JPH0943830A - ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランク並びにそれらの製造方法 - Google Patents

ハーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相シフトマスクブランク並びにそれらの製造方法

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JPH0943830A
JPH0943830A JP19826995A JP19826995A JPH0943830A JP H0943830 A JPH0943830 A JP H0943830A JP 19826995 A JP19826995 A JP 19826995A JP 19826995 A JP19826995 A JP 19826995A JP H0943830 A JPH0943830 A JP H0943830A
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JP19826995A
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Hideki Suda
秀喜 須田
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Hoya Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的単純な製造工程によって欠陥の発生を
押さえつつ高精度なハーフトーン型位相シフトマスクを
得ることができるハーフトーン型位相シフトマスク及び
ハーフトーン型位相シフトマスクブランク並びにそれら
の製造方法を提供する。 【解決手段】 転写領域内E1 及び転写領域外E2 のい
ずれか一方又は双方の少なくとも一部の領域における半
透光部たる半透光膜パターン21の上に光の透過を遮断
する遮光部たる遮光膜パターン31を設けるようにした
ハーフトーン型位相シフトマスクにおいて、半透光部た
る半透光膜パターン21をフッ素とクロムとを主成分と
する部材で構成し、遮光部たる遮光膜パターン31をク
ロムを主成分とする部材で構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクを通過する
露光光間に位相差を与えることにより、転写パターンの
解像度を向上できるようにした位相シフトマスクであっ
て、遮光部を実質的に露光に寄与しない強度の光を透過
させると同時に透過光の位相をずらす半透光膜で構成
し、この遮光部と透光部との境界近傍を通過した光が互
いに打ち消しあうようにして境界部のコントラストを良
好に保持できるようにしたいわゆるハーフトーン型位相
シフトマスク及びその素材たるハーフトーン型位相シフ
トマスクブランクに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体LSI製造等においては、微細パ
ターン転写マスクたるフォトマスクの一つとして位相シ
フトマスクが用いられる。この位相シフトマスクは、マ
スクを通過する露光光間に位相差を与えることにより、
転写パターンの解像度を向上できるようにしたものであ
る。この位相シフトマスクの一つに、特に、単一のホー
ル、ドットまたはライン、スペース等の孤立したパター
ン転写に適したものとして、特開平4−136854号
公報に記載の位相シフトマスクが知られている。
【0003】この位相シフトマスクは、透明基板上に実
質的に露光に寄与しない強度の光を透過させると同時に
通過する光の位相をシフトさせる半透光膜を形成し、こ
の半透光膜の一部を選択的に除去することにより、実質
的に露光に寄与する強度の光を透過させる透光部と実質
的に露光に寄与しない強度の光を透過させる半透光部と
で構成するマスクパターンを形成したものである。この
位相シフトマスクは、半透光部を通過する光の位相をシ
フトさせて該半透光部を通過した光の位相が上記透光部
を通過した光の位相に対して実質的に反転する関係にな
るようにすることにより、前記透光部と半透光部との境
界近傍を通過して回折により回り込んだ光が互いに打ち
消しあうようにして境界部のコントラストを良好に保持
できるようにしたものであり、通称、ハーフトーン型位
相シフトマスクと称されている。
【0004】この位相シフトマスクにおいては、露光光
