JPH0942432A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH0942432A
JPH0942432A JP7208532A JP20853295A JPH0942432A JP H0942432 A JPH0942432 A JP H0942432A JP 7208532 A JP7208532 A JP 7208532A JP 20853295 A JP20853295 A JP 20853295A JP H0942432 A JPH0942432 A JP H0942432A
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retard amount
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ignition timing
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享良 鍋田
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正次郎 佐藤
Yasushi Narita
靖史 成田
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  • Control Of Transmission Device (AREA)
  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速機における実際の変速開始時期を正
確に検出して、変速時の変速ショックを軽減する。 【構成】 点火時期リタード量検出手段11によって、
変速指令から変速開始までの点火時期リタード量を検出
させ、検出された点火時期リタード量に基づき、基準リ
タード量設定手段18により基準リタード量を設定し、
この基準リタード量信号からエンジン回転落下判定定数
補正手段12を介して変速開始検出検出手段13に入力
され、変速開始信号を算出すると、変速時間検出手段1
4及びライン圧学習制御手段又は学習制御禁止手段17
が、エンジン負荷及びエンジン回転数に関連して決定さ
れるリタード量に応じて、エンジン回転落下判定定数δ
を補正するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機付車両の変速
ショック軽減を目的とした自動変速機の制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機付車両では、ライン
圧により各種摩擦要素(クラッチやブレーキ等)を選択
的に油圧作動させて所定の変速段数を選択し、作動する
摩擦要素の変更により他の変速段への変速を行ってい
る。しかしこの変速時には、変速ギヤ比の変化に伴う変
速ショックが生じるのを免れない。
【0003】この変速ショックを軽減するための従来技
術として、例えば、特開平2−38748号公報に記載
されたものが提案されている。
【0004】これによれば、自動変速機の出力回転数に
変速後のギヤ比を乗じて擬似入力回転数を求め、更にこ
の擬似入力回転数とエンジンの出力回転数との比で示さ
れるトルクコンバータの擬似速度比を演算し、変速検知
手段により、変速開始をエンジン回転数の落下にて検出
し、前記トルクコンバータの擬似速度比が予め定めた設
定値になった時を変速終了時とみなして、この間を変速
時間として計測して、計測した変速時間が目標時間とな
るよう変速中のライン圧を学習制御することにより、変
速ショックを軽減しようとするものである。
【0005】そして、上述した従来の制御装置では、エ
ンジン回転数Neが変速機の変速直前のエンジン回転数の
最大値NeS からエンジン落下判定定数δ以上低下したか
否かによって、変速の開始か否かを判定するようになっ
ており、このエンジン落下判定定数δは、スロットル開
度によるエンジン負荷やエンジン回転数に関係なく固定
値として与えるように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このエンジン
落下判定定数δを、エンジン負荷やエンジン回転数に関
