JPH093848A - 河川管理システムおよび河川管理方法 - Google Patents

河川管理システムおよび河川管理方法

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JPH093848A
JPH093848A JP9799896A JP9799896A JPH093848A JP H093848 A JPH093848 A JP H093848A JP 9799896 A JP9799896 A JP 9799896A JP 9799896 A JP9799896 A JP 9799896A JP H093848 A JPH093848 A JP H093848A
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river
water level
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point
management system
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JP9799896A
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Kenji Fujii
健司 藤井
Koichi Honma
弘一 本間
Fuminobu Furumura
文伸 古村
Kunio Takada
国雄 高田
Saburo Maru
三郎 丸
Yoshihiko Yoshikawa
慶彦 吉川
Toshiyuki Noma
利幸 野間
Toshihiro Otsuka
敏洋 大塚
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】河川間の水の融通を図る放水路、導水路が新設
され、複雑・広域化している河川網の各河川における河
川管理施設が互いに連帯せずに、個別に運用されている
ため、十分に河川の水流を管理できない。 【解決手段】河川網の各点における水位、流量および雨
量の値の条件と対応する河川管理施設機器(2−1〜
9)の操作内容を複数組格納した運用計画DB(10
4)と、河川網の各点における水位、流量および雨量を
検出し、アナログ・ディジタル変換して河川管理システ
ムに入力する観測・入力手段(208〜210)と、観
測・入力手段から入力された河川網の各点における水
位、流量および雨量の値と前記運用計画データベースの
格納された内容とから前記河川管理施設機器の操作内容
を決定する運用計画決定手段(102)とを有する河川
管理システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の河川及び水
路から成る河川網の河川管理施設運用システムに関し、
特に、広域化及び複雑化した河川網の水量を管理する河
川管理施設機器の運用を行う河川管理システムおよび河
川管理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の河川管理施設運用方法として、例
えば、特開平5−222760号公報記載の地下排水シ
ステム運用方法では、小河川を含む様々な排水路から立
坑を介して排水を地下放水路に流下させ、該地下放水路
に溜った排水を、該地下放水路の末端に設置された地下
排水機場から地表の大規模河川に適切に排水している。
【0003】その際、地下排水機場の揚水能力を超える
排水が地下放水路に流入すると予想される場合は、排水
路から立坑への導水路に設けられた可動堰を操作するこ
とにより、排水の流入量の調節を行っている。また排水
路で増水が予想される場合は、優先的に地下放水路に排
水を導き、排水機場ではポンプの運転可能最低水位まで
放水路水位を上昇させたのちポンプを起動しておき、急
激な流入に備えてポンプを待機運転させる、といった運
用を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術が示すよ
うに、河川管理の分野では、洪水被害の生じやすい排水
路や天井川等の小規模河川を、放水路又は地下放水路に
より大規模河川と接続し、小規模河川の水を大規模河川
に流すことにより、小規模河川の水量を適切に調整して
いる。
【0005】しかし近年の大都市近郊での舗装率上昇に
より雨水の流出量が増加し、それに伴い河川水量も増加
傾向にある。その結果、河川間の水の融通を図る放水
路、導水路が新設され、河川網はますます複雑化、広域
化しており、従来技術のように各河川管理施設が互いに
連帯せずに、個別に運用されると、例えば以下のような
問題が生じる。
【0006】(1)排水を行なうポンプの排水能力は、
通常、排水先である河川の水位に依存し、この水位が高
くなると排水能力が低下する。このため、ある河川上流
に位置するポンプ機場が多量の排水を行ない河川下流の
水位が上昇した場合、河川下流に位置する排水機場で
は、他の河川や放水路から該河川に流入してくる総流入
水量を排水しきれず、これら他の河川や放水路の水位が
上昇し、危険な状態となることがある。
【0007】(2)各河川管理施設が連携せずに独立し
