JPH0942843A - 金属帯の乾燥方法及び装置 - Google Patents

金属帯の乾燥方法及び装置

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JPH0942843A
JPH0942843A JP19198795A JP19198795A JPH0942843A JP H0942843 A JPH0942843 A JP H0942843A JP 19198795 A JP19198795 A JP 19198795A JP 19198795 A JP19198795 A JP 19198795A JP H0942843 A JPH0942843 A JP H0942843A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、従来に比べてエネルギー消費が少な
く、ランニング費用を大幅に低減できる金属帯の乾燥方
法及び装置を提供することを目的としている。 【解決手段】連続的に薬液処理、水洗した金属帯を、高
温空気の噴射で乾燥するに際して、上記高温空気の湿度
及び温度を測定もしくは仮定すると共に、乾燥前の金属
帯表面に付着した水膜厚みを測定若しくは仮定し、さら
に、これら情報と金属帯の板厚とに基づき、乾燥機出口
水分がゼロで、且つ乾燥エネルギーが最小になるよう上
記水洗水の温度を決定することを特徴とする金属帯の乾
燥方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属帯の乾燥方法に関
し、特に、オンラインで連続的に薬液処理された該金属
帯を水洗後に高温空気噴射で乾燥する方法及びその実施
に利用する装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】鋼帯の連続製造においては、該鋼帯にオ
ンライン上で、焼鈍、酸洗等の熱処理、あるいは薬液処
理を施す。その一般的な薬液処理工程の例を図6に示す
が、まず、鋼帯1は、薬液槽2で薬液3に浸漬され、リ
ンガーロール4で該薬液3を搾りとられた後、水洗槽5
で水洗され、再びリンガーロール4で水切りされる。し
かし、該鋼帯1は、まだその表面に水膜を残している部
分もあり、その状態を維持すると錆を発生するという重
大な問題があるので、乾燥機6で完全に乾燥してから後
工程に送られる。そこで使用される乾燥機6は、通常、
ファン8で外気を取り込み、それを熱交換器9で昇温し
て空気噴射ヘッダ7から高速で鋼帯1に吹きつけるもの
である。
【0003】しかしながら、前記した従来の乾燥方法で
は、乾燥機6の空気噴射ヘッダ7から吹きつけられる空
気の温度と吹付速度を単に常時一定とする操業方法が採
用されることが多く、しかも、それらの値は金属帯の最
も乾きにくい条件を仮想して過剰に設定されていた。例
えば、特公昭59−38286号公報は、「連続焼鈍炉
から出た金属帯を冷却する方法において、焼鈍炉出側に
金属帯を水冷する装置と水冷後の該金属帯に加熱空気を
吹き付けて乾燥させる装置とを設けて該金属帯を通過さ
せ、前記乾燥装置の入側及び出側の金属帯温度を測定
し、乾燥装置出側の金属帯温度が乾燥装置入側の金属帯
温度または大気の湿球温度のいずれか高い方の温度より
5℃以上高くなるように乾燥用空気の加熱温度及び/又
は流量を制御することを特徴とする金属帯の冷却方法」
を開示している。ところが、かかる従来方法は、必ずし
も乾燥を最適化しているとは言えず、ファン8の動力エ
ネルギーや熱交換器9で消費される空気昇温エネルギー
に無駄が多いという問題があった。
【0004】また、乾燥に要するエネルギーの節約とい
う観点からは、特開昭58−19490号の他、多数の
公報に開示された乾燥排風の再利用技術がある。しかし
ながら、それらの技術も最適乾燥という意味では不十分
な点が多く、エネルギーの無駄を完全に解消するに至っ
