JPH0933451A - エネルギ角度分散型全反射x線分析装置 - Google Patents
エネルギ角度分散型全反射x線分析装置Info
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- JPH0933451A JPH0933451A JP7188775A JP18877595A JPH0933451A JP H0933451 A JPH0933451 A JP H0933451A JP 7188775 A JP7188775 A JP 7188775A JP 18877595 A JP18877595 A JP 18877595A JP H0933451 A JPH0933451 A JP H0933451A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】湾曲型ポリクロ結晶を用いたエネルギ角度分散
型で、X線反射率のエネルギ依存性を測定するX線吸収
微細構造測定装置である。試料ごとにX線反射率を最も
効率良く測定するためのX線入射角度を決定し、X線入
射角度を任意に設定可能である。また成膜装置を試料室
内に収め、成膜しながらの測定、解析が可能になり、基
板と薄膜との界面構造あるいは薄膜の構造について成膜
初期段階から連続的に検討することができる。 【効果】1〜数秒で高S/NなX線吸収微細構造の測定
が可能である。
型で、X線反射率のエネルギ依存性を測定するX線吸収
微細構造測定装置である。試料ごとにX線反射率を最も
効率良く測定するためのX線入射角度を決定し、X線入
射角度を任意に設定可能である。また成膜装置を試料室
内に収め、成膜しながらの測定、解析が可能になり、基
板と薄膜との界面構造あるいは薄膜の構造について成膜
初期段階から連続的に検討することができる。 【効果】1〜数秒で高S/NなX線吸収微細構造の測定
が可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子など電子装置
を構成する薄膜の原子レベルの構造を解析するためのX
線分析装置に係り、特に、基板上に形成された非晶質薄
膜の表面及び界面の構造を解析するために好適なX線吸
収微細構造測定装置に関する。
を構成する薄膜の原子レベルの構造を解析するためのX
線分析装置に係り、特に、基板上に形成された非晶質薄
膜の表面及び界面の構造を解析するために好適なX線吸
収微細構造測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、基板上に成膜した薄膜
試料のX線吸収微細スペクトルの測定を行う場合、例え
ば、X線吸収微細構造・XAFSの測定と解析、日本分
光学会測定法シリーズ26、138頁〜146頁に記載されて
いるように、分光結晶にモノクロ結晶を用いて白色X線
を単色化して試料に入射し、試料からの蛍光X線収率の
エネルギ依存性を計測する蛍光法によって行っていた。
試料のX線吸収微細スペクトルの測定を行う場合、例え
ば、X線吸収微細構造・XAFSの測定と解析、日本分
光学会測定法シリーズ26、138頁〜146頁に記載されて
いるように、分光結晶にモノクロ結晶を用いて白色X線
を単色化して試料に入射し、試料からの蛍光X線収率の
エネルギ依存性を計測する蛍光法によって行っていた。
【0003】また例えばアプライド・クリスタログラフ
ィー誌第16巻220頁〜232頁(Journal ofApplied Crysta
llography 16, 220-232, 1983)に記載のあるR. P. Phi
zackerley他著の”シンクロトロン放射を用いたX線吸
収スペクトルの迅速測定のためのエネルギ分散分光計”
(An Energy-Dispersive Spectrometer for the Rapid
Measurement of X-ray Absorption Spectra Using Sync
hrotron Radiation.)では、X線源から出射した白色X
線を湾曲型ポリクロ結晶を用いることによってエネルギ
角度分散させ、エネルギ角度分散したX線を試料に焦点
をあわせて透過させ、この透過X線をX線フィルムある
いは位置敏感検出器によって計測することによってX線
吸収微細スペクトルの測定を行っていた。
ィー誌第16巻220頁〜232頁(Journal ofApplied Crysta
