JPH0945267A - 電界放出型表示素子およびその輝度制御方法 - Google Patents

電界放出型表示素子およびその輝度制御方法

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JPH0945267A
JPH0945267A JP21141995A JP21141995A JPH0945267A JP H0945267 A JPH0945267 A JP H0945267A JP 21141995 A JP21141995 A JP 21141995A JP 21141995 A JP21141995 A JP 21141995A JP H0945267 A JPH0945267 A JP H0945267A
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JP
Japan
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anode
cathode
monitor
voltage
display
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JP21141995A
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Mitsuru Tanaka
満 田中
Kazuyuki Yano
和行 矢野
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Futaba Corp
Original Assignee
Futaba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電界放出型表示素子におけるエミッション状
態をモニターできるようにするとともに、モニター出力
を使用して発光輝度を一定に保つ。 【解決手段】 電界放出型表示素子の内部に、蛍光体層
8が塗布された表示用アノード7およびカソードアレイ
とは別個に、モニターアノード30およびモニターカソ
ードが設けられている。該モニターアノード30の電圧
は電界放出素子のエミッション量に対応した電圧とな
り、この電圧と、この電界放出型表示素子の初期状態に
おけるエミッション電流に対応する基準電圧45との差
を、差動増幅器48により出力し、その出力に応じて表
示用アノード7のアノード電圧あるいは表示用カソード
アレイに印加するゲート−エミッタ電圧を制御する。こ
れにより、アノード電極7に設けられた蛍光体層8の発
光輝度を初期状態と同一になるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電界放出型カソードを
使用した電界放出型表示素子およびその輝度制御方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】金属または半導体表面の印加電界を10
9 [V/m ]程度にすると、トンネル効果により電子が障
壁を通過して常温でも真空中に電子放出が行われる。こ
れを電界放出(Field Emission )と云い、このような
原理で電子を放出するカソードを電界放出型カソード
(FEC)と呼んでいる。近年、半導体加工技術を駆使
して、ミクロンサイズの電界放出型カソードをアレイ状
に集積した面放出型のFECを製造することが可能とな
っている。
【0003】図4にその一例であるスピント(Spindt)
型と呼ばれるFECを示す。この図において、ガラス等
のカソード基板1上にアルミニウム等の金属で形成され
たカソード2が設けられており、このカソード2上にモ
リブデン等の金属からなるコーン状のエミッタ5が形成
されている。カソード2上のエミッタ5が形成されてい
ない部分には二酸化シリコン(SiO2 )等からなる絶
縁層3が形成されており、さらにその上にゲート4が形
成されている。ゲート4および絶縁層3には開口部6が
設けられており、その中に上記コーン状のエミッタ5が
位置している。すなわち、このコーン状のエミッタ5の
先端部分が開口部6から臨む構成とされている。
【0004】このコーン状のエミッタ5間のピッチは1
0μm以下とすることができ、数万から数10万個のエ
ミッタ5を1枚の基板上に設けることができる。さら
に、ゲート4とエミッタ5のコーンの先端との距離をサ
ブミクロン単位とすることができるため、ゲート4とエ
ミッタ5との間にわずか数10ボルトのゲート−エミッ
タ間電圧VGEを印加することにより、電子をエミッタ5
から電界放出することができる。ゲート4上に離隔して
正の電圧VA が印加されたアノード7を対向して設けて
