JPH0945926A - 多結晶半導体薄膜の形成方法、並びに薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
多結晶半導体薄膜の形成方法、並びに薄膜トランジスタ及びその製造方法Info
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- JPH0945926A JPH0945926A JP7198466A JP19846695A JPH0945926A JP H0945926 A JPH0945926 A JP H0945926A JP 7198466 A JP7198466 A JP 7198466A JP 19846695 A JP19846695 A JP 19846695A JP H0945926 A JPH0945926 A JP H0945926A
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Abstract
成できる多結晶半導体薄膜の形成方法を提供する。 【解決手段】 非晶質半導体薄膜にパルス状レーザービ
ームを各ショット毎にその照射領域が所定ピッチで移動
するよう照射し、非晶質半導体薄膜を溶融・結晶化して
多結晶半導体薄膜を形成する際、前記移動ピッチをPと
し、前記レーザービームのエネルギー強度プロファイル
における,前記非晶質半導体薄膜の結晶化を開始させる
強度ETHを与えるビーム照射面での位置をX(ETH)と
し、前記非晶質半導体薄膜のその厚み方向の全体を完全
に結晶化させる強度E0 を与えるビーム照射面での位置
をX(E0) としたとき、下記式を満足するように、パル
ス状レーザービームの照射領域を移動させる。 【数1】
Description
いる多結晶半導体薄膜の形成方法、並びに液晶ディスプ
レイや,画像読み取り用センサ及びRAM(Random Acc
ess Memory)の負荷等に用いられている薄膜トランジス
タ( thin film toransistor:TFT)及びその製造方法に
関する。
られている多結晶シリコン薄膜トランジスタとその製造
方法について図面を用いて説明する。
行う技術分野では、高価な石英基板ではなく安価なガラ
ス基板を使用できる比較的低温(概ね600℃以下)に
おいてその作成が可能な多結晶シリコン薄膜を用いた薄
膜トランジスタ(以下、poly-Si TFTと略記する)が
注目を集めている。低温で多結晶シリコンを形成する手
法の一つに、レーザーアニールを用いて非晶質シリコン
を溶融・結晶化させる方法がある。この方法の欠点はレ
ーザーとしてパルス・レーザーを用い、このパルス・レ
ーザーを重ね合わせて照射することにより、半導体膜を
溶融・結晶化するため、パルス重ね合せ部分における半
導体膜の結晶性が低下し、パルス重ね合せ部分における
トランジスタ特性が悪いことである。この欠点を解消で
きる方法として、例えば、Extended Abstracts of the
1991 International Conferenceon Solid State Device
s and Materials, Yokohama, 1991, p.p.623-625 に、
エキシマ・レーザー照射時に基板を加熱する方法が提案
されている。以下、かかる方法について図5を用いて簡
単に説明する。図5は従来の薄膜トランジスタ(TF
T)の構成を示す断面図であり、図において、1はガラ
ス基板、4aは多結晶シリコン層、5はゲート絶縁層、
6はゲート電極、7はソース領域、8はドレイン領域、
9は層間絶縁層、10はコンタクトホール、11はソー
ス電極、12はドレイン電極である。
全面に堆積した後、基板を400℃に加熱してエキシマ
レーザーを照射し基板上の非晶質シリコン層を局所的に
加熱溶融して結晶化させ、そして、フォトリソグラフィ
ーとエッチング技術を用いて所望の島状のパターンとな
るようパターニングして多結晶シリコン層4aを得る。