llography 16, 220-232, 1983)に記載のあるR. P. Phi
zackerley他著の”シンクロトロン放射を用いたX線吸
収スペクトルの迅速測定のためのエネルギ分散分光計”
(An Energy-Dispersive Spectrometer for the Rapid
Measurement of X-ray Absorption Spectra Using Sync
hrotron Radiation.)では、X線源から出射した白色X
線を湾曲型ポリクロ結晶を用いることによってエネルギ
角度分散させ、エネルギ角度分散したX線を試料に焦点
をあわせて透過させ、この透過X線をX線フィルムある
いは位置敏感検出器によって計測することによってX線
吸収微細スペクトルの測定を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】例えばモノクロ結晶を
用いて白色X線を単色化して試料に入射し、基板上に成
膜した薄膜試料の蛍光X線収率のエネルギ依存性を計測
する蛍光X線吸収微細構造測定装置を用いた場合、高S
/Nな測定をするためには薄膜からの微弱な蛍光X線を
積算する必要があり、1エネルギあたりの測定時間は数
〜数十秒となる。従って、モノクロ結晶の走査点数と測
定時間を考慮すると1試料あたりの測定時間は、少なく
とも1〜2時間の測定が必要であった。
用いて白色X線を単色化して試料に入射し、基板上に成
膜した薄膜試料の蛍光X線収率のエネルギ依存性を計測
する蛍光X線吸収微細構造測定装置を用いた場合、高S
/Nな測定をするためには薄膜からの微弱な蛍光X線を
積算する必要があり、1エネルギあたりの測定時間は数
〜数十秒となる。従って、モノクロ結晶の走査点数と測
定時間を考慮すると1試料あたりの測定時間は、少なく
とも1〜2時間の測定が必要であった。
【0005】またエネルギ分散型のX線吸収微細構造測
定装置を用いれば、1試料あたり1〜数秒で測定が可能
であるが、X線を試料に透過させて測定するため、基板
上に成膜した薄膜試料の測定には適用できなかった。
定装置を用いれば、1試料あたり1〜数秒で測定が可能
であるが、X線を試料に透過させて測定するため、基板
上に成膜した薄膜試料の測定には適用できなかった。
【0006】本発明の目的は、湾曲型ポリクロ結晶を用
いたエネルギ角度分散型のX線吸収微細構造測定装置で
ありながら、基板上の薄膜試料のX線吸収微細構造の高
速測定を可能とするX線分析装置を提供することにあ
る。
いたエネルギ角度分散型のX線吸収微細構造測定装置で
ありながら、基板上の薄膜試料のX線吸収微細構造の高
速測定を可能とするX線分析装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本実施例のエネルギ分散型X線吸収微細構造測定装置
は、X線の全反射現象を利用し、その反射率のエネルギ
依存性を測定するX線吸収微細構造測定装置である。
に本実施例のエネルギ分散型X線吸収微細構造測定装置
は、X線の全反射現象を利用し、その反射率のエネルギ
依存性を測定するX線吸収微細構造測定装置である。
【0008】また、測定試料の種類に応じて、解析精度
が最も高くなるように、X線入射角度を自動的に決定す
る手段を設けるようにする。
が最も高くなるように、X線入射角度を自動的に決定す
る手段を設けるようにする。
【0009】また、試料台をX線ビーム軸に対し傾斜す
る手段と、前記X線ビーム軸中心に回転移動できる手段
と、上下移動できる手段を設け、試料へのX線の入射角
度を任意に設定する機構を設けるようにする。
る手段と、前記X線ビーム軸中心に回転移動できる手段
と、上下移動できる手段を設け、試料へのX線の入射角
度を任意に設定する機構を設けるようにする。
【0010】さらに、前記試料台を成膜手段を有する容
器内に納め、必要に応じて薄膜試料を成膜する成膜装置
を備えている。
器内に納め、必要に応じて薄膜試料を成膜する成膜装置
を備えている。
【0011】
【作用】湾曲型ポリクロ結晶を用いたエネルギ角度分散
型で、X線反射率のエネルギ依存性を測定するX線吸収
微細構造測定装置としたため、基板上に成膜した薄膜試
料であっても迅速な測定が可能で、蛍光法と同水準の高
精度な原子間距離等の構造パラメータの決定ができる。
型で、X線反射率のエネルギ依存性を測定するX線吸収
微細構造測定装置としたため、基板上に成膜した薄膜試
