JPH09330862A - 露光装置の調整方法 - Google Patents

露光装置の調整方法

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JPH09330862A
JPH09330862A JP8145729A JP14572996A JPH09330862A JP H09330862 A JPH09330862 A JP H09330862A JP 8145729 A JP8145729 A JP 8145729A JP 14572996 A JP14572996 A JP 14572996A JP H09330862 A JPH09330862 A JP H09330862A
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Muneyasu Yokota
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アライメントセンサや基準プレート自身の誤
差に起因するオフセットを排除して露光装置の精度管理
の精度を向上する。 【解決手段】 装置精度が規格内にある状態で、基準パ
ターンが形成されている基準プレートにチェック用パタ
ーンを焼き付け、アライメントセンサで計測した重ね合
わせ誤差から統計処理により装置調整用パラメータを求
め、それらをベース値とする。装置調整が必要な時点
で、同一の基準プレートを用いてベース値導出時と同様
な操作で装置調整用パラメーターを算出する。算出され
た装置調整用パラメータから前記ベース値を減じた値を
装置の変動補正用パラメータとし、この変動補正用パラ
メータを用いて装置の調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子や液晶
表示素子等の製造に用いられる露光装置の調整方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子製造や液晶表示素子製造のリ
ソグラフィ工程では、レチクル又はフォトマスク(以
下、マスクという)に形成されたデバイスパターンをフ
ォトレジスト等の感光剤が塗布された半導体ウエハ又は
ガラスプレート等の感光基板上に高分解能で転写するた
めの装置として露光装置が用いられている。
【0003】露光装置は、感光基板上に既に形成されて
いるパターンに対して次層のパターンを重ね合わせて露
光するために、マスクと感光基板を高精度に位置合わせ
(アライメント)する必要がある。そのためのアライメ
ントセンサとして、レーザー光を感光基板上のドット列
状のアライメントマークに照射し、そのマークにより回
折又は散乱された光を用いてマーク位置を検出するLS
A(Laser Step Alignment)方式、ハロゲンランプ等を
光源とする波長帯域の広い光で照明して撮像したアライ
メントマークの画像データを画像処理して計測するFI
A(Field Image Alignment)方式、あるいは感光基板
上の回折格子状のアライメントマークに周波数を僅かに
変えたレーザー光を2方向から照射し、発生した2つの
回折光を干渉させ、その位相からアライメントマークの
位置を計測するLIA(Laser Interferometric Alignm
ent)方式等のアライメントセンサがある。また、アラ
イメント方式は、投影光学系を介して感光基板の位置を
測定するTTL(スルー・ザ・レンズ)方式、投影光学
系及びマスクを介してマスクと感光基板の位置関係を測
定するTTM(スルー・ザ・マスク)方式、及び投影光
学系を介することなく直接感光基板の位置を測定するオ
フ・アクシス方式がある。
【0004】これらのアライメントセンサによって基板
ステージ上に載置された感光基板の少なくとも2点の位
置検出を行うことにより、感光基板の並進方向及び回転
方向の位置(回転角)を検出することができる。感光基
板の回転角の計測にも使用されるセンサとしては、TT
L方式でLIA方式、TTL方式でLSA方式、または
オフ・アクシス方式でFIA方式のアライメントセンサ
等がある。
【0005】これらのアライメントセンサによるマスク
と感光基板の位置合わせに加えて露光装置自体の精度、
