JPH0949143A - ノンコーティングメッシュシート - Google Patents
ノンコーティングメッシュシートInfo
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- JPH0949143A JPH0949143A JP7218154A JP21815495A JPH0949143A JP H0949143 A JPH0949143 A JP H0949143A JP 7218154 A JP7218154 A JP 7218154A JP 21815495 A JP21815495 A JP 21815495A JP H0949143 A JPH0949143 A JP H0949143A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 塩化ビニル樹脂をコーティングすることな
く、工事用メッシュシート等の要求性能を十分に満た
し、かつ、軽量で目ずれや目曲がりの発生がなく、柔軟
性に優れたメッシュシートを提供し、さらに、難燃性に
優れたメッシュシートを提供する。 【解決手段】 イソフタル酸および/または無水フタル
酸とダイマー酸が共重合されたポリエステルからなるホ
ットメルトフィラメント糸と極限粘度が0. 5dl/g
以上のポリエチレンテレフタレートからなるフィラメン
ト糸とを合糸,合撚,交絡混繊した糸条を製編織した布
帛の糸条の交差点が融着しているノンコーティングメッ
シュシート、および、ポリエステルフィラメント糸の強
度が7g/d以上であり、ポリエステルフィラメント糸
条および/またはホットメルトフィラメント糸条がリン
原子として500ppm以上リン化合物を含有している
難燃性ノンコーティングメッシュシート。
く、工事用メッシュシート等の要求性能を十分に満た
し、かつ、軽量で目ずれや目曲がりの発生がなく、柔軟
性に優れたメッシュシートを提供し、さらに、難燃性に
優れたメッシュシートを提供する。 【解決手段】 イソフタル酸および/または無水フタル
酸とダイマー酸が共重合されたポリエステルからなるホ
ットメルトフィラメント糸と極限粘度が0. 5dl/g
以上のポリエチレンテレフタレートからなるフィラメン
ト糸とを合糸,合撚,交絡混繊した糸条を製編織した布
帛の糸条の交差点が融着しているノンコーティングメッ
シュシート、および、ポリエステルフィラメント糸の強
度が7g/d以上であり、ポリエステルフィラメント糸
条および/またはホットメルトフィラメント糸条がリン
原子として500ppm以上リン化合物を含有している
難燃性ノンコーティングメッシュシート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエステル繊維
で構成され、軽量で柔軟性に優れたメッシュシートに関
するものである。
で構成され、軽量で柔軟性に優れたメッシュシートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、工事現場等において、メッシュシ
ートが数多く使用されており、その主流は、布帛を塩化
ビニル樹脂で被覆したタイプである。このタイプのシー
トは、加工性や難燃性に優れているという長所もある
が、単位面積当りの重量が重く作業性が悪い、通気性が
悪い、被覆加工中にシートの目ずれが発生する、長期間
屋外で暴露されて使用すると、塩化ビニル樹脂中の可塑
剤が粘着性を帯び、シート全体が汚れるという問題があ
った。さらに、焼却時に有毒ガスが発生し、地球環境や
人体に悪影響を与えるという社会的な問題もあって、世
の中は非塩化ビニル樹脂化へ進みつつある。
ートが数多く使用されており、その主流は、布帛を塩化
ビニル樹脂で被覆したタイプである。このタイプのシー
トは、加工性や難燃性に優れているという長所もある
が、単位面積当りの重量が重く作業性が悪い、通気性が
悪い、被覆加工中にシートの目ずれが発生する、長期間
屋外で暴露されて使用すると、塩化ビニル樹脂中の可塑
剤が粘着性を帯び、シート全体が汚れるという問題があ
った。さらに、焼却時に有毒ガスが発生し、地球環境や
人体に悪影響を与えるという社会的な問題もあって、世
の中は非塩化ビニル樹脂化へ進みつつある。
【0003】一方、塩化ビニル樹脂を被覆しないタイプ
として、合成繊維モノフィラメントの織物を用いたもの
がある。このタイプのシートは、軽量で通気性が良好と
いう長所はあるが、メッシュシートとしたとき、引張強
度を高くするために、繊度を太くしなければならず、そ
の結果、シートの風合いが硬くなり取り扱いにくいとい
う欠点がある。また、シートの密度が粗く、交差する部
分の強度が低いために、目ずれや目曲がりが起こりやす
くなり、品位や安全性に問題があった。
として、合成繊維モノフィラメントの織物を用いたもの
がある。このタイプのシートは、軽量で通気性が良好と
いう長所はあるが、メッシュシートとしたとき、引張強
度を高くするために、繊度を太くしなければならず、そ
の結果、シートの風合いが硬くなり取り扱いにくいとい
