JPH0941217A - 粗面化ポリアミド繊維の製造方法 - Google Patents
粗面化ポリアミド繊維の製造方法Info
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- JPH0941217A JPH0941217A JP21303195A JP21303195A JPH0941217A JP H0941217 A JPH0941217 A JP H0941217A JP 21303195 A JP21303195 A JP 21303195A JP 21303195 A JP21303195 A JP 21303195A JP H0941217 A JPH0941217 A JP H0941217A
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- polyamide
- fiber
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- hindered amine
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- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ポリアミド自体の突起による凹凸表面を有す
るポリアミド繊維の製造方法を提供する。 【解決手段】 末端カルボキシル基の量が、末端アミノ
基に比べて30g eq/106以上多いポリアミドに、
特定構造のヒンダードアミン系化合物を一定量配合して
紡糸し、吐出された糸条に水系エマルジョンを付与する
ことを特徴とする表面に凹凸を有する粗面化ポリアミド
繊維の製造方法。
るポリアミド繊維の製造方法を提供する。 【解決手段】 末端カルボキシル基の量が、末端アミノ
基に比べて30g eq/106以上多いポリアミドに、
特定構造のヒンダードアミン系化合物を一定量配合して
紡糸し、吐出された糸条に水系エマルジョンを付与する
ことを特徴とする表面に凹凸を有する粗面化ポリアミド
繊維の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維表面に微細な凹凸
を有する粗面化ポリアミド繊維の製造方法に関する。さ
らに詳細には、ポリアミド特有のぬめり感が無く、織編
物に有利に用いられる風合の改良されたポリアミド繊維
の製造方法に関する。
を有する粗面化ポリアミド繊維の製造方法に関する。さ
らに詳細には、ポリアミド特有のぬめり感が無く、織編
物に有利に用いられる風合の改良されたポリアミド繊維
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ポリアミド繊維はその優れた性
質から衣料用の一般繊維素材として広く用いられてい
る。しかしながら、天然繊維、例えば綿や絹に比べその
風合、触感に特有のぬめり感があることから用途展開上
特定の分野に限られ、天然繊維に比べてその範囲が限ら
れている。具体的には、ポリアミド繊維の場合、吸水性
が劣ることから発汗時におけるぬめり感が嫌われ、肌着
やアウトウェア、和服用途等への展開は極めて少ない。
質から衣料用の一般繊維素材として広く用いられてい
る。しかしながら、天然繊維、例えば綿や絹に比べその
風合、触感に特有のぬめり感があることから用途展開上
特定の分野に限られ、天然繊維に比べてその範囲が限ら
れている。具体的には、ポリアミド繊維の場合、吸水性
が劣ることから発汗時におけるぬめり感が嫌われ、肌着
やアウトウェア、和服用途等への展開は極めて少ない。
【0003】従来、かかる欠点をカバーし、ポリアミド
繊維としての良好な性質を犠牲にすることなく天然素材
に近づけた風合、光沢を付与する提案もなされている。
例えば、ポリアミドとポリエステルの混合紡糸繊維から
ポリエステル成分を一部除去し、繊維の表面の長さ方向
に筋状の微細孔を形成せしめることにより、ポリアミド
繊維特有のぬめり感を除去する方法が種々提案されてい
る(例えば、特公昭42−27574号公報、特公昭4
4−21805号公報および特開平2−175965号
公報参照)。
繊維としての良好な性質を犠牲にすることなく天然素材
に近づけた風合、光沢を付与する提案もなされている。
例えば、ポリアミドとポリエステルの混合紡糸繊維から
ポリエステル成分を一部除去し、繊維の表面の長さ方向
に筋状の微細孔を形成せしめることにより、ポリアミド
繊維特有のぬめり感を除去する方法が種々提案されてい
る(例えば、特公昭42−27574号公報、特公昭4