て運用を行なうため、ある河川から1度排水した水を該
河川の下流側でまた戻すといった、あまり経済的ではな
い水の輸送が行なわれることがある。さらに、潮位の上
昇により河川流が海に流れにくくなった場合には、輸送
された水が元の場所に戻るような水のループが形成され
てしまい、各河川管理施設での運用の経済性が損なわれ
る。
【0008】本発明の目的は、広域化および複雑化した
河川網の水量を管理するために、各河川管理施設の操作
を自動的に決定する技術を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、河川管理施設機器の
操作を行った結果を予め確認することが可能な技術を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0011】すなわち、複数の河川及び水路から成る河
川網の水量を管理する複数の河川管理施設に備えられた
河川管理施設機器の運用を行う河川管理システムにおい
て、前記河川網の各点における水位、流量及び雨量の値
の条件と前記河川管理施設機器の操作内容を複数組格納
した運用計画データベースと、前記河川網の各点におけ
る水位、流量および雨量を検出し、アナログ・ディジタ
ル変換をしてシステムに入力する観測・入力手段と、
(前記観測・入力手段)から入力された前記河川網の各
点における水位、流量および雨量の値と前記運用計画デ
ータベースから、前記河川管理施設機器の操作内容を決
定する運用計画決定手段とを備えるものである。
【0012】更にこの河川管理システムは、前記複数の
河川網の各点における水位、流量および雨量の値、並び
に前記河川管理施設機器の操作内容と所定時間後の前記
河川網の各点における水位および流量の値を複数組格納
した状態遷移データベースと、前記河川網の各点におけ
る水位、流量および雨量の値並びに前記河川管理施設機
器の操作内容によって、前記状態遷移データベースを検
索し、所定時間後の前記河川網の各点の水位および流量
の値を予測する状態遷移予測手段を持ってもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明について、一実施例
とともに図面を参照して詳細に説明する。なお、実施例
を説明するための全図において、同一機能を有するもの
は同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0014】図1は、本発明の河川管理施設運用システ
ムを実施する装置の概略構成を示す図である。図1に示
すように河川管理システムは、河川管理システム本体1
01と各観測点(A,B,C…)に設置された水位計2
08、流量計209、雨量計210(A観測点のみ図
示)と複数の河川管理施設2−1〜2−9が電話網、専
用回線等のネットワーク108により接続された構成を
持つ。
【0015】河川管理システム本体101は、運用計画
データベース104、状態遷移データベース105、運
用計画決定部102、状態遷移予測部103、表示部1
06および制御部107からなる。河川管理システム本
体は、ネットワーク接続装置、信号入出力装置コンソー
ル1−1を備える計算機によって構成される。運用計画
データベース104および状態遷移データベース105
は、計算機の外部記憶装置または主記憶装置に格納され
る。また、運用計画決定部102、状態遷移予測部10
3、表示部106および制御部107は、計算機の演算
処理装置とそれにより実行されるソフトウエアプログラ
ムによって実現される。
【0016】各観測点の水位計208、流量計209お
よび雨量計210は、センサによりそれぞれ水位、流量
および雨量を計測し、アナログ−ディジタル変換して、
ネットワーク108経由で河川管理システム本体101
に送られ、主記憶装置に記憶される。
【0017】河川管理施設2−1〜2−9は、ネットワ
ーク108を介して河川管理システム本体101のデー
タ入出力、データ表示を行う端末1−1〜1−9を持
つ。さらに、河川管理システム本体10からの信号を受
け取り、施設機器を制御するコントローラ1−11〜1
ー19を持つ。
【0018】図2に示す様に、本実施例の河川管理シス
テムで管理対象となる河川網201は、河川202、河
川203、排水路204、地下放水路205、放水路2
06及び放水路207から成る。河川網201の点A〜
Fには、それぞれ河川網201の状態を計測する計測器
である、水位計208、流量計209、雨量計210が
設置されている。さらに、河川網201を管理する河川
管理施設機器として、可動堰2−1、地下排水機場2−
2、排水機場2−3〜2−6、ゲート2−7〜2−8及
び排水機場2−9が設置されている。
【0019】河川網201の河川管理施設機器の可動堰
2−1は、可動堰高を調節することにより、河川202
増水時の適切な水量を地下放水路205に落とし込み、
地下排水機場2−2は、地下放水路205に溜った水を
ポンプで汲み揚げて河川203に放流する。
【0020】排水機場2−3、2−4は、放水路206
を介して河川202、河川203間の水の融通を図る。
例えば、河川202の水を河川203に輸送する場合
は、排水機場2−3のゲートを開け、排水機場2−4の
