JPH0944176A - 残響音の生成方法 - Google Patents
残響音の生成方法Info
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- JPH0944176A JPH0944176A JP7190400A JP19040095A JPH0944176A JP H0944176 A JPH0944176 A JP H0944176A JP 7190400 A JP7190400 A JP 7190400A JP 19040095 A JP19040095 A JP 19040095A JP H0944176 A JPH0944176 A JP H0944176A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 任意の音源信号に対し、聴感的な部屋の大き
さ感を変化させる。 【構成】 再生音場4の特徴を表すパルス列が元のパル
ス列の時間波形13のように既知のとき、任意の信号源7
からの入力に対し、FIRフィルタ9の遅延器91および
増幅器92によってパルス列を付加する。さらに音色制御
器10によって音色を制御した後、増幅器11で信号を増幅
し、再生音場4におけるスピーカ5に入力する。受聴者
6は残響音を付加した音を聞くことができる。このと
き、制御器8により遅延器91に設定する遅延値を変化し
て、「部屋の大きさ感」変更後のパルス列の時間波形14
のようにする。これにより受聴者6の聴感上の部屋の大
きさ感を変化させることができる。
さ感を変化させる。 【構成】 再生音場4の特徴を表すパルス列が元のパル
ス列の時間波形13のように既知のとき、任意の信号源7
からの入力に対し、FIRフィルタ9の遅延器91および
増幅器92によってパルス列を付加する。さらに音色制御
器10によって音色を制御した後、増幅器11で信号を増幅
し、再生音場4におけるスピーカ5に入力する。受聴者
6は残響音を付加した音を聞くことができる。このと
き、制御器8により遅延器91に設定する遅延値を変化し
て、「部屋の大きさ感」変更後のパルス列の時間波形14
のようにする。これにより受聴者6の聴感上の部屋の大
きさ感を変化させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は任意の音源信号に対し、
音場の特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅
延器と増幅器によりFIRフィルタを構成し、残響音を
生成する方法に関する。
音場の特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅
延器と増幅器によりFIRフィルタを構成し、残響音を
生成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の残響音生成方法を実施する
装置の構成を示すブロック図である。図4において、1
は信号源であり、FIRフィルタ2に接続されている。
3は増幅器であり、その増幅器出力側は再生音場4のス
ピーカ5に接続されている。6は受聴者である。
装置の構成を示すブロック図である。図4において、1
は信号源であり、FIRフィルタ2に接続されている。
3は増幅器であり、その増幅器出力側は再生音場4のス
ピーカ5に接続されている。6は受聴者である。
【0003】次に上記従来例の動作について説明する。
信号源1からの信号を、音場で測定されたインパルス応
答をもとに生成されたFIRフィルタ2で畳み込み処理
を行い、そのFIRフィルタ出力を増幅器3において増
幅し、その増幅出力をスピーカ5に供給する。再生音場
4ではスピーカ5から放射される音波を受聴者6が聴取
する。このようにして、従来の方法においても、音場で
測定されたインパルス応答を用いて、残響音を付加する
ことができる。
信号源1からの信号を、音場で測定されたインパルス応
答をもとに生成されたFIRフィルタ2で畳み込み処理
を行い、そのFIRフィルタ出力を増幅器3において増
幅し、その増幅出力をスピーカ5に供給する。再生音場
4ではスピーカ5から放射される音波を受聴者6が聴取
する。このようにして、従来の方法においても、音場で
測定されたインパルス応答を用いて、残響音を付加する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の残響音の生成方法では、インパルス応答を測定する
音場によって聴感的な部屋の大きさ感が決まり、その大
きさ感を変更することができないという問題点があっ
た。
来の残響音の生成方法では、インパルス応答を測定する
音場によって聴感的な部屋の大きさ感が決まり、その大
きさ感を変更することができないという問題点があっ
た。
【0005】本発明は、このような従来の問題を解決
し、聴感的な部屋の大きさ感を変化することができる残
響音の生成方法を提供することを目的とする。
し、聴感的な部屋の大きさ感を変化することができる残
