JPH09331460A - 画像読取方法 - Google Patents

画像読取方法

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JPH09331460A
JPH09331460A JP9078099A JP7809997A JPH09331460A JP H09331460 A JPH09331460 A JP H09331460A JP 9078099 A JP9078099 A JP 9078099A JP 7809997 A JP7809997 A JP 7809997A JP H09331460 A JPH09331460 A JP H09331460A
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JP
Japan
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density
color
image
range
wavelength
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JP9078099A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Okino
美晴 沖野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機器で精度良くカラー画像を読み取
る。 【解決手段】 シアン発色色素の分光吸収分布における
ピーク波長λC1で画像のシアン色の吸収濃度を、濃度域
0〜2を検出範囲として検出し、ピークからずれた波長
λC2で前記吸収濃度を、濃度域1〜1.75を検出範囲
として検出する。そして、濃度域1〜1.75を検出範
囲として検出した吸収濃度値を2倍することにより、ピ
ーク波長λC1で濃度域2〜3.5を検出範囲として検出
した場合に相当する吸収濃度値を得、この吸収濃度値及
びピーク波長λC1で濃度域0〜2を検出範囲として検出
した吸収濃度値から、画像のシアン色の濃度を、最大濃
度域0〜3.5を検出範囲として求める。同様に、マゼ
ンタ、イエローの各色の濃度を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取方法に係
り、より詳しくは、原稿に記録された画像を読み取る画
像読取方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カラー画像を記録するために
用いられるカラーネガフィルムやカラーリバーサルフィ
ルム等の感光材料として、黄色画像を発色するイエロー
発色色素(カプラー)を含む青感乳剤、マゼンタ色画像
を発色するマゼンタ発色色素(カプラー)を含む緑感乳
剤、及びシアン色画像を発色するシアン発色色素(カプ
ラー)を含む赤感乳剤の3つの層を1つの支持体に重ね
て塗布した構成のものが広く使用されている。
【0003】また、従来より、このような感光材料に記
録されたカラー画像を読み取る方法として、シアン、マ
ゼンタ、イエローの各発色色素による吸収度が大きい波
長の光をそれぞれ該カラー画像に照射して、それらの透
過光量を検出し、各発色色素による吸収度を算出するこ
とによって、カラー画像の各色の濃度を求める方法が用
いられてきた。
【0004】一方、上記各発色色素の分光吸収特性は、
図1に示すように、平坦でなく、各発色色素毎のピーク
波長での濃度3.5を最大濃度値として、光の波長に応
じて変動するという性質がある。
【0005】そこで、上記の方法で、カラー画像を良好
な品質で読み取るためには、各色の濃度を濃度3.0以
上、好ましくは最大濃度3.5を、高S/N比(例え
ば、最低60デシベル、好ましくは70デシベル以上)
で求める必要があった。
【0006】ところが、従来では、このようにカラー画
像の各色の濃度を濃度3.0以上まで高S/N比で求め
るために、高価な回路部品を使用して時間をかけて処理
しなければならなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解消するために成されたものであり、簡単な機器構成で
効率良く、カラー画像を高濃度まで高S/N比で読み取
ることができる画像読取方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1には、シアン、マゼ
ンタ、イエローの各色の発色色素をそれぞれ含んだ層を
有するカラーネガフィルム等の感光材料における前記各
発色色素の分光吸収特性を示す。この図1では、曲線9
0はイエロー発色色素の分光吸収特性を、曲線92はマ
ゼンタ発色色素の分光吸収特性を、曲線94はシアン発
色色素の分光吸収特性を、それぞれ示す。
【0009】このうちイエロー発色色素の分光吸収特性
を図2に示す。この図2において、ピークの波長域λY1
での濃度域は0〜3.5であるが、このピークの波長域
λY1からずれると、濃度域が0〜2や0〜1のように変
化するが、一般に濃度域はほぼ相似形で変化するとみな
すことができる。
【0010】即ち、図2に示すように、波長域λY2では
濃度域が0〜1.75であり、波長域λY1での濃度域
(0〜3.5)の(1/2)倍であるため、同じ画像を
対象とした波長域λY2での濃度の検出値は、波長域λY1
での濃度の検出値の(1/2)倍となる。
【0011】これにより、例えば、波長域λY1での濃度
域(2〜3.5)については、波長域λY2における濃度
域(1〜1.75)で検出した濃度を2倍することによ
り、求めることができる。即ち、ピークの波長域λY1
おける所定の濃度域、例えば、濃度2〜3.5の濃度域
を検出範囲とした画像の濃度を、該波長域λY1以外の波
長域λY2で検出することができる。
【0012】上記の濃度検出手法は、シアン、マゼン
タ、イエローの各色の発色色素をそれぞれ含んだ層を有
するカラーネガフィルム等の感光材料に記録された画像
の濃度検出のみならず、通常の記録用紙等に記録された
画像の濃度検出にも適用することができる。
【0013】そこで、上記の目的を達成するために、請
求項1記載の画像読取方法は、原稿に記録された画像を
読み取る画像読取方法であって、前記原稿の各色の発色
色素の吸収波長域内における各色毎に異なる2つ以上の
波長域で前記原稿の画像を読み取り、各色毎に異なる2
つ以上の波長域での読み取り結果に基づいて、前記画像
の各色毎の濃度を求める、ことを特徴とする。
【0014】また、請求項2記載の画像読取方法は、請