料であっても迅速な測定が可能で、蛍光法と同水準の高
精度な原子間距離等の構造パラメータの決定ができる。
【0012】さらに、成膜装置を試料室内に収めたた
め、成膜しながらの測定及び構造解析が可能になり、基
板と薄膜との界面構造あるいは薄膜の構造について成膜
初期段階から連続的に検討することができる。
め、成膜しながらの測定及び構造解析が可能になり、基
板と薄膜との界面構造あるいは薄膜の構造について成膜
初期段階から連続的に検討することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて具体的
に説明する。
に説明する。
【0014】図1は本発明装置の一実施例となるエネル
ギ角度分散型全反射X線分析装置の概要を示す側面図で
ある。X線源11より発生する白色X線12はスリット
13によって整形し、全反射ミラー14によって測定に
不要な高エネルギX線を除去し、湾曲型ポリクロ結晶1
5に入射する。湾曲型ポリクロ結晶でエネルギ角度分散
させたX線16を散乱X線除去用のスリット17を通過
させ、試料18上に焦点をあわせて試料台19の上に固
定した試料に入射させる。試料台19は上下移動及び入
射X線ビーム軸を中心とした回転ができるようになって
いて、入射X線に対する入射角を変化させるために傾斜
させることができるようになっている。試料からのエネ
ルギ角度反射X線110は散乱X線除去用スリット11
1を通過させた後、例えば、フォトダイオードアレイの
ような一次元検出器112によってX線強度を計測す
る。検出器112の入射窓を充分大きく取っておけば、
検出器112を動かさなくても試料18で反射したX線
110を測定できる。試料室113と検出器112は測
定条件に応じて、装置架台上をX線ビーム水平方向ある
いは垂直方向に移動することができる。
ギ角度分散型全反射X線分析装置の概要を示す側面図で
ある。X線源11より発生する白色X線12はスリット
13によって整形し、全反射ミラー14によって測定に
不要な高エネルギX線を除去し、湾曲型ポリクロ結晶1
5に入射する。湾曲型ポリクロ結晶でエネルギ角度分散
させたX線16を散乱X線除去用のスリット17を通過
させ、試料18上に焦点をあわせて試料台19の上に固
定した試料に入射させる。試料台19は上下移動及び入
射X線ビーム軸を中心とした回転ができるようになって
いて、入射X線に対する入射角を変化させるために傾斜
させることができるようになっている。試料からのエネ
ルギ角度反射X線110は散乱X線除去用スリット11
1を通過させた後、例えば、フォトダイオードアレイの
ような一次元検出器112によってX線強度を計測す
る。検出器112の入射窓を充分大きく取っておけば、
検出器112を動かさなくても試料18で反射したX線
110を測定できる。試料室113と検出器112は測
定条件に応じて、装置架台上をX線ビーム水平方向ある
いは垂直方向に移動することができる。
【0015】また図には示していないが試料室内部には
例えばスパッタリング、CVD等の成膜手段を有し、成
膜しながらの測定、あるいは試料表面を削りながらの測
定が可能である。
例えばスパッタリング、CVD等の成膜手段を有し、成
膜しながらの測定、あるいは試料表面を削りながらの測
定が可能である。
【0016】図2は本発明装置の湾曲型ポリクロ結晶を
用いたエネルギ角度分散型X線吸収微細構造測定装置の
原理を示す図である。広いエネルギ成分を持つ入射X線
21の中から、特定の波長λ(nm)あるいはエネルギ
−E(eV)の光子のみを選択し単色化するためには、
Braggの法則として知られる数1または数2に従っ
て分光結晶の回折角(θ)を設定する。ここで、dは分
光結晶の回折面の面間隔(nm)である。
用いたエネルギ角度分散型X線吸収微細構造測定装置の
原理を示す図である。広いエネルギ成分を持つ入射X線
21の中から、特定の波長λ(nm)あるいはエネルギ
−E(eV)の光子のみを選択し単色化するためには、
Braggの法則として知られる数1または数2に従っ
て分光結晶の回折角(θ)を設定する。ここで、dは分
光結晶の回折面の面間隔(nm)である。
【0017】
【数1】
【0018】
【数2】
【0019】本実施例の様に分光結晶を湾曲型ポリクロ
結晶とすると分光結晶へ入射する入射X線21の位置に
よって回折角(θ)22は異なる。回折角の異なる、あ
