JPH0943082A - バランス形差圧伝送器 - Google Patents

バランス形差圧伝送器

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JPH0943082A
JPH0943082A JP19365895A JP19365895A JPH0943082A JP H0943082 A JPH0943082 A JP H0943082A JP 19365895 A JP19365895 A JP 19365895A JP 19365895 A JP19365895 A JP 19365895A JP H0943082 A JPH0943082 A JP H0943082A
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JP
Japan
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pressure
diaphragm
pressure receiving
chamber
fluid
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JP19365895A
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Inventor
Yoji Tajiri
洋治 田尻
Tomoyuki Hida
朋之 飛田
Tamio Ishihara
民雄 石原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】差圧伝送器において、特に高圧による過負荷保
護ダイアフラムのゼロ点変化及び受圧部材の変形による
ゼロ点変化をおさえる。 【構成】測定流体受圧室17,18は単一の受圧部材2
0のシールダイアフラム取付け穴部21,22,30と
栓32,35,36で形成され、シールダイアフラム
6,7は受圧部材の両端に平行に取り付ける。過負荷保
護ダイアフラム4とセンサ組立体2はシールダイアフラ
ム6,7と直角方向に設け、第一の受圧室201と第一
の隔離室203、半導体差圧センサは導通路により連通
し、同様に第二の受圧室202と第二の隔離室204、
半導体差圧センサも導通路により連通している。そし
て、第二の隔離室の変形をおさえるために、第二の隔離
室の密封部材を第一及び第二の固定金具8,28からな
る二重構造とし、その間に第三の隔離室206を設け第
二の隔離室と同じ測定流体の圧力を導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は差圧伝送器に係り、特に
隔離室の変形をおさえることにより測定流体の圧力が高
圧であるときの静圧の影響を小さくし、差圧を正確に検
出するバランス形差圧伝送器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の差圧伝送器は、一般的には、特開
昭60−185131号公報に記載されたように、本体
H及び本体Lの2つの部品で受圧部材を構成し、本体H
の片面には第一のシールダイアフラムを固定し、もう一
方の面にセンサ組立体を組み込みかつ過負荷保護ダイア
フラムとして機能するセンターダイアフラムを固定して
いた。また、本体Lの片面にも第二のシールダイアフラ
ムを固定し、もう一方の面は本体Hのセンターダイアフ
ラムを押し付けるように本体Hと本体Lを重ね、外周を
溶接する。更に、本体H,Lで構成された受圧部材の両
側に第一及び第二のシールダイアフラムによって第一及
び第二の受圧室を形成し、第一及び第二のシールダイア
フラムに第一及び第二の流体を印加する。そして本体
H、センターダイアフラム、本体Lによって第一及び第
二の隔離室を形成し、更に第一の受圧室と第一の隔離室
をつなぐ導通路、第一の隔離室とセンサ組立体の半導体
差圧センサをつなぐ導通路、第二の受圧室と第二の隔離
室をつなぐ導通路、第二の隔離室と半導体差圧センサを
つなぐ導通路を設けている。
【0003】これら第一の受圧室、第一の隔離室、半導
体差圧センサ、これらをつなぐ導通路内には封入液が充
填されている。同様に第二の受圧室、第二の隔離室、半
導体差圧センサ、これらをつなぐ導通路内にも封入液が
充填され、圧力が半導体差圧センサの表裏面に伝達され