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
を鑑み、従来に比べてエネルギー消費が少なく、ランニ
ング費用を大幅に低減できる金属帯の乾燥方法及び装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、金属帯表面の水膜を最小のエネルギーで完
全に除去する方法の研究を以下のように行った。すなわ
ち、高温空気吹付けによる物体の乾燥においては、一般
に、(1)式の関係が成立する。
【0007】 Q=k(xW −xA ) …(1) Q:単位面積、時間あたりの蒸発水分量(kg/m2
hr) k:物質移動係数(kg/m2 ・hr) xA :吹付け空気の絶対湿度(水と空気の重量比) xw :物体表面での空気の飽和絶対湿度 で表わされる。また、物質移動係数kは、乱流における
物質伝達と熱伝達の相似性より、熱伝達率α(kcal
/m2 ・hr℃)に比例することが知られている。
【0008】ここで、xW は、乾燥すべき物体に関連し
て決まる数値であり、物体が鋼板の場合、板の寸法や移
動速度、水膜の厚みや表面温度に依存する。しかし、高
温空気による乾燥では、設備の大きさが決まっており、
一定の時間内に乾燥させる必要があるので、板の寸法や
移動速度は一定とした。そして、本願明細書でいう最適
乾燥とは、上記Qを最小にしてエネルギー的に過不足の
ない乾燥を行うこととする。
【0009】従って、本発明は、(1)式のQを、乾燥
において常時最適に維持する方法及び装置を提供するこ
とであり、そのためには、(1)式に基づき、k、x
W 、x A の3つのパラメータを適切に調整すればよいこ
とは明白である。本発明は、前記パラメータをそれぞれ
調整可能とし、あるものは一定に設定して最適な乾燥量
Qを得るのに必要なk、xW 、xA の組合せを種々考え
たものである。ただし、k、xW 、xA 等を調整するた
めに実際の装置で変更するパラメータには、 (a)乾燥前の水洗水温度 (b)吹付空気の温度 (c)吹付空気の湿度 (d)吹付空気の速度 を選んだ。図7に本発明に係る金属帯の乾燥方法に用い
る調整概念を示しておく。
【0010】以下、各パラメータについて説明する。 1.物質移動係数,k kは、前記したように、乱流における物質伝達と熱伝達
の相似性により熱伝達率αに比例すると考えられてい
る。そして、熱伝達率αは、一般に空気を吹付けるノズ
ルの形状と吹付け速度により決まることが知られている
ので、kは、必然的に空気の吹付け速度で変更可能なこ
とがわかる。 2.水膜厚表面の空気の絶対湿度、xWW は、乾燥している鋼帯表面の水膜温度により決定さ
れる。鋼帯に付着した水膜温度は、該鋼帯温度に等しい
と仮定しても大きな誤差にはならないので、乾燥中の熱
収支は、(2)及び(3)式で表わされる。
【0011】 E1 =α(TA −TW ) …(2) E2 =Q・G …(3) E1 :吹付空気から単位面積、時間あたりの伝熱量 TA :吹付空気温度 TW :水膜温度≒鋼帯温度 E2 :蒸発潜熱による単位面積、時間あたりの抜熱量 G:蒸発潜熱 α:熱伝達率 従って、水膜温度(≒鋼帯温度)TW は、(4)式で表
わされ、水膜厚Hw は、(5)式で表わされる。
【0012】
【数1】 W =HWO−Qt …(5) ここで、ρ: 比重、C:比熱、H:水膜厚みであり、
添字Sは鋼帯、Wは水膜、WOは乾燥初期の水膜、TWO
は乾燥初期の水膜温度である。
【0013】また、(2)式及び(4)式より、水膜温
度TW は、初期水膜温度TWO、吹付空気の温度TA 、熱
伝達率αの関数となっていることがわかる。初期水膜温
度T WOは、乾燥前の水洗で用いる水洗水温度に等しいと
考えられ、また熱伝達率αは前記したように空気吹付速
度により変更可能である。従って、水膜表面の空気の絶
対湿度xW の調整は、水膜温度TW の調整に置き換えが
