JPH0936604A - アンテナスイッチ - Google Patents

アンテナスイッチ

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JPH0936604A
JPH0936604A JP7183119A JP18311995A JPH0936604A JP H0936604 A JPH0936604 A JP H0936604A JP 7183119 A JP7183119 A JP 7183119A JP 18311995 A JP18311995 A JP 18311995A JP H0936604 A JPH0936604 A JP H0936604A
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antenna switch
switch
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はアンテナスイッチに関し、構成素子
の種類を少なくし、小型、薄型、低挿入損失で、且つ、
十分なアイソレーションを持つアンテナスイッチを実現
すること。 【解決手段】 PINダイオードD1、D2に流す電流
をオン/オフして信号の切り替えを行う独立した2系統
のスイッチ回路を有し、且つ、フィルタ(LPF)段を
付加したアンテナスイッチにおいて、前記2系統のスイ
ッチ回路とフィルタ段の構成を第1のスイッチ回路の後
段にフィルタ段を接続させ、その後段に前記第1のスイ
ッチ回路と同一構成の第2のスイッチ回路を接続させた
構成であって、前記各接続部はコンデンサにより接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、自動車
電話等の無線機器、或いはその他各種通信機器等の分野
において利用可能なアンテナスイッチに関し、特に、多
層基板を使用し、SMD(表面実装部品)化したアンテ
ナスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来例の説明図であり、一般的な
アンテナ切り替え付きアンテナスイッチの回路を示した
図である。図中C40〜C43、C50〜C53、C6
0〜C62はコンサデンサ、L40、L50、L60は
コイル、DA1、DA2、DB1、DB2はPINダイ
オード、SL41、SL42はストリップライン、Vb
1、Vb2はPINダイオードをON/OFFさせるバ
イアス電流の電源端子、TXは送信端子、RXは受信端
子、ANT1は第1のアンテナに接続する端子であり、
ANT2は第2のアンテナに接続する端子である。
【0003】先ず基本的動作について送受信切り替え部
を例に説明すると、上記のようなアンテナスイッチは電
源端子Vb1 よりバイアス電流が入力されるとDA1及
びDA2のPINダイオードがON状態となり、PIN
ダイオードの両端は抵抗の非常に小さな導通状態にな
る。この時ストリップラインSL41のPINダイオー
ドDA2が接続した側が接地状態となるため、その長さ
が送信端子TXから入力された信号の波長の1/4波長
に設定されていればストリップラインSL41のPIN
ダイオードDA1側端部ではストリップラインSL41
の1/4波長共振のために入力インピーダンスが無限大
になる。そのため、送信端子TXから入力された信号は
PINダイオードD1を通過し、殆どがコンデンサC4
2側へ流れる。この時の送信端子TXから受信端子RX
への信号の漏れをアイソレーションと呼ぶ。一方、電源
端子Vb1からのバイアス電流を切るとPINダイオー
ドDA1及びDA2はOFF状態となり、PINダイオ
ード両端の抵抗は無限大となる。この時送信端子TX側
はPINダイオードDA1でコンデンサC42側と絶縁
状態となるが、受信端子RX側は、PINダイオードD
A2のOFFによりコンデンサC43とストリップライ
ンSL41は導通状態となるためコンデンサC42側か
ら入力した信号の殆どが受信端子RXへ流れる。
【0004】一般に送信電力は受信電力に比べ非常に大
きいため、アイソレーションは送信時の送信端子TX−
受信端子RX間において重要であるが、受信時は余り重
要視する必要はない。
【0005】上記の動作はアンテナ切り替え部でも同様
であるので説明を省く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の様な従来のもの
