JPH0938593A - 洗浄機 - Google Patents

洗浄機

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JPH0938593A
JPH0938593A JP19390395A JP19390395A JPH0938593A JP H0938593 A JPH0938593 A JP H0938593A JP 19390395 A JP19390395 A JP 19390395A JP 19390395 A JP19390395 A JP 19390395A JP H0938593 A JPH0938593 A JP H0938593A
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勝 野呂
Hideaki Matsunaga
英昭 松永
Mitsuru Osanawa
充 長縄
Tetsuo Sakane
鐵男 坂根
Takenari Yuki
武成 結城
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Abstract

(57)【要約】 【課題】洗浄槽20内にノズルを上下段に設け、洗浄槽
20内に上下段にセットしたラックにそれぞれ被洗浄物
を載置して、前記ノズルにより洗浄水等を噴射して洗浄
することのできる洗浄機において、下段のラックに載置
された食器や試験器具等の被洗浄物に対して上からも洗
浄水等を噴射して効率よく均等に洗浄すること。 【解決手段】上段のノズル23は、上段にセットされた
ラックの下側に位置して上段のラックに下から洗浄水等
を上向きに噴射するため、上面に上噴射口23aが配設
されているとともに、その下面には、下段にセットされ
たラックに対して洗浄水等を噴射する下噴射口23bが
配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食器や、試験管、
ビーカ、フラスコ等の試験器具を自動的に洗浄するため
の洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば食器や、試験管、ビー
カ、フラスコ等の試験器具を自動的に洗浄するための洗
浄機が用いられている。この洗浄機で試験器具を洗浄す
るには、通常、使用済の試験器具を専用の金網ラック
(以下単に「ラック」という)に載置し、この試験器具
が載置されたラックを洗浄機の洗浄槽にセットして、洗
浄を行う。
【0003】洗浄槽には、回転ノズルが備えられてい
て、回転ノズルには、噴射口が複数配列されている。洗
浄槽に溜められた洗剤入りの洗浄水は、ポンプによって
汲み取られ、回転ノズルに供給される。その結果、洗浄
水が噴射口から試験器具に向けて噴射され、これによ
り、試験器具を洗浄することができる。洗浄後の水は、
洗浄槽の底部(貯水槽という)に溜まった後、ポンプに
よって汲み取られ再び洗浄に使用される。
【0004】洗浄後に試験器具をすすぐときには、洗剤
が混入されていないすすぎ水が洗浄槽に供給され、貯水
槽に溜められる。貯水槽に溜められているすすぎ水は回
転ノズルに供給され、噴射口から噴射される。その結
果、噴射されるすすぎ水で試験器具がすすがれる。すす
ぎ後のすすぎ水は、貯水槽に溜まった後、ポンプによっ
て汲み取られ再びすすぎに使用される。
【0005】前記試験器具を載置するラックは、上下2
段になっており、上段ラックのみ使用することも、下段
ラックのみ使用することも、上下段ラックともに使用す
ることもできる。上段ラックは、試験管など比較的小さ
な試験器具を載置するのに使用され、下段ラックは、ビ
ーカーなど比較的大きな試験器具を載置するのに使用さ
れる。
【0006】また、洗浄水又はすすぎ水(以下「洗浄水
等」という。)を噴射する回転ノズルは、通常、下段ラ
ックをセットした状態での下段ラックの下部と、上段ラ
ックをセットした状態での上段ラックの下部にそれぞれ