おくと、エミッタ5から電界放出された電子をこのアノ
ード7により捕集することができる。この場合、アノー
ド7に蛍光体を設けておくとエミッタ5から電界放出さ
れた電子が捕集されるアノード7の蛍光体の部分を発光
させることができる。このような原理を利用することに
より、FECを用いた表示素子を作ることができる。こ
の表示素子を電界放出型表示素子(Field Emission Dis
play,FED)と呼ぶ。
【0005】上記原理を用いた従来のモノクロームFE
Dを模式的に記載した斜視図を図5に示す。図5におい
て、1はガラス等からなるカソード基板、2はカソード
基板1上にストライプ状に設けられたカソード、3はカ
ソード基板1およびカソード2上に設けられた二酸化シ
リコン膜等からなる絶縁層、4は絶縁層3上にカソード
2と直交する方向にストライプ状に形成されたゲート、
6は、カソード2の各ストライプとゲート4の各ストラ
イプとが交差する部分における絶縁層3およびゲート4
に設けられた開口部であり、その中に前記カソード2上
に形成されたコーン状のエミッタ5が配置されている。
このようにして、カソード基板1上に電界放出型カソー
ドアレイが形成されている。
【0006】7はアノードであり、該アノードには蛍光
体層8が設けられている。9はアノード7がその上に形
成されている透明ガラス等からなるアノード基板であ
る。また、Aはアノード7に図示しない駆動回路からア
ノード電圧VA を供給するために配設されているアノー
ド端子、C1 〜Cn はカソード2の各ストライプに図示
しない駆動回路から駆動信号を供給するために配設され
ているカソード端子、G1 〜Gm はゲート4の各ストラ
イプに図示しない駆動回路から画像信号を供給するため
に配設されているゲート端子である。
【0007】このように構成されたFEDにおいて、ア
ノード7にアノード端子Aを介してアノード電圧VA
供給しておき、カソード端子C1 〜Cn を介してカソー
ド2の各ストライプを順次走査しつつ、ゲート端子G1
〜Gm を介してゲート4の各ストライプにそれぞれ画像
信号を供給することにより、開口部6内に設置されたコ
ーン状のエミッタ5から電子が放出され、対向するアノ
ード7に設けられた蛍光体が発光することにより表示動
作が行われるものである。
【0008】また、このようなFEDのアノード7をス
トライプ上に構成し、各ストライプに、順次、赤色
(R)、緑色(G)、青色(B)に発色する蛍光体層を
設けて、三原色カラーを表示できるようにしたカラーF
EDも知られている。
【0009】なお、電界放出型カソードの製造時におけ
る歩留まりの向上と動作の安定化を図るために、カソー
ド2とコーン状のエミッタ5との間に例えばアモルファ
スシリコンなどからなる抵抗層を設けることが行なわれ
ている。
【0010】すなわち、FECにおいてはコーン状のエ
ミッタ5の先端とゲート4との距離がサブミクロン単位
という極めて短い距離とされているとともに、数万個の
エミッタ5が一枚のカソード基板1上に設けられている
ため、製造過程において塵埃などによりゲート4とエミ
ッタ5とが短絡する恐れがあり、その一つでも短絡する
と全てのゲート−エミッタ間に電圧が印加されなくなり
動作不能となってしまうことや、FECの初期の動作時
に局部的な脱ガスが生じ、このガスによりエミッタとゲ
ートあるいはアノード間が放電を起こすことがあり、こ
のため大電流がカソードに流れてカソードが破壊される
ということがあった。さらに、多数のエミッタのうちの
電子が放出しやすいエミッタに電子の放出が集中される
ため、そのエミッタに電流が集中することになり、画面
上に異常に明るいスポットが発生することがあった。
【0011】そこで、上述したように、エミッタ5とカ
ソード2との間に抵抗層を設けることが行なわれてい
る。すなわち、このように抵抗層を設けることにより、
あるエミッタ5からの放出電子が多くなると、該エミッ
タ5に流れる電流の増加に応じて前記抵抗層により該エ
ミッタ5の電子放出を抑制する方向に電圧降下が生じ、
該エミッタ5における電子放出の暴走を食い止めること
ができる。このようにして、抵抗層を設けることにより
特定のエミッタ5への電流の集中を防止することがで
き、FECの製造上の歩留まりの向上や安定な動作が図
られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記したようなFED
は、電界放出型カソードを用いているため、低消費電
力、高輝度、かつ、ちらつきの少ない超薄型の平面型表
示素子を実現することができるものである。しかしなが
ら、FEDは駆動中にその発光輝度が変動するという問
題点があった。
【0013】これは、エミッタ5からの電子の放出(エ
