JPH0940713A - シラン変性ポリオレフィンの製造方法 - Google Patents
シラン変性ポリオレフィンの製造方法Info
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- JPH0940713A JPH0940713A JP19156895A JP19156895A JPH0940713A JP H0940713 A JPH0940713 A JP H0940713A JP 19156895 A JP19156895 A JP 19156895A JP 19156895 A JP19156895 A JP 19156895A JP H0940713 A JPH0940713 A JP H0940713A
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- polyolefin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゲル分率を高めて諸特性を向上させることが
出来ると共に、スコーチ現象を抑制することも出来るシ
ラン変性ポリオレフィンの製造方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 ポリオレフィン、下記一般式(1)で示
されるオレフィン性不飽和シラン化合物、遊離ラジカル
発生剤、シラノール縮合触媒、及び、上記ポリオレフィ
ン100重量部に対し下記一般式(2)で示される飽和
シラン化合物0.01〜5重量部が含有されて成る組成
物を押出機内で加熱混合し反応させることを特徴とする
シラン変性ポリオレフィンの製造方法。
出来ると共に、スコーチ現象を抑制することも出来るシ
ラン変性ポリオレフィンの製造方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 ポリオレフィン、下記一般式(1)で示
されるオレフィン性不飽和シラン化合物、遊離ラジカル
発生剤、シラノール縮合触媒、及び、上記ポリオレフィ
ン100重量部に対し下記一般式(2)で示される飽和
シラン化合物0.01〜5重量部が含有されて成る組成
物を押出機内で加熱混合し反応させることを特徴とする
シラン変性ポリオレフィンの製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シラン変性ポリオ
レフィンの製造方法に関する。
レフィンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シラン変性ポリオレフィンは、水分と接
触すると架橋反応を生じ、機械的強度、耐熱性、耐クリ
ープ性、耐環境応力亀裂性、耐薬品性等の諸特性が通常
の未変性ポリオレフィンに比較し飛躍的に向上するた
め、被覆電線、給湯管、難燃材料等の原料として好適に
用いられている。
触すると架橋反応を生じ、機械的強度、耐熱性、耐クリ
ープ性、耐環境応力亀裂性、耐薬品性等の諸特性が通常
の未変性ポリオレフィンに比較し飛躍的に向上するた
め、被覆電線、給湯管、難燃材料等の原料として好適に
用いられている。
【0003】上記シラン変性ポリオレフィンを水分と接
触させて架橋させる方法としては、高温熱水処理法、水
中浸漬法等が挙げられるが、これらの水架橋工程は、シ
ラン変性ポリオレフィンを所望の形状に賦形する成形工
程の後に設けられるのが一般的である。
触させて架橋させる方法としては、高温熱水処理法、水
中浸漬法等が挙げられるが、これらの水架橋工程は、シ
ラン変性ポリオレフィンを所望の形状に賦形する成形工
程の後に設けられるのが一般的である。
【0004】又、生産性の観点から、上記水架橋工程に
おける架橋時間を出来るだけ短縮するために、シラン変
性ポリオレフィン中に架橋反応促進剤としてシラノール
縮合触媒を予め分散させておく試みが成されており、例
えば、特開昭53−65345号公報では、ポリオレフ
ィンペレットにシラン化合物、ラジカル発生剤及びシロ
キサン縮合触媒を含んだ液体を添加し、加熱反応させな
がら押出成形し、しかる後、得られた押出成形体を水分
に接触させて架橋することを特徴とするポリオレフィン
の架橋方式が提案されている。
おける架橋時間を出来るだけ短縮するために、シラン変
性ポリオレフィン中に架橋反応促進剤としてシラノール
縮合触媒を予め分散させておく試みが成されており、例
えば、特開昭53−65345号公報では、ポリオレフ
ィンペレットにシラン化合物、ラジカル発生剤及びシロ
キサン縮合触媒を含んだ液体を添加し、加熱反応させな
がら押出成形し、しかる後、得られた押出成形体を水分
に接触させて架橋することを特徴とするポリオレフィン
の架橋方式が提案されている。
【0005】しかし、上記提案による架橋方式では、ポ
リオレフィンに吸着された水分が押出機内に侵入し、ポ
リオレフィンにグラフト結合した不飽和シランの加水分
解反応が押出機内の高温下でシロキサン縮合反応と水分
とによって促進され、押出機内で早期架橋が進行する所
謂スコーチ現象が起こりがちであり、得られるシラン変
性ポリオレフィン成形体の外観が損なわれたり、周辺部
との融着性が低下して亀裂や破壊等を惹起し易くなる等
の問題点がある。
リオレフィンに吸着された水分が押出機内に侵入し、ポ
リオレフィンにグラフト結合した不飽和シランの加水分
解反応が押出機内の高温下でシロキサン縮合反応と水分
とによって促進され、押出機内で早期架橋が進行する所
謂スコーチ現象が起こりがちであり、得られるシラン変
性ポリオレフィン成形体の外観が損なわれたり、周辺部
との融着性が低下して亀裂や破壊等を惹起し易くなる等
の問題点がある。
【0006】上記問題点に対応するため、特開昭53−
69245号公報では、ポリオレフィンと特定のシラン
と、ポリオレフィンに遊離ラジカルを発生させ得る遊離
ラジカル発生剤とを、押出機の高温混練ゾーンにおいて
約190〜220℃の温度下で混合することによりポリ
オレフィンに上記シランをグラフト結合させ、このグラ
フト化ポリオレフィンに、上記混練ゾーンに続く次の混
練ゾーンにおいて、約120〜160℃の温度下でシラ
ノール縮合触媒を混合し、該混合物を上記押出機の押出
ヘッドから押出し、該押出成形物を、水の存在下で、上
記結合シランの加水分解反応により架橋することを特徴
とするポリオレフィンの押出・架橋方法が提案されてい
る。
69245号公報では、ポリオレフィンと特定のシラン
と、ポリオレフィンに遊離ラジカルを発生させ得る遊離
ラジカル発生剤とを、押出機の高温混練ゾーンにおいて
約190〜220℃の温度下で混合することによりポリ