配置され、噴射口は、上下段ラックに対してそれぞれ下
から上向きに噴射するように設定されている。また、上
段の回転ノズルに洗浄水等を供給する給水通路は、下段
ラックに試験器具を載置するのに邪魔にならないよう
に、洗浄槽の天井部に設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記洗浄機
では、回転ノズルは、上下段ラックに対してそれぞれ下
から上向きに洗浄水等を噴射するのみであり、特に下段
ラックに載置された被洗浄物に対して上から下向きに洗
浄水等を噴射する構造になっていない。このため、下段
ラックにビーカーや試験官等の試験器具を下向きに載置
した場合は、下段の回転ノズルによって試験器具の内部
は洗浄することができても、試験器具の外面は、上段ラ
ックからしたたり落ちる洗浄水等が当たるのみで、洗浄
水等を直接吹きつけて洗浄することはできなかった。
【0008】また、上段の回転ノズルは、前述したよう
に、洗浄水等を供給する給水通路が洗浄槽の天井部に設
けられている関係上、天井部から回転軸によって吊るさ
れる格好になるが、上段の回転ノズルから上方に向かっ
て洗浄水等を噴射する反作用により、上段の回転ノズル
は使用時下向きの力を受け、このために軸に過度の力が
かかり軸の痛みが早くなるという問題もあった。
【0009】そこで、本発明は、洗浄槽内に上下に複数
段のラックをセットでき、少なくとも上下にセットされ
た各ラック間にノズルが配置された洗浄機において、ノ
ズルから各ラックに載置された食器や試験器具等の被洗
浄物に対して良好に洗浄水を噴射して効率よく均等に洗
浄することができる洗浄機を実現することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めの請求項1記載の洗浄機は、洗浄槽内に、被洗浄物を
載置したラックが上下に複数段セット可能にされ、少な
くとも上下にセットされた各ラックとラックとの間に洗
浄水を噴射するためのノズルが配置された洗浄機におい
て、前記ノズルには、上方のラックに向って洗浄水を噴
射するための複数の上噴射口と、下方のラックに向って
洗浄水を噴射するための複数の下噴射口とが配列されて
いることを特徴とする。
【0011】前記の構成によれば、ノズルの上噴射口か
ら上方のラックに載置された被洗浄物に対して洗浄水等
を噴射することができるとともに、その下噴射口から、
下方のラックに載置された被洗浄物に対して洗浄水等を
噴射することができる。請求項2記載の洗浄機は、前記
請求項1記載の洗浄機であって、前記下噴射口からの噴
射量は、上噴射口からの噴射量よりも少ないことを特徴
とする。
【0012】この構成であれば、下方のラックに載置さ
れた被洗浄物に対して洗浄水を噴射することができると
ともに、上方のラックに載置された被洗浄物に対しても
噴射する洗浄水の量を十分に確保することができ、洗浄
効果が低下することはない。なお、噴射量は、噴射口の
数や、噴射口の大きさを変えることによって、調製する
ことができるが、噴射口の数を、上噴射口に比べて下噴
射口を少なくすることが好ましい。
【0013】請求項3記載の洗浄機は、前記請求項1記
載の洗浄機であって、前記下噴射口のうちの少なくとも
1つは、ノズルの最下方位置に形成されていることを特
徴とする。この構成であれば、下噴射口のうち、少なく
とも1つは、ノズルの水抜き孔としても作用し、洗浄
後、下段のラックに載置された被洗浄物を取り出すとき
や、ノズル自体を洗浄槽外へ取り出すときに、水のした
たりを防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を、添付
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、器具洗浄
機の外観構成を示す概略斜視図である。この器具洗浄機
は、試験管、ビーカ及びフラスコ等の試験器具を洗浄す
るためのものであって、キャビネット1によってその外
