JPH0940519A - メイラード反応抑制剤及び化粧料 - Google Patents

メイラード反応抑制剤及び化粧料

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JPH0940519A
JPH0940519A JP18995095A JP18995095A JPH0940519A JP H0940519 A JPH0940519 A JP H0940519A JP 18995095 A JP18995095 A JP 18995095A JP 18995095 A JP18995095 A JP 18995095A JP H0940519 A JPH0940519 A JP H0940519A
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JP
Japan
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maillard reaction
reaction inhibitor
acid
glucose
cosmetics
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JP18995095A
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Keijiro Uchino
敬二郎 内野
Rumiko Miyashita
留美子 宮下
Takashi Mizuno
隆志 水野
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NIPPN Corp
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Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メイラード反応に対して優れた阻害活性を示
し、かつ安全性の高いメイラード反応抑制剤を提供す
る。 【解決手段】 加水分解性タンニン及び/またはその分
解物を、メイラード反応抑制剤の有効成分とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメイラード反応抑制
剤に関し、さらに該メイラード反応抑制剤を含有する化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚の美白や老化は、古くより種々の方
面から研究されている。アミノ酸の一種、チロシンの酸
化重合体であるメラニンが、美白では中心的な役割をし
ているため、メラニン生成抑制剤とメラニン生成酵素の
チロシナーゼ阻害剤が注目され見出されている。また紫
外線により、メラノサイト内のチロシナーゼが活性化さ
れることにより、結果としてメラニン色素が産生される
ことが知られているため、UVカット剤も開発されてい
る。また、皮膚の老化については、保湿剤が見出されて
いる。このように、従来は、チロシンの酸化重合体であ
るメラニンの研究が美白として、また、老化については
保湿剤の研究が中心であった。しかしながら、最近にな
り、メイラード反応が、皮膚の褐変、老化現象に深く関
係していることが次第に明らかになってきた。メイラー
ド(Maillard)反応は、アミノ酸、ペプチド、
蛋白質のアミノ基とケトン、アルデヒド、特に還元糖が
反応して褐色色素が生成するもので、食品領域では数多
くの研究がある。
【0003】このメイラード反応は、皮膚コラーゲン蛋
白でもおこり、特に、加齢に伴い、コラーゲンが変性
し、皮膚の弾性や“ツヤ”がなくなる。更に、メイラー
ド反応によって、褐変した色素の生成、蓄積が皮膚に起
こることが知られている(D.G. Dyer 等、Z. Ernaehrun
gsw: SS 、30巻、pp. 29-45 、1991;Monnier, V. M.
等、Science, 211巻、No.4481 、pp. 491-493 、1981)
。以上述べてきたように、皮膚の美白や老化現象にお
いて、従来から良く知られているメラニン、チロシナー
ゼ、保湿だけではなく、メイラード反応も重要な要因と
して関与している。一方、皮膚以外でもメイラード反応
の存在が明らかとなってきて、グルコースや果糖が種々
の組織蛋白と反応し、糖尿病・老化・動脈硬化などの病
因との関連が示唆されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、メイ
ラード反応に対して優れた阻害活性を示し、かつ安全性
の高いメイラード反応抑制剤を提供することである。本
発明の目的はまた、上記メイラード反応抑制剤を含有す