可能であり、水膜温度TW を変更する実機上でのパラメ
ータは、前記(a)乾燥前の水洗水温度、(b)吹付空
気の温度、(c)吹付空気の速度となる。 3.吹付空気の絶対湿度、xAA は,例えば空気循環形式の乾燥機を用いると、外気
の湿度以上の領域では、循環率を変更することで変更が
可能である。また、外気の取入れに際して、除湿器を設
置すれば、直接的に変更が可能である。
【0014】次に、上記した各制御パラメータを変化さ
せるのに必要なエネルギーを求める。 (1)水洗水の昇温エネルギー、ER 乾燥前の水洗水温度をTR (℃)、該水洗水の水洗槽取
入口での温度をTRO(℃)、水洗水量をW(リッタ/m
in)とすると、水洗水をTROから温度TR に昇温する
のに必要なエネルギーER は、 ER =W×(TR −TRO) (kcal/min) となる。
【0015】ここで、水洗水量Wは、鋼帯の洗浄に必要
な流量であり定数と考えると、TROを測定することで、
該エネルギーER は、算出可能である。 (2)吹付空気の昇温エネルギー、EA 空気用熱交換器前の取入れ空気の温度をTA1(℃)、熱
交換後の昇温した空気温度をTA (℃)、風量をG(m
3 /min)、該空気の比熱をC(kcal/m3
℃)とすると、このエネルギーは、 EA =G×c×(TA −TAO) (kcal/min) となる。
【0016】ここで、取入れ空気の温度TA1は、外気を
直接吹付ける形式の乾燥機であれば、外気温度TAOに等
しいと考えられる。一方、吹付け空気を循環する形式の
乾燥機であれば、循環率をβとし、循環戻り空気の温度
をTA ’とすると、 TA1=βTA ’+(1−β)TAO で与えられる。このTA ’は、実測もしくはTA より熱
バランス計算で求めることができるが、いづれにしても
外気温度TAOを測定することで求めることができる。 (3)空気吹付エネルギー,ES このエネルギーは、乾燥機のファン動力であり、ファン
効率をηとして、 ES =(P×G)/(η×J) で表わされる。
【0017】ここで、 P:空気圧力(mmAq) J:熱定数(kgm/kcal) また、吹付風速vA と圧力の関係は、下記式で求まり、
【0018】
【数2】 δ:ノズル効率 g:重力加速度 γ:空気の比重 さらに、吹付風量Gは、 G=A×VA A:ノズル面積 であるので、吹付風速が求まれば、吹付エネルギES
容易に求めることができる。 (4)湿度調整に必要なエネルギー、 前記した循環形式の乾燥機において、取入れ外気の湿度
調整のため循環率を変化させると、外気取入量も変化
し、熱交換器前の空気温度TA1が変化する。この変化に
より変動したエネルギーが、ここでの湿度調整に必要な
エネルギーと考えることができる。また、冷凍式除湿器
を設置している場合は、この除湿器の運転エネルギーが
調湿に必要なエネルギーとなる。
【0019】いづれにしても該調湿を行うため及びエネ
ルギー算出のために、取入れ外気の湿度を測定すること
が必要である。以上の説明より、高温空気乾燥機での乾
燥量は、 (a)乾燥前水洗水の温度 (b)吹付空気の温度 (c)吹付空気の湿度 (d)吹付空気の速度 のうち、いずれか1つ以上の調整で可能である。また、
それにかかるエネルギーは i)水洗水取入口 ii)吹付空気の取入口温度 iii)吹付空気の取入口湿度 を測定することで算出可能である。
【0020】したがって、前記(a)〜(d)のいずれ
かを調整可能とし、その設定値をi)〜iii)を測定する
ことで決定すれば乾燥に要するエネルギーを最小にした
金属帯の完全乾燥が可能である。本発明では、それを5
通りの方法で達成するものであり、それらは以下の通り
である。すなわち、本発明は、連続的に薬液処理、水洗
した金属帯を、高温空気の噴射で乾燥するに際して、上
記高温空気の湿度及び温度を測定もしくは設定すると共
に、乾燥前の金属帯表面に付着した水膜厚みを測定若し