係なく固定値とした場合、次のような問題が発生する。
【0007】i)エンジン落下判定定数δの値を大きく
すると、エンジン負荷が小さい低スロットル開度(低T
VO)の時に、変速の開始検出が遅れ、実際の変速時間
を正確に検出することができない。結果として、誤った
変速時間を学習制御することになる。
【0008】ii)エンジン落下判定定数δの値を小さく
すると、エンジン負荷が大きい高スロットル開度(高T
VO)の時の、ノッキング制御等の点火時期リタードに
よりエンジン回転数が変動した場合でも、変速開始を誤
判定し、誤った変速時間を学習することになる。
【0009】以下、その理由を図8および図9に基づい
て詳細に説明する。
【0010】まず、図8は、エンジン低負荷時及び高負
荷時における変速中のエンジン回転数および出力回転数
の変化状態を示すタイムチャートである。ここで、変速
開始検出に用いるエンジン落下判定定数δを固定値に
し、エンジン低負荷および高負荷時での実際の変速時間
が同じであるとした場合には、高負荷時に対し低負荷時
は変速前後のエンジンの回転数差が小さいため低負荷で
は変速の開始が高負荷に対して遅くなる。
【0011】このため、変速時間を正確に検出すること
ができず、誤った変速時間を学習制御することになり、
変速ショック軽減することができなくなる。
【0012】また、図9はエンジン回転数をベースにし
て、点火時期リタード変化量とエンジン回転数の変化量
との関係を示している。
【0013】これによれば、例えば、リタード変化量を
5度にするとエンジンが2,000 回転の場合で15回転変
動するが、5,000 回転では、同じリタード量でも倍の3
0回転以上変動してしまう。
【0014】この結果、エンジン落下判定定数δを、エ
ンジンの低回転時(低負荷時)に合わせて小さくした場
合、逆にエンジンの高回転時(高負荷時)において、ノ
ッキング制御等のための点火時期リタードによりエンジ
ン回転数が変化した場合も、変速開始と誤って判定し、
誤った変速時間を学習制御することとなってしまう。
【0015】本発明は、上述した課題に鑑みてなされた
ものであり、自動変速機における実際の変速時間を正確
に検出して、変速時の変速ショックを軽減することを目
的とした自動変速機の制御装置を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、エンジン回転数検出手段と、変速
機出力軸回転数検出手段と、変速機出力軸回転数に変速
後のギヤ比を乗じて求めた擬似入力回転数とエンジン回
転数との比で表されるトルクコンバータの擬似速度比を
求める擬似速度比演算手段と、エンジン負荷を検出する
手段と、変速機出力軸回転数により予め設定された変速
終了後のトルクコンバータ擬似速度比又は変速終了後の
エンジン回転数により変速終了を判定する変速終了判定
手段と、エンジン回転数が低下し始めてエンジン回転落
下判定定数以上低下したときから前記変速終了判定手段
により変速の終了を判定するまでの間を変速時間として
検出する変速検知手段と、この変速検知手段により検出
した変速時間が目標変速時間になるよう変速機のライン
圧を学習制御するライン圧学習制御手段とを有する自動
変速機の制御装置において、少なくとも変速機への変速
指令から前記変速開始までのエンジンの点火時期リター
ド量を検出する点火時期リタード量検出手段と、第1の
基準リタード量を設定する第1基準リタード量設定手段
と、第2の基準リタード量を設定する第2の基準リター
ド量設定手段と、検出された点火時期リタード量が、前
記第1の基準リタード量設定手段より設定された第1の
基準リタード量より大きく、かつ、前記第2の基準リタ
ード量設定手段により設定された第2の基準リタード量
以下のとき前記点火時期リタード量に応じてエンジン回
転落下判定定数を補正する手段を備えており、更に、前
記検出された点火時期リタード量が前記第2の基準リタ
ード量より大きいとき、前記ライン圧学習制御手段の学
習制御を禁止する学習制御禁止手段を備えている。
【0017】
【作用】このような構成に基づいて、本発明によれば変
速開始前の点火時期リタード量が第1の基準リタード量
より大きく、第2の基準リタード量以下のとき、エンジ