例えばX方向及びY方向のステージ駆動系のスケーリン
グ、ステージ駆動系の直交度、基板ステージのX方向及
びY方向の原点シフト、レンズ倍率等にも厳しい精度管
理が要求されている。これらの装置精度は経時的に変化
するため、従来はクロムエッチングによって基準パター
ンを形成した基準プレートを用いて定期的に装置精度を
測定し、所望の精度となるように装置パラメータを補正
することが行われていた。
【0006】すなわち、レジストを塗布した基準プレー
トを露光装置でアライメントして重ね合わせ精度チェッ
ク用のパターンを露光する。チェック用のパターンが露
光された基準プレートを現象した後、装置のアライメン
トセンサで主尺に相当するクロム層の基準マークと副尺
に相当するレジスト層のチェック用パターンのマーク位
置をそれぞれ測定し、主尺と副尺の相対距離とその設計
値から重ね合わせ誤差を求める。基準プレート上の複数
の計測点で求めた重ね合わせ誤差のデータを統計処理す
ることで、X方向及びY方向のステージ駆動系のスケー
リング、基板ステージローテーション、基板ステージ駆
動系の直交度、X方向及びY方向の原点シフト、レンズ
倍率誤差、マスクステージローテーション等の装置補正
パラメータを算出し、それらを装置調整用パラメータフ
ァイルに格納し、補正に使用していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】露光装置に備えられて
いるアライメントセンサによる計測値には、そのセンサ
に固有のオフセットが含まれる。また、基準プレートに
も、基準プレート作製時のマーク形成誤差等に基づくオ
フセットが含まれている。前記した従来の露光装置の精
度管理においては、測定値にこのようなアライメントセ
ンサや基準プレート自身の誤差に起因するオフセットが
含まれており、正確な装置補正値が求まらないという問
題点があった。本発明は、このような従来技術の問題点
に鑑みてなされたもので、基準プレートを用いた露光装
置の精度管理の精度を向上することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、装置精度が
規格内にある状態で、クロムエッチングによって基準マ
ークのパターン(第1層パターン)が形成されている基
準プレートにレジスト塗布してチェック用パターン(第
2層パターン)を焼き付け、アライメントセンサで計測
した第1層パターンと第2層パターンの重ね合わせ誤差
から統計処理により装置調整用パラメータを求め、それ
らをベース値としてベースデータファイルに格納する。
このベース値は、露光装置のアライメントセンサに固有
のオフセットや基準プレート自体の製造誤差を表してい
る。
【0009】次に、経時変化等で装置調整が必要になっ
た時点で、ベース値算出に用いた基準プレートと同一の
基準プレートにベース値導出時と同様のチェック用パタ
ーン(第2層パターン)を焼付け、アライメントセンサ
を用いて重ね合わせの計測を行い、第1層パターンと第
2層パターンの重ね合わせ誤差から装置調整用パラメー
ターを算出する。そして、算出された装置調整用パラメ
ータから前記ベース値を減じた値を装置の変動補正用パ
ラメータとして変動補正用パラメータファイルに格納
し、この変動補正用パラメータを装置の調整に使用する
ようにした。
【0010】また、2回目以降の装置調整時には、同様
な手順で求まる装置調整用パラメータとベース値との差
に、その時点で記憶されている変動補正用パラメータを
加算し、その結果を新たな変動補正用パラメータとして
変動補正用パラメータファイルに格納し、装置の調整に
使用するようにした。
【0011】すなわち、本発明は、マスクのパターンを
感光基板上に転写する露光装置の調整方法において、複
数の基準マークが形成された基準プレート上に、前記複
数の基準マークに対応して複数のチェック用パターンを
露光する第1ステップと、基準プレート上の基準マーク
と第1ステップで露光されたチェック用パターンとの重
ね合わせを測定し、その測定結果から装置調整用パラメ
ータを求めてベース値として記憶する第2ステップと、
第2ステップの後に基準プレート上にチェック用パター
ンを露光する第3ステップと、基準プレート上の基準マ