る化粧料を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メイラー
ド反応抑制物質を天然物質中に探索したところ、加水分
解性タンニン及びその分解物、例えばタンニン酸、ペン
タガロイルグルコース、ジガロイルキニン酸、トリガロ
イルキニン酸などが、メイラード反応に対して優れた抑
制効果を発揮することを見出し、本発明を完成するに至
った。従って本発明は、加水分解性タンニン及び/また
はその分解物を有効成分として含有するメイラード反応
抑制剤である。本発明はまた、上記メイラード反応抑制
剤を含有する化粧料に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】加水分解性タンニンは、希酸と加
熱することにより、またはタンナーゼという酵素により
加水分解することができ、種々のフェノール化合物と糖
や多価アルコールを生じる。加水分解性タンニンとして
は、タンニン酸が代表的な物質である。タンニン酸は、
植物起源のタンニンであり、その起源は多種あるが、特
にカシ、ハゼの樹皮やクリの渋皮に多量に含有してい
る。本発明で使用するタンニン酸はいずれから得られる
ものでもよい。商業的には、通例、5倍子または没食子
などから抽出して得られており、市場で一般に入手でき
る。タンニン酸は薬用には局所収れん、止血薬として用
いられ、日本薬局方、米国薬局方に収載されている。更
に化粧品としても「化粧品種別許可基準、1994」版
に収載され使用経験がある。
【0007】本発明における加水分解性タンニン、及び
加水分解性タンニンを加水分解して得られるフェノール
化合物としては具体的に、ジ没食子酸、ルテオ酸、エラ
グ酸、クロロゲン酸、グルコガリン、テトラリン、ハマ
メリタンニン、没食子酸タンニン、タンニン酸、ゲラニ
イン、没食子酸、ガロイル没食子酸、エラグタンニン、
ヘキサガロイルグルコース、ヘプタガロイルグルコー
ス、テトラガロイルグルコース、トリガロイルグルコー
ス、ペンタガロイルグルコース、ジガロイルキニン酸、
トリガロイルキニン酸、その他構造未知の加水分解性タ
ンニン等を挙げることができる。本発明において特に好
ましいものとしては、タンニン酸、ペンタガロイルグル
コース、ジガロイルキニン酸及びトリガロイルキニン酸
を挙げることができる。
【0008】上記化合物は、自家調製、市販品を問わず
用いることができる。本発明のメイラード反応抑制剤の
有効成分としては、上記の化合物を単独で、あるいは2
種以上を併用して使用することができる。本発明のメイ
ラード反応抑制剤は、皮膚の美白及び皮膚の老化防止・
予防に、さらには種々の糖尿病合併症、老化に起因する
動脈硬化・白内障の治療及び予防として有用である。本
発明のメイラード反応抑制剤には、上記有効成分の他
に、該有効成分の効果が損なわれない限り、適宜添加物
を含ませてもよい。
【0009】本発明のメイラード反応抑制剤は、化粧料
に配合することができ、通常の化粧料の形態に配合する
ことができる。特に皮膚に適用するには、クリーム、乳
液、ローション、パックなどの形態で用いることが好ま
しい。このような化粧料は常法に従って製造することが
できる。化粧料において、本発明のメイラード反応抑制
剤の他に、他の有効成分を含有させてもよい。本発明の
メイラード反応抑制剤の化粧料における配合量として
は、化粧料全量に対して0.0001〜90重量%が適当
であって、好ましくは0.01〜50重量%を配合する。
0.0001重量%未満の添加では、満足のいく効果が得
られない可能性があり、また、90重量%以上では、通
常の化粧料の形態をとることが困難となる場合がある。
【0010】本発明のメイラード反応抑制剤の有効成分
はまた、適当な助剤ととも任意の形態に製剤化して経口
または非経口投与が可能なメイラード反応抑制剤とする
ことができる。製剤化に際して、通常使用される充填
剤、増量剤、結合剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤など
の稀釈剤または賦形剤を用いることができる。また医薬
製剤としては各種形態が選択でき、例えばカプセル剤、
錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、坐
剤、注射剤、軟膏剤などが挙げられる。賦形剤として
は、例えば蔗糖、乳糖、デンプン、結晶セルロース、マ
ンニット、軽質無水珪酸、アルミン酸マグネシルム、メ
タ珪酸アルミン酸マグネシウム、合成珪酸アルミニウ
ム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素
カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム等
