徴とする波形ばね装置である。
略板厚にまで押し縮め、上記山谷部を対象物に対して略
平坦状に密着させることができ、この場合でも内部に生
じる応力を低く抑えることができるから、この波形ばね
装置が破損することを有効に防止することができる。
帯状の素材を曲成して形成するものである場合に、曲成
後もその断面形状を略矩形状に保つことができる。した
がって、圧縮された場合に対象物に対して面状に密着す
ることができるから、この波形ばね装置および上記対象
物に加わる単位面積当たりの圧力を低く抑えることがで
きる。
面を参照して説明する。図1(a)は、この発明の波形
ばね装置を示す斜視図である。この波形ばね装置は、リ
ング状(環状)の基体5を有し、この基体5には所定の
ピッチPで複数の山谷部6…が形成されている。この山
谷部6は、同一曲率半径を有する2つの円弧(山部6a
および谷部6b)を凸方向を逆にして互いに連結してな
る形状をなす。
用車のオートマチックトランスミッション装置に設けた
状態を示す側面図である。同図に7、8で示すのは上記
オートマチックトランスミッション装置に設けられた一
方および他方の押圧体である。オートマチックトランス
ミッション装置においては、上記一対の押圧体7、8が
互いに近接する方向(図に白抜き矢印で示す方向)に押
圧されて上記波形ばね装置(山谷部6)を圧縮するよう
になっている。
の谷部6bの頂部を拡大して示す側面図である。なお、
山部6aについては、この谷部6bと同形状であるの
で、その説明は省略する。
り、このとき上記谷部6bの曲率半径はR1 である。ま
た同図に8で示すのは上記他方の押圧体である。また同
図(b)は、上記波形ばね装置が上記一方および他方の
押圧体7、8によって挟まれて圧縮が開始された状態を
示す拡大図である。このとき、上記谷部6bには、図に
矢印(イ)で示す外力が入力され、上記他方の押圧体8
に接した上記谷部6bの頂部に最も高い応力が生じる。
される。すなわち、上記波形ばね装置はこの部分を点支
持されてなる真直梁の連続体に近似され、材料力学の公
式からこの部分の最大応力は次式(1)で表される。
厚、nは一巻あたりの山数、Dはばねの径、δは変位で
ある。なお、上記式(1)は、上記波形ばね装置が上記
谷部6b(山部6a)の頂部で点支持されている状態で
のみ成り立つ式であるが、大きな圧縮力により上記波形
ばね装置がさらに圧縮されると、図2(c)に示すよう
に、上記谷部6bの曲率半径は圧縮力の増大と共に無限
大となる。
ように上記谷部6bが平板状となって他方の押圧体8に
密着することを意味し、それ以上曲率半径が変化しない
状態をいう。このとき上記谷部6b(密着部分)の内部
に生じている応力σは、それまでの曲率半径の変化量
(R1 →無限大)から次式(2)で表される。そしてこ
のときの応力σが上記波形ばね装置に生じる実質的な最
大応力値となる。したがって材料の許容応力をσB とす
ると、採りうる曲率半径の最小値は次式(3)のように
なる。
径)はスペース的な条件や荷重特性によっても制限され
る。まず、荷重特性からばね径(D)、山数(n)等が
定まる。また、上記2つの押圧体7、8間のスペース
(図1(b)参照)から有効山高さ(自由高さ)(h)
が定まると、図3に示す図形を描くことができ、上記谷
部6b(山部6a)が採りうる最大の曲率半径Rを幾何
学的に求めることができる。すなわち、上記条件におい
て、山部6aおよび谷部6bの曲率を図に示す以上に大
きくすると、山部6aと谷部6bの接続部分がずれてこ
の部分の曲率半径が上記式(3)で示す値よりも小さく
なるおそれがあるからである。この図より以下の条件式
(4)を導くことができる。
形ばね装置の谷部6b(山部6a)の曲率半径R1 は、
次式(5)で示す範囲にあれば良いこととなる。
ては、変形状態においても常に上記山谷部の頂部は押圧
体と点接触している必要があることから、図4や図5に
示すように、山谷部の頂部の曲率半径(図にRa、Rb
で示す)がかなり小さく設定されている。一方、この発
明の波形ばね装置は以上に述べたように上記山谷部6が
平板状になって各押圧体7、8に密着することを想定し
ているから、採りうる最小の曲率半径はEt/2σB 以
上と、後述するように従来の波形ばね装置の最小曲率半
径よりもかなり大きい。
は、上記山部6aと谷部6bの接続部分の形状(図3に
