JPH0694999A - コンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微鏡 - Google Patents

コンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微鏡

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JPH0694999A
JPH0694999A JP4244635A JP24463592A JPH0694999A JP H0694999 A JPH0694999 A JP H0694999A JP 4244635 A JP4244635 A JP 4244635A JP 24463592 A JP24463592 A JP 24463592A JP H0694999 A JPH0694999 A JP H0694999A
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JP
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light
waveguide
mode waveguide
branching
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JP4244635A
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English (en)
Inventor
Keiji Matsuura
恵二 松浦
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】コントラストの大きな微分干渉像の得られるコ
ンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微鏡を提供する。 【構成】被検物体上に、光スポットを照射し、反射光に
よりダブルモード導波路中に基本モードおよび1次モー
ドを励起する。一旦基本モードと1次モードとを別々に
分離し、基本モードの強度を低減し、再び合波して、両
モードを干渉させる。この干渉した光を用いて、被検物
体の光スポットが照射された領域の微分情報を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンフォーカルレーザ
走査顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンフォーカルレーザ走査微分干
渉顕微鏡については、例えば、OPTICS COMMUNICATION 1
st September 1991 No.2,3 Vol.85 pp177-182に記載さ
れている。従来のコンフォーカルレーザ走査微分干渉顕
微鏡は、図3に示すように、レーザ光源101と、ハー
フミラー102と、集光光学系104とを備え、レーザ
光を集光して被検物体105上に照射する。被検物体1
05からの反射光を検出する手段として、チャネル導波
路が形成された電気光学効果を有する基板106を備え
ている。該チャネル導波路は、検出面上に入射端面を持
つダブルモード導波路領域107と、ダブルモード導波
路107を2本のチャネル導波路109,110に分岐
させる導波路分岐領域108とを有し、さらに分岐され
た2本のチャネル導波路109,110を伝搬する光を
各々検出する2つの光検出素子111,112を有す
る。ダブルモード導波路領域107の基板表面には、電
極114が設けられている。
【0003】被検物体105のレーザスポットで照明さ
れた部分に、傾きまたは反射率の勾配があると、チャネ
ル導波路107の入射端に結像したレーザスポットの位
相分布または強度分布に傾斜が生じ、この傾斜により前
記ダブルモード導波路領域107に2つのモード(基本
モードと1次モード)が励振され、両モードの干渉によ
り、前記2つの光検出素子111,112による信号1
13から被検物体105の微小な段差(位相情報)また
は反射率変化(振幅情報)を検知することができる。こ
こで、ダブルモード導波路7の完全結合長(基本モード
と1次モードの位相差がπとなる長さ)をLcとし、ダ
ブルモード領域の長さLとすると、 L=Lc(2m+1) (m=0,1,2,…) となるとき、被検物体の段差による反射光の位相分布が
検出され、 L=mLc (m=1,2,…) となるとき、被検物体の透過率や反射率等の分布による
反射光の強度分布が検出され、この構成は微分干渉系と
なる。
【0004】このように、光検出手段として導波路デバ
イスを用いることにより被検物体の位相情報と振幅情報
とを独立に得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のコ
ンフォーカルレーザ走査顕微鏡で得られる被検物体の微
