JPH0948460A - 粘着テープ - Google Patents

粘着テープ

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JPH0948460A
JPH0948460A JP7218045A JP21804595A JPH0948460A JP H0948460 A JPH0948460 A JP H0948460A JP 7218045 A JP7218045 A JP 7218045A JP 21804595 A JP21804595 A JP 21804595A JP H0948460 A JPH0948460 A JP H0948460A
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正章 荒川
Yoshiaki Makihara
由明 牧原
Hiroshi Nagami
永海  洋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接着時に取込んだ気泡が抜けやすくて支持基
材が薄い場合にも皺が発生しにくく、接着力の偏りを防
止しつつ粘着層の軽量化をはかることができて、支持基
材の薄膜化も達成しうる粘着テープを得ること。 【構成】 支持基材(1)に粘着層を付設固定してな
り、その粘着層として粘着性物質の繊維状成形物又は孔
が飛沫状に分布した膜成形物からなる空隙率が5重量%
以上の多孔性粘着層(2)を有する粘着テープ。 【効果】 支持基材を熱することなく粘着層を付設固定
でき、ベタ塗状の粘着層よりも接着力に優れて粘着層の
必要量を軽減でき、クッション性や保温性を有する粘着
テープを形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、軽量性や接着力等に優れ
て接着処理が容易な粘着テープに関する。
【0002】
【背景技術】従来、粘着テープとしては、支持基材に粘
着剤溶液をグラビア方式やダイコータ方式等で塗工して
ベタ塗り状態の粘着層を付設固定したものが知られてい
た。しかしながら、支持基材が薄い場合、接着時に取込
んだ気泡が抜けにくく皺の発生などの外観不良を生じや
すい問題点があった。
【0003】また、粘着層が占める重量割合が大きくて
軽量化を制約したり、粘着層の形成に際して加熱処理を
要するためそれに耐える支持基材が要求され、熱による
縮みや変形問題から支持基材の薄膜化を制約する難点も
あった。
【0004】粘着剤溶液のパターン塗工により粘着層を
部分的に設けた粘着テープも知られているが、粘着層の
形成に際する加熱処理を回避できるものではないから前
記した支持基材の薄膜化に対する制約は残存する。さら
に、接着力の偏りなく粘着層をパターン化することが困
難で粘着層の少量化による軽量化に接着力のバラツキな
ど接着特性の低下を伴う難点もあった。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、接着時に取込んだ気泡
が抜けやすくて支持基材が薄い場合にも皺が発生しにく
く、接着力の偏りを防止しつつ粘着層の軽量化をはかる
ことができて、支持基材の薄膜化も達成しうる粘着テー
プの開発を課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、支持基材に粘着層を付設
固定してなり、その粘着層として粘着性物質の繊維状成
形物又は孔が飛沫状に分布した膜成形物からなる空隙率
が5重量%以上の多孔性粘着層を有することを特徴とす
る粘着テープを提供するものである。
【0007】
【作用】繊維状に成形した粘着性物質を不織布状ないし
絡まり繊維状ないし蜘蛛の巣状に堆積させて、あるいは
粘着性物質を孔が飛沫状に分布した孔による斑模様の膜
成形物を展開して孔の微細性や均等分布性に優れ通気性
や接着力の偏りが少なくてその平均性に優れる多孔性の
粘着層を容易に形成でき、かかる多孔性粘着層を介して
粘着層を軽量化できる。また、当該粘着層の支持基材へ
の付設固定に際して加熱処理の必要を回避でき、支持基
材の薄膜化も達成できる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の粘着テープは、支持基材に