Bで示す部位の形状)も曲率半径Et/2σB 以上でな
ければならない。この条件を満たせばこの接続部分の形
状は特に問われず、直線形状であっても良い。
表に示す。また同表に、同一設計条件(ばね径、板幅、
山数、自由高さ)で設計された従来品1および従来品2
の諸現を示す。従来品1は、前記式(1)(従来の設計
理想式)の下で本発明品と同荷重(340kgf)で撓
み量(厚さ2.15mm)が等しくなるように頂部にお
ける曲率半径(最小曲率半径)および板厚を定めたもの
であり、従来品2は、板厚を含めて略全ての寸法が本発
明品と等しくなるように上記頂部における曲率半径を定
めたものである。なお、本発明品の上記山谷部6の曲線
形状は同一曲率半径の円弧を直線部で接続してなる形状
をなし、従来品1、2は共に上記山谷部の曲線形状が正
弦曲線(図4に示すものに似た形状)なすものである。
は上記式(5)の下で算出された最も小さい値であり1
74.6mmとなっているのに対して、従来品1、2で
はこれよりもかなり小さく、それぞれ57.6mm、9
8.7mmとなっている。また、同表の最下段には、同
一の荷重(340kgf)を加えた際の上記山谷部6に
おける内部応力の最大値を示した。
f)を加えた場合、その厚さは、板厚(2.05mm)
に近く、上記山谷部6は、図2(c)に示すように略押
しつぶされて押圧体に密着している。一方、従来の方法
で設計された従来品1は、上記表に示すように同じ荷重
で同じ撓み量ではあるが、内部応力が本発明品よりも2
0パーセントも大きくなっている。
発明品と同じ板厚寸法を有する従来品2についても、同
じ荷重を加えた場合には、本発明品よりも17パーセン
トも大きな内部応力が生じている。
を調べると、図7のグラフに示すようになり、従来品1
の応力特性が極限状態まで直線性を有するのに対して、
本発明品は比較的低い荷重で上記山谷部6が押しつぶさ
れて平板状になるから応力の上昇が飽和し、同じ荷重を
加えた場合でも内部応力の上昇が抑えられるのである。
効果を得ることができる。すなわち、波形ばね装置の山
谷部6の最小曲率半径を、この山谷部6を略完全に押し
つぶして押圧体7、8に密着させることを想定して設定
するようにしたことで、この波形ばね装置を板厚近くに
まで押しつぶした場合でも、内部の応力値を従来品に比
較してかなり低減することができる。
て波形ばね装置の耐久性を向上させることができ、その
分、設計の自由度が高くなる。すなわち、従来の波形ば
ね装置と比較して板厚を薄くしたり、板幅を狭くするこ
とができるため、波形ばね装置の占有スペースを小さく
できる他、軽量化も図ることができる。
が要望されている乗用車のオートマチックトランスミッ
ション装置にも十分に対応することができ、装置の小型
化等の目的の達成に寄与しうる。
ね装置は耐久荷重がかなり高いので、従来、複数の波形
ばね装置で荷重を受けていたところを、1個の波形ばね
装置に置換することが可能も可能である。
を用いていた製品において、部品点数が減少し、また組
み立ても容易になる。なお、この発明の波形ばね装置
は、従来例の項で説明したように、帯状の素材を曲成す
ることで形成することも可能である。この場合、この発
明では、曲成後の波形ばね装置の板厚が全幅に亘って略
一定となるように、素材の断面形状を整形しておく。
上記帯状の素材を曲成する際、この素材の内周側に圧縮
応力、外周側に引張応力が作用するので、成形後の波形
ばね装置の断面形状が図12(b)に示すように歪んで
しまう。
れない範囲内で使用する場合には、この山谷部とこの山
谷部が当接する対象物との間に生じる圧力はさほど大き
くないので、図12(b)に示すような断面形状であっ
てもあまり大きな影響はない。しかし、この発明の波形
ばね装置の場合には、前述したようにより大きな荷重を
加えて使用することが予想されるので、前記のような断
面形状では、山谷部と押圧体との間に生じる単位面積当
たりの圧力がかなり高くなるということがある。このた
め、この波形ばね装置や上記押圧体の破損につながるお
それがある。
ように、上記帯状の素材10の、形成後に基体5の外周
側となる部位の厚さto を、形成後に内周側となる部位
の厚さti よりも大きく形成しておくようにした。この
ことで、曲成時に外周側に引張応力、内周側に圧縮応力
が加わることで、曲成後は図8(b)に示すようにこの
波形ばね装置の断面形状が矩形状となる。このために