オレフィンに上記シランをグラフト結合させ、このグラ
フト化ポリオレフィンに、上記混練ゾーンに続く次の混
練ゾーンにおいて、約120〜160℃の温度下でシラ
ノール縮合触媒を混合し、該混合物を上記押出機の押出
ヘッドから押出し、該押出成形物を、水の存在下で、上
記結合シランの加水分解反応により架橋することを特徴
とするポリオレフィンの押出・架橋方法が提案されてい
る。
【0007】しかし、上記提案による押出・架橋方法
も、入口部と出口部を有する連続構造の押出機を完全な
気密状態に保つことは困難であり、押出機中に微量の水
分が侵入するため、スコーチ現象を完全に抑制すること
は出来ず、前記問題点を完全に解消するものではない。
も、入口部と出口部を有する連続構造の押出機を完全な
気密状態に保つことは困難であり、押出機中に微量の水
分が侵入するため、スコーチ現象を完全に抑制すること
は出来ず、前記問題点を完全に解消するものではない。
【0008】一方、シラン変性ポリオレフィン成形体の
機械的強度、耐熱性、耐クリープ性等の諸特性を向上さ
せるためには、シラン変性ポリオレフィンのゲル分率
(熱キシレン不溶分の割合)、換言すれば架橋度、を高
めることが望ましく、例えば、不飽和シランの含有量を
増大させる方法等が採られるが、不飽和シランの含有量
を増大させると、押出機内での早期架橋も促進され、ス
コーチ現象がより発生し易くなる。即ち、ゲル分率を高
めて諸特性を向上させることとスコーチ現象を抑制する
こととは裏腹の関係にあり、両者を両立させることは極
めて困難である。
機械的強度、耐熱性、耐クリープ性等の諸特性を向上さ
せるためには、シラン変性ポリオレフィンのゲル分率
(熱キシレン不溶分の割合)、換言すれば架橋度、を高
めることが望ましく、例えば、不飽和シランの含有量を
増大させる方法等が採られるが、不飽和シランの含有量
を増大させると、押出機内での早期架橋も促進され、ス
コーチ現象がより発生し易くなる。即ち、ゲル分率を高
めて諸特性を向上させることとスコーチ現象を抑制する
こととは裏腹の関係にあり、両者を両立させることは極
めて困難である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するため、ゲル分率を高めて諸特性を向上
させることが出来ると共に、スコーチ現象を抑制するこ
とも出来るシラン変性ポリオレフィンの製造方法を提供
することを課題とする。
問題点を解決するため、ゲル分率を高めて諸特性を向上
させることが出来ると共に、スコーチ現象を抑制するこ
とも出来るシラン変性ポリオレフィンの製造方法を提供
することを課題とする。
【課題を解決するための手段】本発明によるシラン変性
ポリオレフィンの製造方法は、ポリオレフィン、下記一
般式(1)で示されるオレフィン性不飽和シラン化合
物、遊離ラジカル発生剤、シラノール縮合触媒、及び、
上記ポリオレフィン100重量部に対し下記一般式
(2)で示される飽和シラン化合物0.01〜5重量部
が含有されて成る組成物を押出機内で加熱混合し反応さ
せることを特徴とし、そのことにより上記課題が達成さ
れる。
ポリオレフィンの製造方法は、ポリオレフィン、下記一
般式(1)で示されるオレフィン性不飽和シラン化合
物、遊離ラジカル発生剤、シラノール縮合触媒、及び、
上記ポリオレフィン100重量部に対し下記一般式
(2)で示される飽和シラン化合物0.01〜5重量部
が含有されて成る組成物を押出機内で加熱混合し反応さ
せることを特徴とし、そのことにより上記課題が達成さ
れる。
【化3】 (式中、R1 は1価のオレフィン性不飽和炭化水素基も
しくは1価のオレフィン性不飽和ハイドロカーボンオキ
シ基を表し、Yは加水分解し得る有機基を表し、R2 は
基Yもしくは水素基又は脂肪族飽和炭化水素基を表す)
しくは1価のオレフィン性不飽和ハイドロカーボンオキ
シ基を表し、Yは加水分解し得る有機基を表し、R2 は
基Yもしくは水素基又は脂肪族飽和炭化水素基を表す)
【化4】 (式中、R3 は炭素数1〜30の直鎖状もしくは分岐状
飽和炭化水素基を表し、Yは加水分解し得る有機基を表
し、R4 は基Yもしくは水素基又は炭素数1〜30の直
鎖状もしくは分岐状飽和炭化水素基を表す)
飽和炭化水素基を表し、Yは加水分解し得る有機基を表
し、R4 は基Yもしくは水素基又は炭素数1〜30の直
鎖状もしくは分岐状飽和炭化水素基を表す)
【0010】本発明によるシラン変性ポリオレフィンの
製造方法に用いられるポリオレフィンとは、オレフィン
性モノマーの(共)重合体であり、特に限定されるもの
ではないが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、エチレン
−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、塩素化ポリエチ
レン等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好
適に用いられるが、なかでも低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエ
チレンやポリプロピレン等の1種もしくは2種以上がよ
り好適に用いられる。尚、ここで言う「(共)重合体」
とは「重合体」又は「共重合体」を意味する。
製造方法に用いられるポリオレフィンとは、オレフィン
性モノマーの(共)重合体であり、特に限定されるもの
ではないが、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリ
エチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、エチレン
−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エステル共重合体、塩素化ポリエチ
レン等が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好
適に用いられるが、なかでも低密度ポリエチレン、高密
度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエ
チレンやポリプロピレン等の1種もしくは2種以上がよ
り好適に用いられる。尚、ここで言う「(共)重合体」
とは「重合体」又は「共重合体」を意味する。
【0011】本発明によるシラン変性ポリオレフィンの
製造方法に用いられるオレフィン性不飽和シラン化合物
は下記一般式(1)で示される。
製造方法に用いられるオレフィン性不飽和シラン化合物
