JPH093767A - 繊維製品の形態安定化処理方法およびそれに用いる装置 - Google Patents
繊維製品の形態安定化処理方法およびそれに用いる装置Info
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- JPH093767A JPH093767A JP15197695A JP15197695A JPH093767A JP H093767 A JPH093767 A JP H093767A JP 15197695 A JP15197695 A JP 15197695A JP 15197695 A JP15197695 A JP 15197695A JP H093767 A JPH093767 A JP H093767A
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Abstract
だけで優れた形態安定性を繊維製品に付与することので
きる形態安定化処理方法およびそれに用いる装置を提供
する。 【構成】密閉容器1内で繊維製品2を処理するに際し、
まず密閉容器1内を10Torr以下の真空度に減圧
し、つぎに所定の乾き度に調整された高圧飽和蒸気を供
給して、所定温度,所定時間だけ熱セットするようにし
た。
Description
処理方法およびそれに用いる装置に関するものである。
させるために、その仕上工程において蒸気による熱セッ
ト処理が行われているが、最近、綿製品や羊毛製品等、
しわが付いたり形崩れしやすい繊維製品に対し、単に寸
法安定性を向上させるだけでなく、着用・洗濯によって
シワが付きにくく形崩れしないように、積極的に特殊な
形態安定化処理を施して、繊維の形状を予め固定(記
憶)させることが行われている。
系樹脂やアンモニア等の薬品を繊維に付与し、繊維の分
子配列に架橋を形成して繊維の形状を保持する方法がよ
く知られている。
ように薬品を用いた処理では、最終製品に薬品が残留し
やすいため、残留薬品濃度をできるだけ低減して安全基
準をクリアすることが要求され、その管理に多大な労力
を要する。また、薬品使用時の作業環境の安全性や余剰
薬品の回収・処理等についても問題となる。このため、
薬品を使用することなく、水分と熱,圧力といった物理
的,機械的な手段のみで形態安定化処理を行う技術の確
立が強く望まれているが、これに応えうる技術は未だ提
案されていないのが実情である。
もので、形態安定化処理が要求されるセルローズ系繊維
等の繊維製品に対し、薬品を用いず、蒸気を一定の条件
下で供給するだけで優れた形態安定性を付与することの
できる形態安定化処理方法およびそれに用いる装置の提
供をその目的とする。
め、本発明は、密閉容器内にセルローズ系繊維および動
物系繊維の少なくとも一方を主体とする繊維製品を装填
して形態安定化処理を行う方法であって、上記繊維製品
が装填された密閉容器内を10Torr以下の真空度に
減圧する空気排出工程と、上記密閉容器内に、温度12
0〜200℃、圧力2.0〜16.0kg/cm2 の高
圧飽和蒸気を、乾き度95%以上に調整した状態で供給
する工程と、上記密閉容器内に供給された上記高圧飽和
蒸気によって繊維製品を所定温度で所定時間熱セットす
る工程からなる繊維製品の形態安定化処理方法を第1の
要旨とし、セルローズ系繊維および動物系繊維の少なく
とも一方を主体とする繊維製品に対し形態安定化処理を
行う際に用いる装置であって、上記繊維製品が装填され
る密閉容器と、上記密閉容器内を所定の真空度に減圧す
る減圧手段と、上記密閉容器内に高圧飽和蒸気を供給す
る蒸気供給手段と、上記密閉容器内に供給される高圧飽