ン回転落下判定用定数δが、点火時期リタード量に応じ
て補正される結果、変速開始時期を正確に検出して、エ
ンジン負荷全域において変速ショックを確実に軽減する
ことが可能となる。
【0018】また変速開始前の点火時期リタード量が第
2の基準リタード量以上で誤検出につながるような点火
時期リタードの発生時は、自動変速機の変速時間の学習
制御を禁止することによって、学習制御の品質向上が図
られ、確実に変速ショックを軽減することが可能になっ
た。
【0019】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
【0020】図1(1)は本発明による自動変速機の制
御装置を説明するブロック図、図1(2)は図1(1)
の全体構成を説明するシステム図であり、図1(2)に
おいて、1はエンジン、2は自動変速機、3はエンジン
制御コンピュータ、4は自動変速機制御コンピュータを
それぞれ示している。エンジン1の動力は、トルクコン
バータ5を経て自動変速機2に入力され、自動変速機2
は自動変速機制御コンピュータ4より出力された変速制
御信号により選択変速段数に応じたギヤ比で動力を出力
軸6に伝え、車両を走行させる。
【0021】エンジン1は多気筒エンジンで、各気筒の
点火プラグには、エンジン制御コンピュータ3からの点
火信号により点火電流が供給されるようになっており、
エンジン制御コンピュータ3は、スロットルバルブの開
度を検出するスロットル開度センサ7(エンジン負荷検
出手段)からのスロットル開度信号およびアイドルSW
信号、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ
8(エンジン回転数検出手段)からのエンジン回転信
号、車両の速度を検出する出力軸回転数センサ9(変速
機出力軸回転数検出手段)からの出力軸回転信号、及び
エンジン制御コンピュータ3と自動変速機制御コンピュ
ータ4との間で点火時期リタード信号などの総合制御が
行われるデューティ信号などに基づいて、エンジン1の
点火信号を演算した後、この点火信号によりエンジン1
の運転を可能にしている。
【0022】また、自動変速機制御コンピュータ4は、
スロットル開度センサ7からのスロットル開度信号およ
びアイドルSW信号、エンジン回転数センサ8からのエ
ンジン回転数信号、出力軸回転数センサ9からの出力軸
回転数信号、及びエンジン制御コンピュータ3と自動変
速機制御コンピュータ4との間で点火時期リタード信号
などの総合制御が行われるデューティ信号などに基づい
て、自動変速機2の変速制御信号を演算した後、この変
速制御信号により自動変速機2に備えている変速制御用
コントロールバルブ10を制御するようになっている。
【0023】次いで、上述した自動変速機の制御装置
を、図1(1)に示したブロック図に基づいて説明す
る。まず、エンジン制御コンピュータ3のリタード信号
がリタード量を検出するリタード量検出手段11に入力
され、ここで検出されたリタード量の検出信号に基づい
て、基準リタード量設定手段18により基準リタード量
を設定し、この基準リタード量信号がエンジン回転落下
判定定数補正手段12を介して変速開始検出手段13に
入力されている。そして変速開始検出手段により算出さ
れた変速開始信号が変速時間検出手段14およびトルク
コンバータのライン圧補正を行うライン圧学習制御手段
または学習制御禁止手段17に入力されている。
【0024】一方、エンジン回転数信号、変速後のギヤ
比および出力軸回転数信号がトルクコンバータ擬似速度
比算出手段15に入力され、このトルクコンバータ擬似
速度比算出手段15から変速終了判定手段16を介して
算出された変速終了信号が変速時間検出手段14に入力
される。そして、変速時間検出手段14では、変速開始
判定手段13から入力された変速開始信号と、変速終了
判定手段16から入力された変速終了信号とにより変速
時間が算出され、この変速時間がトルクコンバータのラ
イン圧補正手段である学習制御手段または学習制御禁止
手段17に入力される。上記ライン圧学習制御手段また
は学習制御禁止手段17では目標変速時間に応じてライ
ン圧補正量を所定値だけアップ・ダウンさせることによ
り学習制御補正を実施している。