ークと第3ステップで露光されたチェック用パターンと
の重ね合わせを測定し、その測定結果から装置調整用パ
ラメータを求める第4ステップと、第4ステップで求め
た装置調整用パラメータとベース値との差を変動補正用
パラメータとして記憶し、この変動補正用パラメータに
基づいて露光装置を調整する第5ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0012】変動補正用パラメータが既に記憶されてい
る2回目以降の装置調整時には、第5ステップにおい
て、第4ステップで求めた装置調整用パラメータと前記
ベース値との差にその時点で記憶されている変動補正用
パラメータを加算した値を新たな変動補正用パラメータ
として記憶し、この新たな変動補正用パラメータに基づ
いて前記露光装置を調整する。
【0013】装置調整用パラメータは、感光基板を載置
して2次元移動する基板ステージ駆動系のスケーリン
グ、基板ステージの回転誤差、基板ステージ駆動系の直
交度誤差、基板ステージの原点シフト、投影光学系の倍
率誤差、マスクステージの回転誤差のうちの少なくとも
一つとすることができる。
【0014】ベース値とその後の調整時の計測で求まる
装置調整用パラメータの中にはセンサ固有のオフセット
や基準プレート自体が有する誤差成分が共通に含まれて
いる。そこで、装置調整時の計測で求まる装置調整用パ
ラメータからベース値を減じると、それらのオフセット
や誤差がキャンセルされ、純粋に露光装置の精度変動分
のみを反映したパラメータが得られる。したがって、そ
れを変動補正用パラメータとし、この変動補正用パラメ
ータを用いて装置調整を行えば、露光装置をもとの規格
内の状態に戻すことができる。
【0015】2回目以降の装置調整時に、第5ステップ
において、第4ステップで求めた装置調整用パラメータ
と前記ベース値との差にその時点で記憶されている変動
補正用パラメータを加算して実際に装置調整に使用する
変動補正用パラメータを求めているのは、既にその時点
での変動補正用パラメータで露光装置が調整されている
ためである。つまり、その時点での変動補正用パラメー
タで調整された(バイアスされた)状態の露光装置で調
整用パラメータを求めているため、求められた変動補正
用パラメータは、その時点で装置に設定されている変動
補正用パラメータに対する変化分である。したがって、
装置調整に必要な補正用パラメータ、換言すると規格状
態にある露光装置に戻すための変動補正用パラメータを
求めるには、現在装置に設定されている変動補正用パラ
メータを加算する必要があるのである。
【0016】本発明による露光装置は記憶手段を備え、
記憶手段にはベース値を記述したベースデータファイル
と、変動補正用パラメータを記述した変動補正用パラメ
ータファイルが格納されている。露光装置の制御系は、
記憶手段に格納された変動補正用パラメータファイルの
内容を参照して基板ステージ駆動手段、マスクステージ
駆動手段、投影光学系の投影倍率を調整するレンズコン
トローラ等を制御することで露光装置を規格内の状態に
調整する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による露光装置の
一例を示す概略図である。照明光学系1から射出された
露光光ILは、ほぼ均一な照度で露光すべきパターンが
形成されたマスク2を照明する。マスク2はマスクステ
ージ3上に保持され、マスクステージ3はベース4上の
2次元平面内で移動及び微小回転ができるように支持さ
れている。装置全体の動作を制御する主制御系6が、ベ
ース4上のマスクステージ駆動装置5を介してマスクス
テージ3の動作を制御する。マスクアライメント系25
は、マスク2に形成されたアライメントマークを検出し
てマスク2のアライメントを行う。マスクアライメント
系25は、基板ステージ10上に設けられた基準部材2
4によってキャリブレーションされている。
【0018】露光光ILのもとで、マスク2のパターン
像が投影光学系7を介して感光基板8上の各ショット領
域に投影される。感光基板8は基板ホルダー9を介して
基板ステージ10上に載置されている。基板ステージ1
0は、投影光学系7の光軸7aに垂直な面内で感光基板