の波長をλ、半透光膜の露光光に対する屈折率をnとし
たときに、一般的には、半透光膜の膜厚tの値が、 t=λ/{2(n−1)} を満たす値に設定され、また、露光光の波長における半
透光膜の透過率が1〜50%程度になるように設定され
るのが普通である。
【0005】上述のように、ハーフトーン型位相シフト
マスクは、要するに、半透光部によって位相シフト機能
と遮光機能とを兼ねさせたものである。すなわち、この
半透光部を、パターンの境界部においては位相シフト層
として機能させ、それ以外の部分では遮光層として機能
させている。したがって、本来は完全に露光光を遮断す
るのが理想的である部分にもわずかな漏れ光が到達して
いる。通常は、この漏れ光があっても実質的な露光とま
で至らないように、全体の露光量を調整する。
【0006】このように、このハーフトーン型位相シフ
トマスクは、半透光部によって遮光部を兼ねているもの
であるので、原理的には従来の一般的な位相シフトマス
クのような遮光膜を設ける必要はない。しかしながら、
このハーフトーン型位相シフトマスクの欠点をカバーす
るために、半透光部を形成する半透光膜の上又は下に遮
光膜を設けたものが提案されている。以下、この提案に
かかるハーフトーン型位相シフトマスクについてその提
案の背景から説明する。
【0007】周知のように、ハーフトーン型位相シフト
マスクは、通常、半導体製造に用いられる露光装置であ
る縮小投影露光装置(ステッパー)のマスク(レティク
ル)として用いられる。このステッパーは、レティクル
を露光光で投影して得られる投影像を投影レンズで縮小
し、被転写体である半導体ウエハ上に結像させて縮小投
影露光を行うものである。この縮小投影露光は、通常、
1枚の半導体ウエハ上の異なる位置に同一のレティクル
のパターンを繰り返し転写して露光し、1枚のウエハか
ら多数の半導体チップを得るものである。このため、こ
のステッパーを用いてパターン転写を行うときは、ステ
ッパーに備えられた被覆部材(アパーチャー)によって
位相シフトマスク(レティクル)の転写領域のみを露出
させるように周縁領域を被覆して露光を行う。
【0008】しかしながら、このアパーチャーは、精度
よく(例えば、1μm内外の精度)転写領域のみを露出
させるように設置することは機械精度的に難しく、多く
の場合、露出部が転写領域の外周周辺の非転写領域には
みでてしまう。また、アパーチャーが仮に高精度であっ
てはみだし部がない場合であっても、アパーチャーと被
転写体との間に距離があることから露光光が回折して非
転写領域に達する。
【0009】このように、アパーチャーが本来の転写領
域よりも広い範囲に露光光を通過させた場合、次の問題
のあることがわかった。すなわち、ハーフトーン型位相
シフトマスクは、通常、非転写領域に実質的に露光に寄
与しない強度の光を通過させる光半透光膜が形成されて
いる。このため、上述のように、アパーチャーが本来の
転写領域よりも広い範囲に露光光を通過させると、この
はみだした部分で実質的に露光に寄与しない強度の光に
よる露光がなされる。勿論、このはみだし部分があって
も1回の露光では何等問題は生じない。しかし、このは
みだして露光された部分(はみだし露光部)が転写領域
に重なったり、あるいは次の露光の際に同様にはみだし
て露光された部分と重なる場合が生じ、この重複露光に
よって、1回の露光では実質的に露光に寄与しない露光
量であっても、それらが加算されて露光に寄与する量に
達する場合がある。したがって、これにより、本来は露
光されるべきでない領域に結果的に露光が施されたと同
様のことがおこり、欠陥が発生する。
【0010】また、このハーフトーン型位相シフトマス
クの本来の利点が発揮されるパターンサイズ(例えば、
波長365nmのいわゆるi線ではおよそ0.3〜0.
5μm)よりも大きなパターン(およそ数〜数十倍以上
の大きさ)ではパターン近傍においてサイドローブ効果
が顕著になり不要なレジスト膜減りが生じて欠陥になっ
てしまうこともある。
【0011】この様な欠点を除去できるものとして、非
転写領域に形成された半透光膜の上であって転写領域と
非転写領域との境界に隣接する非転写領域に所定以上の
幅を有する遮光部を形成するようにしたハーフトーン型
位相シフトマスクが提案されている(特開平6ー282
063号参照)。
【0012】図4は上記提案にかかるハーフトーン型位
相シフトマスクの製造工程の説明図である。この図にお
