JPH0933815A - 光情報検出デバイスおよびこれを用いたモード干渉型レーザ走査顕微鏡 - Google Patents

光情報検出デバイスおよびこれを用いたモード干渉型レーザ走査顕微鏡

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JPH0933815A
JPH0933815A JP7182816A JP18281695A JPH0933815A JP H0933815 A JPH0933815 A JP H0933815A JP 7182816 A JP7182816 A JP 7182816A JP 18281695 A JP18281695 A JP 18281695A JP H0933815 A JPH0933815 A JP H0933815A
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JP
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optical waveguide
light
optical
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double
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Application number
JP7182816A
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English (en)
Inventor
Takashi Shionoya
孝 塩野谷
Yutaka Iwasaki
豊 岩崎
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】モード干渉を用いて光情報を検出するデバイス
であって、照明光を0次モードのみで伝搬して出射する
ことのでき、製造が容易なデバイスを提供する。 【構成】検出すべき光を伝搬するためのダブルモード光
導波路202と、ダブルモード光導波路を伝搬してきた
検出すべき光の強度分布の対称性を検出するための検出
手段223とを有する。検出手段は、ダブルモード光導
波路202を伝搬してきた光を2方向に分岐する分岐部
206と、分岐された光を伝搬するための検出用第1光
導波路207および第2光導波路208と、光検出器2
09、210とを有する。検出用第1および第2光導波
路208、209には、それぞれ、分岐部206に向か
って、照明光を入射するための照明手段213、214
が取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダブルモード光導
波路の0次モード光および1次モード光の干渉を利用す
ることによってダブルモード光導波路に入射する光の情
報を検出する光情報検出装置、ならびに、これを用いた
モード干渉型レーザ走査顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】光導波路を全く新しい分野へ応用したも
のとして、ダブルモード光導波路におけるモード干渉現
象を利用した光情報検出装置があり、様々な応用分野が
考えられる有用なデバイスとして各方面の注目を集めて
いる。その基本原理およびモード干渉型レーザ走査顕微
鏡への応用については、H.Ooki and J.Iwasaki,Opt.Com
mun. 85(1991)177-182および特開平4-208913号公報及び
特開平4-296810号公報に詳述されている。また、光ピッ
クアップへの応用については、特開平4-252444号公報に
詳述されている。
【0003】これらの公報に詳述されているモード干渉
型レーザ走査顕微鏡の構成および動作についてを図4を
用いて説明する。
【0004】このモード干渉型レーザ走査顕微鏡の光情
報検出デバイス部分は、光導波路によって構成されてい
る。この光導波路は、スポット像位置に端面305を持
つダブルモード光導波路304と、分岐部303と、ダ
ブルモード光導波路に分岐部を介して接続されている3
本のシングルモード光導波路302、309、310と
から構成される。
【0005】3本のシングルモード光導波路302、3
09、310のうち両脇の2本のシングルモード光導波
路309、310は、ダブルモード光導波路304を伝
搬する光の強度分布を検出するための光導波路であり、
その端面には光検出器311、312がそれぞれ配置さ
れている。また、中央のシングルモード光導波路302
は被検物体に照射する光を伝搬するために用いられ、そ
の端面には、光源301が配置されている。
【0006】また、中央のシングルモード光導波路30
2の中心線は、ダブルモード光導波路304の中心線と
一致するように配置されている。
【0007】光源301から出射された照明光は、中央
のシングルモード光導波路302を伝搬し、さらにダブ
ルモード光導波路304を伝搬し、ダブルモード光導波
路304の端面305から出射される。中央のシングル
モード光導波路302の中心線とダブルモード光導波路
304の中心線とが一致するように構成されているた
め、中央のシングルモード光導波路302からダブルモ
ード光導波路304へ入射する光は、ダブルモード光導
波路304で0次モード光のみを励振する。従って、ダ
ブルモード光導波路304の端面305から出射される
光は、シングルモード状態となる。
【0008】端面305から出射された光は、集光光学
系307によって集光され、被検物体308上に照射さ
れる。被検物体308からの反射光は、集光光学系30
7によってダブルモード光導波路304の端面305に
集光され、ダブルモード光導波路304を伝搬する。こ
こでダブルモード光導波路304の入射端がピンホール
と同様の働きをするため、この顕微鏡はコンフォーカル
レーザ走査顕微鏡となる。
【0009】ダブルモード光導波路304を伝搬する反
射光は、分岐部303でシングルモード光導波路30
9、310、302に分岐される。両脇の2本のシング
ルモード光導波路309、310を伝搬した光は、光検
出器311、312で検出される。
【0010】上記の場合に、被検物体308のレーザ光
が照射されている領域に段差または反射率の変化がある
と、その変化に応じて、被検物体308から反射する光
も位相分布に傾斜が生じるか、または、振幅分布が非対
称になる。従って、ダブルモード光導波路304に入射
する光の位相分布の傾斜、または、振幅分布の非対称を
検出(情報検出)することにより被検物体の段差または
反射率の変化を観察することができる。
【0011】位相分布に傾斜、または、振幅分布に非対
称がある光が、ダブルモード光導波路304に入射する
と、ダブルモード光導波路304では0次モード光以外
に1次モード光が励振される。そのため、両モード光の
干渉によりダブルモード光導波路304内を伝搬する光
の強度分布は変化する。ダブルモード光導波路304を
伝搬する光は、分岐部303で3本のシングルモード光
導波路302、309、310に分岐され、2本のシン
グルモード光導波路309、310を伝搬した光は、2