次にAP(Atomospheric Vapor )−CVD(Chemical V
apor Deposition )法により例えばSiO2 からなるゲ
−ト絶縁層5を形成する。次に、ゲ−ト電極6を形成
し、続いてドナーもしくはアクセプタとなる不純物を多
結晶シリコン層4aに部分的に導入して、ソ−ス領域7
とドレイン領域8を形成する。次に、層間絶縁層9を形
成した後、ゲ−ト絶縁層5及び層間絶縁層9にコンタク
ト・ホール10を形成し、そして最後にコンタクト・ホ
ール10介してソース電極11及びドレイン電極12を
形成する。また、このようなpoly-Si TFTでは、非晶
質シリコンを半導体層として用いるトランジスタよりも
大きな電界効果移動度(以下、単に移動度とも呼ぶ。)
を有するので、不純物としてボロンもしくはリンを用い
ることによりPチャンネル及びNチャンネルトランジス
タを選択的に作成することができる。従って、CMOS
( complementary-MOS)回路を形成することができ、画
素トランジスタの駆動回路を同一基板上に作り込むこと
も可能である(特に図示はしない)。
Tでは、基板加熱により移動度のバラツキが±10%以
内に抑えられるとされている。
ようにして作製された,その移動度のバラツキが±10
%以内に抑えられたpoly-Si TFTであっても、これを
用いて液晶ディスプレイを作製した場合、画像上に移動
度の低い部分が筋状のムラとなって現われ、表示品位が
低くなってしまうという課題がある。
であり、結晶の均一性に優れた多結晶半導体薄膜を形成
できる多結晶半導体薄膜の形成方法、並びに、移動度の
バラツキが極めて小さい薄膜トランジスタ及びその製造
方法を提供することを目的とするものである。
導体薄膜の形成方法は、基板の主面状に形成された多結
晶化すべき半導体薄膜に、パルス状レーザービームを、
各ショット毎にその前記半導体薄膜への照射領域が所定
ピッチで移動するよう照射して、前記半導体薄膜全域を
溶融・結晶化する多結晶半導体薄膜の形成方法におい
て、前記パルス状レーザービームの前記半導体薄膜への
照射領域の移動ピッチをPとし、前記レーザービームの
エネルギー強度プロファイルにおける,前記多結晶化す
べき半導体薄膜の結晶化を開始させる強度ETHを与える
前記レーザービームの照射面での位置をX(ETH)とし、
前記多結晶化すべき半導体薄膜のその厚み方向の全体を
完全に結晶化させる強度E0 を与える前記レーザービー
ムの照射面での位置をX(E0) としたとき、下記式を満
足するように、前記パルス状レーザービームの前記半導
体薄膜への照射領域を移動させることを特徴とするもの
である。
形成方法は、前記の多結晶半導体薄膜の形成方法により
得られた多結晶半導体薄膜に、前記パルス状レーザービ
ームが有する最大のエネルギー強度よりも大きなエネル
ギー強度を有するレーザービームを走査・照射すること
を特徴とするものである。
形成方法は、前記の多結晶半導体薄膜の形成方法により
得られた多結晶半導体薄膜に、水素をドーピングするこ
とを特徴とするものである。
は、その能動層が多結晶半導体薄膜からなる薄膜トラン
ジスタにおいて、前記多結晶半導体薄膜が前記の多結晶
半導体薄膜の形成方法により形成されたものであること
を特徴とするものである。
製造方法は、その能動層が多結晶半導体薄膜からなる薄
膜トランジスタの製造方法において、前記多結晶半導体
薄膜を前記の多結晶半導体薄膜の形成方法により形成す
ることを特徴とするものである。
シリコン膜をレーザーアニールにより結晶化した時の結
晶化のメカニズムについて研究した。以下これについて
説明する。
1ショットの空間的エネルギープロファイルを説明する
ための図で、図6(a) はエキシマレーザービームの1シ
ョットのビーム形状を模式的に示した図、図6(b) は図
6(a) のA−A’線に対応するビームのエネルギー分布
を示した図である。図6(a) において、外側の斜線によ
り特定されてる領域はビームのエッジ領域である。図6
(a) ,図6(b) からビームのエッジ部では次第にエネル