観が構成されている。キャビネット1の前面上部には、
開閉可能なドア2が取付けられている。ドア2の内部に
は、試験器具を収容するための洗浄槽が形成されてい
る。
【0015】ドア2の上部には、ドア2を開成する際に
操作するためのラッチ3が備えられている。ラッチ3
は、開成していたドア2を閉成する際には、止め具とし
て機能し、ドア2の開閉を検知するドアスイッチとして
も機能する。ドア2の中央部左側には、表示パネル4が
備えられている。表示パネル4には、後述するように、
種々の表示器が配置されている。表示パネル4の右側に
は、操作パネル5が備えられている。操作パネル5に
は、後述するように、操作信号を入力するための種々の
操作キーが備えられている。さらに、操作パネル5の右
側には、電源スイッチSWが備えられている。
【0016】ドア2の下部には、器具洗浄機の内部の様
子を外から観察することができる透明なガラス窓6が備
えられている。キャビネット1の前面下部には、開閉可
能なサービスハッチ7が取付けられている。サービスハ
ッチ7は、サービスマン等が器具洗浄機のメンテナンス
や修理を行う際に開成するためのものである。
【0017】キャビネット1の右側側面には、漏電ブレ
ーカ8及び純水加圧装置専用電源9が備えられている。
純水加圧装置専用電源9は、純水タンクから純水を汲み
出すための純水ポンプを含む純水加圧装置を動作させる
のに必要な電源である。図2は、主に洗浄槽内部の構成
を説明するために、ドア2を取り外し、かつ右側面の一
部を切欠いた状態の器具洗浄機を示す概略斜視図であ
る。
【0018】この実施形態の器具洗浄機では、洗浄すべ
き試験器具を載置するための上段ラックUR及び下段ラ
ックDRが用いられる。各ラックUR,DRは、載置さ
れた試験器具に向かって洗浄水等を噴射させるため、網
状容器として構成されている。試験器具を上段ラックU
R又は下段ラックDRに載置する場合、試験器具は洗浄
したい部分が下方に向くように載置する。これは、後述
するように、上段ラックUR又は下段ラックDRの下側
から上方に向かって洗浄水又はすすぎ水が噴射されるか
らである。
【0019】洗浄槽20の上部左内壁には、上段ラック
URを洗浄槽20にセットするための上段ラック保持用
のレール21aが取付けられている。また、図示してい
ないが、この上段ラック保持用のレール21aに対向す
る右内壁にも同様の上段ラック保持用のレールが取付け
られている。洗浄槽20の下部左内壁には、下段ラック
DRを洗浄槽20にセットするための下段ラック保持用
のレール22aが取付けられている。また、図示してい
ないが、この下段ラック保持用のレール22aに対向す
る右内壁にも同様の下段ラック保持用のレールが取付け
られている。
【0020】ユーザは、試験器具を洗浄する際、試験器
具を上段ラックUR又は下段ラックDRに載置し、当該
上段ラックUR又は下段ラックDRをそれぞれ上段ラッ
ク保持用のレール21a、又は下段ラック保持用のレー
ル22aにセットする。上段ラックURの下部には、上
段ラックURに載置されている試験器具に洗浄水等を上
向きに噴射するための上ノズル23が、上段ラックUR
に対して回転自在に取付けられている。上ノズル23の
上面には、上噴射口23aが複数配列され、上ノズル2
3の下面には、下噴射口(図示せず)が複数配列されて
いて、上ノズル23の先端部一側面には、推進用噴射口
(図示せず)が配列されている。この推進用噴射口は、
噴射する水の水圧により、上ノズル23を一方向Aに向
けて回転させるためのものである。
【0021】また、上ノズル23には、上方に向かう給
水軸24が取付けられている。給水軸24は、上段ラッ
クURを洗浄槽20にセットする際、洗浄槽20の天井
に取付けられている供給口25に当接するようにされて
いる。供給口25は後述する第2供給管に接続されてい
る。したがって、第2供給管から供給口25に洗浄水等
が供給された場合、上段ラックURが上段ラック保持用