る。
【0004】また、本体H,Lを2個のフランジで両側
よりはさみ込み、ボルト、ナットによって締め付け固定
することにより、測定流体受圧室が本体Hの第一のシー
ルダイアフラムとフランジとの間及び本体Lの第二のシ
ールダイアフラムとフランジとの間に形成される。
【0005】一方、上記従来技術の差圧伝送器より測定
精度を向上させるものとして、特開平6−194247
号公報に記載の差圧伝送器がある。この差圧伝送器で
は、過負荷保護ダイアフラムとしてのセンターダイアフ
ラムを本体部材に設ける際に、第一及び第二のシールダ
イアフラムの受圧方向に対してセンターダイアフラムの
受圧方向が異なるよう、例えば直角方向に設けている。
また、測定流体の受圧室や封入液の受圧室単一の受圧部
材内に形成されるため、フランジやフランジを締め付け
るボルト、ナットを必要としない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術には次のような問題がある。
【0007】特開昭60ー185131号公報に記載の
差圧伝送器では、第一及び第二のシールダイアフラム、
センターダイアフラム及びセンサ組立体が同一軸上に並
べて設けられているので、それぞれのダイアフラムを支
持する部材を接合する場合、またシールダイアフラムを
支持する部材に測定流体から圧力が加わった場合にも本
体部材の変形がセンターダイアフラムの形状および位置
の歪を生じてしまい、センターダイアフラムのゼロ点の
変化が発生してしまっていた。
【0008】また、測定流体受圧室は、本体H,Lを2
個のフランジで両側よりはさみ込み、ボルト、ナットに
よって締め付け固定され、形成される。しかし、このフ
ランジの締付力は、本体Hと本体Lを両端より押しつけ
るものであるため、第一及び第二の測定流体受圧室に測
定流体の静圧が加わった場合に当該締め付け力がその圧
力に応じて変化してしまい、この圧力負荷時の締め付け
力の変化により本体部材が変形し、この本体部材の変形
が内部に充填された封入液の移動をもたらし、センター
ダイアフラムを変形させ、その影響がセンターダイアフ
ラムのゼロ点の変化となって表れ、正確な差圧測定の障
害となっていた。
【0009】特開平6−194247号公報に記載の差
圧伝送器では、上記のようにセンターダイアフラム(過
負荷保護ダイアフラム)の受圧方向が、第一及び第二の
シールダイアフラムの受圧方向と異なる向きに設けられ
ているので、受圧部材にシールダイアフラムを接合する
場合でも、この時に発生する本体部材の変形又は歪を過
負荷保護ダイアフラムに伝達しなくなり、センターダイ
アフラムのゼロ点の変化をなくすことができる。また、
圧力負荷時のセンターダイアフラムの変形量も小さくす
ることができ、このときのゼロ点変化も小さくすること
ができる。更に、全ての受圧室が単一の受圧部材内に形
成され、フランジ、ボルト、ナットが不要となるので、
測定流体受圧室に静圧が印加した場合の締め付け力の変
化がなく受圧部材本体の変形等がないため、圧力負荷時
の締め付け力の変化によるセンターダイアフラムのゼロ
点の変化をなくすことができる。
【0010】しかしながら、特開平6−194247号
公報に記載の差圧伝送器では、測定流体の圧力が高圧で
ある場合には、センターダイアフラムの大気側に位置す
る第二の隔離室を形成する密封部材がその高圧で変形す
ることがあり、密封部材が変形するとセンターダイアフ
ラムの動作支点が動き、センターダイアフラムのゼロ点
が変化するため、高精度に差圧を測定できなるなるとい
う問題があった。
【0011】本発明の目的は、高い測定流体の圧力下で
もセンターダイアフラムの動作支点が動かず、高精度に
差圧を測定できるバランス形差圧伝送器を提供すること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次の構成を採用する。すなわち、受圧部材
に取り付けられた第一のダイアフラムによって形成さ
れ、第一の検出流体が封入された第一の受圧室と、前記
受圧部材に取り付けられた第二のダイアフラムによって
形成され、第二の検出流体が封入された第二の受圧室
と、前記受圧部材内に配置された差圧検出センサと、前
記第一及び第二のダイアフラムと異なる方向、例えば直
角に前記受圧部材に取り付けられた第三のダイアフラム