求項1記載の画像読取方法において、前記異なる2つ以
上の波長域のうち、少なくとも1つがピーク近傍の波長
域に、他がピークからずれた波長域に、それぞれ設定さ
れていることを特徴とする。
【0015】また、請求項3記載の画像読取方法は、シ
アン、マゼンタ、イエローの各色の発色色素をそれぞれ
含んだ層を有する感光材料に記録された画像を読み取る
画像読取方法であって、前記発色色素の分光吸収分布に
おけるピーク近傍の波長域で前記画像の各色毎の濃度
を、所定濃度値以下の第1の濃度域を検出範囲として検
出すると共に、前記ピークからずれた波長域で前記画像
の各色毎の濃度を、前記所定濃度値以上の濃度域に対応
した第2の濃度域を検出範囲として検出し、前記第1の
濃度域を検出範囲とした各色毎の検出結果及び前記第2
の濃度域を検出範囲とした各色毎の検出結果に基づい
て、前記画像の各色毎の濃度を求める、ことを特徴とす
る。
【0016】また、請求項4記載の画像読取方法は、請
求項2又は請求項3に記載の画像読取方法において、一
つの発色色素の分光吸収分布におけるピークからずれた
波長域は、他の発色色素の分光吸収分布範囲外に設定さ
れている、ことを特徴とする。
【0017】また、請求項5記載の画像読取方法では、
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の画像読取方
法において、前記原稿は、支持体上に、少なくとも感光
性ハロゲン化銀、バインダー、及び画像状に拡散性色素
を放出ないし拡散する機能を持つ色材を含み、感光波長
領域及び前記色材の現像処理後における色相が互いに異
なる少なくとも三種類の感光層を有する感光材料により
構成されていることを特徴とする。
【0018】また、請求項6記載の画像読取方法では、
請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の画像読取方
法において、前記原稿は、支持体上に、少なくとも感光
性ハロゲン化銀、バインダー、及び色素供与性カプラー
を含み、その感光波長領域及び前記色素供与性カプラー
から形成される色素の色相が互いに異なる少なくとも三
種類の感光層を有する感光材料により構成されているこ
とを特徴とする。
【0019】上記請求項1記載の画像読取方法では、ま
ず、原稿の各色の発色色素の吸収波長域内における各色
毎に異なる2つ以上の波長域で原稿の画像を読み取る。
具体的には請求項2記載の発明のように、例えば、図1
に示すシアン発色色素の吸収波長域内におけるピーク近
傍の波長域λC1及びピークからずれた波長域λC2で、原
稿の画像を読み取る。
【0020】さらに、他の色についても同様に、例え
ば、図1に示すマゼンタ発色色素の吸収波長域内におけ
るピーク近傍の波長域λM1及びピークからずれた波長域
λM2で、原稿の画像を読み取り、イエロー発色色素の吸
収波長域内におけるピーク近傍の波長域λY1及びピーク
からずれた波長域λY2で、原稿の画像を読み取る。
【0021】ところで、前述したように、発色色素の分
光吸収特性において、ピークの波長域からずれると、濃
度域が0〜2や0〜1のように変化するが、一般に濃度
域はほぼ相似形で変化するとみなせるので、上記のよう
に各色毎に異なる2つ以上の波長域(上記例では2つの
波長域)で原稿の画像を読み取った際の読み取り結果
を、ピークの波長域における最大濃度域0〜3.5での
読み取り結果に換算することができる。即ち、最大濃度
域0〜3.5での読み取り結果に換算した上記2つ以上
の波長域での読み取り結果に基づいて、画像の各色毎の
濃度を精度良く求めることができる。
【0022】本発明の画像読取方法によれば、従来のよ
うに1つの波長域で一度に最大濃度域0〜3.5を対象
範囲として画像を読み取る(画像の各色の濃度を求め
る)必要が無いため、高価で特殊な回路部品を用いて時
間をかけて画像を読み取る必要が無くなり、簡単な機器
構成で効率良く画像を読み取ることができる。
【0023】なお、請求項1記載の画像読取方法では、
各色毎に異なる2つ以上の波長域として、必ずしもピー
ク近傍の波長域を含める必要はない。
【0024】但し、請求項2記載の発明のように、各色
毎に異なる2つ以上の波長域として、濃度変化量が大き
いピーク近傍の波長域を含めることにより、最大濃度域
0〜3.5に等しい又は近似した濃度域での読み取り結
果を得ることができ、読み取り精度が向上する。
【0025】上記請求項1記載の画像読取方法に関連
し、より具体的には、請求項3記載のように各色毎に2
つの波長域で濃度を求め、カラー画像を読み取る画像読
取方法を採用しても良い。
【0026】まず、発色色素の分光吸収分布におけるピ
ーク近傍の波長域で画像の各色毎の濃度を、所定濃度値
以下の第1の濃度域(例えば、濃度域0〜2)を検出範
囲として検出すると共に、ピークからずれた波長域で画
像の各色毎の濃度を、所定濃度値以上の濃度域に対応し
た第2の濃度域(例えば、濃度域1〜1.75)を検出
範囲として検出する。
【0027】そして、ピークからずれた波長域での画像
の各色毎の検出結果(濃度)を、ピーク近傍の波長域で
の検出結果に変換する。例えば、第2の濃度域としての
濃度域(1〜1.75)での検出結果を2倍してピーク
近傍の波長域での濃度域(2〜3.5)での検出結果と
する。
【0028】さらに、上記変換された各色毎の検出結果
及び上記検出された第1の濃度域を検出範囲とした各色
毎の検出結果から、各色毎の最大濃度域を検出範囲とし
た画像の濃度を求めることができる。
【0029】上記で例えば、所定濃度域を12ビットで
量子化して濃度を検出する装置を用いた場合、波長域λ
C2で濃度域1〜1.75を検出範囲として12ビットで
量子化し、波長域λC1で濃度域0〜2を検出範囲として
12ビットで量子化したものとすると、画像の各色の濃
度を、最大濃度域0〜3.5を検出範囲として13ビッ
トで量子化して求めたことになり、従来のようにピーク
波長域λC1で最大濃度域0〜3.5を検出範囲として1
2ビットで量子化して濃度を求める場合よりも高い精度
で濃度を求めることができる。
【0030】このように最大濃度域0〜3.5を複数に
分割し該分割された小さい検出範囲で各色の濃度を求め
るので、高い分解能で精度良く(即ち高S/N比で)画
像を読み取ることができる。
【0031】ここで、濃度0〜3.5を12ビットで分
解するためには、最も高濃度部分で、3.5と(3.5
×(1−1/4096))との間を電気的に分解するこ
とが必要であり、これはピークレベル(濃度0)に対し
て、D=3.5に対応する「0.00031623」、D=(3.