4−21805号公報および特開平2−175965号
公報参照)。
【0004】また、光沢、風合を改良する目的でポリア
ミドにポリアルキレンエーテル系化合物を配合して溶融
紡糸した後、水中でそのポリアルキレンエーテル系化合
物の溶出除去処理をする方法も種々提案されている(例
えば、特公昭55−10685号公報、特公昭58−1
2935号公報、特公昭58−12936号公報および
特公平6−104931号公報参照)。
ミドにポリアルキレンエーテル系化合物を配合して溶融
紡糸した後、水中でそのポリアルキレンエーテル系化合
物の溶出除去処理をする方法も種々提案されている(例
えば、特公昭55−10685号公報、特公昭58−1
2935号公報、特公昭58−12936号公報および
特公平6−104931号公報参照)。
【0005】これらいずれの方法も、製糸性や後加工性
が悪化し、工業生産に適したものとは言い難い。なかに
は、ポリアミドとポリエステルあるいはポリアルキレン
エーテル系化合物の相溶性を向上させることにより、製
糸性を改良する提案もあるが、いずれにしても溶出除去
という工程が必要でコスト的にも十分満足のいく方法で
はない。
が悪化し、工業生産に適したものとは言い難い。なかに
は、ポリアミドとポリエステルあるいはポリアルキレン
エーテル系化合物の相溶性を向上させることにより、製
糸性を改良する提案もあるが、いずれにしても溶出除去
という工程が必要でコスト的にも十分満足のいく方法で
はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、優れ
た風合を有し織編物に好適な表面改質ポリアミド繊維の
工業的な製造方法を提供するものである。詳細には、本
発明は製糸性が良好でしかも溶出除去工程を経なくと
も、表面が粗面化したポリアミド繊維が得られる、工業
的に極めて有利な製造方法の提供を目的とする。
た風合を有し織編物に好適な表面改質ポリアミド繊維の
工業的な製造方法を提供するものである。詳細には、本
発明は製糸性が良好でしかも溶出除去工程を経なくと
も、表面が粗面化したポリアミド繊維が得られる、工業
的に極めて有利な製造方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的達成のため、本
発明者は鋭意研究を重ねた結果、特定の末端基を有する
ポリアミドに特定構造のヒンダードアミン系化合物の一
定量を添加し、水系エマルジョン油剤を用いて紡糸する
とき、繊維表面に凹凸が生成するという極めて興味深い
事実を見出し、本発明に到達したものである。すなわ
ち、本発明は下記式(1)
発明者は鋭意研究を重ねた結果、特定の末端基を有する
ポリアミドに特定構造のヒンダードアミン系化合物の一
定量を添加し、水系エマルジョン油剤を用いて紡糸する
とき、繊維表面に凹凸が生成するという極めて興味深い
事実を見出し、本発明に到達したものである。すなわ
ち、本発明は下記式(1)
【0008】 (C・COOH)−(C・NH2)>30 ・・・(1)
【0009】[但し式中、(C・COOH)および(C
・NH2)は、ポリアミド106g当りのそれぞれの末端
カルボキシル基および末端アミノ基のグラム当量(g
eq)量を表す。]を満足するポリアミドに、下記一般
式(2)
・NH2)は、ポリアミド106g当りのそれぞれの末端
カルボキシル基および末端アミノ基のグラム当量(g
eq)量を表す。]を満足するポリアミドに、下記一般
式(2)
【0010】
【化2】
【0011】[但し式中、Rは水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキシ基を表
す。]で表される置換基を分子中に1個または2個有す
るヒンダードアミン系化合物をポリアミド100重量部
当り0.3〜5重量部含有した組成物を溶融紡糸し、吐
出された糸条に水系エマルジョンを付与することによ
り、繊維表面にポリアミド自体の突起による凹凸を形成
せしめることを特徴とする粗面化ポリアミド繊維の製造
方法である。
のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキシ基を表
す。]で表される置換基を分子中に1個または2個有す
るヒンダードアミン系化合物をポリアミド100重量部
当り0.3〜5重量部含有した組成物を溶融紡糸し、吐
出された糸条に水系エマルジョンを付与することによ
り、繊維表面にポリアミド自体の突起による凹凸を形成
せしめることを特徴とする粗面化ポリアミド繊維の製造
方法である。