響音の生成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、第1の方法は、任意の音源信号に対し、音場
の特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器
と増幅器によりFIRフィルタを構成し、残響音を生成
する方法において、前記遅延器に与える遅延値を変化す
ることにより聴感的な部屋の大きさ感を変化させること
を特徴とする。また第2の方法は、残響時間が所望の値
になるように増幅器に与える振幅値を変化させることに
より、聴感的な残響感を一定に保ったまま部屋の大きさ
感のみを変化させることを特徴とする。
するため、第1の方法は、任意の音源信号に対し、音場
の特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器
と増幅器によりFIRフィルタを構成し、残響音を生成
する方法において、前記遅延器に与える遅延値を変化す
ることにより聴感的な部屋の大きさ感を変化させること
を特徴とする。また第2の方法は、残響時間が所望の値
になるように増幅器に与える振幅値を変化させることに
より、聴感的な残響感を一定に保ったまま部屋の大きさ
感のみを変化させることを特徴とする。
【0007】さらに第3の方法は、前記FIRフィルタ
を複数のチャンネルで構成し、前記FIRフィルタの間
で相異なる遅延値と増幅値を設定することにより、総演
算量は一定のまま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な
拡がり感を生じるようにすることを特徴とする。
を複数のチャンネルで構成し、前記FIRフィルタの間
で相異なる遅延値と増幅値を設定することにより、総演
算量は一定のまま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な
拡がり感を生じるようにすることを特徴とする。
【0008】
【作用】したがって、本発明によれば、第1の方法では
制御器によりFIRフィルタの遅延器に与える遅延値を
変化させることにより、パルス列の時間軸を伸縮させる
ことができる。これにより、聴感的な部屋の大きさ感を
制御することができる。
制御器によりFIRフィルタの遅延器に与える遅延値を
変化させることにより、パルス列の時間軸を伸縮させる
ことができる。これにより、聴感的な部屋の大きさ感を
制御することができる。
【0009】また、第2の方法では、聴感的な部屋の大
きさ感を変化させると同時に、残響時間が所望の値にな
るようにFIRフィルタの増幅器に与える振幅値を変化
させることにより、聴感的な残響感を一定に保ったまま
部屋の大きさ感のみを変化させることができる。
きさ感を変化させると同時に、残響時間が所望の値にな
るようにFIRフィルタの増幅器に与える振幅値を変化
させることにより、聴感的な残響感を一定に保ったまま
部屋の大きさ感のみを変化させることができる。
【0010】さらに、第3の方法では、聴感的な部屋の
大きさ感を変化させると同時に、FIRフィルタを複数
のチャンネルで構成し、FIRフィルタの間で異なる遅
延値と増幅値を認定することにより、総演算量は一定の
まま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり感を生
じることができる。
大きさ感を変化させると同時に、FIRフィルタを複数
のチャンネルで構成し、FIRフィルタの間で異なる遅
延値と増幅値を認定することにより、総演算量は一定の
まま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり感を生
じることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明する。
図1は本発明の第1の方法を実施する装置の構成例を示
すブロック図である。図1において、7は任意の信号
源、8はFIRフィルタ9の遅延器91を制御する制御器
であり、後述する(数1)の遅延値tiを設定する。前記
FIRフィルタ9は遅延時間t1〜tnの遅延器91と振幅
値g1〜gnの増幅器92とからなる。10はn個の音色制御
フィルタFilter1〜nでなる音色制御器、11は増幅器で
ある。その他の再生音場4におけるスピーカ5や受聴者
6については前記図4と同様である。
図1は本発明の第1の方法を実施する装置の構成例を示
すブロック図である。図1において、7は任意の信号
源、8はFIRフィルタ9の遅延器91を制御する制御器
であり、後述する(数1)の遅延値tiを設定する。前記
FIRフィルタ9は遅延時間t1〜tnの遅延器91と振幅
値g1〜gnの増幅器92とからなる。10はn個の音色制御
フィルタFilter1〜nでなる音色制御器、11は増幅器で
ある。その他の再生音場4におけるスピーカ5や受聴者
6については前記図4と同様である。
【0012】図1に示すように、任意の信号源7は、遅