は下記一般式(1)で示される。
【化5】
【0012】上記一般式(1)中、基R1 は1価のオレ
フィン性不飽和炭化水素基もしくは1価のオレフィン性
不飽和ハイドロカーボンオキシ基を表し、特に限定され
るものではないが、例えば、ビニル基、アリル基、イソ
プロペニル基、ブテニル基、シクロヘキセニル基、シク
ロペンタジエニル基、γ−(メタ)アクリルオキシプロ
ピル基等が挙げられ、好適に用いられる。
フィン性不飽和炭化水素基もしくは1価のオレフィン性
不飽和ハイドロカーボンオキシ基を表し、特に限定され
るものではないが、例えば、ビニル基、アリル基、イソ
プロペニル基、ブテニル基、シクロヘキセニル基、シク
ロペンタジエニル基、γ−(メタ)アクリルオキシプロ
ピル基等が挙げられ、好適に用いられる。
【0013】又、上記一般式(1)中、基Yは加水分解
し得る有機基を表し、特に限定されるものではないが、
例えば、メトキシ基、エトキシ基、ホルミルオキシ基、
アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、アルキルアミノ
基、アリールアミノ基等が挙げられ、これらの1種もし
くは2種以上が好適に用いられる。
し得る有機基を表し、特に限定されるものではないが、
例えば、メトキシ基、エトキシ基、ホルミルオキシ基、
アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、アルキルアミノ
基、アリールアミノ基等が挙げられ、これらの1種もし
くは2種以上が好適に用いられる。
【0014】さらに、上記一般式(1)中、基R2 は上
記基Yと同様の加水分解し得る有機基もしくは水素基又
はメチル基、エチル基、プロピル基、デシル基等の脂肪
族飽和炭化水素基を表す。
記基Yと同様の加水分解し得る有機基もしくは水素基又
はメチル基、エチル基、プロピル基、デシル基等の脂肪
族飽和炭化水素基を表す。
【0015】上記一般式(1)で示されるオレフィン性
不飽和シラン化合物の具体例としては、特に限定される
ものではないが、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン等が挙
げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いら
れる。
不飽和シラン化合物の具体例としては、特に限定される
ものではないが、ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン等が挙
げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用いら
れる。
【0016】本発明によるシラン変性ポリオレフィンの
製造方法において、組成物中に占める上記オレフィン性
不飽和シラン化合物の含有量は、特に限定されるもので
はないが、前記ポリオレフィン100重量部に対し、オ
レフィン性不飽和シラン化合物0.5〜10重量部であ
ることが好ましく、なかでも0.7〜5重量部であるこ
とがより好ましい。
製造方法において、組成物中に占める上記オレフィン性
不飽和シラン化合物の含有量は、特に限定されるもので
はないが、前記ポリオレフィン100重量部に対し、オ
レフィン性不飽和シラン化合物0.5〜10重量部であ
ることが好ましく、なかでも0.7〜5重量部であるこ
とがより好ましい。
【0017】ポリオレフィン100重量部に対するオレ
フィン性不飽和シラン化合物の含有量が0.5重量部未
満であると、得られるシラン変性ポリオレフィンのゲル
分率が十分高くならないので、機械的強度、耐熱性、耐
クリープ性等の諸特性が十分向上せず、逆に10重量部
を超えると、得られるシラン変性ポリオレフィンの溶融
粘度が高くなり過ぎて、押出機に過負荷がかかり作業性
が悪化したり、伸張率や熱融着性等が低下する。
フィン性不飽和シラン化合物の含有量が0.5重量部未
満であると、得られるシラン変性ポリオレフィンのゲル
分率が十分高くならないので、機械的強度、耐熱性、耐
クリープ性等の諸特性が十分向上せず、逆に10重量部
を超えると、得られるシラン変性ポリオレフィンの溶融
粘度が高くなり過ぎて、押出機に過負荷がかかり作業性
が悪化したり、伸張率や熱融着性等が低下する。
【0018】本発明によるシラン変性ポリオレフィンの
製造方法に用いられる遊離ラジカル発生剤としては、ポ
リオレフィンのグラフト化反応に一般的に用いられる任
意の化合物であれば良く、特に限定されるものではない
が、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
アセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3等の有機過酸化物、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾジイソブチレー
ト等のアゾ化合物等が挙げられ、これらの1種もしくは
2種以上が好適に用いられるが、なかでもジクミルパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキシン−3等の1種もしくは2種以上がより好
適に用いられる。
製造方法に用いられる遊離ラジカル発生剤としては、ポ
リオレフィンのグラフト化反応に一般的に用いられる任
意の化合物であれば良く、特に限定されるものではない
が、例えば、ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジク
ロロベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ
アセテート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジク
ミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパ
ーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキシン−3等の有機過酸化物、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ジメチルアゾジイソブチレー
ト等のアゾ化合物等が挙げられ、これらの1種もしくは
2種以上が好適に用いられるが、なかでもジクミルパー
オキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサイ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキシン−3等の1種もしくは2種以上がより好
