JPH0942483A - ディスクバルブ - Google Patents
ディスクバルブInfo
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- JPH0942483A JPH0942483A JP19504895A JP19504895A JPH0942483A JP H0942483 A JPH0942483 A JP H0942483A JP 19504895 A JP19504895 A JP 19504895A JP 19504895 A JP19504895 A JP 19504895A JP H0942483 A JPH0942483 A JP H0942483A
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- Japan
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- valve
- valve body
- valve seat
- ceramics
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セラミックス製の弁体と弁座が摺接する摺動
面に密着性が充分で水や液体漏れがなく、摩擦係数が適
当で弁体の動作が軽快で、しかもその状態を長期間維持
できる耐久性に優れたディスクバルブを得ることであ
る。 【解決手段】 弁孔6、7を有する弁座5に弁体8を摺
接させて弁孔6、7を開閉するディスクバルブにおい
て、弁座5または弁体8の一方が、酸化物系セラミック
スを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並びにこ
れらの酸化物、窒化物および炭化物からなる群から選ば
れる一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性セラミ
ックスからなり、他方の弁座または弁体は、一方の弁座
5または弁体8より小面積の酸化アルミニウム系のセラ
ミックスで形成し、弁座と弁体の摺接面を、それぞれ中
央部が外周縁より0.1〜1μm盛り上がった滑らかな
中高形状に形成し、弁座5および弁体8の中高形状の高
さの和が1.6μm以下であるディスクバルブとする。
面に密着性が充分で水や液体漏れがなく、摩擦係数が適
当で弁体の動作が軽快で、しかもその状態を長期間維持
できる耐久性に優れたディスクバルブを得ることであ
る。 【解決手段】 弁孔6、7を有する弁座5に弁体8を摺
接させて弁孔6、7を開閉するディスクバルブにおい
て、弁座5または弁体8の一方が、酸化物系セラミック
スを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並びにこ
れらの酸化物、窒化物および炭化物からなる群から選ば
れる一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性セラミ
ックスからなり、他方の弁座または弁体は、一方の弁座
5または弁体8より小面積の酸化アルミニウム系のセラ
ミックスで形成し、弁座と弁体の摺接面を、それぞれ中
央部が外周縁より0.1〜1μm盛り上がった滑らかな
中高形状に形成し、弁座5および弁体8の中高形状の高
さの和が1.6μm以下であるディスクバルブとする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、弁座に弁体を摺
接させて流量を調整し開・閉栓する混合水栓などのディ
スクバルブに関する。
接させて流量を調整し開・閉栓する混合水栓などのディ
スクバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、湯と水とを混合する混合水栓用の
ディスクバルブとして、図1および図2に示すものが知
られている。
ディスクバルブとして、図1および図2に示すものが知
られている。
【0003】すなわち、図1および図2に示したディス
クバルブの構造は、弁箱1の下部に2つの流入口3、4
(図では一方を省略してある)を形成した底板2を固定
し、流入口には環状パッキン3a、4a(図では一方を
省略してある)を取付け、底板2に重ねて設けた弁座5
に前記流入口3、4とそれぞれ連通する2つの弁孔6、
7(一方を省略)を設け、弁座5の上面に弁体8を摺動
自在に重ね、その上面には摺接用シールリング9および
Oリング10を介してレバーホルダ11を回転自在に取
付けている。そして、レバーホルダ11にピン12で支
持されたレバー軸13の下端部を弁体8に連結し、レバ
ー軸13をレバー14でもって上下左右に操作して、弁
体8を弁座5の上面に摺接させて2つの弁孔6、7を適
当な大きさに開閉調節する。
クバルブの構造は、弁箱1の下部に2つの流入口3、4
(図では一方を省略してある)を形成した底板2を固定
し、流入口には環状パッキン3a、4a(図では一方を
省略してある)を取付け、底板2に重ねて設けた弁座5
に前記流入口3、4とそれぞれ連通する2つの弁孔6、
7(一方を省略)を設け、弁座5の上面に弁体8を摺動
自在に重ね、その上面には摺接用シールリング9および
Oリング10を介してレバーホルダ11を回転自在に取
付けている。そして、レバーホルダ11にピン12で支
持されたレバー軸13の下端部を弁体8に連結し、レバ
ー軸13をレバー14でもって上下左右に操作して、弁
体8を弁座5の上面に摺接させて2つの弁孔6、7を適
当な大きさに開閉調節する。
【0004】上記したディスクバルブの弁体8は、その
下縁を2箇所切り欠いて流路5a、5bを形成してお
り、2つの弁孔にそれぞれ湯と水を供給して2つの弁孔
6、7を開放した場合には、湯と水が流路5a、5bか
らそれぞれ混合室15に流入して、温度調節された温水
が、弁箱1の側面に形成された流出口16から図外の蛇
口に供給されるのである。
下縁を2箇所切り欠いて流路5a、5bを形成してお
り、2つの弁孔にそれぞれ湯と水を供給して2つの弁孔