のレール21aにセットされていると、洗浄水等は給水
軸24を介して上ノズル23に導かれ、上噴射口23a
から上方に向かって噴射されるとともに、下噴射口から
下方に向かって噴射される。その結果、上段ラックUR
に載置されている試験器具に洗浄水等を噴射することが
でき、下段ラックDRに載置されている試験器具にも上
から洗浄等を噴射することができる。
【0022】洗浄槽20の下部には、下段ラックDRに
載置されている試験器具に洗浄水等を下方から噴射する
ための下ノズル26が回転自在に支持されている。下ノ
ズル26の上面には、上噴射口26aが複数配列されて
いるとともに、下ノズル26の先端部一側面には、推進
用噴射口(図示せず)が配列されている。この推進用噴
射口は、噴射する水の水圧により、下ノズル26を一方
向Bに向けて回転させるためのものである。下ノズル2
6から噴射すべき洗浄水等は、後述する第1供給管から
供給される。第1供給管から下ノズル26に洗浄水等が
供給されると、この洗浄水等が上噴射口26aから上方
に向かって噴射される。したがって、当該下段ラックD
Rに載置されている試験器具に洗浄水等を噴射すること
ができる。
【0023】図3は、前記器具洗浄機の洗浄水等の供給
機構を主に説明するための図である。なお、この図3
は、上段ラックUR及び下段ラックDRがいずれも洗浄
槽20にセットされている場合を示している。洗浄槽2
0の内壁には、給湯口30、給水口31及び純水口32
がそれぞれ噴射口を下に向けて形成されている。給湯口
30には、図外の給湯管に接続される給湯供給管33が
接続されている。給湯供給管33には給湯バルブ34が
介装されている。給湯バルブ34がオンされると、温水
が給湯供給管33及び給湯口30を介して洗浄槽20の
内壁を伝わって洗浄槽20に溜められる。
【0024】給湯供給管33の途中からは第1洗剤バル
ブ37を介して第1洗剤供給管35が分岐している。第
1洗剤供給管35の先方部には第1洗剤投入口36が接
続されている。第1洗剤投入口36は、洗浄槽20の内
壁に形成され、試験器具を洗浄するための洗剤を投入し
ておくスペースである。給湯バルブ34がオフされ、か
つ第1洗剤バルブ37がオンされると、温水が給湯供給
管33及び第1洗剤供給管35を介して第1洗剤投入口
36に供給される。その結果、第1洗剤投入口36にお
いて、洗剤と温水とが混合され、洗浄水が作られる。作
られた洗浄水は洗浄槽20の内壁を伝わって貯水槽27
に溜められる。
【0025】洗浄槽20の内壁に設けられた給水口31
には、図外の給水管に接続される給水供給管38が接続
されている。給水供給管38には給水バルブ39が介装
されている。この構成において、給水バルブ39がオン
されると、水が給水供給管38を介して給水口31から
出て洗浄槽20の内壁を伝わって貯水槽27に溜められ
る。
【0026】給水供給管38の途中からは第2洗剤バル
ブ42を介して第2洗剤供給管40が分岐している。第
2洗剤供給管40の先方部には第2洗剤投入口41が接
続されている。第2洗剤投入口41は、前記第1洗剤投
入口36と同様に、洗浄槽20の内壁に形成され、洗剤
を投入しておくスペースである。給水バルブ39がオフ
され、かつ第2洗剤バルブ42がオンされると、水が給
水供給管38及び第2洗剤供給管40を介して第2洗剤
投入口41に供給される。その結果、上述と同様に、第
2洗剤投入口41において洗浄水が作られ、作られた洗
浄水は洗浄槽20の内壁を伝わって貯水槽27に溜めら
れる。
【0027】純水口32には、図外の純水加圧装置に接
続される純水供給管43が接続されている。純水供給管
43には純水バルブ44が介装されている。この構成に
おいて、純水バルブ44がオンされると、純水が純水供
給管44を介して洗浄槽20の内壁を伝わって貯水槽2
7に溜められる。貯水槽27は、この実施形態では、約
9リットルの洗浄水等を溜めることができるものであ
