JPH0945275A - 光電子増倍管 - Google Patents
光電子増倍管Info
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Abstract
シュダイノードが破れる可能性を著しく低減する。 【解決手段】 この発明に係る光電子増倍管は、T字形
状のエッジ部202を有し、ファインメッシュダイノー
ド50を含むダイノード部500を貫通した中空パイプ
2の所定位置にカシメ部205を形成することにより、
該エッジ部202とカシメ部205によって電子増倍部
の積層構造を規定する。これにより、各ファインメッシ
ュダイノード間の間隔を正確に制御し製造誤差が抑制さ
れた光電子増倍管が得られる。また、この中空パイプ2
は導電性材料からなる内側パイプ200と絶縁性材料か
らなる外側パイプ201との2重構造を成しており、該
内側パイプ200がホトカソード11とステムピン9と
を電気的に接続する配線構造の一部を構成する。
Description
ても光子検出が可能な光電子増倍管に関し、特に、ファ
インメッシュダイノードを有するダイノード部それぞれ
を所定間隔ごとに積層するための組立構造、及びホトカ
ソードを所定電位に設定するための電圧供給構造に関す
るものである。
な光電子増倍管としては、例えば、特開昭51−430
68号公報、特開昭59−221960号公報に開示さ
れたものが知られている。これら公報には、複数のメッ
シュダイノードが絶縁体を介して積層された電子増倍部
を有する構造が開示されている。
管に適用可能なファインメッシュダイノードの構造は、
例えば、G.Barbiellini, A.Martinis, F.Scuri,"A simu
lation study of the behaviour of fime mesh photomu
ltipliers", Nuclear Instruments and Methods in Phy
sics Research A362 (15 August, 1995), p.245-252に
開示されている。
作可能な光電子増倍管は、その線幅が微細なファインメ
ッシュダイノードが利用され、かつ該ファインメッシュ
ダイノードの設置間隔を狭めることにより、該ファイン
メッシュダイノードから放出された2次電子の電子軌道
が外部の磁界の影響を受けにくい構造を備えている。具
体的には、ホトカソードと第1段のファインメッシュダ
イノードとの間隔は、2.0mm〜5.0mmの範囲に
制限され、そして、隣接する該ファインメッシュダイノ
ード間の間隔は0.4mm〜1.6mmに制限されてい
る。さらに、上記ファインメッシュダイノードは、その
線の数が1インチ当たり少なくとも1000以上である
メッシュダイノードをいい、現在、実際に製造されてい
るファインメッシュダイノードとしては、1インチ当た
り1500〜2000の線を有するものが主流となって
いる。なお、この明細書では、これらファインメッシュ
ダイノードを#1500、#2000の表記で区別す
る。
00のファインメッシュダイノードは、その線幅が5μ
m程度と微細であるためにたわんでしまい、該ファイン
メッシュダイノードだけで積層構造を構成することは困
難である。そこで、この発明に係る実施例では、例え
ば、図22に示されたように、中央に該ファインメッシ
ュダイノードを露出させるための開口部を有するディス
ク形状の上側電極と下側電極とで該ファインメッシュダ
イノードのエッジ部分を所定の張力を加えた状態で把持
することにより、該ファインメッシュダイノード50の
たわみを防止する構造を採用している。なお、得られた
ダイノード部の構造上の特徴として、上記上側及び下側
電極はそれぞれ円周方向から加わる力に対しては充分な
強度を有する一方、該ダイノード部の積層方向(光の入
射方向に一致)から加わる力(ファインメッシュダイノ
ードのホトカソード側の面及び/又はアノード側の面か
ら加わる力)に対して、容易に変形してしまうことが容
易に理解できる。例えば、電子増倍管の組立工程におい
て、係る力(積層方向からの力)が不均一に各ダイノー
ド部に加わると、上記電極に生じたねじれ等に起因し
て、隣接する各ファインメッシュダイノード間の間隔を
正確に制御することが困難になる。特に、このような場
合、増倍率(アノードに到達する二次電子の数/光電面
で発生する光電子の数)にバラツキが生じたり、またフ
ァインメッシュダイノード自体が破れてしまうなどの課
題がある。
従来は、ビジコン用のメッシュ電極を転用していたの
で、実際には当該光電子増倍管として最適なファインメ
ッシュダイノードの製造条件(例えば、空間率、線幅
等)は知られていなかった。
ためになされたものであり、増倍率の観点、及び製造上
の観点から当該光電子増倍管に最適なファインメッシュ
ダイノードの製造条件を示唆するとともに、電子増倍部
の組立工程において、ファインメッシュダイノードを有
するダイノード部ぞれぞれを変形させることなく積層す
ることにより、隣接するファインメッシュダイノードの
間隔を正確に制御できる組立構造、及び該組立構造を利
用した、ホトカソードを所定電位に設定するための電圧
供給構造を備えた、高磁界中でも光子検出が可能な光電
子増倍管を提供することを目的としている。
倍管は、上述されたように高磁界中でも光子検出が可能
な光電子増倍管であって、少なくとも、入射された光に
対応した光電子を放出するためのホトカソードと、この
ホトカソードから放出された光電子をカスケード増倍す