いて、透明基板1上にスパッタリング法によってクロム
からなる半透過遮光膜2aを形成し、その上にスピンコ
ート法によってSOG(スピン・オン・グラス)からな
る位相シフト膜2bを形成する。これら半透過遮光膜2
aとSOGからなる位相シフト膜2bとによって半透光
膜2を構成する。
【0013】次に、上記半透光膜2の上にクロムからな
る遮光膜3をスパッタリング法によって形成し、遮光膜
3の上にポジ型電子線レジスト4をスピンコート法によ
って形成する(図4(a) 参照)。
【0014】次に、電子線描画によりレジストパターン
41を形成し、これをマスクにして遮光膜3をウエット
エッチングし、引き続いて位相シフト膜2bをドライエ
ッチングして遮光膜パターン31及び位相シフト膜パタ
ーン21bを形成する(図4(b) 参照)。
【0015】次に、レジストパターン41を剥離した
後、スピンコート法によりネガ型電子線レジスト5を形
成する(図4(c) 参照)。
【0016】次に、電子線描画によりレジストパターン
51を形成し、これをマスクとして遮光膜パターン31
及び半透過膜2aをウエットエッチングして遮光膜パタ
ーン311及び半透過遮光膜パターン21aを形成する
(図4(d) 参照)。
【0017】最後にレジストパターン51を剥離して所
望のハーフトーン型位相シフトマスクを得ている(図4
(e) 参照)。
【0018】また、この様なマスクにおいては、通常、
非転写領域にアライメントのためのフィデユシャルマー
クやマスク品名もしくはパターン名等が付される。とこ
ろが、ハーフトーン型位相シフトマスクではこれらのマ
ークが付される非転写領域の部分は半透光膜で構成され
ることになる。すなわち、これらのマークは半透光膜に
形成されることになる。この半透光膜に形成されたマー
クの読み取りは、露光の場合のようにi線等の波長と異
なり、目視等を対象とする可視光波長領域である。それ
ゆえ、露光波長では必要なコントラストが得られてもこ
れらのマークの読取りの際の波長については十分なコン
トラストが得られず、読み取りが困難になるという問題
もある。
【0019】この問題を解決するものとしては、上述の
アライメントマーク等を形成する非転写領域について
は、半透光膜の上に遮光膜を形成してこの遮光膜にマー
クを付すようにしたものが提案されている(特開平6ー
250376号参照)。
【0020】図5は上記提案にかかるハーフトーン型位
相シフトマスクの製造工程の説明図である。この図にお
いて、透明基板1上にPVD法によってアルミナからな
るエッチングストッパー膜6を形成し、その上にPVD
法によってSiO2 からなる位相シフト膜2bを形成
し、その上にスパッタリング法によりクロムからなる遮
光膜3を形成し、その上にスピンコート法によってポジ
型フォトレジスト4を形成する(図5(a) 参照)。
【0021】次に上記フォトレジスト4に所定の露光を
施してレジストパターン41を形成し、これをマスクに
して遮光膜3をウエットエッチングして遮光膜パターン
311を形成する(図5(b) 参照)。
【0022】次にレンジストパターン41を剥離し、ス
パッタリング法によりクロムからなる半透過遮光膜2a
及びスピンコート法によりポジ型電子線レジストを形成
する(図5(c) 参照)。
【0023】次に、電子線描画法によりレジストパター
ン51を形成し、これをマスクとして半透過遮光膜2a
をウエットエッチングし、引き続いて位相シフト膜2b
をドライエッチングしてそれぞれ半透過遮光膜パターン
21a及び位相シフト膜パターン21bを形成する(図
5(d) 参照)。
【0024】最後にレジストパターン51を剥離して所
望のハーフトーン位相シフトマスクを得ている(図5
(e) 参照)。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例の場合に
は、いずれも半透光膜の上又は下に遮光膜を形成する必
要があるものであるが、遮光膜と半透光膜との材質の組
み合わせに起因して以下のような問題のあることがわか
った。
【0026】まず、上記特開平6ー282063号公報
記載の発明では、透明基板上に形成される膜構成が、ク
ロム/SOG/クロムという構成である。このような構
成の膜を形成するためには、真空装置内でクロム膜を形
成し、次に、真空装置から取り出して回転塗布によりS
OGを塗布してこれを炉で焼成することによってSOG
膜を形成し、しかる後に再度真空装置内に入れてクロム