つの光検出器311、312で検出される。その後、光
検出器311、312からの2つの信号の差を差動検出
器313でとる。つまり、ダブルモード光導波路304
を伝搬する光の強度分布の変化は差動検出器313から
の差動信号によって検出することができる。この差動信
号から被検物体308の微小な段差(位相情報)または
反射率変化(振幅情報)は検知される。
【0012】ここで、ダブルモード光導波路を伝搬する
0次モードと1次モード光の位相差が180゜となる長
さ(完全結合長)をLcとし、ダブルモード領域の長さ
をLとすると、
【0013】
【数1】 L=Lc(2m+1)/2 (m=0、1、2、・・・)・・・(1) となるとき、被検物体の段差による反射光の位相分布の
情報(位相情報)のみが検出され、
【0014】
【数2】 L=mLc (m=1、2、・・・) ・・・(2) となるとき、被検物体の透過率や反射率による反射光の
振幅分布の情報(振幅情報)のみが検出され、また、ダ
ブルモード領域の長さを(1)、(2)式以外の任意の
長さにすると、位相分布の情報(位相情報)と振幅分布
の情報(振幅情報)との両者を、任意の割合で検出する
ことができる。この構成はモード干渉系となる。
【0015】ここで、ダブルモード領域の長さとは、ダ
ブルモードで光が伝搬する実質的長さである。例えば、
図4のようにダブルモード光導波路304に分岐部30
3で3本のシングルモード光導波路302、309、3
10が接続されている場合、3本のシングルモード光導
波路302、309、310の間隔が近接している領域
では、3本のシングルモード光導波路の間で結合が起こ
り、この領域では光がダブルモードで伝搬することがあ
る。従って、ダブルモード領域の長さは、ダブルモード
光導波路304の長さとは一致しない場合がある。よっ
て、光が実質的にダブルモードで伝搬している長さを、
(数1)、(数2)を用いて定める。
【0016】また、図4のように、光導波路を作製する
基板にLiNbO3等の電気光学効果を有する材料を用
いた場合、ダブルモード光導波路304の近傍にバッフ
ァ層を介して電極314を配置し、この電極から電界を
印加することにより、上記した完全結合長の長さを変化
させることができる。つまり、電極314に印加する電
圧を制御することによって、ダブルモード領域の長さが
一定であっても被検物体の位相情報、振幅情報及び位相
情報と振幅情報を任意に観察することができる。
【0017】上述のように図4のモード干渉型レーザ走
査顕微鏡では、中央のシングルモード光導波路の中心線
と、ダブルモード光導波路の中心線とが一致するような
位置関係にすることによって、中央のシングルモード光
導波路からダブルモード光導波路へ入射する光に、ダブ
ルモード光導波路での0次モード光のみを励振させる構
成になっている。
【0018】しかしながら、中央のシングルモード光導
波路の中心線とダブルモード光導波路の中心線とが完全
に一致するように光導波路を製造するのは製造プロセス
上困難である。
【0019】光導波路を作製する際、中心線がずれた
り、分岐領域部分が中心対称でなく非対称になったり、
ダブルモード光導波路の屈折率分布に片寄りが生じたり
すると、ダブルモード領域内に0次モード光の他に1次
モード光も励振されてしまう可能性がある。1次モード
光が励振された場合には、シングルモード状態でないた
め、被検物体の反射光から、被検物体の微視的な傾斜を
検出することができなくなる。そのため、光導波路を高
精度に製作しなければならず、高価な装置になるという
問題点があった。
【0020】この問題点を解決するため特開平6-160718
号公報に記載されているモード干渉型レーザ走査顕微鏡
は、図4のダブルモード光導波路304を、屈折率に異
方性を有する材料によって形成し、直線偏光の照明光の
偏光方向に対しては、シングルモード光導波路、被検物
体308からの照明光の偏光方向と直交する直線偏光の
反射光に対しては、ダブルモード光導波路となるように
構成することを提案している。これにより、シングルモ
ード光導波路302の中心線が、ダブルモード光導波路
304の中心線と完全に一致していなくとも、照明光を
0次モードのみで伝搬させて、端面305から出射させ
ることができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平6−160718号公報記載の構成は、照明光の
偏光に対してシングルモード、それに直交する反射光の
偏光に対してダブルモードとなる光導波路を作製するた
めの製造工程が複雑であり、製造に時間がかかり、製造
コストが高くなるという問題があった。
【0022】本発明の目的は、モード干渉を用いて光情
報を検出するデバイスであって、照明光を0次モードの
みで伝搬して出射することのでき、製造が容易なデバイ
スを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、検出すべき光を伝搬するためのダ
ブルモード光導波路と、前記ダブルモード光導波路を伝
搬してきた検出すべき光の強度分布の対称性を検出する
ための検出手段とを有し、前記検出手段は、前記ダブル
モード光導波路を伝搬してきた光を2方向に分岐する分
岐部と、前記分岐部によって分岐された光を伝搬するた
めの検出用第1光導波路および第2光導波路と、前記検
出用第1および第2光導波路を伝搬する光の強度差を検
出する光検出器とを有し、前記検出用第1および第2光
導波路には、それぞれ、前記分岐部に向かって、照明光
を入射するための照明手段が取り付けられていることを
特徴とする光情報検出デバイスが提供される。
【0024】本発明の構成によれば、照明光は、検出用
第1および第2光導波路をそれぞれ伝搬して、分岐部か
らダブルモード光導波路に入射する。このとき、検出用
第1光導波路から分岐部に到達した光の位相と強度と
が、検出用第2光導波路から分岐部に到達した光の位相
と強度とに、一致するように、照明手段が光を入射させ
る。これにより、照明光は、ダブルモード光導波路を0
次モードのみで伝搬する。
【0025】この作用を図2(a)、(b)を用いて、
具体的に説明する。
【0026】図2(a)に示したように、ダブルモード
光導波路506に接続された分岐部503に2本のシン
グルモード光導波路501、507が接続されている構
成において、シングルモード光導波路501のみから光
502が入射したとき、分岐点503の近傍では0次モ
ード光504及び1次モード光505が励振され、両モ
ードの光504、505がダブルモード光導波路506
を伝搬していく。
【0027】これに対し、図2(b)のように、シング
ルモード光導波路501およびシングルモード光導波路
507から振幅の等しい光502、508が同相で入射
したときには、分岐部503では、0次モード光504
は同相で励振されるが、シングルモード光導波路501
を伝搬した光502による1次モード光505とシング
ルモード光導波路507を伝搬した光508による1次
モード光509は、互いに逆相となり、打ち消しあう。
結果としてこの場合には、0次モード光504のみが分
岐部503で発生し、そのままダブルモード光導波路5
06を伝搬していく。この原理については、「光集積回