粘着層を付設固定してなり、その粘着層として粘着性物
質の繊維状成形物又は孔が飛沫状に分布した膜成形物か
らなる空隙率が5重量%以上の多孔性粘着層を有するも
のからなる。その例を図1〜図6に示した。1が支持基
材、2,21が多孔性粘着層、3がベタ塗り状の粘着層
である。なお図6において、22が斑模様を形成する孔
である。
【0009】図例から明らかなように本発明において
は、当該多孔性粘着層2,21を支持基材1に付設固定
した粘着テープとされるが、その多孔性粘着層は支持基
材の片面又は両面における全面に設けられていてもよい
し(図1)、支持基材の中央部(図2:端部には不付
設)やパターン付設状態(図3)などの部分的に設けら
れていてもよい。従って図4や図5に例示の如く、多孔
性粘着層2からなる部分とベタ塗り粘着層3からなる部
分とが設けられたものなどであってもよい。
【0010】多孔性粘着層の形成は、例えば図1〜図5
に例示の如く、粘着性物質を加熱溶融下に熱風(エア
ー)を介し吹付け展開するメルトブロー方式やカーテン
スプレー方式などの適宜な方式で粘着性物質を繊維化
し、それを支持基材やセパレータの上に展開堆積させて
多孔状態の粘着層を形成する方法、あるいは図6に例示
の如く粘着性物質をスロットスプレー方式等の適宜な方
式で孔22が飛沫状に分布した孔による斑模様の膜成形
物21に成形してそれを展開塗布する方法などの適宜な
方法にて行うことができる。なおセパレータ上に多孔性
粘着層を形成した場合には、適宜な段階でその多孔性粘
着層を支持基材上に移着固定して本発明の粘着テープと
される。
【0011】多孔性粘着層の形成に用いる粘着性物質
は、例えばホットメルト型粘着剤の如く、常温で粘着性
を示して加熱溶融できるものであればよい。これによ
り、支持基材上での乾燥処理等の加熱処理の必要を回避
でき、支持基材の薄膜化が可能となる。また上記したメ
ルトブロー方式やスロットスプレー方式やカーテンスプ
レー方式の如く、粘着性物質を加熱溶融下に繊維状等に
展開することで臭気が揮散して微臭性に優れるものとな
る。
【0012】好ましく用いうる粘着性物質の主ポリマー
例としては、SIS、SBS、SEBS、SIPSの如
きスチレン系エラストマー、アクリル酸やメタクリル酸
等のアルキルエステルを成分とするアクリル系エラスト
マー、ポリエチレン、超低密度ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体の如きオレフィ
ン系エラストマー、ウレタン系エラストマーなどがあげ
られる。これらは単独で又は2種以上をブレンドして用
いうる。ちなみに、スチレン系エラストマーにオレフィ
ン系エラストマーを加えることで、タックや強度を調節
することができる。なお粘着性物質の調製に際しては、
必要に応じタッキファイヤー、軟化剤、老化防止剤など
の適宜な添加剤を配合することができる。
【0013】多孔性粘着層における空隙率は、軽量化な
どの点より5重量%以上とされる。好ましくは15〜7
5重量%の空隙率であるが、75重量%以上の空隙率と
することも可能である。なおかかる空隙率は、同じ厚さ
の多孔性粘着層とベタ塗粘着層の単位面積あたりの重量
をそれぞれW1、W2としたとき、式:(W2−W1)/W
2×100で算出される。
【0014】接着力と通気性のバランス等の点より好ま
しい多孔性粘着層は、繊維状成形物からなる場合、粘着
層を形成する繊維の平均繊維径が0.1μm〜2mm、就
中0.2μm〜1.5mm、特に1μm〜1mmであり、かか
る平均繊維径の繊維が坪量0.1〜200g/m2、就
中0.2〜100g/m2、特に1〜50g/m2の割合
で不織布状ないし絡まり繊維状ないし蜘蛛の巣状に堆積
したものである。なお前記の平均繊維径は、走査型等の
適宜な顕微鏡で多孔性粘着層をランダムに写真を採り、
その10枚の写真より任意な10点における繊維径を調
べてそれらを平均して算出したものである。
【0015】一方、孔を飛沫状に有して孔による斑模様
の多孔性粘着層の場合には、空隙率が5〜50重量%の
ものが接着力と通気性のバランス等の点より好ましい。
かかる斑模様の多孔性粘着層は、前記の繊維状成形物か
らなるものに比べてその孔がラミネート等による圧縮で
押し潰されにくい利点を有している。またより全面塗布