ギーが低くなりついには0になっていることがわかる。
また、図7はエキシマレーザーアニールでしばしば用い
られるエキシマレーザービームの走査照射方式(ステッ
プ・アンド・リピート照射方法)を説明するための図
で、図7(a) は被アニール体(非晶質シリコン膜)のレ
ーザー照射面におけるレーザの照射状態を模式的に示し
た図であり、図7(b) はこの照射方法により多結晶化し
たシリコン膜を用いて薄膜トランジスタを形成した場合
の図7(a) B−B’線に対応する移動度の変化状態を示
した図である。図7(b) において、斜線により特定され
てる領域はレーザービーム中央のエネルギー強度が高い
領域、白抜きの領域はレーザービームエッジのエネルギ
ー強度が低い領域であり、第1回目の走査で図の右側方
向に順次レーザービームを移動させ、第2回目の走査で
図の左側方向に順次レーザービームを移動させている。
図7(a) ,図7(b) から、レーザービームの各ショット
の重ね合せ部分(ビームエッジを含む部分)で移動度が
低くなっていることがわかる。本発明者は、鋭意研究の
結果、この薄膜トランジスタの局所的な移動度の低下
に、半導体膜に照射するパルス状レーザービームのエネ
ルギー強度が大きく影響を与えていることをつきとめ
た。
ーザービーム(の1ショット)はエネルギー強度の分布
をもっており、このレーザービームは(1)前駆体(結
晶化がなされる前の)半導体膜の結晶化が開始するエネ
ルギー強度(閾値エネルギー強度)未満の強度を有する
領域,(2)前駆体半導体膜の結晶化が開始する閾値エ
ネルギー強度から前駆体半導体薄膜がその厚み方向の全
体が完全に結晶化するエネルギー強度(完全結晶化エネ
ルギー強度)までの強度を有する領域,(3)前記完全
結晶化エネルギー強度以上で設定された最大エネルギー
強度までの強度を有する領域の3つの領域,を有してい
る。
ームの前記(1)の領域が照射された前駆体半導体膜の
領域は、第1ショット目照射後はもとの前駆体のままで
あるが、かかる領域には第2ショット目以降において、
レーザービームが定寸移動して前駆体半導体膜へのレー
ザービームの照射領域が移動していることにより、レー
ザービームのうちの前記(3)の完全結晶化エネルギー
強度以上のエネルギー強度を有する領域が照射されて、
完全結晶化がなされる。
の前記(3)の領域が照射された前駆体半導体膜の領域
は、この第1ショット目で完全結晶化がなされる。とこ
ろが、第1ショット目でレーザービームの前記(2)
の領域が照射された前駆体半導体膜の領域は、第1ショ
ット目の照射により非晶質部分と多結晶部分が混在し、
第2ショット目以降においてレーザービームの前記
(3)の領域が照射されると、第1ショット目で部分的
に結晶化した部分が種結晶となってその厚み方向の全体
にかけて結晶化されるので、前記,で説明した領域
とは異なった結晶性を有するものとなり、薄膜トランジ
スタとした場合に、前記,で説明した領域とはその
移動度が異なることとなる。
にわたり、第1ショット目でレーザービームの前記
(2)の領域が照射され、第2ショット目以降でレーザ
ービーム前記(3)の領域が照射されて結晶化されるよ
う、レーザービームを前駆体半導体膜の一端から半導体
膜の全域にかけて定寸移動させていけば、前駆体半導体
膜の全域が、前記で説明した,第1ショット目で結晶
化した部分が種結晶となって第2ショット目以降でその
厚み方向の全体にかけて結晶化がなされたものとなり、
その全域にかけて結晶性が均一な多結晶半導体膜を得る
ことができると考え、前記構成からなる本発明の多結晶
半導体膜の形成方法、並びに薄膜トランジスタ及びその
製造方法を想到したのである。
方法においては、基板の主面状に形成された多結晶化す
べき半導体薄膜に、パルス状レーザービームを、各ショ
ット毎にその前記半導体薄膜への照射領域が所定ピッチ
で移動するよう照射して、前記半導体薄膜全域を溶融・
結晶化する多結晶半導体薄膜の形成方法において、前記
パルス状レーザービームの前記半導体薄膜への照射領域
