JPH0942479A - ディスクバルブ - Google Patents

ディスクバルブ

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JPH0942479A
JPH0942479A JP19477395A JP19477395A JPH0942479A JP H0942479 A JPH0942479 A JP H0942479A JP 19477395 A JP19477395 A JP 19477395A JP 19477395 A JP19477395 A JP 19477395A JP H0942479 A JPH0942479 A JP H0942479A
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valve
valve body
valve seat
ceramics
seat
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JP19477395A
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English (en)
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Satoru Fukuzawa
覚 福澤
Kenji Ito
健二 伊藤
Hiroyuki Inoue
博之 井上
Masanori Adachi
正範 安達
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NTN Corp
KVK Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックス製の弁体と弁座が摺接する摺動
面に密着性が充分で水や液体漏れがなく、摩擦係数が適
当で弁体の動作が軽快で、しかもその状態を長期間維持
できる耐久性に優れたディスクバルブを得ることであ
る。 【解決手段】 弁孔6、7を有する弁座5に弁体8を摺
接させて弁孔6、7を開閉するディスクバルブにおい
て、弁座5または弁体8の一方が炭化ケイ素−炭素系の
自己潤滑性セラミックスからなり、他方の弁座または弁
体は、一方の弁座5または弁体8より小面積の酸化アル
ミニウム系のセラミックスで形成し、弁座と弁体の摺接
面を、それぞれ中央部が外周縁より0.1〜1μm盛り
上がった滑らかな中高形状に形成し、弁座5および弁体
8の中高形状の高さの和が1.6μm以下であるディス
クバルブとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弁座に弁体を摺
接させて流量を調整し開・閉栓する混合水栓などのディ
スクバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湯と水とを混合する混合水栓用の
ディスクバルブとして、図1および図2に示すものが知
られている。
【0003】すなわち、図1および図2に示したディス
クバルブの構造は、弁箱1の下部に2つの流入口3、4
(図では一方を省略してある)を形成した底板2を固定
し、流入口には環状パッキン3a、4a(図では一方を
省略してある)を取付け、底板2に重ねて設けた弁座5
に前記流入口3、4とそれぞれ連通する2つの弁孔6、
7(一方を省略)を設け、弁座5の上面に弁体8を摺動
自在に重ね、その上面には摺接用シールリング9および
Oリング10を介してレバーホルダ11を回転自在に取
付けている。そして、レバーホルダ11にピン12で支
持されたレバー軸13の下端部を弁体8に連結し、レバ
ー軸13をレバー14でもって上下左右に操作して、弁
体8を弁座5の上面に摺接させて2つの弁孔6、7を適
当な大きさに開閉調節する。
【0004】上記したディスクバルブの弁体8は、その
下縁を2箇所切り欠いて流路5a、5bを形成してお
り、2つの弁孔にそれぞれ湯と水を供給して2つの弁孔
6、7を開放した場合には、湯と水が流路5a、5bか
らそれぞれ混合室15に流入して、温度調節された温水
が、弁箱1の側面に形成された流出口16から図外の蛇