【0012】以下、本発明についてさらに詳しく説明す
る。本発明で用いられるポリアミドとしては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46、ナ
イロン11およびナイロン12等の脂肪族ポリアミドが
挙げられる。また、これらはテレフタル酸、イソフタル
酸等の芳香族成分またはポリエチレングリコール等の脂
肪族成分を共重合させたものであってもよい。特に好ま
しく使用できるのはナイロン6である。
る。本発明で用いられるポリアミドとしては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン46、ナ
イロン11およびナイロン12等の脂肪族ポリアミドが
挙げられる。また、これらはテレフタル酸、イソフタル
酸等の芳香族成分またはポリエチレングリコール等の脂
肪族成分を共重合させたものであってもよい。特に好ま
しく使用できるのはナイロン6である。
【0013】ポリアミドの末端基には、通常アミド基と
カルボキシ基とがあり、その量としては下記式(1)を
満足する量が好ましい。
カルボキシ基とがあり、その量としては下記式(1)を
満足する量が好ましい。
【0014】 (C・COOH)−(C・NH2)>30 ・・・(1)
【0015】[但し式中、(C・COOH)および(C
・NH2)は、ポリアミド106g当りのそれぞれの末端
カルボキシル基および末端アミノ基のグラム当量(g
eq)量を表す。] 前記式(1)を満足するポリアミドに対して、本発明の
効果が得られる。さらに、(C・COOH)−(C・N
H2)の値が大きい程好ましく、十分に効果が発揮され
る。この(C・COOH)−(C・NH2)の値の上限
は、通常200、好ましくは150である。一方、前記
式(1)の下限を満足しない場合、本発明の目的を達成
することは困難となる。
・NH2)は、ポリアミド106g当りのそれぞれの末端
カルボキシル基および末端アミノ基のグラム当量(g
eq)量を表す。] 前記式(1)を満足するポリアミドに対して、本発明の
効果が得られる。さらに、(C・COOH)−(C・N
H2)の値が大きい程好ましく、十分に効果が発揮され
る。この(C・COOH)−(C・NH2)の値の上限
は、通常200、好ましくは150である。一方、前記
式(1)の下限を満足しない場合、本発明の目的を達成
することは困難となる。
【0016】本発明において、ポリアミド中に配合され
るヒンダードアミン系化合物は下記一般式(2)
るヒンダードアミン系化合物は下記一般式(2)
【0017】
【化3】
【0018】[但し式中、Rは水素原子、炭素数1〜4
のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキシ基を表
す。]で表される置換基を分子中に1個または2個有す
る化合物である。その具体例としては、下記式(A)〜
(H)で示した化合物が例示される。また、これら化合
物の窒素原子に塩酸がイオン結合した塩酸塩であって
も、同様に使用することができる。
のアルキル基または炭素数1〜8のアルコキシ基を表
す。]で表される置換基を分子中に1個または2個有す
る化合物である。その具体例としては、下記式(A)〜
(H)で示した化合物が例示される。また、これら化合
物の窒素原子に塩酸がイオン結合した塩酸塩であって
も、同様に使用することができる。
【0019】
【化4】
【0020】
【化5】
【0021】また、前記(E)〜(H)の化合物は、ト
リアジン環に活性なクロル原子を有しているが、これに
各種のアミン等をさらに反応させたものであっても構わ
ない。これらヒンダードアミン系化合物のポリアミドへ
の配合量としては、ポリアミド100重量部当り0.3
〜5重量部、好ましくは0.5〜4重量部である。ヒン
ダードアミン系化合物は、本来光安定化の目的で使用さ
れる化合物であり、通常0.3重量部よりも少ない配合
量で光安定化の効果は十分発揮される。
リアジン環に活性なクロル原子を有しているが、これに
各種のアミン等をさらに反応させたものであっても構わ
ない。これらヒンダードアミン系化合物のポリアミドへ
の配合量としては、ポリアミド100重量部当り0.3
〜5重量部、好ましくは0.5〜4重量部である。ヒン
ダードアミン系化合物は、本来光安定化の目的で使用さ
れる化合物であり、通常0.3重量部よりも少ない配合
量で光安定化の効果は十分発揮される。
【0022】しかし、本発明における表面凹凸を有する
粗面化ポリアミド繊維を得るには、0.3重量部以上の
配合量が必要である。本発明において、ヒンダードアミ