路」西原他著(オーム社)に記述されている。
【0028】したがって、本発明の構成において、照明
手段が、同強度、同位相の2つの光を検出用光導波路か
ら分岐部に入射させることにより、ダブルモード光導波
路には0次モード光のみを伝搬させることができる。ま
た、ダブルモード光導波路を照明光とは逆方向に伝搬し
た検出すべき光ついては、従来と同じように、分岐部に
よって2方向に分岐され、これらの光量を検出すること
により検出すべき光の対称性を検出できる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を用いて説明する。
【0030】まず、本発明の第1の実施の形態の光情報
検出デバイスについて、図5を用いて説明する。
【0031】図5に示した光情報検出デバイスは、光フ
ァイバー部223とチャネル光導波路部224とにより
構成される。
【0032】チャネル光導波路部224は、電気光学効
果を有する基板201に、ダブルモードチャネル光導波
路202が形成された構成である。ダブルモードチャネ
ル光導波路202は、直線状に形成されている。基板2
01は、ニオブ酸リチウム結晶である。ダブルモードチ
ャネル光導波路202は、基板201にチタンを熱拡散
させることにより形成されている。
【0033】また、この基板201上には、図示してい
ない酸化珪素のバッファ層を介して、アルミによる電極
203,204が形成されている。この電極203,2
04に電圧を印加することによって、ダブルモードチャ
ネル光導波路202の0次モードと1次モードの間の完
全結合長を変化させることができる。
【0034】ダブルモードチャネル光導波路202の出
射端には、光ファイバー部223のダブルモード光ファ
イバー205の一端が、結合効率が最大になるように接
続されている。光ファイバー223は、このダブルモー
ド光ファバー205と、ダブルモード光ファイバー20
5を伝搬してきた光を2分岐する分岐領域206と、分
岐領域206により2分岐された光をそれぞれ伝搬する
ための2本のシングルモード光ファイバー207,20
8とを有している。
【0035】また、シングルモード光ファイバー20
7、208には、これらをそれぞれ更に2分岐する分岐
領域215、216が接続されている。分岐領域215
には、シングルモード光ファイバー221、213が接
続されている。分岐領域216には、シングルモード光
ファイバー214、222が接続されている。これらの
4本のシングルモード光ファイバーのうち2本のシング
ルモード光ファイバー212、213は、結合領域21
2により、1本のシングルモード光ファイバー217に
接続されている。結合領域212は、シングルモード光
ファイバー217を伝搬してきた光を、光強度比1:1
でシングルモード光ファイバー213、214に分配す
るいわゆる3dB分配器である。
【0036】また、シングルモード光ファイバー213
には、伝搬する光の位相をシフトさせるための位相シフ
タ221が接続されている。位相シフタ221は、円柱
形のピエゾ素子に光ファイバーを巻き付け、ピエゾ素子
に電圧を印加して直径を大きくし、光ファイバーの長さ
を長くすることにより、位相をシフトさせるものを用い
ている。
【0037】シングルモード光ファイバー217の端面
には、光源211が結合されている。
【0038】また、残りの2本のシングルモード光ファ
イバー221、222の端面には、それぞれ、検出器2
09,210が結合されている。
【0039】ダブルモードチャネル光導波路202とダ
ブルモード光ファイバー205とは、0次モードと1次
モードについての透過屈折率およびモード形状が近くな
るように設計する。
【0040】図5の光情報検出デバイスの動作について
説明する。
【0041】図5の光情報検出デバイスは、チャネル光
導波路202から情報を検出すべき被検物体に向けて、
照明光を出射し、その反射光を再びチャネル光導波路2
02に入射させるものである。
【0042】光源211から出射された光は、光ファイ
バー217を0次モードで伝搬し、結合領域212で、
2本の照明用の光ファイバー213,214に光量が等
しくなるように等分配される。
【0043】光ファイバー213,214を通った光
は、それぞれ分岐領域215,216、および、光ファ
イバー207,208を通って、分岐領域206で、ダ
ブルモード光ファイバー205に入射する。この時、2
つの光ファイバー207,208を通ってきた光の位相
および強度に違いがあると、ダブルモード光ファイバー
205には、0次モード光の他に1次モード光も励振さ
れるが、両者の光の位相および強度が一致していると、
ダブルモード光ファイバー205には、0次モードのみ
励振される。
【0044】図5の構成では、結合領域212が、分岐
光強度が1:1となるように分岐しているため、分岐領
域206に入射する光強度が一致している。また、位相
に関しては、照明用光ファイバー213に位相変調器2
21が設けられているため、この位相変調器221によ
り、照明用光ファイバー213を通る光の位相を変化さ
せることにより、分岐領域206に入射する位相を一致
させることができる。したがって、分岐領域206に入
射する光の位相と強度を一致させて、ダブルモード光フ
ァイバー205に0次モード光のみが励振するようにす
ることができる。
【0045】この0次モード光は、ダブルモード光ファ
イバー205に接続されたダブルモードチャネル光導波
路202に、0次モード光のみを励振し、それが照明光
となって、ダブルモードチャネル光導波路202の端面
から被検物体に出射される。
【0046】被検物体からの反射光は、ダブルモードチ
ャネル光導波路202の端面から入射する。照明光の出
射位置は、ダブルモードチャネル光導波路202の入射
位置と同じであり、しかも0次モードの界分布に基づく
対称な界分布であるので、疑似信号を発生させることは
ない。したがって、被検物体の反射率の分布や傾斜等に
より、検出すべき光の振幅や位相に非対称性がある場合
には、その非対称性に対応して、ダブルモードチャネル
光導波路202に0次モードと1次モードとが励振され
る。両モードは、モード干渉しながらダブルモードチャ
ネル光導波路202を伝搬する。ダブルモードチャネル
光導波路202を伝搬した光は、ここでダブルモード光
ファイバー205内を励振する。この時、ダブルモード
チャネル光導波路202とダブルモード光ファイバー2
05との間で、0次モードと1次モードについての等価
屈折率およびモード形状を近づけてあるため、ダブルモ
ードチャネル光導波路202からダブルモード光ファイ
バー205への光の移行が、効率よく行える。
【0047】ダブルモード光ファイバー205を励振し
た光は、分岐領域206に達した際の非対称性に応じ
て、分岐領域206で2本のシングルモード光ファイバ
ー207、208に分配される。光ファイバー207を
伝搬した光は、分岐領域215で、更に、光ファイバー
221、213に等分配される。光ファイバー208を
伝搬した光は、分岐領域216で、更に、光ファイバー
214、222に等分配される。光ファイバー221、
222を伝搬した光は、出射端に設けられた光検出器2