ミッション)量が変動することによるものである。この
エミッション量の変動の原因としては、FEC自体の有
するライフ(寿命)特性、素子内部の真空度の低下によ
るエミッションの低下、および、FECのコーン状エミ
ッタ5とカソード2との間に設けられているアモルファ
スシリコンからなる抵抗層の抵抗値が周囲温度により変
動し、それによりエミッタ5を通して流れる電流が変動
することなどがその要因であると考えられている。
【0014】そこで、本発明は、電界放出型カソードか
らのエミッションの状態を常時モニターすることが可能
な電界放出型表示素子を提供することを目的としてい
る。また、本発明は、電界放出型表示素子の発光輝度を
常に均一に保ち、それにより表示品位を向上させ、ひい
ては、FEDのライフ特性を延ばすことを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電界放出型表示素子は、カソード基板上に
配列された複数の電界放出素子からなる表示用カソード
アレイと、アノード基板上に前記表示用カソードアレイ
に対向して設けられ、蛍光体が塗布された表示用アノー
ドとを有する電界放出型表示素子において、さらに、前
記カソード基板上に前記表示用カソードアレイとは別個
に設けられたモニターカソードと、前記アノード基板上
の前記モニターカソードに対向する位置に設けられたモ
ニターアノードとを有するものである。
【0016】また、本発明の前記電界放出型表示素子の
輝度制御方法は、前記モニターアノードの電圧と基準電
圧との比較出力に応じて、前記表示用アノードに印加す
るアノード電圧、あるいは、前記表示用カソードアレイ
に印加するゲート−エミッタ間電圧を制御することによ
り、前記蛍光体の発光輝度を制御するものである。
【0017】
【作用】表示用カソードアレイおよび表示用アノードと
は独立して設けられた、エミッション電流をモニターす
るためのモニターカソードおよびモニターアノードによ
り、電界放出素子からのエミッションの増減を常時モニ
ターすることができる。したがって、該モニター出力に
応じて、アノード電圧あるいはゲート−エミッタ間電圧
を制御することにより蛍光体の発光輝度を制御できる。
【0018】
【実施例】本発明の電界放出型表示素子(FED)の一
実施例を図1および図2を参照して説明する。図1の
(a)は本発明のFEDの一実施例の平面図、図1の
(b)はその側面図、図2は、そのカソード基板の平面
図である。これらの図において、1はガラスなどからな
るカソード基板であり、その上に、前述したように、カ
ソード2、絶縁層3、ゲート4、コーン状エミッタ5お
よび開口部6からなる表示用カソードアレイ10が形成
されている。そして、カソード2の各ストライプにはカ
ソード端子C1 〜Cn が接続されており、ゲート4の各
ストライプにはゲート端子G1 〜Gm が接続されてい
る。また、9はアノード基板であり、該アノード基板9
の前記表示用カソードアレイ10に対向する位置には、
蛍光体層8が塗布された表示用アノード7が形成されて
いる。以上の構成は、前述した図5に記載した従来のF
EDと同様である。
【0019】20は、本発明によりカソード基板1上の
前記表示用カソードアレイ10とは異なる位置に設けら
れたモニターカソード、21は該モニターカソード20
のカソード電極にカソード電圧を印加するためのモニタ
ーカソード用カソード端子、22は該モニターカソード
のゲート電極にゲート電圧を印加するためのモニターカ
ソード用ゲート端子である。なお、図示されていない
が、このモニターカソード20は、前記表示用カソード
アレイ10と同様に、カソード2、絶縁層3、ゲート
4、コーン状エミッタ5および開口部6から形成されて
いる。
【0020】また、30は、アノード基板9上の前記モ
ニターカソード20と対向する位置に、前記表示用アノ
ード7とは独立して設けられたモニターアノードであ
る。なお、このモニターアノード30は、発光表示させ
る必要はないので、その上に蛍光体層8は塗布されてい
ない。なお、図示されていないが、アノード基板9に
は、表示用アノード7にアノード電圧VA を印加するた
めのアノード端子、および、モニターアノード30にモ
ニターアノード電圧VMAを印加するためのモニターアノ
ード端子が設けられている。また、カソード基板1とア
ノード基板9とのあいだには図示されていない封止部材
を介して重ね合わされており、内部は真空状態に保たれ
ている。
【0021】このように構成されたFEDにおいて、前
述した従来技術の場合と同様に、表示用アノード7にア
ノード端子を介してアノード電圧VA を供給し、カソー
ド端子C1 〜Cn を介してカソード2の各ストライプを