う欠点がある。また、シートの密度が粗く、交差する部
分の強度が低いために、目ずれや目曲がりが起こりやす
くなり、品位や安全性に問題があった。
【0004】特開平5−287666号公報等には、イ
ソフタル酸を共重合したポリエステルよりなるフィラメ
ントと合成繊維フィラメントを使用して、経糸と緯糸を
熱接着させるノンコーティングタイプのメッシュシート
が提案されている。かかるポリエステルよりなるメッシ
ュシートは、強伸度やタフネスといったメッシュシート
の要求性能をクリアし、交差点が融着しているため、塩
化ビニル樹脂コーティングの必要はなく、軽量化の目的
は達成されているが、なおシートの風合いが不十分で、
特に柔軟性を要する分野への展開が困難であった。
ソフタル酸を共重合したポリエステルよりなるフィラメ
ントと合成繊維フィラメントを使用して、経糸と緯糸を
熱接着させるノンコーティングタイプのメッシュシート
が提案されている。かかるポリエステルよりなるメッシ
ュシートは、強伸度やタフネスといったメッシュシート
の要求性能をクリアし、交差点が融着しているため、塩
化ビニル樹脂コーティングの必要はなく、軽量化の目的
は達成されているが、なおシートの風合いが不十分で、
特に柔軟性を要する分野への展開が困難であった。
【0005】このように現在のところ、防汚性、加工
性、柔軟性等をすべて満足する方法は未だ提案されてい
ない。
性、柔軟性等をすべて満足する方法は未だ提案されてい
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非塩化ビニ
ル化で、メッシュシートの要求性能を十分満足し、柔軟
性に優れたノンコーティングメッシュシートを得ること
を目的とするものである。
ル化で、メッシュシートの要求性能を十分満足し、柔軟
性に優れたノンコーティングメッシュシートを得ること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するもので、その要旨は次のとおりである。
成するもので、その要旨は次のとおりである。
【0008】すなわち、ポリエステルフィラメント糸と
これより融点の低いバインダー成分を有するホットメル
トフィラメント糸とが混用された糸条よりなり、糸条の
交差点が融着しているノンコーティングメッシュシート
であって、ホットメルトフィラメント糸のバインダー成
分が、下記式〜を満足する量のイソフタル酸および
/または無水フタル酸とダイマー酸が共重合されたポリ
エステルであることを特徴とするノンコーティングメッ
シュシート、および、ポリエステルフィラメント糸およ
び/またはホットメルトフィラメント糸がリン化合物が
共重合され、リン原子として500ppm以上含有する
ポリエステルからなるフィラメント糸条であることを特
徴とするノンコーティングメッシュシート。
これより融点の低いバインダー成分を有するホットメル
トフィラメント糸とが混用された糸条よりなり、糸条の
交差点が融着しているノンコーティングメッシュシート
であって、ホットメルトフィラメント糸のバインダー成
分が、下記式〜を満足する量のイソフタル酸および
/または無水フタル酸とダイマー酸が共重合されたポリ
エステルであることを特徴とするノンコーティングメッ
シュシート、および、ポリエステルフィラメント糸およ
び/またはホットメルトフィラメント糸がリン化合物が
共重合され、リン原子として500ppm以上含有する
ポリエステルからなるフィラメント糸条であることを特
徴とするノンコーティングメッシュシート。
【0009】5 ≦ a ≦30 (モル) 3 ≦ b ≦20 (モル) 8 ≦a+b≦50 (モル) (但し、aは全酸成分100モルに対するイソフタル酸
および/または無水フタル酸の添加量、bは全酸成分1
00モルに対するダイマー酸の添加量をそれぞれ示
す。)
および/または無水フタル酸の添加量、bは全酸成分1
00モルに対するダイマー酸の添加量をそれぞれ示
す。)
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のメッシュシートに用いるポリエステルフィラメ
ント糸は、メッシュシートの引張強力、引裂強力、タフ
ネス、耐摩耗性等の基本物性を維持するために用いるも
のであり、ポリエチレンテレフタレートあるいはこれを
主体とするポリエステルからなるものである。そしてそ
の極限粘度が0. 5dl/g以上で、ポリエステルフィ
ラメント糸の強度が7g/d以上であるのが好ましい。
極限粘度が0. 5dl/g未満であると溶融紡糸の際に
糸切れが多発するばかりか、強度7g/ d以上を得るこ
とが難しい。フィラメント糸の強度が7g/d未満であ
るとメッシュシートとして加工する際の加工性が悪くな
るばかりか、製品の強度も出ず実用に供することのでき
ないものになる。
本発明のメッシュシートに用いるポリエステルフィラメ
ント糸は、メッシュシートの引張強力、引裂強力、タフ
ネス、耐摩耗性等の基本物性を維持するために用いるも
のであり、ポリエチレンテレフタレートあるいはこれを