和蒸気からミストを除去するミスト除去手段と、上記密
閉容器内を所定圧力に制御する圧力制御手段と、上記高
圧飽和蒸気が、所定温度で所定時間維持されるよう制御
する処理制御手段とを備えた繊維製品の形態安定化処理
装置を第2の要旨とする。
処理するに際し、まず密閉容器内を減圧し繊維製品内の
空気を排除して、次工程において蒸気が繊維製品内部ま
で浸透しやすくするとともに空気酸化による繊維製品の
変色および脆化を防止し、つぎに所定の乾き度に調整さ
れた高圧飽和蒸気を供給して、所定温度,所定時間だけ
熱セットするようにしたものである。この方法によれ
ば、厳密に条件設定された高圧飽和蒸気の作用により、
優れた形態安定化を実現することができるため、従来の
ように薬品を用いる必要がなく、最終製品への薬品残留
等の問題を回避することができる。
ら、形態安定化が要求されている繊維であり、具体的に
は、綿,レーヨン,麻等のセルローズ系繊維および羊
毛,絹等の動物性繊維である。そして、これらの繊維の
みからなる繊維製品だけでなく、これらの繊維と他の繊
維とを併用した合繊混紡繊維製品も含む。
は、どのようなものであっても差し支えはなく、例えば
糸,織編物,不織布等のいずれであってもよい。あるい
は、ワイシャツ等、最終製品の形状に仕立てられたもの
であってもよい。
上記繊維製品の形態に応じて適宜設定される。例えば繊
維製品が糸である場合には、糸をかせ状,チーズ状,コ
ーン状等にまとめパッケージ化して処理することができ
る。また、織編物,不織布等もビーム等に巻回しパッケ
ージ化して処理することができる。なお、糸について
は、ニットデニットの態様で処理することもできる。さ
らに、ワイシャツ等の製品は、ハンギング状態あるいは
平たく伸ばして積層した状態で処理することができる。
そして、繊維製品は、フリーの状態だけでなく、プレス
した状態またはテンションセットした状態で処理するこ
とができる。
例を示している。図において、1は横型の密閉容器で、
内側に、パッケージ化された繊維製品2(図ではビーム
芯30に巻回された布帛)が装填されるようになってい
る。3は真空ポンプで、真空配管4および連通配管5を
介して密閉容器1内に連通している。6は蒸気供給配管
で、減圧弁7,流量計8,圧力計9,温度計10を備
え、上記連通配管5を介して密閉容器1内に連通してい
る。
に供給される高圧飽和蒸気からミストを除去するための
ミストセパレータ11が設けれており、その下流側に
は、密閉容器1内のビーム芯30に連結された配管20
から分岐する分岐配管21が接続されている。
安全弁13,攪拌装置14が設けられているとともに、
底部側に、所定間隔で3個の温度計15が設けられてい
る。なお、31は、密閉容器1の天井部に結露した水滴
が落下して繊維製品2に過剰な水分が供給されるのを防
止するための水滴落下防止板で、熱容量の小さい金属
(例えばアルミニウム等)で形成されている。
密閉容器1内を大気開放するための開放配管22が連通
されている。
て、繊維製品2の形態安定化処理を行うことができる。
すなわち、まず、密閉容器1内に繊維製品2を装填し、
真空ポンプ3を作動させるとともに真空配管4の開閉弁
23を開けて密閉容器1内を10Torr以下、好まし
くは5Torr以下に減圧して密閉容器1内の空気を排
出する。このように密閉容器1内の空気を排出するの
は、次工程において蒸気が繊維製品2の内部まで浸透し
やすくするとともに空気酸化による繊維製品の変色およ
び強伸度の低下を防止するためである。
配管6の開閉弁24および連通配管5の開閉弁25を開
き、密閉容器1内に高圧飽和蒸気を供給する。このと
き、高圧飽和蒸気は、温度120〜200℃、圧力2.