【0025】図2(a)および図2(b)は、本発明に
よる自動変速機の制御装置が実行するメインのフローチ
ャートと、変速時間の学習制御用フローチャートであ
り、変速によってエンジン回転数が低下するアップシフ
ト変速時の変速時間(イナーシャフェーズ時間)検出及
び学習制御について示しており、例えば10ms毎にこれ
らの演算が行われるものである。
【0026】まずステップ21で、エンジン回転数セン
サ8、スロットル開度センサ7および出力軸回転数セン
サ9によって、現時点でのエンジン回転数Ne 、出力軸
回転数N0 、車速Vsp、スロットル開度Tvo、アイドル
SW Idle Sw などの基本的物理量を読み込みステップ
22に進む。なお、ここで各パラメータの算出方法は一
般的にコンピュータで計測される方法に準じるものであ
り、詳細説明は省略する。ステップ22では、変速開始
判定手段13が予め設定したシフトパターンに従い、現
時点でのスロットル開度Tvoと車速Vspからギヤ位置を
決定して変速判定を行い、ステップ23にて、アップシ
フトか否かを判定する。アップシフトでなければステッ
プ24により変速開始検出用エンジン回転数NeS、変速
時間検出タイマーTimer、変速時間検出結果に伴う学習
制御判定(実施または禁止の判定)フラグFlag 、最大
リタード量格納変数rmax 、変速開始(エンジン回転数
落下判定)検出終了判定フラグIp SFlag をクリア
(0にする)して、今後のシフトアップ変速に備える。
【0027】ステップ23で、アップシフト変速と判定
された場合は、ステップ25にて、エンジン回転数落下
判定定数δの補正または学習禁止判定を行いステップ2
6に進むが、ここでステップ25によるエンジン回転数
落下判定定数δの補正または学習禁止判定には、図4に
示した第1の実施例と図5に示した第2の実施例による
方法があるので、後で詳細に説明する。
【0028】ステップ26にて変速開始検出手段13に
より変速が開始(イナーシャフェーズが開始)したか否
かを判定する。基本的には自動変速機2への変速指令後
アップシフト変速を開始すると、それまではエンジン回
転が上昇していたものが変速後のエンジン回転に向かっ
て落下するので、それを検出している。つまり、エンジ
ン回転Ne >NeSならば、エンジン回転はまだ上昇中と
判断し、ステップ27にてNeSを更新(NeS←Ne )し
て終了する。この結果NeSはその変速時の最大エンジン
回転数を検出する役割となる。また、ステップ26でエ
ンジン回転Ne>NeSでないならば、ステップ28へ進
み、次に変速が開始したか否かを判定する。すなわち、
ここでは、誤判定を避けるために、(NeS−Ne )≧δ
(エンジン回転数落下判定定数)となったかを判定す
る。そして、最大エンジン回転数NeSからδ回転数以上
低下したことをもって変速開始と判断している。
【0029】ステップ28で変速開始と判断した場合、
ステップ29にて変速開始検出終了判定フラグIp SF
lag をセット(Ip SFlag ←1)する。このフラグI
p SFlag は、点火時期リタード量の検出(=定数δ補
正または学習禁止判定)を変速指令から変速開始検出ま
での間だけ行うために設けたものである。従ってIpS
Flag をセットしたら、ステップ30にて変速時間タイ
マーTimerのインクリメント(Timer←Timer+1)を
行う(ここで変速時間=イナーシャフェーズ時間=タイ
マー値×演算周期である)。
【0030】次に変速終了判定を行うために、トルクコ
ンバータ擬似速度比算出手段15が変速終了の判定を行
うためのトルクコンバータ擬似速度比の判定を行うもの
であり、まず始めに、ステップ31にて変速終了時のト
ルクコンバータ擬似速度比設定値e0(スライスレベ
ル)を、出力軸回転数とスロットル開度との関係を示し
た2次元テーブルを参照して検索する。この2次元テー
ブルは、変速の種類毎に、例えば、1速→2速へ変速、
2速→3速へ変速毎に設定されるものとする。そして、
ステップ32に進み、ここで、出力軸回転数No に変速
後ギヤ比を乗じ、エンジン回転数Ne で割ってトルクコ
ンバータ擬似速度比eを求めた後、ステップ33にて、
変速終了判定手段16がe≧e0となったか否かを判断