8を2次元的に位置決めするXYステージ、投影光学系
7の光軸7aに平行な方向(Z方向)に感光基板8を位
置決めするZステージ、及び感光基板8を微小回転させ
るθステージ等より構成されている。また、基板ステー
ジ10上には感光基板8の表面と同じ高さに基準マーク
を有する基準部材24が設けられている。
【0019】基板ステージ10の上面にステージ10と
共に移動する移動ミラー11が固定され、移動ミラー1
1に対向するようにレーザー干渉計12が配置されてい
る。図1では簡略化して表示しているが、投影光学系7
の光軸7aに垂直な面内の直交座標系をX軸及びY軸と
して、移動鏡11はX軸に垂直な反射面を有する平面鏡
及びY軸に垂直な反射面を有する平面鏡より構成されて
いる。また、レーザー干渉計12は、X軸に沿って移動
鏡11にレーザービームを照射する2個のX軸用のレー
ザー干渉計及びY軸に沿って移動鏡11にレーザービー
ムを照射するY軸用のレーザー干渉計より構成され、X
軸用の1個のレーザー干渉計及びY軸用の1個のレーザ
ー干渉計により、基板ステージ10のX座標及びY座標
が計測される。このように計測されるX座標及びY座標
よりなる座標系(X,Y)を、以下ではステージ座標系
と呼ぶ。
【0020】また、X軸用の2個のレーザー干渉計の計
測値の差により、基板ステージ10の回転角が計測され
る。レーザー干渉計12により計測されたX座標、Y座
標及び回転角の情報が座標計測回路12a及び主制御系
6に供給され、主制御系6は、供給された座標をモニタ
ーしつつ基板ステージ駆動装置13を介して、基板ステ
ージ10の位置決め動作を制御する。なお、図1には示
していないが、マスク側にも感光基板側と全く同じ干渉
計システムが設けられている。
【0021】投影光学系7には結像特性制御装置14が
装着されている。結像特性制御装置14は、例えば投影
光学系7を構成するレンズ群の内の所定のレンズ群の間
隔を調整したり、所定のレンズ群の間のレンズ室内の気
体の圧力を調整することにより、投影光学系7の投影倍
率、歪曲収差等の調整を行う。
【0022】主制御系6は記憶部を有し、記憶部に記憶
されている装置パラメータを参照しながら、所定の装置
精度が実現されるようにマスクステージ駆動装置5、基
板ステージ駆動装置13、及び結像特性制御装置14を
制御する。主制御系6の記憶部には、後述する装置調整
パラメータのベース値を記述したベースデータファイ
ル、及び経時的な装置変動を補正するための装置パラメ
ータを記憶した変動補正パラメータファイルが格納され
ている。
【0023】投影光学系7の側面には、オフ・アクシス
方式でLSA(Laser Step Alignment)方式の基板アラ
イメント系15が配置されている。この基板アライメン
ト系15において、He−Neレーザーや半導体レーザ
ー等のレーザー光源16から射出されたアライメント光
は、シリンドリカルレンズ17によって線状のビームと
され、ビームスプリッター18、対物レンズ19及び落
射ミラー20を介して感光基板8上のアライメントマー
ク29の近傍に線状のビームとして結像される。
【0024】図2は、感光基板8上に設けられたX方向
の位置決め用のアライメントマーク29Xと線状のレー
ザービーム23の関係を示す略図である。線状レーザー
ビーム23は感光基板8上に形成されたアライメントマ
ーク(回折格子マーク)29Xに照射され、両者を相対
走査したときにアライメントマーク29Xから回折光又
は散乱光が発生される。
【0025】アライメントマーク29Xからの回折光又
は散乱光は、基板アライメント系15のミラー20、対
物レンズ19、ビームスプリッター18、及びリレーレ
ンズ21を介して、検出器22に入射する。検出器22
からの検出信号は、座標位置計測回路12aに供給され
る。図にはY方向にドット列が並んだX方向の位置検出
用のアライメントマーク29Xのみを示し、LSAもX
方向の位置検出用のもののみを示した。実際には、アラ
イメントマーク29は、X方向にドット列が並んだY方
向の位置検出用のアライメントマークも設けられ、LS
AもY方向の位置検出用のものも設けられている。
【0026】座標位置計測回路12aは、検出器22の