ゲートを閉じ、排水機場2−4のポンプ運用を行い、放
水路206に溜った水を河川203に放流する。
【0021】排水機場2−5、2−6は、放水路207
を介して河川202、河川203間の水の融通を図る。
例えば河川203の水を河川202に輸送する場合は、
排水機場2−6のゲートを開け、排水機場2−5のゲー
トを閉じ、排水機場2−5のポンプ運用を行い、放水路
207に溜った水を河川202に放流する。
【0022】ゲート2−7、2−8の開閉は、満潮時の
海水が河川202、又は河川203へ逆流するのを防ぐ
為に行われ、排水機場2−9は、排水路204に流れる
雨水及び下水等の排水を河川203に放流する。
【0023】河川網201が増水した場合には、排水路
204の増水に対応する為、排水機場2−9を稼働し
て、放水路204の水を河川203に放流する。
【0024】しかし、河川203の増水が激しく、河川
203の水位が高い場合は、相対的に排水機場2−9の
ポンプの能力が低下し、排水路204から流入して来る
総流入水量を排水しきれず、危険な状態となる可能性が
ある。
【0025】そこで、事前に排水機場2−4、2−6の
ゲートを開け、排水機場2−3、2−5を稼働し、河川
203の水を河川202側に輸送しておくことにより、
河川203の流量を減少させるといった複数の河川管理
施設を連携させた運用を行う必要がある。
【0026】この河川管理システムを運用する前に、河
川の水位・流量・雨量と河川管理機器の操作の関係およ
び水位・流量の単位時間当たりの変化を把握しておく必
要がある。
【0027】図3は、河川網201の複数の地点の水位
および水位上昇率の時間経過と伴う変化および河川管理
施設機器の操作(図では、モード1と表されている)と
の関係を示す状態遷移図である。
【0028】(1)状態遷移図の作成 まず、状態遷移図の作成方法を説明する。河川網の管理
状態には、基本的な複数のパターンがある。例えば、各
河川を単独で管理する場合、2つの河川の上流部を連携
させて管理する場合、2つの河川の下流部を連携させて
管理する場合などがある。それらのパターンを運用モー
ドと呼ぶ。この河川管理システムは、いずれかの運用モ
ードで運用される。
【0029】次に、それぞれの運用モードを決める、関
係する地点での水位・水位変化量等の条件を定める。例
えば、2つの河川の上流部を連携させる必要がある場合
(モード2)ちは、川202の上流部であるA,Bの水
位の上昇率が比較的高い場合である。
【0030】次に、それぞれの運用モードに対して関係
する河川管理施設機器の操作を定める。例えば、上記の
モード2では、地下放水路205および放水路206を
使用して、川202上流の水を川203に移動させれば
よいので、排水機場2−2のポンプおよび排水機場2−
3、2−4のポンプ・ゲートを稼働させればよい。
【0031】上記により、運用モード、その運用モード
を実行するための条件、運用モードに対応する施設機器
操作の概略が定まった。この条件および機器操作の具体
的な値を定めるため、シミュレーションを繰り返し行
う。シミュレーションの手法は、「水理公式集、197
1年改訂版、土木学会発行」のpp180−197に説
明されている手法を用いる。
【0032】この水量予測シミュレーションには、合分
流や潮位の影響も考慮でき、各河川管理施設機器の操作
規則も入力可能な、以下の運動方程式(数1)(数2)
および連続の式(数3)で表現される水理モデル式を用
いている。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】
【数3】
【0036】ここで、gは重力加速度、Qは流量、Iは
河床勾配、Aは水路断面積、Bは水路幅、hは水位、K
は断面の通水能、Rは径深、nは粗度係数、xは下流向
きを正とする距離である。河床勾配とは河川の底の傾斜
である。また、径深Rは、R=A/Sで表すことができ
る。ここで、Sとは水路断面で水が接している距離を示
す濡れ淵距離(潤辺)である。粗度係数とは、河床の抵
抗係数である。(数1)〜(数3)において、Qとhが
変数であり、他は河川の実測値を利用する(A、B、K
およびRは、hによって定まる変数である)。
【0037】次に、河川・放水路の合流点の境界条件お
よびある状態の複数地点の流量、水位を使用して(数
1)を解くことにより、各河川位置の各時間の流量、水
位を計算することができる。降水量、可動堰の高さ、ポ
ンプ可動による流量増加を(数1)を解く条件に加える
ことにより、その条件での各河川位置での流量・水位お
よびその変位を求めることができる。
【0038】このようなシミュレーションを繰り返し、
最適な河川状態になるべく早く遷移する運用モード実行
のための条件、施設機器操作の詳細を定め、その施設機
器操作に伴う河川への影響を計算する。ここでは、シミ
ュレーションの結果だけではなく、過去の河川網管理に
ついての実測記録も考慮される。このようにして、各運
転モードに対して図3に示した状態遷移図が作成され
る。
【0039】(2)運用計画計画データベースと状態遷
移データベース 図3の状態遷移図から運用計画データベース104と状
態遷移データベース105を作成する。各状態遷移図か