には次の様な課題があった。 (1) ストリップライン共振器を使用した上記のアンテナ
スイッチは使用する周波数に対して、その波長の1/4
の長さのストリップライン共振器を形成する必要があ
り、更にアンテナ切り替え付きアンテナスイッチではそ
のストリップライン共振器が2個必要になるため、小型
のSMD化した前記アンテナスイッチを設計する場合、
小型化を困難にしている。
【0007】(2) 多層基板内に部品を内蔵させて上記ア
ンテナスイッチを設計する場合、できるだけ構成する素
子点数を減らす必要がある。何故ならば、基板内に素子
を内蔵させて設計を進めて行く上でパターン領域を確保
し易く、また各素子の定数にいくつかの条件付けして試
作を繰り返して目標特性への追い込みを行う上で、変化
させる素子が多いことは設計を迅速に進める上で負担と
なる。しかしながら、図3の回路は計算機によるアンテ
ナスイッチの特性の最適化により算出されるが、決して
構成素子数が少ないとは言えない。
【0008】(3) ストリップライン共振器を使用した上
記のアンテナスイッチを多層基板で設計する場合、スト
リップライン共振器を基板内に収納させる必要があり、
通常GND(グランド)電極で挟まれたトリプレート型
のストリップライン共振器にするが、その共振器のQ及
びラインインピーダンスを確保するためにはGND電極
とストリップラインの間の距離をある程度大きく設定す
る必要がある。そのため、基板として厚くなりやすい。
このことは基板をセラミックで設計した場合、焼成時に
脱バインダー性を悪くし、製造時の元基板から部品とし
ての基板形状に個別分割する際困難を伴う。
【0009】本発明は、2系統のスイッチ回路に対称性
を持たせて構成素子の種類を少なくし、小型、薄型、低
挿入損失で、十分なアイソレーションを持たせることを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1、図2は本発明の原
理説明図であり、図1のAは回路構成の図、図1のBは
多層基板のパターン構成の例、図1のCはスイッチ回路
の構成例の等価回路、図2のAはアンテナスイッチの断
面図である。図中20は多層基板、22はGND電極パ
ターン、21は外部接続電極、フィルタ段はローパスフ
ィルタ(LPF)段としてX−YはLPF段の中央を通
過する線、C10〜C13はコンデンサ、L10〜L1
2はコイル、D1、D2はPINダイオード、aは送信
入力またはアンテナ2に接続する端子、cは受信側また
はアンテナ1に接続する端子、eはコンデンサを介して
LPF(ローパスフィルタ)段に接続する端子を示す。
【0011】本発明は上記の目的を達成するため、次の
様に構成したものである。 (1) :PINダイオードD1、D2に流す電流をオン/
オフして信号の切り替えを行う独立した2系統のスイッ
チ回路を有し、且つ、フィルタ(LPF)段を付加した
アンテナスイッチにおいて、前記2系統のスイッチ回路
とフィルタ段の構成を第1のスイッチ回路の後段にフィ
ルタ段を接続させ、その後段に前記第1のスイッチ回路
と同一構成の第2のスイッチ回路を接続させた構成であ
って、前記各接続部はコンデンサにより接続する。
【0012】(2) :前記(1)のアンテナスイッチにお
いて、前記第1のスイッチ回路と前記第2のスイッチ回
路の構成及び構成素子定数を同一にする。 (3) :前記(1)、(2)のアンテナスイッチにおい
て、複数の誘電体シート上に受動素子をパターン形成
し、それらを積層成形した多層基板上にPINダイオー
ドD1、D2を搭載し、前記多層基板の側面部に外部接
続端子を形成する。
【0013】(4) :前記(3)のアンテナスイッチにお
いて、前記多層基板は底面側の誘電体層にほぼ全面を接
地電極が形成され、積層方向でその直ぐ上の層に接地コ
ンデンサC10の対向電極を配置し、その積層方向で上
側にスペーサー層が形成され、更に、その上側に前記接
地コンデンサC10以外のコンデンサ及びコイルを混在
させて形成する。
【0014】(5) :前記(3)、(4)のアンテナスイ
ッチにおいて、前記第1のスイッチ回路と前記第2のス
イッチ回路の前記多層基板の各層のパターニングは、フ
ィルタ段に対して対称にする。
【0015】(6) :前記(1)〜(5)のアンテナスイ
ッチにおいて、前記第1のスイッチ回路と前記第2のス
イッチ回路は、電源端子Vbに近い第1のPINダイオ
ードD1と、それに続く第2のPINダイオードD2
と、前記第1、第2のPINダイオードD1,D2との