出力とそのときのレーザー干渉計12の計測結果より、
そのアライメントマーク29のステージ座標系(X,
Y)上での座標を求め、計測された座標値を主制御系6
に供給する。なお、本発明に用いられる基板アライメン
ト系15は、LSA方式のものに限られるわけではな
く、他の方式のものを採用しても構わない。
【0027】図3は、基準プレートにチェック用パター
ンを露光するためのテストマスクの概略図である。この
テストマスク40は、4つのコーナー部にマーク41−
N(N=1,2,3,4)を設けたものである。各マー
ク41−Nは、それぞれX方向の位置測定用マーク41
−NX(N=1,2,3,4)とY方向の位置測定用マ
ーク41−NY(N=1,2,3,4)からなる。X方
向の位置測定用マーク41−NXは、図2に略示したよ
うにY方向にドット列が並んだ回折格子マークである。
また、Y方向の位置測定用マーク41−NYは、X方向
にドット列が並んだ回折格子マークである。
【0028】図4は、基準プレートの説明図である。基
準プレート43は、例えば基準露光装置を用いて、図3
に示したテストマスク40のパターンと同様のパターン
をクロムプレートに形成することによって作製されたも
のである。まず、表面にクロム層を蒸着したクロムプレ
ートにフォトレジストを塗布し、それを基準露光装置の
基板ステージに載置し、テストマスクのパターンをステ
ップ・アンド・リピート方式で露光する。露光したクロ
ムプレートを現像し、その後にエッチングしてマーク部
分のみにクロム層を残す。こうして、プレート上の直交
する座標系(α,β)に沿って複数のショット領域27
−n(n=1,2,…,9)がマトリックス状に配列さ
れ、各ショット領域27−n内に図3に示したテストマ
スク40のパターンが形成された基準プレート43が得
られる。
【0029】基準プレート43の各ショット領域27−
nにはそれぞれ基準位置が定められている。例えば基準
位置を各ショット領域27−nの中心点28−nとする
と、この基準点28−nの、基準プレート43上の座標
系(α,β)における設計上の座標値は、それぞれ(C
Xn,CYn)で表される。また、この例では各ショット領
域27−nに、それぞれ4個のマーク29−n,30−
n,31−n,32−nが付随して設けられている。図
4(a)の基準プレート上の座標系(α,β)に平行
に、各ショット領域27−nに図4(b)に示すように
ショット領域上の座標系(x,y)を設定すると、座標
系(x,y)におけるマーク29−n,30−n,31
−n,32−nの設計上の座標はそれぞれ(S1Xn,S
1Yn),(S2Xn,S2Yn),(S3Xn,S3Yn)及び
(S4Xn,S4Yn)で表される。なお、本発明で用いる基
準プレートは、ベースデータの取得時と、その後の装置
調整用パラメータ取得時に同一のものを用いさえすれ
ば、各マーク位置をそれほど厳密に管理して形成する必
要はない。
【0030】次に、図4に示した基準プレート43及び
図3に示したテストマスク40を用いて図1に示す露光
装置を調整する方法について説明する。最初に、露光装
置の装置調整用パラメータに関するベースデータの取得
について説明する。ベースデータの取得は、図1に示し
た露光装置の装置精度が規格内にある状態で行う。テス
トマスク40を、マスクアライメント系25でアライメ
ントしてマスクステージ3上に保持する。フォトレジス
トを塗布した基準プレート43を露光装置の基板ステー
ジ10上に載置し、基板アライメント系15を用いて基
準プレート43をアライメントする。その後、基板ステ
ージ駆動装置13によって基板ステージ10をステッピ
ングさせながら、基準プレート43の各ショット領域2
7−nに重ね合わせてテストマスク40のパターンを露
光する。全ショット領域27−1〜27−9への露光が
終了したら、基準プレート43を基板ステージ10から
アンロードして現像を行う。
【0031】現像の後、表面にレジストによるマークが
形成された基準プレート43を再び露光装置の基板ステ
ージ10上に載置し、基板アライメント系15により基
準プレート43上のテストパターン(クロムマーク)と
重ね合わせパターン(レジストマーク)との相対距離か
ら、各点における位置ずれを測定する。その後、露光装