順次走査しつつ、ゲート端子G1 〜Gm を介してゲート
4の各ストライプにそれぞれ画像信号を供給することに
より、表示用カソードアレイ10の開口部6内に設置さ
れたコーン状のエミッタ5から電子が放出され、対向す
るアノード7に設けられた蛍光体層8が発光することに
より表示動作が行われる。
【0022】一方、モニターカソード用カソード端子2
1とモニターカソード用ゲート端子22との間にはモニ
ター用ゲート−エミッタ間電圧VMGE が印加され、モニ
ターカソード20のエミッタ5からは電子が電界放出さ
れる。なお、このモニター用ゲート−エミッタ間電圧V
MGE は、表示用カソードアレイ10と同じ条件で駆動す
るために表示用カソードアレイ10に印加されるゲート
−エミッタ間電圧VGEと同じ電圧としてもよいし、ある
いは、電流検出回路が検出することができる程度のエミ
ッション電流となる、表示用カソードアレイに印加され
る電圧VGEよりも低い電圧としてもよい。また、モニタ
ーアノード30にはモニターアノード端子を介してモニ
ターアノード電圧VMAが印加される。なお、このモニタ
ーアノード電圧VMAは表示用アノード電圧VA よりも低
い電圧を用いることができる。そして、そのためにモニ
ターを行うための回路構成が容易となる。
【0023】このようにして、モニターカソード20に
おけるエミッタ5は表示用カソードアレイ10における
エミッタ5と同一の条件で駆動される。このモニターカ
ソード20から放出された電子はモニターアノード30
に捕捉され、モニターカソード20からのエミッション
に応じた電流がモニターカソード20とモニターアノー
ド30の間に流れる。モニターアノード端子の電圧は該
エミッション電流に応じて変動するため、このモニター
アノード端子の電圧を検出することによりエミッション
電流の大きさを検出することができる。モニターカソー
ド20と表示用カソードアレイ10は、同じ真空領域の
内部に近接して形成されているから、同一のエミッショ
ン特性を有しているということができ、これにより、カ
ソードアレイ10のエミッションの状態を常時モニター
することが可能となる。
【0024】本発明のFEDは上記のように構成されて
いるので、モニターアノード端子から得られる電圧を検
出することによりカソードからのエミッションの状態を
モニターすることができる。したがって、これを使用し
てエミッション電流の変動に対応して蛍光体の発光輝度
を制御することにより、発光輝度を常に一定に保つこと
が可能となる。
【0025】一般に、蛍光体の発光輝度Lは、L=η・
V・I/π・S で表わされる。(ここで、ηは発光効
率、Vはアノード電圧、Iはアノード電流、Sは面積で
ある。なお、ダイナミック駆動の場合には、これにデュ
ーティファクタdが掛けられる。) したがって、アノード電圧Vまたはアノード電流Iを制
御することにより、蛍光体の発光輝度を制御することが
できる。アノード電圧Vは、表示用アノード7に印加す
るアノード電圧VA を変化させることにより制御するこ
とができる。また、アノード電流Iは、表示用カソード
アレイ10におけるゲート−エミッタ間電圧VGEを変化
させてエミッタ5からの電子の放出量を変化させること
により制御することができる。
【0026】図3に、蛍光体の発光輝度を均一に保つた
めの制御信号を発生するための回路構成の一例を示す。
この図において、カソード基板1、ゲート端子G、カソ
ード端子C、表示用アノード7、蛍光体層8、アノード
基板9、モニターカソード用カソード端子21、モニタ
ーカソード用ゲート端子22およびモニターアノード3
0からなるFEDは、前述したものと同一であり、その
詳細についての説明は省略する。25はモニターカソー
ド20にモニター用ゲート−エミッタ間電圧VMGE を印
加するための電圧源であり、40はモニター用アノード
30にモニター用アノード電圧VMAを印加するための電
圧源である。また、41、46および47は抵抗器、4
2、43および49は端子、44および48は差動増幅
器、45は基準電圧源である。
【0027】このように構成された制御信号発生回路に
おいて、モニターカソード用カソード端子21とモニタ
ーカソード用ゲート端子22の間には、電圧源25から
モニターカソード用ゲート−エミッタ間電圧VMGE が印
加され、モニターカソード20から電子が電界放出され
る。モニターアノード30には、電圧源40から抵抗器
41を介してモニターアノード電圧VMAが印加されてお
り、モニターカソード20から電界放出された電子はモ
ニターアノード30に捕捉される。これにより、電圧源
40、抵抗器41、モニターアノード30およびモニタ
ーカソード用カソード端子21からなるモニターカソー