間に接続したインダクタンス素子L11を備え、前記電
源端子Vbの制御電源により前記PINダイオードD
1,D2をオン/オフ制御して送受信の切り替えを行う
構成であって、前記インダクタンス素子L11に対し、
インピーダンス補正用の容量素子C13を並列接続す
る。
【0016】(作用)本構成は上記のように構成したの
で、次のような作用がある。アンテナ切り替え付きアン
テナスイッチではLPF段が付加されると図7に示すよ
うに、構成素子数を減らす方向で回路を最適化してもか
なりな種類の素子の構成となる。
【0017】それは、殆どの携帯電話のシステムでは送
信周波数と受信周波数を異なる周波数に設定している。
そのためそのシステム下で送受信切り換えとアンテナ切
り換えを行うアンテナスイッチを設計する場合、送受信
切り換え部は送信帯及び受信帯のそれぞれの周波数に送
信端側及び受信端側の特性を最適化するようにした方が
良好な特性が得られる。一方、アンテナ切り換え側は送
受両周波数帯に対して良好な設計にする必要がある。
【0018】以上により送受信切り換え部の回路とアン
テナ切り換え部の回路の構成素子の定数はそれぞれの特
長がでるように設定されるべきだと考えていたため、図
7に示すようなそれぞれ異なる定数の設定になりやすか
った。
【0019】そこで本発明では、構成素子の定数の種類
を減らす構成について検討した。従来各スイッチ回路間
のPINダイオードのバイアス電流をカットするために
第1のスイッチ回路と第2のスイッチ回路の間の信号線
路に直列にコンデンサを1個挿入し、更にLPF段を挿
入していたが、LPF段の両側にコンデンサを信号線に
直列に挿入することにより各スイッチ回路のそれぞれ対
応する構成素子の定数を全く同一にして設計できること
を見出した。
【0020】これにより、従来の設計に比べ構成素子数
は1個増加するが、構成素子の定数の種類は約半分にな
る。更に多層基板を使って上記の構成でアンテナ切り替
え付きアンテナスイッチを設計した場合、各スイッチ回
路の構成及び、定数値が全く同一になるため、多層基板
内でその同一性を活かした設計が可能となる。即ち、図
1のBに示すようにLPF段を基板のほぼ中央付近( 多
少基板の一方の端部に偏らせるが) に設定し、LPF段
の中央を通過するX−Yの線について対称関係に各スイ
ッチ回路の構成素子のパターニングすることが可能とな
る。
【0021】これにより、目標特性の追い込みに関して
各素子の条件設定が容易になると共に、パターン設計上
の問題についても比較的解決し易くなる。即ち、問題の
ありそうな箇所にたいして従来は個々に対策をとってい
たが、本発明では対称性を利用して同時にもう一箇所を
対策することができるため、問題箇所の発見も行い易い
構成になる。
【0022】更に、各端子a、b、c、dの入力インピ
ーダンスについても送信端子aとアンテナ2の接続端子
b、及び受信端子cとアンテナ1の接続端子d同士はそ
れぞれ同一の入力インピーダンスになるため、各端子の
入力インピーダンスが異なっていた従来の構成に比べ、
特性評価自体もし易くなっている。
【0023】一方、スイッチ回路については色々あるが
図1のCに示す回路が適当と考える。ここでそれについ
て説明する。先ず、コイルは通常周波数に対して直線的
にインピーダンスを増大させる。(Z=ωL Z:イン
ピーダンス、ω:角周波数、L:コイルの持つインダク
タンス)しかし、高周波帯ではコイル自身がもつ浮遊容
量により周波数に対して非直線的にインピーダンスが増
大し、自己共振に行き着く。そのため高周波帯ではコイ
ルのもつ浮遊容量は無視できない。そのため本発明では
PINダイオードのD1とD2の間に挿入するコイルL
11に対して予め浮遊容量分を含めるためにコンデンサ
C13を並列に付加して回路計算を行った。
【0024】回路計算を行うに当たりPINダイオード
の周波数特性は予めSパラメータとして実測し、その結
果を図1のCの等価回路の伝送方程式に代入し、最適な
コンデンサ及びコイルの定数を求めた結果、図1のCの
等価回路で対象となる信号の通過帯(a−e、e−c端
子間) で挿入損失を最小化し、PINダイオードのON
時のa−c間のアイソレーションを20dB以上確保で
きる定数の組み合わせがあることがわかった。
【0025】この時のコンデンサC13の容量値はコイ
ルL11の浮遊容量よりはある程度大きな値となり、コ
イルL11とコンデンサC13の並列共振周波数は送信