らモードに移行するための条件を抜き出して、その条件
と対応する運用モードを1レコードとして、図4に示す
運用計画データベースを作成する。例えば、図3のモー
ド1(301)に移行するための4つのBOX内の条件
(302〜305)論理積が、図4の第1レコードの条
件となる。
【0040】図5は、それぞれの運用モードに対応する
施設機器操作を示した図であり、運用計画データベース
104の一部である。各状態遷移図の内で、上述の運用
計画データベース104に記載されなかった部分を状態
遷移データベース105に収容する。例えば、図3にお
けるBOX301〜305は運用計画データベース10
4(図4)に記載したが、その他のBOXについては、
状態遷移データベース105に記載しなければならな
い。例えば、図3のBOX302は、図6に示す状態遷
移データベース第1レコードの30分後の状態の欄に記
入、BOX302に関係するBOX306〜309の条
件論理積を現在の状態の欄に記入する。同様に他の部
分、他の状態遷移図についても同じ作業を行い状態遷移
データベースを作成する。
【0041】運用計画データベース、運用モード、施設
機器操作の対応表および状態遷移データベースは、河川
管理システム本体の記憶装置に入力され記憶される。
【0042】(3)運用 本発明の河川管理システムは、河川管理システム本体1
01の運用計画決定部102が図7の手順を実行するこ
とにより河川管理を行う。
【0043】河川の各地点から観測値を所定時間(例え
ば5分)毎に取り込む。変数Timeを0にリセットす
る(ステップ701、702)。各地点からは周期的に
水位、流量および降水量が送られてくるが、過去のデー
タを一定期間保存することにより、水位上昇率等の変化
量を得ることができる。
【0044】それらの観測値と運用計画データベースの
条件をひかくする(ステップ703)。ここで、運用計
画データベースの条件にあげられていない観測値は参照
されない(do not careである)。また、条件
の項目は、全て満たさなければいけない。
【0045】もし、観測値が条件と合致したならば、そ
の条件に対応する運用モードを該データベースから得る
ことにより運用モードが決定される(ステップ70
5)。
【0046】このように決定された運用モードおよび運
用モードに対応する施設機器の操作(図5)、変数Ti
meを河川管理システム本体101のコンソール1−
0、各施設内の端末1−1〜1−9に表示する(ステッ
プ706)。ここで表示は、図5の501のように全て
の操作を全ての端末に表示してもよいし、コンソール1
−0にのみ全ての操作を表示し、ある機器に関係する操
作をその施設の端末にのみ表示してもよい。さらに、機
器の操作が図5の502の様な条件とともに規定されて
いる場合、ステップ702で入力した観測値を使用し
て、機器の操作を決定して表示してもよい(例えば、
「排水機場2−2のポンプ起動」)。
【0047】このシステムが、自動運転でTime=0
の場合(ステップ707でYesの場合)、各関係施設
のコントローラ1−11〜1−19に機器操作のための
制御信号が送られる(ステップ708)。これにより、
各施設機器は、運用モードに従って自動的に操作され
る。
【0048】このシステムが自動運転でない場合(ステ
ップ707でNoの場合)は、各施設にいる操作員が、
表示内容に従って機器を操作する。Time=30の場
合は、30分後の機器操作を示し、操作の準備に時間が
かかる場合になどに便利である。Timeについては後
述する。5分間のwaitの後、再びステップ702以
後を繰り返す。
【0049】運用計画データベース104に観測値と一
致する条件がない場合(ステップ704でNoの場
合)、状態遷移データベース105を検索する。観測値
が現在の状態にあてはまる場合は、観測値を30分後の
状態の値に差し替える。状態遷移データベース105の
全てのレコードについて、このチェックおよび差し替え
を行う。変数Timeは、使用している値が何分後の値
であるかを示している。したがって、現在使用している
値が観測値であれば、Time=0、30分後の値であ
れば、Time=30となる。したがって、検索に使用
した値を30分後の値に差し替えた場合は、Timeに
30が加算される(ステップ710)。そして、再び3
0分後の値を用いて、運用計画データベース104の検
索を行う(ステップ702)。再び運用計画データベー
ス104にあてはまる条件が存在しない場合は、再び状
態遷移データベース105を検索して、さらに30分後
の値と差し替える。これらの作業は、状態遷移図(図
3)において、30分後、1時間後の河川の状態を予測
し、適する運用モードを決定することに相当する。
【0050】図7のフローチャートの内、ステップ70
8は、図1のシステム本体101中の制御部107にス
テップ709、710は状態遷移予測部103に対応す
る。この運用計画決定部102は、図7の様に5分毎に
動作してもよいし、操作員から要求があった時のみ動作
するようにしてもよい。
【0051】(4)表示 本発明による河川管理システムは、運用計画決定部10
2が決定した運用モードを河川に適用すると河川の状態
がどのように遷移するかを表示する機能を供給する。