るいは異なるエネルギを持つX線を測定試料上で収束さ
せると、X線は再び任意の角度で分散し検出器23に到
達する。従って、一次元検出器を用いて検出器の各チャ
ンネルのX線強度を測定することによって、一度に広い
エネルギ範囲のX線吸収微細構造のスペクトルの測定が
できる。数3は湾曲型ポリクロ結晶の回折角(θ)と検
出器のチャンネル(n)との関係を示したものである。
結晶とすると分光結晶へ入射する入射X線21の位置に
よって回折角(θ)22は異なる。回折角の異なる、あ
るいは異なるエネルギを持つX線を測定試料上で収束さ
せると、X線は再び任意の角度で分散し検出器23に到
達する。従って、一次元検出器を用いて検出器の各チャ
ンネルのX線強度を測定することによって、一度に広い
エネルギ範囲のX線吸収微細構造のスペクトルの測定が
できる。数3は湾曲型ポリクロ結晶の回折角(θ)と検
出器のチャンネル(n)との関係を示したものである。
【0020】
【数3】
【0021】ただし、θBは湾曲型ポリクロ結晶の中心
位置での回折角、Lは検出器の受光部の水平幅、lは試
料上の焦点から検出器までの距離、Nは検出器の総チャ
ンネル数である。ここでまた一次元検出器を用いなくて
も、例えばシンチレーションカウンタ検出器の受光面の
前にスリットを設け、受光面の前を一定の速度でスリッ
トを走査することで、疑似的な一次元検出器としたもの
を用いてもよい。
位置での回折角、Lは検出器の受光部の水平幅、lは試
料上の焦点から検出器までの距離、Nは検出器の総チャ
ンネル数である。ここでまた一次元検出器を用いなくて
も、例えばシンチレーションカウンタ検出器の受光面の
前にスリットを設け、受光面の前を一定の速度でスリッ
トを走査することで、疑似的な一次元検出器としたもの
を用いてもよい。
【0022】また目的のエネルギ帯域に応じて分光ポリ
クロ結晶の交換が可能である。本実施例ではSi(31
1)湾曲型ポリクロ結晶を使用しているが、目的のエネ
ルギ帯域に応じて例えばSi(111)他の湾曲型ポリ
クロ結晶、あるいは多層反射膜等を使用しても良い。
クロ結晶の交換が可能である。本実施例ではSi(31
1)湾曲型ポリクロ結晶を使用しているが、目的のエネ
ルギ帯域に応じて例えばSi(111)他の湾曲型ポリ
クロ結晶、あるいは多層反射膜等を使用しても良い。
【0023】X線吸収微細構造のスペクトルの質に直接
関係する、エネルギ分解能は、光源となるX線の発散角
(数4)、検出器の空間分解能(数5)、それぞれのポ
リクロ結晶が持つ固有の角度分解能(数6)に依存す
る。
関係する、エネルギ分解能は、光源となるX線の発散角
(数4)、検出器の空間分解能(数5)、それぞれのポ
リクロ結晶が持つ固有の角度分解能(数6)に依存す
る。
【0024】
【数4】
【0025】
【数5】
【0026】
【数6】
【0027】
【数7】
【0028】なお総合的なエネルギ分解能は数7に従っ
て決定される。ここでpはX線源と結晶間の距離、qは
結晶と試料上の焦点との距離、dは試料上の焦点と検出
器の距離、Rは湾曲型結晶の曲率半径、ΔSはX線ビー
ムの幅を示す。
て決定される。ここでpはX線源と結晶間の距離、qは
結晶と試料上の焦点との距離、dは試料上の焦点と検出
器の距離、Rは湾曲型結晶の曲率半径、ΔSはX線ビー
ムの幅を示す。
【0029】図3は種々の測定条件でのエネルギ分解能
の変化を示したものである。
の変化を示したものである。
【0030】次にX線の反射率を測定することによって
得られる吸収微細構造の原理について簡単に説明する。
得られる吸収微細構造の原理について簡単に説明する。
【0031】X線の反射率による吸収微細構造では試料
表面に含まれる原子の吸収端より高エネルギ側でX線の
異常分散による振動が生じる。この振動構造がX線吸収
微細構造にあたる情報を含んでいる。
表面に含まれる原子の吸収端より高エネルギ側でX線の
異常分散による振動が生じる。この振動構造がX線吸収
微細構造にあたる情報を含んでいる。
【0032】ここで試料の複素屈折率nは数8、数9、
数10で表すことができる。なおδは屈折率の実部を、
βは屈折率の虚部を、μは線吸収係数を、λは波長を示
す。
数10で表すことができる。なおδは屈折率の実部を、
βは屈折率の虚部を、μは線吸収係数を、λは波長を示
す。
【0033】
【数8】
【0034】
【数9】
【0035】
【数10】
【0036】この時、反射率(R)はフレネルの公式か
ら数11で与えられる。
ら数11で与えられる。
【0037】ここで入射角をφ、全反射臨界角をφcと
し、X=φ/φc、Y=B/δとおいてX<<1とする
と、数11は近似的に数12のようにあらわすことがで
きる。
し、X=φ/φc、Y=B/δとおいてX<<1とする
と、数11は近似的に数12のようにあらわすことがで
きる。
【0038】
【数11】
【0039】
【数12】
【0040】数12をもとにβについて求めると数13
のように表される。
のように表される。
【0041】
【数13】
【0042】すなわち、Rはβとδの関数になるが、こ
の時のδは入射光の波長あるいはエネルギに対して単調
に変化する。つまり振動構造には寄与しないと仮定する
と、Rの振動構造はβの振動構造で与えられる。
の時のδは入射光の波長あるいはエネルギに対して単調
に変化する。つまり振動構造には寄与しないと仮定する
と、Rの振動構造はβの振動構造で与えられる。
【0043】そこで、数10と数13の関係から、数1
4のように表されるμの振動構造からX線吸収微細構造
を求めることとした。
4のように表されるμの振動構造からX線吸収微細構造
を求めることとした。
【0044】
【数14】
【0045】この様に実際に測定する反射率Rから透過
法や蛍光法と同様な方法でX線吸収微細構造の振動を抽
出し、原子間距離などの構造パラメータを求めることが
できる。
法や蛍光法と同様な方法でX線吸収微細構造の振動を抽
出し、原子間距離などの構造パラメータを求めることが
できる。
【0046】次に本実施例を用いたX線入射角度の設定
は以下の手順によって行った。
は以下の手順によって行った。
【0047】(1)試料へのX線入射角度を0.1〜
0.3度に設定し測定試料のX線吸収端エネルギを決定
する。
0.3度に設定し測定試料のX線吸収端エネルギを決定
する。
【0048】(2)X線吸収端エネルギよりも高エネル
ギ側(〜100eV)における反射率のX線入射角度依
存性を計測するため、試料台を一定の例えば0.01度
ステップで0度〜1度程度までスキャンし、反射率曲線
を求める。
ギ側(〜100eV)における反射率のX線入射角度依
存性を計測するため、試料台を一定の例えば0.01度
ステップで0度〜1度程度までスキャンし、反射率曲線
を求める。
【0049】(3)得られた反射率曲線から反射率が
0.5となる角度を全反射臨界角とする。
0.5となる角度を全反射臨界角とする。
【0050】(4)全反射臨界角より小さい角度で反射
率が0.6〜0.8になる角度を全反射角とし試料台を
設定する。
率が0.6〜0.8になる角度を全反射角とし試料台を
設定する。
【0051】以上のX線入射角度設定は、本実施例の測
定装置に設けられたコンピュータによって自動設定して
いる。このX線入射角度設定は、測定の前に一度設定し
ておけばよく、試料を変更しないかぎり、再設定の必要
はない。
定装置に設けられたコンピュータによって自動設定して
いる。このX線入射角度設定は、測定の前に一度設定し
ておけばよく、試料を変更しないかぎり、再設定の必要
はない。
【0052】次に本実施例を用いて測定した、基板上に
成膜したPb(Zr,Ti)O3薄膜試料のX線吸収微
細構造のスペクトルの例を図4に示す。測定エネルギ範
囲は12.98〜13.44keVとして、測定時間は
1秒とした。図5にX線吸収微細構造スペクトルから得た
動径分布関数を示す。0.25nm,0.28nm,0.32nmのピークは
Pb(Zr,Ti)O3のPb−O距離と一致する。図6
は動径分布関数を数値解析したPbの第一近接原子間距
離であるPb−O距離を示す。また2時間かけて測定し
た蛍光法の値も同時に示す。
成膜したPb(Zr,Ti)O3薄膜試料のX線吸収微
細構造のスペクトルの例を図4に示す。測定エネルギ範
囲は12.98〜13.44keVとして、測定時間は
1秒とした。図5にX線吸収微細構造スペクトルから得た
動径分布関数を示す。0.25nm,0.28nm,0.32nmのピークは
Pb(Zr,Ti)O3のPb−O距離と一致する。図6
は動径分布関数を数値解析したPbの第一近接原子間距
離であるPb−O距離を示す。また2時間かけて測定し
た蛍光法の値も同時に示す。
【0053】上記の結果より、本実施例によるエネルギ
角度分散型全反射X線分析装置を用いてX線吸収微細構
造を測定した場合、数100〜数1000分の1の測定