によって形成され、前記第一の受圧室に導通する第一の
隔離室と、前記第三のダイアフラムの外周部を固定する
よう前記受圧部材に取り付けられた密封部材と前記第三
のダイアフラムとによって形成され、前記第二の受圧室
に導通する第二の隔離室とを備え、前記第一のダイアフ
ラムに第一の測定流体の圧力を印加し、前記第二のダイ
アフラムに第二の測定流体の圧力を印加して前記第一及
び第二の受圧室に導通する第一及び第二の隔離室の圧力
を前記差圧検出センサに印加し両圧力の差を検出する差
圧伝送器において、前記第二の測定流体の圧力による前
記第二の隔離室の変形をおさえる変形防止手段を設ける
構成とする。
【0013】好ましくは、前記変形防止手段は、前記第
二の測定流体自身の圧力によって前記密封部材の変形を
おさえる手段である。この場合、好ましくは、前記密封
部材は第一及び第二の固定金具を重ねた二重構造を有
し、前記変形防止手段は前記第一及び第二の固定金具の
間に前記第二の測定流体の圧力を導く手段である。
【0014】また、好ましくは、前記変形防止手段は、
前記第一及び第二の固定金具の間に形成された第三の隔
離室と、前記第三の隔離室に前記第二の測定流体の圧力
を導く圧力伝達手段とで構成される。この場合、好まし
くは、前記圧力伝達手段は、前記受圧部材に取り付けら
れた第四のダイアフラムと、前記第四のダイアフラムに
よって形成され、第三の検出流体が封入された第三の受
圧室と、前記第三の受圧室の圧力を前記第三の隔離室に
導く導通路とを有し、前記第四のダイアフラムに前記第
二の測定流体の圧力が印加される。そして、好ましく
は、本発明の差圧伝送器は前記第二の測定流体が導かれ
前記第二のダイアフラムに第二の測定流体の圧力を印加
するよう前記受圧部材に設けられた測定流体受圧室を更
に備え、前記圧力伝達手段の第四のダイアフラムは前記
測定流体受圧室に導かれた第二の測定流体の圧力が印加
されるように配置されている。
【0015】
【作用】以上のように構成した本発明の差圧伝送器で
は、基本的には特開平6−194247号公報に記載の
差圧伝送器と同様、第三のダイアフラム(センターダイ
アフラム又は過負荷保護ダイアフラム)の受圧方向が、
第一及び第二のダイアフラム(シールダイアフラム)の
受圧方向と異なる向きに設けられているので、受圧部材
にシールダイアフラムを接合する場合でも、この時に発
生する歪を過負荷保護ダイアフラムに伝達しなくなり、
過負荷保護ダイアフラムのゼロ点の変化をなくすことが
できる。また、圧力負荷時の過負荷保護ダイアフラムの
変形量も小さくすることができ、このときのゼロ点変化
も小さくすることができる。更に、全ての受圧室が同じ
受圧部材内に形成され、フランジ、ボルト、ナットが不
要となるので、測定流体受圧室に静圧が印加した場合の
締め付け力の変化がなく受圧部材本体の変形等がないた
め、圧力負荷時の締め付け力の変化によるセンターダイ
アフラムのゼロ点の変化をなくすことができる。
【0016】そして、本発明の特徴として、第二の測定
流体の圧力による第二の隔離室の変形をおさえる変形防
止手段を設けることにより、過負荷保護ダイアフラムの
動作支点が動くことがなくなり過負荷保護ダイアフラム
のゼロ点の変化が発生しない。
【0017】ここで、変形防止手段として、第二の測定
流体自身の圧力によって密封部材の変形をおさえる手段
を設けることにより、簡単な構成で第二の隔離室の変形
をおさえることができる。
【0018】また、この場合、密封部材を第一及び第二
の固定金具を重ねた二重構造とし、変形防止手段を第一
及び第二の固定金具の間に第二の測定流体の圧力を導く
手段で構成することにより、またより具体的には、第一
及び第二の固定金具の間に形成された第三の隔離室と、
この第三の隔離室に第二の測定流体の圧力を導く圧力伝
達手段とで構成することにより、第一の固定金具の両面
に同じ第二の測定流体の圧力が印加され、密封部材の変
形(第一の固定金具)の変形がおさえられる。
【0019】また、圧力伝達手段を、受圧部材に取り付
けられた第四のダイアフラムと、第四のダイアフラムに
よって形成され、第三の検出流体が封入された第三の受
圧室と、第三の受圧室の圧力を第三の隔離室に導く導通
路とで構成し、第四のダイアフラムに第二の測定流体の
圧力が印加される構成とすることにより、第三の隔離室