くは設定し、さらに、これら情報と金属帯の板厚とに基
づき、乾燥機出口水分がゼロで、且つ乾燥エネルギーが
最小になるよう上記水洗水の温度を決定することを特徴
とする金属帯の乾燥方法である。また、本発明は、連続
的に薬液処理、水洗した金属帯を、高温空気の噴射で乾
燥するに際して、水洗水の温度及び高温空気の湿度を測
定もしくは設定すると共に、乾燥前の金属帯表面に付着
した水膜厚を測定もしくは設定し、さらに、これら情報
と金属帯の板厚とに基づき、乾燥機出口水分がゼロで、
且つ乾燥エネルギーが最小になるよう金属帯に吹付ける
上記高温空気の吹付速度を決定することを特徴とする金
属帯の乾燥方法であり、高温空気の湿度及び水洗水の温
度を測定もしくは設定すると共に、乾燥前の金属帯表面
の水膜厚みを測定もしくは設定し、さらに、これら情報
と金属帯の板厚とに基づき金属帯に吹付ける高温空気の
温度を決定することを特徴とする金属帯の乾燥方法であ
り、あるいは水洗水の温度及び高温空気の温度を測定も
しくは設定すると共に、乾燥前の金属帯表面の水膜厚を
測定もしくは設定し、さらに、これら情報と金属帯の板
厚に基づき金属帯に吹付ける高温空気の湿度を決定する
ことを特徴とする金属帯の乾燥方法である。さらに、本
発明は、 (a)水洗水の温度 (b)高温空気の温度 (c)高温空気の湿度 (d)高温空気の吹付速度 のうち、いずれか1つ又は2つを測定もしくは設定する
と共に、乾燥前の金属帯表面の水膜厚を測定もしくは設
定し、さらに、これら情報と金属帯の板厚に基づき、乾
燥機出口水分がゼロで、且つ乾燥エネルギーが最小にな
るよう残りの3つ又は2つを相互に関連させて決定する
ことを特徴とする金属帯の乾燥方法でもある。
【0021】また、これらの方法を実施する装置とし
て、本発明は、薬液処理された金属帯の水洗槽と、該水
洗槽に供給する水洗水を昇温する水洗水用熱交換器と、
水洗槽から出た金属帯の表面に付着した水を搾るリンガ
ーロールと、通過する該金属帯に高温空気を噴射する複
数のノズルを有する乾燥機本体と、外気を取入れる送気
ファンと、該取入れた外気を昇温し前記高温空気とする
空気用熱交換器とを備えた金属帯の乾燥機において、上
記水洗槽の給水口に水の温度を測定する温度計、上記リ
ンガーロール出側に金属帯表面の水膜厚みを測定する厚
み計、上記空気用熱交換器出側に高温空気の温度を測定
する温度計、上記ノズル入口に高温空気の湿度を測定す
る湿度計を設けると共に、これらの測定値を入力、演算
してそれぞれの適正値を求める計算機と、該計算機から
の出力を受け水洗水用熱交換器及び空気熱交換器の水蒸
気量を変更させる調整手段及び高温空気の流速を変更す
る調整手段とを備えたことを特徴とする金属帯の乾燥装
置である。また、本装置に、上記外気取入口に空気除湿
器を追設したり、あるいは上記高温空気の流速を変更す
る調整手段にVVVF制御駆動モータを有する送気ファ
ンを備えるようにした。
【0022】その結果、従来に比べてエネルギー消費が
少なく、ランニング費用を大幅に低減した金属帯の乾燥
が可能になった。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1に、本発明に係る金属帯の乾燥方法
の1例を示す。被乾燥体の鋼帯1は、水洗槽5で水洗さ
れた後、リンガーロール4により水切りされ、乾燥機6
で高温空気の噴射で乾燥される。本発明は、その際、乾
燥機6の高温空気取入口に設けた湿度計16及び空気用
熱交換器9の出側に設けた温度計10により、吹付空気
の湿度及び温度が測定される。また、セントラルコンピ
ュータ(C/C)12より,板厚情報がプロセスコンピ
ュータ(P/C)13に与えられ、リンガーロール4出
側に設けた水膜厚計15で水膜厚みが測定される。
【0024】そして、以上の情報をプロセスコンピュー
タ(P/C)13に入力し、そこに記憶されている前記
した各式によって乾燥前に行う水洗に用いる水洗水温度