延器91と増幅器92からなるFIRフィルタ9に接続され
ている。また、制御器8により遅延器91に与える遅延値
を制御することができる。増幅器92の出力は音色制御器
10を経て増幅器11に入力され、再生音場4のスピーカ5
の入力となる。スピーカ5から放射される音響信号を受
聴者6が聴取する。
延器91と増幅器92からなるFIRフィルタ9に接続され
ている。また、制御器8により遅延器91に与える遅延値
を制御することができる。増幅器92の出力は音色制御器
10を経て増幅器11に入力され、再生音場4のスピーカ5
の入力となる。スピーカ5から放射される音響信号を受
聴者6が聴取する。
【0013】次に本構成例による第1の方法の動作につ
いて説明する。任意の信号源7の出力は遅延器91と増幅
器92からなるFIRフィルタ9に入力される。元のパル
ス列の時間波形13における音場の特徴を表すパルス列の
遅延値toi(i=1,2,……,n)と振幅値goi(i=
1,2,……,n)を用いて、制御器8は遅延器91に遅
延値tiを(数1)のように設定する。
いて説明する。任意の信号源7の出力は遅延器91と増幅
器92からなるFIRフィルタ9に入力される。元のパル
ス列の時間波形13における音場の特徴を表すパルス列の
遅延値toi(i=1,2,……,n)と振幅値goi(i=
1,2,……,n)を用いて、制御器8は遅延器91に遅
延値tiを(数1)のように設定する。
【0014】
【数1】ti(i=1,2,……,n)=α×toi(i=
1,2,……,n) ただし、αは係数 また、増幅器92に振幅値giを(数2)のように設定す
る。
1,2,……,n) ただし、αは係数 また、増幅器92に振幅値giを(数2)のように設定す
る。
【0015】
【数2】gi(i=1,2,……,n)=goi(i=1,
2,……,n) 音場の特徴を表すパルス列の算出方法は、音場で測定し
たインパルス応答を用いて、公知の逆フィルタ処理によ
る方法でもよいし、振幅の大きい順番にパルスを選択す
る方法でもよいし、マスク処理を行いつつ振幅の最大値
を検出する方法でもよい。また、音線法や鏡像法による
シミュレーションによって音場の特徴を表すパルス列を
算出してもよい。いずれの方法でも、パルスの数は100m
sあたり200本以上必要であり、100msあたり400本以上で
あれば聴感的に自然な残響音が生成できる。
2,……,n) 音場の特徴を表すパルス列の算出方法は、音場で測定し
たインパルス応答を用いて、公知の逆フィルタ処理によ
る方法でもよいし、振幅の大きい順番にパルスを選択す
る方法でもよいし、マスク処理を行いつつ振幅の最大値
を検出する方法でもよい。また、音線法や鏡像法による
シミュレーションによって音場の特徴を表すパルス列を
算出してもよい。いずれの方法でも、パルスの数は100m
sあたり200本以上必要であり、100msあたり400本以上で
あれば聴感的に自然な残響音が生成できる。
【0016】次に制御器8において係数αを変化させる
ことにより、「部屋の大きさ感」変更後のパルス列の時
間波形14に示すように聴感的な部屋の大きさ感が制御で
きる。α=1のとき、元のパルス列と同じ部屋の大きさ
感が得られる。α>1のとき、部屋の大きさ感は大きく
なり、α<1のとき部屋の大きさ感は小さくなる。係数
αの範囲は0.1<α<2.0に設定すると聴感上自然な残響
音が得られる。
ことにより、「部屋の大きさ感」変更後のパルス列の時
間波形14に示すように聴感的な部屋の大きさ感が制御で
きる。α=1のとき、元のパルス列と同じ部屋の大きさ
感が得られる。α>1のとき、部屋の大きさ感は大きく
なり、α<1のとき部屋の大きさ感は小さくなる。係数
αの範囲は0.1<α<2.0に設定すると聴感上自然な残響
音が得られる。
【0017】次に遅延器91の出力は増幅器92に入力され
る。この増幅器92の振幅値gi(i=1,2,……,n)
は一定であるので、制御器8の係数αを小さくして部屋
の大きさ感を小さくすると、それにともなって残響感も
小さくなる。
る。この増幅器92の振幅値gi(i=1,2,……,n)
は一定であるので、制御器8の係数αを小さくして部屋
の大きさ感を小さくすると、それにともなって残響感も
小さくなる。
【0018】さらに増幅器92の出力は音色制御器10に入
力される。この音色制御器10は聴感上自然な残響音を生
成するために必要であり、残響時間周波数特性から算出
される周波数特性を持つものであることが望ましい。し
かしながら、実用上は時間的な後期になるほど急峻にな
る低域通過型フィルタで構成することもできる。このと
きFIRフィルタ9により回路を実現することもできる
が、演算量削減のためにはIIRフィルタで構成するこ
とが望ましく、1段〜2段程度のIIRフィルタで実現
することができる。なお、本装置例では、それぞれの遅
延器91および増幅器92に1つずつ音色制御フィルタ(Fil
ter1〜n)を設けているが、複数の遅延器91および増幅
器92に対して1つの音色制御フィルタを設けてもよく、