6、7を開放した場合には、湯と水が流路5a、5bか
らそれぞれ混合室15に流入して、温度調節された温水
が、弁箱1の側面に形成された流出口16から図外の蛇
口に供給されるのである。
【0005】前記したようなディスクバルブの弁体8と
弁座5の一方をセラミックスで形成し、他方をフッ素樹
脂、超高分子ポリエチレンなどの自己潤滑性を有する樹
脂又は二硫化モリブデン、カーボンなどの潤滑性を高め
るフィラーを充填した樹脂で形成して弁体8の摺動性を
向上させることが特開昭63−36765号公報に開示
されている。
弁座5の一方をセラミックスで形成し、他方をフッ素樹
脂、超高分子ポリエチレンなどの自己潤滑性を有する樹
脂又は二硫化モリブデン、カーボンなどの潤滑性を高め
るフィラーを充填した樹脂で形成して弁体8の摺動性を
向上させることが特開昭63−36765号公報に開示
されている。
【0006】このような従来の自己潤滑性のある合成樹
脂製の弁体は、耐クリープ性に劣り、また繊維状補強材
で補強した場合でも充分に補強効果が得られず、低い水
圧での漏水防止効果しか得られなかった。
脂製の弁体は、耐クリープ性に劣り、また繊維状補強材
で補強した場合でも充分に補強効果が得られず、低い水
圧での漏水防止効果しか得られなかった。
【0007】一方、比較的高い水圧に耐える硬質の弁体
・弁座用の素材として、セラミックスがあり、酸化アル
ミニウム系のセラミックスで形成した弁体または弁座の
摺動面中央部を凸状の中高形状としたものが、特開平4
−351379号に開示されている。
・弁座用の素材として、セラミックスがあり、酸化アル
ミニウム系のセラミックスで形成した弁体または弁座の
摺動面中央部を凸状の中高形状としたものが、特開平4
−351379号に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記した酸化アルミニ
ウム系のセラミックスで形成された弁体または弁座は、
摺接面の摩擦係数が高く、弁体を動作させるレバー操作
が軽快でないので、弁体または弁座摺動面の中央部を凸
状の中高形状として、摺動抵抗を低減したのである。
ウム系のセラミックスで形成された弁体または弁座は、
摺接面の摩擦係数が高く、弁体を動作させるレバー操作
が軽快でないので、弁体または弁座摺動面の中央部を凸
状の中高形状として、摺動抵抗を低減したのである。
【0009】しかし、このような方法で操作性を改善す
るには、摺接面の中央部を外周縁より5μm以上盛り上
げる必要があり、これでは摺動面の密着性が低下して漏
水が起こり易くなる。
るには、摺接面の中央部を外周縁より5μm以上盛り上
げる必要があり、これでは摺動面の密着性が低下して漏
水が起こり易くなる。
【0010】摺接面の摺動性を改善する技術としては、
ビッカース硬度200kg/mm2以上の多孔質体に潤
滑剤を充填した弁体が特開昭63−38772号に開示
されている。
ビッカース硬度200kg/mm2以上の多孔質体に潤
滑剤を充填した弁体が特開昭63−38772号に開示
されている。
【0011】この弁体では、使用時に徐々に潤滑剤が摩
耗または流出し易く、長期間の使用状態で安定した軽快
な操作性と漏水防止性を同時に満足させることができな
いという問題点がある。
耗または流出し易く、長期間の使用状態で安定した軽快
な操作性と漏水防止性を同時に満足させることができな
いという問題点がある。
【0012】潤滑剤として固体潤滑剤を採用したセラミ
ックス製の弁体としては、特開平6−48836号に、
炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セラミックスで摺動用
弁体を形成することが記載されている。
ックス製の弁体としては、特開平6−48836号に、
炭化ケイ素−炭素系の自己潤滑性セラミックスで摺動用
弁体を形成することが記載されている。
【0013】しかし、この弁体は、耐摩耗性に優れ、潤
滑成分が使用時に流出することもないが、ディスクバル
ブに求められるような摺動特性を得るために多量の炭素
成分を多く配合すると、強度が低下し脆くなって耐久性
が低下する問題点がある。
滑成分が使用時に流出することもないが、ディスクバル
ブに求められるような摺動特性を得るために多量の炭素
成分を多く配合すると、強度が低下し脆くなって耐久性
が低下する問題点がある。
【0014】特に、弁体に比べて摺接面積の大きい弁座
をこのような脆い材質から形成すると、弁座は不均一に
摩耗して凹凸が形成され、そのために摩擦係数が増加し
たり、水漏れが発生することになる。
をこのような脆い材質から形成すると、弁座は不均一に
摩耗して凹凸が形成され、そのために摩擦係数が増加し
たり、水漏れが発生することになる。
【0015】このように自己潤滑性セラミックス製の弁
体または弁座といえども、ディスクバルブに所要の機械
的強度と、充分な摺動性とを長期間の使用状態で安定し
て発揮させるものとすることは困難であった。
体または弁座といえども、ディスクバルブに所要の機械
的強度と、充分な摺動性とを長期間の使用状態で安定し
て発揮させるものとすることは困難であった。
【0016】そこで、この発明の課題は、上記した問題
点を解決して、セラミックス製の弁体と弁座が摺接する
摺動面に密着性が充分であって水や液体が漏れることな
く、また、弁体と弁座の摩擦係数が適当であって弁体の
動作が軽快であり、しかも、そのような使用状態を長期
間維持できるような耐久性に優れたディスクバルブを提
供することである。
点を解決して、セラミックス製の弁体と弁座が摺接する
摺動面に密着性が充分であって水や液体が漏れることな
く、また、弁体と弁座の摩擦係数が適当であって弁体の
動作が軽快であり、しかも、そのような使用状態を長期
間維持できるような耐久性に優れたディスクバルブを提
供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、弁孔を有する弁座に弁体を摺
接させて前記弁孔を開閉するディスクバルブにおいて、