には第二の測定流体は直接導かれないので、第二の測定
流体が腐食性流体等のいかなる流体であっても差圧を測
定することができる。また、密封部材が取り付けられる
のと同じ受圧部材に第三の受圧室を形成するため、二重
構造の密閉部材内に測定流体圧力を取り込む経路も短く
することができ、コンパクトにする作用もある。
【0020】更に、第二のダイアフラムに第二の測定流
体の圧力を印加するよう受圧部材に測定流体受圧室を設
け、圧力伝達手段の第四のダイアフラムをこの測定流体
受圧室に導かれた第二の測定流体の圧力が印加されるよ
うに配置することにより、1つの測定流体受圧室が2つ
のダイアフラムに共用され、構造が簡素化される。
【0021】なお、本発明では密封部材の内部に第三の
隔離室の圧力に対抗して同じ圧力を印加することより、
本発明の差圧伝送器を特に「バランス形」差圧伝送器と
呼ぶ。
【0022】
【実施例】以下、本発明の一実施例によるバランス形差
圧伝送器を図1〜図5を用いて説明する。図1におい
て、本実施例の差圧伝送器は、概略的に言って、伝送器
本体を構成する受圧部材20、受圧部材20内に配置さ
れた半導体差圧センサ44を有するセンサ組立体2と、
受圧部材20内に形成され第一及び第二の測定流体が導
かれる第一及び第二の測定流体受圧室17,18、第一
及び第二の測定流体受圧室17,18に配置され第一及
び第二の測定流体の圧力が印加される第一及び第二のシ
ールダイアフラム6,7と、受圧部材20と第一及び第
二のシールダイアフラム6、7との間に形成された第一
及び第二の受圧室201,202と、受圧部材20に外
周部が接合された過負荷保護ダイアフラム(センターダ
イアフラム)4と、過負荷保護ダイアフラム4によって
分離され、それぞれ第一及び第二の受圧室201、20
2に導通する第一及び第二の隔離室203,204とを
備え、第一のシールダイアフラム6に第一の測定流体の
圧力を印加し、第二のシールダイアフラム7に第二の測
定流体の圧力を印加して第一及び第二の受圧室201,
202に導通する第一及び第二の隔離室203,204
の圧力をセンサ組立体2の半導体差圧センサ44に印加
し両圧力の差を検出する構成となっている。
【0023】また、本実施例の差圧伝送器は、第二の測
定流体受圧室18に第四のダイアフラムとして配置され
第二の測定流体の圧力が印加される第三のシールダイア
フラム3と、第三のシールダイアフラム3によって形成
された第三の受圧室205と、第三の受圧室205の圧
力が導かれ、第二の測定流体の圧力によって第二の隔離
室204の変形をおさえる第三の隔離室206とを更に
備えている。
【0024】図2に図1で示した受圧部材20の構造を
示す。受圧部材20は単一の部材からなり、受圧部材2
0の両端には対称に第一及び第二のシールダイアフラム
6,7を取り付けるための穴部21,22が設けられ、
穴部21,22の底面には第一及び第二のシールダイア
フラム6,7と同一形状に加工を施し、穴部21,22
の入口には栓35,36を固定するための第一及び第二
のシールダイアフラム6,7より大きな径のねじ部3
7,38を形成している。
【0025】また、第一及び第二のシールダイアフラム
6,7を取り付ける穴部21,22の面と直角方向に第
三のシールダイアフラム3を取り付けるための穴部30
が設けられ、その穴部30の入口には、栓32を固定す
るためのねじ部34を形成している。
【0026】更に、受圧部材20の中心軸上には、過負
荷保護ダイアフラム4及びセンサ組立体2を収納するた
めの段付穴部23が、第一及び第二のシールダイアフラ
ム6,7と直角方向に設けてある。段付穴23の小径側
には増幅器9Aを取り付けるための穴9が、また大径側
には、過負荷保護ダイアフラム4を固定するための密封
部材を構成する第一の固定金具8及び第二の固定金具2
8を取り付けるための穴10が設けてある。第三の隔離
室206は第一の固定金具8と第二の固定金具28との
間に形成されている。
【0027】第一の受圧室201、第一の隔離室20
3、センサ組立体2の半導体差圧センサ44の表面(図
1で見て下面)とは導通路24,61,63を介して互
いに導通しており、第二の受圧室202、第二の隔離室
204、センサ組立体2の裏面(図1で見て上面)とは
導通路25,26,27,60,62を介して互いに導