及び受信周波数付近の周波数にはならない。従って、ス
トリップライン共振器を使用した場合のような共振現象
によってアイソレーションを発現しているのではないと
考えられる。
【0026】一方、ストリップライン共振器を使用せず
にコンデンサとコイルの構成でアンテナスイッチを構成
できるため、複数の誘電体シート上に受動素子をパター
ン形成し、それらを積層整形した多層基板に図1のCの
等価回路を使ってアンテナスイッチを構成すればアンテ
ナスイッチを小型化する上で好適である。
【0027】図2のAに多層基板でアンテナスイッチを
構成したときの概略の断面図を示してある。この図にあ
るように多層基板20は、積層方向で下側の層にGND
電極パターン22がその層の表面の略全面に形成され、
その上側の層に接地コンデンサの対向電極が形成され、
それらにより接地コンデンサ部を形成するようにする。
これによりアンテナスイッチを搭載するマザーボードか
らの電気的影響を受けにくい構成となる。
【0028】更に、前記接地コンデンサ部の上側に殆ど
パターンが施されていないスペーサー部を設定し、その
スペーサー部の上側に前記接地コンデンサ以外のコンデ
ンサ及びコイルを混在させてパターニングを行うコンデ
ンサ及びコイル形成部を設定する。これにより、パター
ニングされたコンデンサ及びコイルはGNDに対する浮
遊容量を低下させることができる。特に、コイルは積層
方向で電極パターンが近くに存在するとQが劣化する傾
向があり、それにより挿入損失の悪化や、アイソレーシ
ョンの低下が起きるため、GNDから距離を置くと共
に、基板表面の部品搭載用電極からもはずれた位置にパ
ターニングしたほうが更に良好である。
【0029】このような上記構成にすることにより、ス
トリップラインを基板に内蔵した設計に比べ基板内のス
ペースの利用度があがり、かつスペーサー部の厚みは、
GND電極でストリップラインを挟むトリプレート型の
ストリップライン共振器で設定されるときのGND電極
とストリップラインの間の距離程度のスペーサー部の厚
みからアンテナスイッチの特性によっては設定できる。
そのため、トリプレート型のストリップライン共振器を
使ったアンテナスイッチの基板の厚みに比べれば、上記
構成の基板の厚みは約半分に近い厚みでの設計が可能と
なる。
【0030】従って、上記多層基板の構成によって小型
化が可能で、基板厚みを従来の設計よりも薄く設計で
き、しかも低挿入損失でかつ十分なアイソレーションを
有するアンテナスイッチが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図3〜図6は本発明の実施例を示した
ものであり、図1、図2と同じものは同一符号で示して
ある。
【0032】図3はアンテナスイッチの回路図である。
図3において、C20A〜C24A及びC20B〜C2
4Bはコンデンサ、L20A〜L22A、及びL20B
〜L22Bはコイル、D1A、D2A、D1B、D2B
はPINダイオードである。コンデンサ及びコイルの符
号において末尾のA、B以外が同一の符号の部品は同一
定数に設定している。即ち、C20A=C20B及びL
20A=L20B、・・・・を表す。また、LPF(ローパ
スフィルタ)段のC31及びC32はC31=C32の
関係になっている。
【0033】本実施例の回路は約1GHz付近で使用する
アンテナスイッチであり、コイルL22A、L22Bが
付加されているが、これはANT(アンテナ)1−R
X、及びANAT2−RX間の挿入損失を改善するため
に付加されたものであり、その定数は数nH程度であっ
たので上記周波数帯ではそれ自身がもつ浮遊容量をある
程度無視しても計算上大きな影響がなかったためコイル
L22A、L22Bはそのまま使用した。また、コンデ
ンサC24A、C24Bの容量値は、コイルL22A、
L22Bが有する浮遊容量を自己共振周波数の測定を予
め行って算出しておき、その値の分だけ差し引いた容量
値に設定した。
【0034】図4はアンテナスイッチの分解斜視図(そ
の1)、図5はアンテナスイッチの分解斜視図(その
2)、図6のAはダイオードのパッケージ、図6のBは
アンテナスイッチの完成品の図を示す。図6のBにおい
て1AはTX端子( 送信端子)、2A、2B、5A、5
B、6A、6BはGND端子( 接地端子) 、3AはVb
1端子( 送受信切り替え用バイアス電流端子) 、3Bは
Vb2端子(アンテナ切り替え用バイアス電流端子)、