前記弁座または弁体の少なくとも一方を、酸化物系セラ
ミックスを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並
びにこれらの酸化物、窒化物および炭化物からなる群か
ら選ばれる一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性
セラミックスで形成したのである。
め、この発明においては、弁孔を有する弁座に弁体を摺
接させて前記弁孔を開閉するディスクバルブにおいて、
前記弁座または弁体の少なくとも一方を、酸化物系セラ
ミックスを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並
びにこれらの酸化物、窒化物および炭化物からなる群か
ら選ばれる一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性
セラミックスで形成したのである。
【0018】また、前記弁座または弁体の一方を、酸化
物系セラミックスを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコ
バルト並びにこれらの酸化物、窒化物および炭化物から
なる群から選ばれる一種以上の摩擦低減剤を含有する自
己潤滑性セラミックスで形成し、他方の弁座または弁体
は酸化アルミニウム系のセラミックスで形成したのであ
る。
物系セラミックスを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコ
バルト並びにこれらの酸化物、窒化物および炭化物から
なる群から選ばれる一種以上の摩擦低減剤を含有する自
己潤滑性セラミックスで形成し、他方の弁座または弁体
は酸化アルミニウム系のセラミックスで形成したのであ
る。
【0019】または、前記自己潤滑性セラミックスから
なる弁座または弁体の摺接面の面積を、酸化アルミニウ
ム系のセラミックスからなる弁座または弁体の摺接面の
面積より小さく形成したのである。
なる弁座または弁体の摺接面の面積を、酸化アルミニウ
ム系のセラミックスからなる弁座または弁体の摺接面の
面積より小さく形成したのである。
【0020】または、弁座と弁体の摺接面をそれぞれ中
央部が外周縁より0.1〜1μm盛り上がった滑らかな
中高形状に形成し、前記弁座および弁体の中高形状の高
さの和を1.6μm以下に形成したのである。
央部が外周縁より0.1〜1μm盛り上がった滑らかな
中高形状に形成し、前記弁座および弁体の中高形状の高
さの和を1.6μm以下に形成したのである。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明のディスクバルブは、弁
座または弁体の少なくとも一方が、酸化物系セラミック
スを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並びにこ
れらの酸化物、窒化物および炭化物からなる群から選ば
れる一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性セラミ
ックスからなり、これらの弁体または弁座は、硬質で耐
摩耗性があり、摩擦低減剤として配合された鉄、ニッケ
ルもしくはコバルトまたはこれらの酸化物、窒化物もし
くは炭化物によって、摩擦係数が低く安定したものであ
る。
座または弁体の少なくとも一方が、酸化物系セラミック
スを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並びにこ
れらの酸化物、窒化物および炭化物からなる群から選ば
れる一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性セラミ
ックスからなり、これらの弁体または弁座は、硬質で耐
摩耗性があり、摩擦低減剤として配合された鉄、ニッケ
ルもしくはコバルトまたはこれらの酸化物、窒化物もし
くは炭化物によって、摩擦係数が低く安定したものであ
る。
【0022】上記酸化物系セラミックスとして、酸化ア
ルミニウム(Al2 O3 )を主成分とし、摩擦低減剤と
して酸化鉄(Fe2 O3 )を添加した酸化アルミニウム
(アルミナ)系セラミックスを採用した弁体または弁座
では、焼結過程でアルミナ粒子(Al2 O3 )に酸化鉄
中のFeが固溶して緻密化している。そして、弁体また
は弁座が水に接する摺動状態では、アルミナとFeの固
溶体が水とトライボケミカル的な腐食作用を生じやすく
なり、摺接面にはアルミナ母材より柔らかい水酸化物等
ができ易くなって摩擦係数を下げると考えられる。さら
に、水に親和性を増したセラミックス体が、水を液体潤
滑剤として摺動することによっても摩擦係数を低く安定
させていると考えられる。
ルミニウム(Al2 O3 )を主成分とし、摩擦低減剤と
して酸化鉄(Fe2 O3 )を添加した酸化アルミニウム
(アルミナ)系セラミックスを採用した弁体または弁座
では、焼結過程でアルミナ粒子(Al2 O3 )に酸化鉄
中のFeが固溶して緻密化している。そして、弁体また
は弁座が水に接する摺動状態では、アルミナとFeの固
溶体が水とトライボケミカル的な腐食作用を生じやすく
なり、摺接面にはアルミナ母材より柔らかい水酸化物等
ができ易くなって摩擦係数を下げると考えられる。さら
に、水に親和性を増したセラミックス体が、水を液体潤
滑剤として摺動することによっても摩擦係数を低く安定
させていると考えられる。
【0023】したがって、このような水潤滑による摩擦
低減は、上記例示の酸化アルミニウムと酸化鉄の場合だ
けでなく、一般的なセラミックス材料からなるセラミッ
クス体中に、鉄、ニッケル、コバルトまたはこれらの酸
化物、窒化物もしくは炭化物からなる微小金属粒子が分
散しているセラミックスについても同様に起こる現象あ
る。
低減は、上記例示の酸化アルミニウムと酸化鉄の場合だ
けでなく、一般的なセラミックス材料からなるセラミッ
クス体中に、鉄、ニッケル、コバルトまたはこれらの酸
化物、窒化物もしくは炭化物からなる微小金属粒子が分