通している(図4参照)。また、第三の受圧室205と
第三の隔離室206とは導通路81,82,83,8
4,85(図4参照)を介して導通している。ここで、
導通路24,25,26,27と導通路82は受圧部材
20に形成され、導通路82は穴部30と穴10とを連
絡している。また、導通路60はセンサ組立体2に形成
され、導通路61はセンタ金具5に形成され、導通路6
2は第一の固定金具8に形成され、導通路63はセンタ
金具5に形成され、導通路81,83は栓32に形成さ
れ、導通路84,85は第二の固定金具28に形成され
ている。
【0028】本実施例の差圧伝送器における第一の受圧
室201、第二の受圧室202、第三の受圧室205、
第一の隔離室203、第二の隔離室204、第三の隔離
室206の構造を図1〜図4を参照し、差圧伝送器の組
立工程を説明することにより更に詳細に説明する。
【0029】本実施例の差圧伝送器においては、受圧部
材20の穴部21,22から第一及び第二のシールダイ
アフラム6,7を組み込み、第一及び第二のシールダイ
アフラム6,7の面が平行となるように溶接して、第一
及び第二の受圧室201,202を形成する。同様に第
三のシールダイアフラム3も穴部30から組込溶接さ
れ、栓32をねじこんで端面部分を溶接することで第三
の受圧室205を形成している。ここで、導通路81と
導通路82とを導通させる導通路83は環状の溝として
形成されている。
【0030】次に栓35,36を受圧部材20のねじ穴
にねじこみ、その端面部分を溶接で接合、封止し、第一
及び第二の測定流体受圧室17,18を形成する。そし
て、第二の測定流体受圧室18には第三のシールダイア
フラム3に圧力を伝える導圧路80が設けてある。
【0031】受圧部材20の中心段付穴部23には、径
の大きな方向よりセンサ組立体2を挿入し、センサ組立
体2の導通路60と受圧部材20の導通路25が導通す
るように組み込み、センサ組立体2の両端を溶接する。
【0032】その後、センタ金具5をセンタ金具5の導
通路61と受圧部材20の導通部24が導通するような
位置に、また過負荷保護ダイアフラム4の波形状と同一
に加工した面を過負荷保護ダイアフラム4側に向けて取
り付け、更に過不過保護ダイアフラム4を受圧部材20
に溶接し、第一の隔離室203を形成する。導通路63
はセンタ金具5の中心には過負荷保護ダイアフラム4か
ら半導体差圧センサ44へ圧力を伝達するように設けて
ある。
【0033】段付穴部23の大径側の穴10に第一の固
定金具8を、第一の固定金具8の導通路62と受圧部材
20の導通路26が導通するように、また過負荷保護ダ
イアフラム4の波形状と同一に加工した面を過負荷保護
ダイアフラム4側に向けて取り付け、第一の固定金具8
と受圧部材20を溶接にて封止し第二の隔離室204を
形成する。そして、穴10のねじ部に第二の固定金具2
8をねじこみ、溶接にて封止して、第三の隔離室206
を形成する。
【0034】ここで、第二の固定金具28の第一の固定
金具側の端面には図4に示すように直径方向の溝28a
が形成され、この溝28aと第一の固定金具8の端面と
で第三の隔離室206が形成されている。また、導通路
84は導通路82と導通路85を導通させる環状の溝と
して形成され、導通路85の導通路84から反対側の端
部は第二の固定金具28の軸方向中央を通り、溝28a
に開口している。
【0035】そして、第一の受圧室201、第一の隔離
室203、導通路24,61,63と、センサ組立体2
の半導体差圧センサ44の表面側及び受圧部材20の封
入口のシールピン51で囲まれた空間には第一の検出流
体として封入液15が充填してあり、同様に第二の受圧
室202、第二の隔離室204、導通路25,26,2
7,60,62と、センサ組立体2の半導体差圧センサ
44の裏面側及び受圧部材20の液封口のシールピン5
2で囲まれた空間にも第二の検出流体として封入液16
が充填してある。また、第三の受圧室205、第三の隔
離室206、導通路81〜85と、栓32の液封口のシ
ールピン50で囲まれた空間にも第三の検出流体として
封入液19が充填してある。
【0036】図5は図3の過負荷保護ダイアフラム4と
受圧部材20と第一の固定金具8の部分を詳細に示した
図である。過負荷保護ダイアフラム4は外周部で受圧部