るための電子増倍部と、絶縁体を介して該電子増倍部と
所定距離離間した位置に設置された、該電子増倍部から
出射された2次電子を収集するためのアノードとを備え
る。これらホトカソード、電子増倍部、及びアノード
は、その内壁にアルミ膜が形成されたハウジングと、各
ダイノード部のそれぞれを所定電位に設定するための導
電性リードピン(ステムピン)を支持するステムにより
構成された密閉容器内に収納されている。
延びた貫通孔を有するリング形状の絶縁体を介して互い
に所定間隔離間された複数のダイノード部を積層して構
成されている。特に、各ダイノード部は、上記ファイン
メッシュダイノードと、該ファインメッシュダイノード
のホトカソード側の面を露出させるための開口部、及び
光の入射方向に沿って延びた貫通孔を有する上側電極
と、該ファインメッシュダイノードの、アノード側の面
を露出させるための開口部、及び光の入射方向に沿って
延びた貫通孔を有するとともに、該上側電極とともに該
ファインメッシュダイノードのエッジ部分を挟み込んで
保持する下側電極とを備える。なお、上記上側電極は、
ダイノード部と上記ステムに支持されているリードピン
のうちの対応する1つとを中継リードピンを介して電気
的に接続するための突起部を備えている。
なくとも上記アノード、上記ダイノード部は絶縁体を介
して、それぞれの貫通孔が光の入射方向に沿って一致さ
せるように積層されている。
上述のように積層された各部材の貫通孔によって定義さ
れる空間を、光の入射方向に沿って貫通したパイプを備
える。特に、このパイプは、絶縁性材料(例えば、アル
ミナ)からなる外側パイプと、該外側パイプを貫通した
導電性材料(例えば、ステンレス)からなる内側パイプ
を含む。そして、内側パイプは、その第1の端部に、外
側パイプの開口直径よりも大きい直径のエッジ部を有す
る。また、この内側パイプの長さは、外側パイプの長さ
よりも長くなるよう設計されている。
した内側パイプの所定位置にカシメ部を形成することに
より、上記内側パイプのT字形状のエッジ部と該カシメ
部とが、上記電子増倍部の積層構造を規定する。上記カ
シメ部は上記内側パイプに、各ダイノード部の積層方向
に対して垂直方向に力を加えることにより形成される。
また、該内側パイプは中空である。したがって、該内側
パイプに加える力は少なくてすみ、上記電子増倍部の組
立工程において、各ダイノード部を変形させるような力
は加わらない組立構造が実現できる。
ホトカソードと電子増倍部との間に設けられ、該ホトカ
ソードから放出された光電子を通過させるための開口部
を有する導電性リングを備える。この導電性リングは、
光の入射方向に沿って延びた貫通孔と、該導電性リング
とホトカソードとを同電位に設定させるためのコンタク
ト電極とを備える。そして、上記内側パイプのエッジ部
は貫通孔を貫通した状態で該導電性リングと直接接触し
ている。これは、該内側パイプの端部とステムの所定の
リードピンとを中継リードピンを介して電気的に接続す
ることにより、ホトカソードを所定電位に設定するため
である。したがって、この内側パイプは、電子増倍部の
積層構造を規定するよう機能するとともに、ホトカソー
ドを所定電位に設定するための電圧供給用リードピンと
しても機能している。そして、上述したコンタクト電極
を有する導電性リング、内側パイプ、中継リードピン、
及びステムに支持されたリードピン(ステムピン)によ
って、ホトカソードを所定電位に設定するための電圧供
給構造が実現されている。
を、密閉容器の内壁から所定距離離間した状態で、該密
閉容器の所定位置に設置させるためのスプリング電極を
備える。したがって、当該電子増倍部の密閉容器内にお
ける位置は、光の入射方向に対して水平方向が該導電性
リングのスプリング電極によって規定され、垂直方向が
中継リードピンによって規定される。
増倍部から所定距離離間した状態で、該導電性リングの
貫通孔を貫通した上記パイプにより、該電子増倍管に固
定されている。この絶縁体は光の入射方向に沿って延び
た貫通孔を有し、該貫通孔にはパイプが貫通している。
また、上記アノードも、貫通孔を有する絶縁体を介して
電子増倍部から所定距離離間した状態で、該パイプによ
り該電子増倍部に固定されている。
のステム側の面に当接された絶縁体であって、上記パイ
プ(内側パイプ)の、第1の端部(エッジ部が設けられ
た端部)と反対側に位置する第2の端部と、該アノード
とを所定距離だけ離間させるための絶縁体をさらに備え
る。なお、この絶縁体は、上記外側パイプの外径よりも
大きい径の貫通孔を有する第1の絶縁体と、該外側パイ
プの内径よりも小さく、かつ内側パイプの外径よりも大
きい径の貫通孔を有する第2の絶縁体から構成されてい
る。
よりも短くなっている。これは、外側パイプ全体を、少
なくとも導電性リングの貫通孔、ダイノード部の貫通
孔、アノードの貫通孔、及びこれら各部材間に設けられ
た各絶縁体の貫通孔によって定義された空間に収納する
ためである。そして、内側パイプは、上記空間を貫通
し、該空間からその両端が露出するのに充分な長さを有
する。この構成により、外側パイプ(絶縁性材料)は、
各ダイノード部と内側パイプ(導電性材料)との絶縁状
態を維持するよう機能し、該内側パイプは、当該光電子
増倍管の内部配線の一部としても機能する。
増倍管の増倍率(アノードに到達する二次電子の数/光
電面で発生する光電子の数)を最適に制御するため、該
光電子増倍管に適応されるファインメッシュダイノード