適に用いられる。
【0019】本発明によるシラン変性ポリオレフィンの
製造方法において、組成物中に占める上記遊離ラジカル
発生剤の含有量は、特に限定されるものではないが、前
述のポリオレフィン100重量部に対し、遊離ラジカル
発生剤0.01〜5重量部であることが好ましく、なか
でも0.02〜2重量部であることがより好ましい。
製造方法において、組成物中に占める上記遊離ラジカル
発生剤の含有量は、特に限定されるものではないが、前
述のポリオレフィン100重量部に対し、遊離ラジカル
発生剤0.01〜5重量部であることが好ましく、なか
でも0.02〜2重量部であることがより好ましい。
【0020】ポリオレフィン100重量部に対する遊離
ラジカル発生剤の含有量が0.01重量部未満である
と、グラフト化反応が十分進行しないので所望のゲル分
率が得られず、逆に5重量部を超えると、ポリオレフィ
ン中における遊離ラジカル部位が多くなり過ぎて所謂過
酸化物架橋が進行するので、スコーチ現象の発生、表面
平滑性の低下、粘度の異常上昇等が起こり、作業性が悪
化する。
ラジカル発生剤の含有量が0.01重量部未満である
と、グラフト化反応が十分進行しないので所望のゲル分
率が得られず、逆に5重量部を超えると、ポリオレフィ
ン中における遊離ラジカル部位が多くなり過ぎて所謂過
酸化物架橋が進行するので、スコーチ現象の発生、表面
平滑性の低下、粘度の異常上昇等が起こり、作業性が悪
化する。
【0021】本発明によるシラン変性ポリオレフィンの
製造方法に用いられるシラノール縮合触媒としては、シ
ランのシラノール間の脱水縮合を促進する触媒として一
般的に用いられる任意の化合物であれば良く、特に限定
されるものではないが、例えば、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクトエー
ト、酢酸第一錫、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛、
エチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、ピリ
ジン等の化合物、硫酸、塩酸等の無機酸、トルエンスル
ホン酸、酢酸、ステアリン酸、マレイン酸等の有機酸等
が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用
いられが、なかでもジブチル錫ジラウレートがより好適
に用いられる。
製造方法に用いられるシラノール縮合触媒としては、シ
ランのシラノール間の脱水縮合を促進する触媒として一
般的に用いられる任意の化合物であれば良く、特に限定
されるものではないが、例えば、ジブチル錫ジラウレー
ト、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジオクトエー
ト、酢酸第一錫、ナフテン酸コバルト、ナフテン酸鉛、
エチルアミン、ジブチルアミン、ヘキシルアミン、ピリ
ジン等の化合物、硫酸、塩酸等の無機酸、トルエンスル
ホン酸、酢酸、ステアリン酸、マレイン酸等の有機酸等
が挙げられ、これらの1種もしくは2種以上が好適に用
いられが、なかでもジブチル錫ジラウレートがより好適
に用いられる。
【0022】本発明によるシラン変性ポリオレフィンの
製造方法において、組成物中に占める上記シラノール縮
合触媒の含有量は、特に限定されるものではないが、前
述のポリオレフィン100重量部に対し、シラノール縮
合触媒0.001〜5重量部てあることが好ましく、な
かでも0.005〜1重量部であることがより好まし
い。
製造方法において、組成物中に占める上記シラノール縮
合触媒の含有量は、特に限定されるものではないが、前
述のポリオレフィン100重量部に対し、シラノール縮
合触媒0.001〜5重量部てあることが好ましく、な
かでも0.005〜1重量部であることがより好まし
い。
【0023】ポリオレフィン100重量部に対するシラ
ノール縮合触媒の含有量が0.001重量部未満である
と、触媒機能が十分に発揮されないので架橋工程に長時
間を要し、逆に5重量部を超えると、押出機内で早期架
橋が起こりスコーチ現象が発生する。
ノール縮合触媒の含有量が0.001重量部未満である
と、触媒機能が十分に発揮されないので架橋工程に長時
間を要し、逆に5重量部を超えると、押出機内で早期架
橋が起こりスコーチ現象が発生する。
【0024】本発明によるシラン変成ポリオレフィンの
製造方法に用いられる飽和シラン化合物は下記一般式
(2)で示される。
製造方法に用いられる飽和シラン化合物は下記一般式
(2)で示される。
【化6】
【0025】上記一般式(2)中、基R3 は炭素数1〜
30の直鎖状もしくは分岐状飽和炭化水素基を表し、特
に限定されるものではないが、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソブチル基、n−ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル
基、ドデシル基等が挙げられ、好適に用いられる。
30の直鎖状もしくは分岐状飽和炭化水素基を表し、特
に限定されるものではないが、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソブチル基、n−ブチル基、ヘキ
シル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、デシル
基、ドデシル基等が挙げられ、好適に用いられる。
【0026】又、上記一般式(2)中、基Yは前述のオ
レフィン性不飽和シラン化合物を示す一般式(1)中に
おける基Yと同様の加水分解し得る有機基を表す。
レフィン性不飽和シラン化合物を示す一般式(1)中に
おける基Yと同様の加水分解し得る有機基を表す。
【0027】さらに、上記一般式(2)中、基R4 は上
記基Yと同様の加水分解し得る有機基もしくは水素基又
は上記基R3 と同様の炭素数1〜30の直鎖状もしくは
分岐状飽和炭化水素基を表す。
記基Yと同様の加水分解し得る有機基もしくは水素基又
は上記基R3 と同様の炭素数1〜30の直鎖状もしくは
分岐状飽和炭化水素基を表す。
【0028】上記一般式(2)で示される飽和シラン化
合物の具体例としては、特に限定されるものではない
が、イソブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメト
キシシラン、デシルトリメトキシシラン等が挙げられ、
これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
合物の具体例としては、特に限定されるものではない
が、イソブチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメト
キシシラン、デシルトリメトキシシラン等が挙げられ、
これらの1種もしくは2種以上が好適に用いられる。
【0029】上記一般式(2)で示される飽和シラン化
合物は、それの有する加水分解し得る有機基が、押出機
中に侵入した水分を捕捉し、グラフト結合したオレフィ
ン性不飽和シラン化合物中の加水分解し得る有機基を保
護するので、シラノール縮合触媒の共存下でも、押出機
内における早期架橋反応の進行を抑制する機能を発揮す
る。又、上記飽和シラン化合物の一部はポリオレフィン
にグラフト結合するので、押出機から吐出された後の後
処理工程(例えば、熱水処理工程等)で架橋反応に関与
し、ゲル分率を高める機能も発揮する。
合物は、それの有する加水分解し得る有機基が、押出機
中に侵入した水分を捕捉し、グラフト結合したオレフィ
ン性不飽和シラン化合物中の加水分解し得る有機基を保
護するので、シラノール縮合触媒の共存下でも、押出機
内における早期架橋反応の進行を抑制する機能を発揮す
る。又、上記飽和シラン化合物の一部はポリオレフィン
にグラフト結合するので、押出機から吐出された後の後
処理工程(例えば、熱水処理工程等)で架橋反応に関与
し、ゲル分率を高める機能も発揮する。
【0030】本発明によるシラン変成ポリオレフィンの
製造方法においては、前述のポリオレフィン100重量
部に対し、上記飽和シラン化合物が0.01〜5重量
部、好ましくは0.1〜1重量部、含有されていること
が必要である。
製造方法においては、前述のポリオレフィン100重量
部に対し、上記飽和シラン化合物が0.01〜5重量
部、好ましくは0.1〜1重量部、含有されていること
が必要である。
【0031】ポリオレフィン100重量部に対する飽和
シラン化合物の含有量が0.01重量部未満であると、
押出機中に侵入した水分を十分捕捉することが出来ず、
押出機内における早期架橋反応の進行を抑制する機能を
十分発揮しないためスコーチ現象が発生したり、又、ゲ
ル分率を高める機能も不十分となる。
シラン化合物の含有量が0.01重量部未満であると、
押出機中に侵入した水分を十分捕捉することが出来ず、
押出機内における早期架橋反応の進行を抑制する機能を
十分発揮しないためスコーチ現象が発生したり、又、ゲ
ル分率を高める機能も不十分となる。
【0032】逆に、ポリオレフィン100重量部に対す
る飽和シラン化合物の含有量が5重量部を超えると、組
成物の溶融粘度が急激に上昇し、押出機に過負荷がかか
って作業性が悪化したり、吐出物が所謂メルトフラクチ
ャー現象を起こし、表面平滑性等が著しく低下する。
る飽和シラン化合物の含有量が5重量部を超えると、組
成物の溶融粘度が急激に上昇し、押出機に過負荷がかか
って作業性が悪化したり、吐出物が所謂メルトフラクチ
ャー現象を起こし、表面平滑性等が著しく低下する。
【0033】本発明によるシラン変成ポリオレフィンの
製造方法に用いられる組成物には、上述した各必須成分
以外に、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じ
て、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、有機もしくは
無機充填剤、顔料もしくは染料、加工助剤等の各種添加
剤の1種もしくは2種以上が含有されていても良い。
製造方法に用いられる組成物には、上述した各必須成分
以外に、本発明の目的を阻害しない範囲で必要に応じ
て、酸化防止剤、安定剤、紫外線吸収剤、有機もしくは
無機充填剤、顔料もしくは染料、加工助剤等の各種添加
剤の1種もしくは2種以上が含有されていても良い。
【0034】本発明によるシラン変成ポリオレフィンの
製造方法に用いられる押出機としては、通常一般的に用
いられる押出機で良く特に限定されるものではないが、
1軸スクリュー押出機、2軸スクリュー押出機、3本以
上のスクリューを備えた多軸スクリュー押出機等が挙げ
られ、いずれも好適に用いられる。
製造方法に用いられる押出機としては、通常一般的に用
いられる押出機で良く特に限定されるものではないが、
1軸スクリュー押出機、2軸スクリュー押出機、3本以
上のスクリューを備えた多軸スクリュー押出機等が挙げ
られ、いずれも好適に用いられる。
【0035】上記1軸スクリュー押出機としては、特に
限定されるものではないが、一般的なフルフライト型ス
クリューを有する押出機のみならず、不連続フライト型
スクリュー、ピンバレル、ミキシングヘッド等を有する
押出機等も挙げられ、いずれも好適に用いられる。
限定されるものではないが、一般的なフルフライト型ス
クリューを有する押出機のみならず、不連続フライト型
スクリュー、ピンバレル、ミキシングヘッド等を有する
押出機等も挙げられ、いずれも好適に用いられる。
【0036】又、上記2軸スクリュー押出機としては、
特に限定されるものではないが、噛み合い同方向回転型
押出機、噛み合い異方向回転型押出機、非噛み合い異方
向回転型押出機等が挙げられ、いずれも好適に用いられ
る。
特に限定されるものではないが、噛み合い同方向回転型
押出機、噛み合い異方向回転型押出機、非噛み合い異方
向回転型押出機等が挙げられ、いずれも好適に用いられ
る。
【0037】上記スクリューの形状は、特に限定される
ものではないが、同方向回転型なら2〜3条タイプ、異
方向回転型なら2〜8条タイプであることが好ましく、
フルフライト型を中心として、部分的にニーディングデ
ィスク、シールリング、逆ネジ、ローター等のスクリュ
ーエレメントを有しているものであっても良く、又、平
行スクリュー型もしくはコニカルスクリュー型のいずれ
であっても良い。
ものではないが、同方向回転型なら2〜3条タイプ、異
方向回転型なら2〜8条タイプであることが好ましく、
フルフライト型を中心として、部分的にニーディングデ
ィスク、シールリング、逆ネジ、ローター等のスクリュ
ーエレメントを有しているものであっても良く、又、平
行スクリュー型もしくはコニカルスクリュー型のいずれ
であっても良い。
【0038】上記各種スクリュー型押出機のなかでも、
混練性能等を考慮すると、噛み合い(セルフワイピン
グ)同方向回転型2軸スクリュー押出機がより好適に用
いられる。
混練性能等を考慮すると、噛み合い(セルフワイピン
グ)同方向回転型2軸スクリュー押出機がより好適に用
いられる。