0〜16.0kg/cm2 に設定し、かつその乾き度を
95%以上に調整して供給する必要がある。すなわち、
上記温度が120℃よりも低いと、繊維製品2に対する
形態安定化効果が不充分になるのであり、200℃を超
えると、繊維製品2が熱による損傷を受けて繊維の強伸
度が損なわれるからである。なお、上記圧力は、高圧飽
和蒸気の温度により必然的に決まるものである。
に設定するのは、繊維製品2に対する形態安定化効果
が、理論的には乾き度100%において最も有効に作用
すると考えられるからであり、乾き度が95%未満で
は、繊維製品2に水分が多量に付着し、形態安定化を不
充分なものにする上、処理後の工程において脱液,乾燥
工程が必要となるからである。したがって、高圧飽和蒸
気の乾き度は、上記範囲のなかでも98%以上に設定す
ることが、特に好適である。
おいて一定圧力,一定温度に保つために、密閉容器1内
の圧力は常時計測され、その値に基づいて、圧力制御手
段40によって開閉弁24の開度を制御するようにして
いる。また、高圧飽和蒸気の乾き度を100%に近づけ
るために、高圧飽和蒸気が密閉容器1に導入される手前
側で、ミストセパレータ11によって、高圧飽和蒸気か
ら水分(ミスト)を除去するようにしている。
製品2と均一に接触させるために、密閉容器1内の3個
所において、温度計15により経時的に温度を計測し、
必要に応じて攪拌装置14による蒸気攪拌動作を与える
ようにしている。
ために、この装置では、高圧飽和蒸気を供給しながら前
記開放配管22の開閉弁26を開放することにより、密
閉容器1内を適正な処理温度および処理圧力に制御しな
がら処理できるようになっている。
飽和蒸気による熱処理を所定時間行うことにより、優れ
た形態安定性を付与することができる。なお、上記処理
時間は、繊維製品2の種類,形態,ボリューム等にもよ
るが、通常2〜20分に設定される。
は、密閉容器1から取り出され、次工程にかけられる。
なお、繊維製品2を密閉容器1から取り出す前に、密閉
容器1内を減圧することにより、繊維製品2に付与され
た水分を蒸発させ、蒸発に伴って気化熱を奪い、繊維製
品2の乾燥と冷却を一気に行うようにしてもよい。この
ようにすると、繊維製品2を、乾燥され冷却された状態
で取り出すことができるため、取扱いが容易である。
状に巻回した綿糸(30/2番手)を下記の条件で処理
したのち丸編みし、リラックス処理を施すことにより、
形態安定化処理されたニット生地を得た。このものは、
糸の直線性が形状記憶されており、未処理のものに比べ
て、ニットの度目を増やしていないにもかかわらずボリ
ューム感が増し、腰の強いものとなった。また、熱処理
後の糸は、熱による変色がなく、強伸度の低下もみられ
なかった。 〔処理条件〕 減圧工程における真空度 10Torr 高圧飽和蒸気の条件 温度 :180℃ 圧力 : 10kg/cm2 乾き度:100% 処理時間 10分
生地を、下記の表1に示す条件で熱処理した。それ以外
の条件は、上記と同一とした。そして、得られたニット
生地を解いて糸に戻して水に浸漬した後、引き上げて乾
燥した。このようにして得られた糸(サンプルNo. 1〜
8)に、編み立てによるループ形状が記憶されているか
どうかを観察し、目視により下記の4段階で評価した。
により下記の4段階で評価した。 全く変色していない…◎ 殆ど変色していない…○ 変色が漠然とわかる…△ 変色が明確にわかる…×
処理糸の強伸度と比較することにより、下記の4段階で
評価した。 全く、もしくは殆ど低下していない …◎ わずかに低下しているが実用上問題はない…○ 実用上好ましくない …△ 低下が著しく実用に供することができない…×
度を100%に近づけるためにミストセパレータ11を
設けているが、これに代えてヒータを用い、ヒータ加熱
によってミストを蒸発させるようにしてもよい。
密閉容器1の天井部に高圧飽和蒸気を導入するようにし
ているが、開閉弁25,27を切り換えることにより、
分岐配管21を介してビーム芯30内に高圧飽和蒸気を
導入し、ビーム芯30の多孔から蒸気を噴出させて繊維
製品2の内側に高圧飽和蒸気を供給するようにしてもよ
い。
閉容器1内に導入して単に繊維製品2と接触させるよう
にしているが、図2に示すように、前記開放配管22と
配管20とを、ブロア32を備えた配管33で接続し、
ブロア32を作動させることにより、密閉容器1内に導
入された高圧飽和蒸気を、密閉容器1の底部側から開放
配管22を介して取り出してビーム芯30内に送入する
ことを繰り返し、繊維製品2の内外に高圧飽和蒸気を強
制貫流させるようにしてもよい。なお、この装置の他の
部分は、図1の装置と同じであり、同一部分に同一番号
を付してその説明を省略する。
じやすく、水滴が落下して繊維製品2に過剰な水分が供
給されるおそれがあり、これを防止するために、上記実
施例の装置には水滴落下防止板31を設けたが、これに
代えて、密閉容器1の上面部に熱媒体加熱装置を設け、
密閉容器1の天井部を高温に保って結露が生じないよう
にしてもよい。
を横型にしているが、密閉容器1は竪型であっても差し
支えはない。そして、密閉容器1への繊維製品2の装填
方法や装填態様も、上記に限らず適宜に設定することが
できる。
繊維製品を処理するに際し、まず密閉容器内を減圧し繊
維製品内の空気を排除して、次工程において蒸気が繊維
製品内部まで浸透しやすくするとともに空気酸化による
繊維製品の変色および脆化を防止し、つぎに所定の乾き
度に調整された高圧飽和蒸気を供給して、所定温度,所
定時間だけ熱セットするようにしたものである。この方
法によれば、厳密に条件設定された高圧飽和蒸気の作用
により、優れた形態安定化を実現することができるた
め、従来のように薬品を用いる必要がなく、最終製品へ