の空間率を検討した。その結果、その線幅を2.4μm
〜6μmとして45%〜65%が最適であることを発見
した。
は、磁界中の電子の振舞(最大回転半径)に起因して、
当該光電子増倍管の増倍率が低下するのを避ける必要が
あるからである。また、線幅を4μm以上に設定するの
は、ファインメッシュダイノード自体が、製造中に加え
られる張力に充分耐え得る強度を有する必要があるから
である。
ッシュダイノードの空間率は45%〜50%が好まし
い。例えば、線幅が2.4μm以上であっても空間率が
50%を超えると、該ファインメッシュダイノードが製
造中に破れる危険性が増大するからである。なお、この
明細書において、ファインメッシュダイノードの空間率
S(%)は、線幅をa、線ピッチをbとしたとき、 S(%)={(b−a)2/b2}×100 で定義される(図12及び図13参照)。
管の一実施例を図1〜図29を用いて説明する。なお、
図中同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
の組立工程を示す図である。この図において、当該光電
子増倍管は、その内壁にホトカソードへの電圧供給用電
極であるアルミ膜1aが形成された円筒形のハウジング
1と、外部のブリーダ回路(図9参照)から供給された
電圧を所望のダイノード等に供給するためのリードピン
(ステムピン)9を貫通させた状態で支持しているステ
ム8により構成される密閉容器を備えている。なお、上
記ステム8の底部には組立後にホトカソード形成用の金
属蒸気を注入するための中空の注入管10が設けられて
いる。
部100は、第1段ダイノード部側に貫通孔を有する絶
縁体(セラミックスペーサ)40を介して、収束電極と
して機能する導電性リング3が固定され、そして、最終
段ダイノード部側にも貫通孔を有する絶縁体(セラミッ
クスペーサ)42を介して、アノード6が固定される。
この電子増倍部100は所定電圧をそれぞれ供給する中
継リードピン7により支えられた状態で、光の入射方向
Lに対して密閉容器内の所定位置に設定される。すなわ
ち、中継リードピン7は、所定電圧を供給するための配
線として機能するとともに、ホトカソードと該電子増倍
部の第1段ダイノード部500(特に、ファインメッシ
ュダイノード50)との間隔を規定するよう機能する。
なお、上記導電性リング3及びアノード6とも、光の入
射方向Lに沿って延びた貫通孔を有する。
ダイノード部500がリング状絶縁体(セラミックリン
グスペーサ)41を介して順次積層されることにより構
成される。なお、この明細書では、例えば、ダイノード
部500を16段積層する場合、第1段のダイノード部
から最終段(16段)のダイノード部までを、順にDY
1、DY2、...DY15、DY16と表記する(図
9参照)。
#1500、線幅5.5μm〜5.6μmのファインメ
ッシュダイノード50と、該ファインメッシュダイノー
ド50に所定の張力を加えた状態で該ファインメッシュ
ダイノード50のエッジ部分を把持するリング状の上側
電極51及び下側電極52から構成される。なお、これ
ら各リング状電極51、52は、それぞれ、ホトカソー
ドからの光電子あるいは前段のファインメッシュダイノ
ード50からの2次電子を通過させるための開口部と、
光の入射方向Lに沿って延びた貫通孔を有する。
1、42、各ダイノード部500、及びアノード6は、
それぞれの貫通孔をファインメッシュダイノード50の
積層方向(光の入射方向Lと一致)に一致させた状態で
パイプ2により一体化され、電子増倍部100の積層構
造を構成する。このとき、アノード6のステム8側には
該パイプ2が貫通した絶縁体43が設けられており、該
アノード6とパイプ2との接触を防止している。
子増倍管の主要部分が得られる。
成される密閉容器内を真空にした状態で、注入管10を
介してホトカソード形成用の金属蒸気を注入し、ハウジ
ング1の光入射部1bの内壁にホトカソード11を形成
する。このとき、密閉容器全体を加熱しながら、該光入
射部1bの温度を低く抑えることにより(他の部分との
温度差を生じさせる)、上記金属を光入射部1bの内壁
に選択的に蒸着させることができる。その後、図3に示
されたように、該注入管10の貫通孔10aを加熱して
塞ぐことにより、密閉容器内を真空状態に保持する。な
お、図中10bは加熱密閉されたパイプ10の一部を示
す。
各ダイノード部500の積層構造を実現するためのパイ
プ2の構造を図4〜図8を用いて説明する。
をリング状絶縁体41を介して積層されている。さら
に、この電子増倍部100の前方(ホトカソード11か
らの光電子が入射する側)には絶縁体40を介して導電
性リング3が固定され、また、その後方(最終段ダイノ
ード部DY16からの2次電子が放出される側)には絶
縁体42を介してアノード6が固定されている。さら
に、該アノード6を介して絶縁体42の反対側には絶縁
体(セラミックスペーサ)43も設けられている。
光の入射方向Lに沿って延びた貫通孔を有しており、該
貫通孔がファインメッシュダイノードの積層方向に一致
するよう積層される。一端がT字状に加工されたパイプ
2はこれら貫通孔によって定義された空間を、積層方向
に沿って貫通し、図5に示されたように、上記絶縁体4
3から露出した部分にカシメ部205が形成されること
により、当該電子増倍部100の積層構造を実現する。
換言すれば、該パイプ2により、上述の各部材の積層方
向の位置が規定される。なお、図5は、図4中、記号A
で示された部分の拡大図である。