時間で蛍光法と同等の解析結果が得られることがわかっ
た。
角度分散型全反射X線分析装置を用いてX線吸収微細構
造を測定した場合、数100〜数1000分の1の測定
時間で蛍光法と同等の解析結果が得られることがわかっ
た。
【0054】
【発明の効果】湾曲型ポリクロ結晶を用いたエネルギ角
度分散型で、X線反射率のエネルギ依存性を測定するX
線吸収微細構造測定装置としたため、基板上に成膜した
薄膜試料であっても蛍光法の数100〜数1000分の
1の測定時間で、蛍光法と同水準の高精度な原子間距離
等の構造パラメータの決定ができる。
度分散型で、X線反射率のエネルギ依存性を測定するX
線吸収微細構造測定装置としたため、基板上に成膜した
薄膜試料であっても蛍光法の数100〜数1000分の
1の測定時間で、蛍光法と同水準の高精度な原子間距離
等の構造パラメータの決定ができる。
【0055】さらに、成膜装置を試料室内に収めたた
め、成膜しながらの測定及び構造解析が可能になり、基
板と薄膜との界面構造あるいは薄膜の構造について成膜
初期段階から連続的に検討することができる。
め、成膜しながらの測定及び構造解析が可能になり、基
板と薄膜との界面構造あるいは薄膜の構造について成膜
初期段階から連続的に検討することができる。
【図1】本発明の実施例であるエネルギ角度分散型全反
射X線分析装置の概要を示す側面図。
射X線分析装置の概要を示す側面図。
【図2】本発明の実施例である湾曲型ポリクロ結晶を用
いたエネルギ角度分散型X線吸収微細構造測定装置の原
理を示す説明図。
いたエネルギ角度分散型X線吸収微細構造測定装置の原
理を示す説明図。
【図3】本発明の実施例である種々の測定条件でのエネ
ルギ分解能の変化を示した説明図。
ルギ分解能の変化を示した説明図。
【図4】本発明の実施例である基板上に成膜したPb
(Zr,Ti)O3薄膜試料のX線吸収微細構造のスペ
クトルの特性図。
(Zr,Ti)O3薄膜試料のX線吸収微細構造のスペ
クトルの特性図。
【図5】本発明の実施例である基板上に成膜したPb
(Zr,Ti)O3薄膜試料のX線吸収微細構造スペク
トルから得た動径分布関数を示す特性図。
(Zr,Ti)O3薄膜試料のX線吸収微細構造スペク
トルから得た動径分布関数を示す特性図。
【図6】本発明の実施例である基板上に成膜したPb
(Zr,Ti)O3薄膜試料の動径分布関数を数値解析
したPbの第一近接原子間距離であるPb−O距離を示
す説明図。
(Zr,Ti)O3薄膜試料の動径分布関数を数値解析
したPbの第一近接原子間距離であるPb−O距離を示
す説明図。
11…X線源、 12…白色X線、 13…スリット、 14…全反射ミラー、 15…湾曲型ポリクロ結晶、 16…エネルギ角度分散X線、 17…スリット、 18…試料、 19…試料台、 110…反射X線、 111…スリット、 112…一次元検出器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末永 和文 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】X線源からのX線を、湾曲型ポリクロ結晶
に入射させ、エネルギ角度分散させたX線を試料上に焦
点をあわせて入射し、前記試料からのエネルギ角度分散
したX線を、X線検出器で計測するエネルギ角度分散型
X線吸収微細構造測定装置において、前記試料への入射
X線を所定の角度で入射させ、試料台上の測定試料から
の反射X線を計測することにより、X線反射率のエネル
ギ依存性によってX線吸収微細構造を測定することを特
徴とするエネルギ角度分散型全反射X線分析装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記測定試料の種類に
応じて、解析精度が最も高くなるように、X線入射角度
を自動的に決定する手段を設けているエネルギ角度分散
型全反射X線分析装置。 - 【請求項3】請求項1において、試料台を前記X線ビー
ム軸に対し傾斜する手段と、前記X線ビーム軸中心に回
転移動できる手段と、上下移動できる手段を設け、試料
へのX線の入射角度を任意に設定する機構を設けている
エネルギ角度分散型全反射X線分析装置。 - 【請求項4】請求項1において、前記試料台を成膜手段
を有する容器内に納め、必要に応じて薄膜試料を成膜す
る成膜装置を備えたエネルギ角度分散型全反射X線分析