5×(1−1/4096))に対応する「0.00031685」
の信号の間を分解する必要があることを意味しており、
「0.00000062」の精度が必要である。
【0032】一方、濃度1〜1.75を12ビットで分
解するためには、ピークレベル(濃度1)に対して、D
=1.75に対応する「0.17783 」、D=(1.75−
(1.75−1)/4096)に対応する「0.17790 」
の信号の間を分解できればよく、「0.000075」の精度で
良い。
【0033】即ち、回路精度としては約120倍緩和さ
れることとなる。このように、上記請求項3記載の画像
読取方法では、濃度変化量の大きいピーク近傍の波長域
で画像の各色毎の濃度を、高い階調分解能を必要とする
低〜中濃度域に相当する第1の濃度域を検出範囲として
検出するので、低〜中濃度域において精度良く検出する
ことができる。
【0034】一方、所定濃度値以上の濃度域に対応した
第2の濃度域については、ピークからずれた波長域で濃
度の検出を行うので、検出する濃度域が中濃度域にシフ
トしている。よって、検出のために高価で特殊な回路部
品を必要では無くなり、簡単な機器構成で効率良く濃度
の検出を行うことができる。
【0035】なお、上記請求項2又は請求項3に記載の
発明では、分光吸収分布におけるピーク近傍の波長域で
の濃度値の最大値D1 と、ピークからずれた波長域での
濃度値の最大値D2 とが、大きくずれているほど、高濃
度域をより低い濃度域にシフトさせて検出することがで
きるので、簡単な機器構成で効率良く濃度の検出を行う
ことができる。具体的には、上記最大値D1 と最大値D
2 とは0.5以上ずれていることが望ましい。また、最
大値D1 と最大値D2 とが1以上ずれている場合、上記
の効果はますます増大する。
【0036】また、上記請求項1又は請求項3に記載の
発明では、画像を記録した原稿の各発色色素の分光吸収
分布で、ピークの波長域(例えば、図2の波長域λY1
からずれると、濃度域が相似で変化するとみなしていた
が、原稿によってはピークの波長域からずれた場合に必
ずしも濃度域が相似で変化しないものもある。
【0037】このような原稿については、予め図1の線
図に示すような分光吸収特性の情報をルックアップテー
ブル(LUT)等に記憶させておき、該分光吸収特性の
情報を参照することにより、上記のようなピークの波長
域での濃度の検出結果への換算を行うことができる。
【0038】ところで、図1に示すように、感光材料に
おけるシアン、マゼンタ、イエローの各発色色素の分光
吸収特性において、複数の発色色素で吸収される波長域
(図1における波長域Q1、Q2)が存在する。この波
長域で一の発色色素の濃度を求める場合には、対象とす
る発色色素でない他の発色色素で吸収される分を除くよ
うに補正しなければならない。
【0039】そこで、請求項4記載の発明のように、一
つの発色色素の分光吸収分布におけるピークからずれた
波長域を、他の発色色素の分光吸収分布範囲外に設定す
ることにより、上記のように対象とする発色色素でない
他の発色色素で吸収される分を除くように補正する必要
はなく、処理の負荷を軽減し処理を効率的に行うことが
できる。
【0040】ところで、上記原稿は、請求項5に記載し
たように、支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化
銀、バインダー、及び画像状に拡散性色素を放出ないし
拡散する機能を持つ色材を含み、感光波長領域及び前記
色材の現像処理後における色相が互いに異なる少なくと
も三種類の感光層を有する感光材料により構成すること
ができる。
【0041】上記のような色材を含有した熱現像感光材
料(以下、色材含有熱現像感光材料と称する)を用いた
場合、例えば、該色材含有熱現像感光材料に画像を露光
し、露光された色材含有熱現像感光材料と、支持体上に
少なくとも媒染剤を含む層を有する処理部材とを重ね合
わせ、重ね合わせた色材含有熱現像感光材料と処理部材
とを加熱し、加熱により放出される拡散性色素の一部又
は全部を色材含有熱現像感光材料から除去することで、
該色材含有熱現像感光材料上に少なくとも三色の色画像
を形成することができる。
【0042】また、上記原稿は、請求項6に記載したよ
うに、支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、バ
インダー、及び色素供与性カプラーを含み、その感光波
長領域及び前記色素供与性カプラーから形成される色素
の色相が互いに異なる少なくとも三種類の感光層を有す
る感光材料により構成することができる。
【0043】上記のようなカプラーを含有した熱現像感
光材料(以下、カプラー含有熱現像感光材料と称する)
を用いた場合、例えば、該カプラー含有熱現像感光材料
に画像を露光し、露光されたカプラー含有熱現像感光材
料と、該カプラー含有熱現像感光材料と重ね合わせて加
熱することでカプラー含有熱現像感光材料上に画像を形
成するために使用される熱現像用処理部材とを重ね合わ
せ、重ね合わせたカプラー含有熱現像感光材料と熱現像
用処理部材とを加熱することで、色素供与性カプラーに
より該カプラー含有熱現像感光材料上に少なくとも三色
の色画像を形成することができる。
【0044】ところで、上記の色材含有熱現像感光材料
及びカプラー含有熱現像感光材料における濃度−露光量
特性を図8(B)に示す。この図8(B)の濃度−露光
量特性は、図8(A)に示す従来のネガフィルムにおけ