は、ファインメッシュダイノード50の積層方向に対し
て垂直方向から力を加え、該パイプ2をつぶすことによ
り形成されるので、該電子増倍部100を組立る際、積
層方向に不要な力は加わらない組立構造が実現できる。
また、絶縁体43は2つの絶縁体430(第1の絶縁
体:セラミックスペーサ)、431(第2の絶縁体:セ
ラミックスペーサ)から構成されており、該絶縁体43
1の貫通孔の直径は該絶縁体430の貫通孔の直径より
も小さい。
に、一端がT字状に加工されたエッジ部202を有する
導電性材料からなる内側パイプ200と、該内側パイプ
200が貫通する貫通孔204を有する外側パイプ20
1から構成されている。当然のことながら、内側パイプ
200の貫通孔203の直径は外側パイプ201の貫通
孔204の直径よりも小さい。また、該外側パイプ20
1は内側パイプ200よりも短い(図7参照)。
拡大図である。この図からも分るように、外側パイプ2
01は上述の各部材(導電性リング3、電子増倍部10
0、アノード6、絶縁体40、41、42、43)の貫
通孔によって定義された空間内に収納されている。一
方、内側パイプ200は外側パイプ201の貫通孔20
4を貫通した状態で、該空間内を貫通し、その両端は露
出している。したがって、上記各部材の積層方向の位置
は、該内側パイプ200のT字形のエッジ部分202及
びカシメ部205によって規定される。ここで、上述し
た絶縁体431は外側パイプ201を上述の空間内に収
納させるよう機能している。このため、該絶縁体431
の貫通孔の直径は、内側パイプ200の外径よりも大き
く、かつ外側パイプ201の内径よりも小さくなるよう
設計されている。また、上記外側パイプ201も上述の
空間にその全体が収納可能になるよう内側パイプ200
よりも短く設計されている。そして、この外側パイプ2
01は、内側パイプ200と、各ダイノード部500と
が接触しないよう機能する。
されたブリーダ回路から、導電性リング3及び各ダイノ
ード部DY1〜DY16の各ファインメッシュダイノー
ド50、及びアノード6に所定の電圧が印加され、それ
ぞれ所望の電位に設定される。すなわち、導電性リング
3と第1段ダイノード部DY1との間、及びダイノード
部DYkとダイノード部DYk+1 (k=1、2、...
n−1、nはダイノード部の段数)との間には、ステム
8に保持されたステムピン9から中継リードピン7を介
して数十V〜数百Vの電圧が印加される。そのとき、第
1段ダイノード部DY1の電位は導電性リング3の電位
よりも高く、ダイノード部DYk+1の電位はダイノード
部DYkの電位よりも高く、そして、アノード6の電位
は最終段ダイノード部DY16の電位よりも高く設定され
ている。
光入射部1bに入射した光を光電子に変換する。ホトカ
ソード11で発生した光電子は、導電性リング3の開口
部304(図.10参照)を通過する際集束され、該導
電性リング3と第1段ダイノード部DY1との間に形成
される電界により該第1段ダイノード部DY1側へ加速
される。そして、この加速された光電子の一部が該第1
段ダイノード部DY1に含まれるファインメッシュダイ
ノード50に衝突すると該ファインメッシュダイノード
から二次電子が放出される。続けて、該第1段のファイ
ンメッシュダイノード50の孔部を通り抜けた光電子、
および放出された二次電子は、加えられている電界に従
い次段のダイノード部DY2の方向に加速され、該第2
段のダイノード部に含まれるファインメッシュダイノー
ド50により、さらに二次電子が放出される。このよう
にして、光電子及び二次電子が順次第1段ダイノード部
DY1から第n段ダイノード部DYnへ導かれるにした
がい、二次電子が増倍されて放出される。最終段のダイ
ノード部DY16の孔部を通り抜けた二次電子は、該最
終段ダイノード部DY16とアノード6間の電界によっ
て加速され、該アノード6に到達する。このアノード6
に到達した二次電子の個数、すなわち、アノード6に流
れる電流量により、当該光電子増倍管の光入射部1bに
到達した光の光量測定が可能になる。
を図10を用いて説明する。この導電性リング3は、上
述したように、ホトカソード11と電子増倍部100と
の間に設けられ、該ホトカソード11から放出された光
電子を貫通させるための開口部304を有する。この導
電性リング3は、光の入射方向Lに沿って延びた貫通孔
302と、該導電性リング3とホトカソード11とを同
電位にするためのコンタクト電極301とを備える。そ
して、内側パイプ200のエッジ部202は貫通孔30
2を貫通した状態で該導電性リング3と直接接触する。
これは、図11に示されたように、該内側パイプ200
の端部と所定のステムピン9とを中継リードピン7を介
して電気的に接続することにより、ホトカソード11に
所定の電位を与えるためである。したがって、この内側
パイプ200は、電子増倍部100の積層構造を規定す
るよう機能するとともに、ホトカソード11に所定電位
を与えるためのリードピンとしても機能している。な
お、図10中、番号303aはコンタクト電極301と
リング本体とを接続するための溶接部分を示し、番号3
03cは貫通孔302を補強するための溶接部分を示
す。また、図11中、番号250は内側パイプ200と
中継リードピン7との溶接部分を示し、番号251は中
継リードピン7とステムピン9との溶接部分を示す。
部100を、密閉容器の内壁から所定距離離間した状態
で、該密閉容器の所定位置に設置させるためのスプリン
グ電極300を備える。したがって、スプリング電極3