主体とするポリエステルからなるものである。そしてそ
の極限粘度が0. 5dl/g以上で、ポリエステルフィ
ラメント糸の強度が7g/d以上であるのが好ましい。
極限粘度が0. 5dl/g未満であると溶融紡糸の際に
糸切れが多発するばかりか、強度7g/ d以上を得るこ
とが難しい。フィラメント糸の強度が7g/d未満であ
るとメッシュシートとして加工する際の加工性が悪くな
るばかりか、製品の強度も出ず実用に供することのでき
ないものになる。
【0011】また、このポリエステルは、固相重合等を
行い、高重合度化したポリエステルを用いることが好ま
しい。ポリエステルを高重合度化する方法として、固相
重合が一般的であり、重縮合反応(熔融重合)を行い、
製造された極限粘度0. 42〜0. 72dl/g程度の
ポリエステル(プレポリマー)を一旦チップ化した後、
固相重合する方法が広く知られており、好ましく利用さ
れる。
行い、高重合度化したポリエステルを用いることが好ま
しい。ポリエステルを高重合度化する方法として、固相
重合が一般的であり、重縮合反応(熔融重合)を行い、
製造された極限粘度0. 42〜0. 72dl/g程度の
ポリエステル(プレポリマー)を一旦チップ化した後、
固相重合する方法が広く知られており、好ましく利用さ
れる。
【0012】固相重合は、不活性ガス雰囲気下または5
トル以下の減圧下で行い、固相重合温度はプレポリマー
の融点より10℃以上低い温度で行うことが好ましい。
(融点−10)℃より高い温度で固相重合するとポリマ
ーが融着するため好ましくない。
トル以下の減圧下で行い、固相重合温度はプレポリマー
の融点より10℃以上低い温度で行うことが好ましい。
(融点−10)℃より高い温度で固相重合するとポリマ
ーが融着するため好ましくない。
【0013】本発明のポリエステルフィラメント糸に用
いるポリエステルは、融点が240〜260℃であるも
のが好ましく、ヒンダードフェノール化合物のような安
定剤、コバルト化合物、蛍光剤、染料のような色調改良
剤、二酸化チタンのような顔料等の添加物を本発明の目
的を損なわない範囲で含有させても差し支えない。
いるポリエステルは、融点が240〜260℃であるも
のが好ましく、ヒンダードフェノール化合物のような安
定剤、コバルト化合物、蛍光剤、染料のような色調改良
剤、二酸化チタンのような顔料等の添加物を本発明の目
的を損なわない範囲で含有させても差し支えない。
【0014】また、このポリエステルフィラメント糸の
繊度は、メッシュシートの用途による要求特性により決
定すればよいが、100〜2000デニールの糸条が好
適に用いられる。
繊度は、メッシュシートの用途による要求特性により決
定すればよいが、100〜2000デニールの糸条が好
適に用いられる。
【0015】本発明のメッシュシートにおいて使用され
るホットメルトフィラメント糸は、上記のポリエステル
フィラメント糸より融点の低いバインダー成分を有して
いて、このバインダー成分のみからなる糸条であって
も、例えばバインダー成分を鞘部に配し、ポリエチレン
テレフタレートを芯部に配した芯鞘型複合紡糸繊維のよ
うにバインダー成分とそれより融点の高いポリマーとの
複合紡糸によるバインダー成分が繊維の表面に存在する
構成の繊維であってもよい。加熱処理等によって、バイ
ンダー成分の一部またはすべてが、熱軟化あるいは溶融
する性質を有し、布帛を形成した後の熱処理により、構
成フィラメント同士および組織の交差点を接着する作用
をする。
るホットメルトフィラメント糸は、上記のポリエステル
フィラメント糸より融点の低いバインダー成分を有して
いて、このバインダー成分のみからなる糸条であって
も、例えばバインダー成分を鞘部に配し、ポリエチレン
テレフタレートを芯部に配した芯鞘型複合紡糸繊維のよ
うにバインダー成分とそれより融点の高いポリマーとの
複合紡糸によるバインダー成分が繊維の表面に存在する
構成の繊維であってもよい。加熱処理等によって、バイ
ンダー成分の一部またはすべてが、熱軟化あるいは溶融
する性質を有し、布帛を形成した後の熱処理により、構
成フィラメント同士および組織の交差点を接着する作用
をする。
【0016】本発明に用いるホットメルトフィラメント
糸のバインダー成分は、全酸成分100モルに対して、
イソフタル酸(IPA)または無水フタル酸(PA)も
しくはIPAとPAを合わせて5〜30モル、さらにダ
イマー酸を3〜20モル、かつ、IPA、PA、ダイマ
ー酸の合計共重合量を8〜50モルとして共重合した共
重合ポリエステルからなるものである。
糸のバインダー成分は、全酸成分100モルに対して、
イソフタル酸(IPA)または無水フタル酸(PA)も
しくはIPAとPAを合わせて5〜30モル、さらにダ
イマー酸を3〜20モル、かつ、IPA、PA、ダイマ
ー酸の合計共重合量を8〜50モルとして共重合した共
重合ポリエステルからなるものである。
【0017】IPAおよび/またはPAの共重合量が全
酸成分100モルに対して、30モルを越えると、ホッ
トメルトフィラメント糸条として紡糸する際の可紡性が