分干渉像は、コントラストが十分でないという問題があ
った。
【0006】本発明は、コントラストの大きな微分干渉
像を得ることができるコンフォーカルレーザ微分干渉顕
微鏡を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、被検物体上に、光スポットを照射す
る照明光学系と、前記被検物体に対して前記光スポット
を相対的に移動させる走査手段と、前記光スポットにつ
いての前記被検物体からの反射光を検出する検出光学系
とを有するコンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微鏡に
おいて、前記検出光学系は、前記光スポットの反射光の
光路上に入射端を有する第1のダブルモード導波路部
と、前記第1のダブルモード導波路部を伝搬した光を、
0次モードの光と1次モードの光とに分岐する第1の分
岐部と、前記第1の分岐部で分岐された0次モードの光
を導波する0次モード光用シングルモード導波路部と、
前記第1の分岐部で分岐された1次モードの光を導波す
る1次モード光用シングルモード導波路部と、前記0次
モード光用シングルモード導波路部を伝搬した光の一部
を導いて分岐する第2の分岐部と、前記第2の分岐部で
分岐した光を導波する第3のシングルモード導波路部
と、前記第3のシングルモード導波路部を伝搬した光と
前記1次モード光用シングルモード導波路部を伝搬した
光とを合波する合波部と、前記合波部の合波した光を導
波する第2のダブルモード導波路部と、前記第2のダブ
ルモード導波路部を伝搬した光を2つに分岐する第3の
分岐部と、前記第3の分岐部で分岐された光をそれぞれ
導波する2本の導波路部と、前記2本の導波路部の出射
端にそれぞれ配置されて、出射光の強度を検出する第1
および第2の検出手段と、前記第1の検出手段の検出信
号と第2の検出手段の検出信号との差を求める差分演算
手段とを有し、前記0次モード光用シングルモード導波
路部は、前記第1のダブルモード導波路部の0次モード
の等価屈折率と等しい屈折率を有し、前記1次モード光
用シングルモード導波路部は、前記第1のダブルモード
導波路部の1次モードの等価屈折率と等しい屈折率を有
し、前記第1の分岐部は、前記第1のダブルモード導波
路部を伝搬したダブルモード光を、前記等価屈折率を有
する前記0モード光用シングルモード導波路部と1次モ
ード光用シングルモード導波路部とに導くことにより、
0次モード光と1次モード光とに分岐することを特徴と
するコンフォーカルレーザ微分干渉顕微鏡が提供され
る。
【0008】
【作用】発明者らは、従来のコンフォーカルレーザ走査
微分干渉顕微鏡では、ダブルモード導波路領域において
基本モード光の強度が、1次モード光の強度より1桁以
上大きいために、両モードが干渉した場合の光の強度変
調が小さく、このため、コントラストが十分に得られな
いということを知見した。そこで、本発明では、光検出
手段に用いられるチャネル導波路内のダブルモード導波
路領域に励振される2つのモード光を、一旦、モードご
とに別々に取りだし、基本モード光の強度のみを低減さ
せて、再び、1次モード光と合波することにより、微分
干渉像のコントラストを向上させる。
【0009】基本モード成分を抑制するためには、非対
称な分岐導波路を利用する。すなわち、ダブルモード導
波路の光を等価屈折率の異なる2つのシングルモード導
波路に導く。2つのシングルモード導波路の等価屈折率
は、ダブルモード導波路領域に励振される2つのモード
の等価屈折率にそれぞれ設定する。これにより、基本モ
ード成分と1次モード成分を分離できる。このモードの
分離については、OPTICS LETTERS March 1982 Vol.7 pp
136-138 に示されている。分離された基本モード成分の
一部を取り出すことにより、基本モード成分を低減す
る。そして、低減した基本モード成分を、再び1次モー
ド成分と合波させることにより、従来より両モードの干
渉した場合の光の強度変調を大きくすることができる。
これにより、コントラストの大きな微分干渉像が得られ
る。
【0010】
【実施例】本発明の一実施例のコンフォーカルレーザ走
査微分干渉顕微鏡を図1を用いて説明する。
【0011】本実施例の第1のコンフォーカルレーザ走
査微分干渉顕微鏡は、図1のように、半導体レーザ光源
21と、ハーフミラー22と、対物レンズ24とを光路
上に順に配置した照明光学系を有している。照明光学系
は、被検物体25上に光スポットを照射する。また、ハ
ーフミラー22と、対物レンズ24との間には、光スポ
ットを被検物体25に対して、相対的に移動させるX−
Yスキャニング装置23が配置されている。
【0012】また、被検物体25からの反射光の光路上
には、導波路が形成された電気光学効果を有する基板2
6が配置されている。基板26には、光スポットの反射