継続時間100msあたり1つ以上の音色制御フィルタを設
けると聴感上自然な残響音が生成できる。
力される。この音色制御器10は聴感上自然な残響音を生
成するために必要であり、残響時間周波数特性から算出
される周波数特性を持つものであることが望ましい。し
かしながら、実用上は時間的な後期になるほど急峻にな
る低域通過型フィルタで構成することもできる。このと
きFIRフィルタ9により回路を実現することもできる
が、演算量削減のためにはIIRフィルタで構成するこ
とが望ましく、1段〜2段程度のIIRフィルタで実現
することができる。なお、本装置例では、それぞれの遅
延器91および増幅器92に1つずつ音色制御フィルタ(Fil
ter1〜n)を設けているが、複数の遅延器91および増幅
器92に対して1つの音色制御フィルタを設けてもよく、
継続時間100msあたり1つ以上の音色制御フィルタを設
けると聴感上自然な残響音が生成できる。
【0019】そして音色制御器10の出力は合成されて増
幅器11に入力され、再生音場4におけるスピーカ5に入
力される。スピーカ5に入力された信号は音響信号とな
り受聴者6に到達する。
幅器11に入力され、再生音場4におけるスピーカ5に入
力される。スピーカ5に入力された信号は音響信号とな
り受聴者6に到達する。
【0020】本発明の第1の方法による装置は、音場の
特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器と
増幅器によりFIRフィルタを構成して、遅延器に与え
る遅延値を変化することにより聴感的な部屋の大きさ感
を変化させることができる。
特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器と
増幅器によりFIRフィルタを構成して、遅延器に与え
る遅延値を変化することにより聴感的な部屋の大きさ感
を変化させることができる。
【0021】図2は本発明の第2の方法を実施する装置
の構成例を示すブロック図である。図2において、12は
フィルタ9の増幅器92を制御する制御器であり、後述す
る(数3)の振幅値giを設定する。その他、前記図1と
同じ機能のブロックには同じ番号を付し、その説明を省
略する。
の構成例を示すブロック図である。図2において、12は
フィルタ9の増幅器92を制御する制御器であり、後述す
る(数3)の振幅値giを設定する。その他、前記図1と
同じ機能のブロックには同じ番号を付し、その説明を省
略する。
【0022】次に本構成例による第2の方法の動作につ
いて説明する。任意の信号源7の出力は遅延器91と増幅
器92からなるFIRフィルタ9に入力される。音場の特
徴を表すパルス列の遅延値toi(i=1,2,……,n)
と振幅値goi(i=1,2,……,n)を用いて、遅延器
91に遅延値tiを前記(数1)のように設定する。また増
幅器92に振幅値giを(数3)のように設定する。
いて説明する。任意の信号源7の出力は遅延器91と増幅
器92からなるFIRフィルタ9に入力される。音場の特
徴を表すパルス列の遅延値toi(i=1,2,……,n)
と振幅値goi(i=1,2,……,n)を用いて、遅延器
91に遅延値tiを前記(数1)のように設定する。また増
幅器92に振幅値giを(数3)のように設定する。
【0023】
【数3】gi(i=1,2,……,n)=β×goi(i=
1,2,……,n) ただし、係数βは元のパルス列の残響時間RToを用い
て(数4)のように表すことができる。
1,2,……,n) ただし、係数βは元のパルス列の残響時間RToを用い
て(数4)のように表すことができる。
【0024】
【数4】 β=10.0^{60.0×(1−α)/RTo/20.0} 音場の特徴を表すパルス列の算出方法は、音場で測定し
たインパルス応答を用いて、公知の逆フィルタ処理によ
る方法でもよいし、振幅の大きい順番にパルスを選択す
る方法でもよいし、マスク処理を行いつつ振幅の最大値
を検出する方法でもよい。また、音線法や鏡像法による
シミュレーションによって音場の特徴を表すパルス列を
算出してもよい。いずれの方法でも、パルスの数は100m
sあたり200本以上必要であり、100msあたり400本以上で
あれば聴感的に自然な残響音が生成できる。
たインパルス応答を用いて、公知の逆フィルタ処理によ
る方法でもよいし、振幅の大きい順番にパルスを選択す
る方法でもよいし、マスク処理を行いつつ振幅の最大値
を検出する方法でもよい。また、音線法や鏡像法による
シミュレーションによって音場の特徴を表すパルス列を
算出してもよい。いずれの方法でも、パルスの数は100m
sあたり200本以上必要であり、100msあたり400本以上で
あれば聴感的に自然な残響音が生成できる。
【0025】制御器8において係数αを変化させること
により、聴感的な部屋の大きさ感が制御できる。α=1
のとき、元のパルス列と同じ部屋の大きさ感が得られ
る。
により、聴感的な部屋の大きさ感が制御できる。α=1