【0052】図8は、河川管理システムの表示部106
の動作を示すフローチャートである。この表示部106
は、操作員から要求があったときに動作するようにして
もよいし、運用計画決定部102が運用モードを決定し
たときに自動的に動作するようにしてもよい。
【0053】表示部106は、観測値を入力し(ステッ
プ801)、運用計画決定部102の決定した運用モー
ドを入力する(ステップ802)。続いて入力された観
測値と運用モードを使って状態遷移データベース105
を検索し、30分後の状態を得る(ステップ803)。
また、運用モードを使って運用計画データベース104
を検索し、その運用モードに到る条件を得る(ステップ
804)。運用モードに到った条件、30分後の状況を
状態遷移図の形式で端末に表示する(ステップ80
5)。
【0054】さらに、状態遷移データベース105を使
用して、30分前1時間前の状況もあわせて表示しても
よい。また、状態遷移図の形式でなく、図2のように川
の形状を表示し、30分後の状況を文字で関係する位置
の近くに重ねて表示してもよい。さらに、水位を低・中
・高にわけ(色に対応させ)、現在の水位または30分
後の水位を川の区分毎に色で表現して表示してもよい。
【0055】また、他の実施例として以下のものもあ
る。この実施例においては、各観測点から得た水位、流
量、雨量およびその変化量を使用する。現在水の汚染の
深刻な川において、水の浄化のために他の川から水を引
く場合がある。各観測点に水の透明度、酸素濃度、化学
物質濃度等水の汚染度を観測し、河川管理システムに入
力し、浄化運転に利用する。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、複数の河川管理施設を
関連させて運用し、水量予測シミュレータを駆使して各
排水機場の運用計画を作成しているため、経済性、安全
性を考慮した総合的な河川管理を可能とする河川管理シ
ステムおよび方法を提供することができる。
【0057】また、本発明によれば、河川網に分散配置
された各河川管理施設にそれぞれ配備されている運転員
の、施設運用管理技術の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による河川管理システムを実施する装置
の概略構成を示す図である。
【図2】本発明の河川管理システムの管理対象である河
川網を示す図である。
【図3】河川の状態遷移を表す状態遷移図の一例であ
る。
【図4】河川管理システムの運用データベースの一部で
ある。
【図5】運用モードと河川管理施設操作の対応表の一部
である。
【図6】河川管理システムの状態遷移データベースの一
部である。
【図7】河川管理システムの運用計画決定部の動作を示
すフローチャートである。
【図8】河川管理システムの表示部の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
101…河川管理システム本体、102…運用計画決定
部、103…状態遷移予測部、104…運用計画データ
ベース、105…状態遷移データベース、106…表示
部、107…制御部、108…ネットワーク、208…
水位計、209…流量計、210…雨量計、2−1〜9
…河川管理施設
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高田 国雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所機電事業本部内 (72)発明者 丸 三郎 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 吉川 慶彦 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 野間 利幸 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 大塚 敏洋 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の河川および水路からなる河川網の水
    量を管理する複数の河川管理施設に備えられた河川管理
    施設機器の運用を行う河川管理システムにおいて、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量の値の
    条件と対応する前記河川管理施設機器の操作内容を複数
    組格納した運用計画データベースと、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量を検出
    し、アナログ・ディジタル変換して前記河川管理システ
    ムに入力する観測・入力手段と、 前記観測・入力手段から入力された前記河川網の各点に
    おける水位、流量および雨量の値と前記運用計画データ
    ベースの格納された内容とから前記河川管理施設機器の
    操作内容を決定する運用計画決定手段とを有することを
    特徴とする河川管理システム。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の河川管理システムにおい