置の装置調整用パラメータを求め、それをベース値とし
てベースファイルに格納する。装置調整用パラメータ
は、例えば特開昭61−44429号公報に記載されて
いるEGA(エンハンスト・グローバル・アライメン
ト)と同様の統計演算で求めることができる。
【0032】以下に、装置調整用パラメータの求め方に
ついて説明する。ここでは、基板ステージ系に関する装
置調整用パラメータとして、ステージ駆動系のX方向
のスケーリングRx、及びステージ駆動系のY方向のス
ケーリングRy、ステージ座標系(X,Y)に対する
ステージの回転誤差Θ、ステージのX方向及びY方向
の送りが正確に直交していない直交度誤差W、ステー
ジ座標系に対するステージ原点のX方向のシフトOX、
及びY方向のシフトOYを考える。投影光学系に関する
装置調整用パラメータとして、投影光学系の倍率誤差
Mを考える。また、マスクステージ系に関する装置調整
用パラメータとして、ステージ座標系(X,Y)に対
するマスクステージの回転誤差θを考える。このような
誤差があるとき、各ショット領域の基準点の設計上の座
標値(CXn,CYn)は、次式〔数1〕で表される座標
(C'Xn,C'Yn)に移動する。
【0033】
【数1】
【0034】ここで、直交度誤差W及び残留回転誤差Θ
が微小量であるとして一次近似を行うと、〔数1〕は次
の〔数2〕のように表される。
【0035】
【数2】
【0036】また、投影光学系7の倍率誤差Mとマスク
ステージ3の回転誤差θがあると、任意のショット領域
27−nの座標系(x,y)上の設計上の座標値(S
NXn,SNYn)(N=1〜4)に位置するマーク29−
n,30−n,31−n,32−nは、次の〔数3〕で
表される座標(S'NXn,S'NYn)に形成される。ただ
し、直交度誤差w及び回転誤差θは微小量であるとして
一次近似を行った。座標値(SNXn,SNYn)の表式にお
いて、nはショット領域の番号を表し、Nはショット内
での位置を表す。
【0037】
【数3】
【0038】さて、図4(b)において、任意のショッ
ト領域27−nの基準点28−nのステージ座標系
(X,Y)上での配列座標値は(CXn,CYn)であるた
め、その任意のショット領域上の任意のマーク29−n
〜32−nのステージ座標系(X,Y)上の設計上の座
標値(DNXn,DNYn)は、次の〔数4〕のように表され
る。但し、上述のようにNの値(1〜4)によってアラ
イメントマーク29−n〜32−nの区別を行ってい
る。
【0039】
【数4】
【0040】図1の露光装置で、テストマスク40を露
光したとき、マーク29−n,30−n,31−n,3
2−nがステージ座標系(X,Y)上で実際にあるべき
位置の座標を(FNXn,FNYn)(N=1〜4)とする
と、この座標値(FNXn,FNYn)は〔数2〕及び〔数
3〕から次の〔数5〕のように表される。
【0041】
【数5】
【0042】ここで、〔数5〕中のα方向のスケーリン
グRx、及びβ方向のスケーリングRyをそれぞれ新た
なパラメータΓx及びΓyを用いて、次の〔数6〕のよ
うに表す。
【0043】
【数6】Rx=1+Γx,Ry=1+Γy
【0044】これら変化分を示す2個のパラメータΓ
x、Γyを用いて〔数5〕を書き換えると、〔数5〕は
近似的に次の〔数7〕のようになる。
【0045】
【数7】
【0046】上記〔数7〕の座標変換式に含まれる8個
の装置調整用パラメータΓx(=Rx−1),Γy(=
Ry−1),Θ,W,OX,OY,M,θは、例えば最小
自乗法によって求めることができる。こうして求められ
た装置調整用パラメータの数値は、ベース値として露光
装置の主制御系6内の記憶領域のベースファイルに記憶
される。これまでの説明から明らかなように、このベー
ス値は、露光装置が規格内の精度を有しているときの装
置調整用パラメータの値であり、露光装置に備えられて
いるアライメント系15,25に固有のオフセット、及
び基準プレートのマーク形成誤差を表すものである。
【0047】続いて、図5のフローチャートを参照し
て、ベースデータの取得後に新たに装置調整用パラメー
タを計測し、それに基づいて露光装置の調整を行う方法
について説明する。装置調整用パラメータの計測は、ベ