のとき、元のパルス列と同じ部屋の大きさ感が得られ
る。
【0026】α>1のとき部屋の大きさ感は大きくな
り、α<1のとき部屋の大きさ感は小さくなる。係数α
の範囲は0.1<α<2.0に設定すると聴感上自然な残響音
が得られる。
り、α<1のとき部屋の大きさ感は小さくなる。係数α
の範囲は0.1<α<2.0に設定すると聴感上自然な残響音
が得られる。
【0027】遅延器91の出力は増幅器92に入力される。
この増幅器92は制御器12の係数βによって振幅値gi(i
=1,2,……,n)を(数3)にしたがって変化させる
ので、制御器12の係数βを制御して部屋の大きさ感を変
化させても、残響感は一定である。
この増幅器92は制御器12の係数βによって振幅値gi(i
=1,2,……,n)を(数3)にしたがって変化させる
ので、制御器12の係数βを制御して部屋の大きさ感を変
化させても、残響感は一定である。
【0028】さらに増幅器92の出力は音色制御器10に入
力される。この音色制御器10は聴感上自然な残響音を生
成するために必要であり、残響時間周波数特性から算出
される周波数特性を持つものであることが望ましい。し
かしながら、実用上は時間的な後期になるほど急峻にな
る低域通過型フィルタで構成することもできる。このと
きFIRフィルタにより回路を実現することもできる
が、演算量削減のためにはIIRフィルタで構成するこ
とが望ましく、1段〜2段程度のIIRフィルタで実現
することができる。なお、本装置例では、それぞれの遅
延器91および増幅器93に1つずつ音色制御フィルタ(Fil
ter1〜n)を設けているが、複数の遅延器91および増幅
器92に対して1つの音色制御フィルタを設けてもよく、
継続時間100msあたり1つ以上の音色制御フィルタを設
けると聴感上自然な残響音が生成できる。
力される。この音色制御器10は聴感上自然な残響音を生
成するために必要であり、残響時間周波数特性から算出
される周波数特性を持つものであることが望ましい。し
かしながら、実用上は時間的な後期になるほど急峻にな
る低域通過型フィルタで構成することもできる。このと
きFIRフィルタにより回路を実現することもできる
が、演算量削減のためにはIIRフィルタで構成するこ
とが望ましく、1段〜2段程度のIIRフィルタで実現
することができる。なお、本装置例では、それぞれの遅
延器91および増幅器93に1つずつ音色制御フィルタ(Fil
ter1〜n)を設けているが、複数の遅延器91および増幅
器92に対して1つの音色制御フィルタを設けてもよく、
継続時間100msあたり1つ以上の音色制御フィルタを設
けると聴感上自然な残響音が生成できる。
【0029】そして音色制御器10の出力は合成されて増
幅器11に入力され、再生音場4におけるスピーカ5に入
力される。スピーカ5に入力された信号は音響信号とな
り受聴者6に到達する。
幅器11に入力され、再生音場4におけるスピーカ5に入
力される。スピーカ5に入力された信号は音響信号とな
り受聴者6に到達する。
【0030】本発明の第2の方法による装置は、音場の
特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器と
増幅器によりFIRフィルタを構成して、遅延器に与え
る遅延値を変化することにより聴感的な部屋の大きさ感
を変化させると同時に、残響時間が所望の値になるよう
に増幅器に与える振幅値を変化させることにより、聴感
的な残響感を一定に保ったまま部屋の大きさ感のみを変
化させることができる。
特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器と
増幅器によりFIRフィルタを構成して、遅延器に与え
る遅延値を変化することにより聴感的な部屋の大きさ感
を変化させると同時に、残響時間が所望の値になるよう
に増幅器に与える振幅値を変化させることにより、聴感
的な残響感を一定に保ったまま部屋の大きさ感のみを変
化させることができる。
【0031】図3は本発明の第3の方法を実施する装置
の構成例を示すブロック図である。図3において、前記
図1および図2と異なる構成は、音声制御器10の出力は
2つの増幅器11a又は11bのいずれかに入力され、再生音
場4における2つのスピーカ5a,5bにそれぞれ出力さ
れるようになっている。
の構成例を示すブロック図である。図3において、前記
図1および図2と異なる構成は、音声制御器10の出力は
2つの増幅器11a又は11bのいずれかに入力され、再生音
場4における2つのスピーカ5a,5bにそれぞれ出力さ
れるようになっている。
【0032】次に本構成例による第3の方法の動作につ
いて説明する。任意の信号源7の出力は遅延器91と増幅
器92からなるFIRフィルタ9に入力される。音場の特
徴を表すパルス列の遅延値toi(i=1,2,……,
n)と振幅値goi(i=1,2,……,n)を用いて、遅
延器91に遅延値tiを前記(数1)のように設定する。ま