る。貯水槽27には貯水槽27に溜められている洗浄水
等の温度を検出する水温検知サーミスタ50が取付けら
れている。貯水槽27にはまた、ループ型のヒータ51
が備えられている。ヒータ51は、この器具洗浄機を給
湯管が配備されていない場所にも設置できるようにする
ためのものである。すなわち、試験器具を洗浄するに
は、温水を使用するほうが好ましいことがあるので、常
温の水しか洗浄槽20に供給することができない場合、
ヒータ51でこの水を熱する必要があるからである。
【0028】貯水槽27の底には、排水口52が形成さ
れている。排水口52には、汚れ除去のためのフィルタ
53を介して流出管54の一端が接続されている。流出
管54の他端側は、循環ポンプ55の入口側及び排水ポ
ンプ56の入口側に分岐して接続されている。また、流
出管54の他端側には、フロートパイプ57を介して水
位検知装置58が接続されている。水位検知装置58
は、貯水槽27に溜められている洗浄水等の水位を検知
するためのものである。詳細については後述する。
【0029】循環ポンプ55の吐出側には、第1供給管
59及び第2供給管60が接続されている。第1供給管
59は、貯水槽27に支持されている下ノズル26に接
続されている。第2供給管60は、洗浄槽20の上壁に
取付けられている供給口25に接続されている。この構
成において、循環ポンプ55がオンされると、流出管5
4に流出された洗浄水等は、循環ポンプ55に吸い込ま
れ、循環ポンプ55の吐出側から第1供給管59及び第
2供給管60に吐出される。その結果、洗浄水等は、下
ノズル26の上噴射口26a(図2参照)から上方に噴
射されるとともに、上ノズル23の上噴射口23a及び
下噴射口からそれぞれ上下に噴射される。
【0030】排出ポンプ56の吐出側には、機外に延設
されている排水管61が接続されている。排水管61に
は逆止弁62が介装されている。逆止弁62は、後述す
る第2オーバーフロー管から排水されるオーバーフロー
水が排水管61へ逆流するのを防止するためのものであ
る。この構成において、排水ポンプ56がオンされる
と、流出管54に流出された洗浄水等は排水ポンプ56
に吸い込まれ、排水管61を介して機外に排水される。
【0031】また、第1オーバーフロー管63が洗浄槽
20の外に設けられている。第1オーバーフロー管63
は、後述するオーバーフローすすぎ処理において、貯水
槽27に溜められた洗浄水等のうち、予め定めるオーバ
ーフロー水位以上の洗浄水等を洗浄槽20の外に排水す
るためのものである。第1オーバーフロー管63の一端
は、貯水槽27の底から貯水槽27内に進入し、オーバ
ーフロー水位に相当する高さに取込口64を形成してい
る。第1オーバーフロー管63の他端は、オーバーフロ
ーポンプ65の入口側に接続されている。オーバーフロ
ーポンプ65の吐出側には第2オーバーフロー管66の
一端側が接続されている。第2オーバーフロー管66の
他端側は逆止弁62を介して排水管61に接続されてい
る。
【0032】この構成において、オーバーフローポンプ
65がオンされると、貯水槽27内のオーバーフロー水
位以上の洗浄水等が第1オーバーフロー管63を介して
オーバーフローポンプ65に吸い込まれ、第2オーバー
フロー管66及び排水管61を介して機外に排水され
る。洗浄槽20の上部にはさらに、排気ダクト67が取
付けられている。排気ダクト67は、洗浄槽20の内部
の高温多湿の空気を洗浄槽20の外部に排気するための
ものである。排気ダクト67からは、サイホンブレーカ
用ホース68が排水管61に介装されている逆止弁62
まで延設されている。サイホンブレーカ用ホース68
は、いわゆるサイホン現象により、排水管61やオーバ
ーフロー管66を通じて過剰排水が生じることを防止す
るためのものである。
【0033】図4は、前記器具洗浄機の電気的な制御回
路の構成を示すブロック図である。制御回路には、制御
中枢としてのマイクロコンピュータ200が備えられて