する。ここで、e≧e0の場合は変速終了と判断し、ス
テップ34にて、変速時間検出手段14が検出した変速
時間に基づく学習制御を図3bの学習制御フローチャー
トにより行う。なお、これによりアップシフト変速での
変速時間検出が終了し、次回演算ではステップ23でア
ップシフト変速中とはみなされず、この演算が繰り返さ
れることはない。
【0031】次いで、図2(b)により学習制御ルーチ
ンについて説明する。まず、ステップ41により、学習
制御又は学習制御禁止手段17は変速の種類(例えば1
速→2速へ変速、2速→3速へ変速等)、及びスロット
ル開度に応じて予め設定した目標変速時間(イナーシャ
フェーズ目標時間)を算出する。そしてステップ42に
より、この目標変速時間と今回計測した変速時間を比較
する。この目標変速時間に対して変速時間が大きければ
ステップ44にてライン圧補正量を所定値だけアップさ
せ、目標変速時間に対して変速時間が小さければステッ
プ43にてライン圧補正量を所定値ダウンさせるなどの
従来から行われている学習制御補正を実施している。
【0032】なお、ここでは、変速時のライン圧制御に
ついては詳述していないが、基本的には変速に応じて最
適なライン圧(各種摩擦要素に最適な供給油圧)が与え
られるものとし、それに対して上述したような学習制御
による油圧補正が行われるものとする。
【0033】一方、図4は、エンジン回転数落下判定定
数δ補正または学習禁止判定を行うための第2の実施例
を示した学習制御ルーチンである。この実施例では、ま
ず始めにステップ61にて学習制御判定(実施または禁
止判定)用フラグFlag のチェックを行う。ここで、F
lag =1の場合は、規定値より大きい点火時期リタード
が発生したと判断し、学習制御を禁止して終了する。ま
た、Flag =1でない場合は、ステップ62に進み、変
速開始検出終了判定用フラグIp SFlag のチェックが
行われる。ここで、Ip SFlag =1の場合は、変速開
始検出は終了したものと判断して、リタード量の検出は
行わずステップ67へ進む。
【0034】また、Ip SFlag =1でない場合は、ス
テップ63にてリタード量r1を読み込み、次のステッ
プ64にて、図7(a)に示した1次元テーブルから、
エンジン回転数又はエンジン負荷(例えばスロットル開
度)に基づき、検出判定用基準リタードr2を検索す
る。
【0035】次にステップ65にて、ステップ63で読
み込んだリタード値r1とステップ64にて検索した第
1の基準リタード値r2を用いてエンジン回転落下誤検
出の有無を判定する。そして、r1>r2でない場合
は、誤検出の発生はないと判断し、ステップ73へ進
み、図2(a)のメインフローにおけるステップ26以
降と同様に変速時間検出及び学習制御を実施する。
【0036】また、r1>r2の場合は、誤検出発生と
判定し、ステップ66に進み、図7(b)に示した1次
元テーブルから、エンジン回転数又はエンジン負荷(例
えばスロットル開度)に基づき、定数δ補正又は学習制
御禁止判定用の第2の基準リタード値r3を検索する。
この第2の基準リタード値r3は、各エンジン回転(又
はエンジン負荷)において、定数δの補正限界を基準に
設定されたものであり、補正を大きくし過ぎると変速開
始検出が実際の変速開始に対して遅れ、変速時間を正確
に検出できない。したがって、補正限界を基準値とし
て、それ以上の点火時期リタードが発生した場合には、
学習制御を禁止するようにしている。
【0037】次に、基準リタード値r3を検索した後、
ステップ67にて定数δの補正か、又は学習禁止かの判
定を行い、r1>r3の場合は補正限界以上のリタード
発生と判断し、ステップ68にて学習制御禁止フラグF
lag をセット(Flag ←1)して終了する。また、r1
>r3でない場合は、ステップ69にて、今回検出した
リタード量の大きさを判定する。すなわち、変速決心か
ら前回までに検出したリタード量の最大値との比較を行
い、rmax <r1でない場合は終了し、rmax<r1の
場合はステップ70に進み、rmax を更新(rmax ←r
1)する。
【0038】次に、ステップ71に進み、エンジン回転
又はエンジン負荷(例えばスロットル開度)と点火時期