の移動ピッチをPとし、前記レーザービームのエネルギ
ー強度プロファイルにおける,前記多結晶化すべき半導
体薄膜の結晶化を開始させる強度ETHを与える前記レー
ザービームの照射面での位置をX(ETH)とし、前記多結
晶化すべき半導体薄膜のその厚み方向の全体を完全に結
晶化させる強度E0を与える前記レーザービームの照射
面での位置をX(E0)としたとき、下記式を満足するよ
うに、前記パルス状レーザービームの前記半導体薄膜へ
の照射領域を移動させるようにしたから、前記パルス状
レーザービームが各ショット毎に前記移動ピッチPで移
動すると、第1ショット目のレーザービームの照射によ
って半導体膜に非晶質部分と多結晶部分が混在した領域
が形成される第1の結晶化プロセスと、この領域に第2
ショット目以降のレーザービームが照射されることによ
り,当該領域において前記第1ショット目で結晶化した
結晶が種結晶となってその厚み方向の全体にかけて結晶
化がなされる第2の結晶化プロセスとからなる結晶化プ
ロセスにより、前記半導体膜の全域が結晶化されること
となり、その結果、前記半導体膜がその全域において均
一な結晶性を有する多結晶半導体膜に改質される。
い例として、前記多結晶化すべき半導体薄膜にパルス状
レーザービームを照射する前に、前記多結晶化すべき半
導体薄膜を加熱処理して当該半導体薄膜中に含有されて
いる水素を除去するようにすると、前記半導体膜の結晶
化プロセスが水素に阻害されることなく進行し、前記半
導体膜がその全域においてより均一な結晶性を有する多
結晶半導体膜に改質される。
においては、前記の多結晶半導体薄膜の形成方法により
得られた多結晶半導体薄膜に、前記パルス状レーザービ
ームが有する最大のエネルギー強度よりも大きなエネル
ギー強度を有するレーザービームを走査・照射するよう
にしたから、前記多結晶半導体薄膜中の転位及び点欠陥
等の結晶欠陥が緩和され、結晶性がより良好なものとな
る。
においては、前記の多結晶半導体薄膜の形成方法により
得られた多結晶半導体薄膜に、水素をドーピングするよ
うにしたから、多結晶の粒界にあるダングリング・ボン
ドが補償され、結晶性がより良好なものとなる。
は、その能動層が多結晶半導体薄膜からなる薄膜トラン
ジスタにおいて、前記多結晶半導体薄膜を前記の多結晶
半導体薄膜の形成方法により形成されたものにしたか
ら、その能動層がその全域において均一な結晶性を有す
る多結晶半導体薄膜で構成された,移動度のバラツキが
極めて小さい薄膜トランジスタを得ることができる。
においては、その能動層が多結晶半導体薄膜からなる薄
膜トランジスタの製造方法において、前記多結晶半導体
薄膜を前記の多結晶半導体薄膜の形成方法により形成す
るようにしたから、前記の移動度のバラツキが極めて小
さい薄膜トランジスタを合理的に製造することができ
る。
する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1による多結晶半導
体薄膜の形成工程を示す工程断面図である。以下、この
図に従って多結晶半導体薄膜の形成工程を説明する。
ァー層としてのSiO2 膜(図示せず。)を被着したガ
ラス基板1(コ−ニング社製#7059ガラス(商品
名))上に例えばシラン(SiH4)と水素(H2)を原
料ガスとして用いたプラズマCVD法により膜厚85n
mの非晶質シリコン薄膜2を形成し、次いでこの非晶質
シリコン薄膜2に波長308nm,パルス幅45nse
cのXeClエキシマ・レーザービーム3を各ショット
毎に所定ピッチPにて定寸移動させながら溶融し、結晶
化して(図1(a))、非晶質シリコン薄膜2を多結晶
シリコン膜5に改質する(図1(b))。
eClエキシマレーザーを照射した時の紫外光の反射率
を示している。紫外光反射率は非晶質シリコンが多結晶
化することにより上昇するので、紫外光反射率の変化か
ら多結晶化の進行具合いを見積ることが出来る。この場
合、紫外光反射率は、レーザーのエネルギー強度(密
度)が約160mJ/cm2 である時から上昇を始め、