に近づいた多孔性粘着層を形成でき、伸縮性や伸び縮み
しやすい柔らかい基材や被着体等との接着において浮き
を生じにくい利点も有している。なお斑模様の多孔性粘
着層の場合の坪量は、前記の繊維状物からなるものに準
じることができる。
【0016】支持基材としては、例えば紙やプラスチッ
クフィルム、織布や不織布等の布、金属箔や発泡シー
ト、ラミネートシート等の前記素材の複合体などの適宜
な薄葉体を用いることができ、特に限定はない。ポリエ
チレンやポリプロピレンの如きオレフィン系ポリマー等
からなる多孔質フィルム、ポリアミドやポリエステル等
の繊維からなる布状基材、孔穿設の多孔質箔などからな
る通気性基材も用いることができ、その場合には通気性
の粘着テープを形成することができる。支持基材の粘着
層を設けない面には、図4に例示の如く必要に応じてシ
リコーン系等の適宜な剥離剤のコート層4を設けること
ができる。
【0017】前記の通気性粘着テープの形成に際して
は、図7に例示の如く、同種又は異種の通気性基材1
1,13を多孔性粘着層12(21)を介して積層した
通気性の支持基材1に多孔性粘着層2(21)を設けた
形態のものなどとすることもできる。
【0018】なお通気性の粘着テープとする場合、その
通気度は使用目的に応じて適宜に設定できる。本発明に
おいては、通気性基材や多孔性粘着層の通気特性を介し
て150cc/cm2/秒以上、就中200cc/cm2/秒以上
の通気度も持たせうるが、一般には0.5cc/cm2/秒
以上、就中1〜150cc/cm2/秒、特に2〜100cc
/cm2/秒の通気度とされる。多孔性粘着層の通気特性
は、粘着層形成後に圧縮する方式などの事後方式にても
調節可能である。なお前記の場合の多孔性粘着層の坪量
は、0.1〜200g/m2、就中0.2〜100g/
m2が好適である。
【0019】本発明の粘着テープは、種々の目的に用い
うる。その例としては、図8に例示の如く紙おむつや生
理ナプキン等の生理用具におけるフロンタルテープ31
やファスナーテープ32、リリーステープ33、あるい
は図9に例示の如くバックシートの裏面補強シート34
などの用途があげられる。また図10に例示の如く、絆
創膏35や傷テープ等の医療用途などもあげられる。か
かる生理用具や医療用途などでは、通気性を有する粘着
テープが蒸れ防止等の点で特に有利に用いうる場合があ
る。さらに包装用テープやその他の工業用テープにおけ
る軽量タイプのテープ等としても有利に用いうる。
【0020】さらに図11に例示の如く、多孔性粘着層
の良好な衝撃緩和性等を活かした、窓ガラスなどの仮着
保護シート36としての用途、図12に例示の如く通気
性等を活かした、集塵用などのフィルター37としての
用途、空隙による保温効果を活かしたカイロや建材など
の接着用途、その他、図13や図14に例示の如く通例
の粘着テープ38,39としての用途などもあげられ
る。
【0021】
【実施例】
実施例1 スチレン・イソプレン・スチレン共重合体系エラストマ
ーを加熱溶融下にダイスを介したカーテンスプレー方式
にて厚さ25μmのポリプロピレンフィルムの上に蜘蛛
の巣状に展開堆積させて、坪量3g/m2(厚さ9μm)
の多孔性粘着層を付設固定して粘着テープを得た。
【0022】なお多孔性粘着層を形成する繊維の直径
は、1.6〜1.8μmであった。その繊維径は、前記
展開中に形成繊維をポリエステルフィルム上に圧力をか
けない状態で採取し、直ちに顕微鏡を介し測定したもの
である(以下同じ)。
【0023】実施例2 直径1.8〜3.0μmの繊維からなる坪量6g/m
2(厚さ17μm)の多孔性粘着層を付設固定したほかは
実施例1に準じて粘着テープを得た。
【0024】実施例3 直径70〜120μmの繊維からなる坪量50g/m
2(厚さ25μm)の多孔性粘着層を付設固定したほかは
実施例1に準じて粘着テープを得た。
【0025】実施例4 ダイスを代えて直径520〜880μmの繊維からなる
坪量200g/m2の多孔性粘着層を付設固定したほか
は実施例1に準じて粘着テープを得た。
【0026】実施例5 スロットスプレー方式にて孔を飛沫状に有する孔による
斑模様の坪量が20g/m2の多孔性粘着層を成形しつ
つ、それを付設固定したほかは実施例1に準じて粘着テ