の薬品残留等の問題を回避することができる。そして、
本発明の装置によれば、上記方法を簡単かつ効率よく実
施することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】 密閉容器内にセルローズ系繊維および動
物系繊維の少なくとも一方を主体とする繊維製品を装填
して形態安定化処理を行う方法であって、上記繊維製品
が装填された密閉容器内を10Torr以下の真空度に
減圧する空気排出工程と、上記密閉容器内に、温度12
0〜200℃、圧力2.0〜16.0kg/cm2 の高
圧飽和蒸気を、乾き度95%以上に調整した状態で供給
する工程と、上記密閉容器内に供給された上記高圧飽和
蒸気によって繊維製品を所定温度で所定時間熱セットす
る工程からなることを特徴とする繊維製品の形態安定化
処理方法。 - 【請求項2】 上記高圧飽和蒸気を、繊維製品に対して
強制貫流させながら循環させるようにした請求項1記載
の繊維製品の形態安定化処理方法。 - 【請求項3】 上記密閉容器の一部を大気開放した状態
で上記高圧飽和蒸気を供給し、上記密閉容器内を所定温
度,所定圧力に制御しながら熱セットするようにした請
求項1記載の繊維製品の形態安定化処理方法。 - 【請求項4】 セルローズ系繊維および動物系繊維の少
なくとも一方を主体とする繊維製品に対し形態安定化処
理を行う際に用いる装置であって、上記繊維製品が装填
される密閉容器と、上記密閉容器内を所定の真空度に減
圧する減圧手段と、上記密閉容器内に高圧飽和蒸気を供
給する蒸気供給手段と、上記密閉容器内に供給される高
圧飽和蒸気からミストを除去するミスト除去手段と、上
記密閉容器内を所定圧力に制御する圧力制御手段と、上
記高圧飽和蒸気が、所定温度で所定時間維持されるよう
制御する処理制御手段とを備えたことを特徴とする繊維
製品の形態安定化処理装置。 - 【請求項5】 上記ミスト除去手段がミストセパレータ
もしくはヒータである請求項4記載の繊維製品の形態安
定化処理装置。 - 【請求項6】 上記密閉容器内に、蒸気攪拌用のファン
が設けられている請求項4または5記載の繊維製品の形
態安定化処理装置。 - 【請求項7】 上記密閉容器外に、蒸気を強制循環させ
るブロアが設けられている請求項4または5記載の繊維
製品の形態安定化処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7151976A JP2812899B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 繊維製品の形態安定化処理方法およびそれに用いる装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7151976A JP2812899B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 繊維製品の形態安定化処理方法およびそれに用いる装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH093767A true JPH093767A (ja) | 1997-01-07 |
| JP2812899B2 JP2812899B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=15530348
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7151976A Expired - Fee Related JP2812899B2 (ja) | 1995-06-19 | 1995-06-19 | 繊維製品の形態安定化処理方法およびそれに用いる装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2812899B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001032972A1 (fr) * | 1999-11-01 | 2001-05-10 | Tokai Senko K.K. | Procede de traitement d'un produit textile a base de cellulose |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04352867A (ja) * | 1991-05-23 | 1992-12-07 | Asahi Chem Ind Co Ltd | セルロース系繊維の改質加工方法 |
-
1995
- 1995-06-19 JP JP7151976A patent/JP2812899B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04352867A (ja) * | 1991-05-23 | 1992-12-07 | Asahi Chem Ind Co Ltd | セルロース系繊維の改質加工方法 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2001032972A1 (fr) * | 1999-11-01 | 2001-05-10 | Tokai Senko K.K. | Procede de traitement d'un produit textile a base de cellulose |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2812899B2 (ja) | 1998-10-22 |
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