約250mJ/cm2 での時に飽和しているので、約1
60mJ/cm2 が前駆体である非晶質シリコン薄膜の
結晶化閾値エネルギー強度(密度)で、約250mJ/
cm2 が完全結晶化エネルギー強度(密度)であること
がわかる。
ス幅45nsecのXeClエキシマレーザー照射工程
において、レーザーのエネルギー強度(密度)を、完全
結晶化エネルギー強度(密度)250mJ/cm2 より
やや高い260mJ/cm2に設定して照射した。
ザーの設定エネルギー(密度)を260mJ/cm2 に
した場合の、被照射体である非晶質シリコン表面におけ
る(1ショット目の)レーザーのエネルギー強度(密
度)のプロファイルである。図において、ETHは結晶化
閾値エネルギー強度(密度)、E0 は完全結晶化エネル
ギー強度(密度)、X(ETH)はレーザーのエネルギー
(密度)が結晶化閾値エネルギー強度(密度)ETHとな
る非晶質シリコン表面でのレーザーのエッジ端部(基準
点)からの位置、X(E0 )はレーザーのエネルギー強度
(密度)が完全結晶化エネルギー強度(密度)E0 とな
る非晶質シリコン表面でのレーザーのエッジ端部(基準
点)からの位置である。この図から、レーザーのエネル
ギー強度(密度)が結晶化閾値エネルギー強度(密度)
ETHである160mJ/cm2 となる位置と、完全結晶
化エネルギー強度(密度)E0 である250mJ/cm
2 となる位置との間の距離(長さ)が約1mmであるこ
とが分かる。本実施例では、照射ピッチPが、P≦ X
(E0)−X(ETH)=1mmを満たすもの、すなわち、照
射ピッチP1が1mm以下となるようパルス状XeCl
エキシマレーザーを各ショット毎に定寸移動させて、非
晶質シリコン薄膜2を溶融・結晶化することにより、極
めて均一な結晶性を有する多結晶シリコン膜5を得るこ
とができた。より詳細には、生産性を考慮して、照射ピ
ッチPを1mmに設定して照射を行った。図4中の一点
鎖線で示す特性線(プロファイル)a,bは、1ショッ
ト目のレーザー光(図中の実線の特性線(プロファイ
ル))を照射した後、照射ピッチPを1mmにして順次
照射した2ショット目,3ショット目のレーザー光の特
性線(プロファイル)を示している 尚、本実施例1では、レーザーの設定エネルギー強度
(密度)を260mJ/cm2 にしたが、これに限定さ
れるものではなく、完全結晶化エネルギー強度(密度)
250mJ/cm2 以上で、薄膜が爆発的な結晶化を示
すエネルギー強度(密度)である500mJ/cm2 以
下であればよい。
しての非晶質シリコン薄膜をプラズマCVD法により形
成したが、このプラズマCVD法による非晶質シリコン
薄膜は水素を含有するので、エキシマレーザーを照射す
る前に400℃から450℃程度に加熱して膜中の水素
を除去することが好ましく、これにより、より均一な結
晶性の多結晶半導体膜を形成することができる。
る薄膜トランジスタの製造工程を示す工程別断面図であ
る。以下、この図に従って薄膜トランジスタの製造工程
を説明する。
成工程と同様にして、ガラス基板中の不純物の拡散を防
ぐバッファー層としてのSiO2 膜(図示せず。)を被
着したガラス基板1(コ−ニング社製#7059ガラス
(商品名))上に例えばシラン(SiH4)と水素
(H2)を原料ガスとして用いたプラズマCVD法によ
り膜厚85nmの非晶質シリコン薄膜2を形成し、次い
でこの非晶質シリコン薄膜2に波長308nm,パルス
幅45nsecのXeClエキシマ・レーザービーム3
を、設定エネルギー強度(密度)260mJ/cm2 で
各ショット毎に1mmピッチで定寸移動させながら照射
して溶融・結晶化させ(図2(a))、非晶質シリコン
薄膜2を多結晶シリコン膜(層)4に改変する(図2
(b))。
うにSiO2 からなるゲート絶縁層5を常圧CVD法を
用いて100nmの厚みで堆積形成し、続いてゲート絶
縁層5上に例えばスパッタ法によりクロム(Cr)膜を
被着し、フォトリソグラフィー及びエッチング技術を用
いてこのCr膜をパターニングしてゲート電極6を形成
