JPH0936494A - 化合物半導体装置の製造方法 - Google Patents
化合物半導体装置の製造方法Info
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- JPH0936494A JPH0936494A JP20680695A JP20680695A JPH0936494A JP H0936494 A JPH0936494 A JP H0936494A JP 20680695 A JP20680695 A JP 20680695A JP 20680695 A JP20680695 A JP 20680695A JP H0936494 A JPH0936494 A JP H0936494A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 化合物半導体装置の製造方法に関し、良好な
AlInAs/InPヘテロ界面を実現する手段を提供
する。 【構成】 有機金属気相成長(MOVPE)法によっ
て、InP基板またはInP層の上にInAlAs層お
よび他の化合物半導体層を積層して化合物半導体装置を
製造する際、このInP基板またはInP層の上に、I
nPおよびInAlAsとは組成を異にする化合物半導
体からなる中間層を介してInAlAs層を成長する。
この中間層を、InPと実質的に格子定数が等しいIn
GaAs結晶層、または、格子定数の違いに起因する格
子不整合転位の発生に対する臨界膜厚以下の膜厚を有す
るGaAs、またはInPと格子定数が異なるInGa
As結晶層、または、InPと実質的に格子定数が等し
いInGaAs層、またはInおよびGaを主な III/
V族元素とするInAlGaAs結晶層を用いる。
AlInAs/InPヘテロ界面を実現する手段を提供
する。 【構成】 有機金属気相成長(MOVPE)法によっ
て、InP基板またはInP層の上にInAlAs層お
よび他の化合物半導体層を積層して化合物半導体装置を
製造する際、このInP基板またはInP層の上に、I
nPおよびInAlAsとは組成を異にする化合物半導
体からなる中間層を介してInAlAs層を成長する。
この中間層を、InPと実質的に格子定数が等しいIn
GaAs結晶層、または、格子定数の違いに起因する格
子不整合転位の発生に対する臨界膜厚以下の膜厚を有す
るGaAs、またはInPと格子定数が異なるInGa
As結晶層、または、InPと実質的に格子定数が等し
いInGaAs層、またはInおよびGaを主な III/
V族元素とするInAlGaAs結晶層を用いる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機金属気相成長法に
よってInP基板上にInAlAs層および他の化合物
半導体層を積層する化合物半導体装置の製造方法に関す
る。従来の1μm帯の光通信に用いられる化合物半導体
装置では、InP/InGaAsP/InP−DH(ダ
ブルへテロ)構造を標準構造としてきた。
よってInP基板上にInAlAs層および他の化合物
半導体層を積層する化合物半導体装置の製造方法に関す
る。従来の1μm帯の光通信に用いられる化合物半導体
装置では、InP/InGaAsP/InP−DH(ダ
ブルへテロ)構造を標準構造としてきた。
【0002】ここにInP層はクラッド層として作用
し、InGaAsP層は発光層あるいは光閉じ込め層と
して作用する。しかし、注入キャリアや光の発光層近傍
へのより強い閉じ込めの可能性からInAlAsをクラ
ッド層、InAlGaAs層を発光層や光閉じ込め層に
用いるInP基板上のInAlAs/InAlGaAs
/InAlAs基本構造が近年試みられている。この構
造は歴史的に、分子線エピタキシー法(MBE)によっ
て形成されてきたが、装置の量産性から有機金属気相成
長法(MOVPE)によって形成することが望ましい。
し、InGaAsP層は発光層あるいは光閉じ込め層と
して作用する。しかし、注入キャリアや光の発光層近傍
へのより強い閉じ込めの可能性からInAlAsをクラ
ッド層、InAlGaAs層を発光層や光閉じ込め層に
用いるInP基板上のInAlAs/InAlGaAs
/InAlAs基本構造が近年試みられている。この構
造は歴史的に、分子線エピタキシー法(MBE)によっ
て形成されてきたが、装置の量産性から有機金属気相成
長法(MOVPE)によって形成することが望ましい。
【0003】この構造の結晶成長における最重要部はも
っとも組成不連続が大きな、InAlAs/InPヘテ
ロ界面をいかに形成するかにあるが、本発明はMOVP
E法によって良好なInAlAs/InPヘテロ構造を
形成する手段を提供することを目的とする。
っとも組成不連続が大きな、InAlAs/InPヘテ
ロ界面をいかに形成するかにあるが、本発明はMOVP
E法によって良好なInAlAs/InPヘテロ構造を