ド20からのエミッション電流の電流路が形成される。
このエミッション電流が少なくなると抵抗器41におけ
る電圧降下が減少してモニターアノード30の電圧は上
昇し、逆に、エミッション電流が多くなると抵抗器41
における電圧降下が増大してモニターアノード30の電
圧は下降する。すなわち、抵抗器41における電圧降下
量はエミッション電流に比例している。
【0028】この抵抗器41における電圧降下は、その
両端の端子43および42から差動増幅器44に入力さ
れ、該差動増幅器44において増幅された後、抵抗46
を介して差動増幅器48の一方の入力に入力される。こ
の差動増幅器48の他方の入力には、基準電圧源45か
らの電圧Vrefが入力されている。この基準電圧Vr
efは、このFEDの初期状態におけるエミッション電
流に対応する電圧が設定されている。したがって、差動
増幅器48において、差動増幅器44からのエミッショ
ン電流に比例する電圧と基準電圧Vrefとが比較さ
れ、その差の電圧Voutが端子49に出力される。こ
のようにして、このFEDの初期状態におけるエミッシ
ョン電流と現在におけるエミッション電流との差に相当
する出力電圧Voutを得ることができ、この出力電圧
Voutを用いて、表示用アノード電圧VA あるいはゲ
ート−エミッタ間電圧VGEのいずれか一方または両者を
制御することにより、蛍光体層8の発光輝度を制御する
ことができる。
【0029】表示用アノード7に印加するアノード電圧
A を変化させて蛍光体8の発光輝度を制御する場合に
は、差動増幅器48から出力されるVoutを入力と
し、当該FEDの発光輝度を一定に保つためのアノード
電圧の変動量を出力とする、エミッション電流−アノー
ド電圧変換部を設け、該変換部の出力により、アノード
電圧用電圧源の出力電圧を制御するように構成すればよ
い。このエミッション電流−アノード電圧変換部は、予
め測定されたデータを記憶するROMなどによる変換テ
ーブルにより構成することができ、あるいは、対応する
入出力特性を有する回路を使用することもできる。この
ように構成することにより、該変換部から、差動増幅器
48からの出力電圧Voutに対応して、そのFEDの
発光輝度を一定に保つために必要なアノード電圧の制御
量が出力される。この出力により、アノード電圧用電圧
源からの出力電圧がエミッション電流の変動と逆方向に
制御され、蛍光体8の発光輝度を一定の輝度に保つこと
ができる。
【0030】また、アノード電流Iを制御して蛍光体8
の発光輝度を制御する場合には、表示用カソードアレイ
10およびモニターカソード20の両者にゲート−エミ
ッタ間電圧を印加するためのゲート駆動電圧源を可変電
圧源とし、差動増幅器48からのエミッション電流の変
動量に相当する出力電圧Voutを該可変電圧源に電圧
制御信号として入力すればよい。すなわち、エミッショ
ン電流が減少して差動増幅器48からの出力電圧Vou
tが正の電圧となると、ゲート駆動電圧源の出力電圧が
高くされゲート−エミッタ間電圧が大きくなるため、エ
ミッタから放出される電子量は多くなる。したがって、
エミッション電流、すなわち、アノード電流Iが増大
し、蛍光体8の発光輝度が高くなる。また、逆に、エミ
ッション電流が増加したときには、ゲート−エミッタ間
電圧電圧が低くされ、アノード電流が減少し、発光輝度
が低下する。このようにして、フィードバック制御がか
かり、蛍光体8の発光輝度は一定に保たれることとな
る。
【0031】なお、アノード電圧VA を制御する場合に
は、アノード消費電力が常に一定となるように制御され
るので、FEDモジュールの消費電力は変化しないが、
ゲート−エミッタ間電圧VGEを制御する場合には、カソ
ードに負担をかけるとともに、駆動電圧が上昇し消費電
力が増大することとなるので、アノード電圧VA を制御
するほうが望ましい。また、アノード電圧VA とゲート
−エミッタ間電圧VGEの両者を同時に制御するようにし
てもよい。
【0032】また、上記実施例においては、モニターア
ノードおよびモニターカソードをカソード端子Cの反対
側に一組設けているが、必ずしもこれに限られることは
なく、これらのモニター用電極は任意の位置に設けるこ
とができる。また、モニター用電極の数も、2組以上設
けてもよい。例えば、図1において、モニターアノード
30の表示用アノード7を挟んだ反対側、すなわち、表
示用アノード7の右側にも第2のモニター用アノードを
設け、図2におけるモニターカソード20の表示用カソ
ードアレイ10を挟んだ反対側、すなわち、表示用カソ
ードアレイ10の右側にも第2のモニターカソードを設
けてもよい。
【0033】このように2組のモニター用電極を設けた
場合においては、エミッション電流を表示領域の両側か