00によって、光の入射方向Lに対して水平方向の密閉
容器内における位置が規定される。なお、図10中、番
号303bは上記スプリング電極300とリング本体と
の溶接部分を示す。
されるファインメッシュダイノードの構造について図1
2〜図16を用いて説明する。
12及び図13中の矢印Cで示された基準線上に存在す
る線50−1、50−2、50−3、50−4の数が、
該基準線1インチ(=25.4(mm))当たり100
0本以上あるメッシュダイノードをいう。そして、ファ
インメッシュダイノードの孔部の形状は図12に示され
たように矩形でも、図13に示されたように6角形であ
ってもよい。
ダイノードを空間率S(%)で区別する。この空間率S
は、線幅をa、線ピッチをbとしたとき、 S(%)={(b−a)2/b2}×100 で定義する。
ュダイノードの場合、その線ピッチbは16.9μm
(=25.4(mm)/1500(本))であり、例え
ば線幅を5.56μmとすると、その空間率は約45%
となる。
は、磁界中の電子の振舞によって決定される。すなわ
ち、高磁界中でファイメッシュダイノードから放出され
た2次電子は、図14に示すように、回転しながら軌道
700を辿って次段のファインメッシュダイノードに到
達する。しかしながら、該ファインメッシュダイノード
の線幅が太すぎると、図15に示すように放出された2
次電子は軌道701を辿り次段のファインメッシュダイ
ノードに到達できない。換言すれば、線幅が太すぎると
当該光電子増倍管の増倍率(アノードに到達する二次電
子の数/光電面で発生する光電子の数)が低下してしま
う。
の線幅の決定には、磁界中の電子の最大回転半径を考慮
する必要がある。具体的に、この実施例では、以下のよ
うな計算により、最適な線幅を決定した。
ーク値はおよそ2(eV)〜3(eV)と推定される
(この実施例では、平均値2.5(eV)を2次電子の
初速度Vφとして示す)。また、電子の放出角度が磁界
に対して垂直方向である場合に該電子の回転半径Rは最
大になる。そこで、 磁界の磁束密度(B):2(T) 電子の放出角度(θ):90゜ 電子の初速 (Vφ):2.5(eV) 電子の速度 (V):(2eVφ/m)(1/2) 電子の質量 (m):9.1095×10-31 電子の電荷 (e):1.6022×10-19 としたとき、電子の最大回転半径Rは以下のように決定
できる。
4(μm)である。また、参考のため、初速の異なる各
電子について、各磁束密度(T)ごとの最大回転半径の
変化を計算した結果を図16に示す。
ンメッシュダイノード50の線幅は、少なくとも6(μ
m)以下に設定するのが好ましい。一方、該ファインメ
ッシュダイノードに、製造中に加えられる張力に充分耐
え得る強度を与えるため、その線幅は2.4μm以上に
設定する必要がある。
の製造方法について、図17〜図26を用いて、順次各
工程を説明する。
するファインメッシュダイノードの格子形状と同様の形
状の溝121、122をガラス板120の表面に刻み、
これをマスターガラスとする。そして、該マスターガラ
ス板120を王水洗浄した後、乾燥させる(図17参
照)。
スターガラス板120表面に芯線になる金属(例えば、
パラジウム、銀、白金等)を陰極線スパッタ法により付
着させる。その後、マスターガラス板120表面の溝1
21、122に入った芯線となる金属123を残し、そ
れ以外の余分な金属を削り取る(図18参照)。さら
に、第3の製造工程で、その溝121、122に上記芯
線123を残した該マスターガラス板120と銅板電極
とを対向させて銅メッキ浴中に漬け、両者の間に電圧を
加え通電する。これにより、マスターガラス板120表
面の溝121、122に入った芯線123に銅膜124
をメッキする。
たマスターガラス板120を水洗いし、該マスターガラ
ス板120表面から銅膜124がメッキされた芯線12
3を剥離し乾燥させる(第4の製造工程)。これによ
り、図19に示されたようなメッシュシート50Aが得
られる。なお、図20及び図21は、第4の製造工程後
(銅メッキ後)のメッシュシート50Aのエッジ部分を
示す写真である。このメッシュ表面には、メッキされた
銅により全体にシワが見られるが、このシワは後述する
加熱処理により消える。
とにより、その孔部の形状が略正方形であり、格子を形
成する線の断面形状が略楕円形状であるファインメッシ
ュシート50Aを得た。なお、このファインメッシュシ
ート50Aの線幅は5.5μm、線ピッチは17μmで
あり、空間率は約45%であった。また、発明者らは、
空間率45%及び50%のそれぞれについて、#150
0、#2000、#2500、#3000のファインメ
ッシュを得ることができた。以下に各ファインメッシュ
の線幅を示す。
%)、4.98μm(空間率50%) #2000:4.18μm(空間率45%)、3.72
μm(空間率50%) #2500:3.34μm(空間率45%)、2.97
μm(空間率50%) #3000:2.79μm(空間率45%)、2.48
μm(空間率50%) 次に、第5の製造工程において、以上の工程により製造
されたファインメッシュシート50Aから円形のパター
ンを切り取りファインメッシュダイノード50を得る
(図19参照)。このファインメッシュダイノード50
はそれ自身十分な強度がないので、図22の第6の製造
工程に示されたように、該ファインメッシュダイノード
50の第1面50a及び第2面50b側から上側電極5
1及び下側電極52で挟み込む。なお、この工程におい