    て、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量の値、
    並びに前記か先管理施設機器の操作内容と対応する所定
    時間後の前記河川網の各点における水位および流量の値
    を複数組格納した状態遷移データベースと、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量の値並
    びに前記か先管理施設機器の操作内容によって、前記状
    態遷移データベースを検索し、所定時間後の前記河川網
    の各点の水位および流量のうち少なくとも一方の値を予
    測する状態遷移予測手段とを有することを特徴とする河
    川管理システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2に記載の河川管理システ
    ムにおいて、 前記複数の河川管理施設に備えられた河川管理施設機器
    を前記運用計画決定手段の決定した操作内容に従って制
    御する機器制御手段を有することを特徴とする河川管理
    システム。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の河川管理システムにおい
    て、 前記運用計画決定手段は、前記状態遷移予測手段の予測
    した所定時間後の水量および流量の値を用いて、前記所
    定時間後の前記河川管理施設機器の操作内容を決定する
    ことを特徴とする河川管理システム。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の河川管理システムにおい
    て、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量の値
    と、前記河川管理施設機器の操作内容および所定時間後
    の前記河川網の各点における水位および流量の関係を前
    記運用計画データベースから得て表示する表示手段を有
    することを特徴とする河川管理システム。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の河川管理システムにおい
    て、 前記観測・入力手段は、前記河川網の各点における水
    位、流量および雨量の時間毎の変化率を入力し、 前記運用計画データベースは、前記変化率を格納し、 前記運用計画決定手段は、前記変化率を用いて前記河川
    管理施設機器の操作内容を決定することを特徴とする河
    川管理システム。
  7. 【請求項7】請求項1に記載の河川管理システムにおい
    て、 前記観測・入力手段は、前記河川網の各点における水の
    汚染度を入力し、 前記運用計画データベースは、前記水の汚染度を格納
    し、 前記運用計画決定手段は、前記水の汚染度を用いて前記
    河川管理施設機器の操作内容を決定することを特徴とす
    る河川管理システム。
  8. 【請求項8】複数の河川および水路からなる河川網の水
    量を、複数の河川管理施設に備えられた河川管理施設機
    器の運用を定めることにより管理する河川管理方法にお
    いて、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量の値の
    条件と対応する前記河川管理施設機器の複数組の操作内
    容を運用計画データベースに格納しておき、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量の値な
    らびに前記河川管理施設機器の操作内容と対応する所定
    時間後の前記河川網の各点における複数組の水位および
    流量の値を状態遷移データベースに格納しておき、 前記河川網の各点における水位、流量および雨量を検知
    し、 前記運用計画データベースから前記検知された水位、流
    量および雨量に対応する操作内容を決定し、 前記検知された水位、流量および雨量ならびに選択され
    た操作内容に基づいて、前記状態遷移データベースを検
    索して、所定時間後の前記河川網の各点における水位お
    よび流量を予測し、 前記予測に基づいて、河川管理施設機器の運用を定め
    て、前記河川網を管理することを特徴とする河川管理方
    法。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の河川管理方法において、 予め、前記河川網の形状、過去の前記河川網に関わる実
    測データおよび水理モデル式を用いてシミュレーション
    を行うことにより、前記河川管理施設機器の複数組の操
    作内容と前記所定時間後の前記河川網の各点における複
    数組の水位および流量を求めて、前記河川網の状態遷移
    図を作成し、 前記状態遷移図に基づいて、前記運用計画データベース
    および前記状態遷移データベースを作成することを特徴
    とする河川管理方法。
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