散しているセラミックスについても同様に起こる現象あ
る。
【0024】また、前記所定のセラミックスからなる弁
体または弁座は、中央部が外周縁より所定の高さだけ盛
り上がった滑らかな中高形状に形成されているので、弁
体と弁座の接触面積が小さく制限されており、この形状
によって材質から得られる潤滑性が補われて、摺動抵抗
が適度に低く軽快な弁体操作性が得られると共に、漏水
せず、しかも両方の特性が長期間の使用状態で低下しな
い。
体または弁座は、中央部が外周縁より所定の高さだけ盛
り上がった滑らかな中高形状に形成されているので、弁
体と弁座の接触面積が小さく制限されており、この形状
によって材質から得られる潤滑性が補われて、摺動抵抗
が適度に低く軽快な弁体操作性が得られると共に、漏水
せず、しかも両方の特性が長期間の使用状態で低下しな
い。
【0025】また、前記所定の成分からなる自己潤滑性
セラミックス製の弁座または弁体と、酸化アルミニウム
系のセラミックス製の弁体または弁座を組み合わせたデ
ィスクバルブは、摺動面がよく密着すると共にレバーの
操作性も軽快である。
セラミックス製の弁座または弁体と、酸化アルミニウム
系のセラミックス製の弁体または弁座を組み合わせたデ
ィスクバルブは、摺動面がよく密着すると共にレバーの
操作性も軽快である。
【0026】また、前記所定の成分からなる自己潤滑性
セラミックス製の弁座または弁体の摺接面積を、摺接相
手である酸化アルミニウム系のセラミックス製弁座また
は弁体より小さくしたものでは、摺接面積の小さな方が
適当に軟質な材料で形成されることになる。このため、
摺接面が均一に摩耗して凹凸が形成されず、摩擦係数が
増加し難くなって、より水漏れし難いものとなる。
セラミックス製の弁座または弁体の摺接面積を、摺接相
手である酸化アルミニウム系のセラミックス製弁座また
は弁体より小さくしたものでは、摺接面積の小さな方が
適当に軟質な材料で形成されることになる。このため、
摺接面が均一に摩耗して凹凸が形成されず、摩擦係数が
増加し難くなって、より水漏れし難いものとなる。
【0027】弁座の摺接面の中高形状の中央部が、切欠
または開口のない連続面で形成されているディスクバル
ブは、弁体と弁座が線接触せず、点または小面積の面で
接触するので、弁体は弁座の上で全方向に均一かつ良好
に摺動でき、より操作性の改善されたディスクバルブと
なる。
または開口のない連続面で形成されているディスクバル
ブは、弁体と弁座が線接触せず、点または小面積の面で
接触するので、弁体は弁座の上で全方向に均一かつ良好
に摺動でき、より操作性の改善されたディスクバルブと
なる。
【0028】この発明における自己潤滑性セラミックス
は、酸化アルミニウムなどの酸化物系セラミックスのマ
トリックスに、鉄、ニッケル、コバルトまたはこれらの
酸化物、窒化物もしくは炭化物からなる微小金属粒子が
分散しているセラミックスである。
は、酸化アルミニウムなどの酸化物系セラミックスのマ
トリックスに、鉄、ニッケル、コバルトまたはこれらの
酸化物、窒化物もしくは炭化物からなる微小金属粒子が
分散しているセラミックスである。
【0029】ここで、前記酸化物系セラミックスとして
は、アルミナ(Al2 O3 )、ムライト(3Al2 O3
・2SiO2 〜2Al2 O3 ・SiO2 、FeIII 、T
iが存在することもある)、ジルコニア(ZrO2 )な
ど、セラミックス合成原料のうち酸化物と一般に呼ばれ
るものであり、その純度、形状、粒径などについては特
に限定されたものではない。
は、アルミナ(Al2 O3 )、ムライト(3Al2 O3
・2SiO2 〜2Al2 O3 ・SiO2 、FeIII 、T
iが存在することもある)、ジルコニア(ZrO2 )な
ど、セラミックス合成原料のうち酸化物と一般に呼ばれ
るものであり、その純度、形状、粒径などについては特
に限定されたものではない。
【0030】しかし、このような酸化物系セラミックス
原料は、焼結体を緻密化するために粒度分布の大きいほ
うが好ましく、さらに平均粒径の小さい粉体原料であれ
ば耐熱衝撃性が向上するので、粒径3μm以下の原料を
用いることが好ましい。
原料は、焼結体を緻密化するために粒度分布の大きいほ
うが好ましく、さらに平均粒径の小さい粉体原料であれ
ば耐熱衝撃性が向上するので、粒径3μm以下の原料を
用いることが好ましい。
【0031】この発明に用いる摩擦低減剤は、鉄、ニッ
ケル、コバルトまたはこれらの酸化物、窒化物もしくは
炭化物からなる微小金属粒子であり、その形状、粒径な
どについては特に限定されたものではない。
ケル、コバルトまたはこれらの酸化物、窒化物もしくは
炭化物からなる微小金属粒子であり、その形状、粒径な
どについては特に限定されたものではない。
【0032】このような摩擦低減剤は、主成分となる酸
化物系セラミックスに対して、1〜30重量%添加する
ことが好ましい。なぜなら、1重量%未満では、焼結体
の摩擦低減効果が不充分であり、30重量%を越えて添
加すると、焼結体の強度が低下するからである。
化物系セラミックスに対して、1〜30重量%添加する
ことが好ましい。なぜなら、1重量%未満では、焼結体
の摩擦低減効果が不充分であり、30重量%を越えて添
加すると、焼結体の強度が低下するからである。
【0033】前記した酸化物系セラミックス材料と、上
記した摩擦低減剤を混合してセラミツクス体(焼結体)
を製造するには、混合粉を所要の弁体または弁座形状に
圧縮成形し、この圧粉体を高温状態に保持して焼結し、
放冷後に摺動面の研削仕上げを行なう。
記した摩擦低減剤を混合してセラミツクス体(焼結体)
を製造するには、混合粉を所要の弁体または弁座形状に
圧縮成形し、この圧粉体を高温状態に保持して焼結し、
放冷後に摺動面の研削仕上げを行なう。
【0034】前記混合粉には、焼結助剤を自己潤滑性セ
ラミックス100重量部に対して、0.5〜5重量部添
加して焼結体の高密度化を図ってもよい。アルミナ質セ
ラミックス体に適当な焼結助剤としては、シリカ(Si