る濃度−露光量特性と同様の発色色素による濃度に、
残留した未露光のハロゲン化銀結晶に起因する濃度と
露光又は発光により発生する銀に起因する濃度とが上
積みされている。即ち、従来のネガフィルムに比べ、濃
度のレンジがかなり広いので、高濃度を良好な精度で読
み取る必要がある。
【0045】このような色材含有熱現像感光材料及びカ
プラー含有熱現像感光材料に記録された画像を読み取る
際に、本発明の画像読取方法のように、複数の波長で各
々対象の濃度域を定めて画像を読み取る。
【0046】図9には、色材含有熱現像感光材料又はカ
プラー含有熱現像感光材料におけるシアン、マゼンタ、
イエローの各発色色素の分光吸収特性を示す。この分光
吸収特性における濃度は、残留した未露光のハロゲン化
銀結晶に起因する濃度、露光又は発光により発生する
銀に起因する濃度、及び発色色素による濃度の3つ
の要素から成り、このうち濃度、は波長によらずほ
ぼ一定である。このようなシアン、マゼンタ、イエロー
の各発色色素の分光吸収特性において、シアン色につい
ては波長λC1と波長λC2で、マゼンタ色については波長
λM1と波長λM2で、イエロー色については波長λY1と波
長λY2で、それぞれ読み取るようにすれば良い。
【0047】これにより、請求項5記載の色材含有熱現
像感光材料又は請求項6記載のカプラー含有熱現像感光
材料に記録された画像を読み取る際に、本発明の画像読
取方法を適用することで、広いレンジの濃度、特に高濃
度を良好な精度で読み取ることができる。即ち、本発明
による画像の読み取り精度を向上させることの効果が顕
著に表れる。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る実施形態として現像済のフィルムの各コマに記録さ
れた画像(コマ画像)を、本発明の画像読取方法によっ
て読み取る例を説明する。まず、図3、図4を用いて本
発明の画像読取方法を実行する画像読取装置10の構成
を説明する。
【0049】図3に示すように、画像読取装置10に
は、所定の読取位置にセットされたフィルムNの1つの
コマ画像に所定の主走査方向(図3における矢印U方
向)に沿って光ビームを走査する光走査部38が設置さ
れている。
【0050】図4に示すように、光走査部38には、シ
アン発色色素の濃度検出用の光源としての半導体レーザ
258C、マゼンタ発色色素の濃度検出用の光源として
の半導体レーザ258M、及びイエロー発色色素の濃度
検出用の光源としての半導体レーザ258Yが配置され
ている。
【0051】これら半導体レーザ258C、258M、
258Yの各々には、各半導体レーザから射出される光
ビームの波長及び光強度を制御する制御部100が接続
されている。この制御部100は図示しないマイクロコ
ンピュータを含んで構成されており、後述するコマ画像
読取処理の制御ルーチンを実行する。
【0052】一方、これら半導体レーザ258C、25
8M、258Yの射出側近傍には、各半導体レーザ25
8C、258M、258Yから射出された光ビームを拡
散光線から平行光線に変換するためのコリメータレンズ
260がそれぞれ設けられている。コリメータレンズ2
60で平行光線となった各光ビームは、シリンドリカル
レンズ群263及び光量調整フィルタ261を介して反
射ミラー262に入射し、反射ミラー262で反射さ
れ、多面鏡であるポリゴンミラー264の反射面268
上に集束するようになっている。なお、シリンドリカル
レンズ263は、副走査方向において光ビームを整形す
る役割を有する。
【0053】また、ポリゴンミラー264は、反射面2
68を6面有すると共に、図示しないモータからの駆動
力で軸266を中心に高速回転(一例として毎秒125
回転)しており、各反射面268への光ビームの入射角
を連続的に変化させ偏向する役目を有している。つま
り、ポリゴンミラー264は、光ビームをそれぞれ偏向
して主走査方向(図3における矢印U方向)に沿って走
査させる。
【0054】ポリゴンミラー264によって偏向された
光ビームの進行方向には、該偏向された光ビームによる
図3のフィルムN上の結像点が主走査方向に沿って等速
度で移動するように光学的に調整するfθレンズ系27
0が設置されている。このfθレンズ系270は、レン
ズ271、273、275から構成されている。
【0055】上記fθレンズ系270を透過した光ビー
ムの進行方向には、シリンドリカルレンズ269、シリ
ンドリカルミラー272が順に設置されており、シリン
ドリカルミラー272で反射した光ビームの進行方向に
は、反射ミラー274が設置されている。この反射ミラ
ー274は、その表面で反射した光ビームが略鉛直下向
きに反射するように、所定の角度で傾いている。
【0056】反射ミラー274の側方にはSOS(Star
t Of Scan )ミラー277が設置され、ポリゴンミラー
264で反射された光ビームが最初に照射されるように
なっている。SOSミラー277では、最初に照射され
た光ビーム(主走査開始点近傍に対応する光ビーム)が
反射し、SOSセンサ276に入射するようになってい
る。そして、SOSセンサ276は、SOSミラー27
7から光ビームを入射したとき所定の信号を出力し、該
出力された信号は制御部100に入力され、制御部10
0によりSOSが検知される。
【0057】図3に示すように、光走査部38からの光
ビームの射出方向にはフィルムNの読取位置が設けられ