いる。マイクロコンピュータ200には、各種スイッチ
やセンサの信号が与えられる。マイクロコンピュータ2
00では、その与えられる信号に基づいて、種々の素子
や装置へ制御信号が出力される。
【0034】具体的には、操作パネル5に備えられた各
種キーの押圧に応答して、対応するキースイッチ201
から各種設定値等がマイクロコンピュータ200に与え
られる。また、水温検知サーミスタ50、ドアスイッチ
(ラッチ)3、規定水位スイッチ58i、及びオーバー
フロー水位スイッチ58hの各出力がマイクロコンピュ
ータ200に与えられる。
【0035】マイクロコンピュータ200は、上述の各
入力信号に基づいて、表示パネル4に備えられた残り時
間表示器4a及び温度表示器4bにセグメント信号を与
える。同時に、残り時間表示器4a及び温度表示器4
b、ならびに行程表示ランプ4cにコントロール信号を
与える。また、行程表示ランプ4cには発光ダイオード
(LED)出力を与える。
【0036】マイクロコンピュータ200はまた、給湯
バルブ34、給水バルブ39、第1洗剤バルブ37、第
2洗剤バルブ42、純水バルブ44にそれぞれ制御信号
を与える。これにより、各バルブの開閉が制御される。
また、オーバーフローポンプ65、排水ポンプ56、純
水ポンプ202、循環ポンプ55にそれぞれ制御信号を
与える。これにより、各ポンプにおける吸込動作が制御
される。マイクロコンピュータ200はさらに、ヒータ
51及びブザー203にそれぞれ制御信号を与える。
【0037】以下、上ノズル23に給水する構造を詳説
する。図5は、上段ラックURを洗浄槽20にセットし
た状態を示す側面図であり、上段ラックURには、給水
軸24がダブル調製ナット24iにより締結固定されて
おり、上段ラックURを洗浄槽20にセットすると、こ
の給水軸24の上部に設けられた取水口24aが、洗浄
槽20の天井に取付けられている供給口25に当接し
て、洗浄水等が供給口25から給水軸24の中に流れ込
むようになっている。
【0038】図6は、給水軸24の取付け状態を示す断
面図である。洗浄槽20の天井に取付けられている供給
口25は、先がホーンのように広がっていて、供給口2
5の内部中央には、ベルのような三角錐形状の固定ノズ
ル25aが設けられている。この固定ノズル25aは、
上段ラックURを洗浄槽20にセットしない状態で洗浄
する場合に役立つものであって、洗浄水等を分散噴射さ
せるためのものである。供給口25の下端面は、ほぼ水
平状になっていて、周辺部がテーパ状に形成されてい
る。
【0039】一方、取水口24aは、上端が互いに接合
された二重円筒状の部材であり、この二重円筒の内円筒
24eが給水軸24の中に嵌まるようになっている。給
水軸24の上部には、円環状スプリング受け24cが固
定され、ここにスプリング24bが設けられて、このス
プリング24bが前記二重円筒の接合部に当接すること
により、取水口24aを上方に付勢している。なお、2
4dは、取水口24aが抜け出るのを防ぐためのストッ
パである。取水口24aの上端面はほぼ水平状になって
いて、周辺部がテーパ状に形成されている。
【0040】給水軸24の途中には、ネジ溝が形成さ
れ、ここにおいて上段ラックURの底をダブル調製ナッ
ト24iで止めるようになっている。給水軸24の下部
は、上ノズル23の中に連通しており、給水軸24の下
端は、ノズルスラストワッシャ24kを介して上ノズル
23をはめ込み、軸受けつまみ24jで止めるようにな
っている。
【0041】図7(a) は上ノズル23の平面図、図7
(b) は給水軸24に取付けられた状態を示す切欠断面
図、図7(c) は底面図、図7(d) はX−X線断面図を示
す。上ノズル23の上面には、上噴射口23aが複数個
形成されてあり、上ノズル23の下面には、下噴射口2
3bが複数個形成されてある。また、上ノズル23の側
面には、回転推進用噴射口23cが少数個形成されてあ
る。
【0042】したがって、前記給水軸24を通り、上ノ