は、材料力学の公式から、上記to 及びti を次式
(6)に示すような値に設定しておけば良い。
tc は素材10の平均板厚(基体5の設計板厚)であ
る。
た板厚tc の矩形断面を有する波形ばね装置を得ること
ができる。したがって、高い圧力を加えた場合であって
も、波形ばね装置と押圧体8(7)とを全幅に亘って密
着させることができるので、両者間に生じる単位面積あ
たりの圧力を小さくすることができる。したがって、こ
の波形ばね装置や押圧体8が損壊することを有効に防止
できる。
されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で種
々変形可能である。たとえば、上記一実施形態では、上
記波形ばね装置は、乗用車のオートマチックトランスミ
ッション装置に設けられていたが、これに限定されるも
のではない。他の装置に設けるようにしても良い。
形ばね装置は一巻きであったがこれに限定されるもので
はない。図11(c)に示す従来例のように複数巻きで
構成するようにしても良い。
形状であっても良い。この波形ばね装置では、山部6´
aは上記一実施形態と同形状であるが、谷部6´bの頂
部は上記一実施形態と異なり平坦状になっている。この
ような形状においても、曲線部の最小曲率半径が前記式
(5)を満たすものであれば、上記一実施形態と同様の
効果を得ることができる。
形ばね装置は、山谷部が完全に押しつぶされて平板状に
なる状態にまで圧縮する場合でも損壊することがないた
め、狭いスペースに設けることができかつより高い荷重
を受けることができる効果がある。
であっても、この波形ばね装置の当接面を当接対象物と
平行にすることができ、面当接させることができるか
ら、両者間に生じる圧力の増加を抑えることができ、こ
の波形ばね装置および対象物の損壊を有効に防止できる
効果がある。
図。
図。
図。
表。
るグラフ。
図。
…曲率半径。
Claims (2)
- 【請求項1】 環状をなす基体と、この基体に沿って周
方向に所定のピッチで設けられた山谷部とを有する波形
ばね装置において、 上記山谷部の最小曲率半径R1 が次式を満足することを
特徴とする波形ばね装置。 【数1】 - 【請求項2】 請求項1記載の波形ばね装置において、
上記環状の基体は、帯状の素材をこの素材の板厚方向と
平行な軸線回りに曲成することで形成されたものであ
り、この帯状の素材は、上記基体の内周側となる部位の
板厚および外周側となる部位の板厚が次式を満たすこと
を特徴とする波形ばね装置。 【数2】
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18184995A JP3935979B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 波形ばね装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18184995A JP3935979B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 波形ばね装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0932874A true JPH0932874A (ja) | 1997-02-04 |
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Family
ID=16107903
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18184995A Expired - Fee Related JP3935979B2 (ja) | 1995-07-18 | 1995-07-18 | 波形ばね装置 |
Country Status (1)
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1995
- 1995-07-18 JP JP18184995A patent/JP3935979B2/ja not_active Expired - Fee Related
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