悪く、逆に5モル未満では、十分な接着性が得られず、
目ずれや目曲がり等が生じるため好ましくない。
酸成分100モルに対して、30モルを越えると、ホッ
トメルトフィラメント糸条として紡糸する際の可紡性が
悪く、逆に5モル未満では、十分な接着性が得られず、
目ずれや目曲がり等が生じるため好ましくない。
【0018】ホットメルトフィラメント糸条に使用する
ダイマー酸は、リノール酸やリノレン酸等の炭素数18
の不飽和脂肪酸を二量化して得られるもので、二量体の
他に単量体および三量体等が含まれていてもよい。ダイ
マー酸は、二量化反応により生成する不飽和結合を持っ
ており、これをそのまま使用しても、水素添加反応によ
り還元して使用しても構わないが、後者が好ましい。ダ
イマー酸は、数多くの企業で上市されており、例えば、
ヘンケルエメリー社製の「エンポール1008」等を好
適に用いることができる。
ダイマー酸は、リノール酸やリノレン酸等の炭素数18
の不飽和脂肪酸を二量化して得られるもので、二量体の
他に単量体および三量体等が含まれていてもよい。ダイ
マー酸は、二量化反応により生成する不飽和結合を持っ
ており、これをそのまま使用しても、水素添加反応によ
り還元して使用しても構わないが、後者が好ましい。ダ
イマー酸は、数多くの企業で上市されており、例えば、
ヘンケルエメリー社製の「エンポール1008」等を好
適に用いることができる。
【0019】本発明のホットメルトフィラメント用ポリ
マーのダイマー酸の共重合量が全酸成分100モルに対
して、20モルを越えると、得られたポリマーのガラス
転移点が10℃以下となり、乾燥時にポリマーが融着す
る。逆に、3モル未満では、十分な柔軟性が得られない
ため好ましくない。
マーのダイマー酸の共重合量が全酸成分100モルに対
して、20モルを越えると、得られたポリマーのガラス
転移点が10℃以下となり、乾燥時にポリマーが融着す
る。逆に、3モル未満では、十分な柔軟性が得られない
ため好ましくない。
【0020】本発明においてホットメルト糸条のバイン
ダー成分に用いるポリエステルは、IPAおよび/また
はPAとダイマー酸の双方を共重合し、かつ、双方の合
計共重合量を全酸成分100モルに対して8〜50モル
とする必要がある。IPAおよび/またはPAのみで
は、良好な接着性を得ることはできるが、柔軟性が十分
ではない。ダイマー酸のみでは、接着性のみならず、メ
ッシュシートとしての引張強度等の機械的特性が不十分
である。合計共重合量が全酸成分100モルに対して8
モル未満では柔軟性、接着性が十分ではなく、逆に全酸
成分100モルに対して50モルを越えると、ポリマー
のカッティング性が悪く、通常の装置を使用してペレッ
ト状にカッティングできないばかりか、乾燥時にポリマ
ーが融着したり、ポリマーの極限粘度が低くなり、要求
性能を満足できない。
ダー成分に用いるポリエステルは、IPAおよび/また
はPAとダイマー酸の双方を共重合し、かつ、双方の合
計共重合量を全酸成分100モルに対して8〜50モル
とする必要がある。IPAおよび/またはPAのみで
は、良好な接着性を得ることはできるが、柔軟性が十分
ではない。ダイマー酸のみでは、接着性のみならず、メ
ッシュシートとしての引張強度等の機械的特性が不十分
である。合計共重合量が全酸成分100モルに対して8
モル未満では柔軟性、接着性が十分ではなく、逆に全酸
成分100モルに対して50モルを越えると、ポリマー
のカッティング性が悪く、通常の装置を使用してペレッ
ト状にカッティングできないばかりか、乾燥時にポリマ
ーが融着したり、ポリマーの極限粘度が低くなり、要求
性能を満足できない。
【0021】ホットメルトフィラメント糸条のバインダ
ー成分の融点は、200℃以下が好ましく、より好まし
くは180℃以下である。ポリエステルフィラメントと
バインダー成分の融点の差(ΔTm)は、特別の制約は
ないが、60℃以上が好ましい。ΔTmが60℃未満で
あると、糸条の交差点を融着させる際、ホットメルトフ
ィラメントのみならず、ポリエステルフィラメントの方
も熱劣化し、メッシュシートの物性や風合いを悪化させ
る場合がある。
ー成分の融点は、200℃以下が好ましく、より好まし
くは180℃以下である。ポリエステルフィラメントと
バインダー成分の融点の差(ΔTm)は、特別の制約は
ないが、60℃以上が好ましい。ΔTmが60℃未満で
あると、糸条の交差点を融着させる際、ホットメルトフ
ィラメントのみならず、ポリエステルフィラメントの方
も熱劣化し、メッシュシートの物性や風合いを悪化させ
る場合がある。
【0022】本発明においてホットメルトフィラメント
糸条のバインダー成分に使用されるポリエステルは常法
によって製造でき、IPA、PA、ダイマー酸は、ポリ
エステルを製造する際に共重合する。すなわち、ジカル
ボン酸またはジカルボン酸ジエステルとジオールをエス
テル化またはエステル交換反応工程および重縮合反応工
程によりポリエステルを製造する際の、エステル化また
はエステル交換反応工程から重縮合反応工程の初期まで
の任意の段階で共重合することができる。また、エチレ