ン系化合物の配合量が0.3重量部以下の場合、目的と
する効果が十分に得難い。また、配合量が5重量部を越
えると、それに見合うだけの効果の向上が得られず、経
済的にも不利となり製糸性も低下し、さらに糸質も不満
足なものとなる。
粗面化ポリアミド繊維を得るには、0.3重量部以上の
配合量が必要である。本発明において、ヒンダードアミ
ン系化合物の配合量が0.3重量部以下の場合、目的と
する効果が十分に得難い。また、配合量が5重量部を越
えると、それに見合うだけの効果の向上が得られず、経
済的にも不利となり製糸性も低下し、さらに糸質も不満
足なものとなる。
【0023】本発明において、ヒンダードアミン系化合
物をポリアミドへ配合するには、溶融紡糸前のポリアミ
ドに粉末状で添加する方法、あるいは二軸ルーダー等を
用いてマスターペレット化したものを添加してもよい。
さらにポリアミドの重合が完了する前に添加することも
可能である。また、ヒンダードアミン系化合物をポリア
ミドへ配合する際、一種類のヒンダードアミン系化合物
を単独で使用してもよいし、二種類以上を組み合わせて
使用してもよい。
物をポリアミドへ配合するには、溶融紡糸前のポリアミ
ドに粉末状で添加する方法、あるいは二軸ルーダー等を
用いてマスターペレット化したものを添加してもよい。
さらにポリアミドの重合が完了する前に添加することも
可能である。また、ヒンダードアミン系化合物をポリア
ミドへ配合する際、一種類のヒンダードアミン系化合物
を単独で使用してもよいし、二種類以上を組み合わせて
使用してもよい。
【0024】ポリアミド中には、必要に応じて任意の添
加剤、例えば帯電防止剤、着色防止剤、難燃剤、酸化防
止剤、艶消剤、有機顔料、染料、ガラス繊維等が含まれ
ていてもよい。本発明のポリアミドは、常法によって溶
融押出し紡糸して差しつかえない。ここで紡出する繊維
は、通常の丸断面のものであってもよいし、異形断面ま
たは中空断面のものでもよい。延伸するには、紡出した
繊維を一度巻き取った後、別途に延伸してもよいし、紡
出後巻き取る前に直接延伸してもよい。
加剤、例えば帯電防止剤、着色防止剤、難燃剤、酸化防
止剤、艶消剤、有機顔料、染料、ガラス繊維等が含まれ
ていてもよい。本発明のポリアミドは、常法によって溶
融押出し紡糸して差しつかえない。ここで紡出する繊維
は、通常の丸断面のものであってもよいし、異形断面ま
たは中空断面のものでもよい。延伸するには、紡出した
繊維を一度巻き取った後、別途に延伸してもよいし、紡
出後巻き取る前に直接延伸してもよい。
【0025】本発明は得られた繊維の油剤として、水系
エマルジョンを使用することが重要である。非水系(ス
トレート)油剤を付着させても繊維表面は平滑で、何ら
の変化も認められないが、水系エマルジョン油剤を使用
することにより表面に凹凸の形状が発現される。油剤の
代わりに純水を付与させても表面に凹凸が形成されるこ
とから見て、凹凸の形成は水の付着によって成長した球
晶によるものと推定される。水の付着が重要な点である
ので、水を付着させた後に非水系(ストレート)油剤を
付着させてもよい。
エマルジョンを使用することが重要である。非水系(ス
トレート)油剤を付着させても繊維表面は平滑で、何ら
の変化も認められないが、水系エマルジョン油剤を使用
することにより表面に凹凸の形状が発現される。油剤の
代わりに純水を付与させても表面に凹凸が形成されるこ
とから見て、凹凸の形成は水の付着によって成長した球
晶によるものと推定される。水の付着が重要な点である
ので、水を付着させた後に非水系(ストレート)油剤を
付着させてもよい。
【0026】水系エマルジョン油剤の付着量は、製糸可
能な範囲で自由に変えることができるが、EPUで5〜
12%の範囲が好ましい。このEPUが高くなる程、凹
凸は形成され易くなるが、付与量が大きくなり過ぎると
巻き取った繊維の膠着が起こる場合があるので望ましく
ない。油剤を付与するには、紡出後の繊維を巻き取る前
にオイリングローラー、計量オイリング等で付与する方
法があるが、その方法はそれ自体制限を受けない。
能な範囲で自由に変えることができるが、EPUで5〜
12%の範囲が好ましい。このEPUが高くなる程、凹
凸は形成され易くなるが、付与量が大きくなり過ぎると
巻き取った繊維の膠着が起こる場合があるので望ましく
ない。油剤を付与するには、紡出後の繊維を巻き取る前
にオイリングローラー、計量オイリング等で付与する方
法があるが、その方法はそれ自体制限を受けない。
【0027】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明方法を具体的に