を、完全乾燥で且つ乾燥エネルギーが最小になるように
決定し、TICコントローラ14’にその値を設定す
る。その結果、該水洗水温度は、水洗水用熱交換器9’
で水蒸気で昇温され、該設定温度に調整される。
【0025】なお、吹付空気温度については、本例のよ
うに空気昇温機構を持つものであれば、温度計10の測
定値でなく設定値を用いても構わない。また水膜厚計1
5を設置していない場合は、水膜厚として仮の値を用い
ても構わない。 (実施形態2)図2に、本発明に係る乾燥方法の別の1
例を示す。
【0026】鋼帯1が水洗槽5で水洗された後、リンガ
ーロール4により水切りされ、乾燥機6の高温空気で乾
燥されることは、前記方法と同じである。しかし、本発
明では、水洗槽への水取入口に設けた水温計11で水洗
水の温度が、また前記した湿度計17で吹付空気の湿度
が測定される。また、前記方法と同様に、セントラルコ
ンピュータ(C/C)12より,板厚情報がプロセスコ
ンピュータ(P/C)13に与えられ,水膜厚計16に
より水膜厚みが測定される。
【0027】次に、以上の情報をプロセスコンピュータ
(P/C)13に入力し、そこに記憶されている前出の
各式を用い、完全乾燥且つ乾燥エネルギーが最小を満足
する高温空気の吹付速度を決定し、その値を乾燥機6に
設けた空気噴射用のノズルヘッダ7の圧力としてPIC
コントローラ14に設定する。その結果、PICコント
ローラ14は、送気ファン8の駆動モータ10の回転数
もしくは可変ダンパ18の開度を変更して、該ノズルヘ
ッダの設定圧力(≒設定風速)になるよう調整される。
【0028】なお、水膜計16を用いずにプロセスコン
ピュータ(P/C)に、水膜厚の設定値を用いても構わ
ない。また、水洗水の温度については、昇温機構が設置
されているものは、実測値でなく設定値でも構わない。
同様に、吹付空気の湿度についても、調質機構が設置さ
れている場合は実測値でなく設定値でも構わない。 (実施形態3)図3に、本発明に係る乾燥方法の別の1
例を示す。
【0029】この方法では、前記同様に、水温計11に
より水洗水の温度が、また、湿度計16により吹付空気
の湿度が測定され、さらに、セントラルコンピュータ
(C/C)12により板厚情報が与えられる。加えて、
水膜厚計15により水膜厚みが測定され、以上の情報を
プロセスコンピュータ(P/C)13に入力して、前記
と同様に吹付空気の温度を決定し、それをTICコント
ローラ14に設定する。
【0030】その結果、吹付空気の温度は、空気用熱交
換器9で水蒸気と熱交換して所定の温度に昇温され、調
整される。なお、水洗水温度については、水洗水の昇温
機構を持つものであれば、水温計11の測定値でなく、
設定値を用いても構わない。また、水膜厚計15を設置
していない場合には、水膜厚として仮の値を用いても構
わない。 (実施形態4)図4に、本発明に係る乾燥方法の別の1
例を示す。
【0031】この例では、水温計11により水洗水温度
が、温度計10により吹付空気の温度が測定され、セン
トラルコンピュータ(C/C)12により板厚情報がプ
ロセスコンピュータ(P/C)13に与えられる。ま
た、水膜厚計15により水膜厚みが測定される。そし
て、以上の情報をプロセスコンピュータ(P/C)13
に入力し、前記と同様にして吹付空気の湿度を決定し、
それを湿度コントローラ(XIC)17に設定する。
【0032】その結果、外気取入ダンパ18が調整さ
れ、外気取入口19より外気が取り入れられ、ノズルヘ
ッダ7における吹付空気の湿度が調整される。ところ
で、外気湿度が高く、可変ダンパー18を全開にしても
目標湿度とならない場合は、除湿器20を運転すること
で該空気の湿度を制御する。なお、水洗水温度について
は、昇温機構を持つものであれば実測値を用いなくとも
設定値で構わない。また、水膜厚計15を設置していな
い場合は水膜厚として仮の値を用いても構わないものと