O2 )、酸化ナトリウム、カルシア(CaO)、マグネ
シア(MgO)などが挙げられる。また、ジルコニア質
セラミックス体に適当な焼結助剤としては、イットリア
(Y2 O3 )、マグネシア(MgO)などが挙げられ
る。
ラミックス100重量部に対して、0.5〜5重量部添
加して焼結体の高密度化を図ってもよい。アルミナ質セ
ラミックス体に適当な焼結助剤としては、シリカ(Si
O2 )、酸化ナトリウム、カルシア(CaO)、マグネ
シア(MgO)などが挙げられる。また、ジルコニア質
セラミックス体に適当な焼結助剤としては、イットリア
(Y2 O3 )、マグネシア(MgO)などが挙げられ
る。
【0035】自己潤滑性セラミックスからなる弁座と弁
体の摺接面は、それぞれ中央部が外周縁より0.1〜1
μm盛り上がった滑らかな中高形状に形成し、前記弁座
および弁体の中高形状の高さの和が1.6μm以下とす
る。なぜなら、中高形状の高さが0.1μmより低い場
合は表面粗さ(Ra0.01〜0.05μm程度)の影
響もあって摩擦低減効果のある中高形状に形成し難く、
1μmを越えて高くすると摺接面の密着面積が過少にな
って漏水が発生するからである。
体の摺接面は、それぞれ中央部が外周縁より0.1〜1
μm盛り上がった滑らかな中高形状に形成し、前記弁座
および弁体の中高形状の高さの和が1.6μm以下とす
る。なぜなら、中高形状の高さが0.1μmより低い場
合は表面粗さ(Ra0.01〜0.05μm程度)の影
響もあって摩擦低減効果のある中高形状に形成し難く、
1μmを越えて高くすると摺接面の密着面積が過少にな
って漏水が発生するからである。
【0036】また、弁体または弁座のそれぞれの中高形
状が上記所定範囲内であっても、弁座および弁体の中高
形状の高さの和が1.6μmを越えると、漏水が発生し
易くなり、また弁体操作力(主としてレバー操作によ
る)が軽くなりすぎて、わずかな外力やレバーなどの自
重よって、操作する者の意図に反して流量が増減または
開・閉栓の状態になって好ましくない。
状が上記所定範囲内であっても、弁座および弁体の中高
形状の高さの和が1.6μmを越えると、漏水が発生し
易くなり、また弁体操作力(主としてレバー操作によ
る)が軽くなりすぎて、わずかな外力やレバーなどの自
重よって、操作する者の意図に反して流量が増減または
開・閉栓の状態になって好ましくない。
【0037】次に、この発明の実施の形態を、図示例と
共に説明する。すなわち、図1および図2に示したディ
スクバルブの構造は、弁箱1の下部に2つの流入口3、
4(図では一方を省略してある)を形成した底板2を固
定し、流入口には環状パッキン3a、4a(図では一方
を省略してある)を取付け、底板2に重ねて設けた弁座
5に前記流入口3、4とそれぞれ連通する2つの弁孔
6、7(一方を省略)を設け、弁座5の上面に弁体8を
摺動自在に重ね、その上面には摺接用シールリング9お
よびOリング10を介してレバーホルダ11を回転自在
に取付けたものである。
共に説明する。すなわち、図1および図2に示したディ
スクバルブの構造は、弁箱1の下部に2つの流入口3、
4(図では一方を省略してある)を形成した底板2を固
定し、流入口には環状パッキン3a、4a(図では一方
を省略してある)を取付け、底板2に重ねて設けた弁座
5に前記流入口3、4とそれぞれ連通する2つの弁孔
6、7(一方を省略)を設け、弁座5の上面に弁体8を
摺動自在に重ね、その上面には摺接用シールリング9お
よびOリング10を介してレバーホルダ11を回転自在
に取付けたものである。
【0038】そして、このディスクバルブは、レバーホ
ルダ11にピン12で支持されたレバー軸13の下端部
を弁体8に連結しており、レバー軸13をレバー14で
もって上下左右に操作して、弁体8を弁座5の上面に摺
接させて2つの弁孔6、7を適当な大きさに開閉調節で
きる。
ルダ11にピン12で支持されたレバー軸13の下端部
を弁体8に連結しており、レバー軸13をレバー14で
もって上下左右に操作して、弁体8を弁座5の上面に摺
接させて2つの弁孔6、7を適当な大きさに開閉調節で
きる。
【0039】上記したディスクバルブの弁体8は、その
下縁を2箇所切り欠いて流路5a、5bを形成し、2つ
の弁孔にそれぞれ湯と水の供給用配管を接続しており、
2つの弁孔6、7を開放した場合には、湯と水が流路5
a、5bからそれぞれ混合室15に流入して、温度調節
された温水が、弁箱1の側面に形成された流出口16か
ら図外の蛇口に供給される。
下縁を2箇所切り欠いて流路5a、5bを形成し、2つ
の弁孔にそれぞれ湯と水の供給用配管を接続しており、
2つの弁孔6、7を開放した場合には、湯と水が流路5
a、5bからそれぞれ混合室15に流入して、温度調節
された温水が、弁箱1の側面に形成された流出口16か
ら図外の蛇口に供給される。
【0040】
〔実施例1、2、11、比較例1、5、6〕アルミナ粉
末90重量部と金属鉄粉10重量部の合計100重量部
に対して、焼結助剤として、シリカ4重量部、マグネシ
ア1重量部およびカルシア1重量部を添加混合した材料
を乾燥造粒して、弁体用のディスク状の成形体(図1お
よび図2(a)に示す形状の弁体)、または弁座用のデ
ィスク状の成形体(図1および図2(b)に示す形状の
弁座)を圧縮成形した。そして、このような成形体を大
気炉中で1600℃、2時間焼成して、直径29.1m
m、厚さ9.6mmのディスク状の弁体と、直径35.
4mm、厚さ4.0mmのディスク状の弁座を製造し
た。
末90重量部と金属鉄粉10重量部の合計100重量部
に対して、焼結助剤として、シリカ4重量部、マグネシ
ア1重量部およびカルシア1重量部を添加混合した材料
を乾燥造粒して、弁体用のディスク状の成形体(図1お
よび図2(a)に示す形状の弁体)、または弁座用のデ
ィスク状の成形体(図1および図2(b)に示す形状の
弁座)を圧縮成形した。そして、このような成形体を大
気炉中で1600℃、2時間焼成して、直径29.1m
m、厚さ9.6mmのディスク状の弁体と、直径35.