09、210で光量がそれぞれ検出される。光検出器2
09、210の出力信号を電気的に比較することによ
り、ダブルモードチャネル光導波路202に入射した光
の位相分布や振幅分布を検出することができる。これに
より、被検物体の反射率分布や傾斜情報を検出すること
ができる。
【0048】このとき、電極203、204に印加する
電圧により、位相分布のみ、振幅分布のみ、または、位
相分布と振幅分布とが任意の割合で混じった情報を検出
することができる。ダブルモードチャネル光導波路20
2の長さをL1、電圧印加時の完全結合長をLc1とし、
光ファイバー223のうちでダブルモードで光が伝搬す
る長さをL2、完全結合長をLc2とすると、振幅分布の
みを検出する場合には、 L1/Lc1+L2/Lc2=m (m=1,2,
・・・) 位相分布のみを検出する場合には、 L1/Lc1+L2/Lc2=n+1/2 (n=0,1,
2,・・・) を満たすように、電圧を印加して完全結合長Lc1を変化
させる。また、振幅分布および位相分布が混じった情報
を検出するときには、上式の間の任意のLc1になるよう
に、電圧を印加する。
【0049】この様に、図5の形態では、ダブルモード
光ファイバー205を分岐部206によって2分岐し、
照明光を、この分岐部206から位相および強度が一致
した2つの光を入射することにより、ダブルモード光フ
ァイバー205を0次モード光のみを励振することがで
きる。また、被検物体の反射光は、ダブルモード光ファ
イバー205を伝搬した後、分岐部206で2分岐する
ことにより、その非対称性を検出することができる。
【0050】また、このような構成により、本実施の形
態では、照明光を0次モードのみで伝搬することができ
る。光ファイバーの分岐部は、チャネル光導波路等の分
岐部よりも、容易に精度良く製造できるため、低コスト
な情報検出デバイスが提供できる。
【0051】また、本実施の形態では、モード干渉のた
めのダブルモード光導波路の一部を、電気光学効果を有
する基板201上にダブルモードチャネル光導波路20
2として設け、しかも、モード干渉による干渉光の対称
性を検出するための構成、及び、照明光を0次モードで
伝搬させるための構成を光ファイバー部223に配置し
ている。
【0052】光ファイバーは、チャネル光導波路と比較
して、伝搬損失が小さく、分岐や湾曲による損失も小さ
いため、図5のような構成にすることにより、伝搬損失
を減らすことが可能である。
【0053】また、ダブルモード光導波路の一部は、チ
ャネル光導波路202であるため、電気光学効果を有す
る基板201上に形成された電極203、204を介し
て電圧の印加が行えるため、完全結合長を変化させるこ
とができ、検出したい情報を効率よく検出することがで
きる。
【0054】また、図5の構成において、光ファイバー
207、208に公知の外部素子のモードスプリッタを
取り付けることも可能である。モードスプリッタを取り
付けた場合には、照明光と反射光とを異なる偏光方向に
しておくことにより、反射光を、検出器209、210
に接続された光ファイバー221、222のみに伝搬さ
せ、光源211の方に伝搬するのを防ぐことが可能であ
る。
【0055】また、本実施の形態では、結合領域212
として、3dB分配器を用いたが、公知の外部素子のパ
ワー分配器を取り付ける構成にすることもできる。パワ
ー分配器を取り付けた場合には、結合領域212で分配
された光が分岐領域206で結合するまでの光ファイバ
ー213、207の伝搬損失が、光ファイバー214、
208の伝搬損失と一致していない場合であっても、分
配比を変えることにより分岐領域206に入射する光の
強度を完全に一致させることが可能になる。
【0056】更に、本実施の形態では、位相シフタ22
1を配置しているが必ずしも配置する必要はない。照明
光が結合領域212で分配され、分岐領域206で結合
するまでの2つの光ファイバーの光路長が完全に一致す
るように製造できる場合には、位相シフタ221を取り
付けない構成することも可能である。
【0057】また、本実施の形態では、ダブルモード光
ファイバー205にチャネル光導波路202を接続する
ことにより、チャネル光導波路の電気光学効果を利用し
て0次モードと1次モードの完全結合長を変化させた
が、チャネル光導波路を用いない構成にすることもでき
る。この場合には、ダブルモード光ファイバー205
に、位相シフタ221と同様の構成の位相シフタを取り
付けることにより、ダブルモード光ファイバーの光路長
を変化させ、位相情報や振幅情報を任意の割合で検出す
ることが可能になる。
【0058】次に、本発明の第2の態様による光情報検
出デバイスを用いたモード干渉型レーザ走査顕微鏡につ
いて図1を用いて説明する。第2の態様による光情報検
出デバイスは、光導波路を基板4上のチャネル光導波路
によって構成している。基板4は、電気光学効果を有す
る材料からなる。
【0059】まず、第2の態様の光情報検出デバイスの
構成について説明する。基板4の一端面には、被検物体
23に光を照射するためのレーザ光源1と、被検物体か
ら反射光を検出するための光検出器2、3とを備えてい
る。また、基板4には、光導波路が形成され、レーザ光
源1から照射された照明光を伝搬して被検物体23に照
射すると共に、被検物体23からの反射光を伝搬し、検
出器2、3に導く。
【0060】光導波路の構成についてさらに説明する。
基板4には、ダブルモード光導波路5と、ダブルモード
光導波路を2本のシングルモード光導波路に分岐する分
岐部6と、分岐部6に接続された2本のシングルモード
光導波路7、8とが形成されている。ダブルモード光導
波路5には、一対の電極22が搭載されている。一対の
電極22から電圧を印加することにより、ダブルモード
光導波路5の完全結合長を変化させることができる。
【0061】さらに、シングルモード光導波路7には、
光導波路7を2本のシングルモード光導波路に分岐する
分岐部9が接続され、分岐部9には、2本のシングルモ
ード光導波路10、11が接続されている。同様に、シ
ングルモード光導波路8には、光導波路8を2本のシン
グルモード光導波路に分岐する分岐部12が接続され、
分岐部12には、2本のシングルモード光導波路13、
14が接続されている。
【0062】シングルモード光導波路11、14の端面
には、それぞれ、光検出器2、3が結合している。
【0063】また、シングルモード光導波路10とシン
グルモード光導波路13とには、その途中に、伝搬する
光の位相をずらす位相シフター15が取り付けられてい
る。位相シフタ15は、光導波路10と光導波路13と
に、電圧を印加するための3つの電極21を配置した構
成である。3つの電極21から、光導波路10、13に
電圧を印加することにより、電気光学効果を有する材料
からなる導波路10、13の屈折率を変化させ位相をシ
フトさせる。図1の構成では、3電極21を用い光導波
路10と光導波路13とに逆向きの電圧を印加すること
により、大きな屈折率差を生じさせる電極配置にしてい
る。
【0064】光導波路10と光導波路13は、結合部1
6によって、1本のダブルモード光導波路17に結合す
る。ダブルモード光導波路17には、一対の電極20が
