JPH11115643A - 自動車用内装部品並びにその製造方法 - Google Patents

自動車用内装部品並びにその製造方法

Info

Publication number
JPH11115643A
JPH11115643A JP28219797A JP28219797A JPH11115643A JP H11115643 A JPH11115643 A JP H11115643A JP 28219797 A JP28219797 A JP 28219797A JP 28219797 A JP28219797 A JP 28219797A JP H11115643 A JPH11115643 A JP H11115643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin material
core material
backing sheet
resin core
cloth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28219797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Mori
博昭 森
Hiroyuki Kojima
弘幸 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kasai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kasai Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kasai Kogyo Co Ltd filed Critical Kasai Kogyo Co Ltd
Priority to JP28219797A priority Critical patent/JPH11115643A/ja
Publication of JPH11115643A publication Critical patent/JPH11115643A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹脂芯材とクロス表皮材とをコールドプレス
成形により一体化した内装部品並びにその製造方法にお
いて、変形や表皮材の剥離等の成形不良をなくし、かつ
良好なシャープエッジ対策を施すことを課題とする。 【解決手段】 表皮材30の構成として、クロス31、
クロス31の収縮を抑え、かつバリヤ機能をもつバッキ
ングシート32、クッション性を付与する発泡層33の
三層積層体を使用するとともに、樹脂芯材20と表皮材
30のコールドプレス成形時、表皮材30を予め加熱処
理することにより、残留応力をなくし、良好な成形性を
確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車用ドアト
リム,リヤコーナートリム等に好適な自動車用内装部品
並びにその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、自動車室内には、自動車用ドアト
リム,リヤコーナートリム等の各種内装部品が装着され
ており、自動車用ドアトリムの構成を図13,図14を
基に説明すると、ドアトリム1は、所望の曲面形状に成
形された芯材2の表面に表皮材3を一体貼着して構成さ
れており、芯材2及び表皮材3の材質としては、ドアト
リム1の造形上の要求やコスト,作業工程等を考慮して
種々のものが使用される。
【0003】例えば、木質繊維板や木粉等のフィラーを
混入した熱可塑性樹脂等の複合樹脂板等が芯材2として
多用されており、表皮材3としては、樹脂シート及び樹
脂シート裏面に発泡塩ビやポリエチレンフォーム等の発
泡層を裏打ちした積層シート材料が多く用いられる。
【0004】中でも、コスト,作業工程削減のために、
木粉フィラーを混入したポリプロピレン樹脂からなる複
合樹脂板を芯材2の材料として、また、表皮材3として
は塩ビシート裏面にポリエチレンフォーム等の発泡層を
裏打ちしたシート材料が主に用いられる。そして、図1
5に示すように、芯材2の原反を予熱軟化処理した後、
コールドプレス成形用金型4の金型内にセットするとと
もに、その上方に表皮材3を供給し、コールドプレス成
形用金型4の型締めにより芯材2の成形と芯材2及び表
皮材3とのプレス一体化を行なっている。
【0005】また、最近の傾向として、造形的にドアト
リム1をトリムアッパー1a,トリムロア1bのように
分割体から構成し、外観上のアクセントを付与するとと
もに、特に、乗員の身体が触れやすい、また、目につき
やすい箇所に高級感を付与するために、トリムアッパー
1aの表皮材3としてクロスを使用することが多くなっ
てきている。上記トリムアッパー1aの芯材2として、
車両に側方からの衝撃が加わった際、衝撃吸収を有効に
行なうために、芯材2が破断して衝撃を吸収するような
クラッシャブルタイプの造形設計が行なわれているのが
現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来から、表皮材3と
してクロスを使用する場合には、クロスの裏面にポリウ
レタンフォーム等の発泡層をラミネートした積層シート
材料が使用されているが、クロスの材料特性として伸び
が悪く、成形した場合の残留応力が大きいため、クロス
とポリウレタンフォームのラミネートシートでは、成形
後に剥がれが発生し易く、現実問題として、表皮材3と
してクロスを使用する場合には、芯材2に直接クロスを
一体貼着しているのが実情である。
【0007】従って、ドアトリム1のトリムアッパー1
aに外部から衝撃が加わった際、芯材2が破断するが、
その際、破断で生じるエッジがクロスを突き破り、シャ
ープエッジ構造となり、乗員に損傷を与えることが危惧
されてるため、芯材にクラッシャブルタイプのものを設
定できないという問題点があった。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、衝撃吸収タイプの樹脂芯材とクロスを使用
した表皮材とをプレス一体化してなる自動車用内装部品
において、外部から衝撃が加わった際、樹脂芯材が破断
しても表皮材を突き破ることがなく、かつ表皮材の剥が
れやシワ,変形等が防止できる自動車用内装部品並びに
その製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、曲面形状にプレス成形された樹脂芯材の
表面側に表皮材をプレス一体化してなる自動車用内装部
品において、前記表皮材は、その製品表面側から高級感
を付与するクロスと、クロスの収縮を抑え、かつバリヤ
機能をもつバッキングシートと、製品にクッション性を
付与する発泡層との三層積層体から構成されていること
を特徴とする。
【0010】ここで、内装部品としては、乗員の身体の
一部が触れ易いドアトリムやリヤコーナートリム等に適
用できる。また、内装部品の全体に亘り樹脂芯材と表皮
材との積層構造体を採用しても良いが、上下二分割タイ
プのドアトリムのようにトリムアッパーを樹脂芯材と表
皮材との積層構造体とし、トリムロアを合成樹脂の射出
成形体から構成しても良い。
【0011】また、樹脂芯材としては、表皮材とのプレ
ス一体化が可能で、かつコストが廉価でかつ成形性も良
好なことから、フィラーを混入した熱可塑性樹脂が好ま
しく、例えば、木粉を混入したポリプロピレン樹脂をT
ダイ押出成形機によりシート状に押し出した複合樹脂板
が適しているが、フィラーを混入しない熱可塑性樹脂板
等の使用も可能である。
【0012】一方、表皮材としては、製品表面側からク
ロス,バッキングシート,発泡層を積層した三層構造体
であり、バッキングシートとしてはPVCシートが、発
泡層としてはポリエチレンフォーム,ポリプロピレンフ
ォーム等のポリオレフィン系発泡体が好ましい。
【0013】更に、クロスの収縮を抑えるバッキングシ
ートの機能を高めるために、プレス成形時、高展開率と
なる部位のバッキングシートの厚みを増厚させることが
好ましく、その場合、増厚部分には複数のシートを重ね
合わせ、段差を備えた積層シート材料でも良いが、バッ
キングシートの厚みを徐々に変化させる徐変シートのほ
うが好ましい。また、バッキングシートだけでなく、高
展開率部分の発泡層の厚みを増厚させても良い。
【0014】次に、本発明に係る自動車用内装部品の製
造方法は、樹脂芯材表面に、クロス、バッキングシー
ト、発泡層の三層積層体からなる表皮材を一体化してな
る自動車用内装部品の製造方法において、コールドプレ
ス成形金型の金型内に、予熱軟化状態の樹脂芯材をセッ
トするとともに、その上方に表皮材を位置決めし、表皮
材の発泡層側からヒータ装置を投入し、所定温度に加熱
軟化処理した後、コールドプレス成形金型を型締めする
ことにより、樹脂芯材と表皮材とを所要形状にプレス一
体化することを特徴とする。
【0015】表皮材の加熱条件はクロス仕様,成形形状
及び成形品の展開率によって適宜設定されるが、タクト
等を考慮すると60〜80℃程度が適切であり、加熱方
法は特に限定しないが、クロス表面の毛倒れ等を考慮す
ると裏面側、すなわち、発泡層側から加熱するのが望ま
しい。
【0016】また、加熱方法においては変形する一部の
みにヒータ装置を設定しても良く、ヒータバランス(部
位により温度を変える)を調整し、必要な部位のみ加熱
しても良く、また、加熱を必要としない部位にマスキン
グ部材を介挿するようにしても良い。
【0017】以上の構成から明らかなように、表皮材の
構造としてクロス裏面にバリヤ機能をもつバッキングシ
ート、更に、その裏面にクッション性を有する発泡層を
積層した積層シート材料を採用したため、衝撃が加わっ
た際、樹脂芯材が破断しても、エッジ部分が室内側に突
出するのをバッキングシートのバリヤ機能によりくい止
め、側突時におけるシャープエッジを解消できる。更
に、バッキングシートの厚みをプレス成形時、高展開率
部位を厚く設定することにより、高展開率部位でバッキ
ングシートが薄く引き延ばされることがなく、良好なバ
リヤ機能が得られる。
【0018】更に、本発明に係る製造方法によれば、表
皮材を加熱するため、クロスの延びが良くなり、クロス
の残留応力が減少するため、成形後の収縮が抑えられ、
シワ等の製品不良や、表皮材の剥離等の不具合がなくな
る。
【0019】加えて、表皮材の加熱部位を限定すること
により、バッキングシートが薄肉化することがなく、バ
ッキングシートのバリヤ機能を有効に生かすことができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る自動車用内装
部品並びにその製造方法の実施形態について、添付図面
を参照しながら詳細に説明する。
【0021】図1乃至図8は本発明の第1実施形態を示
すもので、図1は本発明を適用した自動車用ドアトリム
を示す正面図、図2は同自動車用ドアトリムの構成を示
す断面図、図3,図4は同自動車用ドアトリムにおける
トリムアッパーの成形工程を示す各断面図、図5は表皮
材の加熱−引張り特性を示すグラフ、図6,図7は同ト
リムアッパーの表皮材の変形態様を示す各説明図、図8
は同トリムアッパーの成形工程の変形態様を示す説明図
である。
【0022】また、図9乃至図12は本発明の第2実施
形態を示すもので、図9はドアトリムの断面図、図10
は同ドアトリムに使用する表皮材の一実施形態を示す斜
視図、図11,図12は同ドアトリムの成形工程を示す
各断面図である。
【0023】まず、図1乃至図8に基づいて本発明の第
1実施形態について説明する。図1,図2に示すよう
に、自動車用ドアトリム10はトリムアッパー11とト
リムロア12との上下二分割体から構成されており、ト
リムアッパー11とトリムロア12との外観上のアクセ
ント効果によりその商品価値を高めている。
【0024】更に詳しくは、トリムアッパー11は、樹
脂芯材20表面に表皮材30が一体貼着された積層構造
体から構成され、本実施形態においては、樹脂芯材20
として木粉フィラーを混入したポリプロピレン樹脂をT
ダイ押出成形機によりシート状に押し出し、このシート
原反をコールドプレス成形することにより、図示する曲
面形状に成形されている。
【0025】また、トリムロア12はPP樹脂の射出成
形体からなり、ドアポケット13,スピーカグリル14
が一体に形成されており、トリムアッパー11とトリム
ロア12との接合構造は、トリムロア12の上縁に沿っ
て所定間隔を配して裏面側に超音波用ペグ15を突設形
成し、これと対応するようにトリムアッパー11に取付
孔16を開設し、取付孔16内に超音波用ペグ15を挿
入した後、超音波用ペグ15の先端を超音波カシメする
ことにより、トリムアッパー11とトリムロア12とが
接合固定される。
【0026】ところで、本発明は、ドアトリム10の特
にトリムアッパー11の構成に特徴があり、トリムアッ
パー11は変形やシワ等の外観不良や表皮材30の剥離
等の不具合がなく、かつ側突等、側方から衝撃が加わっ
た際にもシャープエッジとならず、乗員の安全性を高め
たことが特徴である。
【0027】そのために、表皮材30の構成は、外観
上、高級感を付与できる表皮材31と、樹脂芯材20が
破断した際、破片をくい止めるバリヤ機能を有するバッ
キングシート32と、ソフト感を付与する発泡層33と
の三層積層体から構成されており、本実施形態において
は、バッキングシート32としてはPVCシートが使用
され、発泡層33としてはポリエチレンフォーム,ポリ
プロピレンフォーム等のポリオレフィン系発泡体の使用
が可能である。
【0028】上記バッキングシート32としてPVCシ
ートは0.5mm、厚みのシートを発泡シート33とし
てポリプロピレンフォームは1.0mm厚みの10倍発
泡シートがそれぞれ使用されている。
【0029】次いで、トリムアッパー11は樹脂芯材2
0と表皮材30とが後述するようにコールドプレス成形
により一体プレス成形されるが、上述したように表皮材
30のバッキングシート32により側突時、トリムアッ
パー11に外力が加わって樹脂芯材20が破断しても、
破片がバッキングシート32より車室内に突き出すのが
くい止められ、側突時のシャープエッジを有効に防止す
ることができ、安全性において非常に好ましいものとな
る。
【0030】次いで、図3,図4はトリムアッパー11
の成形工程を示すもので、この成形工程には図3に示す
ようにコールドプレス成形金型40が使用される。
【0031】このコールドプレス成形金型40は、所望
の型面形状を備えたコールドプレス成形用上型41とほ
ぼ同一の対応する型面形状を備えたコールドプレス成形
用下型42とからなり、上下型41,42には相互に型
開き,型締め可能であり、上型41は昇降用シリンダ4
3により所定ストローク上下動可能である。
【0032】そして、図3に示すように、上下型41,
42が型開き状態にあるとき、樹脂芯材20の周縁をク
ランプ装置44により保持し、図示しない予熱装置によ
り軟化処理した後、型内に供給するとともに、その上方
に表皮材30の周縁部をクランプ装置45により保持
し、これもまた型内に供給し、更に、可動式のヒータ装
置50を型内に投入し、表皮材30の裏面側、すなわ
ち、発泡シート33側を60〜80℃に加熱軟化させ
る。
【0033】その後、図4に示すように、昇降用シリン
ダ43の動作により、上下型41,42を型締めし、樹
脂芯材20を所要形状に成形するとともに、樹脂芯材2
0の表面に表皮材30を一体貼着して、トリムアッパー
11の成形が完了する。尚、樹脂芯材20の表皮材30
対向側面には、ホットメルトフィルムが予めラミネート
されているとともに、コールドプレス成形時、樹脂芯材
20と表皮材30との間にエア溜りが発生することがな
いように、表皮材30には予め針孔加工が施されてい
る。
【0034】このように、ヒータ50により表皮材30
を予め加熱した場合、図5のグラフから明らかなよう
に、表皮材30全体の延びが向上し、残留応力が減少
し、成形後のシワ発生や表皮材30の剥離等の不具合が
有効に解決できる。
【0035】尚、表皮材30にヒータ50による加熱方
向はクロス31の毛倒れを考慮して裏面側、すなわち発
泡シート33側から行なうのが良いが、これに限定する
ものではなく、また、加熱においても変形する一部分の
みにヒータ50を設定しても良く、ヒータバランス(部
位により温度を変える)を調整し、必要な部位のみ上記
温度に昇温するようにしても良い。従って、シワや変形
がなく、表皮材30が剥離することのない極めて良好な
トリムアッパー11の成形が行なえる。
【0036】次いで、図6,図7は表皮材30の変形態
様を示すもので、トリムアッパー11のプレス成形時の
展開率に着目した場合、アームレスト部17は高展開率
部aであり、一般部bに比べ表皮材30の伸張度が要求
される。
【0037】従って、表皮材30を伸張させた際、バッ
キングシート32が引き延ばされ、薄肉化することによ
り、バリヤ機能が低下し、シャープエッジを発生させる
ことになるため、これを防止するために、図6に示すよ
うに高展開率部aについてはバッキングシート32に増
厚シート32aをラミネートしておき、段差付きの表皮
材30を使用して、シャープエッジ対策を行なう。
【0038】また、図7に示すように、高展開率部aに
ついてはバッキングシート32の厚みを厚く、一般部b
については厚みをそれほど厚く設定せず、バッキングシ
ート32の厚みが徐変するようにバッキングシート32
の厚み調整を行なっても良く、このほうが製品表面の平
滑感が得られ好ましいといえる。
【0039】次に、図8は本発明方法における加熱工程
の変形態様を示すもので、例えば、アームレスト部17
等、高展開率部位の表皮材30には、ヒータ装置50か
らの熱が伝わらないようにマスキング部材51を介挿し
ておけば、成形後、高展開率部aにおけるバッキングシ
ート32は薄肉化することがなく、良好なバリヤ機能を
もち、シャープエッジを可及的に防止できる。尚、発泡
シート33の厚みを変化させて、高展開率部aや一般部
bにおいても同一のクッション性能を保証するようにし
ても良い。
【0040】次いで、図9乃至図12は本発明の第2実
施形態を示すもので、図9に示すように、このドアトリ
ム10はトリムアッパー11とトリムロア12とは外観
が相違するだけで共通の樹脂芯材20を使用している。
【0041】すなわち、樹脂芯材20はトリムアッパー
11,トリムロア12とも共通の一体品であり、木粉を
混入したポリプロピレン樹脂をTダイ押出成形機により
シート状に押し出し、シート状原反を加熱軟化後コール
ドプレス成形することにより、図示する曲面形状に成形
され、この樹脂芯材20のコールドプレス成形時、表皮
材30が一体貼着されるが、トリムアッパー11におけ
る表皮材30aは、三層構造、すなわちクロス31裏面
にバッキングシート32,発泡シート33を積層した三
層構造であり、トリムロア12における表皮材30bは
クロス31を廃止し、バッキングシート32と発泡シー
ト33の二層構造とし、バッキングシート32としてP
VCシートの表面に絞模様等の意匠性を高めたものを使
用している。
【0042】そして、トリムアッパー11とトリムロア
12との境界線に沿って樹脂芯材20には木目込み溝部
21が設けられており、この木目込み溝部21内に表皮
材30をアッパー部表皮材30aとロア部表皮材30b
に区画する接合部34が収容される。
【0043】また、図10に示すように、アッパー部表
皮材30aの端末とロア部表皮材30bの端末とをワイ
ヤ35に縫製加工しても良いが、単に、アッパー部表皮
材30aにおけるクロス31を接合部34に沿って切断
処理しただけのものでも良い。
【0044】そして、同様に図11,図12に示すよう
にコールドプレス成形により樹脂芯材20と表皮材30
とがプレス一体化されるが、上述したように表皮材30
の発泡シート33側に可動式のヒータ装置50を投入し
て加熱軟化処理した状態で樹脂芯材2と表皮材30の成
形を行なえば、側突時のシャープエッジ対策を可能とし
た自動車用ドアトリム10が簡単に成形できる。
【0045】そして、本実施形態では2種類の表皮材3
0a,30bの貼着工程が1工程で済み、作業工程を大
幅に短縮化することができる利点がある。
【0046】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明は、以下に記
載する格別の作用効果を有する。
【0047】(1)請求項1記載の発明によれば、樹脂
芯材とプレス一体化する表皮材の構成として、クロス裏
面にバッキングシート,発泡シートを積層した三層積層
シート材料を使用するという構成であるため、側突等、
内装部品に衝撃荷重が加わった際、樹脂芯材が破断して
も、発泡層で衝撃を吸収し、破片がバッキングシートで
くい止められ、室内側に突き破ることがなく、シャープ
エッジを確実に防止することができ、安全性において優
れるという効果を有する。
【0048】(2)請求項2記載の発明によれば、プレ
ス成形時の高展開率部位におけるバッキングシートの厚
みを厚く設定するというものであるから、プレス成形
時、バッキングシートが薄肉化することがなく、所望の
バリヤ機能が得られ、シャープエッジ対策により有効で
あるという効果を有する。
【0049】(3)請求項3記載の発明によれば、バッ
キングシートの増厚部分と一般部分との厚み変化を徐変
させるという構成であるため、成形品に段差が生じるこ
とがなく、外観及び手触り感が良好になるという効果を
有する。
【0050】(4)請求項4記載の発明によれば、樹脂
芯材と表皮材とをコールドプレス成形する際、表皮材を
予め加熱処理することにより、残留応力を少なくし、成
形後のシワ発生や変形、あるいは表皮材の剥離という不
良を確実に防止でき、内装部品の成形精度を高めること
ができるという効果を有する。
【0051】(5)請求項5記載の発明によれば、樹脂
芯材と表皮材とをコールドプレス成形により一体化する
際、予め表皮材を加熱するが、その際、展開率に応じて
加熱調整を行なうというものであるから、バッキングシ
ートの厚み調整を施すことなく、バッキングシートの厚
みをほぼ一定に維持でき、簡単かつ低コストにシャープ
エッジ対策を施した成形品の成形が可能になるという効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動車用内装部品を適用した自動
車用ドアトリムの第1実施形態を示す正面図。
【図2】図1中II−II線断面図。
【図3】図1に示すドアトリムにおけるトリムアッパー
の成形工程を示すもので、素材のセット工程を示す断面
図。
【図4】図1に示すドアトリムにおけるトリムアッパー
のコールドプレス成形工程を示す断面図。
【図5】図1に示すドアトリムにおけるトリムアッパー
に使用する表皮材の加熱−引張り特性を示すグラフ。
【図6】図1に示すドアトリムにおけるトリムアッパー
に使用する表皮材の変形態様を示す説明図。
【図7】図1に示すドアトリムにおけるトリムアッパー
に使用する表皮材の変形態様を示す説明図。
【図8】図1に示すドアトリムにおけるトリムアッパー
のプレス成形前の加熱工程の変形態様を示す説明図。
【図9】本発明の第2実施形態を示す自動車用ドアトリ
ムの断面図。
【図10】図9に示す自動車用ドアトリムに使用する表
皮材の一実施形態を示す斜視図。
【図11】図9に示す自動車用ドアトリムのコールドプ
レス成形工程を示すもので素材のセット工程を示す断面
図。
【図12】図9に示す自動車用ドアトリムのコールドプ
レス成形工程を示す断面図。
【図13】従来の自動車用ドアトリムの正面図。
【図14】図13中XIV −XIV 線断面図。
【図15】従来の自動車用ドアトリムのコールドプレス
成形工程の概要を示す説明図。
【図16】従来の上下二分割タイプのドアトリムを示す
断面図。
【符号の説明】
10 自動車用ドアトリム 11 トリムアッパー 12 トリムロア 20 樹脂芯材 30 表皮材 31 クロス 32 バッキングシート 33 発泡層 30a アッパー部表皮材 30b ロア部表皮材 40 コールドプレス成形金型 41 上型 42 下型 43 昇降用シリンダ 44,45 クランプ装置 50 ヒータ装置 51 マスキング部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面形状にプレス成形された樹脂芯材
    (20)の表面側に表皮材(30)をプレス一体化して
    なる自動車用内装部品において、 前記表皮材(30)は、その製品表面側から高級感を付
    与するクロス(31)と、クロス(31)の収縮を抑
    え、かつバリヤ機能をもつバッキングシート(32)
    と、製品にクッション性を付与する発泡層(33)との
    三層積層体から構成されていることを特徴とする自動車
    用内装部品。
  2. 【請求項2】 前記バッキングシート(32)は、プレ
    ス成形時、高展開率となる部分の厚みが増厚されている
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車用内装部品。
  3. 【請求項3】 前記バッキングシート(32)の厚み変
    化は徐変されていることを特徴とする請求項2記載の自
    動車用内装部品。
  4. 【請求項4】 樹脂芯材(20)表面に、クロス(3
    1)、バッキングシート(32)、発泡層(33)の三
    層積層体からなる表皮材(30)を一体化してなる自動
    車用内装部品の製造方法において、 コールドプレス成形金型(40)の金型内に、予熱軟化
    状態の樹脂芯材(20)をセットするとともに、その上
    方に表皮材(30)を位置決めし、表皮材(30)の発
    泡層(30)側からヒータ装置(50)を投入し、所定
    温度に加熱軟化処理した後、コールドプレス成形金型
    (40)を型締めすることにより、樹脂芯材(20)と
    表皮材(30)とを所要形状にプレス一体化することを
    特徴とする自動車用内装部品の製造方法。
  5. 【請求項5】 ヒータ装置(50)により表皮材(3
    0)を加熱する際、高展開率となる部分にマスキング部
    材(51)を介挿し、高展開率部分の表皮材(30)の
    軟化を抑えたことを特徴とする請求項4記載の自動車用
    内装部品の製造方法。
JP28219797A 1997-10-15 1997-10-15 自動車用内装部品並びにその製造方法 Pending JPH11115643A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28219797A JPH11115643A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 自動車用内装部品並びにその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28219797A JPH11115643A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 自動車用内装部品並びにその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11115643A true JPH11115643A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17649342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28219797A Pending JPH11115643A (ja) 1997-10-15 1997-10-15 自動車用内装部品並びにその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11115643A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100494231B1 (ko) * 2002-08-09 2005-06-13 가사이고교 가부시키가이샤 적층구조체 및 그 제조방법
JP2005186889A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 T S Tec Kk 車両用内装部品
KR20180057210A (ko) * 2016-11-22 2018-05-30 주식회사 서연이화 히팅층을 포함하는 도어트림 구조체 및 그 제조방법
JP2021133828A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 三菱自動車工業株式会社 車両用内装材及びその製造方法
JP2024161129A (ja) * 2017-08-02 2024-11-15 テイ・エス テック株式会社 衝撃吸収体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100494231B1 (ko) * 2002-08-09 2005-06-13 가사이고교 가부시키가이샤 적층구조체 및 그 제조방법
JP2005186889A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 T S Tec Kk 車両用内装部品
KR20180057210A (ko) * 2016-11-22 2018-05-30 주식회사 서연이화 히팅층을 포함하는 도어트림 구조체 및 그 제조방법
JP2024161129A (ja) * 2017-08-02 2024-11-15 テイ・エス テック株式会社 衝撃吸収体
JP2021133828A (ja) * 2020-02-27 2021-09-13 三菱自動車工業株式会社 車両用内装材及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8071002B2 (en) Vertical trim panel with integrated stitching
US20040169396A1 (en) Method of forming a vehicle panel assembly
US20130260112A1 (en) In-mold grain skin lamination for interior trim panel with decorative appliqué
JPH1148877A (ja) 自動車用内装部品
JP3181661B2 (ja) インストルメントパネルとその製造方法
JP2612731B2 (ja) 積層表皮材の製造方法
JPH0288331A (ja) 表皮貼り込みインストルメントパネル
JP3042976B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JP2009083411A (ja) 自動車用内装部品並びにその製造方法
JP2969045B2 (ja) 自動車用内装部品およびその製造方法
JP4737530B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JP2907416B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JP3042982B2 (ja) 熱成形用複合シート材料並びに自動車用内装部品
JP3976138B2 (ja) 自動車用内装部品の製造方法
JP3187686B2 (ja) 自動車用内装部品
JP4440426B2 (ja) 成形品及びその製造方法
JPH077156Y2 (ja) 自動車用内装部品
JPH0618722B2 (ja) 積層内装材の製造方法
JP2544248B2 (ja) 熱成形用合成樹脂製ダンボ―ル板積層体
JP3667819B2 (ja) 車両用内装材及びその成形方法
JP3717098B2 (ja) 積層成形体の成形方法
JP3058320B2 (ja) 自動車用内装部品及びその製造方法
JP2603397Y2 (ja) 自動車用内装部品
JP2010149410A (ja) 自動車用内装部品の製造方法並びにその方法に使用する成形金型
JP3874910B2 (ja) 車両用内装材

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010926