光の光路上に入射端を有するダブルモード導波路27
と、ダブルモード導波路27を伝搬した光を基本モード
の光と1次モードの光とに分岐するための分岐部28が
形成されている。分岐部28には、分岐部28で分岐さ
れた光のうち、基本モードの光を導波する基本モード光
用シングルモード導波路29と、1次モードの光を導波
する1次モード光用シングルモード導波路30が接続さ
れている。1次モード光用シングルモード導波路30上
には、1組の電極47が形成されている。電極47に
は、図示しない電源が接続されている。また、基本モー
ド光用シングルモード導波路29には、導波した光を分
岐するための分岐部31が接続されている。分岐部31
は、テーパ状に形成され、分岐した光をシングルモード
導波路32、33に導く。分岐部31には、1組の電極
46が配置されている。シングルモード導波路32は、
基板26の端部に出射端を有する。シングルモード導波
路32の出射端には、光検出器39が配置されていて出
射光を検出する。
【0013】シングルモード導波路33と1次モード光
用シングルモード導波路30には、シングルモード導波
路33を伝搬した光と1次モード光用シングルモード導
波路30を伝搬した光とを合波する合波部34が接続さ
れている。合波部34には、合波した光を導波するダブ
ルモード導波路35と、ダブルモード導波路35を伝搬
した光を2つに分岐する分岐部36と、分岐部36で分
岐された光をそれぞれ導波する2本のチャネル導波路部
37、38とが連結されている。2本のチャネル導波路
部37、38の出射端には、光検出器40、41がそれ
ぞれ配置されて、出射光の強度を検出する。また、光検
出器40、41には、光検出器40の検出信号と光検出
器41の検出信号との差を求める差動演算回路42が接
続されている。差動回路42には、制御装置44が接続
されている。制御装置44には、モニタ45が接続され
ている。
【0014】基本モード光用シングルモード導波路29
は、ダブルモード導波路27の基本モードの等価屈折率
と等しい屈折率を有する。また、1次モード光用シング
ルモード導波路30は、ダブルモード導波路27の1次
モードの等価屈折率と等しい屈折率を有する。分岐部2
8は、ダブルモード導波路27を伝搬した光を、これら
等価屈折率の異なる導波路29、30に導くことによ
り、基本モード光と1次モード光とに分離する。
【0015】また、ダブルモード導波路35の基本モー
ドの等価屈折率は、シングルモード導波路33の等価屈
折率と等しく、1次モードの等価屈折率は、シングルモ
ード導波路30の等価屈折率と等しい。合波部34は、
シングルモード導波路33を伝搬した光と1次モード光
用シングルモード導波路30を伝搬した光とを、上述の
ように等価屈折率を一致させたダブルモード導波路35
に導いくことにより、シングルモード導波路33を伝搬
した光でダブルモード導波路35の基本モードを励起
し、1次モード用シングルモード導波路30を伝搬した
光でダブルモード導波路35の1次モードを励起する。
【0016】本実施例では、基板26としてzカット、
x伝搬のLiNbO3を用い、導波路27、30、3
5、37、38をTi拡散LiNbO3によって形成し
た。導波路29、32、33は、プロトン交換LiNb
3によって形成した。また、導波路は、チャネル状に
形成している。また、分岐部28において、導波路29
と導波路30とがなす角は、1/100radとした。
分岐部36においても、導波路37と導波路38とがな
す角は、1/100radとした。
【0017】つぎに、本実施例のコンフォーカルレーザ
走査微分干渉顕微鏡の動作について説明する。レーザ光
源21を出た光はハーフミラー22で反射され、X−Y
2次元スキャニング手段23を経て対物レンズ24に入
射し、物体面5に集光される。物体面25で反射した
後、再び対物レンズ24及びX−Y2次元スキャニング
手段23を経てハーフミラー22を透過した光は、電気
光学効果を有する基板26上に形成されたチャネル導波
路27の入射端面が配置された検出面上に集光される。
ダブルモード導波路27中を伝搬した光は、やがて非対
称な分岐領域28に達し2本のシングルモード導波路2
9、30に分配される。シングルモード導波路29、3
0は異なる等価屈折率を持ち、それぞれダブルモード導
波路27の基本モードの等価屈折率N0と1次モードの
等価屈折率N1に設定されているので、基本モードと1
次モードはそれぞれシングルモード導波路29、30に
進む。シングルモード導波路29は、さらに分岐領域3
1で2つに分配され、一方はシングルモード導波路32
を進んで光検出器39に至る。他方はシングモード導波
路33を経てシングルモード導波路30と合波部34で
合波し、ダブルモード導波路35を経て対称な分岐部3
6に達し、再び2本のチャネル導波路37、38にパワ
ーが分配され、基板26に接合された光検出器40、4