する。 (実施形態5)図5に、本発明に係る5番目の乾燥方法
を示す。
【0033】本発明では、水洗槽5の水洗水は水洗水用
熱交換器9’により温度調整が可能であり、水温計1
1’により水洗槽への取入時の水温が測定される。ま
た、乾燥機6で鋼帯1に吹きつける高温空気は、空気用
熱交換器9でその温度を調整することが可能であり、送
気ファン8の駆動モータ23のVVVF制御により吹付
空気の速度(ファン吐出圧力)を調整可能としている。
さらに、可変ダンパ18により高温空気の循環率を、あ
るいは除湿器20により高温空気の湿度を調整可能と
し、温度計10’及び湿度計16’により、取入外気の
温度及び湿度を測定できる。
【0034】実施手順としては、水温計11、空気の温
度計10及び湿度計16’で測定した水洗水及び高温空
気取入時の水温、空気の温度及び湿度が、まずプロセス
コンユータ(P/C)13に取り込まれる。また、セン
トラルコンピュータ(C/C)12により板厚が,水膜
厚計15から水膜情報が,同様にプロセスコンピュータ
(P/C)13に組み込まれる。そして、該プロセスコ
ンピュータ(P/C)13は、以上の情報を用いて鋼帯
1を最小の乾燥エネルギ(コスト)で且つ完全に乾燥さ
せるのに必要な水洗水温、吹付空気の温度、湿度、風速
を算出し、それぞれのコントローラ14、14’17、
22に設定値として出力する。次に、各々のコントロー
ラ14、14’、17、22は、水洗水温、吹付空気の
温度、湿度及び速度(風圧)を上記設定値となるように
調整し、鋼帯1を乾燥する。
【0035】なお、水膜厚計15のない場合は設定値で
もかまわない。また以上の全ての制御がなくても少なく
とも2つ以上あれば、その範囲で最適計算を行い、設定
するものとする。
【0036】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、金属
帯の高温空気噴射による完全乾燥をエネルギー最小で行
うことが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金属帯の乾燥方法の1実施形態を
示す図である。
【図2】本発明に係る金属帯の乾燥方法の1実施形態を
示す図である。
【図3】本発明に係る金属帯の乾燥方法の1実施形態を
示す図である。
【図4】本発明に係る金属帯の乾燥方法の1実施形態を
示す図である。
【図5】本発明に係る金属帯の乾燥方法の1実施形態を
示す図である。
【図6】従来の金属帯の乾燥方法を説明する図である。
【図7】本発明に係る金属帯の乾燥方法で用いる制御概
念を示す図である。
【符号の説明】
1 金属帯(鋼帯) 2 薬液槽 3 薬液 4 リンガーロール 5 水洗槽 6 乾燥機 7 ノズルヘッダ 8 送気ファン 9 空気用熱交換器(9’ 水洗水用) 10 空気の温度計 11 水温計 12 セントラルコンピュータ(C/C) 13 プロセスコンピュータ(P/C) 14 温度コントローラ(TIC) 15 水膜厚計 16 湿度計 17 湿度コントローラ 18 可変ダンパ 19 空気取入口 20 除湿器 21 圧力計 22 圧力コントローラ(PIC) 23 可変速モータ(VVVF)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続的に薬液処理、水洗した金属帯を、
    高温空気の噴射で乾燥するに際して、 上記高温空気の湿度及び温度を測定もしくは設定すると
    共に、乾燥前の金属帯表面に付着した水膜厚みを測定若
    しくは設定し、さらに、これら情報と金属帯の板厚とに
    基づき、乾燥機出口水分がゼロで、且つ乾燥エネルギー
    が最小になるよう上記水洗水の温度を決定することを特
    徴とする金属帯の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 連続的に薬液処理、水洗した金属帯を、