た増幅器92に振幅値giを前記(数3)のように設定す
る。
いて説明する。任意の信号源7の出力は遅延器91と増幅
器92からなるFIRフィルタ9に入力される。音場の特
徴を表すパルス列の遅延値toi(i=1,2,……,
n)と振幅値goi(i=1,2,……,n)を用いて、遅
延器91に遅延値tiを前記(数1)のように設定する。ま
た増幅器92に振幅値giを前記(数3)のように設定す
る。
【0033】音場の特徴を表すパルス列の算出方法は、
音場で測定したインパルス応答を用いて、公知の逆フィ
ルタ処理による方法でもよいし、振幅の大きい順番にパ
ルスを選択する方法でもよいし、マスク処理を行いつつ
振幅の最大値を検出する方法でもよい。また、音線法や
鏡像法によるシミュレーションによって音場の特徴を表
すパルス列を算出してもよい。いずれの方法でも、パル
スの数は100msあたり200本以上必要であり、100msあた
り400本以上であれば聴感的に自然な残響音が生成でき
る。
音場で測定したインパルス応答を用いて、公知の逆フィ
ルタ処理による方法でもよいし、振幅の大きい順番にパ
ルスを選択する方法でもよいし、マスク処理を行いつつ
振幅の最大値を検出する方法でもよい。また、音線法や
鏡像法によるシミュレーションによって音場の特徴を表
すパルス列を算出してもよい。いずれの方法でも、パル
スの数は100msあたり200本以上必要であり、100msあた
り400本以上であれば聴感的に自然な残響音が生成でき
る。
【0034】制御器8において係数αを変化させること
により、聴感的な部屋の大きさ感が制御できる。α=1
のとき、元のパルス列と同じ部屋の大きさ感が得られ
る。
により、聴感的な部屋の大きさ感が制御できる。α=1
のとき、元のパルス列と同じ部屋の大きさ感が得られ
る。
【0035】α>1のとき部屋の大きさ感は大きくな
り、α<1のとき部屋の大きさ感は小さくなる。係数α
の範囲は0.1<α<2.0に設定すると聴感上自然な残響音
が得られる。
り、α<1のとき部屋の大きさ感は小さくなる。係数α
の範囲は0.1<α<2.0に設定すると聴感上自然な残響音
が得られる。
【0036】遅延器91の出力は増幅器92に入力される。
この増幅器92は制御器12の係数βによって振幅値gi(i
=1,2,……,n)を(数3)にしたがって変化させる
ので、制御器8の係数αを制御して部屋の大きさ感を変
化させても、残響感は一定である。なお、本装置例では
制御器12の係数βを設けて残響感が一定となる構成とし
たが、特に残響感を一定にする必要のない場合には、第
1の方法のように制御器8のみとしてもよい。
この増幅器92は制御器12の係数βによって振幅値gi(i
=1,2,……,n)を(数3)にしたがって変化させる
ので、制御器8の係数αを制御して部屋の大きさ感を変
化させても、残響感は一定である。なお、本装置例では
制御器12の係数βを設けて残響感が一定となる構成とし
たが、特に残響感を一定にする必要のない場合には、第
1の方法のように制御器8のみとしてもよい。
【0037】さらに増幅器92の出力は音色制御器10に入
力される。この音色制御器10は聴感上自然な残響音を生
成するために必要であり、残響時間周波数特性から算出
される周波数特性を持つものであることが望ましい。し
かしながら、実用上は時間的な後期になるほど急峻にな
る低域通過型フィルタで構成することもできる。このと
きFIRフィルタにより回路を実現することもできる
が、演算量削減のためにはIIRフィルタで構成するこ
とが望ましく、1段〜2段程度のIIRフィルタで実現
することができる。なお、本装置例では、それぞれの遅
延器91および増幅器92に1つずつ音色制御フィルタ(Fil
ter1〜n)を設けているが、複数の遅延器91および増幅
器92に対して1つの音色制御フィルタを設けてもよく、
継続時間100msあたり1つ以上の音色制御フィルタを設
けると聴感上自然な残響音が生成できる。
力される。この音色制御器10は聴感上自然な残響音を生
成するために必要であり、残響時間周波数特性から算出
される周波数特性を持つものであることが望ましい。し
かしながら、実用上は時間的な後期になるほど急峻にな
る低域通過型フィルタで構成することもできる。このと
きFIRフィルタにより回路を実現することもできる
が、演算量削減のためにはIIRフィルタで構成するこ
とが望ましく、1段〜2段程度のIIRフィルタで実現
することができる。なお、本装置例では、それぞれの遅
延器91および増幅器92に1つずつ音色制御フィルタ(Fil
ter1〜n)を設けているが、複数の遅延器91および増幅
器92に対して1つの音色制御フィルタを設けてもよく、
継続時間100msあたり1つ以上の音色制御フィルタを設
けると聴感上自然な残響音が生成できる。
【0038】そして音色制御器10の出力は2つの増幅器
11a,11bのいずれかに入力する。本構成例では音色制御
器10におけるFilteri(i=1,2,……,n)のうち、
Filteriが奇数か偶数かによって入力する増幅器11a,1