ングリコール等のグリコール成分と反応させ、モノマー
やオリゴマー、ポリマー等の形にして共重合してもよ
い。
糸条のバインダー成分に使用されるポリエステルは常法
によって製造でき、IPA、PA、ダイマー酸は、ポリ
エステルを製造する際に共重合する。すなわち、ジカル
ボン酸またはジカルボン酸ジエステルとジオールをエス
テル化またはエステル交換反応工程および重縮合反応工
程によりポリエステルを製造する際の、エステル化また
はエステル交換反応工程から重縮合反応工程の初期まで
の任意の段階で共重合することができる。また、エチレ
ングリコール等のグリコール成分と反応させ、モノマー
やオリゴマー、ポリマー等の形にして共重合してもよ
い。
【0023】なお、本発明に用いるポリエステルフィラ
メント糸及びホットメルトフィラメント糸に使用するポ
リエステルを製造する際の重縮合反応は、通常0. 01
〜10トル程度の減圧下で240〜310℃、好ましく
は255〜290℃の温度で所定の重合度のものが得ら
れるまで行う。
メント糸及びホットメルトフィラメント糸に使用するポ
リエステルを製造する際の重縮合反応は、通常0. 01
〜10トル程度の減圧下で240〜310℃、好ましく
は255〜290℃の温度で所定の重合度のものが得ら
れるまで行う。
【0024】また、重縮合反応は、触媒の存在下に行な
い、触媒としては従来一般に用いられているアンチモ
ン、ゲルマニウム、スズ、チタン、亜鉛、アルミニウ
ム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、コバルト等
の金属化合物のほか、スルホサリチル酸、o- スルホ安
息香酸無水物等の有機スルホン酸化合物が好ましいが、
必要に応じて、これらを1種または2種以上併用しても
よい。特に、PAを多量に共重合する場合は、色調を悪
化させないように、低温での触媒活性が高い有機スルホ
ン酸化合物を用いるとよい。
い、触媒としては従来一般に用いられているアンチモ
ン、ゲルマニウム、スズ、チタン、亜鉛、アルミニウ
ム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、コバルト等
の金属化合物のほか、スルホサリチル酸、o- スルホ安
息香酸無水物等の有機スルホン酸化合物が好ましいが、
必要に応じて、これらを1種または2種以上併用しても
よい。特に、PAを多量に共重合する場合は、色調を悪
化させないように、低温での触媒活性が高い有機スルホ
ン酸化合物を用いるとよい。
【0025】触媒の添加量は、ポリエステルを構成する
酸成分1モルに対して1×10-5〜1×10-2モル、好
ましくは5×10-5〜5×10-3モル、最適には1×1
0-4〜3×10-4モルである。
酸成分1モルに対して1×10-5〜1×10-2モル、好
ましくは5×10-5〜5×10-3モル、最適には1×1
0-4〜3×10-4モルである。
【0026】本発明のメッシュシートは、ポリエステル
フィラメント糸とホットメルトフィラメント糸を混用し
た糸条を少なくとも布帛の一部に用いる。この混用の形
態は、引き揃えて用いる合糸,撚糸機を用いて撚糸する
合撚あるいは流体攪乱処理による交絡等がある。この混
用糸条におけるホットメルトフィラメント糸の割合は、
メッシュシートの目ずれを防止するために5重量%以上
とするのが好ましく、10〜30重量%とするのが好適
である。そして、メッシュシートのピン引掛強力を10
0kg以上とするのが好ましい。
フィラメント糸とホットメルトフィラメント糸を混用し
た糸条を少なくとも布帛の一部に用いる。この混用の形
態は、引き揃えて用いる合糸,撚糸機を用いて撚糸する
合撚あるいは流体攪乱処理による交絡等がある。この混
用糸条におけるホットメルトフィラメント糸の割合は、
メッシュシートの目ずれを防止するために5重量%以上
とするのが好ましく、10〜30重量%とするのが好適
である。そして、メッシュシートのピン引掛強力を10
0kg以上とするのが好ましい。
【0027】使用される布帛としては、織物、経緯糸挿
入ラッセル編地、および経糸に緯糸を重ねて交差点を接
着させた布帛等が挙げられる。これらの布帛の経糸と緯
糸の両方または一方に上記のポリエステルフィラメント
糸とホットメルトフィラメント糸を混用した糸条を用い
て製布し、熱処理して、経糸と緯糸の交差点を融着させ
て本発明のメッシュシートを得る。これらの布帛の使用
糸の繊度や密度、組織等の設計は、用途による要求特性
により決定すればよい。
入ラッセル編地、および経糸に緯糸を重ねて交差点を接
着させた布帛等が挙げられる。これらの布帛の経糸と緯
糸の両方または一方に上記のポリエステルフィラメント
糸とホットメルトフィラメント糸を混用した糸条を用い
て製布し、熱処理して、経糸と緯糸の交差点を融着させ
て本発明のメッシュシートを得る。これらの布帛の使用
糸の繊度や密度、組織等の設計は、用途による要求特性
により決定すればよい。
【0028】布帛の熱処理は、製布後捲き取るまでに、