て、上記上側電極51及び下側電極52はそれぞれが有
する貫通孔51a、52aが一致するよう重ねられてい
る。また、上側電極51には、ファインメッシュニダイ
ノード50に所定電圧を印加するためにステムピン9と
電気的に接続された中継リードピン7が溶接固定される
突起部51bを備える。
イノード50に均等に張力が掛かるよう、第7の製造工
程において、該ファインメッシュダイノード50を挟み
込んだ状態で上側電極51及び下側電極52を所定箇所
で溶接固定することにより、ダイノード部500を製造
する(図23参照)。なお、図23中、番号510は上
側電極51と下側電極52との溶接箇所を示す。また、
上記上側電極51及び下側電極52の材料としては、ニ
クロム、NM、ステンレスSUS310Sなどがある。
は、ファインメッシュダイノード50のたわみは除去で
きない。そこで、得られたダイノード部500を真空状
態の電気炉中に設置し、一旦600℃〜700℃まで加
熱した後、除熱することで、該ファインメッシュダイノ
ード50のたわみを取り除く。たわみが除去される理由
としては、加熱することにより、芯線の金属材料(P
t)とメッキ材料(Cu)との界面付近でこれら金属材
料の合金が形成されるため、該合金化による体積変化に
起因していると推定される。
としてメッキされた銅(Cu)の上にアルミニウム(A
l)を蒸着するか、該Cuの上にアンチモン(Sb)を
蒸着するか、あるいは、Cu上に蒸着されたAl上にさ
らにSbを蒸着している。Cuの上に上述の金属を蒸着
する理由としては、安定性(ドリフト)の問題を解決す
るためである。また、Al及び/又はSbの蒸着は、フ
ァインメッシュダイノード50のホトカソード側に行わ
れる。
電子放出面としてAlが蒸着されたファインメッシュダ
イノード50の写真を図24に示す。また、図25は得
られたファインメッシュダイノード50全体を示す写真
であり、図26は、図25の写真に示されたファインメ
ッシュダイノード50を45°傾けた角度から撮影した
写真である。
ッシュダイノード50の段数、段間距離及び磁界強度の
それぞれについて、当該ファインメッシュダイノード5
0の空間率に対する光電子増倍管の増倍率を、実験及び
シミュレーション計算により求めた結果を以下に示す。
0の空間率に対する、この発明に係る光電子増倍管の増
倍率の関係を示すグラフである。なお、このグラフは、
線幅一定、線ピッチ可変として異なる空間率を有する各
サンプル(線幅は4μm、5μm及び6μm)につい
て、各線幅ごとの増倍率の理論値及び実測値を示す。
間率53%〜60%の範囲において増倍率が1×107
以上になり、空間率40%付近における増倍率1×10
5と比べて100倍以上であった。
線幅が4μmのファインメッシュダイノードは、空間率
55〜62%の範囲における増倍率が、空間率40%付
近における増倍率の100倍以上であった。5μmのフ
ァインメッシュダイノードは、空間率60%付近におけ
る増倍率が、空間率40%付近における増倍率の約10
0倍であった。6μmのファインメッシュダイノード
は、空間率62〜70%の範囲における増倍率が、空間
率40%付近における増倍率の100倍以上であった。
空間率に対する、この発明に係る光電子増倍管の増倍率
の関係を示すグラフである。なお、このグラフは、線ピ
ッチ一定、線幅可変として異なる空間率を有する各サン
プルについて、磁界中の磁束密度を変えた場合(B=0
(T)と2(T))の増倍率の理論値及び実測値を示
す。
い場合(B=0(T))には、空間率55%付近におけ
る増倍率は、空間率35%付近における増倍率の約10
0倍であり、又、実験結果とシミュレーション計算結果
とは、空間率45%において同じ増倍率が得られ同様の
傾向を示した。磁界の磁束密度が2Tの場合には、空間
率60%付近における増倍率は、空間率40%付近にお
ける増倍率の約10倍である。
空間率に対する、この発明に係る光電子増倍管の増倍率
の関係を示すグラフである。なお、このグラフは、線ピ
ッチ一定、線幅可変として異なる空間率を有する各サン
プルについて、電子増倍部の段数(ダイノードの段数)
を変えた場合(16段、19段及び24段の場合)の増
倍率の理論値及び実測値を示す。
合にも、空間率55%付近において増倍率は最大値を示
し、空間率35%付近における増倍率の約100倍であ
ることが認められる。又、実験結果とシミュレーション
計算結果とは、空間率45%において同じ増倍率が得ら
れ同様の傾向を示した。
子増倍管の好ましい増倍率を得るため、ファインメッシ
ュダイノードの空間率を、45%〜65%の範囲に設定
するのが妥当であるとする結論を得た。しかしながら、
上述したようにファインメッシュダイノード50は製造
されるため、該ファインメッシュダイノード50には相
当の強度が要求される。この観点がら、該ファインメッ
シュダイノード50の空間率は45%〜50%の範囲に
設定するのが最も好ましい。
線幅を可変として空間率を変えたファインメッシュダイ
ノードについて得た、当該光電子増倍管の増倍率のシミ
ュレーション結果(理論値)及び実測値を、隣接するフ
ァインメッシュダイノードの間隔が0.4mm、0.8
mm及び1.6mmそれぞれの場合につき求めた。この
場合も同様に空間率45〜65%で増倍率が最大となっ
た。
で孔部位置を揃えて配置した場合も、でたらめに配置し
た場合も同様の効果が得られた。
結果を総合すると、ファインメッシュダイノードの段