搭載され、電圧を印加することにより、光導波路17の
完全結合長を変化させることができる。ダブルモード光
導波路17と電極20とは、パワー分配器18を構成し
ている。
【0065】ダブルモード光導波路17には、中心線か
らずれた位置にシングルモード光導波路19が接続され
ている。シングルモード光導波路19には、光源1が結
合している。
【0066】レーザ光源1は、光導波路19の端面に光
の結合効率が最大になるように結合している。
【0067】以上が、第2の実施の形態の光情報検出デ
バイスの構成である。
【0068】この光情報検出デバイスは、ダブルモード
光導波路5の端面を被検物体23に向けて配置されてい
る。この端面と、被検物体23との間の光路上には、X
−Y2次元スキャナ24と、対物レンズ25とが順に配
置されている。
【0069】また、光検出器2、3には、差動検出器2
6が接続されている。差動検出器26には、制御装置2
8が接続されている。制御装置28には、X−Y2次元
スキャナ24と、モニタ29とが接続されている。
【0070】これによって、モード干渉型レーザ走査顕
微鏡が構成される。
【0071】次に、本実施の形態のモード干渉型レーザ
走査顕微鏡の動作について説明する。
【0072】レーザ光源1から出射した光は、シングル
モード光導波路19を伝搬して、パワー分配器18のダ
ブルモード光導波路17に入射される。パワー分配器1
8の構成は公知であるので、詳細な説明を省略するが、
図示しない電源から電極20に電圧を印加し、この電圧
の大きさを調整することにより、ダブルモード光導波路
17の0次モードと1次モードとの完全結合長が変化す
る。これによって、シングルモード光導波路10とシン
グルモード光導波路13に入射する光量の比を変化させ
ることができる。図1の構成では、シングルモード光導
波路10からシングルモード光導波路7を介してダブル
モード光導波路5に入射する光量が、シングルモード光
導波路13からシングルモード光導波路8を介してダブ
ルモード光導波路5に入射する光量と、等しくなるよう
に電極20に印加する電圧を調整する。
【0073】パワー分配器18により2本のシングルモ
ード光導波路10、13に分配された光は、次に位相シ
フター15を通過する。位相シフター15の電極21
に、図示しない電源から電圧を印加して、光導波路1
0、13の屈折率を変化させ、等価的な光導波路長を変
化させる。ここでは、シングルモード光導波路10から
シングルモード光導波路7を介してダブルモード光導波
路5に入射する光の位相が、シングルモード光導波路1
3からシングルモード光導波路8を介してダブルモード
光導波路5に入射する光の位相と、等しくなるように電
極21に印加する電圧を調整する。
【0074】シングルモード光導波路10を伝搬した光
は、分岐部9を通過し、シングルモード光導波路7を伝
搬し、分岐部6に到達する。一方、シングルモード光導
波路13を伝搬した光は分岐部12を通過し、シングル
モード光導波路8を伝搬し分岐部6に到達する。
【0075】上述のように、電極20、21に印加する
電圧を調節することにより、分岐部6に達した2つの光
は、強度と位相とが一致しているため、ダブルモード光
導波路5には0次モード光のみが励振される。照明光
は、ダブルモード光導波路5を0次モードのみで伝搬し
て、端面26から正規分布の光が出射される。
【0076】ダブルモード光導波路5の端面26から出
射した照明光は、X−Y2次元スキャナ24(走査装
置)によって走査され、集光光学系25によって被検物
体23上に集光される。これらの光学系は、被検物体2
3からの反射光を、ダブルモード光導波路5の端面26
に集光させる光学系を兼ねている。
【0077】被検物体23からの反射光は、ダブルモー
ド光導波路5の端面26から入射して、ダブルモード光
導波路5を伝搬した後、分岐部6によって2分岐され、
分岐されて2本のシングルモード光導波路7、8を伝搬
する。シングルモード光導波路7を伝搬した光は分岐部
9でさらに分岐されて、2本のシングルモード光導波路
10、11を伝搬する。また、シングルモード光導波路
8を伝搬した光は、分岐部12でさらに分岐されて、2
本のシングルモード光導波路13、14を伝搬する。
【0078】光検出器2は、シングルモード光導波路1
1の端面に配置されているので、シングルモード光導波
路11を伝搬してきた光の強度を検出する。光検出器3
は、シングルモード光導波路14の端面に配置されてい
るので、シングルモード光導波路14を伝搬してきた光
の強度を検出する。
【0079】光検出器2、3の出力は、差動検出器26
に入力され、検出した光量の差が求められる。差動検出
器26の出力信号は、制御装置28に入力される。ま
た、制御装置28とX−Y2次元スキャナ24(走査装
置)とは、電気的に接続されており、光スポットの位置
を制御装置28に入力する。制御装置28は、被検出物
体23の微分像を合成してモニタ29に表示させる。
【0080】この時、電極22に印加する電圧を調節す
ることにより、ダブルモード光導波路5の完全結合長を
変化させ、被検物体23の反射率分布等の振幅情報と、
傾斜等の位相情報とを、任意の割合で検出することがで
きる。
【0081】つぎに、基板4上に光導波路5、7、8、
10、11、13、14、17、19、位相シフター1
5、パワー分配器18を作製する製造方法について説明
する。
【0082】図1の実施の形態では、光導波路を作製す
る基板4として、ニオブ酸リチウム単結晶を用いてい
る。まず、基板4上に、光導波路5、7、8、10、1
1、13、14、17、19の領域と、位相シフター1
5の領域と、パワー分配器18の領域に、熱拡散法でT
iを拡散させる。熱拡散法は、Tiを基板4上の上記領
域に堆積させ、これを高温の炉の中で一定時間加熱し
て、堆積させたTiをニオブ酸リチウム基板4中に拡散
させることにより、Ti拡散ニオブ酸リチウム単結晶を
作製する方法である。つぎに、ニオブ酸リチウム基板4
上に図示しないバッファ層を形成する。バッファ層の材
料には、通常、SiO2やAl2O3を用いる。次に電極
20、21、22を形成する。電極の材料としては、通
常、AlやAuを用いる。最後に入射端と出射端を研磨
して完成させる。
【0083】このように、図1の光情報検出デバイスの
光導波路は、1回の作製工程で形成することができる。
しかも、図1の光情報検出デバイスは、ダブルモード光
導波路5を照明光が常に0次モード光のみで伝搬する。
よって、常に正規分布の照明光を被検物体23に照射す
ることができるため、被検物体の情報を高精度で検出す
ることができる光情報検出デバイスが、低コストで提供
できる。
【0084】また、図1の光情報検出デバイスは、光導
波路をチャネル光導波路にすることにより、光導波路と
電極という簡単な構成で、パワー分配器18や位相シフ
タ15を構成することができる。これにより、パワー分
配器18や、位相シフター15に印加する電圧を調整す
ることにより、光導波路や分岐部の作製誤差の影響を容
易に取り除くことができ、分岐部6に達する照明光の位
相および強度を常に一致させることができる。パワー分
配器18および位相シフター15に印加する電圧は、端