材20に溶接接合され、その溶接部の内側を第一の固定
金具8によって接触し押しつけられ、第一の固定金具8
を電子ビ−ム溶接で溶接され、封止される。したがっ
て、過負荷保護ダイアフラム4の動作支点は強固に押し
つけられるため、組み付け時の歪の影響が無く、その動
作支点は常時明確化される。
【0037】更に、圧力負荷時には第二の隔離室204
と第二の固定金具28の反対側の端面(大気側)では大
きな差圧が発生し、第一の固定金具8が弾性変形し、そ
の変形により内部の封入液が移動してゼロ点が変化する
可能性がある。しかし、本実施例では第二の固定金具2
8との間に第三の隔離室206を形成し、第二の隔離室
204と同圧力を負荷する構造を取っているので、その
変形量はほとんどなく、過負荷保護ダイアフラム4の動
作支点も動くことがない。このため、圧力負荷時のゼロ
点の変化もほとんどない。
【0038】センサ組立体2は半導体差圧センサ44に
電気的に接続されたハーメチックシールピン45を備
え、ハーメチックシールピン45の大気圧開放側にFP
C46を半田付けしており、これにより従来の差圧伝送
器で必要だったセンサ信号を取り出すための穴を受圧部
材20に設ける必要をなくしている。
【0039】このような構成からなるバランス形差圧伝
送器の差圧検出動作を図1を用いて説明する。第一のシ
ールダイアフラム6に第一の測定流体としてのプロセス
流体からの第一の圧力が印加すると、第一のシールダイ
アフラム6を介してその裏側の第一の受圧室201の封
入液15に第一の測定流体の第一の圧力が伝達される。
この第一の圧力は更に導通路24,61を通って過負荷
保護ダイアフラム4とセンタ金具5の間に形成された第
一の隔離室203に伝達され、更にセンタ金具5の導通
路63を通ってセンサ組立体2の半導体差圧センサ44
の表面に伝達される。また、第二の測定流体としてのプ
ロセス流体からの第二の圧力が第二のシールダイアフラ
ム7に印加した場合も、同様に第二のシールダイアフラ
ム7を介してその裏側の第二の受圧室202の封入液1
6に第二の測定流体の第二の圧力が伝達され、この第二
の圧力は導通路25,26,27を通って過負荷保護ダ
イアフラム4と第一の固定金具8の間で形成された第二
の隔離室204に伝達されるとともに、導通路60を介
してセンサ組立体2の半導体差圧センサ44の裏面へ伝
達される。このように半導体差圧センサ44は過負荷保
護ダイアフラム4の表面及び裏面に伝達した第一及び第
二の測定流体の第一及び第二の圧力を検出し、半導体差
圧センサ44の出力はハーメチックシールピン45より
大気開放側に取り出され、FPC46を介して増幅器9
Aに伝送される。
【0040】そして、本実施例では、上記第二の圧力は
更に第三のシールダイアフラム3を介して第三の受圧室
205の封入液19に伝達され、この圧力は導通路81
〜85を介して第三の隔離室206へ伝達される。これ
により、第一の固定金具8には第二の隔離室204と第
三の隔離室205の両側から同圧力が加わるため、第一
の固定金具8は変形せず、過負荷保護ダイアフラム4の
動作支点も変わらない。
【0041】測定流体の受圧室17,18や封入液の受
圧室201,202,205は、全て単一の部材である
受圧部材20内に形成されるため、従来例のように、特
にフランジやフランジを締め付けるボルト、ナットを必
要としない。すなわち、測定流体の受圧室17,18及
び封入液の受圧室201,202,205を形成するの
にシールダイアフラム15,16,19を溶接で固定す
る以外は、栓32,35,36を設けるだけで済む。
【0042】以上のように本実施例の差圧伝送器によれ
ば、過負荷保護ダイアフラム4の受圧方向を第一及び第
二のシールダイアフラム6,7の受圧方向と異なる直角
方向に配置することにより、全てのダイアフラムを同一
軸上に並べた従来例と比べると、過負荷保護ダイアフラ
ム4と受圧部材20との溶接箇所を受圧部材20に第一
及び第二のシールダイアフラム6,7を接合するときの
歪が伝達しない箇所に設けることができるので、差圧伝
送器組立時に過負荷保護ダイアフラム4の形状および位
置に歪が発生しなくなり、過負荷保護ダイアフラム4の
ゼロ点の変化が発生しなくなる。
【0043】また、過負荷保護ダイアフラム4を直角方
向に配置したことにより第一及び第二の測定流体受圧室