数、ダイノード間の間隔及び磁界強度のそれぞれの場合
において、光電子増倍管の増倍率はファインメッシュダ
イノードの空間率が45%〜65%において最大とな
る。また、製造上の観点から特に、ファインメッシュダ
イノードの空間率は45%〜50%の範囲に設定するの
が好ましいことが分った。
定されるものではなく、種々の変形が可能である。例え
ば、ファインメッシュダイノードの孔部形状は、その孔
部の形状が長方形、六角形、或いはその他の多角形であ
ってもよい。具体的には、例えば、図13に示されたよ
うに、六角形の孔部形状を有するファインメッシュダイ
ノードでもよい。このファインメッシュダイノードは、
六角形の孔部が蜂の巣状に並んだ形状になっている。ま
た、該ファインメッシュダイノードの孔部形状は、非周
期的な形状であってもよいし、異なる形状の孔部が配置
されていてもよい。
インメッシュダイノードを支持する各電極を貫通した中
空パイプによって、電子増倍部の積層構造を規定する。
これにより、各ファインメッシュダイノード間の間隔を
正確に制御し製造誤差が抑制された光電子増倍管が得ら
れる。これにより、増倍率にバラツキが生じたり、製造
中にファインメッシュダイノードが破れる可能性は著し
く低減される。また、この中空パイプの一部は導電性材
料から構成されているので、ホトカソードを所定電位に
設定するために印加される電圧の供給構造の一部として
も機能できる。
示す図である。
を示す斜視図である。
であって、ホトカソード形成後の該ステム部分の構造を
示す断面図である。
構造を示す図である。
て示す図である。
に積層して、電子増倍部を構成するためのパイプの構造
を示す図である(その1)。
に積層して、電子増倍部を構成するためのパイプの構造
を示す図である(その2)。
大して示す図である。
それぞれを、所定電位に設定するためのブリーダ回路の
構成を示す図である。
るためのリングの詳細構造を示す平面図である。
線構造を説明するための、光電子増倍管の断面図であ
る。
構成を示す斜視図である。
構成を示す斜視図である。
に示されたファインメッシュダイノードの線幅との関係
を説明するための図である(その1)。
に示されたファインメッシュダイノードの線幅との関係
を説明するための図である(その2)。
係(理論値)を示すグラフである。
明するための、第1製造工程を示す図である。
明するための、第2製造工程を示す図である。
明するための、第5製造工程を示す図である。
に銅メッキした後の、該ファインメッシュの外観を撮影
したSEM写真である(その1)。
に銅メッキした後の、該ファインメッシュの外観を撮影
したSEM写真である(その2)。
明するための、第6製造工程を示す図である。
明するための、第7製造工程を示す図である。
Al蒸着後)のファインメッシュダイノードの外観を示
すSEM写真である。
ノード全体を示すSEM写真である。
°の角度から撮影したSEM写真である。
る、この発明に係る光電子増倍管の増倍率の関係を示す
グラフである。なお、このグラフは、線幅一定、線ピッ
チ可変として異なる空間率を有する各サンプルについ
て、各線幅ごとの増倍率の理論値及び実測値を示す。
る、この発明に係る光電子増倍管の増倍率の関係を示す
グラフである。なお、このグラフは、線ピッチ一定、線
幅可変として異なる空間率を有する各サンプルについ
て、磁界中の磁束密度を変えた場合の増倍率の理論値及
び実測値を示す。
る、この発明に係る光電子増倍管の増倍率の関係を示す
グラフである。なお、このグラフは、線ピッチ一定、線
幅可変として異なる空間率を有する各サンプルについ
て、電子増倍部の段数(ダイノードの段数)を変えた場
合の増倍率の理論値及び実測値を示す。
アノード、7…中継リードピン、8…ステム、9…リー
ドピン(ステムピン)、11…ホトカソード、40、4
1、42、43、430、431…絶縁体(セラミック
スペーサ、セラミックリングスペーサ)、50…ファイ
ンメッシュダイノード、51…上側電極、52…下側電
極、100…電子増倍部、200…内側パイプ、201
…外側パイプ、202…T字状エッジ部、205…カシ
メ部、300…スピリング電極、301…コンタクト電
極、500…ダイノード部。
Claims (13)
- 【請求項1】 入射された光に対応した光電子を放出す
るためのホトカソードと、 絶縁体を介して互いに所定間隔離間された状態で積層さ
れ、かつ1インチ当たり少なくとも1000以上の線を
有するファインメッシュダイノードと、該ファインメッ
シュダイノードを所定の張力を加えた状態で把持する上
側及び下側電極とをそれぞれ備えた複数段のダイノード
部を有し、前記ホトカソードから放出された光電子をカ
スケード増倍するための電子増倍部と、 前記電子増倍部から放出された2次電子を収集するため
のアノードと、 絶縁材料からなる外側パイプと、該外側パイプを貫通す
る、導電性材料からなる内側パイプとで構成され、かつ
少なくとも前記ダイノード部のそれぞれを貫通した状態
で、該各ダイノード部の積層方向の位置を規定するため
のパイプと、 を備えた光電子増倍管。 - 【請求項2】 前記外側パイプは、前記内側パイプより
も短いことを特徴とする請求項1記載の光電子増倍管。 - 【請求項3】 前記内側パイプは、その第1の端部に、
前記外側パイプの開口直径よりも大きい直径のエッジ部
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の光電子
増倍管。 - 【請求項4】 所定電圧を印加するための複数のリード