【0039】又、本発明においては、上記押出機の先端
に所望形状のダイを設置し、得られたシラン変性ポリオ
レフィンを一段階で所望の形状に賦形することにより、
混合と成形を連続的に行って、工程の簡略化を図っても
良い。
に所望形状のダイを設置し、得られたシラン変性ポリオ
レフィンを一段階で所望の形状に賦形することにより、
混合と成形を連続的に行って、工程の簡略化を図っても
良い。
【0040】本発明においては、オレフィン性不飽和シ
ラン化合物、遊離ラジカル発生剤、シラノール縮合触媒
及び飽和シラン化合物を押出機に投入する方法は、特に
限定されるものではなく、これらをそれぞれ単独で投入
しても良いし、これらの2種以上を予め攪拌混合した状
態で投入しても良いし、又、これらの1種もしくは2種
以上を予めポリオレフィンに含浸させた状態で投入して
も良い。さらに、押出機中への投入場所も特に限定され
るものではない。
ラン化合物、遊離ラジカル発生剤、シラノール縮合触媒
及び飽和シラン化合物を押出機に投入する方法は、特に
限定されるものではなく、これらをそれぞれ単独で投入
しても良いし、これらの2種以上を予め攪拌混合した状
態で投入しても良いし、又、これらの1種もしくは2種
以上を予めポリオレフィンに含浸させた状態で投入して
も良い。さらに、押出機中への投入場所も特に限定され
るものではない。
【0041】本発明における押出操業条件は、特に限定
されるものではなく、例えば、スクリュー回転数、押出
量、シリンダー設定温度等は、押出機内滞留時間、混練
度、成形時のパリソン強度等を考慮して適宜決定されれ
ば良く、又、残存水分や不純物等を除去するために、例
えば、真空ベント機能が付与されていても良い。
されるものではなく、例えば、スクリュー回転数、押出
量、シリンダー設定温度等は、押出機内滞留時間、混練
度、成形時のパリソン強度等を考慮して適宜決定されれ
ば良く、又、残存水分や不純物等を除去するために、例
えば、真空ベント機能が付与されていても良い。
【0042】以下に、本発明によるシラン変性ポリオレ
フィンの製造方法を図面に基づいて具体的に述べる。
フィンの製造方法を図面に基づいて具体的に述べる。
【0043】図1は適正なグラフト化反応時間の確保や
スコーチ現象の抑制等を果たし得る押出機の一例であ
る。
スコーチ現象の抑制等を果たし得る押出機の一例であ
る。
【0044】本発明による製造方法は、例えば、予め攪
拌混合されたオレフィン性不飽和シラン化合物、遊離ラ
ジカル発生剤及び飽和シラン化合物を、シラン溶液タン
ク4からケミカルギヤーポンプ5を用いて、ホッパー付
スクリューフィーダー3から供給されるポリオレフィン
と同時に投入口2より押出機1内に投入し、予め150
〜220℃の温度に設定された前段のグラフト化反応ゾ
ーンaで遊離ラジカル発生剤を分解させ、オレフィン性
不飽和シラン化合物をポリオレフィンにグラフト化反応
させる。この時、押出機1内に侵入した水分は飽和シラ
ン化合物により捕捉される。次いで、早期架橋反応の進
行を抑制するために120〜190℃の低温に設定され
た後段の触媒混練ゾーンb中に、シラノール触媒タンク
6からプランジャーポンプ7を用いてシラノール縮合触
媒を圧入した後、シラノール縮合触媒が分散されたシラ
ン変性ポリオレフィンを所望形状を有するダイ8から吐
出し、賦形、冷却を行うことにより、所望のシラン変性
ポリオレフィン及び成形体を得ることが出来る。
拌混合されたオレフィン性不飽和シラン化合物、遊離ラ
ジカル発生剤及び飽和シラン化合物を、シラン溶液タン
ク4からケミカルギヤーポンプ5を用いて、ホッパー付
スクリューフィーダー3から供給されるポリオレフィン
と同時に投入口2より押出機1内に投入し、予め150
〜220℃の温度に設定された前段のグラフト化反応ゾ
ーンaで遊離ラジカル発生剤を分解させ、オレフィン性
不飽和シラン化合物をポリオレフィンにグラフト化反応
させる。この時、押出機1内に侵入した水分は飽和シラ
ン化合物により捕捉される。次いで、早期架橋反応の進
行を抑制するために120〜190℃の低温に設定され
た後段の触媒混練ゾーンb中に、シラノール触媒タンク
6からプランジャーポンプ7を用いてシラノール縮合触
媒を圧入した後、シラノール縮合触媒が分散されたシラ
ン変性ポリオレフィンを所望形状を有するダイ8から吐
出し、賦形、冷却を行うことにより、所望のシラン変性
ポリオレフィン及び成形体を得ることが出来る。
【0045】(作用)本発明の製造方法によれば、飽和
シラン化合物の有する加水分解し得る有機基が押出機中
に侵入した水分を捕捉し、オレフィン性不飽和シラン化
合物の有する加水分解し得る有機基を保護するので、シ
ラノール縮合触媒の共存下でも、押出機内における早期
架橋反応の進行を抑制する。又、飽和シラン化合物の一
部はポリオレフィンにグラフト結合するので、押出機か
ら吐出された後の後処理工程(例えば、熱水処理工程
等)で架橋反応に関与し、ゲル分率を高める。
シラン化合物の有する加水分解し得る有機基が押出機中
に侵入した水分を捕捉し、オレフィン性不飽和シラン化
合物の有する加水分解し得る有機基を保護するので、シ
ラノール縮合触媒の共存下でも、押出機内における早期
架橋反応の進行を抑制する。又、飽和シラン化合物の一
部はポリオレフィンにグラフト結合するので、押出機か
ら吐出された後の後処理工程(例えば、熱水処理工程
等)で架橋反応に関与し、ゲル分率を高める。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明をさらに詳しく説明するた
め、以下に実施例を挙げる。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
め、以下に実施例を挙げる。尚、実施例中の「部」は
「重量部」を意味する。
【0047】(実施例1)
【0048】(1)シラン溶液の調整 表1に示すように、オレフィン性不飽和シラン化合物と
してビニルトリメトキシシラン(商品名「サイラエース
S210」、チッソ社製)1部、遊離ラジカル発生剤と
して2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン(商品名「パーヘキサ25B」、日本油
脂社製)0.08部、及び、飽和シラン化合物としてヘ
キシルトリメトキシシラン(商品名「KBM306
3」、信越化学工業社製)0.5部の割合でタンクに投
入し、均一に攪拌混合してシラン溶液を調整した。
してビニルトリメトキシシラン(商品名「サイラエース
S210」、チッソ社製)1部、遊離ラジカル発生剤と