ている。フィルムNは、矢印Uの主走査方向に垂直な副
走査方向(図3の紙面手前方向)に図示しない搬送ロー
ラによって搬送される。このフィルムNの搬送動作は、
制御部100により制御される。
【0058】フィルムNの読取位置の下方にはCCDラ
インセンサ12が設置されており、このCCDラインセ
ンサ12は、光走査部38から射出されフィルムNのコ
マ画像を透過した透過光の光量を検出する。CCDライ
ンセンサ12の出力端は、増幅器14、16にそれぞれ
接続されており、増幅器14、16の各々の出力端は、
マルチプレクサ18に接続されている。マルチプレクサ
18の出力端はアナログ−デジタル変換器(以下、A/
D変換器)20に接続されており、A/D変換器20か
ら出力されるデジタル信号は制御部100に入力され
る。
【0059】即ち、CCDラインセンサ12で検出され
た透過光量に対応するアナログ信号が増幅器14又は増
幅器16で増幅された後、A/D変換器20によってデ
ジタル信号に変換され、制御部100に入力される。
【0060】ところで、光走査部38から射出される光
ビームは主走査方向に走査されており、フィルムNは副
走査方向に搬送されているため、前記光ビームによって
フィルムNのコマ画像が走査されることになる。
【0061】上記のようにCCDラインセンサ12によ
って、コマ画像を透過した透過光の光量を検出すること
により、制御部100では該コマ画像による光ビームの
吸収濃度を求めることができる。
【0062】例えば、シアン発色色素の分光吸収分布に
おけるピーク波長の光ビームをコマ画像へ照射すること
により、コマ画像の照射点におけるシアン色濃度に応じ
て該光ビームはシアン発色色素により吸収され、吸収さ
れなかった分の光量がCCDラインセンサ12によって
検出される。即ち、CCDラインセンサ12によって検
出された光量(吸収されなかった分の光量)によって、
制御部100では前記照射点におけるシアン発色色素に
よる吸収濃度を求め、さらに該吸収濃度によってコマ画
像の該照射点におけるシアン色濃度を求めることができ
る。
【0063】また、制御部100ではマゼンタ、イエロ
ー色についても同様にコマ画像の照射点における吸収濃
度を求めることができ、該照射点における三色の吸収濃
度に基づいて、該照射点の色を求めることができる。そ
して、該コマ画像全体を走査して上記のようにして三色
の吸収濃度に基づいて各画素の色を求めることにより、
該コマ画像を読み取ることができる。
【0064】なお、図3に示すように、制御部100に
は、上記のようにして求めた三色の吸収濃度等を記憶す
るための磁気ディスク装置102、及びオペレータが各
種処理の開始・停止等の操作指示を行うための図示しな
いキーボード、ボタン等で構成された操作部103が接
続されている。
【0065】次に、本実施形態の作用を説明する。オペ
レータが対象のフィルムNの先頭を所定位置にセットし
た後、操作部103によってコマ画像読取処理の開始を
指示すると、制御部100によって図5に示す制御ルー
チンが実行開始される。
【0066】図5のステップ122では、フィルムNを
搬送駆動し、光走査部38内のポリゴン264を回転駆
動する。これにより、フィルムNは副走査方向(図3の
紙面手前方向)に搬送される。次のステップ124では
フィルムNの最初のコマが読取位置に到達したか否かを
監視しており、最初のコマが読取位置に到達すると、ス
テップ126へ進みフィルムNの搬送を停止し、最初の
コマを読取位置に位置決めする。
【0067】次のステップ128では、上記位置決めさ
れた最初のコマに記録された画像のシアン色成分の読取
処理のサブルーチン(図6参照)を実行する。図6のス
テップ152では光源(ここでは半導体レーザ258
C)の波長を、図1のシアン発色色素の分光吸収分布に
おけるピーク波長λC1に設定し、次のステップ154で
は半導体レーザ258CからフィルムNのコマ画像へ向
けてピーク波長λC1の光を照射する。このピーク波長λ
C1の光は、回転しているポリゴン264によって偏向さ
れることにより、図3の矢印Uで示す主走査方向に走査
される。
【0068】また、ステップ154では、フィルムNを
所定速度で副走査方向に搬送する。これにより、上記位
置決めされた最初のコマのコマ画像がピーク波長λC1
光により走査されることになる。
【0069】最初のコマのコマ画像を走査するピーク波
長λC1の光は、該コマ画像のシアン色濃度に応じた光量
だけ、フィルムNのシアン発色色素を含む層により吸収
され、吸収されなかった分の光量がCCDラインセンサ
12によって検出される。次のステップ156では、予
め定めた低濃度域としての濃度域0〜2を検出範囲とし
て所定ビット(一例として12ビット)で量子化して、
CCDラインセンサ12によるコマ画像の透過光量の検
出値に基づくシアン色濃度を求める。
【0070】このような、コマ画像の透過光量の検出値
に基づくシアン色濃度は、コマ画像全体を対象として実
行される(ステップ158)。そして、コマ画像全体に
ついて濃度域0〜2を検出範囲とした読み取り(シアン
色濃度の検出)が完了すると、ステップ160へ進み、
フィルムNの搬送を停止し当該コマ(ここでは最初のコ
マ)の先頭位置へ戻す。
【0071】次のステップ162では光源(ここでは半
導体レーザ258C)の波長を、図1のシアン発色色素
の分光特性におけるピークからずれた波長λC2に設定
し、次のステップ164では半導体レーザ258Cから