4mm、厚さ4.0mmのディスク状の弁座を製造し
た。
【0041】〔実施例3〜6、12、13、比較例2、
7、8〕アルミナ粉末90重量部と酸化鉄粉10重量部
の合計100重量部に対して、焼結助剤として、シリカ
4重量部、マグネシア1重量部およびカルシア1重量部
を添加混合した材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の
弁体および弁座を圧縮成形した。そして、このような成
形体を大気炉中で1600℃、2時間焼成して、弁体お
よび弁座を前記した同形同寸法で製造した。
7、8〕アルミナ粉末90重量部と酸化鉄粉10重量部
の合計100重量部に対して、焼結助剤として、シリカ
4重量部、マグネシア1重量部およびカルシア1重量部
を添加混合した材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の
弁体および弁座を圧縮成形した。そして、このような成
形体を大気炉中で1600℃、2時間焼成して、弁体お
よび弁座を前記した同形同寸法で製造した。
【0042】〔実施例7〜9、14、15、比較例3、
9〕アルミナ粉末95重量部と酸化鉄粉5重量部の合計
100重量部に対して、焼結助剤として、シリカ4重量
部、マグネシア1重量部およびカルシア1重量部を添加
混合した材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の弁体お
よび弁座を圧縮成形した。そして、このような成形体を
大気炉中で1600℃、2時間焼成して、弁体および弁
座を前記した同形同寸法で製造した。
9〕アルミナ粉末95重量部と酸化鉄粉5重量部の合計
100重量部に対して、焼結助剤として、シリカ4重量
部、マグネシア1重量部およびカルシア1重量部を添加
混合した材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の弁体お
よび弁座を圧縮成形した。そして、このような成形体を
大気炉中で1600℃、2時間焼成して、弁体および弁
座を前記した同形同寸法で製造した。
【0043】〔実施例10、16、比較例4〕アルミナ
粉末80重量部と金属ニッケル粉20重量部の合計10
0重量部に対し焼結助剤として、シリカ4重量部、マグ
ネシア1重量部およびカルシア1重量部を添加混合した
材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の弁体および弁座
を圧縮成形した。そして、このような成形体を窒素ガス
中で1600℃、2時間焼成して、弁体および弁座を前
記した同形同寸法で製造した。
粉末80重量部と金属ニッケル粉20重量部の合計10
0重量部に対し焼結助剤として、シリカ4重量部、マグ
ネシア1重量部およびカルシア1重量部を添加混合した
材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の弁体および弁座
を圧縮成形した。そして、このような成形体を窒素ガス
中で1600℃、2時間焼成して、弁体および弁座を前
記した同形同寸法で製造した。
【0044】〔比較例10〕炭化ケイ素100重量部に
対して、焼結助剤として、B4 Cを2重量部添加混合し
た材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の弁体および弁
座を圧縮成形した。そして、このような成形体を窒素ガ
ス中で2100℃、1時間焼成して、ポーラスな炭化ケ
イ素製の弁体を前記した同形同寸法で製造した。そし
て、後述するように、弁体および弁座の摺接面を定盤ラ
ップ機にてラップ加工し、摺接面を表2に示す中高形状
の高さとした後、シリコーンオイルを含浸した。
対して、焼結助剤として、B4 Cを2重量部添加混合し
た材料を乾燥造粒して、前記した同寸法の弁体および弁
座を圧縮成形した。そして、このような成形体を窒素ガ
ス中で2100℃、1時間焼成して、ポーラスな炭化ケ
イ素製の弁体を前記した同形同寸法で製造した。そし
て、後述するように、弁体および弁座の摺接面を定盤ラ
ップ機にてラップ加工し、摺接面を表2に示す中高形状
の高さとした後、シリコーンオイルを含浸した。
【0045】また、以上述べた全ての実施例または比較
例に用いる一方の弁体または弁座に組み合わせて用いる
他方の弁体または弁座用として、または比較例5、比較
例6に用いる弁体および弁座用として、アルミナ製の弁
体および弁座を製造した。すなわち、酸化アルミニウム
100重量部に対して、焼結助剤として、シリカ4重量
部とマグネシア1重量部を添加混合した材料を乾燥造粒
して、前記した同寸法の弁体および弁座を成形し、大気
炉中で1600℃で2時間焼成してアルミナ製の弁体お
よび弁座を前記した同形同寸法で製造した。
例に用いる一方の弁体または弁座に組み合わせて用いる
他方の弁体または弁座用として、または比較例5、比較
例6に用いる弁体および弁座用として、アルミナ製の弁
体および弁座を製造した。すなわち、酸化アルミニウム
100重量部に対して、焼結助剤として、シリカ4重量
部とマグネシア1重量部を添加混合した材料を乾燥造粒
して、前記した同寸法の弁体および弁座を成形し、大気
炉中で1600℃で2時間焼成してアルミナ製の弁体お
よび弁座を前記した同形同寸法で製造した。
【0046】このようにして得られた弁体および弁座の
摺接面を、定盤ラップ機を使用して中央部分が外周縁よ
り滑らかに中高形状になるように研磨し、中高の高さd
1、d2(図3に示す)を表面粗さ測定器(ランク・テ
ーラーホブソン社製:タリーサーフ6)で測定し、測定
値を表1とした。なお、摺接面の表面粗さ(Ra)は、
0.01〜0.05μmの範囲内であった。
摺接面を、定盤ラップ機を使用して中央部分が外周縁よ
り滑らかに中高形状になるように研磨し、中高の高さd
1、d2(図3に示す)を表面粗さ測定器(ランク・テ
ーラーホブソン社製:タリーサーフ6)で測定し、測定
値を表1とした。なお、摺接面の表面粗さ(Ra)は、
0.01〜0.05μmの範囲内であった。
【0047】このようにして得られた弁体および弁座を
表1および表2に示した組み合わせとして、図1および
図2に示すディスクバルブ(シングルレバー式混合水
栓:KVK社製KM300N)に装着した。
表1および表2に示した組み合わせとして、図1および
図2に示すディスクバルブ(シングルレバー式混合水
栓:KVK社製KM300N)に装着した。
【0048】
【表1】
【0049】
【表2】