説明する。実施例中、固有粘度、末端基量、繊維表面の
凹凸形成性および風合の評価に関する試験および測定法
は下記の説明に従って行われた。
説明する。実施例中、固有粘度、末端基量、繊維表面の
凹凸形成性および風合の評価に関する試験および測定法
は下記の説明に従って行われた。
【0028】a.固有粘度[η] ポリマー 0.2g、0.4g、0.8gを各々100ml
のm−クレゾールに溶解する。オスワルド粘度管を用
い、35℃にてηrel(t/t0)を測定し、各濃度
C(g/100ml)に対し、ηrel−1をプロット
し、3点から得られる直線の切片より[η]を求めた。
のm−クレゾールに溶解する。オスワルド粘度管を用
い、35℃にてηrel(t/t0)を測定し、各濃度
C(g/100ml)に対し、ηrel−1をプロット
し、3点から得られる直線の切片より[η]を求めた。
【0029】b.末端基量 末端カルボキシル基量は、ポリマー 0.1gをベンジル
アルコール 5mlに加熱溶解し、0.1N水酸化ナトリ
ウムで滴定して求めた。末端アミノ基量は、ポリマー
0.1gをm−クレゾール 5mlに加熱溶解し、0.1
N p−トルエンスルホン酸で滴定して求めた。
アルコール 5mlに加熱溶解し、0.1N水酸化ナトリ
ウムで滴定して求めた。末端アミノ基量は、ポリマー
0.1gをm−クレゾール 5mlに加熱溶解し、0.1
N p−トルエンスルホン酸で滴定して求めた。
【0030】c.繊維表面の凹凸形成性 走査型電子顕微鏡を用いて、繊維表面の観察を行ない、
突起の高さにより3段階(◎;0.4μ以上、○;0.2
〜0.4μ、×;0.2μ以下)に分類して評価した。
突起の高さにより3段階(◎;0.4μ以上、○;0.2
〜0.4μ、×;0.2μ以下)に分類して評価した。
【0031】d.編地の風合 編地の風合評価は、熟練技術者の官能試験による表面感
触評価を4段階(◎;ぬめり感は全く無く、シャリ感が
非常に強い、○;シャリ感がある、△;シャリ感よりぬ
めり感が強い、×;ルート品と大差なし)に分類して示
した。
触評価を4段階(◎;ぬめり感は全く無く、シャリ感が
非常に強い、○;シャリ感がある、△;シャリ感よりぬ
めり感が強い、×;ルート品と大差なし)に分類して示
した。
【0032】実施例1 m−クレゾール中で測定した固有粘度[η]が1.2
1、末端カルボキシル基量が85グラム当量/10
6g、末端アミノ基量が5グラム当量/106のナイロン
6重合体100重量部と、構造式(E)で示されるヒン
ダードアミン系化合物[2−クロロ−4,6−ビス
(2',2',6',6'−テトラメチル−4'−アミノピペリ
ジル)−1,3,5−トリアジン]2.0重量部とを混合
し、紡糸温度250℃、紡糸速度600m/分で巻き取
った。この際、水系エマルジョン油剤を付着量7.0%
となる様オイリングローラーを用いて付与した。続いて
延伸倍率3.4倍で延伸して65デニール/24フィラ
メントのナイロン6繊維を得た。
1、末端カルボキシル基量が85グラム当量/10
6g、末端アミノ基量が5グラム当量/106のナイロン
6重合体100重量部と、構造式(E)で示されるヒン
ダードアミン系化合物[2−クロロ−4,6−ビス
(2',2',6',6'−テトラメチル−4'−アミノピペリ
ジル)−1,3,5−トリアジン]2.0重量部とを混合
し、紡糸温度250℃、紡糸速度600m/分で巻き取
った。この際、水系エマルジョン油剤を付着量7.0%
となる様オイリングローラーを用いて付与した。続いて
延伸倍率3.4倍で延伸して65デニール/24フィラ
メントのナイロン6繊維を得た。
【0033】紡糸性および延伸性は、いずれも良好であ
った。このようにして得られたナイロン6繊維は、図1
(電子顕微鏡写真)に示すように、繊維表面に凹凸が確
認された。さらに、このマルチフィラメントをメリヤス
編地になすと、シャリ感のある優れた風合を持ち、ぬめ
り感は全く除去されるまでに至った。なお、ヒンダード
アミン系化合物を全く添加しないで、同様にして得られ
たナイロン6繊維の表面を電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、球晶の大きさは0.1μ程度であり、実施例1の凹
凸の大きさの約1/10程度であった。
った。このようにして得られたナイロン6繊維は、図1
(電子顕微鏡写真)に示すように、繊維表面に凹凸が確
認された。さらに、このマルチフィラメントをメリヤス
編地になすと、シャリ感のある優れた風合を持ち、ぬめ