フィルムNのコマ画像へ向けて上記波長λC2の光を照射
し、図3の矢印Uで示す主走査方向に走査する。また、
ステップ164では、フィルムNを所定速度で副走査方
向に搬送する。これにより、最初のコマのコマ画像が波
長λC2の光により走査されることになる。
【0072】最初のコマのコマ画像を走査する上記波長
λC2の光は、該コマ画像のシアン色濃度に応じた光量だ
け、フィルムNのシアン発色色素を含む層により吸収さ
れ、吸収されなかった分の光量がCCDラインセンサ1
2によって検出される。次のステップ166では、予め
定めた高濃度域としての濃度域1〜1.75を検出範囲
として所定ビット(一例として12ビット)で量子化し
て、CCDラインセンサ12によるコマ画像の透過光量
の検出値に基づくシアン色濃度を求める。
【0073】このような、コマ画像の透過光量の検出値
に基づくシアン色濃度は、コマ画像全体を対象として実
行される(ステップ168)。そして、コマ画像全体に
ついて濃度域1〜1.75を検出範囲とした読み取り
(シアン色濃度の検出)が完了すると、ステップ170
へ進み、フィルムNの搬送を停止し当該コマ(ここでは
最初のコマ)の先頭位置へ戻す。
【0074】そして、次のステップ172では、コマ画
像全体について濃度域1〜1.75を検出範囲としたシ
アン色濃度の検出結果を2倍して、濃度域2〜3.5を
検出範囲としたシアン色濃度に換算する。さらに、該換
算したシアン色濃度及び濃度域0〜2を検出範囲とした
シアン色濃度の検出結果に基づいて、コマ画像の各画素
における対象の色成分(ここではシアン色成分)の濃度
を求める。濃度域0〜3.5を、上記のように2つに分
割しそれぞれの濃度域について12ビットで量子化する
ことによりシアン色成分の濃度を求めたので、全体とし
ては濃度域0〜3.5を13ビットで量子化して高い分
解能で精度良くシアン色成分の濃度を求めたことに相当
する。
【0075】さらに、ステップ172では、求めたコマ
画像の各画素における対象の色成分(ここではシアン色
成分)の濃度を、磁気ディスク装置102に記憶して、
図5の主ルーチンへリターンする。
【0076】図5において次のステップ130では、マ
ゼンタ色成分について上記と同様の読取処理を実行し、
処理結果として得られたコマ画像の各画素におけるマゼ
ンタ色成分の濃度を磁気ディスク装置102に記憶す
る。次のステップ132では、イエロー色成分について
上記と同様の読取処理を実行し、処理結果として得られ
たコマ画像の各画素におけるイエロー色成分の濃度を磁
気ディスク装置102に記憶する。
【0077】以上のステップ128〜132の処理によ
って、最初のコマ画像の各画素におけるシアン、マゼン
タ、イエローの各色成分の濃度を求め、磁気ディスク装
置102に記憶することができる。
【0078】次のステップ134ではフィルムNの全て
のコマについて上記読取処理が完了したか否かを判定し
ており、全てのコマについて読取処理が完了するまでは
ステップ136へ進み、次のコマを読取位置に位置決め
するべくフィルムNを搬送駆動し、その後ステップ12
4へ戻る。
【0079】以後、フィルムNのコマを1つずつ読取位
置にセットし、そのコマ画像を対象として上記ステップ
128〜132の各色成分毎の読取処理を実行してい
く。これにより、フィルムNの各コマ画像についての各
色成分毎の読取結果、即ちコマ画像の各画素におけるシ
アン、マゼンタ、イエローの各色成分の濃度の情報(デ
ジタルデータ)が磁気ディスク装置102に記憶されて
いく。
【0080】そして、全てのコマについて読取処理が完
了すると、ステップ134で肯定判定し制御ルーチンを
終了する。
【0081】以上の読取処理によって、フィルムNの各
コマ画像が各色成分毎に読み取られ、その読取結果が磁
気ディスク装置102に記憶される。上記コマ画像の各
画素における各色成分の濃度の情報を、磁気ディスク装
置102から読み出し、該情報に基づいてコマ画像の各
画素の三色成分濃度を再現し重ね合わせることにより、
元のフィルムNのコマ画像を精度良く再現することがで
きる。
【0082】以上説明した本実施形態によれば、一度に
最大濃度域0〜3.5を検出範囲としてコマ画像を読み
取る必要が無いため、高価で特殊な回路部品を用いて時
間をかけて読み取る必要が無くなり、簡単な機器構成で
効率良くコマ画像を読み取ることができる。
【0083】また、従来のように一の発色色素のピーク
波長(例えば、シアン発色色素のピーク波長λC1)の光
で全濃度域0〜3.5を検出範囲として12ビットで量
子化して濃度を求める場合よりも、上記のように濃度域
0〜3.5を分割して定めた各濃度域を検出範囲として
同じく12ビットで量子化して濃度を求める本実施形態
の方が、高い分解能で精度良く濃度を求めることができ
る。
【0084】また、本実施形態では、図1の線図から明
らかなように、シアン発色色素の分光吸収特性における
ピークからずれた波長λC2を、シアン発色色素以外のマ
ゼンタ、イエローの各発色色素の分光吸収分布範囲外の
波長に設定している。同様に、マゼンタ発色色素の分光
吸収特性におけるピークからずれた波長λM2やイエロー
発色色素の分光吸収特性におけるピークからずれた波長
λY2についても、他の発色色素の分光吸収分布範囲外の
波長に設定している。これにより、対象とする発色色素
でない他の発色色素で光が吸収される分を補正する必要
はなく、読取処理の負荷を軽減し読取処理を効率的に行
うことができる。