膜を形成する必要がある。すなわち、真空装置内での複
数の処理工程の間に焼成工程をさしはさむ必要があるこ
と等から工程が煩雑で製造に時間がかかり、かつ、工程
が複雑である故に欠陥が発生する確立が高いという問題
がある。しかも、SOGとクロムとは密着性に問題があ
り、SOGからクロムが剥離したり、あるいは、クロム
上からSOGが剥離してしまう可能性もある。
【0027】また、上記特開平6ー250376号公報
記載の方法においても中間品(マスク素材)たるマスク
ブランクの構成、加工が複雑で欠陥が発生する確率が非
常に高い。また2回目の露光時に遮光層との正確な位置
関係を保つために重ね描画を行なわなければならない。
それゆえ、そのアライメントを取るためのアライメント
マークを遮光層に形成しなければならないが、遮光層に
マークを形成してもその後に半透光膜としてクロム膜を
形成してしまうためにマークを正確に検出することがで
きず、精度よい重ね描画ができないという欠点もある。
【0028】本発明は、上述の背景のもとでなされたも
のであり、比較的単純な製造工程によって欠陥の発生を
押さえつつ高精度なハーフトーン型位相シフトマスクを
得ることができるハーフトーン型位相シフトマスク及び
ハーフトーン型位相シフトマスクブランク並びにそれら
の製造方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明にかかるハーフトーン型位相シフトマスク
は、 (構成1) 透明基板上の転写領域に形成するマスクパ
ターンを、実質的に露光に寄与する強度の光を透過させ
る透光部と実質的に露光に寄与しない強度の光を透過さ
せる半透光部とで構成し、この半透光部を通過する光の
位相をシフトさせて該半透光部を通過した光の位相と前
記透光部を通過した光の位相とを異ならしめることによ
り、前記透光部と半透光部との境界近傍を通過した光の
相殺作用を利用して境界部のコントラストを良好に保持
できるようにしたハーフトーン型位相シフトマスクであ
って、前記転写領域内及び転写領域外のいずれか一方又
は双方の少なくとも一部の領域における半透光部の上に
光の透過を遮断する遮光部を設けるようにしたハーフト
ーン型位相シフトマスクにおいて、前記半透光部をフッ
素とクロムとを主成分とする部材で構成し、前記遮光部
をクロムを主成分とする部材で構成したことを特徴とす
る構成とし、この構成1の態様として、 (構成2) 構成1のハーフトーン型位相シフトマスク
において、前記半透光部を構成する部材が、酸素、炭素
及び窒素のいずれか1又は2以上を含むものであること
を特徴とする構成とし、これら構成1又は2の態様とし
て、 (構成3) 構成1又は2のハーフトーン型位相シフト
マスクにおいて、前記遮光部を構成する部材が、酸素、
炭素及び窒素のいずれか1又は2以上を含むものである
ことを特徴とする構成とし、構成1ないし3のいずれか
の態様として (構成4) 構成1ないし3のいずれかのハーフトーン
型位相シフトマスクにおいて、前記マスクパターン転写
領域と非転写領域との境界に隣接する非転写領域を半透
光部とし、かつ、この非転写領域の半透光部に所定以上
の幅を有する遮光層を設けたことを特徴とする構成と
し、また、本発明にかかるハーフトーン型位相シフトマ
スクブランクは、 (構成5) 構成1ないし4のいずれかのハーフトーン
型位相シフトマスクを製造する際にその素材として用い
るハーフトーン型位相シフトマスクブランクであって、
透明基板の上に半透光部を構成する半透光膜を有し、こ
の半透光膜の上に遮光部を構成する遮光膜を有し、前記
半透光膜がフッ素とクロムとを主成分とする部材で構成
され、前記遮光膜がクロムを主成分とする部材で構成さ
れたものであることを特徴とする構成とし、さらに本発
明にかかるハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法
は、 (構成6) 構成1ないし4のハフトーン型位相シフト
マスクを製造するハーフトーン型位相シフトマスクの製
造方法において、透明基板上に半透光部を形成する工程
と、この半透光部の上に遮光部を形成する工程とを有
し、前記半透光部をフッ素とクロムとを主成分とする部
材で構成し、前記遮光部をクロムを主成分とする部材で
構成したことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマ
スクの製造方法。
【0030】
【作用】上述の構成1によれば、前記半透光部をフッ素