した後、このゲート電極6をマスクとして用いて、リ
ン,アルミニウム等のドナーとなる不純物元素、または
ボロン,砒素等のアクセプタとなる不純物元素を質量分
離を行わないイオンドーピング法,或いは,バケットタ
イプイオンドープ法(このバケットタイプイオンドープ
法は例えばExtended Abstracts of the 22nd (1990) In
ternational Conference on Solid State Devices and
Materials,p. 971または p.1197に記載されている。)
を用いてドーピングして、多結晶シリコン膜(層)4に
ソ−ス及びドレイン領域7及び8を作る(図2
(c))。
るために多結晶シリコン膜(層)4を300〜600℃
程度で熱処理した後、ゲート絶縁層5及びゲート電極6
を覆うように、層間絶縁用として例えばAP−CVD法
によりSiO2 からなる層間絶縁層9を形成し、次いで
ゲート絶縁層5及び層間絶縁層9にコンタクト・ホ−ル
10を形成し、この後、アルミニウム(Al)膜をスパ
ッタ法で堆積形成し、フォトリソグラフィー及びエッチ
ング技術を用いてこのアルミニウム(Al)膜をパター
ニングしてソース電極及びドレイン電極11を形成する
と、多結晶シリコンTFTが完成する(図2(d))。
Tは、能動層となる多結晶シリコン膜(層)4の結晶性
がその全域にわたって均一であることから、移動度のバ
ラツキが小さいものとなる。特に、前記製造工程におけ
るレーザー結晶化以降,TFT完成までのいずれかの工
程の後に、水素をドーピングする工程もしくは水素雰囲
気下での熱処理(300〜400℃)工程もしくは水素
プラズマ処理工程を付加することにより、多結晶シリコ
ン膜(層)4における多結晶の粒界にあるダングリング
・ボンドが補償されて、結晶性の均一化がより高いレベ
ルでなされることとなり、TFTの移動度のバラツキは
3%程度の極めて小さいものとなる。また、前記工程で
は特に明記していないが、オフ特性を改善するためLD
D(Lightly doped drain )構造を採用することも可能
である。また、前記のボロン,砒素等のアクセプタとな
る不純物元素及びリン,アルミニウム等のドナーとなる
不純物元素の両方を選択的に用いることにより、Pチャ
ンネル及びNチャンネルトランジスタを選択的に作成し
て、CMOS回路を基板上に作り込むことも可能であ
る。
りも更に能動層となる多結晶シリコン膜(層)の特性が
向上した薄膜トランジスタを得るために、前記実施例2
と同様にエキシマレーザーを設定エネルギー260mJ
/cm2 で走査しながら非晶質シリコン薄膜2に照射し
て多結晶シリコン膜(層)4を得た後、この多結晶シリ
コン膜(層)4にエキシマレーザーを設定エネルギー強
度(密度)390mJ/cm2 で走査しながら照射し
て、結晶内部の転位及び点欠陥等の結晶欠陥を減少さ
せ、この後、前記実施例2と同様にして薄膜トランジス
タに形成を行うものである。ここで、多結晶シリコン膜
(層)4に照射するエキシマレーザーの設定エネルギー
強度(密度)は、多結晶シリコン膜(層)4が溶融して
爆発的な結晶化を起こすエネルギー強度(密度)より小
さいもので、結晶の原子の配列状態が変化するに必要な
強度(密度)である。
材料としてCrを用いたが、本発明においては、ゲート
電極材料として、アルミニウム(Al),タンタル(T
a),モリブデン(Mo),クロム(Cr)及びチタン
(Ti)から選ばれる1種の金属または2種以上の金属
の合金、不純物を多量に含む多結晶シリコン、多結晶S
iGe合金を用いても同様の効果を得ることができる、
また、ゲート電極6をITO(錫添加酸化インジウム)
膜等の透明導電層で構成しても同様の効果を得ることが
できる。
11およびドレイン電極12材料としてアルミニウム
(Al)を用いたが、本発明においては、ソース電極お
よびドレイン電極材料として、アルミニウム(Al),
タンタル(Ta),モリブデン(Mo),クロム(C