【0085】また、本実施形態で波長を波長λC1から波
長λC2に変える手段としては、半導体レーザの温度を変
えても良いし、図示しない波長の異なる別個の半導体レ
ーザを三色それぞれについて設けても良い。即ち、波長
λC1のレーザ光、波長λC2のレーザ光、波長λM1のレー
ザ光、波長λM2のレーザ光、波長λY1のレーザ光、波長
λY2のレーザ光の各々を射出する合計6台の半導体レー
ザを設けても良い。
【0086】また、白色光光源と6つのフィルタとを設
け、白色光を各フィルタで分解することにより、6つの
波長の光を得てもよい。
【0087】ところで、感光材料によっては一の発色色
素の分光吸収特性におけるピークからずれた波長を、他
の発色色素の分光吸収分布範囲外の波長に設定すること
が困難な場合がある。このような場合には、予め図1の
線図に示すような分光吸収特性の情報をルックアップテ
ーブル(LUT)等に記憶させておき、該分光吸収特性
の情報を参照することにより、対象の発色色素でない他
の発色色素で光が吸収される割合を求め、その分を差し
引く等の補正を行えば良い。
【0088】また、フィルムN等の感光材料は経時によ
って劣化し、光走査部38の半導体レーザ258C、2
58M、258Yの性能も劣化するため、画像読取装置
10においてピーク波長の光での分光吸収特性及びピー
クからずれた波長の光での分光吸収特性を、読取処理の
前に又は定期的に補正することが望ましい。
【0089】例えば、予め定めた濃度のシアン、マゼン
タ、イエローの各色毎の基準パターンが記録された基準
ネガフィルムを使用して、当該各色の基準パターンに対
しピーク波長の光で低濃度域を検出範囲として、ピーク
からずれた波長の光で高濃度域を検出範囲として、それ
ぞれ吸収濃度を検出し、該検出結果に基づいてピーク波
長の光での分光吸収特性及びピークからずれた波長の光
での分光吸収特性を補正しても良い。
【0090】なお、上記補正の際に、ピーク波長の光で
の検出範囲とピークからずれた波長の光での検出範囲と
にオーバーラップがあった方が、オーバーラップした範
囲では、より精度良く補正することができるため望まし
い。
【0091】ところで、上記実施形態では、各発色色素
の分光吸収分布におけるピーク波長の光とピークからず
れた波長の光とにより、最大濃度域(0〜3.5)を2
分割して読取処理を行う例を示したが、3つ以上の波長
の光により最大濃度域を多数に分割して読取処理を行っ
ても良い。例えば、図7に示すイエロー発色色素の分光
特性において、ピーク波長λY1の光で低濃度域(0〜
1.5)を、ピークからずれた波長λY2の光で中濃度域
(1.5〜2.5)を、ピークからずれた波長λ Y3の光
で高濃度域(2.5〜3.5)を、それぞれ検出範囲と
して読取処理を行っても良い。
【0092】また、上記実施形態では、カラーネガフィ
ルムとしてのフィルムNに記録された各コマ画像を対象
とした読取処理について説明したが、本発明の画像読取
方法は、シアン、マゼンタ、イエローの各色の発色色素
をそれぞれ含んだ層を有する感光材料としてのリバーサ
ルフィルム等の他の感光材料や記録用紙に記録された画
像の読取処理にも適用することができる。
【0093】また、本発明は、写真の分野に限らず、分
光特性が平坦でない高濃度の画像を読み取る各種分野に
応用することができる。
【0094】ところで、フィルムNとしては、支持体上
に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダー、及び
画像状に拡散性色素を放出ないし拡散する機能を持つ色
材を含み、感光波長領域及び前記色材の現像処理後にお
ける色相が互いに異なる少なくとも三種類の感光層を有
する感光材料(色材含有熱現像感光材料)を用いること
ができる。
【0095】また、フィルムNとして、支持体上に、少
なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダー、及び色素供
与性カプラーを含み、その感光波長領域及び前記色素供
与性カプラーから形成される色素の色相が互いに異なる
少なくとも三種類の感光層を有する感光材料(カプラー
含有熱現像感光材料)を用いることもできる。
【0096】上記2種類の感光材料における濃度−露光
量特性(図8(B)参照)は、前述したように、従来の
ネガフィルムに比べ、濃度のレンジがかなり広いので、
高濃度を良好な精度で読み取る必要がある。そこで、こ
れらの感光材料に記録された画像を読み取る際に、図9
に示すシアン、マゼンタ、イエローの各発色色素の分光
吸収特性において、シアン色については波長λC1と波長
λC2で、マゼンタ色については波長λM1と波長λM2で、
イエロー色については波長λY1と波長λY2で、それぞれ
読み取るよう制御する。
【0097】これにより、広いレンジの濃度、特に高濃
度を良好な精度で読み取ることができ、本実施形態によ
る画像の読み取り精度を向上させることの効果が顕著に
表れる。
【0098】なお、上記実施形態ではハロゲン化銀及び
現像銀が残留する感光材料の例を示したが、漂白等の処
理により何れか一方もしくは両方とも除去した後に読み
取る場合にも、高濃度まで良好な画質で読み取ることが
できる。
【0099】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
1つの波長域で一度に最大濃度域0〜3.5を検出範囲
として画像を読み取る(画像の各色の濃度を求める)必