ピンがその底部を貫通した状態で保持され、かつ少なく
とも、前記ホトカソード、前記電子増倍部、及び前記ア
ノードを収納する密閉容器を備えたことを特徴とする請
求項1〜3のいずれか一項記載の光電子増倍管。 - 【請求項5】 前記ホトカソードと電子増倍部との間に
設けられ、該ホトカソードから放出された光電子を貫通
させるための開口部を有するとともに、該ホトカソード
と同電位に設定される導電性リングを備えたことを特徴
とする請求項4記載の光電子増倍管。 - 【請求項6】 前記導電性リングは、前記パイプにより
絶縁体を介して前記電子増倍部に固定されており、そし
て、 前記電子増倍部を前記密閉容器の内壁から所定距離離間
させた状態で該密閉容器の所定位置に設置させための、
該密閉容器の内壁に当接するスプリング電極を備えるこ
とを特徴とする請求項5記載の光電子増倍管。 - 【請求項7】 前記導電性リングは、前記ホトカソード
と電気的に接続するためのコンタクト電極を備え、そし
て、 前記内側パイプの前記第1の端部は、前記導電性リング
と電気的に接続されており、かつ前記内側パイプの第2
の端部は、前記密閉容器によって保持されているリード
ピンのうち、いずれかのリードピンと電気的に接続され
ていることを特徴とする請求項4又は5記載の光電子増
倍管。 - 【請求項8】 前記電子増倍部の各ダイノード部と、対
応する前記密閉容器の底部で支持されたリードピントを
電気的に接続するとともに、該電子増倍部の第1段のフ
ァインメッシュダイノードと前記ホトカソードとの間隔
を規定するための複数の中継リードピンを備えることを
特徴とする請求項4〜7のいずれか一項記載の光電子増
倍管。 - 【請求項9】 前記アノードの、前記電子増倍部と向い
合った面側とは反対の面側から該アノードに当接した絶
縁体を備え、この絶縁体は、前記外側パイプの外径より
も大きい径の貫通孔を有する第1の絶縁体と、前記内側
パイプの外径よりも大きく、かつ該外側パイプの内径よ
りも小さい径の貫通孔を有する第2の絶縁体とから構成
されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一
項記載の光電子増倍管。 - 【請求項10】 前記ファインメッシュダイノードを構
成する線の数は、1インチ当たり1500以上であり、
その線幅は2.4μm〜6μmであることを特徴とする
請求項1〜9のいずれか一項記載の光電子増倍管。 - 【請求項11】 前記ファインメッシュダイノードは、
その線幅が2.4μm〜6μmであって45%〜65%
の空間率を有することを特徴とする請求項1〜10のい
ずれか一項記載の光電子増倍管。 - 【請求項12】 前記ファインメッシュダイノードは、
その線幅が2.4μm〜6μmであって45%〜50%
の空間率を有することを特徴とする請求項11記載の光
電子増倍管。 - 【請求項13】 前記ホトカソードから、前記ダイノー
ド部のうち該ホトカソードと直接対向しているダイノー
ド部までの間隔が、2.0mm〜5.0mmであり、か
つ隣接する前記ダイノード部のファインメッシュダイノ
ード間の間隔が、0.4mm〜1.6mmであることを
特徴とする請求項1〜12のいずれか一項記載の光電子
増倍管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14817996A JPH0945275A (ja) | 1995-05-19 | 1996-05-17 | 光電子増倍管 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12149295 | 1995-05-19 | ||
| JP7-121492 | 1995-05-19 | ||
| JP14817996A JPH0945275A (ja) | 1995-05-19 | 1996-05-17 | 光電子増倍管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0945275A true JPH0945275A (ja) | 1997-02-14 |
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|---|---|---|---|
| JP14817996A Pending JPH0945275A (ja) | 1995-05-19 | 1996-05-17 | 光電子増倍管 |
Country Status (1)
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|---|---|
| JP (1) | JPH0945275A (ja) |
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| WO2004112081A1 (ja) * | 2003-06-17 | 2004-12-23 | Hamamatsu Photonics K.K. | 電子増倍管 |
| CN116666183A (zh) * | 2023-06-20 | 2023-08-29 | 北京滨松光子技术股份有限公司 | 一种光电倍增管及探测器 |
-
1996
- 1996-05-17 JP JP14817996A patent/JPH0945275A/ja active Pending
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