r)及びチタン(Ti)から選ばれる1種の金属または
2種以上の金属の合金を用いても同様の効果を得ること
ができる。
層5をSiO2 からなるものとしたが、本発明において
は、例えば、窒化シリコン、酸化タンタル、酸化アルミ
ニウム等の他の絶縁性物質によりゲート絶縁層を形成し
ても同様の効果を得ることができる。また、ゲート絶縁
層5の堆積方法としても、前記の常圧CVD法に限定さ
れるものではなく、ECR(Eiectron Cyclotron Reson
ance)−CVD法、減圧CVD法、プラズマCVD法、
スパッタ法等を用いることができる。
シマレーザーを用いたが、本発明においてKrレーザ
ー,Arレーザー等の他のレーザーアニール用光源を適
用できることは言うまでもない。
エネルギー強度(密度)ETHが160mJ/cm2 、完
全結晶化エネルギー強度(密度)E0 が250mJ/c
m2であったが、これは非晶質半導体薄膜の材料,膜
厚,レーザーの種類等のパラメータに大きく依存するも
のであり、前記値に限定されるものではない。また、X
( E0)−X(ETH)は1mmであったが、これもレーザー
ビームの設定エネルギー,ビーム径等に依存するもので
あり、前記値に限定されるものではない。
てコ−ニング社製#7059ガラス(商品名)からなる
ガラス基板を用いたが、本発明においては他の材料組成
のガラス基板,石英基板またはサファイア基板等の他の
絶縁性基板を適用できることは言うまでもない。
体薄膜として非晶質シリコン層を用いたが、本発明にお
いては、他の非晶質半導体材料、例えば非晶質のゲルマ
ニウム(Ge),非晶質のシリコン・ゲルマニウム合金
(SiGe)等からなる非晶質半導体薄膜を適用できる
ことは言うまでもない。また、非晶質半導体材料の堆積
方法としてプラズマCVDを用いたが、他の堆積方法、
例えば熱CVD,ECR−CVD、リモートプラズマC
VD、スパッタ法等を適用できることは言うまでもな
い。
その全域において結晶性の均一化が図られた多結晶半導
体薄膜が形成することができる。また、本発明によれ
ば、移動度のバラツキが極めて小さい薄膜トランジスタ
を得ることができる。
成工程を示す工程断面図である。。
造工程を示す工程別断面図である。
シマレーザーを照射した時の紫外光反射率の照射エネル
ギー依存性を示した図である。
(密度)を260mJ/cm2 にした場合の、被照射体
である非晶質シリコン表面におけるレーザーのエネルギ
ー強度(密度)のプロファイルを示した図である。
ある。
トのビーム形状を模式的に示した図であり、図6(b) は
図6(a) のA−A’線に対応するビームのエネルギー分
布を示した図である。
のレーザー照射面におけるレーザの照射状態を模式的に
示した図であり、図7(b) はこの照射方法により多結晶
化したシリコン膜を用いて薄膜トランジスタを形成した
場合の図7(a) B−B’線に対応する移動度の変化状態
を示した図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 基板の主面状に形成された多結晶化すべ
き半導体薄膜に、パルス状レーザービームを各ショット
毎にその前記半導体薄膜への照射領域が所定ピッチで移
動するよう照射して、前記半導体薄膜全域を溶融・結晶
化する多結晶半導体薄膜の形成方法において、 前記パルス状レーザービームの前記半導体薄膜への照射
領域の移動ピッチをPとし、前記レーザービームのエネ
ルギー強度プロファイルにおける,前記多結晶化すべき
半導体薄膜の結晶化を開始させる強度ETHを与える前記
レーザービームの照射面での位置をX(ETH)とし、前記
多結晶化すべき半導体薄膜のその厚み方向の全体を完全
に結晶化させる強度E0 を与える前記レーザービームの
照射面での位置をX(E0) としたとき、下記式を満足す
るように、前記パルス状レーザービームの前記半導体薄
膜への照射領域を移動させることを特徴とする多結晶半
導体薄膜の形成方法。 【数1】 - 【請求項2】 前記多結晶化すべき半導体薄膜にパルス
