JPH0939370A - 高耐用度点字及び同点字作成用具 - Google Patents

高耐用度点字及び同点字作成用具

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JPH0939370A
JPH0939370A JP21114495A JP21114495A JPH0939370A JP H0939370 A JPH0939370 A JP H0939370A JP 21114495 A JP21114495 A JP 21114495A JP 21114495 A JP21114495 A JP 21114495A JP H0939370 A JPH0939370 A JP H0939370A
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JP21114495A
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Yuji Okuyama
雄司 奥山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 点字による著作物は多数回触読するうちに点
字が摩耗し、触読困難に陥ることが多い。 【解決手段】 点字用紙の刻字部に溶融または溶解した
硬化剤を付着または含浸させた上で固化させることで耐
用度を向上させた。また、このための用具を発明した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、点字及び点字の作
成用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】点字による著作物、例えば辞書、文献等
の刊行物も長期の使用、即ち点字で書かれた書面上を頻
繁に指頭の接触による読みとり(以後、触読と称す)を
行う時、点訳奉仕者等が懸命に刻字した点字も多数回触
読するうちに指頭との摩擦により摩耗し触読困難に陥る
ことが多い。従来はこの摩耗を軽減するために、使用す
る用紙の厚みを厚くして対処してきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方法では点字用紙の厚みを厚くしても現実的な範囲では
対摩耗性は触読数十回が限界であった。これ以上の回数
の触読は識字が困難になるという問題がある。
【0004】また、厚い点字用紙に刻字された書物はか
さばることも問題である。
【0005】更に、厚い点字用紙は刻字に力が必要であ
るために、点訳奉仕者の疲労が早まるという問題もあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の諸課題は、点字用
紙の対摩耗性の限界、対摩耗性と用紙の厚みの二律背反
及び、対摩耗性と加工性の二律背反に起因している。こ
れらの諸課題を解決するためには刻字時または刻字後に
点字部に何らかの補強を施すことが有効であることに着
目し、対策を行った。
【0007】上記課題を解決するために請求項1に於い
ては、点字用紙の刻字部に液体または霧状になった硬化
剤を付着または含浸させた上で固化させ、点字の対摩耗
性を向上させた。
【0008】請求項2は、請求項1に記載の点字を作る
ための、点字を刻字する点字刻字用具に関するものであ
る。刻字を行う針部に加えて、刻字の時に液化した硬化
剤を点字用紙の刻字部に含浸固化させるための硬化剤の
貯留部及び、同液剤を針部の先端まで誘導する通路を備
えている。
【0009】請求項3は、請求項1に記載の点字を作る
ために、通常の刻字の後に液化した硬化剤を点字用紙の
刻字部に含浸固化させて点字を作成する点字硬化用具に
関するもので、硬化剤貯留部、刻字部に接触する接触部
及び、硬化剤貯留部から同液剤を接触部まで誘導する手
段を備えている。
【0010】請求項4は、請求項1に記載の点字を作る
ために、通常の刻字の後に霧化した硬化剤を点字用紙の
刻字部に噴霧により付着または含浸させて点字を作成す
る点字硬化用具に関する。硬化剤貯留部、霧化部、噴霧
用気体送出手段を備えている。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明は通常の紙が有する液状物
質の吸収性または付着性を利用したものである。点字用
紙がある物質を吸収して乾燥するような物理的または物
質の重合等の化学的反応により硬化することによって、
点字の刻字部分の硬度を増加させるものである。