1BはANT2端子(アンテナ2に接続する端子)、4B
はANT1端子(アンテナ1に接続する端子) 、4Aは
RX端子( 受信端子) を示す。また、本実施例で使用し
たPINダイオードは図6のAに示すパッケージのSM
D部品を用いている。従って、搭載部品用の電極501
AにはPINダイオードD1Aのアノード、搭載部品用
の電極502AにはPINダイオードD1Aのカソード
が接続され、搭載部品用の電極503AにはPINダイ
オードD2Aのアノード、搭載部品用の電極504Aに
はPINダイオードD2Aのカソードが接続される。一
方、搭載部品用の電極501BにはPINダイオードD
1Bのアノード、搭載部品用の電極502BにはPIN
ダイオードD1Bのカソードが接続され、搭載部品用の
電極503BにはPINダイオードD2Bのアノード、
搭載部品用の電極504BにはPINダイオードD2B
のカソードが接続される。
【0035】図4の分解斜視図において、X−Yの線は
その直交方向の基板の長さに対してほぼ中央を示す線で
ある。各符号の末尾のA、Bの記載がある電極はX−Y
の線に対して対称に配置された電極であることを示して
いる。即ち、電極221Aと電極221B、420Aと
420B、11Aと11B、・・・はX−Yの線に対し
て対称に配置されている。従って、Aの付いた導体パタ
ーン(送受信切り替え部)について説明すれば、そのま
ま符号をBに付け替えればBの付いた導体パターン(ア
ンテナ切り替え部) について説明したことになるので、
Aの付いた導体パターン(送受信切り替え部) について
詳細に説明を行い、Bの付いた導体パターン(アンテナ
切り替え部) については省略する。
【0036】図4、図5の図中において、20−1〜2
0−8は多層基板20の第1層目〜第8層目( 誘電体
層) を示す。先ず、電極211A及び電極212Aは第
2層20−2を介して対向してコンデンサC21Aを形
成し、電極211はスルーホール電極11Aにより搭載
部品用の電極501Aに接続しPINダイオードD1A
のアノード側に接続する。一方、電極212Aは電極2
10Aにより多層基板端部に引き出され外部接続電極1
Aに接続する。また電極211Aから延びた電極401
Aはスルーホール電極15Aにより電極402Aに接続
し、更にスルーホール電極22Aにより電極403Aに
接続してコイルL20Aを形成している。このコイルL
20Aは電極400Aにより多層基板端部に引き出され
外部接続電極3Aに接続される。
【0037】PINダイオードD1Aのカソードに接続
するコンデンサC22Aは電極221A及び電極222
Aが第2層20−2を介して対向して形成されるが、搭
載部品用の電極502Aからスルーホール電極12Aを
介して電極221Aに接続している。更に、スルーホー
ル電極12Aは第3層20−3に到達し、電極412A
に接続し、電極412Aに接続したスルーホール電極2
0Aにより第4層20−4上の電極413Aにいたる。
この電極413Aはスルーホール電極21Aによりコン
デンサC24Aの一方の電極242Aに接続する。ま
た、前記した電極412Aは第3層20−3上で接続し
ているスルーホール電極16Aにより第2層20−2上
の電極411Aに接続して電極411A、16A、41
2AによりコイルL21Aを構成している。このコイル
L21Aの電極41AはコンデンサC24Aの他方の電
極241Aに電極231Aを経由して接続している。コ
ンデンサC24Aは電極242Aと電極241Aが第2
層20−2を介して対向して形成しており、この構成に
よりL21AとC24Aは並列関係で接続されことにな
る。
【0038】また、411Aに接続した電極231Aは
第2層20−2を介して対向する電極232Aとにより
コンデンサC23Aを形成している。更に電極231A
はスルーホール電極13Aにより基板表面の部品搭載用
電極503A(部品の陰で図中では見えない) に接続
し、部品搭載用電極503AはPINダイオードD2A
PINダイオードD2Aのアノードに接続している。コ
ンデンサC23Aの一方の電極232Aは電極422A
に接続し、電極422Aはスルーホール電極17Aによ
り第2層20−2上の電極421Aに接続することによ
りコイルL22Aを形成している。このコイルL22A
は電極420Aにより多層基板端部に引き出され外部接
続電極4Aに接続する。また、PINダイオードD2A
のカソード側は、部品搭載用電極504Aに接続され、