の1種又は2種以上を組み合わせて添加することができ
る。滑沢剤としては、例えばステアリン酸マグネシウ
ム、タルク、硬化油等を1種または2種以上添加するこ
とができる。
【0011】また矯味剤及び矯臭剤として、食塩、サッ
カリン、糖、マンニット、オレンジ油、カンゾウエキ
ス、クエン酸、ブドウ糖、メントール、ユーカリ油、リ
ンゴ酸等の甘味剤、香料、着色剤、保存料等を含有させ
てもよい。懸濁剤、湿潤剤のような佐剤としては、例え
ばココナッツ油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、乳酸
カルシウム、ベニバナ油、大豆リン脂質等を含有させる
ことができる。界面活性剤としては、例えばアルコー
ル、エステル類、ポリエチレングリコール誘導体、ソル
ビタンの脂肪酸エステル類、硫酸化脂肪アルコール類等
の1種又は2種以上を添加することができる。また、有
効成分に長時間の保存に耐える安定性及び耐酸性を付与
して薬効を完全に持続させるために、更に医薬的に許容
し得る被膜を施して製剤化すれば、優れた安定性を有す
るメイラード反応抑制剤とすることができる。被膜形成
物質としては、例えばセルロース、糖類等の炭水化物誘
導体として酢酸フタル酸セルロース(CAP)、またア
クリル酸系共重合体、二塩基酸モノエステル類等のポリ
ビニル誘導体としてアクリル酸メチル・メタアクリル酸
共重合体、メタアクリル酸メチル・メタアクリル酸共重
合体が挙げられる。また、上記被膜形成物質をコーティ
ングするに際し、通常使用されるコーティング剤、例え
ば可塑剤の他、コーティング操作時の薬剤相互の付着防
止のための各種添加剤を添加することによって被膜形成
剤の性質を改良したり、コーティング操作をより容易に
することができる。
【0012】注射剤として調製する際には、液剤、乳剤
及び懸濁剤を適宜殺菌し、血液と等張にすることが好ま
しい。稀釈剤としては通常使用できるものが挙げられ、
例えば水、エチルアルコール、プロピレングリコールな
どが使用できる。血液と等張にするために食塩、ブドウ
糖などを含有させてもよく、また通常の溶解補助剤、緩
衝剤、無痛化剤等を添加してもよい。ペースト、クリー
ム及びゲル等の形態に製剤化することもでき、脂肪、脂
肪油、ラノリン、ワセリン、パラフィン、ロウ、樹脂、
グリコール類、高級アルコール、グリセリン、水、乳化
剤、懸濁化剤などを添加剤として使用することができ
る。
【0013】本発明のメイラード反応抑制剤の有効成分
の割合は、剤形によって変更され得るが、通常0.01〜
15.0重量%が適当である。本発明のメイラード反応抑
制剤の投与方法は特に限定されるものではなく、患者の
年齢、その他の条件、疾患の状態、各種製剤形態に応じ
て適宜選択され得る。全身的に又は局所的に、経口ある
いは非経口投与される。例えばカプセル剤、錠剤、顆粒
剤、細粒剤、散剤、液剤、懸濁剤及び乳剤の形態で経口
投与され、注射剤の形態で静脈内、筋肉内、皮内、皮下
または腹腔内投与され、また坐剤として直腸内投与さ
れ、または軟膏剤として局所へ塗布、その他の外用剤と
して噴霧することもできる。投与量は、投与方法、患者
の年齢、症状などによって変化し得るが、一日当たり有
効成分として0.5〜5,000 mgが適当である。
【0014】以下試験例、参考例及び実施例により本発
明をより詳細に説明する。 〔メイラード反応抑制試験〕リゾチーム25mg/ml
を3mMのアジ化ナトリウム(sodium azide)を含む
0.2Mリン酸緩衝液pH7.4に溶解し、果糖を100
mM及び各種濃度の検体を添加し(タンニン酸 50, 10
0, 200 μg/ml、ペンタガロイルグルコース50,100, 200
μg/ml)、7日間、37℃にて反応させた。この反応物
を脱塩処理した後、ポリアクリルアミド電気泳動にてリ
ゾチームの二量体の生成を検定した。なお、コントロー
ルとして、リン酸緩衝液にリゾチームと果糖のみを添加
し、同様に反応、操作したものを用意した。上記反応物
を下記のとおりサンプルNo. を付して、ポリアクリルア
ミド電気泳動に供した。 サンプル1:分子量マーカー サンプル2:コントロール サンプル3:タンニン酸 50μg/ml サンプル4:タンニン酸 100μg/ml サンプル5:タンニン酸 200μg/ml サンプル6:ペンタガロイルグルコース 50μg/ml サンプル7:ペンタガロイルグルコース 100μg/ml サンプル8:ペンタガロイルグルコース 200μg/ml サンプル9:コントロール サンプル10:分子量マーカー 電気泳動は、pagel SPG-520L(アトー(株)製)のゲル
を使用し、30mAで45分間泳動した。泳動後、0.1
%クーマシーブルーで染色し、バンドを観察した。その