【0012】紙に吸収または付着後に硬化する物質の選
択に関して次に掲げる物質を試験した。植物ガムの一種
であるアラビアゴムの水溶液、澱粉の煮沸水溶液、ニス
系の有機溶剤溶解物、瞬間接着剤として用いられるシア
ノアクリレート、熱可塑性プラスチックの溶剤溶解物、
高温融解ワックスであるカルナバ蝋。各物質毎に一長一
短はあるが、総合的に判断すると高温融解ワックスが最
良であることが判明した。
【0013】請求項2の作用は、点筆により刻字をする
と同時に硬化剤貯留部に蓄えられた硬化剤の一部を誘導
通路を通して点字用紙の刻字部に含浸させ固化させる。
常温で固体である高温溶融ワックスを硬化剤として採用
する場合は、硬化剤をヒーターで加熱液化してから刻字
部に送る。点筆の先端が刻字部から離れると点字用紙に
含浸した高温溶融ワックスは点字用紙や周囲の空気に熱
を奪われて固化し、人の爪と同程度の硬度を有するよう
になる。
【0014】請求項3では、通常の刻字の後に点字硬化
用具の硬化剤貯留部に蓄えられた硬化剤の一部を接触部
を介して点字用紙の刻字部とその周辺に含浸させ固化さ
せる。接触部は点字1字分の幅または複数字の幅を一度
に塗布できる構造とする。常温で固体である高温溶融ワ
ックスを硬化剤として採用する場合は、硬化剤をヒータ
ーで加熱液化してから接触部に送る。点字硬化用具の接
触部が刻字部から離れると点字用紙に含浸した高温溶融
ワックスは点字用紙や周囲の空気に熱を奪われて固化す
る。
【0015】請求項4では、通常の刻字の後に噴霧に適
する硬化剤を霧化させて点字用紙の刻字部に噴霧するこ
とにより、付着または含浸させて点字の硬度を向上させ
る。硬化剤は
【0012】に示した物でも良いし、その他の物でも良
い。
【0016】
【実施例】高温溶融ワックスを用いた実施例として、カ
ルナバ蝋の使用を例示する。勿論作用の中で試験をした
物質として例示した物質等を利用しても良い。カルナバ
蝋は凝固点約82度Cで、常温に於いては人の爪と同程
度の硬度を有する。これを点字用紙の点字刻字部分に加
熱融解含浸し、常温で固化させることにより、用紙の硬
度を強化し、所期の目的を達成できる。このカルナバ蝋
は、前記凝固点以上の温度に加熱することにより容易に
粘性の低い液状とすることができ、本発明にかかる用途
に適した性能を有している。
【0017】本発明にこの物質を使用するには次の3通
りの施行法が考えられる。第一の方法は図1点筆の握り
部内に図2に示すようにカルナバ蝋を使用に適する形
状、例えば円筒形に整形したものを収容しかつ必要な温
度に加熱融解できる加熱装置を設け、使用の時はこれの
操作により液状のカルナバ蝋として有孔の点筆針の中を
通り、その先端より点字用紙の点字刻字位置にカルナバ
蝋を供給含浸させる。図1、2に於いては点筆の形状を
しているが、点字タイプライター或いは点字印刷機の機
構の一部に採用しても良い。
【0018】第2の方法は図3に示したように、点字1
字分の幅または複数字の幅を一度に塗布できる接触部を
有する点字硬化用具で、通常の点字刻字の後、用紙の刻
字された必要部分を摺動させることにより、カルナバ蝋
を含浸させることができる。図4の形状から分かるよう
に接触部の縦横の寸法を変えてあるので、硬化用具の向
きを90度変えることで接触する幅を変えることができ
る。図3、4に於いては手に持ちやすい形状をしている
が、点字タイプライター或いは点字印刷機の機構の一部
に採用しても良い。
【0019】第3の方法は請求項4に記載した構成から
なる噴霧式である。この方法では硬化剤としてカルナバ
蝋は不適である。適する硬化剤としては熱可塑性のプラ
スチックスの溶解物のうち用途に適する硬度の物、シェ
ラックニス系またはフタル酸合成樹脂の塗料等がある。
特に即乾性の物が適する。この方法は手持ち型のスプレ
ー缶にすることもできる。また点字タイプライターや点
字印刷機の機構の一部にして大量の点字の作成に使用す
ることもできる。この時にはエアーコンプレッサーによ
る加圧式の物が適する。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0022】請求項1に於いては、点字用紙の刻字部に
液体または霧状になった硬化剤を付着または含浸させた
上で固化させることで、点字の対摩耗性を大幅に向上さ
せることができる。
【0023】請求項2は、請求項1に記載の点字を作る
ための、点字を刻字する点字刻字用具に関するもので、
刻字を行う針部、刻字の時に液化した硬化剤を点字用紙