1bを決める構成としたが、増幅器に割り当てる音色制御
器の出力の数がほぼ大きく異ならないようにすればよい
ので、例えば乱数表にしたがって入力する増幅器を決め
てもよい。2つの増幅器11a,11bの出力は再生音場4に
おける2つのスピーカ5a,5bにそれぞれ入力される。
スピーカ5a,5bに入力された信号は音響信号となり受
聴者6に到達する。このように、FIRフィルタを2チ
ャンネルで構成し、それらのFIRフィルタの間で相異
なる遅延値と増幅値を設定することにより、総演算量は
一定のまま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり
感を生じるようにすることができる。なお、本構成例で
は、2チャンネルの構成としたが、受聴者がそれぞれの
スピーカの出力を聴くことができる条件であれば2チャ
ンネル以上で構成してもよい。
11a,11bのいずれかに入力する。本構成例では音色制御
器10におけるFilteri(i=1,2,……,n)のうち、
Filteriが奇数か偶数かによって入力する増幅器11a,1
1bを決める構成としたが、増幅器に割り当てる音色制御
器の出力の数がほぼ大きく異ならないようにすればよい
ので、例えば乱数表にしたがって入力する増幅器を決め
てもよい。2つの増幅器11a,11bの出力は再生音場4に
おける2つのスピーカ5a,5bにそれぞれ入力される。
スピーカ5a,5bに入力された信号は音響信号となり受
聴者6に到達する。このように、FIRフィルタを2チ
ャンネルで構成し、それらのFIRフィルタの間で相異
なる遅延値と増幅値を設定することにより、総演算量は
一定のまま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり
感を生じるようにすることができる。なお、本構成例で
は、2チャンネルの構成としたが、受聴者がそれぞれの
スピーカの出力を聴くことができる条件であれば2チャ
ンネル以上で構成してもよい。
【0039】本発明の第3の方法による装置は、音場の
特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器と
増幅器によりFIRフィルタを構成して、遅延器に与え
る遅延値を変化することにより聴感的な部屋の大きさ感
を変化させると同時に、FIRフィルタを複数のチャン
ネルで構成し、それらのFIRフィルタの間で相異なる
遅延値と増幅値を設定することにより、総演算量は一定
のまま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり感を
生じるようにすることができる。
特徴を表すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器と
増幅器によりFIRフィルタを構成して、遅延器に与え
る遅延値を変化することにより聴感的な部屋の大きさ感
を変化させると同時に、FIRフィルタを複数のチャン
ネルで構成し、それらのFIRフィルタの間で相異なる
遅延値と増幅値を設定することにより、総演算量は一定
のまま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり感を
生じるようにすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の第1の方
法では、制御器によりFIRフィルタの遅延器に与える
遅延値を変化させることにより、パルス列の時間軸を伸
縮させることができる。これにより、聴感的な部屋の大
きさを制御することができる。
法では、制御器によりFIRフィルタの遅延器に与える
遅延値を変化させることにより、パルス列の時間軸を伸
縮させることができる。これにより、聴感的な部屋の大
きさを制御することができる。
【0041】また、第2の方法では、聴感的な部屋の大
きさ感を変化させると同時に、残響時間が所望の値にな
るようにFIRフィルタの増幅器に与える振幅値を変化
させることにより、聴感的な残響感を一定に保ったまま
部屋の大きさ感のみを変化させることができる。
きさ感を変化させると同時に、残響時間が所望の値にな
るようにFIRフィルタの増幅器に与える振幅値を変化
させることにより、聴感的な残響感を一定に保ったまま
部屋の大きさ感のみを変化させることができる。
【0042】さらに、第3の方法では、聴感的な部屋の
大きさ感を変化させると同時に、FIRフィルタを複数
のチャンネルで構成し、FIRフィルタの間で異なる遅
延値と増幅値を認定することにより、総演算量は一定の
まま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり感を生
じることができる。
大きさ感を変化させると同時に、FIRフィルタを複数
のチャンネルで構成し、FIRフィルタの間で異なる遅
延値と増幅値を認定することにより、総演算量は一定の