口に供給されるのである。
【0005】前記したようなディスクバルブの弁体8と
弁座5の一方をセラミックスで形成し、他方をフッ素樹
脂、超高分子ポリエチレンなどの自己潤滑性を有する樹
脂又は二硫化モリブデン、カーボンなどの潤滑性を高め
るフィラーを充填した樹脂で形成して弁体8の摺動性を
向上させることが特開昭63−36765号公報に開示
されている。
【0006】このような従来の自己潤滑性のある合成樹
脂製の弁体は、耐クリープ性に劣り、また繊維状補強材
で補強した場合でも充分に補強効果が得られず、低い水
圧での漏水防止効果しか得られなかった。
【0007】一方、比較的高い水圧に耐える硬質の弁体
・弁座用の素材として、セラミックスがあり、酸化アル
ミニウム系のセラミックスで形成した弁体または弁座の
摺動面中央部を凸状の中高形状としたものが、特開平4
−351379号に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記した酸化アルミニ
ウム系のセラミックスで形成された弁体または弁座は、
摺接面の摩擦係数が高く、弁体を動作させるレバー操作
が軽快でないので、弁体または弁座摺動面の中央部を凸
状の中高形状として、摺動抵抗を低減したのである。
【0009】しかし、このような方法で操作性を改善す
るには、摺接面の中央部を外周縁より5μm以上盛り上
げる必要があり、これでは摺動面の密着性が低下して漏
水が起こり易くなる。
【0010】摺接面の摺動性を改善する技術としては、
ビッカース硬度200kg/mm2以上の多孔質体に潤
滑剤を充填した弁体が特開昭63−38772号に開示
されている。
【0011】この弁体では、使用時に徐々に潤滑剤が摩
耗または流出し易く、長期間の使用状態で安定した軽快
な操作性と漏水防止性を同時に満足させることができな
いという問題点がある。
【0012】潤滑剤として固体潤滑剤を採用したセラミ
ックス製の弁体としては、特開平6−48836号に、
炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セラミックスで摺動用
弁体を形成することが記載されている。
【0013】しかし、この弁体は、耐摩耗性に優れ、潤
滑成分が使用時に流出することもないが、ディスクバル
ブに求められるような摺動特性を得るために多量の炭素
成分を多く配合すると、強度が低下し脆くなって耐久性
が低下する問題点がある。
【0014】特に、弁体に比べて摺接面積の大きい弁座
をこのような脆い材質から形成すると、弁座は不均一に
摩耗して凹凸が形成され、そのために摩擦係数が増加し
たり、水漏れが発生することになる。
【0015】このように自己潤滑性セラミックス製の弁
体または弁座といえども、ディスクバルブに所要の機械
的強度と、充分な摺動性とを長期間の使用状態で安定し
て発揮させるものとすることは困難であった。
【0016】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、セラミックス製の弁体と弁座が摺接する
摺動面に密着性が充分であって水や液体が漏れることな
く、また、弁体と弁座の摩擦係数が適当であって弁体の
動作が軽快であり、しかも、そのような使用状態を長期
間維持できるような耐久性に優れたディスクバルブを得
ることである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、弁孔を有する弁座に弁体を摺
接させて前記弁孔を開閉するディスクバルブにおいて、
前記弁座または弁体の少なくとも一方が、炭化ケイ素−
炭素系の自己潤滑性セラミックスからなり、弁座と弁体
の摺接面をそれぞれ中央部が外周縁より0.1〜1μm
盛り上がった滑らかな中高形状に形成し、前記弁座およ
び弁体の中高形状の高さの和が1.6μm以下としたの
である。
【0018】また、上記ディスクバルブにおいて、弁座
または弁体の一方が炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セ
ラミックスからなり、他方の弁座または弁体は酸化アル
ミニウム系のセラミックスで形成されている構成を採用