形成する手段を提供することを目的とする。
【0004】
【従来の技術】図4は、従来の化合物半導体装置の模式
的断面図である。この図において、21はn型InP
(100)基板、22はn型InPクラッド層、23は
n型AlInAsクラッド層、24はInAlGaAs
光閉じ込め層、25は多重量子井戸発光層、26はIn
AlGaAs光閉じ込め層、27はp型AlInAsク
ラッド層、28はp型InPクラッド層、29はp型コ
ンタクト層である。
的断面図である。この図において、21はn型InP
(100)基板、22はn型InPクラッド層、23は
n型AlInAsクラッド層、24はInAlGaAs
光閉じ込め層、25は多重量子井戸発光層、26はIn
AlGaAs光閉じ込め層、27はp型AlInAsク
ラッド層、28はp型InPクラッド層、29はp型コ
ンタクト層である。
【0005】従来の化合物半導体装置においては、n型
InP(100)基板21の上に、バッファ層としても
機能するn型InPクラッド層22、n型AlInAs
クラッド層23、InAlGaAs光閉じ込め層24、
異なる組成からなるInAlGaAs/InAlGaA
s多重量子井戸発光層25、InAlGaAs光閉じ込
め層26、p型AlInAsクラッド層27、p型In
Pクラッド層28、p型InGaAsコンタクト層29
を成長する。
InP(100)基板21の上に、バッファ層としても
機能するn型InPクラッド層22、n型AlInAs
クラッド層23、InAlGaAs光閉じ込め層24、
異なる組成からなるInAlGaAs/InAlGaA
s多重量子井戸発光層25、InAlGaAs光閉じ込
め層26、p型AlInAsクラッド層27、p型In
Pクラッド層28、p型InGaAsコンタクト層29
を成長する。
【0006】この従来の化合物半導体装置の構造におい
て、最も組成不連続が大きなヘテロ界面は、n型AlI
nAsクラッド層23/n型InPクラッド層22およ
びp型InPクラッド層28/p型AlInAsクラッ
ド層27界面であり、これらの界面を良好に形成するこ
とが装置の結晶性の向上にとって重要である。
て、最も組成不連続が大きなヘテロ界面は、n型AlI
nAsクラッド層23/n型InPクラッド層22およ
びp型InPクラッド層28/p型AlInAsクラッ
ド層27界面であり、これらの界面を良好に形成するこ
とが装置の結晶性の向上にとって重要である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の発明者らは、
n型AlInAsクラッド層23/n型InPクラッド
層22界面、すなわち、InP上のAlInAs成長が
MOVPE成長では困難であることを見出した。
n型AlInAsクラッド層23/n型InPクラッド
層22界面、すなわち、InP上のAlInAs成長が
MOVPE成長では困難であることを見出した。
【0008】図5、図6、図7は、従来技術によってI
nP層の上に成長したAlInAs層の表面の結晶構造
の顕微鏡写真である。この場合、InPバッファ層の膜
厚を0.5μmとし、AlInAs層の膜厚を1μmと
した。
nP層の上に成長したAlInAs層の表面の結晶構造
の顕微鏡写真である。この場合、InPバッファ層の膜
厚を0.5μmとし、AlInAs層の膜厚を1μmと
した。
【0009】成長温度が約650℃である場合は、Al
InAs層の表面は著しく荒れており、高温成長でのA
lInAs/InP成長が困難であることを意味してい
る(図5参照)。
InAs層の表面は著しく荒れており、高温成長でのA
lInAs/InP成長が困難であることを意味してい
る(図5参照)。
【0010】成長温度を約620℃に下げて成長を行っ
た場合、この状態はある程度改善されるが、まだ多数の
表面欠陥が観察された(図6参照)
た場合、この状態はある程度改善されるが、まだ多数の
表面欠陥が観察された(図6参照)
【0011】さらに、成長温度を下げ、約590℃で成
長を行った場合、新たな種類の表面荒れが観察された。
これは低温成長でAlを多く含んだ結晶の成長が困難で
あることを意味する(図7参照)。このように、成長温
度の最適化によっては良好なAlInAs/InPヘテ
ロ界面を実現することは困難である。本発明は、良好な
AlInAs/InPヘテロ界面を実現する手段を提供
することを目的とする。
長を行った場合、新たな種類の表面荒れが観察された。
これは低温成長でAlを多く含んだ結晶の成長が困難で
あることを意味する(図7参照)。このように、成長温
度の最適化によっては良好なAlInAs/InPヘテ
ロ界面を実現することは困難である。本発明は、良好な
AlInAs/InPヘテロ界面を実現する手段を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物半導体装
置の製造方法においては上記の課題を解決するため、有