とクロムとを主成分とする部材で構成し、前記遮光部を
クロムを主成分とする部材で構成したことにより、半透
光部と遮光部とが同じクロム系の部材からなるために、
これらをスパッタリングにより膜形成する場合、ターゲ
ットを同じにしてガスのみを変えることで連続して形成
することができ、効率的な製造を行なうことが可能とな
る。同時に、半透光部をフッ素とクロムとを主成分とす
る部材で構成したことから疎水性となり、ウエットエッ
チングできないことから、主成分としてフッ素を含まず
にクロムのみを主成分とする遮光部をウエットエッチン
グする場合に、半透光部をエッチングストッパーとして
用いることができ、別個にエッチングストッパーを設け
る必要がないので構成及び製造工程をより単純化するこ
とが可能となる。しかも、半透光部と遮光部とが同じク
ロム系の部材からなることから両者の密着性を高く維持
することもできる。さらに、以上の結果として、欠陥の
少ないマスクを比較的容易に得ることが可能になる。
【0031】また、構成2又は3のように、半透光部又
は遮光部を構成する部材を、酸素、炭素及び窒素のいず
れか1又は2以上を含むものにすれば、これらの添加量
を制御することによって両者の密着性を維持しつつ比較
的簡単に所定の光透過率を得ることが可能になる。
【0032】さらに、構成4のように、前記マスクパタ
ーン転写領域と非転写領域との境界に隣接する非転写領
域を半透光部とし、かつ、この非転写領域の半透光部に
所定以上の幅を有する遮光層を設けるようにすれば、ス
テッパーの光透過領域と、レティクルの転写領域との間
に多少のずれがあっても、このずれに基く露光の欠陥が
生ずることを防止することが可能となる。
【0033】構成5によれば、構成1ないし4のいずれ
かのハーフトーン型位相シフトマスクを製造する際にそ
の素材として用いるハーフトーン型位相シフトマスクブ
ランクが得られ、構成6によれば、比較的単純な工程に
よって欠陥の少ないハーフトーン型位相シフトマスクを
得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1にかかる
ハーフトーン型位相シフトマスクの構成を示す断面図、
図2は本発明の実施の形態1にかかるハーフトーン型位
相シフトマスクの製造工程説明図である。以下、これら
の図面を参照にしながら実施の形態1にかかるハーフト
ーン位相シフトマスクを説明する。なお、本発明にかか
るハーフトーン型位相シフトマスクブランクは、ハーフ
トーン型位相シフトマスクを製造する際の素材であり、
少なくとも透明基板の上に半透光部を構成する半透光膜
を有し、この半透光膜の上に遮光部を構成する遮光膜を
有するもの等を広くさすので、その構成は、ハーフトー
ン型位相シフトマスクの製造工程の説明の項で明らかに
なるので、その説明は省略する。
【0035】図1において、符号1は透明基板、符号2
1は半透光部を構成する半透光膜パターン、符号31は
遮光部を構成する遮光膜パターンである。
【0036】透明基板1は、表面を鏡面研摩した石英ガ
ラス基板(大きさ6インチ角、厚さ0.25インチ)に
所定の洗浄を施したものである。
【0037】半透光部を構成する半透光膜パターン21
は、フッ素とクロムとを主成分とする膜の一部を選択的
に除去してパターンを形成したものである。この場合、
この半透光膜パターン21は、図における転写領域E1
内においては透光部と半透光部とで構成されるパターン
が形成されているが、非転写領域E2 は、その全領域に
半透光膜が形成されて半透光部となっている。半透光膜
パターンを構成する半透光膜の膜組成は、フッ素(F)
が40重量%、クロム(Cr)が30重量%、窒素
(N)が22重量%、炭素(C)が8重量%であり、膜
厚tは180nm、露光光(i線:波長λ=365n
m)に対する光透過率は10%、露光光に対する屈折率
nは2.01であって、露光光の波長λ、屈折率n、半
透光膜の膜厚tとの間に、 t=λ/{2(n−1)} を満たす値に設定されている。
【0038】遮光膜パターン31は膜厚100nmのク
ロム膜で構成されている。この場合、この遮光膜パター
ン31は、図における転写領域E1 内には形成されず、
非転写領域E2 内の転写領域E1 に近接する部分を除く
全ての部分に形成される。
【0039】このハーフトーン型位相シフトマスクは、
「非転写領域に形成された半透光膜の上であって転写領
域と非転写領域との境界に隣接する非転写領域に所定以