結果、サンプル3のバンドに微かにリゾチームの二量体
の存在が認められたが、サンプル4〜サンプル8では完
全にリゾチームの二量化、即ちメイラード反応が抑制さ
れていることが判った。
【0015】
【参考例1】日本薬局方タンニン酸(岩城製薬(株)
製)10gにメタノール1リットル及び酢酸緩衝液(p
H5.5)500mlを加え50℃にて24時間撹拌し加
水分解した。メタノールを留去後、酢酸エチルで抽出
し、溶媒を減圧乾固するとペンタガロイルグルコースを
4g得ることができる。純度を上げるためには、更に各
種カラムや高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に
て精製することができる。
【参考例2】米国薬局方タンニン酸200mgを参考例
1と同様に加水分解し、メタノールを留去後、エーテル
と酢酸エチルで水層を洗浄後、n−ブタノールにて抽出
すると、3,4−ジガロイルキニン酸と3,4,5−ト
リガロイルキニン酸の混合物70mgを得た。両者を必
要により分離するには、各種カラムやHPLCを用いる
ことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のメイラード反応抑制剤を配合
した化粧料を調製した。なお、ここで使用した有効成分
タンニン酸は市販品である。またペンタガロイルグルコ
ース、3,4−ジガロイルキニン酸、3,4,5−トリ
ガロイルキニン酸は上記参考例1及び2に従い製造した
ものである。
【実施例1】 化粧料(クリーム)の調製 下記配合(単位:重量%)により、ホワイトニングクリ
ームを常法に従って製造した。 イソステアリン酸イソプロピル 8.0 セタノール 8.0 ホホバ油 6.0 1,3ブチレングリコール 6.0 ステアリルアルコール 2.0 ポリオキシエチレンラウリルエーテル 1.5 ソルビトール 1.0 パラベン 0.3 タンニン酸 1.0 香料 適量 滅菌イオン交換水で 100.0とする。
【0017】
【実施例2】 化粧料(乳液)の調製 下記配合(単位:重量%)により、乳液を常法に従って
製造した。 グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 10.0 精製ラノリン 6.0 流動パラフィン 5.0 ホホバ油 5.0 パラベン 0.3 ペンタガロイルグルコース 0.3 香料 適量 滅菌イオン交換水で 100.0とする。
【0018】
【実施例3】 化粧料(ローション)の調製 下記配合(単位:重量%)により、ホワイトニングロー
ションを常法に従って製造した。 ソルビトール 3.0 DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 2.0 カルボキシメチルセルロース 0.3 パラベン 0.1 3,4-ジガロイルキニン酸 0.1 香料 適量 滅菌イオン交換水で 100.0とする。
【0019】
【実施例4】 化粧料(パック)の調製 下記配合(単位:重量%)により、パックを常法に従っ
て製造した。 グリセリルモノイソステアレート 22.0 スクワラン 20.0 ホホバ油 15.0 ジグリセリルモノオレエート 10.0 グリセリン 5.0 1、3−ブチレングリコール 5.0 流動パラフィン 5.0 ソルビトール 2.0 ポリビニルピロリドン 0.5 パラベン 0.1 3,4,5-トリガロイルキニン酸 0.1 香料 適量 滅菌イオン交換水で 100.0とする。
【0020】
【発明の効果】メイラード反応に対して優れた阻害活性
を示し、かつ安全性の高いメイラード反応抑制剤を提供
することができる。さらにこのメイラード反応抑制剤を
含有する、皮膚の美白及び皮膚の老化防止・予防に有用
な化粧料が提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加水分解性タンニン及び/またはその分
    解物を有効成分として含有するメイラード反応抑制剤。
  2. 【請求項2】 有効成分がタンニン酸、ペンタガロイル
    グルコース、ジガロイルキニン酸、トリガロイルキニン
    酸からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項
    1記載のメイラード反応抑制剤。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のメイラー
    ド反応抑制剤を含有する化粧料。
JP18995095A 1995-07-26 1995-07-26 メイラード反応抑制剤及び化粧料 Pending JPH0940519A (ja)

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