ースデータの取得の際に使用したのと同じ基準プレート
43を用いて行われる。露光装置のマスクステージ3上
には、図3に示したテストマスク40をマスクアライメ
ント系25によってアライメントして保持する。
【0048】まず、基準プレート43にレジストを塗布
する(S11)。次いで、レジストが塗布された基準プ
レート43を露光装置の基板ステージ10上に載置し、
基板アライメント系15を用いて所定位置にアライメン
トした上で、テストマスク40のパターンを基準プレー
ト43上の各ショット領域27−n(n=1〜9)に露
光する。主制御系6は、1つのショット領域の露光が終
了すると、基板ステージ駆動装置13によって基板ステ
ージ10を所定の距離だけX,Y方向にステッピングさ
せ、次のショット領域を投影光学系7の下方に位置づけ
て露光することを繰り返す。全ショット領域の露光が終
了すると、基準プレート43を基準ステージからアンロ
ードし、現像処理する(S12)。
【0049】次に、現像された基準プレート43を再び
露光装置の基板ステージ10上に載置し、基板アライメ
ント系15を用いて、クロムマークからなる基準プレー
ト上の基準パターンとレジストマークからなる重ね合わ
せパターンの相対距離を測定する(S13)。各計測点
で求められた位置ずれデータを用い、ベース値取得のと
きと同様の方法で装置調整用パラメータΓx(=Rx−
1),Γy(=Ry−1),Θ,W,OX,OY,M,θ
を求める(S14)。
【0050】いま、各装置調整用パラメータΓx,Γ
y,Θ,W,OX,OY,M,θのベース値を各々β1,
β2,…,β8とするとき、これらのベース値を成分とす
るベクトルβ(β1,β2,…,β8)を考える。また、
ステップ14で求められた装置調整用パラメータΓx,
Γy,Θ,W,OX,OY,M,θの値を各々α1,α2,
…,α8とするとき、これらの値を成分とするベクトル
αm(αm1,αm2,…,αm8)を考える。ステップ15
では、ステップ14で求められた装置調整用パラメータ
からそのパラメータのベース値を減じて変動補正用パラ
メータγm1,γm2,…,γm8を求め、変動補正用パラメ
ータファイルに書き込む(S15)。γm1,γm2,…,
γm8を成分とするベクトルγm(γm1,γm2,…,
γm8)を考えると、ステップ15での演算は次の〔数
8〕のように表すことができる。ベクトルαm及びγmに
付した添え字mは、今回の装置調整がベースデータを取
得してからm回目の装置調整であることを表す。
【0051】
【数8】γm=αm−β
【0052】今回の装置調整がベースデータを取得して
から初めての調整(m=1)であれば、ステップ15の
のち、ステップ16からステップ18に進み、求めたパ
ラメータγ11,γ12,…,γ18を主制御系6内の変動補
正用パラメータファイルに書き込む。続くステップ19
では、変動補正用パラメータファイルの内容に従って露
光装置を調整する。すなわち、この後のパターン露光時
には、パラメータγ11,γ12,…,γ18の各成分の値が
書き込まれた変動補正用パラメータファイルを参照し
て、基板ステージ駆動装置13の駆動制御を調整するこ
とで基板ステージ10のステッピングスケール、回転、
直交度、原点のシフトを調整し、結像特性制御装置14
を制御して投影光学系7の倍率を調整し、マスクステー
ジ駆動装置5の駆動制御を調整することでマスクステー
ジ3の回転を調整する。この装置調整により、露光装置
は、ベースデータ取得時と同じ規格内の状態でパターン
露光を行うことができる。
【0053】今回の露光装置の調整がベースデータ取得
後、2回目以降の調整である場合(m≧2)には、ステ
ップ16からステップ17に進む。ステップ17では、
次の〔数9〕で表されるように、ステップ15で求めた
変動補正用パラメータ(αm−β)に、その時点で変動
補正用パラメータファイルに記憶されているパラメータ
γm-1の値を加算して、新たな変動補正用パラメータγm
を計算する。
【0054】
【数9】γm=γm-1+(αm−β)
【0055】次に、ステップ18に進み、求めたパラメ
ータγm1,γm2,…,γm8を主制御系6内の変動補正用
パラメータファイルに書き込む。続くステップ19で