したのである。
【0019】また、炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セ
ラミックスからなる弁座または弁体の摺接面の面積が、
酸化アルミニウム系のセラミックスからなる弁座または
弁体の摺接面の面積より小さいディスクバルブとしたの
である。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明のディスクバルブは、弁
座または弁体の少なくとも一方が炭化ケイ素−炭素系の
自己潤滑性セラミックスからなり、これらの弁体または
弁座は、硬質で耐摩耗性があり、固体潤滑剤として配合
された炭素によって摺接面の摩擦係数が低く安定したも
のである。
【0021】そして、前記所定のセラミックスからなる
弁体または弁座は、中央部が外周縁より所定の高さだけ
盛り上がった滑らかな中高形状に形成されているので、
弁体と弁座の接触面積が小さく制限されており、この形
状によって材質から得られる潤滑性が補われて、摺動抵
抗が適度に低く軽快な弁体操作性が得られると共に、漏
水せず、しかも両方の特性が長期間の使用状態で低下し
ないものとなる。
【0022】また、炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セ
ラミックスからなる弁座または弁体と、酸化アルミニウ
ム系のセラミックス製の弁体または弁座を組み合わせた
ディスクバルブは、材質の組み合わせに関わる相性が特
によく、摺動面がよく密着すると共にレバーの操作性も
軽快である。
【0023】また、炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セ
ラミックス製の弁座または弁体の摺接面積を、摺接相手
である酸化アルミニウム系のセラミックス製弁座または
弁体より小さくしたものでは、摺接面積の小さな方が適
当に軟質な材料で形成される。このため、摺接面が均一
に摩耗して凹凸が形成されず、摩擦係数が増加し難くな
って、より水漏れし難いものとなる。
【0024】弁座の摺接面の中高形状の中央部が、切欠
または開口のない連続面で形成されているディスクバル
ブは、弁体と弁座が線接触せず、点または小面積の面で
接触するので、弁体は弁座の上で全方向に均一かつ良好
に摺動でき、より操作性の改善されたディスクバルブと
なる。
【0025】この発明に用いる炭化ケイ素−炭素系の自
己潤滑性セラミックスは、炭化ケイ素のマトリックス
に、炭素質の固体潤滑剤が分散保持された周知の潤滑性
セラミックスである。
【0026】すなわち、潤滑性セラミックス中の炭化ケ
イ素(SiC)は、α、βのいずれの結晶型であっても
よく、純度は機械的強度の点で90重量%以上が好まし
く、より好ましくは95重量%以上である。また、セラ
ミックスの原料となる炭化ケイ素の形態は、平均粒径5
μm以下、好ましくは3μm以下の粉体である。平均粒
径が5μmを越えると焼結時に緻密化せず、成形体の強
度が低下するからである。
【0027】この発明に用いる炭化ケイ素−炭素系セラ
ミックスの炭素源は、加熱によって炭素に変換されるも
のであり、好ましいものとしては、H/Cが0.2〜
2.0で、窒素および炭素の含有量がそれぞれ2%以下
で平均分子量(Mw)100〜2000の縮合多環芳香
族化合物もしくは重縮合芳香族化合物、またはこれらの
混合物が挙げられる。そのような化合物または混合物の
具体例としては、コールタール、ピッチ、フェノールレ
ジン、フランレジンなどがあり、特に易黒鉛化性のもの
がより好ましい。
【0028】ここでいう黒鉛(グラファイト)化の度合
いは、特に限定するものではないが、大きい方がより好
ましく、特にX線回折による(002)面間隔が3.3
〜3.5Åの範囲のものが好ましい。
【0029】炭化ケイ素−炭素系セラミックスを製造す
る際には、通常使用される焼結助剤を添加するが、その
ようなものとしては、B、B4 C、BN、TiB2 、W
B、NiB、CoBなどのホウ素化合物の他、アルミ
ナ、イットリアなどが挙げられる。このような焼結助剤
は、配合する際に平均粒径1μm以下の粉体状のものを