【0050】このようなディスクバルブを用い、その止
水性および操作性について、機能耐久性試験を以下のよ
うな手順で行ない、得られた結果をまとめて、表3また
は表4に示した。
水性および操作性について、機能耐久性試験を以下のよ
うな手順で行ない、得られた結果をまとめて、表3また
は表4に示した。
【0051】〔機能耐久性試験〕まず、耐久試験前に初
期の止水性と操作性(ハンドルトルク)を測定した。
期の止水性と操作性(ハンドルトルク)を測定した。
【0052】この試験における止水性は、レバーを中央
下部(止水状態)にし、ポンプによって水圧を17.5
kgf/cm2 かけて30秒間保持し、30秒後の漏水
による圧力降下量(kgf/cm2 )を測定した。な
お、総合判定では、このときの圧力降下量が0.3kg
f/cm2 以下であれば良好と判定した。
下部(止水状態)にし、ポンプによって水圧を17.5
kgf/cm2 かけて30秒間保持し、30秒後の漏水
による圧力降下量(kgf/cm2 )を測定した。な
お、総合判定では、このときの圧力降下量が0.3kg
f/cm2 以下であれば良好と判定した。
【0053】操作性は、レバーの上下(止水、吐水、流
量調節)、左右(湯温の調節)のトルクを、トルク測定
器(シンボ工業社製:DFG−2K)を用いて測定し
た。このときのトルク測定値(操作力)が400〜80
0gfであれば良好と判定した。トルクが400gfよ
り小さい場合は使用中にハンドルが自重で下がる不具合
があり、トルクが800gfを越えると円滑な操作性が
得られなかった。
量調節)、左右(湯温の調節)のトルクを、トルク測定
器(シンボ工業社製:DFG−2K)を用いて測定し
た。このときのトルク測定値(操作力)が400〜80
0gfであれば良好と判定した。トルクが400gfよ
り小さい場合は使用中にハンドルが自重で下がる不具合
があり、トルクが800gfを越えると円滑な操作性が
得られなかった。
【0054】初期試験で使用した弁体および弁座を使用
して、耐久試験機(NTN精密樹脂社製)にレバーを連
結し、第4図に示すように、レバーを右端上部Ru(止
水)から右端下部Rd(冷水)→左端下部Ld(熱湯9
0℃)→左端上部Lu(止水)→左端下部Ld(熱湯9
0℃)→中央下部Cd(温水45℃)→中央上部Cu
(止水)→中央下部Cd(温水45℃)→右端下部Rd
(冷水)→右端上部Ru(止水)を1サイクル(所要時
間約25秒)として行ない、20万サイクル後の止水性
と操作性を確認した。
して、耐久試験機(NTN精密樹脂社製)にレバーを連
結し、第4図に示すように、レバーを右端上部Ru(止
水)から右端下部Rd(冷水)→左端下部Ld(熱湯9
0℃)→左端上部Lu(止水)→左端下部Ld(熱湯9
0℃)→中央下部Cd(温水45℃)→中央上部Cu
(止水)→中央下部Cd(温水45℃)→右端下部Rd
(冷水)→右端上部Ru(止水)を1サイクル(所要時
間約25秒)として行ない、20万サイクル後の止水性
と操作性を確認した。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】表3または表4の結果から明らかなよう
に、全ての条件を満足する実施例1〜16は、いずれも
初期試験で止水性、操作性ともに良好な値を示してお
り、20万サイクル後の機能耐久試験でも、止水性が圧
力降下量0.3kgf/cm2 以下であり、操作性がト
ルク測定値400〜800gfの範囲にある良好なもの
であった。
に、全ての条件を満足する実施例1〜16は、いずれも
初期試験で止水性、操作性ともに良好な値を示してお
り、20万サイクル後の機能耐久試験でも、止水性が圧
力降下量0.3kgf/cm2 以下であり、操作性がト
ルク測定値400〜800gfの範囲にある良好なもの
であった。
【0058】これに対して、弁体および弁座の摺接面の
中高形状の高さが所定範囲を越える比較例2、3、4お
よび8は、操作性はよいが止水性が劣っていた。弁座お
よび弁体の中高形状の高さの和が1.6μmを越える比
較例1、2、4、7、9についても、操作性はよいが止
水性が劣る結果であった。
中高形状の高さが所定範囲を越える比較例2、3、4お
よび8は、操作性はよいが止水性が劣っていた。弁座お
よび弁体の中高形状の高さの和が1.6μmを越える比
較例1、2、4、7、9についても、操作性はよいが止
水性が劣る結果であった。
【0059】また、弁座または弁体のいずれもが自己潤
滑性セラミックスでなくアルミナ製のものを採用した比
較例5、6は、摺接面の形状および高さを所定範囲に調
整しても耐久性がなく、機能耐久性試験において500
0サイクルでリンキングが発生したので試験を中止し
た。
滑性セラミックスでなくアルミナ製のものを採用した比
較例5、6は、摺接面の形状および高さを所定範囲に調
整しても耐久性がなく、機能耐久性試験において500
0サイクルでリンキングが発生したので試験を中止し
た。
【0060】また、炭化ケイ素製のセラミックスにシリ
コーンオイルを含浸した比較例10は、止水性、操作性
共に耐久性がないものであった。
コーンオイルを含浸した比較例10は、止水性、操作性
共に耐久性がないものであった。
【0061】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、弁座
または弁体の少なくとも一方を所定の成分からなる自己
潤滑性セラミックスから形成し、弁座および弁体の各摺
接面を中央部を所定の寸法だけ盛り上げて滑らかな中高
形状に形成したので、摺動面に密着性が充分で水や液体
が漏れることがなく、しかも弁体を動作するハンドルレ
バーの操作性も軽快であって、そのような良好な使用状
態が長期間持続する使用耐久性に優れたディスクバルブ
となる利点がある。
または弁体の少なくとも一方を所定の成分からなる自己
潤滑性セラミックスから形成し、弁座および弁体の各摺
接面を中央部を所定の寸法だけ盛り上げて滑らかな中高
形状に形成したので、摺動面に密着性が充分で水や液体
が漏れることがなく、しかも弁体を動作するハンドルレ
バーの操作性も軽快であって、そのような良好な使用状
態が長期間持続する使用耐久性に優れたディスクバルブ
となる利点がある。
【0062】また、弁座または弁体の材質として、所定
の自己潤滑性セラミックスと酸化アルミニウム系のセラ
ミックスを組み合わせたディスクバルブは、弁体と弁座
が非常に相性がよく、摺動面がよく密着すると共にレバ
ーの操作性も軽快である。
の自己潤滑性セラミックスと酸化アルミニウム系のセラ