機金属気相成長法によってInP基板またはInP層の
上にInAlAs層および他の化合物半導体層を積層し
て化合物半導体装置を製造する際、該InP基板または
InP層の上に、InPおよびInAlAsとは組成を
異にする化合物半導体からなる中間層を介してInAl
As層を成長する工程を採用した。
置の製造方法においては上記の課題を解決するため、有
機金属気相成長法によってInP基板またはInP層の
上にInAlAs層および他の化合物半導体層を積層し
て化合物半導体装置を製造する際、該InP基板または
InP層の上に、InPおよびInAlAsとは組成を
異にする化合物半導体からなる中間層を介してInAl
As層を成長する工程を採用した。
【0013】この場合、中間層として、InPと実質的
に格子定数が等しいInGaAs結晶層を用いることが
できる。
に格子定数が等しいInGaAs結晶層を用いることが
できる。
【0014】また、この場合、中間層として、格子定数
の違いに起因する格子不整合転位の発生に対する臨界膜
厚以下の膜厚を有するGaAs、またはInPと格子定
数が異なるInGaAs結晶層を用いることができる。
の違いに起因する格子不整合転位の発生に対する臨界膜
厚以下の膜厚を有するGaAs、またはInPと格子定
数が異なるInGaAs結晶層を用いることができる。
【0015】また、この場合、中間層として、InPと
実質的に格子定数が等しいInGaAsP結晶層、また
はInおよびGaを主な III族元素とするInAlGa
As結晶層を用いることができる。
実質的に格子定数が等しいInGaAsP結晶層、また
はInおよびGaを主な III族元素とするInAlGa
As結晶層を用いることができる。
【0016】また、本発明にかかる化合物半導体装置の
製造方法においては、有機金属気相成長法によってIn
P基板上にInAlAs層および他の化合物半導体層を
積層して化合物半導体装置を製造する際、該InP基板
またはInP層の上に、InAlAs層をクラッド層と
し、該InAlAs層の上部に発光層を有する化合物半
導体発光装置を製造する場合で、InPと実質的に格子
定数が等しいInGaAs結晶層、格子定数の違いに起
因する格子不整合転位の発生に対する臨界膜厚以下の膜
厚を有するGaAs、またはInPと格子定数が異なる
InGaAs結晶層、あるいは、InPと実質的に格子
定数が等しいInGaAsP結晶層、またはInおよび
Gaを主な III−V族元素とするInAlGaAs結晶
層からなる中間層を介してInAlAs層を成長する場
合に、該中間層の吸収短波長を発光層の発光波長よりも
短くなるように該中間層の膜厚を薄膜量子井戸化する工
程を採用した。
製造方法においては、有機金属気相成長法によってIn
P基板上にInAlAs層および他の化合物半導体層を
積層して化合物半導体装置を製造する際、該InP基板
またはInP層の上に、InAlAs層をクラッド層と
し、該InAlAs層の上部に発光層を有する化合物半
導体発光装置を製造する場合で、InPと実質的に格子
定数が等しいInGaAs結晶層、格子定数の違いに起
因する格子不整合転位の発生に対する臨界膜厚以下の膜
厚を有するGaAs、またはInPと格子定数が異なる
InGaAs結晶層、あるいは、InPと実質的に格子
定数が等しいInGaAsP結晶層、またはInおよび
Gaを主な III−V族元素とするInAlGaAs結晶
層からなる中間層を介してInAlAs層を成長する場
合に、該中間層の吸収短波長を発光層の発光波長よりも
短くなるように該中間層の膜厚を薄膜量子井戸化する工
程を採用した。
【0017】
【作用】図1は、本発明の化合物半導体装置の製造方法
の原理説明図である。この図において、1はInP層、
2はInGaAs等の中間層、3はAlInAs層であ
る。本発明の化合物半導体装置の製造方法においては、
InP層1の上にAlInAs層3を成長してAlIn
As/InPヘテロ界面をMOVPE法によって形成す
る場合、InP層1の上に、AlInAsおよびInP
とは異なる組成のInGaAs等の中間層2を介してA
lInAs層3を成長する。
の原理説明図である。この図において、1はInP層、
2はInGaAs等の中間層、3はAlInAs層であ
る。本発明の化合物半導体装置の製造方法においては、
InP層1の上にAlInAs層3を成長してAlIn
As/InPヘテロ界面をMOVPE法によって形成す
る場合、InP層1の上に、AlInAsおよびInP
とは異なる組成のInGaAs等の中間層2を介してA
lInAs層3を成長する。
【0018】このように、AlInAs/InPヘテロ
界面に、AlInAsおよびInPとは組成が異なる化
合物半導体層を中間層として挿入することによって、従
来技術において生じていた表面の荒れの発生という問題
点を、MOVPE法によって完全に回避できることを実