ズル23の中に導かれた洗浄水等は、その水圧により上
噴射口23a及び下噴射口23bからそれぞれ噴射さ
れ、洗浄に使用されるとともに、回転推進用噴射口23
cから噴射されて上ノズル23の回転力の付与に利用さ
れる。なお、図示しないが下ノズル26(図2参照)に
も回転推進用噴射口が形成されていて、この回転推進用
噴射口からの噴射のために下ノズルにも回転力が付与さ
れる。
【0043】回転推進用噴射口は、上ノズル23と下ノ
ズル26とでは逆の位置に設けられていて、上ノズル2
3の回転方向Aと、下ノズル26の回転方向Bとは逆向
きになることが好ましい(図2参照)。なぜなら、下段
ラックDRに載置された被洗浄物に対して上から噴射さ
れる洗浄水等の回転方向と下から噴射される洗浄水等の
回転方向とが逆のほうが被洗浄物を隅々まで洗浄できる
からである。
【0044】ここで、下噴射口23bの形成されていな
い従来公知の洗浄機と比較すると、本実施形態では、下
噴射口23bからも洗浄水等を噴射させることにより、
この噴射の反作用によって上ノズル23を上方に押すこ
とができ、上ノズル23の見かけの重さを減らすことが
できる。したがって、ノズルスラストワッシャ24k等
に過度の力をかけることがなく、軸の耐久性を向上させ
ることができる。また、上ノズル23が見かけ上軽くな
るので、上段ラックURにかかる重力が減少し、上段ラ
ックURの経年変形を防ぐことができる。いいかえれ
ば、上段ラックURに過度の剛性を要求しなくても済
み、コスト低下につながる。
【0045】上噴射口23aの数は、下噴射口23bの
数の約2倍あり、上ノズル23から上段ラックURに対
して噴射される洗浄水等の量が、下段ラックDRに対し
て噴射される洗浄水等の量よりも多くなっている。この
ため、下段のラックDRに対して噴射される洗浄水等の
量はあまり多くなることはなく、多くは上段のラックU
Rに載置された被洗浄物に対して噴射される。したがっ
て、下段のラックDRに載置された被洗浄物に十分な量
の洗浄水等をかけることができるとともに、上段のラッ
クURに載置された被洗浄物の洗浄を十分に行うことが
できる。このように、下段のラックDRに対して噴射さ
れる洗浄水等の量を少なくしたのは、被洗浄物を開口部
を下向きにしてラックに載置して、下から上向きに噴射
して被洗浄物の内部を洗浄するのが第一という考え方を
採っているからである。しかし、下段のラックDRに対
してもある程度の洗浄水等を噴射することによって、下
段のラックDRに載置された被洗浄物の主として外面を
効率よく洗浄することができ、その結果、被洗浄物の内
面も外面も同時にきれいにすることができる。
【0046】また、下噴射口23bは、断面図(図7
(d) )に示すように、上ノズル23の底面に形成されて
いるので、下噴射口23bは、上ノズル23の水抜き孔
としても作用する。したがって洗浄後、下段のラックに
載置された被洗浄物を取り出すときや、上段のラックU
Rを洗浄槽外へ取り出すときに、上ノズル23の中に残
留した水のしたたりを防止することができるので、乾燥
した被洗浄物をまた濡らしたり、手が濡れるのを防ぐこ
とができる。
【0047】図8は、以上のようにして、ビーカー等の
試験器具を下段ラックDRに載置し、上段ラックURに
試験官等の試験器具(図示せず)を載置して、洗浄動作
をさせたときの洗浄中の状態を示す図であり、洗浄水等
が、上ノズル23から上方及び下方に分割噴射される状
態を図示している。なお、本発明の実施形態は、今まで
説明したものに限定されるものではない。前記実施形態
では、洗浄機として、試験器具を洗浄するための器具洗
浄機を例にとって説明しているが、本発明は、例えば食
器を洗浄するための食器洗浄機等の他の洗浄機について
も、広く適用することができる。
【0048】その他、特許請求の範囲に記載された範囲
内で種々の設計変更を施すことは可能である。
【0049】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の洗浄機によ