り感は全く除去されるまでに至った。なお、ヒンダード
アミン系化合物を全く添加しないで、同様にして得られ
たナイロン6繊維の表面を電子顕微鏡で観察したとこ
ろ、球晶の大きさは0.1μ程度であり、実施例1の凹
凸の大きさの約1/10程度であった。
【0034】実施例2〜5、比較例1〜6 表1に示すナイロン6ポリマー、ヒンダードアミン系化
合物および油剤を用いて、実施例1と全く同様の条件で
紡糸、延伸した。同様に電子顕微鏡で観察し、さらに編
地での風合を評価し、結果を表1に記載した。
合物および油剤を用いて、実施例1と全く同様の条件で
紡糸、延伸した。同様に電子顕微鏡で観察し、さらに編
地での風合を評価し、結果を表1に記載した。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明方法によって得られた粗面化ポリ
アミド繊維は、その表面に溶出侵蝕処理等によって形成
されたものではなく、ポリマー自体の突起による凹凸が
形成されている点に特徴を有している。本発明方法は、
従来の様に凹凸形成のためにポリアミドに対する第二成
分の溶出除去という後処理作業を全く必要とせず、溶融
紡糸し、水系油剤を付与するのみで繊維表面に凹凸を持
つ粗面化ポリアミド繊維が提供できる点で意義深いもの
である。
アミド繊維は、その表面に溶出侵蝕処理等によって形成
されたものではなく、ポリマー自体の突起による凹凸が
形成されている点に特徴を有している。本発明方法は、
従来の様に凹凸形成のためにポリアミドに対する第二成
分の溶出除去という後処理作業を全く必要とせず、溶融
紡糸し、水系油剤を付与するのみで繊維表面に凹凸を持
つ粗面化ポリアミド繊維が提供できる点で意義深いもの
である。
【図1】図1は、実施例1で得られたポリアミド繊維の
表面の凹凸を示す電子顕微鏡写真である。
表面の凹凸を示す電子顕微鏡写真である。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記式(1) (C・COOH)−(C・NH2)>30 ・・・(1) [但し式中、(C・COOH)および(C・NH2)
は、ポリアミド106g当りのそれぞれの末端カルボキ
シル基および末端アミノ基のグラム当量(g eq)量
を表す。]を満足するポリアミドに、下記一般式(2) 【化1】 [但し式中、Rは水素原子、炭素数1〜4のアルキル基
または炭素数1〜8のアルコキシ基を表す。]で表され
る置換基を分子中に1個または2個有するヒンダードア
ミン系化合物をポリアミド100重量部当り0.3〜5
重量部含有した組成物を溶融紡糸し、吐出された糸条に
水系エマルジョンを付与することにより、繊維表面にポ
リアミド自体の突起による凹凸を形成せしめることを特
徴とする粗面化ポリアミド繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21303195A JPH0941217A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 粗面化ポリアミド繊維の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21303195A JPH0941217A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 粗面化ポリアミド繊維の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0941217A true JPH0941217A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16632370
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21303195A Withdrawn JPH0941217A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | 粗面化ポリアミド繊維の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0941217A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997043335A1 (en) * | 1996-05-10 | 1997-11-20 | Clariant International Ltd. | Improvements in or relating to organic polyamide compounds |