して2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオ
キシ)ヘキサン(商品名「パーヘキサ25B」、日本油
脂社製)0.08部、及び、飽和シラン化合物としてヘ
キシルトリメトキシシラン(商品名「KBM306
3」、信越化学工業社製)0.5部の割合でタンクに投
入し、均一に攪拌混合してシラン溶液を調整した。
【0049】(2)シラン変性ポリオレフィンの製造 セルフワイピング型の2条スクリューエレメントとニー
ディングディスクエレメントから構成されるスクリュー
(直径47mm、L/D=35)及び10分割のシリン
ダーバレルを備えた噛み合い型同方向回転2軸スクリュ
ー押出機(型式「TEX−44型」、日本製鋼所製)の
先端に、幅200mm、厚さ5mmのシート状の吐出形
状を有するコートハンガーダイを連結した。尚、上記1
0分割のシリンダーバレルの設置は、押出機の上流側か
ら下流側に向かって第1バレル〜第10バレルとし、
又、各バレル及びコートハンガーダイの温度は、第1バ
レル〜第6バレルを170℃、第7バレルを155℃、
第8バレル〜第10バレル及びコートハンガーダイを1
40℃に設定した。
ディングディスクエレメントから構成されるスクリュー
(直径47mm、L/D=35)及び10分割のシリン
ダーバレルを備えた噛み合い型同方向回転2軸スクリュ
ー押出機(型式「TEX−44型」、日本製鋼所製)の
先端に、幅200mm、厚さ5mmのシート状の吐出形
状を有するコートハンガーダイを連結した。尚、上記1
0分割のシリンダーバレルの設置は、押出機の上流側か
ら下流側に向かって第1バレル〜第10バレルとし、
又、各バレル及びコートハンガーダイの温度は、第1バ
レル〜第6バレルを170℃、第7バレルを155℃、
第8バレル〜第10バレル及びコートハンガーダイを1
40℃に設定した。
【0050】ホッパーに直鎖状低密度ポリエチレン(商
品名「リニレックスAR4910」、日本石油化学社
製)を投入し、スクリューフィーダーを用いて、20k
g/時間の供給量で供給口から上記押出機に供給した。
同時に、マイクロポンプ(型式「VC−102 MOD
EL186−346」、中央理科社製)を用いて、上記
で得られたシラン溶液を316g/時間の供給量で同じ
供給口から押出機に供給した。又、シラノール縮合触媒
としてジ−n−ブチル錫ジラウレート(和光純薬工業社
製)を、プランジャーポンプを用いて、8g/時間の供
給量で送液し、圧入ノズルにより第9バレルから押出機
に供給した。この間、スクリュー回転数40rpmで押
出機を運転し、コートハンガーダイ吐出口より吐出し
て、シラン変性ポリエチレンを得た。
品名「リニレックスAR4910」、日本石油化学社
製)を投入し、スクリューフィーダーを用いて、20k
g/時間の供給量で供給口から上記押出機に供給した。
同時に、マイクロポンプ(型式「VC−102 MOD
EL186−346」、中央理科社製)を用いて、上記
で得られたシラン溶液を316g/時間の供給量で同じ
供給口から押出機に供給した。又、シラノール縮合触媒
としてジ−n−ブチル錫ジラウレート(和光純薬工業社
製)を、プランジャーポンプを用いて、8g/時間の供
給量で送液し、圧入ノズルにより第9バレルから押出機
に供給した。この間、スクリュー回転数40rpmで押
出機を運転し、コートハンガーダイ吐出口より吐出し
て、シラン変性ポリエチレンを得た。
【0051】(3)評価 上記で得られたシラン変性ポリエチレンの外観・表面
平滑性、及び、ゲル分率を以下の方法で評価した。そ
の結果は表1に示すとおりであった。
平滑性、及び、ゲル分率を以下の方法で評価した。そ
の結果は表1に示すとおりであった。
【0052】外観・表面平滑性 得られたシラン変性ポリエチレンの外観・表面平滑性を
目視で観察し、下記判定基準で外観・表面平滑性を評価
した。 〔判定基準〕 ◎‥‥外観・表面平滑性:優秀 ○‥‥外観・表面平滑性:良好 △‥‥外観・表面平滑性:可 ×‥‥外観・表面平滑性:不可
目視で観察し、下記判定基準で外観・表面平滑性を評価
した。 〔判定基準〕 ◎‥‥外観・表面平滑性:優秀 ○‥‥外観・表面平滑性:良好 △‥‥外観・表面平滑性:可 ×‥‥外観・表面平滑性:不可
【0053】ゲル分率 得られたシラン変性ポリエチレンをオートクレーブ中に
投入し、110℃−2時間の熱水処理を行って、架橋ポ
リエチレンを作製した。次いで、得られた架橋ポリエチ
レンを130℃の熱キシレン中に2日間浸漬した後、不
溶分を取り出して真空乾燥を行い、下記算出式でゲル分
率(重量%)を求めた。
投入し、110℃−2時間の熱水処理を行って、架橋ポ
リエチレンを作製した。次いで、得られた架橋ポリエチ
レンを130℃の熱キシレン中に2日間浸漬した後、不
溶分を取り出して真空乾燥を行い、下記算出式でゲル分
率(重量%)を求めた。
【0054】(実施例2〜3、及び、比較例1〜3)
【0055】シラン溶液を表1に示す組成としたこと以
外は実施例1と同様にして5種類のシラン溶液を調整し
た。
外は実施例1と同様にして5種類のシラン溶液を調整し
た。
【0056】次いで、上記で得られた5種類のシラン溶
液を用い、表1に示す供給量としたこと以外は実施例1
と同様にして5種類のシラン変性ポリエチレンを得た。
液を用い、表1に示す供給量としたこと以外は実施例1
と同様にして5種類のシラン変性ポリエチレンを得た。
【0057】上記で得られた5種類のシラン変性ポリエ
チレンの外観・表面平滑性、及び、ゲル分率を実施
例1と同様にして評価した結果は表1に示すとおりであ
った。
チレンの外観・表面平滑性、及び、ゲル分率を実施
例1と同様にして評価した結果は表1に示すとおりであ
った。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の製造方法に
よれば、ゲル分率が高く諸特性に優れると共に、スコー
チ現象の発生が抑制され外観や表面平滑性等に優れるシ
ラン変性ポリオレフィンを容易に得ることが出来る。
よれば、ゲル分率が高く諸特性に優れると共に、スコー
チ現象の発生が抑制され外観や表面平滑性等に優れるシ
ラン変性ポリオレフィンを容易に得ることが出来る。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる押出機の一例を示す概略図
である。
である。
1 2軸スクリュー押出機 2 供給口 3 ホッパー付スクリューフィーダー 4 シラン溶液タンク 5 ケミカルマイクロポンプ 6 シラノール縮合触媒タンク 7 プランジャーポンプ 8 ダイ a グラフト化反応ゾーン b 触媒混練ゾーン