は、変動補正用パラメータファイルの内容に従って露光
装置を調整する。すなわち、この後のパターン露光時に
は、パラメータγm1,γm2,…,γm8の各成分の値が書
き込まれた変動補正用パラメータファイルを参照して、
基板ステージ駆動装置13の駆動制御を調整することで
基板ステージ10のステッピングスケール、回転、直交
度、原点のシフトを調整し、結像特性制御装置14を制
御して投影光学系7の倍率を調整し、マスクステージ駆
動装置5の駆動制御を調整することでマスクステージ3
の回転を調整する。この装置調整により、露光装置は、
ベースデータ取得時と同じ規格内の状態でパターン露光
を行うことができる。
【0056】
【発明の効果】本発明によると、アライメントセンサや
基準プレート自身の誤差に起因するオフセットを含まな
い露光装置の正確な補正値が求められるので、露光装置
の調整を高精度に且つ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の一例を示す概略図。
【図2】LSA方式のアライメント系におけるアライメ
ントマークとレーザービームの関係を説明する図。
【図3】テストマスクの概略図。
【図4】基準プレートの説明図。
【図5】装置調整の手順を説明するフローチャート。
【符号の説明】
1…照明光学系、2…マスク、3…マスクステージ、4
…ベース、5…マスクステージ駆動装置、6…主制御
系、7…投影光学系、8…感光基板、9…基板ホルダ
ー、10…基板ステージ、11…移動鏡、12…レーザ
ー干渉計、12a…座標計測回路、13…基板ステージ
駆動装置、14…結像特性制御装置、15…基板アライ
メント系、16…レーザー光源、17…シリンドリカル
レンズ、19…対物レンズ、22…検出器、24…基準
部材、25…マスクアライメント系、29…アライメン
トマーク、40…テストマスク、43…基準プレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスクのパターンを感光基板上に転写する
    露光装置の調整方法において、 複数の基準マークが形成された基準プレート上に、前記
    複数の基準マークに対応して複数のチェック用パターン
    を露光する第1ステップと、 前記基準プレート上の基準マークと前記第1ステップで
    露光されたチェック用パターンとの重ね合わせを測定
    し、該測定結果から装置調整用パラメータを求めてベー
    ス値として記憶する第2ステップと、 前記第2ステップの後に前記基準プレート上に前記チェ
    ック用パターンを露光する第3ステップと、 前記基準プレート上の基準マークと前記第3ステップで
    露光されたチェック用パターンとの重ね合わせを測定
    し、該測定結果から装置調整用パラメータを求める第4
    ステップと、 前記第4ステップで求めた装置調整用パラメータと前記
    ベース値との差を変動補正用パラメータとして記憶し、
    該変動補正用パラメータに基づいて前記露光装置を調整
    する第5ステップとを含むことを特徴とする露光装置の
    調整方法。
  2. 【請求項2】前記第5ステップは、前記第4ステップで
    求めた装置調整用パラメータと前記ベース値との差にそ
    の時点で記憶されている変動補正用パラメータを加算し
    た値を新たな変動補正用パラメータとして記憶し、該新
    たな変動補正用パラメータに基づいて前記露光装置を調
    整することを特徴とする請求項1記載の露光装置の調整
    方法。
  3. 【請求項3】前記装置調整用パラメータは、前記感光基
    板を載置して2次元移動する基板ステージ駆動系のスケ
    ーリング、前記基板ステージの回転誤差、前記基板ステ
    ージ駆動系の直交度誤差、前記基板ステージの原点シフ
    ト、投影光学系の倍率誤差、マスクステージの回転誤差
    のうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項
    1記載の露光装置の調整方法。
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