用いることが、均一分散による有効な機能性のために好
ましい。
【0030】炭化ケイ素−炭素系セラミックスの原料の
好ましい配合割合は、炭素粉末(純度90重量%)5〜
30重量部と炭化ケイ素粉末95〜70重量部の合計1
00重量部に対して、焼結助剤粉体0.5〜5重量部で
ある。
【0031】この発明に用いる自己潤滑性セラミックス
は、これらの材料を混合し、仮焼し、次いで造粒し成形
したものを焼成することにより得られる。
【0032】焼成工程は、通常、常圧で非酸化雰囲気
下、例えば窒素ガスもしくはアルゴンガスのような不活
性雰囲気下、または真空下で1200〜2300℃で
0.5〜8時間かけて行われる。
【0033】自己潤滑性セラミックスからなる弁座と弁
体の摺接面は、それぞれ中央部が外周縁より0.1〜1
μm盛り上がった滑らかな中高形状に形成し、前記弁座
および弁体の中高形状の高さの和が1.6μm以下とす
る。なぜなら、中高形状の高さが0.1μmより低いと
摺接面の摺動性改善に効果がなく、1μmを越えて高く
すると摺接面の密着面積が過少になって漏水が発生する
からである。
【0034】また、弁体または弁座のそれぞれの中高形
状が上記所定範囲内であっても、弁座および弁体の中高
形状の高さの和が1.6μmを越えると、漏水が発生し
易くなり、また弁体操作力(主としてレバー操作によ
る)が軽くなりすぎて、わずかな外力やレバーなどの自
重よって、操作する者の意図に反して流量が増減または
開・閉栓の状態になって好ましくない。
【0035】
【実施例】
〔実施例1〜6、比較例1〜5〕炭素粉末(純度90重
量%)15重量部と炭化ケイ素粉末85重量部の合計1
00重量部に対して、焼結助剤粉体としてB4 Cを2重
量部添加混合した材料を、乾燥造粒して、弁体用のディ
スク状の成形体(図1および図2(a)に示す形状の弁
体)、および弁座用のディスク状の成形体(図1および
図2(b)に示す形状の弁座)を成形した。そして、こ
のような成形体を窒素ガス中で2100℃、1時間焼成
して、直径29.1mm、厚さ9.6mmのディスク状
の弁体と、直径35.4mm、厚さ4.0mmのディス
ク状の弁座を製造した。
【0036】一方、酸化アルミニウム100重量部に対
して、焼結助剤粉体として、SiO2 およびMgOを
1:0.2(重量比)で混合したものを5重量部添加混
合した材料を、乾燥造粒して、前記した同寸法の弁体お
よび弁座を成形し、大気中で1600℃で2時間焼成し
てアルミナ製の弁体および弁座を前記した同形同寸法で
製造した。
【0037】得られた弁体および弁座の摺接面を、定盤
ラップ機を使用して中央部分が外周縁より滑らかに中高
形状になるように研磨し、中高の高さd1、d2(図3
に示す)を表面粗さ測定器(ランク・テーラーホブソン
社製:タリーサーフ6)で測定し、測定値を表1とし
た。なお、摺接面の表面粗さ(Ra)は、0.01〜
0.05μmの範囲内であった。
【0038】
【表1】
【0039】このようにして得られた弁体および弁座を
表1に示した組み合わせとして、図1および図2に示す
ディスクバルブ(シングルレバー式混合水栓:KVK社
製KM300N)に装着した。
【0040】すなわち、図1および図2に示したディス
クバルブの構造は、前述したとおり、弁箱1の下部に2
つの流入口3、4(図では一方を省略してある)を形成
した底板2を固定し、流入口には環状パッキン3a、4
a(図では一方を省略してある)を取付け、底板2に重
ねて設けた弁座5に前記流入口3、4とそれぞれ連通す
る2つの弁孔6、7(一方を省略)を設け、弁座5の上
面に弁体8を摺動自在に重ね、その上面には摺接用シー
ルリング9およびOリング10を介してレバーホルダ1
1を回転自在に取付けてたものである。
【0041】そして、このディスクバルブは、レバーホ
ルダ11にピン12で支持されたレバー軸13の下端部
を弁体8に連結しており、レバー軸13をレバー14で
もって上下左右に操作して、弁体8を弁座5の上面に摺
接させて2つの弁孔6、7を適当な大きさに開閉調節で
きる。
【0042】上記したディスクバルブの弁体8は、その
下縁を2箇所切り欠いて流路5a、5bを形成し、2つ
の弁孔にそれぞれ湯と水の供給用配管を接続しており、