上の幅を有する遮光部を形成するようにして重ね露光に
よる欠陥の発生を防止できるようにしたハーフトーン型
位相シフトマスク」(特開平6ー282063号参
照)、並びに、「アライメントマーク等を形成する非転
写領域については、半透光膜の上に遮光膜を形成するよ
うにしてアライメントマーク等の読み取りのためのコン
トラストを確保できるようにしたハーフトーン型位相シ
フトマスク」(特開平6ー250376号参照)と同様
の機能を備えたものである。
【0040】しかも、この実施の形態1にかかるハーフ
トーン型位相シフトマスクの場合には、半透光部を構成
する半透光膜パターン21をフッ素とクロムとを主成分
とする部材で構成し、遮光部を構成する遮光膜パターン
31をクロムを主成分とする部材で構成したことによっ
て、半透光部をSOGを含む膜で構成するような従来の
場合に比較して、製造の工程を単純化でき、製造時間の
短縮化が可能になると同時に、欠陥の発生を抑制でき、
さらには、半透光部を構成する膜と遮光部を構成する膜
との密着性も良好に維持することが可能となる。
【0041】図2は本発明の実施の形態1にかかるハー
フトーン位相シフトマスクの製造工程の説明図である。
以下この図を参照しながら実施の形態1にかかるハーフ
トーン位相シフトマスクの製造工程を説明する。
【0042】まず、透明基板1上に、膜組成がフッ素
(F)が40重量%、クロム(Cr)が30重量%、窒
素(N)が22重量%、炭素(C)が8重量%であっ
て、膜厚が180nmの反透光膜2を形成し、続けてク
ロムからなる膜厚100nmの遮光膜3を、共にスパッ
タリング法より形成した。次に、ポジ型電子線レジスト
(EBRー9:東レ社製)4をスピンコート法により膜
厚500nmに塗布してベーク処理を施した(図2
(a))。
【0043】次に、所望のパターンを電子線描画し、現
像してレジストパターン41を形成した。次に、レジス
トパターン41をマスクにして遮光膜3を硝酸第2セリ
ウムアンモニウムと過塩素酸からなるエッチング液を用
いてエッチングして遮光膜パターン31を形成した(図
2(b))。
【0044】次に、レジストパターン41を剥離して所
定の洗浄を施した後、ポジ型電子線レジスト(ZEP5
20:日本ゼオン社製)5をスピンコート法により膜厚
600nm塗布してベークを施した(図2(c))。
【0045】次に、所望のパターンを電子線描画し、現
像してレジストパターン51を形成した。次に、レジス
トパターンをマスクにして半透光膜3を反応性ドライエ
ッチング方式(RIE)平行平板型ドライエッチング装
置を用いて、エッチングガスはCl2 とO2 の混合ガス
(混合比10:1)、RFパワー200W、ガス圧0.
1Torrの条件でエッチングし半透光膜パターン21
を形成した(図2(d))。
【0046】最後にレジストパターン51を剥離して所
定の洗浄を施し本発明に係わるハーフトーン位相シフト
マスクを得た(図2(e))。
【0047】以上の工程から明らかなように、真空装置
内での複数の処理工程の間に焼成工程をさしはさむ必要
等がなく、比較的製造工程が単純で、欠陥も発生しにく
いものであることがわかる。
【0048】(実施の形態2)本発明の実施の形態2に
かかるハーフトーン型位相シフトマスクは、その構成自
体は実施の形態1の構成と同じであり、製造工程のみが
異なる。従って、以下においては構成の説明は省略し、
製造工程のみを説明する。
【0049】図3は本発明の実施の形態2にかかるハー
フトーン位相シフトマスクの製造工程説明図である。以
下、図3を参照にしながら実施の形態2にかかるハーフ
トーン位相シフトマスクの製造工程を説明する。
【0050】まず、透明基板1上に膜厚180nmの半
透光膜2を形成し、続けてクロムからなる膜厚100n
mの遮光膜3を、共にスパッタリング法により形成し
た。次に、ポジ型電子線レジスト(ZEP520:日本
ゼオン社製)4をスピンコート法により膜厚600nm
塗布してベークした(図3(a))。
【0051】次に、所望のパターンを電子線描画し、現
像してレジストパターン41を形成した。次に、レジス
トパターン41をマスクにして遮光膜3を硝酸第2セリ
ウムアンモニウムと過塩素酸からなるエッチング液を用
いてエッチングして遮光膜パターン311を形成し、引
き続き半透光膜3を反応性ドライエッチング方式(RI
E)平行平板型ドライエッチング装置を用いて、エッチ
ングガスはCl2 とO2 の混合ガス(混合比10:
1)、RFパワー200W、ガス圧0.1Torrの条
件でエッチングし半透光膜パターン21を形成した(図
3(b))。
【0052】次に、レジストパターン41を剥離して所
定の洗浄を施した後、ポジ型電子線レジスト(EBR−
9:東レ社製)5をスピンコート法により膜厚500n
m塗布してベーク処理を施した(図3(c))。
【0053】次に、所望のパターンを電子線描画し、現
像してレジストパターン51を形成しレジストパターン
51をマスクにして遮光膜パターン311を前記エッチ
ング液にてエッチングして遮光膜パターン31形成した
(図3(d))。
【0054】最後にレジストパターン51を剥離して所
定の洗浄を施し本発明に係わるハーフトーン位相シフト
マスクを得た(図3(e))。
【0055】この実施の形態2のハーフトーン型位相シ
フトマスクも実施の形態1のハーフトーン型位相シフト
マスクと同様の利点が得られる。
【0056】なお、上述の各実施の形態1及び2では、
半透光部を構成する半透光膜の膜組成をフッ素(F)が
40重量%、クロム(Cr)が30重量%、窒素(N)
が22重量%、炭素(C)が8重量%とし、膜厚tを1
80nm、露光光(i線:波長λ=365nm)に対す
る光透過率を10%、露光光に対する屈折率nをとした
が、半透光膜としては、膜組成がフッ素(F)が30〜
80重量%、クロム(Cr)が20〜70重量%、窒素
(N)が0〜30重量%、炭素(C)が0〜20重量%
の範囲であり、光透過率が1〜50%の範囲であって、
露光光の波長λ、屈折率n、半透光膜の膜厚tとの間
に、ほぼ、t=λ/{2(n−1)}の式であらわされ
る関係を有するものであればよい。すなわち、露光光で
の透過率が1〜50%(レジスト感度や縮小投影露光装
置の転写条件などによる)でかつ半透光膜を通過した光
が透光部を通過した光と180°の位相差を持つように
調整され、さらウエットエッチング液によってその特性
が阻害されないものであればよく、フッ素とクロムのみ
ではなくさらに酸素、炭素、窒素の少なくとも一種以上
を含んだ膜でもよく、さらには、これらのうち2種以上
を重ねた多層膜でもよい。あるいは遮光膜との界面のみ
フッ素とクロムのみ又はさらに酸素、炭素、窒素の少な
くとも一種以上を含んだ膜にすればその下はフッ素を含
まなくとも界面のフッ素を含む膜と合わせて上記の条件
を満足するように構成すればよい。
【0057】また、遮光部として膜厚100nmのクロ
ム遮光膜を用いたが、この遮光膜と半透光膜と合わせた
露光光での透過率が実質的に露光光を遮断できる程度の
厚さであればよく、またウエットエッチングできるもの
であればクロムのみではなく酸素、炭素、窒素の少なく
とも一種以上を含んだ膜でもよくさらにはこれらのうち
2種以上を重ねた多層膜でもよい。
【0058】さらに、遮光部たる遮光膜パターンの形成
領域は必ずしもパターン転写領域以外のほぼ全て(アラ
イメントマーク、品名等を除く)である必要はなく、非
転写領域との境界に隣接した非転写領域数mmの範囲の
み(縮小投影露光装置のアパーチャーがはみだす可能性
のある範囲を十分カバーできる範囲)でもよく、あるい
はパターン転写領域の中でも位相シフト効果を必要とし
ない大パターン(数〜数十μm以上)に隣接した半透光
領域に形成することも有効である。
【0059】また、透明基板としては石英ガラスの他に
も例えば、ソーダライムガラス、値アルミノボロシリケ
ートガラス、ボロシリケートガラス等の他のガラスを用
いてもよい。
【0060】さらに、レジストパターンを形成する際に
電子線描画による方法以外に光による露光でもよく、そ
の場合にはその露光条件に応じたレジストを用いること
は勿論である。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明にかかるハ
ーフトーン型位相シフトマスク及びハーフトーン型位相
シフトマスクブランク並びにそれらの製造方法は、転写
領域内及び転写領域外のいずれか一方又は双方の少なく
とも一部の領域における半透光部の上に光の透過を遮断
する遮光部を設けるようにしたハーフトーン型位相シフ
トマスクにおいて、半透光部をフッ素とクロムとを主成
分とする部材で構成し、遮光部をクロムを主成分とする
部材で構成したことを特徴としたもので、これにより、
比較的単純な製造工程によって欠陥の発生を押さえつつ
高精度なハーフトーン型位相シフトマスクを得ることを