ープを得た。
【0027】比較例1 カーテンスプレー方式に代えて、押出方式により坪量6
g/m2(厚さ6μm)のベタ塗り粘着層を付設固定した
ほかは実施例1に準じて粘着テープを得た。
【0028】比較例2 坪量9g/m2(厚さ9μm)のベタ塗り粘着層としたほ
かは比較例1に準じて粘着テープを得た。
【0029】比較例3 ダイスを代えて直径2200〜3000μmの繊維から
なる坪量300g/m2の多孔性粘着層を付設固定した
ほかは実施例1に準じて粘着テープを得た。
【0030】比較例4 スロットスプレー方式にて坪量250g/m2の多孔性
粘着層を成形しつつ付設固定したほかは実施例5に準じ
て粘着テープを得た。
【0031】評価試験 実施例、比較例で得た粘着テープについて下記の特性を
調べた。 接着力 粘着テープをステンレス板上に2kgのローラを1往復
させて接着し、30分経過後の180度ピール値をテン
シロン測定機により剥離速度300mm/分の条件で測定
した。
【0032】通気度 実施例、比較例に準じた粘着層を坪量50g/m2のポ
リエステル系不織布上に形成し、その通気度を測定し
た。
【0033】外観性 粘着テープを窓ガラスに接着して保護カバーし、皺の発
生の有無及びその程度より外観性を評価した。
【0034】前記の結果を表1、表2に示した。なお表
には空隙率も示した。
【表1】
【0035】
【表2】 *:粘着層内の分離破壊
【0036】
【発明の効果】本発明の粘着テープによれば、多孔性粘
着層を有することに基づいて、接着時の取込み気泡が抜
けやすく支持基材が薄い場合にも皺の発生なく接着処理
でき、支持基材を熱することなく粘着層を付設固定でき
て支持基材を薄膜化できると共に、ベタ塗状の粘着層よ
りも接着力に優れて粘着層の必要量を軽減できて軽量化
でき、粘着テープ全体を軽量化することができる。また
支持基材に耐熱性が要求されない利点、孔の微細性や均
等分布性に優れて通気性や接着力に偏りが少なく、クッ
ション性や保温性を有する粘着テープを形成できる利点
なども有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の斜視図
【図2】他の実施例の斜視図
【図3】さらに他の実施例の斜視図
【図4】さらに他の実施例の斜視図
【図5】さらに他の実施例の斜視図
【図6】さらに他の実施例の断面図
【図7】さらに他の実施例の断面図
【図8】用途例の説明図
【図9】他の用途例の説明図
【図10】さらに他の用途例の説明図
【図11】さらに他の用途例の説明図
【図12】さらに他の用途例の説明図
【図13】さらに他の用途例の説明図
【図14】さらに他の用途例の説明図
【符号の説明】
1:支持基材 11,13:通気性基材 2,12,21:多孔性粘着層 22:孔 3:ベタ塗り状の粘着層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持基材に粘着層を付設固定してなり、
    その粘着層として粘着性物質の繊維状成形物又は孔が飛
    沫状に分布した膜成形物からなる空隙率が5重量%以上
    の多孔性粘着層を有することを特徴とする粘着テープ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、多孔性粘着層が坪量
    0.1〜200g/m2のものである粘着テープ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、多孔性粘着層
    が0.1μm〜2mm径の繊維からなる蜘蛛の巣状の形態
    を有するものである粘着テープ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、多孔性粘着層を
    通気性の支持基材上に有して通気度が0.5cc/cm2/
    秒以上のものである粘着テープ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、粘着層として多
    孔性粘着層からなる部分とベタ塗り粘着層からなる部分
    を有して、生理用具に用いるものである粘着テープ。
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