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7188775A JPH0933451A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | エネルギ角度分散型全反射x線分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7188775A JPH0933451A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | エネルギ角度分散型全反射x線分析装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0933451A true JPH0933451A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16229575
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7188775A Pending JPH0933451A (ja) | 1995-07-25 | 1995-07-25 | エネルギ角度分散型全反射x線分析装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0933451A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002031523A (ja) * | 2000-05-10 | 2002-01-31 | Rigaku Corp | 薄膜測定装置、薄膜測定方法、および薄膜形成システム |
| JP2006266829A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Daihatsu Motor Co Ltd | X線吸収微細構造分析方法およびその分析装置 |
| US7209542B2 (en) | 2004-12-14 | 2007-04-24 | Korea Basic Science Institute | Simultaneous measurement of the reflectivity of X-ray with different orders of reflections and apparatus for measurement thereof |
| JP2008170236A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | High Energy Accelerator Research Organization | X線及び中性子線の反射率曲線測定方法及び測定装置 |
-
1995
- 1995-07-25 JP JP7188775A patent/JPH0933451A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002031523A (ja) * | 2000-05-10 | 2002-01-31 | Rigaku Corp | 薄膜測定装置、薄膜測定方法、および薄膜形成システム |
| US7209542B2 (en) | 2004-12-14 | 2007-04-24 | Korea Basic Science Institute | Simultaneous measurement of the reflectivity of X-ray with different orders of reflections and apparatus for measurement thereof |
| JP2006266829A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Daihatsu Motor Co Ltd | X線吸収微細構造分析方法およびその分析装置 |
| JP2008170236A (ja) * | 2007-01-10 | 2008-07-24 | High Energy Accelerator Research Organization | X線及び中性子線の反射率曲線測定方法及び測定装置 |
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