ら検出することが出来る。したがって、表示領域の両側
で検出したエミッション電流の平均値を用いて発光輝度
の制御を行なうようにすることができ、表示領域の上方
と下方とでエミッション電流に差が生じている場合にお
いても、より適切な制御を行うことが可能となる。ま
た、第1のモニターアノード30で検出したエミッショ
ン電流と第2のモニターアノードで検出したエミッショ
ン電流とから、表示画面の左右あるいは上下におけるエ
ミッション電流の差を検出し、それに応じて、各カソー
ド2に供給するカソード駆動電圧、あるいは、各ゲート
4に供給するゲート駆動電圧に勾配を付けるように制御
を行うことにより、表示画面上のどの位置においても均
一の輝度で発光させることが可能となる。
【0034】なお、上記実施例においては、常時、エミ
ッション電流のモニターを行ない発光輝度の制御を行な
う場合を示したが、これに限られる必要はなく、所定時
間毎にエミッション電流のモニターあるいは発光輝度の
制御を行なうように構成してもよい。ただし、この場合
には、次回のモニターあるいは発光輝度の制御タイミン
グまで、今回のモニター出力または輝度制御信号を記憶
し、該記憶出力により発光輝度の制御を行うことが必要
となる。また、上記実施例においては、モノクロームF
EDを例にとって説明したが、本発明はカラーFEDの
場合にも全く同様に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の電界放出型表示素子によれば、
表示用カソードアレイおよび表示用アノードとは独立し
て設けられたモニター用電極を有しているため、常時、
エミッションの状態をモニターすることが可能となる。
【0036】また、本発明の電界放出型表示素子の駆動
方法によれば、常時モニターしているエミッションの状
態に応じて、表示用アノードあるいは表示用カソードア
レイに印加する駆動電圧を制御して、蛍光体の発光輝度
を一定に制御することが可能となる。したがって、温度
変化などにより、電界放出素子からのエミッション電流
が変動しても常に均一の発光輝度で発光表示させること
が可能となる。また、長期的にみて、電界放出素子のラ
イフ特性によりエミッション電流が徐々に低下してきた
ときにも、アノード電圧を制御することあるいはゲート
−エミッタ間電圧を制御することにより、発光輝度を上
げることができるので、電界放出型表示素子の寿命を延
ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電界放出型表示素子の一実施例を示す
平面図および側面図である。
【図2】本発明の電界放出型表示素子の一実施例のカソ
ード基板の平面図である。
【図3】本発明の電界放出型表示素子を駆動するために
用いられる回路の一例を示す図である。
【図4】電界放出素子を説明するための図である。
【図5】従来の電界放出型表示素子を示す図である。
【符号の説明】
1 カソード基板 2 カソード 3 絶縁層 4 ゲート 5 エミッタ 6 開口部 7 アノード 8 蛍光体層 9 アノード基板 10 表示用カソードアレイ 20 モニターカソード 21 モニターカソード用カソード端子 22 モニターカソード用ゲート端子 25、40 電圧源 30 モニターアノード 41、46、47 抵抗器 42、43、49 端子 44、48 差動増幅器 45 基準電圧源

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カソード基板上に配列された複数の電界
    放出素子からなる表示用カソードアレイと、アノード基
    板上に前記表示用カソードアレイに対向して設けられ、
    蛍光体が塗布された表示用アノードとを有する電界放出
    型表示素子において、さらに、 前記カソード基板上に前記表示用カソードアレイとは別
    個に設けられたモニターカソードと、 前記アノード基板上の前記モニターカソードに対向する
    位置に設けられたモニターアノードとを有することを特
    徴とする電界放出型表示素子。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電界放出型表示素子の輝
    度制御方法であって、 前記モニターアノードの電圧と基準電圧との比較出力に
    応じて、前記表示用アノードに印加するアノード電圧、
    あるいは、前記表示用カソードアレイに印加するゲート
    −エミッタ間電圧を制御することにより、前記蛍光体の
    発光輝度を制御することを特徴とする電界放出型表示素
    子の輝度制御方法。
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