加熱ゾーンを設ける方法が合理的でコスト低減に繋がる
が、捲き取り後にテンター等の別工程で行っても何ら差
し支えない。熱処理時は、ポリエステルフィラメント糸
の融点とホットメルトフィラメント糸の融点の間の温度
で行えばよいが、ポリエステルフィラメント糸の融点に
近すぎるとその物性が損なわれる恐れがある。このよう
に加熱処理された後、経糸と緯糸の交差点がホットメル
ト樹脂成分により融着された結果、目ずれや目曲がりが
発生しにくく、軽量で柔軟性や物性面においても優れた
メッシュシートとなる。また、ポリエステルフィラメン
ト糸とホットメルトフィラメント糸を混用した糸条のみ
で製布した布帛の場合には、ポリエステルフィラメント
糸の構成フィラメント間もホットメルト樹脂成分で接着
されたものとなり、フィラメント間の毛細管現象による
水分の浸透による汚れ等のトラブルの少ないメッシュシ
ートが得られる。
加熱ゾーンを設ける方法が合理的でコスト低減に繋がる
が、捲き取り後にテンター等の別工程で行っても何ら差
し支えない。熱処理時は、ポリエステルフィラメント糸
の融点とホットメルトフィラメント糸の融点の間の温度
で行えばよいが、ポリエステルフィラメント糸の融点に
近すぎるとその物性が損なわれる恐れがある。このよう
に加熱処理された後、経糸と緯糸の交差点がホットメル
ト樹脂成分により融着された結果、目ずれや目曲がりが
発生しにくく、軽量で柔軟性や物性面においても優れた
メッシュシートとなる。また、ポリエステルフィラメン
ト糸とホットメルトフィラメント糸を混用した糸条のみ
で製布した布帛の場合には、ポリエステルフィラメント
糸の構成フィラメント間もホットメルト樹脂成分で接着
されたものとなり、フィラメント間の毛細管現象による
水分の浸透による汚れ等のトラブルの少ないメッシュシ
ートが得られる。
【0029】最近、工事現場等で使用されるメッシュシ
ート分野のみならず、各方面で難燃性を付与した素材の
要望が高まっており、ポリエステルについても難燃性を
付与することが好ましい。本発明に用いるポリエステル
フィラメント糸とホットメルトフィラメント糸の両方あ
るいはいずれか一方を、重縮合反応工程でリン化合物を
共重合し、リン原子として500ppm以上含有する共
重合ポリエステルからなるものとすれば、容易に難燃化
を図ることができる。
ート分野のみならず、各方面で難燃性を付与した素材の
要望が高まっており、ポリエステルについても難燃性を
付与することが好ましい。本発明に用いるポリエステル
フィラメント糸とホットメルトフィラメント糸の両方あ
るいはいずれか一方を、重縮合反応工程でリン化合物を
共重合し、リン原子として500ppm以上含有する共
重合ポリエステルからなるものとすれば、容易に難燃化
を図ることができる。
【0030】リン化合物の共重合量は、ポリマー中にリ
ン原子として500ppm以上、好ましくは1, 000
〜50, 000ppm、最適には2, 000〜15, 0
00ppm含有しているようにするのが好ましい。リン
化合物の共重合量がリン原子として500ppmより少
ないと防炎効果が十分でなく好ましくなく、50, 00
0ppmより多くなると、得られる繊維の強伸度が著し
く低下してしまう。
ン原子として500ppm以上、好ましくは1, 000
〜50, 000ppm、最適には2, 000〜15, 0
00ppm含有しているようにするのが好ましい。リン
化合物の共重合量がリン原子として500ppmより少
ないと防炎効果が十分でなく好ましくなく、50, 00
0ppmより多くなると、得られる繊維の強伸度が著し
く低下してしまう。
【0031】用いることのできるリン化合物としては、
本発明者らも先に提案したように(特開平2- 1730
号公報、特公平3- 59087号公報等)2官能の有機
リン化合物があり、具体的には、フェニルホスホン酸ジ
メチル、フェニルホスホス酸ジフェニル、(2-カルボキ
シルエチル) メチルホスフィン酸、(2-カルボキシルエ
チル) フェニルホスフィン酸、 (2-メトキシカルボキシ
ルエチル) フェニルホスフィン酸メチル、 (4-メトキシ
カルボキシルフェニル)フェニルホスフィン酸メチル、
(2-(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル)メチ
ルホスフィン酸のエチレングリコールエフテル、下記の
化1、化2、化3、化4で示される化合物等が挙げられ
る。
本発明者らも先に提案したように(特開平2- 1730
号公報、特公平3- 59087号公報等)2官能の有機
リン化合物があり、具体的には、フェニルホスホン酸ジ
メチル、フェニルホスホス酸ジフェニル、(2-カルボキ
シルエチル) メチルホスフィン酸、(2-カルボキシルエ
チル) フェニルホスフィン酸、 (2-メトキシカルボキシ
ルエチル) フェニルホスフィン酸メチル、 (4-メトキシ
カルボキシルフェニル)フェニルホスフィン酸メチル、
(2-(β−ヒドロキシエトキシカルボニル)エチル)メチ
ルホスフィン酸のエチレングリコールエフテル、下記の
化1、化2、化3、化4で示される化合物等が挙げられ