17,18にプロセス流体から過大な圧力が加わった場
合でも、第一及び第二のシールダイアフラム6,7近辺
に発生した部材の歪は過負荷保護ダイアフラム4に歪と
して伝わりにくくなり、過負荷保護ダイアフラム4のゼ
ロの点変化も小さくなる。
【0044】そして、本実施例では、第一の固定金具8
の変形を第二の測定流体の圧力を利用することでなくす
ことができるため、特に、第二の測定流体が高圧の流体
である場合、過負荷保護ダイアフラム4の動作支点の変
化をなくすことができ、過負荷保護ダイアフラム4のゼ
ロ点の変化が発生せず差圧を正確に測定することができ
る。
【0045】更に、本実施例の差圧伝送器によれば、全
ての受圧室17,18,201,202,205が受圧
部材20内に形成されるので、受圧部材20を単一部品
として構成でき、受圧室17,18,201,202,
205を形成するのにフランジ、ボルト、ナットが不要
となる。したがって、ボルト、ナットの締め付けによる
受圧部材20の形状変化や測定流体受圧室17,18,
201,202,205に片圧や過大な静圧が印加した
場合の受圧部材の変形等がないため、過負荷保護ダイア
フラム4のゼロ点の変化や動作支点の変化をなくして、
より正確に差圧を測定することができる。
【0046】また、第三のシールダイアフラム3を設
け、第三の受圧室205に伝えられた封入液の圧力を第
三の隔離室206に伝達するようにしたため、第三の隔
離室206には第二の測定流体は直接導かれないので、
第二の測定流体が腐食性流体等のいかなる流体であって
も差圧を測定することができる。また、密封部材(第一
及び第二の固定金具8,28)が取り付けられるのと同
じ受圧部材20に第三の受圧室205を形成するため、
第三の隔離室206に測定流体圧力を取り込む導通路8
1〜85の経路も短くすることができ、差圧伝送器全体
をコンパクトにすることができる。
【0047】更に、第三のシールダイアフラム3を第二
の測定流体受圧室18の第二の測定流体の圧力が印加さ
れるように配置したので、1つの測定流体受圧室18が
2つのダイアフラム3,7に共用され、構造が簡素化さ
れる効果もある。
【0048】本発明の他の実施例を図6により説明す
る。本実施例は、図1の第三のシールダイアフラム3を
なくした場合の例である。
【0049】図6において、導通路80は導通路90に
つながっており、第二の測定流体受圧室18は導通路8
0,90及び導通路84,85を介して直接第三の隔離
室206に導通している。本実施例は第二の測定流体が
例えば腐食性でない油等の流体である場合に適用可能で
ある。
【0050】本実施例によれば先の実施例と同様の作用
効果が得られるとともに、構造が簡単で安価に製造する
ことができる利点がある。
【0051】
【発明の効果】本発明の差圧伝送器によれば、測定流体
の圧力による隔離室の変形をおさえることにより圧力負
荷時の過負荷保護ダイアフラムのゼロ点の変化をなくす
ことができるため、測定流体が高圧であっても正確な差
圧を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるバランス形差圧伝送器
の縦断面図である。
【図2】図1に示す差圧伝送器の受圧部材の縦断面図で
ある。
【図3】図1に示す差圧伝送器の過負荷保護ダイアフラ
ム部分の詳細縦断面図である。
【図4】図3に示す第二の固定金具の上面図である。
【図5】図3に示す過負荷保護ダイアフラムの取り付け
部分の詳細縦断面図である。
【図6】本発明の他の実施例によるバランス形差圧伝送
器の縦断面図である。
【符号の説明】
2…センサ組立体 4…過負荷保護ダイアフラム(第三のダイアフラム) 5…センタ金具 3…第三のシールダイアフラム(第四のダイアフラム) 6,7…第一及び第二のシールダイアフラム(第一及び
第二のダイアフラム) 8…第一の固定金具 28…第二の固定金具 9…増幅器取付穴 10…固定金具取付穴 15,16,19…封入液 17,18,205…第一〜第三の測定流体受圧室 20…受圧部材 21,22,30…シールダイアフラム取付け穴部 23…センサ組立体収納穴部 24〜27,60〜63,80〜85…導通路 32,35,36…栓 34,37,38…ねじ穴 44…半導体差圧センサ 45…ハーメチックシールピン 46…FPC 50,51,52…シールピン 53,54…液封口 201…第一の受圧室 202…第二の受圧室 205…第三の受圧室 203…第一の隔離室 204…第二の隔離室 206…第三の隔離室