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン、下記一般式(1)で示
されるオレフィン性不飽和シラン化合物、遊離ラジカル
発生剤、シラノール縮合触媒、及び、上記ポリオレフィ
ン100重量部に対し下記一般式(2)で示される飽和
シラン化合物0.01〜5重量部が含有されて成る組成
物を押出機内で加熱混合し反応させることを特徴とする
シラン変性ポリオレフィンの製造方法。 【化1】 (式中、R1 は1価のオレフィン性不飽和炭化水素基も
しくは1価のオレフィン性不飽和ハイドロカーボンオキ
シ基を表し、Yは加水分解し得る有機基を表し、R2 は
基Yもしくは水素基又は脂肪族飽和炭化水素基を表す) 【化2】 (式中、R3 は炭素数1〜30の直鎖状もしくは分岐状
飽和炭化水素基を表し、Yは加水分解し得る有機基を表
し、R4 は基Yもしくは水素基又は炭素数1〜30の直
鎖状もしくは分岐状飽和炭化水素基を表す)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19156895A JPH0940713A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | シラン変性ポリオレフィンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19156895A JPH0940713A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | シラン変性ポリオレフィンの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0940713A true JPH0940713A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16276839
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19156895A Pending JPH0940713A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | シラン変性ポリオレフィンの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0940713A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008041918A1 (de) | 2008-09-09 | 2010-03-11 | Evonik Degussa Gmbh | Silanolkondensationskatalysatoren zur Vernetzung von gefüllten und ungefüllten Polymer-Compounds |
| JP2012144613A (ja) * | 2011-01-11 | 2012-08-02 | Furukawa Electric Co Ltd:The | シラン架橋樹脂成形体の製造方法及びそれを用いた成形体 |
| DE102013216504A1 (de) | 2013-08-21 | 2015-02-26 | Evonik Industries Ag | Zinn-freie Katalysator-haltige Zusammensetzung für einen Monosil-Prozess mit optimierter Prozesscharakteristik |
| DE102013216502A1 (de) | 2013-08-21 | 2015-02-26 | Evonik Industries Ag | Zinn-freie Zusammensetzung für die Vernetzung von thermoplastischen Polyolefinen |
-
1995
- 1995-07-27 JP JP19156895A patent/JPH0940713A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102008041918A1 (de) | 2008-09-09 | 2010-03-11 | Evonik Degussa Gmbh | Silanolkondensationskatalysatoren zur Vernetzung von gefüllten und ungefüllten Polymer-Compounds |
| WO2010028876A1 (de) | 2008-09-09 | 2010-03-18 | Evonik Degussa Gmbh | Silanolkondensationskatalysatoren zur vernetzung von gefüllten und ungefüllten polymer-compounds |
| EP2465897A1 (de) | 2008-09-09 | 2012-06-20 | Evonik Degussa GmbH | Master-Kit enthaltend Silanolkondensationskatalysatoren zur Vernetzung von gefüllten und ungefüllten Polymer-Compounds |
| JP2012144613A (ja) * | 2011-01-11 | 2012-08-02 | Furukawa Electric Co Ltd:The | シラン架橋樹脂成形体の製造方法及びそれを用いた成形体 |
| DE102013216504A1 (de) | 2013-08-21 | 2015-02-26 | Evonik Industries Ag | Zinn-freie Katalysator-haltige Zusammensetzung für einen Monosil-Prozess mit optimierter Prozesscharakteristik |
| DE102013216502A1 (de) | 2013-08-21 | 2015-02-26 | Evonik Industries Ag | Zinn-freie Zusammensetzung für die Vernetzung von thermoplastischen Polyolefinen |
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