験的に見出した。
界面に、AlInAsおよびInPとは組成が異なる化
合物半導体層を中間層として挿入することによって、従
来技術において生じていた表面の荒れの発生という問題
点を、MOVPE法によって完全に回避できることを実
験的に見出した。
【0019】図2は、本発明によってInP層の上に成
長したAlInAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真で
ある。この図は、AlInAs/InPヘテロ界面に、
膜厚10nmのInGaAs薄膜を挿入した場合の表面
観察の結果を示している。成長温度は図5の最高温度で
ある650℃である。図に見られるように、InGaA
s薄膜の挿入によって、図5で見られた表面荒れは完全
に消失し、良好なInP層1の上のAlInAs層の成
長を実現することができた。なお、図中のヒロック状の
模様はInP基板の貫通転位に関係するもので、AlI
nAs層の成長とは無関係のものである。
長したAlInAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真で
ある。この図は、AlInAs/InPヘテロ界面に、
膜厚10nmのInGaAs薄膜を挿入した場合の表面
観察の結果を示している。成長温度は図5の最高温度で
ある650℃である。図に見られるように、InGaA
s薄膜の挿入によって、図5で見られた表面荒れは完全
に消失し、良好なInP層1の上のAlInAs層の成
長を実現することができた。なお、図中のヒロック状の
模様はInP基板の貫通転位に関係するもので、AlI
nAs層の成長とは無関係のものである。
【0020】なお、AlInAs層の上のInP層の成
長は、実験の温度範囲(590℃〜650℃)で問題な
く良好な結晶成長が可能であった。このように、AlI
nAs/InPヘテロ界面に中間層を挿入することは、
結晶性の向上に大きな効果を有するが、その原因は不明
である。ただし、発明者らは挿入層がInGaAsに限
らず、 III−V族元素におけるAl組成の少ない化合物
半導体層を挿入することが有効であることを実験的に確
認している。すなわち、挿入層としてはInGaAsに
限らず、InGaAsPやAl組成の小さなInAlG
aAsでもよい。また、充分に薄膜であればGaAs等
基板と格子定数が異なる半導体層を挿入してもよい。
長は、実験の温度範囲(590℃〜650℃)で問題な
く良好な結晶成長が可能であった。このように、AlI
nAs/InPヘテロ界面に中間層を挿入することは、
結晶性の向上に大きな効果を有するが、その原因は不明
である。ただし、発明者らは挿入層がInGaAsに限
らず、 III−V族元素におけるAl組成の少ない化合物
半導体層を挿入することが有効であることを実験的に確
認している。すなわち、挿入層としてはInGaAsに
限らず、InGaAsPやAl組成の小さなInAlG
aAsでもよい。また、充分に薄膜であればGaAs等
基板と格子定数が異なる半導体層を挿入してもよい。
【0021】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を光通信用半
導体レーザの製造を例にして説明する。 (第1実施例)図3は、第1実施例の化合物半導体装置
の製造方法の説明図である。この図において、11はn
型InP(001)面方位基板、12はn型InPクラ
ッド層、13はn型AlInAsクラッド層、14はI
nAlGaAs光閉じ込め層、15は異なる組成からな
るInAlGaAs/InAlGaAs多重量子井戸発
光層、16はInAlGaAs光閉じ込め層、17はp
型AlInAsクラッド層、18はp型InPクラッド
層、19はp型InGaAsコンタクト層、20はn型
InGaAs中間層である。
導体レーザの製造を例にして説明する。 (第1実施例)図3は、第1実施例の化合物半導体装置
の製造方法の説明図である。この図において、11はn
型InP(001)面方位基板、12はn型InPクラ
ッド層、13はn型AlInAsクラッド層、14はI
nAlGaAs光閉じ込め層、15は異なる組成からな
るInAlGaAs/InAlGaAs多重量子井戸発
光層、16はInAlGaAs光閉じ込め層、17はp
型AlInAsクラッド層、18はp型InPクラッド
層、19はp型InGaAsコンタクト層、20はn型
InGaAs中間層である。
【0022】本発明の一実施例の化合物半導体装置であ
る光通信用半導体レーザにおいては、この図に示されて
いるように、n型InP(001)面方位基板11の上
に、0.5μmのn型InPクラッド層12、n型In
GaAs中間層20、0.5μmのn型AlInAsク
ラッド層13、0.1μmのInAlGaAs光閉じ込
め層14、異なる組成からなるInAlGaAs/In
AlGaAs多重量子井戸発光層15、0.1μmのI
nAlGaAs光閉じ込め層16、0.5μmのp型A
lInAsクラッド層17、0.5μmのp型InPク
ラッド層18、0.3μmのp型InGaAsコンタク
ト層19を形成する。
る光通信用半導体レーザにおいては、この図に示されて
いるように、n型InP(001)面方位基板11の上
に、0.5μmのn型InPクラッド層12、n型In
GaAs中間層20、0.5μmのn型AlInAsク
ラッド層13、0.1μmのInAlGaAs光閉じ込
め層14、異なる組成からなるInAlGaAs/In
AlGaAs多重量子井戸発光層15、0.1μmのI
nAlGaAs光閉じ込め層16、0.5μmのp型A
lInAsクラッド層17、0.5μmのp型InPク
ラッド層18、0.3μmのp型InGaAsコンタク
ト層19を形成する。
【0023】この場合、n型InGaAs中間層20
は、例えば1.55μmの波長を有する発光層からの発
光の吸収損失を低減するための薄膜にすることが望まし
い。特に、n型InGaAs中間層20の膜厚を1nm
程度まで薄膜量子井戸化すると、量子シフトによって吸
収損失をなくすることができる。すなわち、中間層の吸
収端波長を発光層の発光波長よりも短くするように中間
層を膜厚を薄膜量子化することが望ましい。
は、例えば1.55μmの波長を有する発光層からの発
光の吸収損失を低減するための薄膜にすることが望まし
い。特に、n型InGaAs中間層20の膜厚を1nm
程度まで薄膜量子井戸化すると、量子シフトによって吸
収損失をなくすることができる。すなわち、中間層の吸
収端波長を発光層の発光波長よりも短くするように中間
層を膜厚を薄膜量子化することが望ましい。
【0024】(第2実施例)この実施例においては、中
間層を、InPと格子定数が異なるGaAsまたはIn
GaAsとする。この場合は、中間層の膜厚を、格子定
数の違いに起因する格子不整合転位の発生に対する臨界
膜厚以下の膜厚に設定することが望ましい。GaAsを
中間層とする場合は、1あるいは2分子層程度まで薄膜
化することが必要である。
間層を、InPと格子定数が異なるGaAsまたはIn
GaAsとする。この場合は、中間層の膜厚を、格子定
数の違いに起因する格子不整合転位の発生に対する臨界
膜厚以下の膜厚に設定することが望ましい。GaAsを
中間層とする場合は、1あるいは2分子層程度まで薄膜
化することが必要である。
【0025】(第3実施例)この実施例においては、中
間層をInPと実質的に格子定数が等しいInおよびG
aを主な III族元素とするInAlGaAsとする。こ
の場合、InAlGaAsの(Al+Ga)を一定に
し、その内訳を変化して実験した結果、Alが数十%を
超えると、InP/InAlGaAs接合が困難になる
ことがわかった。
間層をInPと実質的に格子定数が等しいInおよびG
aを主な III族元素とするInAlGaAsとする。こ
の場合、InAlGaAsの(Al+Ga)を一定に
し、その内訳を変化して実験した結果、Alが数十%を
超えると、InP/InAlGaAs接合が困難になる
ことがわかった。
【0026】前記の各実施例の化合物半導体装置の製造
方法においては、各半導体層を通常のMOVPE法によ
って容易に成長することができ、原料としては例えば、
トリメチルインジウム(TMIn)、トリエチルガリウ
ム(TEGa)、トリメチルアルミニウム(TMA
l)、フォスフィン(PH3 )、アルシン(AsH3 )
を用い、キャリアガスとして水素を用いるのが一般的で
ある。
方法においては、各半導体層を通常のMOVPE法によ
って容易に成長することができ、原料としては例えば、
トリメチルインジウム(TMIn)、トリエチルガリウ
ム(TEGa)、トリメチルアルミニウム(TMA
l)、フォスフィン(PH3 )、アルシン(AsH3 )
を用い、キャリアガスとして水素を用いるのが一般的で
ある。
【0027】Alを含む結晶の結晶性を向上するために
成長温度は650℃程度に高温化し、各層の成長速度は
1時間あたり1μmの程度にする。V/III 比はInP
に対して100程度、InAlAsに対して50程度、
InAlGaAsに対してはAl組成に対応して20〜
50の範囲で適当に調節し、InGaAsに対して20
程度に下げるのがよい。
成長温度は650℃程度に高温化し、各層の成長速度は
1時間あたり1μmの程度にする。V/III 比はInP
に対して100程度、InAlAsに対して50程度、
InAlGaAsに対してはAl組成に対応して20〜
50の範囲で適当に調節し、InGaAsに対して20
程度に下げるのがよい。
【0028】GaAs結晶を中間層とする場合は、膜厚
の制御性を向上するためにGaAs層の成長速度を0.
1μm/h程度まで下げるのがよい。この設定によって
約10秒間で1分子層成長することになり、膜厚制御が
充分可能になる。実際の成長に際しては、結晶基板表面
を硫酸等で洗浄し、流水処理を施し、成長室内に大気が