2つの弁孔6、7を開放した場合には、湯と水が流路5
a、5bからそれぞれ混合室15に流入して、温度調節
された温水が、弁箱1の側面に形成された流出口16か
ら図外の蛇口に供給される。
【0043】このようなディスクバルブを用い、その止
水性および操作性について、機能耐久性試験を以下のよ
うな手順で行ない、これらの結果をまとめて表2または
表3に示した。
【0044】〔機能耐久性試験〕まず、耐久試験前に初
期の止水性と操作性(ハンドルトルク)を測定した。
【0045】この試験における止水性は、レバーを中央
下部(止水状態)にし、ポンプによって水圧を17.5
kgf/cm2 かけて30秒間保持し、30秒後の漏水
による圧力降下量(kgf/cm2 )を測定した。な
お、総合判定では、このときの圧力降下量が0.3kg
f/cm2 以下であれば良好と判定した。
【0046】操作性は、レバーの上下(止水、吐水、流
量調節)、左右(湯温の調節)のトルクを、トルク測定
器(シンボ工業社製:DFG−2K)を用いて測定し
た。このときのトルク測定値(操作力)が400〜80
0gfであれば良好と判定した。トルクが400gfよ
り小さい場合は使用中にハンドルが自重で下がる不具合
があり、トルクが800gfを越えると円滑な操作性が
得られなかった。
【0047】初期試験で使用した弁体および弁座を使用
して、耐久試験機(NTN精密樹脂社製)にレバーを連
結し、第4図に示すように、レバーを右端上部Ru(止
水)から右端下部Rd(冷水)→左端下部Ld(熱湯9
0℃)→左端上部Lu(止水)→左端下部Ld(熱湯9
0℃)→中央下部Cd(温水45℃)→中央上部Cu
(止水)→中央下部Cd(温水45℃)→右端下部Rd
(冷水)→右端上部Ru(止水)を1サイクル(所要時
間約25秒)として行ない、20万サイクル後の止水性
と操作性を確認した。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】〔比較例6〕弁体の材料として、炭化ケイ
素100重量部に対して、焼結助剤粉体として、B4
を2重量部添加混合した材料を、乾燥造粒して、前記し
た弁体と同形状で同寸法の弁体を成形し、窒素ガス中で
2100℃で1時間焼成して炭化ケイ素の弁体を得た。
【0051】得られた弁体は、実施例1〜6と全く同様
にして、ラップ機にて摺接面を表1に示す中高形状と
し、ディスクバルブに装着し、その際に潤滑剤としてシ
リコーングリースを摺接面に含浸させた。
【0052】このディスクバルブを用いて止水性および
操作性についての機能耐久性試験を前記した手順と全く
同様に行ない、その結果を表3中に併記した。
【0053】表2または表3の結果から明らかなよう
に、全ての条件を満足する実施例1〜6は、いずれも初
期試験で止水性、操作性ともに良好な値を示しており、
20万サイクル後の機能耐久試験でも、止水性が圧力降
下量0.3kgf/cm2 以下であり、操作性がトルク
測定値400〜800gfの範囲にある良好なものであ
った。
【0054】これに対して、弁体および弁座の摺接面の
中高形状の高さがいずれも0.1μm未満の比較例1
は、操作性が悪かった。弁座または弁座の中高形状の高
さが所定範囲を越える比較例2または比較例3は、操作
性はよいが止水性が劣っていた。弁座および弁体の中高
形状の高さの和が1.6μmを越える比較例4について
も、操作性はよいが止水性が劣る結果であった。
【0055】また、弁座または弁体のいずれもが炭化ケ
イ素−炭素系の自己潤滑性セラミックスでなくアルミナ
製のものを採用した比較例5は、摺接面の形状および高
さを所定範囲に調整しても耐久性がなく、機能耐久性試
験において5000サイクルでリンキングが発生したの
で試験を中止した。
【0056】また、炭化ケイ素製のセラミックスに液体
潤滑剤を含浸した比較例6は、止水性、操作性共に耐久
性がなかった。
【0057】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、弁座
または弁体の少なくとも一方を炭化ケイ素−炭素系の自
己潤滑性セラミックスから形成し、弁座および弁体の各