状レーザービームを照射する前に、前記多結晶化すべき
半導体薄膜を加熱処理することにより当該半導体薄膜中
に含有されている水素を除去する請求項1に記載の多結
晶半導体薄膜の形成方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の多結晶半導体薄膜の形
成方法により得られた多結晶半導体薄膜に、前記パルス
状レーザービームが有する最大のエネルギー強度よりも
大きなエネルギー強度を有するレーザービームを走査・
照射する多結晶半導体薄膜の形成方法。 - 【請求項4】 請求項1に記載の多結晶半導体薄膜の形
成方法により得られた多結晶半導体薄膜に、水素をドー
ピングする多結晶半導体薄膜の形成方法。 - 【請求項5】 その能動層が多結晶半導体薄膜からなる
薄膜トランジスタにおいて、 前記多結晶半導体薄膜が請求項1〜4のいずれかに記載
の多結晶半導体薄膜の形成方法により形成されたもので
あることを特徴とする薄膜トランジスタ。 - 【請求項6】 その能動層が多結晶半導体薄膜からなる
薄膜トランジスタの製造方法において、 前記多結晶半導体薄膜を請求項1〜4のいずれかに記載
の多結晶半導体薄膜の形成方法により形成することを特
徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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|---|---|---|---|
| JP19846695A JP4357006B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 多結晶半導体薄膜の形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP19846695A JP4357006B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 多結晶半導体薄膜の形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0945926A true JPH0945926A (ja) | 1997-02-14 |
| JP4357006B2 JP4357006B2 (ja) | 2009-11-04 |
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ID=16391583
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19846695A Expired - Fee Related JP4357006B2 (ja) | 1995-08-03 | 1995-08-03 | 多結晶半導体薄膜の形成方法及び薄膜トランジスタの製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| KR100296109B1 (ko) * | 1998-06-09 | 2001-10-26 | 구본준, 론 위라하디락사 | 박막트랜지스터제조방법 |
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-
1995
- 1995-08-03 JP JP19846695A patent/JP4357006B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| KR20150087196A (ko) | 2012-11-20 | 2015-07-29 | 가부시끼가이샤 니혼 세이꼬쇼 | 레이저 처리방법 및 레이저 처리장치 |
| CN104838472A (zh) * | 2012-11-20 | 2015-08-12 | 株式会社日本制钢所 | 激光处理方法以及激光处理装置 |
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