る。
【0032】
【化1】
【0033】
【化2】
【0034】
【化3】
【0035】
【化4】
【0036】また、本発明のメッシュシートは、目的に
より着色剤を使用しても差し支えない。使用する着色剤
としては、一般に用いられているシアニン系、スチレン
系、フタロシアニン系、アントラキノン系、ペリノン
系、イソインドリノン系、キノフタロン系、デオインデ
ィゴ系等の有機顔料および無機顔料のうち1種または2
種以上を用いて着色チップを得た後、ベースポリマーと
該着色チップとを適宜混合して熔融紡糸して原着フィラ
メントとし、それを用いて目的のメッシュシートを得
る。
より着色剤を使用しても差し支えない。使用する着色剤
としては、一般に用いられているシアニン系、スチレン
系、フタロシアニン系、アントラキノン系、ペリノン
系、イソインドリノン系、キノフタロン系、デオインデ
ィゴ系等の有機顔料および無機顔料のうち1種または2
種以上を用いて着色チップを得た後、ベースポリマーと
該着色チップとを適宜混合して熔融紡糸して原着フィラ
メントとし、それを用いて目的のメッシュシートを得
る。
【0037】
【作用】共重合成分を増やせばTmが下がり、加熱処理
によって融着するホットメルトフィラメント糸条となる
のは、公知の技術であるが、本発明のメッシュシートが
優れた機械的特性や柔軟性を示す理由は、共重合成分の
一部をダイマー酸成分とすることにより、可とう性に富
む成分(ソフトセグメント)とし、これとエチレンフタ
レートに代表される比較的、剛直な成分(ハードセグメ
ント)とが適当な比率で、しかも、ランダムに、あるい
はブロック的またはグラフト的に配列した構造となり、
適度な機械的特性を維持しつつ、低ヤング率であるため
に柔軟性にも優れたポリマーとなり、それをホットメル
トフィラメント糸条として使用しているためと推察して
いる。
によって融着するホットメルトフィラメント糸条となる
のは、公知の技術であるが、本発明のメッシュシートが
優れた機械的特性や柔軟性を示す理由は、共重合成分の
一部をダイマー酸成分とすることにより、可とう性に富
む成分(ソフトセグメント)とし、これとエチレンフタ
レートに代表される比較的、剛直な成分(ハードセグメ
ント)とが適当な比率で、しかも、ランダムに、あるい
はブロック的またはグラフト的に配列した構造となり、
適度な機械的特性を維持しつつ、低ヤング率であるため
に柔軟性にも優れたポリマーとなり、それをホットメル
トフィラメント糸条として使用しているためと推察して
いる。
【0038】さらに、少なくとも経緯方向のいずれか一
方の糸条に、難燃性ポリエチレンテレフタレートフィラ
メント糸条を用いると、塩化ビニル樹脂コーティングタ
イプと同レベルの難燃性を持ちつつ、ノンハロゲンであ
るため、焼却または燃焼時に有毒ガスが発生せず、人体
や地球環境には無害である。また、コーティング等の後
加工工程が短縮でき、かつ、シートの軽量化が可能とな
る。
方の糸条に、難燃性ポリエチレンテレフタレートフィラ
メント糸条を用いると、塩化ビニル樹脂コーティングタ
イプと同レベルの難燃性を持ちつつ、ノンハロゲンであ
るため、焼却または燃焼時に有毒ガスが発生せず、人体
や地球環境には無害である。また、コーティング等の後
加工工程が短縮でき、かつ、シートの軽量化が可能とな
る。
【0039】
【実施例】次に、実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。
する。
【0040】なお、実施例においてメッシュシートの特
性値は次のようにして測定した。
性値は次のようにして測定した。
【0041】(1)極限粘度[η] フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物を溶媒とし
て、温度20℃で測定した値から求めた。
て、温度20℃で測定した値から求めた。
【0042】(2)融点(Tm) 示差走査熱量計(パーキンエルマー社製DSC- 7型)
を用いて、昇温速度20℃/minで測定した。
を用いて、昇温速度20℃/minで測定した。
【0043】(3)ピン引掛強力 JIS L 1096に準じて測定した。
【0044】(4)強度 オリエンティック社製テンシロンUTM- 4- 100型
を用い、試料長50mm、引張速度20mm/ 分で測定
した。
を用い、試料長50mm、引張速度20mm/ 分で測定
した。
【0045】(5)リン原子含有量 蛍光X線法により定量した。(「リン含量」はポリエス
テルの構成単位に対するリン原子としての量を示す。) (6)品位 外観観察で、目ずれあるいは目曲がりの状態を評価す
る。
テルの構成単位に対するリン原子としての量を示す。) (6)品位 外観観察で、目ずれあるいは目曲がりの状態を評価す
る。
【0046】(7)難燃性 JIS L 1091 D法に準じて測定を行い、接炎
回数3回以上を合格とした。
回数3回以上を合格とした。
【0047】(8)風合い パネラー10人を選定し、触感による官能検査により、