面26から出射される照明光のパターンが0次モードの
みとなるように定める。
【0085】なお、シングルモード光導波路11、14
は光の受け渡しができれば十分であるので必ずしもシン
グルモードである必要はない。次に、本発明の第3の実
施の形態のモード干渉レーザ走査顕微鏡について、図3
を用いて説明する。
【0086】第3実施例のモード干渉型レーザ走査顕微
鏡は、図3のように、被検物体123に光を照射するた
めのレーザ光源101と、被検物体123からの反射光
を検出するための光検出器102、103とを備えてい
る。また、レーザ光源から照射された照明光と、被検物
体からの反射光を伝搬するための光導波路が形成された
基板104を備えている。
【0087】基板104には、ダブルモード光導波路1
05とダブルモード光導波路を2本のシングルモード光
導波路に分岐する分岐部106と、分岐部に接続された
2本のシングルモード光導波路107、108とが形成
されている。また、シングルモード光導波路107を伝
搬してきた光を2本のシングルモード光導波路に分岐す
るモードスプリッタ109と、モードスプリッタ109
に接続された2本のシングルモード光導波路110、1
11も形成されている。さらに、シングルモード光導波
路108を2本のシングルモード光導波路に分岐するモ
ードスプリッタ112と、モードスプリッタ112に接
続された2本のシングルモード光導波路113、114
が形成されている。
【0088】モードスプリッタ109、112は、ダブ
ルモード光導波路と、このダブルモード光導波路に電圧
を印加する電極128、129とからなり、TE偏光の
完全結合長と、TM偏光の完全結合長との差を利用し
て、TE偏光とTM偏光とを別々の光導波路に分岐させ
る公知の素子である。電極128、129は、省略する
ことも可能であるが、モードスプリッタ用電極128、
129への印加電圧を調整することにより、光導波路作
製プロセスのばらつきに起因するTE/TMモードスプ
リットの不完全性を除去できるため、設置してあるのが
好ましい。
【0089】シングルモード光導波路110とシングル
モード光導波路113には、伝搬する光の位相をずらす
位相シフター115が取り付けられている。位相シフタ
は、電極121によって構成されている。
【0090】シングルモード光導波路110、113
は、結合部116でダブルモード光導波路117に結合
している。ダブルモード光導波路117は、これに搭載
される電極120と共に、パワー分配器118を構成す
る。ダブルモード光導波路117には、中心線からずれ
た位置にシングルモード光導波路119が接続されてい
る。シングルモード光導波路119には、光源101が
結合している。
【0091】また、光導波路111、114には、光検
出器102、103が接続される。
【0092】本実施の形態では、照明光をTE偏光と
し、反射光をTM偏光で伝搬させる。上述の光導波路の
シングルモードならびにダブルモードの記述は、TEお
よびTM偏光の双方に対してシングルモードならびにダ
ブルモードであることを表すものである。
【0093】以上が第3の実施の形態の光情報検出デバ
イスの構成である。
【0094】この光情報検出デバイスと被検物体との間
には、四分の一波長板130と、スキャナ124と、集
光光学系125とが配置される。光検出器102、10
3には、差動検出器126が接続される。他の構成は、
第2の実施の形態と同じである。以上が、第3の実施の
形態のモード干渉型レーザ走査顕微鏡の構成である。
【0095】レーザ光源101は、シングルモード光導
波路119にTE偏光の光を導波させる。レーザ光源1
01から出射した光は、シングルモード光導波路119
を伝搬して、パワー分配器118に入射する。パワー分
配器は、公知の素子である。パワー分配器は電極120
に印加する電圧を調整することにより、シングルモード
光導波路110とシングルモード光導波路113を伝搬
する光量の比を変化させることができる。シングルモー
ド光導波路107を伝搬して分岐部106に到達する光
量と、シングルモード光導波路108を伝搬して分岐部
106に到達する光量とが等しくなるように電極120
に印加する電圧を調整する。
【0096】レーザ光源101からの光は、パワー分配
器118により分岐され、2本のシングルモード光導波
路110、113を伝搬し、次に位相シフター115を
通過する。位相シフター115の電極121に印加する
電圧を調節することにより、伝搬する光の位相をシフト
させることができる。シングルモード光導波路107を
伝搬して分岐部106に到達する光の位相と、シングル
モード光導波路108を伝搬して分岐部106に到達す
る光の位相とが等しくなるように電極121に印加する
電圧を調整する。
【0097】位相シフター115を通過した光は、それ
ぞれシングルモード光導波路110とシングルモード光
導波路113を伝搬する。シングルモード光導波路11
0を伝搬したTE偏光の光は、モードスプリッタ109
を通過し、シングルモード光導波路107を伝搬し、分
岐部106に到達する。一方、シングルモード光導波路
113を伝搬したTE偏光の光はモードスプリッタ11
2を通過し、シングルモード光導波路108を伝搬し、
分岐部106に到達する。位相シフター115に印加す
る電圧と、パワー分配器118に印加する電圧を調節し
ているため、シングルモード光導波路107とシングル
モード光導波路108から分岐部106へ入射する光が
同相同強度で入射する。これにより、ダブルモード光導
波路105には0次モードの光のみが励振され導波す
る。
【0098】ダブルモード光導波路105の端面126
から出射した直線偏光の光は、四分の一波長板130に
よって偏光が円偏光に変換され、X−Y2次元スキャナ
124(走査装置)によって走査され、集光光学系12
5によって被検物体123上に集光される。これらの光
学系は、被検物体123からの反射光を、ダブルモード
光導波路105の端面126に集光させる光学系を兼ね
ている。
【0099】被検物体123からの反射光は、四分の一
波長板130を通過し、偏光が円偏光から光導波路の出
射時と直交した直線偏光の光に変換され、ダブルモード
光導波路105の端面126から入射して、ダブルモー
ド光導波路をTM偏光の光として伝搬し、ダブルモード
光導波路105を伝搬した後、分岐部106で分岐され
て2本のシングルモード光導波路107、108を伝搬
する。
【0100】シングルモード光導波路107を伝搬した
TM偏光の光はモードスプリッタ109の動作によりシ
ングルモード光導波路111のみに入射し、これを伝搬
する。シングルモード光導波路108を伝搬したTM偏
光の光は、モードスプリッタ112の動作により、シン
グルモード光導波路114のみに入射しこれを伝搬す
る。
【0101】光検出器102は、シングルモード光導波
路111を伝搬してきた光の強度を検出し、光検出器1
03は、シングルモード光導波路114を伝搬してきた
光の強度を検出する。光検出器102、103には、光
量の差を求めるための差動検出器126が接続されてい
る。
【0102】光導波路は第1実施例と同様の方法で作製
することができる。
【0103】図3においては、差動信号とX−Y2次元