    高温空気の噴射で乾燥するに際して、 水洗水の温度及び高温空気の湿度を測定もしくは設定す
    ると共に、乾燥前の金属帯表面に付着した水膜厚を測定
    もしくは設定し、さらに、これら情報と金属帯の板厚と
    に基づき、乾燥機出口水分がゼロで、且つ乾燥エネルギ
    ーが最小になるよう金属帯に吹付ける上記高温空気の吹
    付速度を決定することを特徴とする金属帯の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 連続的に薬液処理、水洗した金属帯を、
    高温空気の噴射で乾燥するに際して、 高温空気の湿度及び水洗水の温度を測定もしくは設定す
    ると共に、乾燥前の金属帯表面の水膜厚みを測定もしく
    は設定し、さらに、これら情報と金属帯の板厚とに基づ
    き、乾燥機出口水分がゼロで、且つ乾燥エネルギーが最
    小になるよう金属帯に吹付ける高温空気の温度を決定す
    ることを特徴とする金属帯の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 連続的に薬液処理、水洗した金属帯を、
    高温空気の噴射で乾燥するに際して、 水洗水の温度及び高温空気の温度を測定もしくは設定す
    ると共に、乾燥前の金属帯表面の水膜厚を測定もしくは
    設定し、さらに、これら情報と金属帯の板厚に基づき、
    乾燥機出口水分がゼロで、且つ乾燥エネルギーが最小と
    なるよう金属帯に吹付ける高温空気の湿度を決定するこ
    とを特徴とする金属帯の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 連続的に薬液処理、水洗した金属帯を、
    高温空気の噴射で乾燥するに際して、 (a)水洗水の温度 (b)高温空気の温度 (c)高温空気の湿度 (d)高温空気の吹付速度 のうち、いずれか1つ又は2つを測定もしくは設定する
    と共に、乾燥前の金属帯表面の水膜厚を測定もしくは設
    定し、さらに、これら情報と金属帯の板厚に基づき、乾
    燥機出口水分がゼロで、且つ乾燥エネルギーが最小とな
    るよう残りの3つ又は2つを相互に関連させて決定する
    ことを特徴とする金属帯の乾燥方法。
  6. 【請求項6】 薬液処理された金属帯の水洗槽と、該水
    洗槽に供給する水洗水を昇温する水洗水用熱交換器と、
    水洗槽から出た金属帯の表面に付着した水を搾るリンガ
    ーロールと、通過する該金属帯に高温空気を噴射する複
    数のノズルを有する乾燥機本体と、外気を取入れる送気
    ファンと、該取入れた外気を昇温し前記高温空気とする
    空気用熱交換器とを備えた金属帯の乾燥機において、 上記水洗槽の給水口に水の温度を測定する温度計、 上記リンガーロール出側に金属帯表面の水膜厚みを測定
    する厚み計、 上記空気用熱交換器出側に高温空気の温度を測定する温
    度計、 上記ノズル入口に高温空気の湿度を測定する湿度計を設
    けると共に、 これらの測定値を入力、演算してそれぞれの適正値を求
    める計算機と、 該計算機からの出力を受け水洗水用熱交換器及び空気熱
    交換器の水蒸気量を変更させる調整手段及び高温空気の
    流速を変更する調整手段とを備えたことを特徴とする金
    属帯の乾燥装置。
  7. 【請求項7】 上記外気取入口に空気除湿器を追設した
    ことを特徴とする請求項6記載の金属帯の乾燥装置。
  8. 【請求項8】 上記高温空気の流速を変更する調整手段
    に、VVVF制御駆動モータを有する送気ファンを備え
    たことを特徴とする請求項6記載の金属帯の乾燥装置。
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