の刻字部に含浸固化させるための硬化剤の貯留部及び、
同液剤を刻字部の先端まで誘導する通路を備えている。
この方式では、従来の点字を作成するときと同じ工程数
で対摩耗性に優れる点字を作ることができる。
【0024】請求項3は、請求項1に記載の点字を作る
ために、通常の刻字の後に液化した硬化剤を点字用紙の
刻字部に含浸固化させて点字を作成する点字硬化用具に
関するもので、硬化剤貯留部、刻字部に接触する接触部
及び、硬化剤貯留部から同液剤を接触部まで誘導する手
段を備えている。この方式では従来の方法で既に作成し
た点字についても後から対摩耗性の向上を図ることがで
きる。
【0025】請求項4は、請求項1に記載の点字を作る
ために、通常の刻字の後に霧化した硬化剤を点字用紙の
刻字部に噴霧により付着または含浸させて点字を作成す
る点字硬化用具に関するもので、硬化剤貯留部、霧化
部、噴霧用気体送出手段を備えている。この方式では請
求項3と同様に従来の方法で既に作成した点字について
も後から対摩耗性の向上を図ることができる。また大量
の点字の作成に向いている。
【図面の簡単な説明】
【図1】点筆の先端部より液化した硬化剤を送り出す実
施例を示す縦断面図である。
【図2】点筆の先端部より液化した硬化剤を送り出す実
施例を示す斜視図である。
【図3】通常の点字刻字の後に、用紙の刻字された必要
部分を摺動させることにより、硬化剤を含浸させる実施
例を示す縦断面図である。
【図4】通常の点字刻字の後に、用紙の刻字された必要
部分を摺動させることにより、硬化剤を含浸させる実施
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 点字硬化用具本体 2 点字硬化用具上蓋 3 硬化剤容器 4 硬化剤容器上蓋 5 発熱体 6 発熱体の電極 7 針部 8 硬化剤通路 9 硬化剤 10 電熱端子 11 硬化剤流出量調整網 12 断熱材 13 接触部のフェルト 14 接触部の保持部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点字用紙の刻字部に溶融または溶解また
    は霧化した硬化剤を付着または含浸させた上で固化させ
    たことを特徴とする高耐用度点字。
  2. 【請求項2】 点字用紙に刻字を行う針部、刻字の時に
    溶融または溶解した硬化剤を点字用紙の刻字部に含浸固
    化させるための硬化剤貯留部及び、同液剤を針部の先端
    まで誘導する通路を備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の点字を刻字する点字刻字用具。
  3. 【請求項3】 通常の刻字の後に溶融または溶解した硬
    化剤を点字用紙の刻字部に含浸固化させるための硬化剤
    貯留部、刻字部に接触する接触部及び、硬化剤貯留部か
    ら同液剤を接触部まで誘導する手段からなることを特徴
    とする請求項1に記載の点字を作成する点字硬化用具。
  4. 【請求項4】 通常の刻字の後に溶融または溶解した硬
    化剤を点字用紙の刻字部に噴霧により付着または含浸さ
    せるための硬化剤貯留部、霧化部、噴霧用気体送出手段
    からなることを特徴とする請求項1に記載の点字を作成
    する点字硬化用具。
JP21114495A 1995-07-27 1995-07-27 高耐用度点字及び同点字作成用具 Withdrawn JPH0939370A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10353112A1 (de) * 2003-11-12 2005-06-30 Metec Ingenieur-Ag Druckkopf und Braille-Zeichen-Drucker

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10353112A1 (de) * 2003-11-12 2005-06-30 Metec Ingenieur-Ag Druckkopf und Braille-Zeichen-Drucker
DE10353112B4 (de) * 2003-11-12 2006-12-28 Metec Ingenieur-Ag Druckkopf und dessen Verwendung

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