1に至る。したがって、分岐部36における両モードの
干渉は、光検出器40、41の出力差として検出され
る。ここで、ダブルモード導波路27の入射端がピンホ
ールと同様の働きをするので、この構成はコンフォーカ
ルレーザ走査微分干渉顕微鏡を構成する。ここで、ハー
フミラー22と対物レンズ24とが照明光学系を形成
し、対物レンズ24が集光光学系を形成している。
【0018】そして前述した通り、このようなコンフォ
ーカルレーザ走査顕微鏡において、物体25が位相情報
または振幅情報を持つとき、チャネル導波路27の入射
端に結像したレーザスポットの位相分布または強度分布
に傾斜が生じ、ダブルモード導波路27内に偶・奇両モ
ード(基本モードと1次モード)が励振され、それぞれ
シングルモード導波路29、30に進む。ここで、基板
26は電気光学効果を有しているので、電極46に電圧
を印加すると、分岐部31の導波路33との接続部と、
分岐部31の導波路32との接続部には、それぞれ基板
面に垂直で互いに逆方向の電圧が印加される。したがっ
て、電気光学効果により、分岐部31のシングルモード
導波路33との接続部の等価屈折率と、分岐部31のシ
ングルモード導波路32との接続部の等価屈折率の大き
さは、互いに逆の方向に変化する。すなわち、分岐部3
1のシングルモード導波路33との接続部の等価屈折率
が電圧印加により大きくなった場合には、分岐部31の
シングルモード導波路32との接続部の等価屈折率は小
さくなる。分岐部31において、シングルモード導波路
29を伝搬した光は、等価屈折率の大きな導波路の方に
多く分配される。したがって、電極46に印加する電圧
の方向と大きさを調節することにより、シングルモード
導波路33に分配される光量を任意に変えることができ
る。シングルモード導波路33に分配される光量は、シ
ングルモード30を導波する光の光量と同程度になるよ
うに調節した場合に、導波路35中の干渉した光の強度
振幅が大きくなり、大きなコントラストが得られる。従
って、差動回路42の出力を観察しながら最も大きなコ
ントラストが得られるように電極46に電圧を印加す
る。
【0019】また、電極47に印加する電圧を調整する
ことで、シングルモード導波路30を伝搬する光の位相
を調節することができる。。被検物体25の段差による
反射光の位相分布を検出する場合には、電極47の電圧
を調節して、分岐部36における両モードの位相差をπ
/2になるようにする。被検物体25上に段差がある場
合には、ダブルモード導波路27の入射端に結像した光
スポットの位相分布に傾斜が生じる。この傾斜により、
ダブルモード導波路27内に基本モードと1次モードが
励起され、両モードの干渉により、2つの検出器40、
41に達する光パワーの差が生じる。
【0020】また、被検物体25の透過率や反射率等の
分布による反射光の強度分布を検出する場合には、電極
47の電圧を調節して、両モードの位相差をπとなるよ
うにする。被検物体25上に透過率や反射率等の分布が
ある場合には、ダブルモード導波路27の入射端に結像
した光スポットの強度分布に傾斜が生じる。この傾斜に
より、ダブルモード導波路27内に基本モードと1次モ
ードが励起され、両モードの干渉により、2つの検出器
40、41に達する光パワーの差が生じる。
【0021】制御装置44は、差動回路42の差動信号
43をX−Y2次元スキャン手段23から被検物体上お
ける光ビームの位置に対応させて記憶し、画像化する。
そして、モニター45に微分干渉像を表示させる。尚、
光検出器39からの信号は導波路デバイスのアライメン
ト時に利用することができる。
【0022】つぎに、基板26に、導波路27、30、
35、37、38を形成する方法について説明する。ま
ず、クラッドとなるzカットLiNbO3基板26上
に、300オングストロームのTi膜をRFスパッタに
より形成する。このTi膜をリソグラフィ法により上記
分岐部28、36、合波部34を備えた導波路27、3
0、35、37、38の形状にパターニングする。導波
路の伝搬方向は、x伝搬とする。パターニングしたTi
膜とLiNbO3基板26とを、1000℃で6時間熱
処理して、TiをLiNbO3基板26中に拡散させ
て、コア部を形成する。さらに、基板26上に、導波路
29、32、33以外の部分を覆ったマスクを形成す
る。このマスクを形成した基板26を安息香酸溶液中に
浸漬してプロトン交換し、コア部を形成する。本実施例
では、ダブルモード導波路部14の幅を7μm、そのほ
かの導波路の幅は4μmとした。最後に、入射端と出射
端を研磨して完成させる。
【0023】このように、本実施例のコンフォーカルレ
ーザ走査微分干渉顕微鏡では、基本モード光強度を低減
させているので、基本モードと1次モードの干渉した光
の強度振幅が大きく、コントラストの大きな微分干渉像
を得ることができる。
【0024】また、電気光学効果を利用して、電極46