要が無いため、高価で特殊な回路部品を用いて時間をか
けて画像を読み取る必要が無くなり、簡単な機器構成で
効率良く画像を読み取ることができる、という効果が得
られる。
【0100】また、最大濃度域0〜3.5を複数に分割
し該分割された小さい検出範囲で各色の濃度を求めるこ
とにより、高い分解能で精度良く(即ち高S/N比で)
画像を読み取ることができる、という効果も得られる。
【0101】特に、請求項4記載の発明によれば、対象
とする発色色素でない他の発色色素で吸収される分を除
くように補正する必要はなく、処理の負荷を軽減し処理
を効率的に行うことができる、という効果が得られる。
【0102】また、請求項5記載の色材含有熱現像感光
材料又は請求項6記載のカプラー含有熱現像感光材料に
記録された画像を読み取る際に、本発明の画像読取方法
を適用することで、広いレンジの濃度、特に高濃度を良
好な精度で読み取ることができる、という効果が得られ
る。この場合、本発明による画像の読み取り精度を向上
させることの効果が顕著に表れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シアン、マゼンタ、イエローの各発色色素の分
光吸収特性を示す図である。
【図2】イエロー発色色素の分光吸収特性において濃度
域がほぼ相似で変化することを示す図である。
【図3】本実施形態における画像読取装置の概略構成を
示すブロック図である。
【図4】光走査部の概略構成図である。
【図5】制御部によって実行されるネガフィルムのコマ
画像読取処理の制御ルーチンを示す流図である。
【図6】各色成分の読取処理のサブルーチンを示す流図
である。
【図7】3つの波長の光により最大濃度域を3分割して
読取処理を行う場合の濃度域分割例を示す図である。
【図8】(A)は従来のネガフィルムにおける濃度−露
光量特性を示すグラフであり、(B)は色材含有熱現像
感光材料又はカプラー含有熱現像感光材料における濃度
−露光量特性を示すグラフである。
【図9】色材含有熱現像感光材料又はカプラー含有熱現
像感光材料におけるシアン、マゼンタ、イエローの各発
色色素の分光吸収特性を示す図である。
【符号の説明】
10 画像読取装置 12 CCDラインセンサ 38 光走査部 100 制御部 N フィルム(感光材料)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿に記録された画像を読み取る画像読
    取方法であって、 前記原稿の各色の発色色素の吸収波長域内における各色
    毎に異なる2つ以上の波長域で前記原稿の画像を読み取
    り、 各色毎に異なる2つ以上の波長域での読み取り結果に基
    づいて、前記画像の各色毎の濃度を求める、 ことを特徴とする画像読取方法。
  2. 【請求項2】 前記異なる2つ以上の波長域のうち、少
    なくとも1つがピーク近傍の波長域に、他がピークから
    ずれた波長域に、それぞれ設定されていることを特徴と
    する請求項1記載の画像読取方法。
  3. 【請求項3】 シアン、マゼンタ、イエローの各色の発
    色色素をそれぞれ含んだ層を有する感光材料に記録され
    た画像を読み取る画像読取方法であって、 前記発色色素の分光吸収分布におけるピーク近傍の波長
    域で前記画像の各色毎の濃度を、所定濃度値以下の第1
    の濃度域を検出範囲として検出すると共に、前記ピーク
    からずれた波長域で前記画像の各色毎の濃度を、前記所
    定濃度値以上の濃度域に対応した第2の濃度域を検出範
    囲として検出し、 前記第1の濃度域を検出範囲とした各色毎の検出結果及
    び前記第2の濃度域を検出範囲とした各色毎の検出結果
    に基づいて、前記画像の各色毎の濃度を求める、 ことを特徴とする画像読取方法。
  4. 【請求項4】 一つの発色色素の分光吸収分布における
    ピークからずれた波長域は、他の発色色素の分光吸収分
    布範囲外に設定されている、 ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像読
    取方法。
  5. 【請求項5】 前記原稿は、 支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダ
    ー、及び画像状に拡散性色素を放出ないし拡散する機能
    を持つ色材を含み、感光波長領域及び前記色材の現像処
    理後における色相が互いに異なる少なくとも三種類の感
    光層を有する感光材料により構成されていることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の画像
    読取方法。
  6. 【請求項6】 前記原稿は、 支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、バインダ
    ー、及び色素供与性カプラーを含み、その感光波長領域
    及び前記色素供与性カプラーから形成される色素の色相
    が互いに異なる少なくとも三種類の感光層を有する感光
    材料により構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至請求項4の何れか一項に記載の画像読取方法。
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