スルーホール電極14Aを介して第2層20−2上の電
極300Aに接続されこれにより多層基板端部に引き出
され外部接続電極6AのGND端子に接続する。
【0039】第4層20−4及び第5層20−5、第6
層20−6の誘電層はスペーサー部として使用される。
第7層の電極201Aは接地コンデンサC20AのGN
D(グランド)ではない側の電極であり第7層20−7
を介して対向するGND(グランド)電極22より接地
コンデンサC20Aを形成する。接地コンデンサC20
Aの電極201Aは電極200Aにより多層基板端部に
引き出され外部接続電極3Aに接続される。
【0040】第8層20−8は誘電体表面の略全面にG
ND電極を形成している。このGND電極22電極22
−1A、22−2A、22−3Aにより多層基板端部に
引き出されそれぞれ外部接続電極2A、6A、5AのG
ND端子に接続する。
【0041】以上がAの付いた導体パターン( 送受信切
り替え部) についての説明である。次にLPF段につい
て説明する。LPF段は送受信切り換え部のコンデンサ
CC22Aの一方の電極222Aが入出力部となる。第
3層20−3上の電極222Aは電極312に接続し、
電極312は第2層20−2を介して対向する第2層2
0−2上の電極311とコンデンサC31を形成する。
コンデンサC31は電極311側が電極300Aに接続
して多層基板端部に導出され外部接続電極6AのGND
端子に接続する。
【0042】また、第3層20−3上の電極312は電
極602に接続し、この電極602はスルーホール電極
18に接続して第2層20−2上の電極601に接続す
る。これらの電極602、18、601によりコイルL
30が構成される。またこのコイルL30の両端は第3
層20−3上の電極602で電極302に、また第2層
20−2上の電極601で電極301にそれぞれ接続
し、前記電極302と301は第2層20−2を介して
対向してコンデンサC30を形成する。これによりコン
デンサC30とコイルL30は並列接続される形態をと
っている。
【0043】更に第2層上の電極601はスルーホール
電極19によって第3層20−3上の電極322に接続
する。この電極322は第2層20−2を介して対向す
る第2層20−2上の電極321とコンデンサC32を
構成する。このコンデンサC32は第2層20−2上の
一方の電極321が電極300Bにより多層基板端部に
導出され、外部接続電極6BのGND電極に接続する。
そして、前記電極322はアンテナ切り換え回路側入出
力部となるコンデンサC22Bの一方の電極222Bに
接続する。以上がLPF段のパターン構成である。
【0044】本実施例においては第2層、第3層、及び
第4層の表面がコンデンサ及びコイルの形成部、第4の
誘電層及び第5、第6層がスペーサー部、第7層と第8
層の表面が接地コンデンサ部となっている。コンデンサ
及びコイルの形成部において特にコイルのパターニング
については基板表面の搭載部用電極(501A、502
A、503A、504A、501B、502B、503
B、504B)に重なる部分をできるだけ避けてパター
ニングしたほうがコイルのQを劣化させないですむ。ま
た、基板内に形成される複数のコイル同士は近づき過ぎ
ると迷結合を起こしやすいため、できるだけ離すか、コ
イルとコイルの間に積極的にコンデンサを形成させて迷
結合を起こりづらくさせてやる必要がある。特に、コイ
ルとコイルの間にコンデンサを形成する方法はコイル同
士のシールディング効果をつくり、且つ狭い領域を有効
活用する上で非常に有効な方法である。
【0045】スペーサー部は厚くする程、接地しないコ
ンデンサやコイルにとっては特性的に良好であるが、例
えば、本構成をセラミックで行った場合、焼成時の脱バ
インダー性、及び製造時に部品としての基板形状にする
ために元基板から個別分割する方法が問題になる。従っ
て、目安として全体の基板厚みが約1.5mm程度以下
の厚み(セラミックの場合は焼成後の基板厚み) になる
ようにスペーサー部の厚みを調整する。
【0046】また、フィルタ段の回路についても、フィ
ルタ段の入出力部において、対称構成の回路にした方が
良い。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 多層基板内の構成素子の種類が従来の約半分になる
ため、目標特性の追い込みにおいて素子定数の条件の組
み合わせを少なくできるので開発を迅速に進めることが
可能となる。