に印加する電圧を調節することにより、基本モード光の
強度を低減させる割合を任意に調節することができるの
で、試料の状態に応じて最大限のコントラストが得られ
るように設定することが可能である。従って、ユーザが
観察しやすいコントラストの大きな微分干渉像を提供す
ることができる。
【0025】つぎに、本実施例の第2のコンフォーカル
レーザ走査微分干渉顕微鏡を、図2を用いて説明する。
第2の実施例のコンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微
鏡は、第1の実施例と同様に、半導体レーザ光源51
と、ハーフミラー52と、対物レンズ54とを光路上に
順に配置した照明光学系を有している。照明光学系は、
被検物体55上に光スポットを照射する。また、ハーフ
ミラー52と、対物レンズ54との間には、光スポット
を被検物体55に対して、相対的に移動させるX−Yス
キャニング装置53が配置されている。
【0026】また、被検物体55からの反射光の光路上
には、導波路が形成された電気光学効果を有する基板5
6とが配置されている。基板56には、光スポットの反
射光の光路上に入射端を有するトリプルモード導波路5
7と、トリプルモード導波路57を伝搬した光をモード
ごとの光に分岐するための分岐部58が形成されてい
る。分岐部58には、分岐部58で分岐された光のう
ち、基本モードの光を導波する基本モード光用シングル
モード導波路59と、1次モードの光を導波する1次モ
ード光用シングルモード導波路60と、2次モードの光
を導波する2次モード光用シングルモード導波路61と
が接続されている。1次モード光用シングルモード導波
路60上には、1組の電極71が形成されている。電極
71には、図示しない電源が接続されている。2次モー
ド光用シングルモード導波路61上には、1組の電極7
2が形成されている。電極72には、図示しない電源が
接続されている。基本モード光用シングルモード導波路
59は、途中で消滅する。
【0027】シングルモード導波路60とシングルモー
ド導波路61には、シングルモード導波路60を伝搬し
た光とシングルモード導波路61を伝搬した光とを合波
する合波部62が接続されている。合波部62には、合
波した光を導波するトリプルモード導波路63と、トリ
プルモード導波路63を伝搬した光を2つに分岐する分
岐部64と、分岐部64で分岐された光をそれぞれ導波
する2本のチャネル導波路部65、66とが連結されて
いる。2本のチャネル導波路部65、66の出射端に
は、光検出器67、68がそれぞれ配置されて、出射光
の強度を検出する。また、光検出器67、68には、光
検出器67の検出信号と光検出器68の検出信号との差
を求める差動演算回路69が接続されている。差動回路
69には、図示しない制御装置が接続されている。制御
装置には、モニタが接続されている。
【0028】基本モード光用シングルモード導波路59
は、トリプルモード導波路57の基本モードの等価屈折
率と等しい屈折率を有する。また、1次モード光用シン
グルモード導波路60は、トリプルモード導波路57の
1次モードの等価屈折率と等しい屈折率を有する。2次
モード光用シングルモード導波路61は、トリプルモー
ド導波路57の2次モードの等価屈折率と等しい屈折率
を有する。分岐部58は、トリプルモード導波路57を
伝搬した光を、これら等価屈折率の異なる導波路59、
60、61に導くことにより、基本モード光と1次モー
ド光と2次モード光に分離する。
【0029】また、トリプルモード導波路63の1次モ
ードの等価屈折率は、シングルモード導波路60の等価
屈折率と等しく、2次モードの等価屈折率は、シングル
モード導波路61の等価屈折率と等しい。合波部62
は、シングルモード導波路60を伝搬した光とシングル
モード導波路61を伝搬した光とを、上述のように等価
屈折率を一致させたトリプルモード導波路63に導いく
ことにより、シングルモード導波路60を伝搬した光で
トリプルモード導波路63の1次モードを励起し、シン
グルモード導波路61を伝搬した光でトリプルモード導
波路63の2次モードを励起する。
【0030】本実施例では、基板56としてzカット、
x伝搬のLiNbO3を用い、導波路57、61、6
3、65、66をTi拡散LiNbO3によって形成し
た。導波路60は、プロトン交換LiNbO3によって
形成した。また、導波路は、チャネル状に形成してい
る。
【0031】つぎに、第2実施例のコンフォーカルレー
ザ走査微分干渉顕微鏡の動作を説明する。照明光学系
は、第1の実施例と同様であるので説明を省略する。物
体面55で反射した光はチャネル導波路57の入射端面
に集光される。チャネル導波路57はトリプルモード導
波路であり、トリプルモード導波路57中を伝搬した光
はやがて非対称な3分岐部58に達し、3本のシングル
モード導波路59,60,61に分配される。ここで、
3本のシングルモード導波路59,60,61の等価屈
折率をそれぞれ、トリプルモード導波路57の基本モー
ド、1次モード、2次モードの等価屈折率N0、N1、N
2 に設定しておけば、トリプルモード導波路57の基本
モード、1次モード、2次モードはそれぞれシングルモ
ード導波路59,60,61に進む。基本モードが直進
し、1次モードと2次モードが斜めに進む構成にするこ
とにより、モード間のクロストークを抑制している。シ
ングルモード導波路59は途中で消滅し基本モード成分
は消光する。一方、シングルモード導波路60,61を
伝搬する1次モード成分と2次モード成分は、結合領域
62で合波し、トリプルモード導波路63を経て対称な
分岐部64に達し、2本の同等なチャネル導波路65,
66にパワーが分配され、基板56に接合された光検出
器67,68に至る。光検出器からの信号処理について
は、第1実施例と同様である。ここで、電極71,72
に印加する電圧を調整することで、シングルモード導波
路60,61をそれぞれ伝搬する1次モード成分と2次
モード成分の間の位相差を任意に変えることができる。
よって、分岐部64における1次モードと2次モードの
位相差も任意に変えることができ、第1実施例の場合の
基本モードと1次モードの干渉と同様に、1次モードと
2次モードの干渉により物体55の微分情報を得ること
ができる。
【0032】第2の実施例では、1次モードと2次モー
ドとを干渉させた光を用いている。1次モードと2次モ
ードとを干渉させた光は、基本モードと1次モードの干
渉した光より強度変調が大きいので、コントラストを向
上することができる。
【0033】また、第2実施例ではマルチモード導波路
にトリプルモード導波路を選び、1次モードと2次モー
ドの干渉を用いているが、マルチモード導波路をより高
次とし、任意の偶・奇モードの干渉を用いることも可能
である。
【0034】上記の各実施例の構成において、チャネル
導波路を形成するための好適な材料の別な例について、
表1に示す。導波路のクラッド基板として、例えば、S
i、ソーダガラス、パイレックス、溶融石英を用いるこ
とができる。これらは、電気光学効果を有さないが、検
出に必要な分岐部の位相差満たすように、導波路の長さ
や光学系の位置あわせを精密に行なうことによって、本
実施例に用いることができる。また、電気光学効果を有
する材料(表1中において、*印で示す)として、Li
TaO3,GaAs,InP等も用いることができる。
これらの電気光学的効果に基づき電極を形成することに
よって、分岐部36や64における位相差Δφを変える
ことが可能である。GaAs,InPではさらに、光源
1のレーザダイオードLDや光検出素子をモノリシック
に一体化することも可能である。基板にSiを用いる場
合には、受光素子を一体化することが可能である。した
がって、上記の実施例ではレーザ光源及び光検出器は導
波路デバイスに対して外付けとなっているが、ガリウム
砒素などの化合物半導体基板を用いて、光検出器を導波
路デバイスと同一基板上に構成することができ、装置の
小型・軽量・調整の省力化はさらに進めることができ
る。ただし、レーザ光源や光検出器を導波路と一体的に
構成することが難しい場合には、これらを分離して配置
し、オプティカルファイバーやレンズ系によって光を導
く構成としても良い。また、ダブルモード導波路は近接
して配置された2本のシングルモード導波路で代用する
ことができる。これらを含め、本発明に用い得るチャネ
ル導波路を形成するための基板と導波層との材料につい
て、それぞれ表1のように整理することができ、各材料
の特徴に基づいて適宜の材料を用いることが好ましい。
【0035】
【表1】
【0036】ところで、上述した実施例は、対物レンズ
を照明光学系と集光光学系とに共用するもので、所謂落
射照明型の顕微鏡を構成しているが、本発明において
は、被検物体の一方の側に照明光学系を、他方の側に集
光光学系を配置した所謂透過型顕微鏡としても構成し得
ることはいうまでもない。
【0037】また、光検出器からの2つの差動信号を処
理した信号に対して、適当な処理を加えることにより種
々のコントラストをもつ画像が得られることは言うまで
もない。
【0038】尚、各実施例においては被検物体と光スポ
ットとを相対的に移動させる手段として、振動鏡や回転
ミラー等のX−Y二次元スキャナーによって光スポット
を被検物体上で走査する構成としたが、逆に光スポット
を固定し、被検物体を載置するステージを走査する構成
とすることも可能である。振動鏡や回転ミラー等によっ
て光学系中の光束を振動させて光スポットを走査する場
合には、光学系の残存収差の影響により被検物体上の光
スポットと導波路の入射端に集光される光スポットとの
共役関係を厳密に維持できない恐れもあり、このような
場合にはステージの走査によることが望ましい。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基本モー
ド光の強度を低減することにより、コントラストの大き
な微分干渉像をが得られるコンフォーカルレーザ走査微
分干渉顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例のコンフォーカルレー
ザ走査微分干渉顕微鏡の構成を示す説明図。
【図2】 本発明の第2の実施例のコンフォーカルレー
ザ走査微分干渉顕微鏡の構成を示す説明図。
【図3】 従来のコンフォーカルレーザ走査顕微鏡の構
成を示す説明図。
【符号の説明】 21、51…レーザ光源、23、53…X−Yスキャニ
ング装置、27…ダブルモード導波路、29、30、3
2、33、35、60、61…シングルモード導波路、
37、38、65、66…導波路、39、40、41、
67、68…光検出器、146、47、71、72…電
極、42、69…差動回路、44…制御装置、45…モ
ニタ、57、63…トリプルモード導波路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検物体上に、光スポットを照射する照明
    光学系と、前記被検物体に対して前記光スポットを相対
    的に移動させる走査手段と、前記光スポットについての
    前記被検物体からの反射光を検出する検出光学系とを有
    するコンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微鏡におい
    て、 前記検出光学系は、前記光スポットの反射光の光路上に
    入射端を有する第1のダブルモード導波路部と、前記第
    1のダブルモード導波路部を伝搬した光を、0次モード
    の光と1次モードの光とに分岐する第1の分岐部と、前
    記第1の分岐部で分岐された0次モードの光を導波する
    0次モード光用シングルモード導波路部と、前記第1の
    分岐部で分岐された1次モードの光を導波する1次モー
    ド光用シングルモード導波路部と、 前記0次モード光用シングルモード導波路部を伝搬した
    光の一部を導いて分岐する第2の分岐部と、前記第2の
    分岐部で分岐した光を導波する第3のシングルモード導
    波路部と、 前記第3のシングルモード導波路部を伝搬した光と前記
    1次モード光用シングルモード導波路部を伝搬した光と
    を合波する合波部と、前記合波部の合波した光を導波す
    る第2のダブルモード導波路部と、前記第2のダブルモ
    ード導波路部を伝搬した光を2つに分岐する第3の分岐
    部と、前記第3の分岐部で分岐された光をそれぞれ導波
    する2本の導波路部と、前記2本の導波路部の出射端に
    それぞれ配置されて、出射光の強度を検出する第1およ
    び第2の検出手段と、前記第1の検出手段の検出信号と
    第2の検出手段の検出信号との差を求める差分演算手段
    とを有し、 前記0次モード光用シングルモード導波路部は、前記第
    1のダブルモード導波路部の0次モードの等価屈折率と
    等しい屈折率を有し、前記1次モード光用シングルモー
    ド導波路部は、前記第1のダブルモード導波路部の1次
    モードの等価屈折率と等しい屈折率を有し、 前記第1の分岐部は、前記第1のダブルモード導波路部
    を伝搬したダブルモード光を、前記等価屈折率を有する
    前記0次モード光用シングルモード導波路部と1次モー
    ド光用シングルモード導波路部とに導くことにより、0
    次モード光と1次モード光とに分岐することを特徴とす
    るコンフォーカルレーザ微分干渉顕微鏡。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記第2のダブルモー
    ド導波路部の0次モードの等価屈折率は、前記第3のシ
    ングルモード導波路部の等価屈折率に等しく、1次モー
    ドの等価屈折率は、前記1次モード光用シングルモード
    導波路部の等価屈折率に等しく、 前記合波部は、前記第3のシングルモード導波路部を伝
    搬した光と前記1次モード光用シングルモード導波路部
    を伝搬した光とを、前記等価屈折率を有する前記第2の
    ダブルモード導波路に導くことにより、前記第3のシン
    グルモード導波路部を伝搬した光で前記第2のダブルモ
    ード導波路部の0次モードを励起し、前記1次モード光
    用シングルモード導波路部を伝搬した光で前記第2のダ
    ブルモード導波路部の1次モードを励起して合波するこ
    とを特徴とするコンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記第2の分岐部にお
    いて、前記第3のシングルモード導波路部と接続される
    部分は、電気光学効果を有する材料で構成され、 前記第3のシングルモード導波路部に分岐する光量を調
    節するために、前記分岐部のうち前記電気光学効果を有
    する材料で構成された部分に電圧を印加する電極をさら
    に有することを特徴とするコンフォーカルレーザ走査微
    分干渉顕微鏡。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記1次モード光用シ
    ングルモード導波路部の少なくとも一部は、電気光学効
    果を有する材料で構成され、 前記1次モード光用シングルモード導波路部を導波する
    光の位相を調節するために、前記1次モード光用シング
    ルモード導波路部のうち前記電気光学効果を有する材料
    で構成された部分に、電圧を印加する電極をさらに有す
    ることを特徴するコンフォーカルレーザ走査微分干渉顕
    微鏡。
  5. 【請求項5】被検物体上に、光スポットを照射する照明
    光学系と、前記被検物体に対して前記光スポットを相対
    的に移動させる走査手段と、前記光スポットについての
    前記被検物体からの反射光を検出する検出手段光学系と
    有するコンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微鏡におい
    て、 前記検出光学系は、前記光スポットの反射光の光路上に
    入射端を有する第1のマルチモード導波路部と、前記第
    1のマルチモード導波路部を伝搬した光を、モードごと
    の複数の光に分岐する第1の分岐部と、前記第1の分岐
    部で分岐されたモードごとの複数の光のうち、0次モー
    ド以外の予め定められた2つのモードの光をそれぞれ導
    波する2本のシングルモード導波路部と、 前記2本のシングルモード導波路部を伝搬した光を合波
    する合波部と、前記導波部の合波した光を導波する第2
    のマルチモード導波路部と、前記第2のマルチモード導
    波路部を伝搬した光を2つに分岐する第2の分岐部と、
    前記第2の分岐部で分岐された光をそれぞれ導波する2
    本の導波路部と、前記2本の導波路部の出射端にそれぞ
    れ配置されて、出射光の強度を検出する第1および第2
    の検出手段と、前記第1の検出手段の検出信号と第2の
    検出手段の検出信号との差を求める差分演算手段とを有
    し、 前記第1の分岐部は、前記第1のマルチモード導波路部
    を伝搬した光を、第1のマルチモード導波路部における
    各モードの等価屈折率にそれぞれ等しい等価屈折率を有
    する各モードに対応するシングルモード導波路に導くこ
    とにより各モード光ごとに分岐することを特徴とするコ
    ンフォーカルレーザ走査微分干渉顕微鏡。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記第2のマルチモー
    ド導波路部の複数のモードのうち2つのモードの等価屈
    折率は、前記2本のシングルモード導波路部のそれぞれ
    の等価屈折率と等しく、 前記合波部は、前記2本のシングルモード導波路部をそ
    れぞれ導波した光を、前記等価屈折率を有する前記第2
    のマルチモード導波路に導くことにより、前記2本のシ
    ングルモード導波路部をそれぞれ導波した光で、前記第
    2のマルチモード導波路部の2つのモードを励起して合
    波することを特徴とするコンフォーカルレーザ走査微分
    干渉顕微鏡。
  7. 【請求項7】請求項5において、前記2本のシングルモ
    ード導波路部の少なくとも一方は、電気光学効果を有す
    る材料で構成され、 前記一方のシングルモード導波路部を導波する光の位相
    を調節するために、前記電気光学効果を有する材料で構
    成されたシングルモードに電圧を印加する電極をさらに
    備えることを特徴とするコンフォーカルレーザ走査微分
    干渉顕微鏡。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5581345A (en) * 1990-12-03 1996-12-03 Nikon Corporation Confocal laser scanning mode interference contrast microscope, and method of measuring minute step height and apparatus with said microscope
CN118465918A (zh) * 2024-07-15 2024-08-09 西安电子科技大学 一种用于光控相控阵的模式干涉幅度均衡器及级联结构

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