れば、ノズルの上噴射用口から上方のラックに載置され
た被洗浄物に対して洗浄水を噴射することができるとと
もに、下噴射口から、下方のラックに載置された被洗浄
物に対して洗浄水を噴射することができるので、下方の
ラックに載置された被洗浄物の主として外面を効率よく
洗浄することができ、その結果、被洗浄物の内面も外面
も同時にきれいにすることができ、洗浄効果が格段に向
上する。
【0050】また、噴射口から、下向きに洗浄水を噴射
させることにより、この噴射の反作用によってノズルを
上方に加勢することができ、ノズルの見かけの重さを減
らして、ノズルの軸の耐久性を向上させることができ
る。また、軽くなっただけ上方のラックに過度の剛性を
要求しなくても済み、コスト低下につながる。また、請
求項2記載の洗浄機によれば、下方のラックに載置され
た被洗浄物に対して洗浄水を噴射することができるとと
もに、上方のラックに載置された被洗浄物に対しても噴
射する洗浄水の量を十分に確保することができるので、
上方のラックに載置された被洗浄物の洗浄効果が低下す
ることはない。
【0051】また、請求項3記載の洗浄機によれば、下
噴射口は、ノズルの水抜き孔としても作用し、洗浄後、
下方のラックに載置された被洗浄物を取り出すときや、
ノズル自体を洗浄槽外へ取り出すときに、水のしたたり
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の器具洗浄機の外観構成を示
す概略斜視図である。
【図2】主に洗浄槽の構成を説明するために、ドア部を
取り外し、かつ右側面を切欠いた状態の器具洗浄機を示
す概略斜視図である。
【図3】前記器具洗浄機の水路構成を主に説明するため
の図である。
【図4】前記器具洗浄機の電気的な制御回路の構成を示
すブロック図である。
【図5】上段ラックを洗浄槽にセットした状態を示す側
面図である。
【図6】上段ラックをセットし、給水軸を取付けた状態
を示す断面図である。
【図7】上ノズルの図であり、図7(a) は上ノズルの平
面図、図7(b) は給水軸に取付けられた状態を示す切欠
断面図、図7(c) は底面図、図7(d) はX−X線断面図
を示す。
【図8】試験器具を上段ラック及び下段ラックに載置
し、洗浄動作をさせたときの洗浄中の状態を示す図であ
る。
【符号の説明】
20 洗浄槽 23 上ノズル 23a 上噴射口 23b 下噴射口 24 給水軸 27 貯水槽 UR 上段ラック DR 下段ラック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂根 鐵男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 結城 武成 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】洗浄槽内に、被洗浄物を載置したラックが
    上下に複数段セット可能にされ、少なくとも上下にセッ
    トされた各ラックとラックとの間に洗浄水を噴射するた
    めのノズルが配置された洗浄機において、 前記ノズルには、上方のラックに向って洗浄水を噴射す
    るための複数の上噴射口と、下方のラックに向って洗浄
    水を噴射するための複数の下噴射口とが配列されている
    ことを特徴とする洗浄機。
  2. 【請求項2】前記下噴射口からの噴射量は、上噴射口か
    らの噴射量よりも少ないことを特徴とする請求項1記載
    の洗浄機。
  3. 【請求項3】前記下噴射口のうちの少なくとも1つは、
    ノズルの最下方位置に形成されていることを特徴とする
    請求項1記載の洗浄機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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