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受圧部材に取り付けられた第一のダイア
    フラムによって形成され、第一の検出流体が封入された
    第一の受圧室と、前記受圧部材に取り付けられた第二の
    ダイアフラムによって形成され、第二の検出流体が封入
    された第二の受圧室と、前記受圧部材内に配置された差
    圧検出センサと、前記第一及び第二のダイアフラムと異
    なる方向を向くよう前記受圧部材に取り付けられた第三
    のダイアフラムによって形成され、前記第一の受圧室に
    導通する第一の隔離室と、前記第三のダイアフラムの外
    周部を固定するよう前記受圧部材に取り付けられた密封
    部材と前記第三のダイアフラムとによって形成され、前
    記第二の受圧室に導通する第二の隔離室とを備え、前記
    第一のダイアフラムに第一の測定流体の圧力を印加し、
    前記第二のダイアフラムに第二の測定流体の圧力を印加
    して前記第一及び第二の受圧室に導通する第一及び第二
    の隔離室の圧力を前記差圧検出センサに印加し両圧力の
    差を検出する差圧伝送器において、前記第二の測定流体
    の圧力による前記第二の隔離室の変形をおさえる変形防
    止手段を設けたことを特徴とする差圧伝送器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の差圧伝送器において、前
    記変形防止手段は、前記第二の測定流体自身の圧力によ
    って前記密封部材の変形をおさえる手段であることを特
    徴とする差圧伝送器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の差圧伝送器において、前
    記密封部材は第一及び第二の固定金具を重ねた二重構造
    を有し、前記変形防止手段は前記第一及び第二の固定金
    具の間に前記第二の測定流体の圧力を導く手段であるこ
    とを特徴とする差圧伝送器。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の差圧伝送器において、前
    記変形防止手段は、前記第一及び第二の固定金具の間に
    形成された第三の隔離室と、前記第三の隔離室に前記第
    二の測定流体の圧力を導く圧力伝達手段とで構成される
    ことを特徴とする差圧伝送器。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の差圧伝送器において、前
    記圧力伝達手段は、前記受圧部材に取り付けられた第四
    のダイアフラムと、前記第四のダイアフラムによって形
    成され、第三の検出流体が封入された第三の受圧室と、
    前記第三の受圧室の圧力を前記第三の隔離室に導く導通
    路とを有し、前記第四のダイアフラムに前記第二の測定
    流体の圧力が印加されることを特徴とする差圧伝送器。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の差圧伝送器において、前
    記第二の測定流体が導かれ前記第二のダイアフラムに第
    二の測定流体の圧力を印加するよう前記受圧部材に設け
    られた測定流体受圧室を更に備え、前記圧力伝達手段の
    第四のダイアフラムは前記測定流体受圧室に導かれた第
    二の測定流体の圧力が印加されるように配置されている
    ことを特徴とする差圧伝送器。
JP19365895A 1995-07-28 1995-07-28 バランス形差圧伝送器 Pending JPH0943082A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100367020C (zh) * 2005-11-02 2008-02-06 中国科学院力学研究所 压力平衡式的密封方法及其应用

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