混入しないように真空搬送によって成長室内に基板を設
置し、フォスフィン雰囲気で昇温し、基板温度の安定後
に結晶成長を行う。この真空搬送は重要で、成長室内に
大気が混入した場合は本発明をもってしても良好な結晶
成長は困難である。
の制御性を向上するためにGaAs層の成長速度を0.
1μm/h程度まで下げるのがよい。この設定によって
約10秒間で1分子層成長することになり、膜厚制御が
充分可能になる。実際の成長に際しては、結晶基板表面
を硫酸等で洗浄し、流水処理を施し、成長室内に大気が
混入しないように真空搬送によって成長室内に基板を設
置し、フォスフィン雰囲気で昇温し、基板温度の安定後
に結晶成長を行う。この真空搬送は重要で、成長室内に
大気が混入した場合は本発明をもってしても良好な結晶
成長は困難である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
MOVPE成長でInP結晶上に容易にInAlAs結
晶が成長できるようになり、AlInAs結晶を含んだ
化合物半導体装置の品質を向上することができる。
MOVPE成長でInP結晶上に容易にInAlAs結
晶が成長できるようになり、AlInAs結晶を含んだ
化合物半導体装置の品質を向上することができる。
【図1】本発明の化合物半導体装置の製造方法の原理説
明図である。
明図である。
【図2】本発明によってInP層の上に成長したAlI
nAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真である。
nAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真である。
【図3】第1実施例の化合物半導体装置の製造方法の説
明図である。
明図である。
【図4】従来の化合物半導体装置の模式的断面図であ
る。
る。
【図5】従来技術によってInP層の上に成長したAl
InAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真(1)であ
る。
InAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真(1)であ
る。
【図6】従来技術によってInP層の上に成長したAl
InAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真(2)であ
る。
InAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真(2)であ
る。
【図7】従来技術によってInP層の上に成長したAl
InAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真(3)であ
る。
InAs層の表面の結晶構造の顕微鏡写真(3)であ
る。
1 InP層 2 InGaAs等の中間層 3 AlInAs層 11 n型InP(001)面方位基板 12 n型InPクラッド層 13 n型AlInAsクラッド層 14 InAlGaAs光閉じ込め層 15 InAlGaAs/InAlGaAs多重量子井
戸発光層 16 InAlGaAs光閉じ込め層 17 p型AlInAsクラッド層 18 p型InPクラッド層 19 p型InGaAsコンタクト層 20 n型InGaAs中間層 21 n型InP(100)基板 22 n型InPクラッド層 23 n型AlInAsクラッド層 24 InAlGaAs光閉じ込め層 25 多重量子井戸発光層 26 InAlGaAs光閉じ込め層 27 p型AlInAsクラッド層 28 p型InPクラッド層 29 p型InGaAsコンタクト層
戸発光層 16 InAlGaAs光閉じ込め層 17 p型AlInAsクラッド層 18 p型InPクラッド層 19 p型InGaAsコンタクト層 20 n型InGaAs中間層 21 n型InP(100)基板 22 n型InPクラッド層 23 n型AlInAsクラッド層 24 InAlGaAs光閉じ込め層 25 多重量子井戸発光層 26 InAlGaAs光閉じ込め層 27 p型AlInAsクラッド層 28 p型InPクラッド層 29 p型InGaAsコンタクト層
Claims (5)
- 【請求項1】 有機金属気相成長法によってInP基板
またはInP層の上にInAlAs層および他の化合物
半導体層を積層して化合物半導体装置を製造する際、該
InP基板またはInP層の上に、InPおよびInA
lAsとは組成を異にする化合物半導体からなる中間層
を介してInAlAs層を成長する工程を含むことを特
徴とする化合物半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 中間層として、InPと実質的に格子定
数が等しいInGaAs結晶層を用いることを特徴とす
