JPH0939013A - 自動車用内装部品及びその製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品及びその製造方法

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JPH0939013A
JPH0939013A JP7199852A JP19985295A JPH0939013A JP H0939013 A JPH0939013 A JP H0939013A JP 7199852 A JP7199852 A JP 7199852A JP 19985295 A JP19985295 A JP 19985295A JP H0939013 A JPH0939013 A JP H0939013A
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thermoplastic resin
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automobile
resin foam
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Toyokazu Endo
豊和 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所望の剛性が確保でき、軽量化及びコスト低
減が可能で、かつ、側突時におけるシャープエッジ対策
を可能にした自動車用内装部品及びその製造方法を提供
することを目的とする。 【構成】 芯材用原反Mと表皮用シートSとを積層一体
化して加熱膨化後、コールドプレス成形により、芯材1
1,表皮材12を所要形状に絞り成形してなる自動車用
内装部品において、芯材11は、長寸のガラス繊維13
を混入した熱可塑性樹脂発泡成形体から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用ドアト
リム等の自動車用内装部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車の車室内には、自動車用ド
アトリム、リヤコーナートリム等の内装部品が設置され
ているが、自動車用ドアトリムを例示して、図7を基に
その構成を説明すると、自動車用ドアトリム1は、保形
性を備えた芯材2と、芯材2の表面側に一体化され、緩
衝性、並びに良好な手触り感を付与する表皮材3との積
層体から構成されている。
【0003】そして、この自動車用ドアトリム1の従来
の製造方法を2,3挙げて説明する。
【0004】例えば、木質系繊維板を芯材2として使用
した場合、図8に示す工程チャート図、図9に示す工程
説明図を基に説明すると、木質系繊維マットMをホット
プレス成形用金型4により芯材2を所要形状に成形す
る。
【0005】そして、この芯材2の表面側にスプレーガ
ン5により接着剤5aを塗布し、ヒーター6により接着
剤5aを乾燥処理した後、表皮材3をヒーター装置7に
より加熱軟化させ、次いで、真空成形用金型8を使用し
て芯材2の表面側に表皮材3を真空貼着することによ
り、図7に示す自動車用ドアトリム1の成形が完了す
る。
【0006】次に、熱可塑性樹脂板を芯材2として使用
した場合では、図示はしないが、予め型内に表皮材3を
セットしておき、スタンピングモールド工法により、半
溶融樹脂を射出充填して芯材2と表皮材3とを一体化す
るスタンピングモールド工法や、あるいは熱可塑性樹脂
板を予めシート状に押出成形機により押し出し、加熱軟
化後コールドプレス成形により所要形状に成形する方法
等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の自動
車用ドアトリム1においては、前者の木質系繊維マット
Mを芯材2として使用した場合では、工程数が非常に多
く、かつ、木質系繊維マットMの繊維接着剤の有機溶剤
が飛散するなど、作業環境上好ましいものではなかっ
た。
【0008】また、熱可塑性樹脂板を芯材2として使用
した場合では、工程数は短縮化できるものの、芯材2の
重量が嵩み、製品の軽量化にそぐわないとともに、不慮
の事故等により車両の側方から衝撃が加わった際、芯材
2の破断箇所がエッジとなり、乗員の安全対策上好まし
いものではなかった。
【0009】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、衝撃が加わった際でもシャープなエッジと
ならず、安全対策上好ましいとともに、軽量でかつ所望
の剛性を備えた自動車用内装部品を提供することを目的
とする。
【0010】更に、上記自動車用内装部品を良好な作業
環境で低コストに製作することを可能にした自動車用内
装部品の製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、芯材表面に表皮材が積層一体化され、コ
ールドプレス成形により所要形状に成形された自動車用
内装部品において、前記芯材は、長寸のガラス繊維を混
入した熱可塑性樹脂発泡成形体から構成されていること
を特徴とする。
【0012】上記芯材として使用する熱可塑性樹脂発泡
成形体に使用する熱可塑性樹脂は、PP樹脂,ポリエチ
レン樹脂,ABS樹脂等があるが、コスト並びに成形性
からPP樹脂が好ましい。
【0013】また、熱可塑性樹脂発泡成形体に混入する
長寸のガラス繊維としては、長さ寸法が5〜20mmの
範囲のものが使用できるが、好ましくは10〜15mm
のものが良い。
【0014】更に、このガラス繊維の混入割合は要求さ
れる剛性により適宜選択して良いが、10〜30重量部
が好ましい。
【0015】上記熱可塑性樹脂発泡成形体の発泡倍率は
2〜5倍のものが良い。
【0016】次いで、本発明に係る自動車用内装部品の
製造方法は、熱可塑性樹脂発泡シートからなる表皮用シ
ートと、熱可塑性樹脂内に長寸のガラス繊維と発泡剤を
混入した芯材用原反とを熱融着、接着等により積層一体
化した後、ヒーター装置により所定温度に加熱し、芯材
用原反を膨化処理した後、コールドプレス成形用金型に
より所要形状に絞り成形してなることを特徴とする。
【0017】表皮用シートと芯材用原反との一体化方法
としては、熱溶着方法,接着ラミネート方法,熱ラミネ
ート方法等がある。
【0018】次に、この表皮用シートと芯材用原反とを
一体化した素材を所定温度に加熱するヒーター装置とし
ては、表皮用シートとしてポリエチレンフォームを使用
した場合、表皮用シートを加熱する上側ヒーターの温度
は150℃、芯材用原反を加熱する下側ヒーターは20
0℃に設定されている。
【0019】そして、ヒーター装置による加熱により、
芯材用原反の厚みは2〜3倍に膨化している。
【0020】次いで、コールドプレス成形用金型による
プレス工程は、プレス圧10〜20kgf/cm2 、プ
レス時間20〜30秒であり、芯材の厚みが2.5m
m、製品のトータル厚み3mm前後に絞り成形される。
【0021】以上の構成から明らかなように、本発明に
係る自動車用内装部品は芯材の構成として長寸のガラス
繊維を混入した熱可塑性樹脂発泡成形体をベースとして
いるため、軽量であり、衝撃により破断してもシャープ
なエッジが形成されない。
【0022】また、長寸のガラス繊維により満足のいく
剛性が備わっている。
【0023】次いで、本発明に係る製造方法は、表皮用
シートと芯材用原反とを予め一体化した後、ヒーター装
置により所定温度に加熱膨化させた後、所要形状にコー
ルドプレス成形するというものであるから、木質系芯材
を使用する場合に比べ、工程数が大幅に短縮化でき、か
つ、繊維の飛散や有機溶剤による作業環境の悪化がな
く、良好な作業環境が確保できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を自動
車用ドアトリム及びその製造方法を例示して説明する。
【0025】図1は自動車用ドアトリムの正面図、図2
は同自動車用ドアトリムの構成を示す断面図、図3乃至
図6は自動車用ドアトリムの製造方法の各工程を示す断
面図である。
【0026】図1,図2において、自動車用ドアトリム
10は保形性並びに車体パネルへの取付剛性を備えた芯
材11と、この芯材11の表面側に一体貼着され、良好
な緩衝性,装飾性を備えた表皮材12とから構成されて
いる。
【0027】更に詳しくは、この実施形態においては、
芯材11として長寸のガラス繊維13を混入したポリプ
ロピレン樹脂発泡成形体を使用しており、ガラス繊維1
3としては、5〜20mmの寸法長さのものが10〜3
0重量部の範囲で混入されており、ポリプロピレン樹脂
発泡成形体の発泡倍率としては2〜5倍程度に設定され
ている。
【0028】一方、表皮材12としては、ポリエチレン
フォームが使用されている。
【0029】従って、芯材11の構成として長寸のガラ
ス繊維13を混入した発泡構造としたため、充分な剛性
を確保するとともに、軽量化,コストダウンに貢献でき
るという利点がある。
【0030】その理由としては、発泡倍率を高めれば、
樹脂材料が少なくてすみ、かつ、軽量化になるが、その
分剛性が低下する恐れがあるが、その剛性低下分を長寸
のガラス繊維13を所定割合混入することで補うという
ものである。
【0031】更に、車両の側方から衝撃が加わった際、
万一ドアトリム10が破断した場合においても芯材11
は発泡構造であるため、シャープなエッジを露出するこ
とがなく、安全対策状も好ましいものと言える。
【0032】次に、上記種々の利点を備えた自動車用内
装部品としての自動車用ドアトリム10の製造方法につ
いて、図3乃至図6を基に詳細に説明する。
【0033】まず、図3は、芯材11並びに表皮材12
の原反素材の断面図であり、芯材11の材料として芯材
用原反Mと表皮用シートSとが熱融着により一体化され
ている。
【0034】この芯材用原反MはTダイ押出成形機によ
りシート状に押出されており、厚みは1.5mm前後に
調整され、PP樹脂内に長寸のガラス繊維13,アゾジ
カルボンアミド等の発泡剤が適量混入されている。
【0035】ガラス繊維13の長さ寸法は、5〜20m
mで、その混入割合は10〜30重量部程度が好まし
く、ガラス繊維13の混入割合と発泡剤による発泡倍率
調整は所望の物性により適宜選択が可能である。
【0036】次に、図4に示すように、表皮用シートS
と芯材用原反Mとを一体化した素材をヒーター装置20
により加熱膨化させる。
【0037】このとき、上側ヒーター21は150℃に
調整されており、表皮用シートSを加熱するとともに、
下側ヒーター22は200℃に調整され、芯材用原反M
を所定温度に加熱する。
【0038】上記ヒーター装置20による加熱時間は2
0〜40秒であり、このヒーター装置20による加熱工
程後、芯材用原反Mはその厚みが2〜3倍程度に膨化し
ている。
【0039】次いで、図5に示すように、コールドプレ
ス成形用金型30の型内にセットし、図6に示すよう
に、コールドプレス成形用下型31に対してコールドプ
レス成形上型32を所定ストローク下降動作させて、芯
材11と表皮材12とを所要形状に絞り成形して、図
1,図2に示す自動車用ドアトリム10の成形を完了す
る。
【0040】このときのコールドプレス成形用金型30
のプレス圧は10〜20kgf/cm2 、プレス時間は
20〜30秒に設定されている。
【0041】また、成形された自動車用ドアトリム10
の芯材11の厚みは2.5mm程度、全体厚みは3mm
程度で充分な構成が確保できることを発明者は知見し
た。
【0042】尚、表皮材12の素材として発泡塩ビシー
トを使用した場合、発泡塩ビの成形性が良好なことか
ら、ヒーター装置20における上側ヒーター21を省略
することができる。
【0043】以上のように本発明方法によれば、表皮用
シートSと芯材用原反Mとを熱融着,接着等により一体
化した後、ヒーター装置20により加熱膨化させた状態
でコールドプレス成形により所要形状に絞り成形すれ
ば、簡単に成形できるため、従来の木質系芯材を使用し
た場合の製造方法に比べ工程数が大幅に短縮化でき、大
幅なコストメリットが図れるとともに、繊維の飛散がな
く、また、接着剤特有の有機溶剤の悪影響もなく、良好
な作業環境を確保できるという利点がある。
【0044】以上説明した実施の形態は、自動車用ドア
トリム及びその製造方法に本発明を適用したものである
が、この他にリヤサイドトリム等の自動車用内装部品一
般に適用できることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0046】(1)請求項1記載の発明によれば、自動
車用内装部品の芯材として長寸のガラス繊維を混入した
熱可塑性樹脂発泡成形体を使用するというものであるか
ら、ガラス繊維により、所望の剛性が確保でき、発泡構
造により軽量化及びコスト低減が可能になるという効果
を有する。
【0047】(2)請求項1記載の発明によれば、内装
部品の芯材として長寸のガラス繊維を混入した熱可塑性
樹脂発泡成形体を使用するというものであるから、車両
の側方から衝撃が加わった際、芯材が破断しても芯材の
構成が発泡構造であるため、シャープなエッジが露出せ
ず、乗員の安全上、好ましいという効果を有する。
【0048】(3)請求項6記載の発明方法によれば、
表皮用シートと芯材用原反を予め一体化した後、加熱膨
化処理後、コールドプレス成形するというものであるか
ら、工程数が大幅に短縮化でき、コストダウンを図れる
とともに、繊維の飛散がなく、かつ、接着剤特有の有機
溶剤による作業環境の悪化もないことから、大幅なコス
トダウン、並びに良好な作業環境を確保できるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用内装部品の一実施形態を
示す自動車用ドアトリムの正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】本発明方法に使用する材料原反を示す断面図。
【図4】本発明方法における材料の加熱工程を示す断面
図。
【図5】本発明方法における材料のプレス金型へのセッ
ト工程を示す断面図。
【図6】本発明方法におけるコールドプレス成形工程を
示す断面図。
【図7】従来の自動車用ドアトリムの構成を示す断面
図。
【図8】従来の自動車用ドアトリムの製造工程を示す工
程チャート図。
【図9】従来の自動車用ドアトリムの工程説明図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 芯材 12 表皮材 13 ガラス繊維 20 ヒーター装置 21 上側ヒーター 22 下側ヒーター 30 コールドプレス成形用金型 31 コールドプレス成形用下型 32 コールドプレス成形用上型 S 表皮用シート M 芯材用原反
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:58

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材(11)表面に表皮材(12)が積
    層一体化され、コールドプレス成形により所要形状に成
    形された自動車用内装部品において、 前記芯材(11)は、長寸のガラス繊維(13)を混入
    した熱可塑性樹脂発泡成形体から構成されていることを
    特徴とする自動車用内装部品。
  2. 【請求項2】 長寸のガラス繊維(13)の繊維長さ
    は、5〜20mmであり、熱可塑性樹脂発泡成形体中に
    おけるガラス繊維(13)の混入割合は10〜30重量
    部であることを特徴とする請求項1記載の自動車用内装
    部品。
  3. 【請求項3】熱可塑性樹脂発泡成形体の発泡倍率は2〜
    5倍であることを特徴とする請求項1,2記載の自動車
    用内装部品。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂発泡成形体はポリエチレン
    フォームであることを特徴とする請求項1乃至3記載の
    自動車用内装部品。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂発泡成形体は発泡塩ビであ
    ることを特徴とする請求項1乃至3記載の自動車用内装
    部品。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂発泡シートからなる表皮用
    シート(S)と、熱可塑性樹脂内に長寸のガラス繊維
    (13)と発泡剤を混入した芯材用原反(M)とを熱融
    着、接着等により積層一体化した後、ヒーター装置(2
    0)により所定温度に加熱し、芯材用原反(M)を膨化
    処理した後、コールドプレス成形用金型(30)により
    所要形状に絞り成形してなることを特徴とする自動車用
    内装部品の製造方法。
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