【0048】(2) 多層基板内の構成素子のパターニング
が対称性を活かした設定となるためパターニング上の問
題点の発見及び対策が行い易くなる。 (3) 各端子の入力インピーダンスについても従来は各端
子の入力インピーダンスは異なっていたが、回路の対称
性により、各端子の内2つの端子は同一入力インピーダ
ンスになるため、特性評価も行い易くなる。
【0049】(4) ストリップラインが使用しない分アン
テナスイッチを小型に設計できる。 (5) セラミックの多層基板を使った場合、基板厚みを薄
く設計できるため焼成時の脱バインダー性を良好にし、
製造時に元基板からの部品としての基板形状に個別分割
を容易に行うことができる。
【0050】(6) 多層基板を使い、基板厚みを薄くした
形状の下でも低挿入損失で、十分なアイソレーションを
もつアンテナスイッチが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図(その1)である。
【図2】本発明の原理説明図(その2)である。
【図3】実施例におけるアンテナスイッチの回路図であ
る。
【図4】実施例におけるアンテナスイッチの分解斜視図
(その1)である。
【図5】実施例におけるアンテナスイッチの分解斜視図
(その2)である。
【図6】Aはダイオードのパッケージ、Bはアンテナス
イッチの完成品の図である。
【図7】従来例の説明図である。
【符号の説明】
20 多層基板 21 外部接続用電極 22 GND電極 ANT1 アンテナ1に接続する端子 ANT2 アンテナ2に接続する端子 TX 送信端子 RX 受信端子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 PINダイオードに流す電流をオン/オ
    フして信号の切り替えを行う独立した2系統のスイッチ
    回路を有し、且つ、フィルタ段を付加したアンテナスイ
    ッチにおいて、 前記2系統のスイッチ回路と前記フィルタ段の構成を第
    1のスイッチ回路の後段にフィルタ段を接続させ、その
    後段に前記第1のスイッチ回路と同一構成の第2のスイ
    ッチ回路を接続させた構成であって、 前記各接続部は容量素子により接続する構成としたこと
    を特徴とするアンテナスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第1のスイッチ回路と前記第2のス
    イッチ回路の構成及び構成素子定数を同一にしたことを
    特徴とする請求項1記載のアンテナスイッチ。
  3. 【請求項3】 複数の誘電体シート上に受動素子をパタ
    ーン形成し、それらを積層成形した多層基板上にPIN
    ダイオードを搭載し、前記多層基板の側面部に外部接続
    端子を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載の
    アンテナスイッチ。
  4. 【請求項4】 前記多層基板は底面側の誘電体層にほぼ
    全面を接地電極が形成され、積層方向でその直ぐ上の層
    に接地コンデンサの対向電極を配置し、その積層方向で
    上側にスペーサー層が形成され、更に、その上側に前記
    接地コンデンサ以外のコンデンサ及びコイルを混在させ
    て形成したことを特徴とする請求項3記載のアンテナス
    イッチ。
  5. 【請求項5】 前記第1のスイッチ回路と前記第2のス
    イッチ回路の前記多層基板の各層のパターニングは、フ
    ィルタ段に対して対称にしたことを特徴とする請求項3
    又は4記載のアンテナスイッチ。
  6. 【請求項6】 前記第1のスイッチ回路と前記第2のス
    イッチ回路は、制御電源端子に近い第1のPINダイオ
    ードと、それに続く第2のPINダイオードと、前記第
    1、第2のPINダイオードとの間に接続したインダク
    タンス素子を備え、前記制御電源端子の制御電源により
    前記PINダイオードをオン/オフ制御して送受信の切
    り替えを行う構成であって、 前記インダクタンス素子に対し、インピーダンス補正用
    の容量素子を並列接続したことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載のアンテナスイッチ。
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