まま、聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり感を生
じることができる。
【図1】本発明の第1の方法を実施する装置の構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の方法を実施する装置の構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図3】本発明の第3の方法を実施する装置の構成例を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図4】従来の残響音生成方法を実施する装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
4…再生音場、 5,5a,5b…スピーカ、 6…受聴
者、 7…信号源、 8…制御器(α)、 9…FIRフ
ィルタ、 10…音色制御器、 11,11a,11b…増幅器、
12…制御器(β)、 13…元のパルス列の時間波形、
14…「部屋の大きさ感」変更後のパルス列の時間波形、
91…遅延器、 92…増幅器。
者、 7…信号源、 8…制御器(α)、 9…FIRフ
ィルタ、 10…音色制御器、 11,11a,11b…増幅器、
12…制御器(β)、 13…元のパルス列の時間波形、
14…「部屋の大きさ感」変更後のパルス列の時間波形、
91…遅延器、 92…増幅器。
Claims (3)
- 【請求項1】 任意の音源信号に対し、音場の特徴を表
すパルス列の遅延値と振幅値を用いて遅延器と増幅器に
よりFIRフィルタを構成し、残響音を生成する方法に
おいて、前記遅延器に与える遅延値を変化することによ
り聴感的な部屋の大きさ感を変化させることを特徴とす
る残響音の生成方法。 - 【請求項2】 残響時間が所望の値になるように増幅器
に与える振幅値を変化させることにより、聴感的な残響
感を一定に保ったまま部屋の大きさ感のみを変化させる
ことを特徴とする請求項1記載の残響音の生成方法。 - 【請求項3】 前記FIRフィルタを複数のチャンネル
で構成し、前記FIRフィルタの間で相異なる遅延値と
増幅値を設定することにより、総演算量は一定のまま、
聴感的な自然さを保ちつつ空間的な拡がり感を生じるよ
うにすることを特徴とする請求項1記載の残響音の生成
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190400A JPH0944176A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 残響音の生成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7190400A JPH0944176A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 残響音の生成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0944176A true JPH0944176A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16257526
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7190400A Pending JPH0944176A (ja) | 1995-07-26 | 1995-07-26 | 残響音の生成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0944176A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7463740B2 (en) | 2003-01-07 | 2008-12-09 | Yamaha Corporation | Sound data processing apparatus for simulating acoustic space |
-
1995
- 1995-07-26 JP JP7190400A patent/JPH0944176A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7463740B2 (en) | 2003-01-07 | 2008-12-09 | Yamaha Corporation | Sound data processing apparatus for simulating acoustic space |
| EP1437712A3 (en) * | 2003-01-07 | 2016-10-05 | Yamaha Corporation | Sound data processing apparatus for simulating acoustic space |
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