スキャニング手段124からの信号により画像化するた
めの制御手段及びモニターは、図1に示した第2の実施
の形態と同等であるため、省略した。
【0104】上述した本発明の第3の実施の形態では、
光情報検出デバイスの光導波路を伝搬する照明光の偏光
方向と、被検物体からの反射光を伝搬する偏光方向とを
異なる方向にしている。モードスプリッタ109、11
2を配置することにより、被検物体からの反射光を光検
出器102、103へ導く光導波路111、114にの
み伝搬させることができる。これにより、被検物体から
の反射光が、光源101に進入することを防ぎ、光源1
01を安定化させるとともに、被検物体からの反射光を
効率よく光検出器102、103へ導くことができる。
【0105】また、第3の実施の形態では、第2の実施
の形態と同様に、パワー分配器118と、位相シフタ1
15とに印加する電圧を調節することにより、光導波路
107から分岐部106に到達する光の光量と位相を、
光導波路108から分岐部106に到達する光の光量と
位相に一致させることができる。これにより、ダブルモ
ード光導波路105を0次モードのみで照明光を伝搬す
ることが可能である。
【0106】また、第3の実施の形態の基板104上に
形成される光導波路は、1回の熱拡散工程により形成す
ることができるため、製造コストを抑えることが可能で
ある。
【0107】また、上述の第2および第3の実施の形態
においては、位相シフタ15、115の電極21、12
1として、3電極を用い、パワー分配器18、118で
2つの方向に分岐された光の双方の位相を逆方向にシフ
トさせることにより、小さな電圧で大きな位相シフト量
を得る構成であるが、2分岐された光の一方のみの位相
をシフトさせるために、2分岐された光導波路の一方の
みに電極を配置する構成にすることももちろん可能であ
る。
【0108】また、上記各実施の形態では、用いられる
基板の状態(結晶基板であれば結晶軸の方位など)によ
り、電気光学定数が異なるため、電極20、21、2
2、120、121、122、128、129、20
3、204の配置は、必ずしも図1、図3、図5に示し
たごとき電極配置が最適であるとは限らない。したがっ
て、実際には、用いる基板の電気光学定数に対応させ
て、適する方向に電圧を印加することができるような電
極配置を選択する。
【0109】上記第2、第3の実施の形態では、光情報
検出デバイスをモード干渉型レーザ走査顕微鏡に用いた
例について説明したが、本発明の光情報検出デバイス
は、顕微鏡に限定されるものでなく、光の位相分布や振
幅分布を検出する装置であれば、本発明を適用すること
ができる。
【0110】また、上記各実施例では、振動鏡や回転ミ
ラー等のX−Y2次元スキャナーによって、光スポット
を被検物体上で走査する構成としたが、走査装置として
は被検物体と光スポットとを相対的に移動させるもので
あれば良く、したがって光スポットを固定し、被検物体
を載置するステージを走査する構成とすることも可能で
ある。
【0111】また、上記各実施例では光導波路を作製す
る基板として、電気光学効果を有する材料の1つである
ニオブ酸リチウムを材料としたが、このほかの電気光学
効果を有する材料を用いることももちろん可能である。
また、ガラスやポリマーのように熱光学効果を有する材
料を用いることもできる。この場合には、電極20、2
1、22、120、121、122、128、129、
203、204をヒーターの構成にすることにより、熱
光学効果により光導波路の屈折率を変化させることがで
きる。
【0112】また、上記各実施例ではレーザ光源及び光
検出器は、光導波路が作製されている基板に対して外付
けとなっているが、Si等の半導体基板を用いた場合、
光検出器を同一基板上に構成することができ、また、G
aAsやInP等の化合物半導体基板を用いた場合、レ
ーザ光源と光検出器との両方を導波路と同一基板上にモ
ノリシックに集積でき、装置の小型化、軽量化、調整の
省力化はさらに進めることができる。
【0113】また、ダブルモード光導波路5、16、1
05、116、202等は、近接して配置された2本の
シングルモード光導波路で代用することができる。
【0114】また、図5において、ダブルモード光ファ
イバー205は、融着した2本のシングルモード光ファ
イバーによって構成することができる。このとき、2本
のシングルモード光ファイバーのコアは、一体になって
いても、一体になっていなくともよく、0次モードと1
次モードとが励振され得るものであればよい。
【0115】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、モード干
渉を用いて光情報を検出するデバイスであって、照明光
を0次モードのみで伝搬して出射することのでき、製造
が容易なデバイスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第2の実施の形態の光情報検出デバイ
スを用いたモード干渉型レーザ走査顕微鏡の構成を示す
説明図。
【図2】本発明の情報検出デバイスにおける分岐光導波
路でのモードの伝搬する様子を説明する説明図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の光情報検出デバイ
スを用いたモード干渉型レーザ走査顕微鏡の構成を示す
説明図。
【図4】従来のモード干渉型レーザ走査顕微鏡の構成を
示す説明図。
【図5】本発明の第1の実施の形態の光情報検出デバイ
スの構成を示す説明図。
【符号の説明】
4、104、201、300・・・ニオブ酸リチウム基
板、5、17、105、117、202、304、50
6・・・ダブルモード光導波路、7、8、10、11、
13、14、19、107、108、110、111、
113、114、119、302、309、310、5
01、507・・・シングルモード光導波路、6、9、
12、16、106、116、303、503・・・分
岐部、18、118・・・パワー分配器、15、115
・・・位相シフター、109、112・・・モードスプ
リッタ、20、21、22、120、121、122、
128、129、203、204、314、・・・電
極、1、101、211、301・・・レーザ光源、
2、3、102、103、209、210、311、3
12・・・光検出器、130・・・四分の一波長板、5
02、508・・・シングルモード光導波路を伝搬する
光の電界分布、504・・・ダブルモード光導波路を伝
搬する0次モード光の電界分布、505、509・・・
ダブルモード光導波路を伝搬する1次モード光の電界分
布。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検出すべき光を伝搬するためのダブルモー
    ド光導波路と、前記ダブルモード光導波路を伝搬してき
    た検出すべき光の強度分布の対称性を検出するための検
    出手段とを有し、 前記検出手段は、前記ダブルモード光導波路を伝搬して
    きた光を2方向に分岐する分岐部と、前記分岐部によっ
    て分岐された光を伝搬するための検出用第1光導波路お
    よび第2光導波路と、前記検出用第1および第2光導波