摺接面を中央部を所定の寸法だけ盛り上げて滑らかな中
高形状に形成したので、摺動面に密着性が充分で水や液
体が漏れることがなく、しかも弁体を動作するハンドル
レバーの操作性も軽快であって、そのような良好な使用
状態が長期間持続する使用耐久性に優れたディスクバル
ブとなる利点がある。
【0058】また、弁座または弁体の材質として、炭化
ケイ素−炭素系セラミックスと、酸化アルミニウム系の
セラミックスを組み合わせたディスクバルブは、弁体と
弁座が非常に相性がよく、摺動面がよく密着性すると共
にレバーの操作性も、より軽快である。
【0059】また、炭化ケイ素−炭素系のセラミックス
製弁座または弁体の摺接面積を、組み合わせる酸化アル
ミニウム系のセラミックス製の弁座または弁体より小さ
くしたディスクバルブでは、摺接面が均一に摩耗して摩
擦係数が安定し、水漏れがより発生し難くなる利点があ
る。
【0060】また、弁座の摺接面の中高形状の中央部
が、切欠または開口のない連続面で形成されたディスク
バルブは、弁座上で弁体が全方向に良好な摺動特性を発
揮する利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のディスクバルブの縦断面図
【図2】(a)図1の弁体の底面図 (b)図1の弁座の平面図
【図3】実施例の弁体と弁座の摺接面における中高形状
の説明図
【図4】機能試験に用いた混合水栓の外観を示す斜視図
【符号の説明】
1 弁箱 2 底板 3、4 環状パッキン 5 弁座 5a、5b 流路 6、7 弁孔 8 弁体 9 摺接用シールリング d1 中高形状の高さ d2 中高形状の高さ d 中高形状の高さの和
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 博之 岐阜県岐阜市黒野308番地 株式会社ケー ブイケー内 (72)発明者 安達 正範 岐阜県岐阜市黒野308番地 株式会社ケー ブイケー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁孔を有する弁座に弁体を摺接させて前
    記弁孔を開閉するディスクバルブにおいて、 前記弁座または弁体の少なくとも一方が、炭化ケイ素−
    炭素系の自己潤滑性セラミックスからなり、弁座と弁体
    の摺接面をそれぞれ中央部が外周縁より0.1〜1μm
    盛り上がった滑らかな中高形状に形成し、前記弁座およ
    び弁体の中高形状の高さの和が1.6μm以下であるこ
    とを特徴とするディスクバルブ。
  2. 【請求項2】 弁座または弁体の一方が炭化ケイ素−炭
    素系の自己潤滑性セラミックスからなり、他方の弁座ま
    たは弁体は酸化アルミニウム系のセラミックスで形成さ
    れている請求項1記載のディスクバルブ。
  3. 【請求項3】 炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セラミ
    ックスからなる弁座または弁体の摺接面の面積が、酸化
    アルミニウム系のセラミックスからなる弁座または弁体
    の摺接面の面積より小さいことを特徴とする請求項2に
    記載のディスクバルブ。
  4. 【請求項4】 弁座の摺接面の中高形状の中央部が、切
    欠または開口のない連続面で形成されている請求項1〜
    3のいずれか1項に記載のディスクバルブ。
JP19477395A 1995-07-31 1995-07-31 ディスクバルブ Withdrawn JPH0942479A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7779865B2 (en) 2007-04-20 2010-08-24 Kohler Co. Plumbing valve with undulating disk surface
CN120799125A (zh) * 2025-08-29 2025-10-17 武汉锅炉集团阀门有限责任公司 一种球头型支撑座式导向的单片式高性能闸阀

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