リタード値r1からなる図7(c)の2次元マップより
定数δを補正するための補正量Δδが検索される。そし
て補正量Δδが検索されると、ステップ72に進み、定
数δの補正(δ=δ+Δδ)を行い、ステップ73へ進
み、図2(a)のメインフローにおけるステップ26以
降と同様に変速時間検出及び学習制御を実施する。
【0039】図5は、エンジンのリタード量が規定値よ
り大きい場合に学習制御を禁止する判定を行うための第
2の実施例を示す学習制御ルーチンである。図におい
て、まず始めに、ステップ51にてライン圧学習制御判
定(実施または禁止判定)用フラグFlag のチェックを
行う。このフラグFlag は後述するが、点火時期リター
ド量が規定値より大きい場合に学習制御を禁止するため
に設けたものである。
【0040】ここで、Flag =1の場合は、規定値より
大きい点火時期リタードが発生したと判断し、学習制御
又は学習制御禁止手段17が学習制御を禁止して終了す
る。また、Flag =1でない場合は、ステップ52に進
み、変速開始検出終了判定用フラグIp SFlag のチェ
ックが行われる。この変速開始検出終了判定用フラグI
p SFlag は、図2(a)のメインフローの説明でも詳
述したように、点火時期リタード量の検出(=定数δ補
正または学習禁止判定)を変速指令から変速開始検出ま
での間だけ行うために設けたものである。ここで、Ip
SFlag =1の場合は、変速開始検出は終了したものと
判断して、リタード量の検出は行わずステップ57へ進
む。
【0041】また、Ip SFlag =1でない場合は、ス
テップ53にてリタード量r1を読み込み、次のステッ
プ54にて、図6に示した1次元テーブルから、エンジ
ン回転数又はエンジン負荷(例えばスロットル開度)に
基づき、検出判定用の第1の基準リタードr2を検索す
る。ここで検索される第1の基準リタード値r2は、エ
ンジン落下判定に用いる定数δを基に設定されたもので
あって、各エンジン回転(又はエンジン負荷)におい
て、定数δにおいて誤判定が発生する点火時期リタード
値(限界値)を設定したものである。
【0042】次にステップ55にて、ステップ53で読
み込んだリタード値r1とステップ54にて検索した基
準リタード値r2を用いてエンジン回転落下誤検出の有
無を判定する。そしてr1>r2の場合は、誤検出発生
と判定し、ステップ56にて学習禁止フラグFlag をセ
ット(Flag ←1)して終了する。また、r1>r2で
ない場合は、誤検出の発生はないと判断し、ステップ5
7へ進み、図2(a)のメインフローにおけるステップ
26以降と同様に変速時間検出及び学習制御を実施す
る。
【0043】なお、本発明による制御装置では、エンジ
ン回転数の算出を点火信号を用いた周期計測方式により
説明したが、周波数計測方式によっても同様の作用効果
を得ることが可能である。また、変速終了をトルクコン
バータ擬似速度比を用いて判定したが、これに限るもの
でなく、変速後のエンジン回転数を用いて判定するよう
にしても良い。
【0044】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
る自動変速機の制御装置では、エンジン回転落下判定用
定数である変速開始検出の定数δがエンジン負荷および
エンジン回転数との関連において決定される点火時期リ
タード量に応じて補正される結果、エンジン負荷全域に
おいて変速ショックを確実に軽減することが可能とな
り、また、誤検出につながるような点火時期リタードの
発生時は、自動変速機の変速時間の学習禁止をするよう
にしたので、変速時間をより正確に検出することが可能
になる。
【0045】したがって、学習制御の品質向上が図ら
れ、確実に変速ショックを軽減することが可能になっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)は本発明による自動変速機の制御装置を
説明するブロック図、(2)は(1)の全体構成を説明
するシステム図である。
【図2】図2(a)は本発明による自動変速機の制御装
置が実行するメインのフローチャートであり、図2
(b)は変速時間の学習制御用フローチャートである。