る請求項1に記載された化合物半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 中間層として、格子定数の違いに起因す
る格子不整合転位の発生に対する臨界膜厚以下の膜厚を
有するGaAs、またはInPと格子定数が異なるIn
GaAs結晶層を用いることを特徴とする請求項1に記
載された化合物半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 中間層として、InPと実質的に格子定
数が等しいInGaAsP結晶層、またはInおよびG
aを主な III族元素とするInAlGaAs結晶層を用
いることを特徴とする請求項1に記載された化合物半導
体装置の製造方法。 - 【請求項5】 有機金属気相成長法によってInP基板
上にInAlAs層および他の化合物半導体層を積層し
て化合物半導体装置を製造する際、該InP基板または
InP層の上に、InAlAs層をクラッド層とし、該
InAlAs層の上部に発光層を有する化合物半導体発
光装置を製造する場合で、InPと実質的に格子定数が
等しいInGaAs結晶層、格子定数の違いに起因する
格子不整合転位の発生に対する臨界膜厚以下の膜厚を有
するGaAs、またはInPと格子定数が異なるInG
aAs結晶層、あるいは、InPと実質的に格子定数が
等しいInGaAsP結晶層、またはInおよびGaを
主な III族元素とするInAlGaAs結晶層からなる
中間層を介してInAlAs層を成長する場合に、該中
間層の吸収短波長を発光層の発光波長よりも短くなるよ
うに該中間層の膜厚を薄膜量子井戸化することを特徴と
する化合物半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20680695A JPH0936494A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 化合物半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20680695A JPH0936494A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 化合物半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0936494A true JPH0936494A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16529406
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20680695A Withdrawn JPH0936494A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 化合物半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0936494A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007108117A1 (ja) * | 2006-03-22 | 2007-09-27 | Fujitsu Limited | 光半導体素子 |
| WO2009101892A1 (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-20 | Eudyna Devices Inc. | 半導体デバイスの製造方法 |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP20680695A patent/JPH0936494A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007108117A1 (ja) * | 2006-03-22 | 2007-09-27 | Fujitsu Limited | 光半導体素子 |
| US7924896B2 (en) | 2006-03-22 | 2011-04-12 | Fujitsu Limited | Optical semiconductor device |
| JP4983791B2 (ja) * | 2006-03-22 | 2012-07-25 | 富士通株式会社 | 光半導体素子 |
| WO2009101892A1 (ja) * | 2008-02-13 | 2009-08-20 | Eudyna Devices Inc. | 半導体デバイスの製造方法 |
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|---|---|---|---|
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