可能にしているものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1かかるハーフトーン型位
相シフトマスクの構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1かかるハーフトーン型位
相シフトマスクの製造工程説明図である
【図3】本発明の実施の形態2かかるハーフトーン型位
相シフトマスクの製造工程説明図である
【図4】従来例にかかるハーフトーン型位相シフトマス
クの製造工程説明図である。
【図5】従来例にかかるハーフトーン型位相シフトマス
クの製造工程説明図である。
【符号の説明】
1…透明基板、2…半透過膜、21…半透過膜パター
ン、3…遮光膜、31…遮光膜パターン、4,5…電子
線レジスト。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上の転写領域に形成するマスク
    パターンを、実質的に露光に寄与する強度の光を透過さ
    せる透光部と実質的に露光に寄与しない強度の光を透過
    させる半透光部とで構成し、この半透光部を通過する光
    の位相をシフトさせて該半透光部を通過した光の位相と
    前記透光部を通過した光の位相とを異ならしめることに
    より、前記透光部と半透光部との境界近傍を通過した光
    の相殺作用を利用して境界部のコントラストを良好に保
    持できるようにしたハーフトーン型位相シフトマスクで
    あって、 前記転写領域内及び転写領域外のいずれか一方又は双方
    の少なくとも一部の領域における半透光部の上に光の透
    過を遮断する遮光部を設けるようにしたハーフトーン型
    位相シフトマスクにおいて、 前記半透光部をフッ素とクロムとを主成分とする部材で
    構成し、前記遮光部をクロムを主成分とする部材で構成
    したことを特徴とするハーフトーン型位相シフトマス
    ク。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のハーフトーン型位相シ
    フトマスクにおいて、 前記半透光部を構成する部材が、酸素、炭素及び窒素の
    いずれか1又は2以上を含むものであることを特徴とす
    るハーフトーン型位相シフトマスク。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のハーフトーン型
    位相シフトマスクにおいて、 前記遮光部を構成する部材が、酸素、炭素及び窒素のい
    ずれか1又は2以上を含むものであることを特徴とする
    ハーフトーン型位相シフトマスク。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のハ
    ーフトーン型位相シフトマスクにおいて、 前記マスクパターン転写領域と非転写領域との境界に隣
    接する非転写領域を半透光部とし、かつ、この非転写領
    域の半透光部に所定以上の幅を有する遮光層を設けたこ
    とを特徴とするハーフトーン型位相シフトマスク。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のハ
    ーフトーン型位相シフトマスクを製造する際にその素材
    として用いるハーフトーン型位相シフトマスクブランク
    であって、 透明基板の上に半透光部を構成する半透光膜を有し、こ
    の半透光膜の上に遮光部を構成する遮光膜を有し、前記
    半透光膜がフッ素とクロムとを主成分とする部材で構成
    され、前記遮光膜がクロムを主成分とする部材で構成さ
    れたものであることを特徴とするハーフトーン型位相シ
    フトマスクブランク。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4に記載のハフトーン型
    位相シフトマスクを製造するハーフトーン型位相シフト
    マスクの製造方法において、 透明基板上に半透光部を形成する工程と、この半透光部
    の上に遮光部を形成する工程とを有し、前記半透光部を
    フッ素とクロムとを主成分とする部材で構成し、前記遮
    光部をクロムを主成分とする部材で構成したことを特徴
    とするハーフトーン型位相シフトマスクの製造方法。
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