| US5814107A (en) * | 1996-07-31 | 1998-09-29 | Basf Corporation | Photochemically stabilized polyamide compositions |
| WO1999036467A1 (en) * | 1998-01-17 | 1999-07-22 | Clariant International Ltd. | Synthetic polyamide compositions comprising n,n'-bis(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperi dinyl)isophthalamide |
| US6136433A (en) * | 1997-05-01 | 2000-10-24 | Basf Corporation | Spinning and stability of solution-dyed nylon fibers |
| WO2004014999A1 (en) * | 2002-08-07 | 2004-02-19 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Beta-nucleating, light stabilizing agents for polypropylene |
| KR100450381B1 (ko) * | 2002-04-09 | 2004-10-01 | 주식회사 효성 | 열, 자외선 안정성이 우수한 개질 폴리아미드6의 제조방법 |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP21303195A patent/JPH0941217A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997043335A1 (en) * | 1996-05-10 | 1997-11-20 | Clariant International Ltd. | Improvements in or relating to organic polyamide compounds |
| US5814107A (en) * | 1996-07-31 | 1998-09-29 | Basf Corporation | Photochemically stabilized polyamide compositions |
| US5851238A (en) * | 1996-07-31 | 1998-12-22 | Basf Corporation | Photochemically stabilized polyamide compositions |
| US6136433A (en) * | 1997-05-01 | 2000-10-24 | Basf Corporation | Spinning and stability of solution-dyed nylon fibers |
| US6358458B1 (en) | 1997-05-01 | 2002-03-19 | Basf Corporation | Spinning and stability of solution-dyed nylon fibers |
| WO1999036467A1 (en) * | 1998-01-17 | 1999-07-22 | Clariant International Ltd. | Synthetic polyamide compositions comprising n,n'-bis(2,2,6,6-tetramethyl-4-piperi dinyl)isophthalamide |
| KR100450381B1 (ko) * | 2002-04-09 | 2004-10-01 | 주식회사 효성 | 열, 자외선 안정성이 우수한 개질 폴리아미드6의 제조방법 |
| WO2004014999A1 (en) * | 2002-08-07 | 2004-02-19 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Beta-nucleating, light stabilizing agents for polypropylene |
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