【図3】本発明による出力軸回転数とスロットル開度と
の関係を示した2次元テーブルである。
【図4】エンジンのリタード量が規定値より大きい場合
に、エンジン回転数落下判定定数補正または学習制御を
禁止する判定を行うための第1の実施例を示す学習制御
ルーチンである。
【図5】エンジンのリタード量が規定値より大きい場合
に、エンジン回転数落下判定定数補正または学習制御を
禁止する判定を行うための第2の実施例を示す学習制御
ルーチンである。
【図6】エンジン回転数又はエンジン負荷に基づき、検
出判定用基準リタードを検索する1次元テーブルであ
る。
【図7】図7(a)はエンジン回転数又はエンジン負荷
に基づき、検出判定用基準リタードを検索する1次元テ
ーブル、図7(b)は定数δ補正又は学習制御禁止判定
用基準リタード値を検索する1次元テーブル、図7
(c)はエンジン回転落下判定定数を補正するための補
正量を検索する2次元テーブルである。
【図8】従来の自動変速機でエンジン低負荷時及び高負
荷時における変速中のエンジン回転数、擬似速度比の変
化状態、変速機の出力回転数などの変化状態を示すタイ
ムチャートである。
【図9】従来のエンジン回転数をベースにした点火時期
リタード変化量とエンジン回転数の変化量との関係を示
した説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 自動変速機 3 エンジン制御コンピュータ 4 自動変速機制御コンピュータ 5 トルクコンバータ 6 出力軸 7 スロットル開度センサ(エンジン負荷を検出する手
段) 8 エンジン回転センサ(エンジン回転数検出手段) 9 出力軸回転センサ(変速機出力軸回転数検出手段) 12 エンジン回転落下判定定数補正手段 17 ライン圧学習制御手段又は学習制御禁止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16H 59:40 59:42 59:74

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン回転数検出手段と、変速機出力
    軸回転数検出手段と、変速機出力軸回転数に変速後のギ
    ヤ比を乗じて求めた擬似入力回転数とエンジン回転数と
    の比で表されるトルクコンバータの擬似速度比を求める
    擬似速度比演算手段と、エンジン負荷を検出する手段
    と、変速機出力軸回転数により予め設定された変速終了
    後のトルクコンバータ擬似速度比又は変速終了後のエン
    ジン回転数により変速終了を判定する変速終了判定手段
    と、エンジン回転数が低下し始めてエンジン回転落下判
    定定数以上低下したときから前記変速終了判定手段によ
    り変速の終了を判定するまでの間を変速時間として検出
    する変速検知手段と、この変速検知手段により検出した
    変速時間が目標変速時間になるよう変速機のライン圧を
    学習制御するライン圧学習制御手段とを有する自動変速
    機の制御装置において、 少なくとも変速機への変速指令から前記変速開始までの
    エンジンの点火時期リタード量を検出する点火時期リタ
    ード量検出手段と、第1の基準リタード量を設定する第
    1基準リタード量設定手段と、第2の基準リタード量を
    設定する第2の基準リタード量設定手段と、検出された
    点火時期リタード量が、前記第1の基準リタード量設定
    手段より設定された第1の基準リタード量より大きく、
    かつ、前記第2の基準リタード量設定手段により設定さ
    れた第2の基準リタード量以下のとき前記点火時期リタ
    ード量に応じてエンジン回転落下判定定数を補正する手
    段を備えたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記検出された点火
    時期リタード量が前記第2の基準リタード量より大きい
    とき、前記ライン圧学習制御手段の学習制御を禁止する
    学習制御禁止手段を備えたことを特徴とする自動変速機
    の制御装置。
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