    路を伝搬する光の強度差を検出する光検出器とを有し、 前記検出用第1および第2光導波路には、それぞれ、前
    記分岐部に向かって、照明光を入射するための照明手段
    がさらに配置されていることを特徴とする光情報検出デ
    バイス。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記照明手段は、前記
    検出用第1光導波路から前記分岐部に到達する照明光の
    強度および位相が、前記検出用第2光導波路から前記分
    岐部に到達する照明光の強度および位相と、それぞれ、
    一致するように照明光を入射することを特徴とする光情
    報検出デバイス。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記照明手段は、光源
    と、前記光源から出射された光を2方向に分岐させる照
    明用分岐部と、前記照明用分岐部で分岐した光をそれぞ
    れ伝搬する照明用第1光導波路および第2光導波路と、
    前記照明用第1および第2光導波路を伝搬した光を、そ
    れぞれ、前記検出用第1および第2光導波路に結合させ
    る第1および第2結合部とを有することを特徴とする光
    情報検出デバイス。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記検出用第1および
    第2光導波路は、前記分岐部に接続されている部分が、
    シングルモード光導波路であることを特徴とする光情報
    検出デバイス。
  5. 【請求項5】請求項3において、前記照明用分岐部は、
    前記光源から出射された光を、強度比1:1で2方向に
    分岐することを特徴とする光情報検出デバイス。
  6. 【請求項6】請求項3において、前記照明用分岐部で分
    岐され、前記照明用第1光導波路、第1結合部、およ
    び、検出用第1光導波路を介して、前記分岐部に達する
    光の光路長と、前記照明用第2光導波路、第2結合部、
    および、検出用第2光導波路を介して、前記分岐部に達
    する光の光路長との差が、前記光源の波長の整数倍であ
    ることを特徴とする光情報検出デバイス。
  7. 【請求項7】請求項3において、前記照明用分岐部は、
    前記光源から出射された光を、任意の強度比で、2方向
    に分岐するための光強度分配器を有することを特徴とす
    る光情報検出デバイス。
  8. 【請求項8】請求項3において、前記照明用分岐部で分
    岐された後、前記照明用第1光導波路と第1結合部と検
    出用第1光導波路とを介して、前記分岐部に達するまで
    の間の光路、および、前記照明用第2光導波路と第2結
    合部と検出用第2光導波路とを介して、前記分岐部に達
    するまでの間の光路のうちの、少なくとも一方の光路に
    は、これらの光路を伝搬する光の位相を相対的にシフト
    させるための位相シフト手段が設けられていることを特
    徴とする光情報検出デバイス。
  9. 【請求項9】請求項3において、前記検出用第1および
    第2光導波路は、前記検出すべき光と前記照明光とを異
    なる偏光方向で伝搬し、 前記第1および第2結合部は、前記検出すべき光を前記
    照明用第1および第2光導波路に入射させないためのモ
    ードスプリッタをそれぞれ有することを特徴とする光情
    報検出デバイス。
  10. 【請求項10】請求項7において、前記光強度分配器
    は、電気光学効果を有する材料で構成された分配用光導
    波路と、前記分配用光導波路に電圧を印加するための電
    極とを有することを特徴とする光情報検出デバイス。
  11. 【請求項11】請求項8において、前記位相シフト手段
    は、電気光学効果を有する材料で構成され、前記光路の
    途中に配置された位相シフト用光導波路と、前記位相シ
    フト用光導波路に電圧を印加するための電極とを有する
    ことを特徴とする光情報検出デバイス。
  12. 【請求項12】請求項9において、前記モードスプリッ
    タは、電気光学効果を有する材料で構成されたモードス
    プリッタ用光導波路と、前記モードスプリッタ用光導波
    路に電圧を印加するための電極とを有する事を特徴とす
    る光情報検出デバイス。
  13. 【請求項13】請求項1、2、3または4において、前
    記ダブルモード光導波路の少なくとも一部は、電気光学
    効果を有する材料からなり、 前記検出手段の分岐部、検出用第1および第2光導波路
    は、光ファイバーで構成されていることを特徴とする光
    情報検出デバイス。
  14. 【請求項14】請求項3において、前記ダブルモード光
    導波路と、前記検出手段の分岐部と、前記検出用第1お
    よび第2光導波路と、前記照明用分岐部と、前記照明用
    第1および第2光導波路と、前記第1および第2結合部
    とは、基板上に形成されていることを特徴とする光情報
    検出デバイス。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記基板は、電気
    光学効果を有する材料からなり、 前記ダブルモード光導波路に、電圧を印加するための電
    極が搭載されていることを特徴とする光情報検出デバイ
    ス。
  16. 【請求項16】被検物体に照射すべき照明光と被件物体
    からの反射光とを伝搬するためのダブルモード光導波路
    と、前記ダブルモード光導波路を伝搬してきた反射光の
    強度分布の対称性を検出するための検出手段と、前記照
    明光を前記被検物体上で相対的に走査させる走査手段
    と、前記検出手段の検出結果を表示する表示手段とを有
    するモード干渉型レーザ走査顕微鏡において、 前記検出手段は、前記ダブルモード光導波路を伝搬して
    きた反射光を2方向に分岐する分岐部と、前記分岐部に
    よって分岐された反射光を伝搬するための検出用第1光
    導波路および第2光導波路と、前記検出用第1および第
    2光導波路を伝搬する光の強度差を検出する光検出器と
    を有し、 前記検出用第1および第2光導波路には、それぞれ、前
    記分岐部に向かって、照明光を入射するための照明手段
    が取り付けられ、 前記照明手段は、前記検出用第1光導波路から前記分岐
    部に到達する照明光の強度および位相が、前記検出用第
    2光導波路から前記分岐部に到達する照明光の強度およ
    び位相と、それぞれ、一致するように照明光を入射する
    ことを特徴とするモード干渉型レーザ走査顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20240101291A (ko) * 2022-12-23 2024-07-02 (주)스핀텍 레이저 센서의 가변 수신 감도 제어 장치 및 방법

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