ミックスを組み合わせたディスクバルブは、弁体と弁座
が非常に相性がよく、摺動面がよく密着すると共にレバ
ーの操作性も軽快である。
【0063】また、自己潤滑性セラミックス製弁座また
は弁体の摺接面積を、組み合わせる酸化アルミニウム系
のセラミックス製の弁座または弁体より小さくしたディ
スクバルブでは、摺接面が均一に摩耗して摩擦係数が安
定し、水漏れがより発生し難くなる利点がある。
は弁体の摺接面積を、組み合わせる酸化アルミニウム系
のセラミックス製の弁座または弁体より小さくしたディ
スクバルブでは、摺接面が均一に摩耗して摩擦係数が安
定し、水漏れがより発生し難くなる利点がある。
【0064】また、弁座の摺接面の中高形状の中央部
が、切欠または開口のない連続面で形成されたディスク
バルブは、弁座上で弁体が全方向に良好な摺動特性を発
揮する利点もある。
が、切欠または開口のない連続面で形成されたディスク
バルブは、弁座上で弁体が全方向に良好な摺動特性を発
揮する利点もある。
【図1】実施例のディスクバルブの縦断面図
【図2】(a)図1の弁体の底面図 (b)図1の弁座の平面図
【図3】実施例の弁体と弁座の摺接面における中高形状
の説明図
の説明図
【図4】機能試験に用いた混合水栓の外観を示す斜視図
1 弁箱 2 底板 3、4 環状パッキン 5 弁座 5a、5b 流路 6、7 弁孔 8 弁体 9 摺接用シールリング d1 中高形状の高さ d2 中高形状の高さ d 中高形状の高さの和
フロントページの続き (72)発明者 井上 博之 岐阜県岐阜市黒野308番地 株式会社ケー ブイケー内 (72)発明者 石原 誠 岐阜県岐阜市黒野308番地 株式会社ケー ブイケー内
Claims (6)
- 【請求項1】 弁孔を有する弁座に弁体を摺接させて前
記弁孔を開閉するディスクバルブにおいて、 前記弁座または弁体の少なくとも一方が、酸化物系セラ
ミックスを主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並
びにこれらの酸化物、窒化物および炭化物からなる群か
ら選ばれる一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性
セラミックスからなることを特徴とするディスクバル
ブ。 - 【請求項2】 弁孔を有する弁座に弁体を摺接させて前
記弁孔を開閉するディスクバルブにおいて、 前記弁座または弁体の一方が、酸化物系セラミックスを
主成分とし、鉄、ニッケルおよびコバルト並びにこれら
の酸化物、窒化物および炭化物からなる群から選ばれる
一種以上の摩擦低減剤を含有する自己潤滑性セラミック
スからなり、他方の弁座または弁体は酸化アルミニウム
系のセラミックスで形成されているディスクバルブ。 - 【請求項3】 自己潤滑性セラミックスからなる弁座ま
たは弁体の摺接面の面積が、酸化アルミニウム系のセラ
ミックスからなる弁座または弁体の摺接面の面積より小
さいことを特徴とする請求項2に記載のディスクバル
ブ。 - 【請求項4】 酸化物系セラミックスが酸化アルミニウ
ム系セラミックスである請求項1〜3のいずれか1項に
記載のディスクバルブ。 - 【請求項5】 弁座と弁体の摺接面をそれぞれ中央部が
外周縁より0.1〜1μm盛り上がった滑らかな中高形
状に形成し、前記弁座および弁体の中高形状の高さの和
が1.6μm以下である請求項1〜4のいずれか1項に
記載のディスクバルブ。 - 【請求項6】 弁座の摺接面の中高形状の中央部が、切
欠または開口のない連続面で形成されている請求項1〜
5のいずれか1項に記載のディスクバルブ。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19504895A JPH0942483A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | ディスクバルブ |
| DE1996119719 DE19619719A1 (de) | 1995-05-16 | 1996-05-15 | Gesintertes Keramikmaterial und Scheibenventilanordnung |
| CN 96108413 CN1141899A (zh) | 1995-05-16 | 1996-05-15 | 烧结陶瓷材料和盘形阀组合件 |
| US08/647,762 US5823510A (en) | 1995-05-16 | 1996-05-15 | Sintered ceramics material and disk valve assembly |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19504895A JPH0942483A (ja) | 1995-07-31 | 1995-07-31 | ディスクバルブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0942483A true JPH0942483A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16334685
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19504895A Withdrawn JPH0942483A (ja) | 1995-05-16 | 1995-07-31 | ディスクバルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0942483A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7779865B2 (en) | 2007-04-20 | 2010-08-24 | Kohler Co. | Plumbing valve with undulating disk surface |
-
1995
- 1995-07-31 JP JP19504895A patent/JPH0942483A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7779865B2 (en) | 2007-04-20 | 2010-08-24 | Kohler Co. | Plumbing valve with undulating disk surface |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |