JPH0939610A - 自動車用フロントデフ構造 - Google Patents

自動車用フロントデフ構造

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JPH0939610A
JPH0939610A JP7194630A JP19463095A JPH0939610A JP H0939610 A JPH0939610 A JP H0939610A JP 7194630 A JP7194630 A JP 7194630A JP 19463095 A JP19463095 A JP 19463095A JP H0939610 A JPH0939610 A JP H0939610A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロントデフグリルとデフダクトとの間のシ
ール性の確保と組付け作業の削除、ポリウレタンフォー
ム注入発泡成形時の発泡不良の低減、発泡成形後の孔加
工及び端材処理の削除を課題とした自動車用フロントデ
フ構造の提供。 【解決手段】 インストルメントパネル31のフロント
ウインドウパネル51側に開口31cを形成し、かつフ
ロントデフダクト32を別体に射出成形し、そのフロン
トデフダクト32は、下端部32cが空調装置37に接
続される位置に、上部の吹出口32aがフロントウイン
ドウパネル51近傍位置になるように形成し、更に、こ
の吹出口32aの周囲に、前記開口31cの内周縁部3
1d上に連結されるフランジ部33a、34aを形成
し、インストルメントパネル31の開口31cに一体に
組み付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車の前席の
前側に配置されるインストルメントパネルのフロントデ
フ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種のものとしては、例えば図5
に示すようなものがある(実開昭63ー197714号
公報参照)。この図は、自動車のフロントウインドウパ
ネル(通称フロントウインドウガラス)の近傍を示すも
ので、インストルメントパネル15は、芯材16と、ポ
リウレタンフォームよりなるパッド体17と、表皮18
との3層構造で形成されている。
【0003】そして、このインストルメントパネル15
には、図示省略のフロントウインドウパネル近傍に、デ
フロスタ吹出口19が形成されている。このデフロスタ
吹出口19は、フロントウインドウパネル全面の曇りを
防止するため、車幅方向に沿って長く形成されている。
【0004】従って、このデフロスタ吹出口19は、イ
ンストルメントパネル15のパッド体17が長い凹部と
なっており、フロントウインドウパネル側とデフロスタ
吹出口19との間のパッド体17は幅の狭い形状となっ
ている。
【0005】そして、このデフロスタ吹出口19には、
デフグリル5が嵌合されると共に、インストルメントパ
ネル15の下側には、このデフグリル5へ風を導くデフ
ダクト7が配設されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、別体に形成したデフグリル
5とデフダクト7との組付作業と同時に、風の洩れを防
止するためのシール材が必要であった。
【0007】また、パッド体17成形時にポレウレタン
フォームを注入したものがデフロスタ吹出口19の凹部
で流れが妨げられ、周縁部がショートショットやセル荒
れ等の成形不良を起こし易い。
【0008】また、インストルメントパネル15には、
デフロスタ吹出口19のための孔加工を行なっているの
で加工工数が増えると同時に、端材の処理量が増加する
という問題があった。
【0009】そこで、この発明は、シール性確保,組付
工数,成形不良,加工工数及び端材の処理を減少させる
自動車用フロントデフ構造を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載された発明によれば、インストル
メントパネルと車体パネルとで形成される空間部内に、
空調装置が設けられ、該空調装置からの風を導いてフロ
ントウインドウパネルに送風するフロントデフダクトが
配設された自動車用フロントデフ構造において、前記イ
ンストルメントパネルの前端縁部に、フロントウインド
ウパネル側が開放された開口が形成される一方、前記フ
ロントデフダクトは、下端部が前記空調装置に接続さ
れ、上部に吹出口が形成され、更に、該吹出口の周囲に
前記開口の内周縁部上に取付られるフランジ部を形成し
たことを特徴としたものである。
【0011】従って、前記インストルメントパネルでは
フロントデフダクトのフランジ部が開口となり、この開
口部であるフロントデフダクト部へのポリウレタンフォ
ームの注入発泡がなくなり、成形不良が大幅に低減す
る。
【0012】請求項2に記載された発明によれば、請求
項1に記載の自動車用フロントデフ構造において、前記
フロントデフダクトフランジ部に、下方に突出する爪部
を設ける一方、該爪部が係止される係止孔を前記インス
トルメントパネル開口の内周縁部に形成すると共に、該
内周縁部上面におよび又は前記フロントデフフランジ部
下面に各々他方の面に当接するように、前記爪部と相関
的に位置合わせを行なうリブを設けたことを特徴とした
ものである。
【0013】従って、前記フランジ部に設けた爪部を係
止孔に係止するだけで、フロントデフダクトをインスト
ルメントパネルに組付けることができる。また、前記イ
ンストルメントパネル上面との位置関係をリブ形状で行
い、適宜な位置を見いだすことができる。
【0014】請求項3に記載された発明によれば、請求
項1又は2に記載の自動車用フロントデフ構造におい
て、前記フロントデフダクトを前後に分割して、前側部
と後側部とから構成すると共に、前記吹出口に位置する
ように、複数の桟を前記前側部又は後側部の一方に設
け、他方に該桟の先端部が嵌合する嵌合部が形成された
ことを特徴としたものである。
【0015】従って、成形品肉厚を均等にまた必要なと
ころに補強リブ等を付けた射出成形法が適用でき、要求
物性値を満たす射出グレードの成形樹脂が使用できるよ
うになる。また、フロントデフダクト部の射出成形と同
時に、規定の吹出角度を有する吹出口グリル部を一体に
形成することができる。
【0016】請求項4に記載された発明によれば、請求
項1乃至3のいずれか一つに記載の自動車用フロントデ
フ構造において、前記フロントデフダクトフランジ部表
面にシボ転写および又は表面処理を施したことを特徴と
したものである。
【0017】従って、インストルメントパネルの表皮面
と調和し、シボでも色艶でも違和感のない外観を得るこ
とができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、イ
ンストルメントパネルに空調装置を装着した状態にて説
明する。
【0019】図1乃至図3は、本発明の実施形態を示す
もので、インストルメントパネル31と車体パネル50
とで形成される空間部内に、空調装置37が設けられて
いる。
【0020】この空調装置37は、図2、図3に示すよ
うに、車体パネル50側にブラケット52を介してボル
ト止めされ、更に、図示省略のステアリングメンバにボ
ルト止めされ固着されている。
【0021】この空調装置37は、ヒーターユニット3
7aとクーリングユニット37bとの熱源部と、送風用
ブロアファン37cとを有し、空調装置37内には、図
示省略の風量調整用の開閉自在な複数個のドアが内蔵さ
れている。
【0022】この空調装置37は、X,Yの2方向へ風
を吹き出す吹出口37dを有しており、この吹出口37
dにはシール材37eが接着されている。
【0023】また、インストルメントパネル31の裏面
側には、センタセパレータ36とセンタグリル31fと
を嵌合させ、更に右側,左側サイドベントダクト36
a,361aと右側,左側サイドベントグリル31g,
311gとを接続させて、インストルメントパネル31
裏面側のボス部(図示省略)にビス止め等で一体に固着
されている。
【0024】そして、このインストルメントパネル31
を車体側に装着することによりセンタセパレータ36
が、車体側に前もって装着されている空調装置37のY
方向の風の吹出口のシール材37eに押圧され導通され
て、ダクトを介しセンタグリル31f及び右側,左側サ
イドベントグリル31g,311gより車室内へ送風さ
れる構造となっている。
【0025】一方、インストルメントパネル31の開口
31cに組付けられたフロントデフダクト32は、イン
ストルメントパネル31が車体側に装着されるとフロン
トデフダクト32の下端部32cは、空調装置37のX
方向の風の吹出口に押圧される構造となっている。
【0026】そして、X方向の風はダクトを介して吹出
口32aよりフロントウインドウパネル51センタ面側
に送風され、またインストルメントパネル31に設けら
れた右側,左側のサイドデフグリル31h,311hか
らは後述の右側,左側サイドデフダクト35a,351
aを介して、フロントウインドウパネル51の両サイド
側に送風される構造となっている。
【0027】従って、フロントウインドウパネル51を
センタから両サイド側に至るまで全面に渡って送風さ
れ、氷解や結露の防止をすることができる。
【0028】次に、フロントデフダクト32の構成につ
いて述べると、前側部34及び後側部33の前後に分割
して成形したフロントデフダクト32は、一体にビス止
め等で組付けられ断面が略矩形の形状をしている。
【0029】従って、別体のフロントデフグリルを廃止
し、グリル部の発泡成形不良を低減する狙いから、従来
ブロー成形されていたものが、肉厚が均等で剛性強度等
の物性値が高い射出グレード樹脂を使用した射出成形が
できるようになった。
【0030】そして、各分割ダクト33,34の断面
は、成形の行い易い略コ字形の形状としており、さら
に、後側部33のダクト壁面33cの内側には下端部3
2cから風を導入する導孔部33gを設け、ダクト壁面
33cの外側には導孔部33gより通じる風の取付部3
3dを設け、この取付部33dにサイドデフセパレータ
35を溶着している。
【0031】また、このフロントデフダクト32は、図
2に示すように、サイドデフセパレータ35や右側,左
側サイドデフダクト35a,351aの装着空間を得る
ためにダクト部で、く字状に曲げた形状にしている。
【0032】そして、このサイドデフセパレータ35に
は、右側,左側サイドデフダクト35a,351aを接
続し、更にサイドデフダクト35a,351aの接続部
35b,351bを介してインストルメントパネル31
のサイドデフグリル31h,311hに接続されて、イ
ンストルメントパネル31の裏面側のボス部にビス止め
等で固着されている。
【0033】また、前側部34及び後側部33のダクト
吹出口32a周縁部には、フランジ部33a,34aを
インストルメントパネル31の一部をなすような適宜な
大きさに設けている。
【0034】また、前側部及び後側部33,34の少な
くとも一方の吹出口32aに位置するように複数の桟3
3eを設け、かつ他方に該桟33eの先端部が嵌合する
嵌合部34cを設け、フロントウインドウパネル51へ
略20゜の角度で風の流れを方向付ける機能と同時に、
外観上の美観とを備えた構造としている。
【0035】また、フロントデフダクト32のフランジ
部33aには、下方に突出する複数個の爪部33bを設
けている。またインストルメントパネル31は芯材31
aにパッド体が積層された分、図2及び図3に示めすよ
う厚くなるので、フランジ部33a下面に適宜の高さの
リブ33fを設けた構造としている。
【0036】従って、インストルメントパネル31への
組付けは、リブ33fがインストルメントパネル31に
当接させることで位置関係が決められ係止孔31eに爪
部33bを押し込むだけで済み、簡単で作業性がよい。
【0037】また、フランジ部33a,34aの上面に
は、インストルメントパネル31の一部としての外観を
重視し、インストルメントパネル31の表皮に合ったシ
ボ模様を成形金型に彫り込みシボ転写成形させ、また表
皮と成形方法の違いからくる色艶の差を塗装等の表面処
理を施して調整した外観としている。
【0038】従って、インストルメントパネル31部分
との表面外観をシボにおいても色艶においても違和感を
生じない良品質とすることができた。
【0039】さらに、フロントデフダクト32の前側部
34及び後側部33の組付けは、ダクト32の合わせ面
でビス孔34bを介して、ビス止め等で締結する。この
時、吹出口32aに設けた桟33eと、この桟33eと
相対する位置に設けた嵌合部34cとは嵌合される。
【0040】従って、組付けられたダクト吹出口32a
は均等なダクト吹出口間隔になり剛性も向上した状態で
一体に固着される。射出成形による成形精度の良さから
前側部34と後側部33との合わせ面のシール性が良い
のは勿論である。
【0041】このフロントデフダクト32は、材質とし
て、ABS樹脂,PP等のオレフィン系樹脂,PPO樹
脂等の射出成形グレードを使用している。
【0042】さらに又、フロントデフダクト32とイン
ストルメントパネル31との組付けは、前記インストル
メントパネル31の前端縁部31bに、フロントウイン
ドウパネル51側に開口31cを設け、この開口31c
に内周縁部31dを設けて、この内周縁部31dには係
止孔31eを設けている。
【0043】従って、前述したように、このフロントデ
フダクト32のフランジ部32aに設けた前記爪部33
bを前記係止孔31eに係止してインストルメントパネ
ル31としての組付けを行なう。この時フランジ部33
aにはリブ33fを有しているので、爪部33bを挿入
係止するだけで高さ位置が決まるのは勿論である。
【0044】次に、フロントデフダクト32の機能につ
いて述べる。
【0045】このフロントデフダクト32の下端部32
cは、空調装置37のX方向の吹出口に押圧され、フロ
ントデフダクト32の吹出口32aとサイドデフグリル
31h,311hとへ導通されている。
【0046】この導通部への送風量は、空調装置37内
に設けられたデフ・ベント・フット等の各ドア(図示省
略)の開閉位置調整により配風比を決め、フロントデフ
ダクト32に風を導いてダクト吹出口32aからはフロ
ントウインドウパネル51に送風される。
【0047】同時に後側部33のダクト壁面33cに
は、サイドデフセパレータ35、右側,左側サイドデフ
ダクト35a,351aを介して、インストルメントパ
ネル31の右側,左側サイドデフグリル31h,311
hからフロントウインドウパネル51の両サイド側に送
風されフロントウインドウパネル51の氷解や結露防止
の効果を発揮する。
【0048】
【実施例】本発明のフロントデフダクトはインストルメ
ントパネルの一部を構成するので、以下のようにガラス
繊維及びマイカ等を混入した、いわゆる複合ポリプロピ
レン樹脂材料で形成した結果、インストルメントパネル
として要求される剛性強度,耐光性,耐熱性等の諸物性
を満足させることができた。使用した射出成形機 ・射出成形条件: ・成形機・・・インライン射出成形機(800トン) ・成形条件・・成形温度(℃):260〜290 射出圧力(kg/cm2):約1200 ・金型・・・・・・・・・・・・・・2個取り(前側部及び後側部)使用した樹脂材料の主要物性 ・材質:複合ポリプロピレン樹脂 ・密度 (g/cm3)・・ ・・・・・・1.03〜1.04 ・MFR(流れ性:g/10min) ・・・5〜6 ・曲げ弾性率(kg/cm2)・・・・・・22000< ・アイゾット衝撃値(kg・cm/cm)・・25< ・熱変形温度(℃)・・・・・・・・130< ・成形収縮率(1/1000)・・・・・・9〜10
【0049】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、デフダクトのフランジ部でインストルメントパネ
ルの一部を形成させたので、風洩れがなくシール材も必
要なくなった。
【0050】更に、インストルメントパネルのデフグリ
ル部のポリウレタンフォームの発泡成形がなくなり、発
泡不良も減少しデフグリル部の孔加工も端材処理も不要
となった。よって、材料費も製造費も低減された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す分解斜視図である。
【図2】 図1のA−A線に沿った断面図である。
【図3】 図1のB−B線に沿った断面図である。
【図4】 本発明の同実施例のフロントデフダクトの分
解斜視図である。
【図5】 従来例のフロントデフダクト部を示す部分断
面図である。
【符号の説明】
31…インストルメントパネル 31b…前端縁部、31c…開口、31d…内周縁部 31e…係止孔 32…フロントデフダクト 32a…吹出口、32b…内周縁部、32c…下端部 33…後側部 33a…フランジ部、33b…爪部、33d…取付部 34…前側部 34a…フランジ部、34b…ビス孔、34c…嵌合部 35…サイドデフセパレータ 35a、351a…右側、左側サイドデフダクト 37…空調装置 50…車体パネル 51…フロントウインドウパネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インストルメントパネルと車体パネルと
    で形成される空間部内に、空調装置が設けられ、該空調
    装置からの風を導いてフロントウインドウパネルに送風
    するフロントデフダクトが配設された自動車用フロント
    デフ構造において、 前記インストルメントパネルの前端縁部に、フロントウ
    インドウパネル側が開放された開口が形成される一方、 前記フロントデフダクトは、下端部が前記空調装置に接
    続され、上部に吹出口が形成され、更に、該吹出口の周
    囲に前記開口の内周縁部上に取付られるフランジ部を形
    成したことを特徴とする自動車用フロントデフ構造。
  2. 【請求項2】 前記フロントデフダクトフランジ部に、
    下方に突出する爪部を設ける一方、該爪部が係止される
    係止孔を前記インストルメントパネル開口の内周縁部に
    形成すると共に、該内周縁部上面におよび又は前記フロ
    ントデフフランジ部下面に、各々他方の面に当接するよ
    うに前記爪部と相関的に位置合わせを行なうリブを設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の自動車用フロント
    デフ構造。
  3. 【請求項3】 前記フロントデフダクトを前後に分割し
    て、前側部と後側部とから構成すると共に、前記吹出口
    に位置するように、複数の桟を前記前側部又は後側部の
    一方に設け、他方に該桟の先端部が嵌合する嵌合部が形
    成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動
    車用フロントデフ構造。
  4. 【請求項4】 前記フロントデフダクトのフランジ部の
    表面にシボ転写および又は表面処理を施したことを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の自動車用
    フロントデフ構造。
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