本発明のメッシュシートについて、ソフト感を中心に一
人づつ5段階で評価した。本発明の目的に近い風合いほ
ど高得点とし、5が最高、1が最低であり、3以上を合
格とした。
本発明のメッシュシートについて、ソフト感を中心に一
人づつ5段階で評価した。本発明の目的に近い風合いほ
ど高得点とし、5が最高、1が最低であり、3以上を合
格とした。
【0048】製造例1 ビス(β- ヒドロキシエチル)テレフタレートおよび/
またはその低重合体の存在するエステル化反応缶にテレ
フタル酸(TPA)とエチレングリコール(EG)のス
ラリー(TPA/EG=1/1.6)を連続的に供給
し、温度250℃、圧力0. 05MPaの条件で反応さ
せ、滞留時間8時間としてエステル化反応率95%の反
応物を連続的に得た。
またはその低重合体の存在するエステル化反応缶にテレ
フタル酸(TPA)とエチレングリコール(EG)のス
ラリー(TPA/EG=1/1.6)を連続的に供給
し、温度250℃、圧力0. 05MPaの条件で反応さ
せ、滞留時間8時間としてエステル化反応率95%の反
応物を連続的に得た。
【0049】この反応物に全酸成分1モルに対し三酸化
アンチモンを2×10-4モル加え、重合反応器中で減圧
にして、最終的に0. 5トル、285℃で5時間で重縮
合しプレポリマーを得た。このプレポリマーを常法にし
たがって 5トル、230℃で24時間固相重合を行
い、[η]が1. 08dl/g、Tmが255℃のポリ
マー(PET)を得た。
アンチモンを2×10-4モル加え、重合反応器中で減圧
にして、最終的に0. 5トル、285℃で5時間で重縮
合しプレポリマーを得た。このプレポリマーを常法にし
たがって 5トル、230℃で24時間固相重合を行
い、[η]が1. 08dl/g、Tmが255℃のポリ
マー(PET)を得た。
【0050】製造例2 重縮合反応前に、それぞれIPAを10モル、ダイマー
酸を15モル加えた以外は、製造例1と同様にして、
[η]が0. 89dl/g、Tmが190℃のホットメ
ルトフィラメント用ポリマー(PET)を得た。
酸を15モル加えた以外は、製造例1と同様にして、
[η]が0. 89dl/g、Tmが190℃のホットメ
ルトフィラメント用ポリマー(PET)を得た。
【0051】製造例3 重縮合反応前に、前記化1の有機リン化合物をリン原子
含有量が6000ppmとなるように共重合した以外
は、製造例1と同様にして、[η]が1. 02dl/
g、Tmが240℃の難燃性ポリマー(PET)を得
た。
含有量が6000ppmとなるように共重合した以外
は、製造例1と同様にして、[η]が1. 02dl/
g、Tmが240℃の難燃性ポリマー(PET)を得
た。
【0052】実施例1 PETに、着色剤(シアニン系ブルーとカーボンの重
量比2. 0:0. 1)を10wt%添加してブルーマス
ターチップを得た。
量比2. 0:0. 1)を10wt%添加してブルーマス
ターチップを得た。
【0053】このマスターチップをPETと1:45
の割合で混合し、300℃で熔融紡糸し、熱延伸工程を
経て、Tmが245℃の750デニール、70フィラメ
ント、強度8. 8g/dのブルーに着色したポリエステ
ルフィラメント糸を得た。
の割合で混合し、300℃で熔融紡糸し、熱延伸工程を
経て、Tmが245℃の750デニール、70フィラメ
ント、強度8. 8g/dのブルーに着色したポリエステ
ルフィラメント糸を得た。
【0054】一方、PETを鞘部、PETを芯部に
配し、芯鞘比1:2の割合で複合紡糸して芯鞘タイプの
ホットメルトフィラメント糸150デニールを得た。得
られた750デニールのポリエステルフィラメント糸と
150デニールのホットメルトフィラメント糸を撚数1
00T/mで合撚し、約900デニールの合撚糸を得
た。
配し、芯鞘比1:2の割合で複合紡糸して芯鞘タイプの
ホットメルトフィラメント糸150デニールを得た。得
られた750デニールのポリエステルフィラメント糸と
150デニールのホットメルトフィラメント糸を撚数1
00T/mで合撚し、約900デニールの合撚糸を得
た。
【0055】この合撚糸を経糸および緯糸に用いてレピ
ア織機で経糸密度、緯糸密度ともに33本/inの織物
を製織し、テンターにて185℃で1分間の熱処理をし
て本発明のメッシュシートを得た。
ア織機で経糸密度、緯糸密度ともに33本/inの織物
を製織し、テンターにて185℃で1分間の熱処理をし
て本発明のメッシュシートを得た。
【0056】実施例2〜4および比較例1〜3 IPAやPA、ダイマー酸の共重合量を表1に記載のご
とく変更した以外は製造例2および実施例1と同様にし
てメッシュシートを得た。
とく変更した以外は製造例2および実施例1と同様にし
てメッシュシートを得た。
【0057】比較例4 IPAのみを25モル共重合した以外は、製造例2およ
び実施例1と同様にしてメッシュシートを得た。
び実施例1と同様にしてメッシュシートを得た。
【0058】比較例5 ダイマー酸のみを15モル共重合した以外は、製造例2
および実施例1と同様にしてメッシュシートを得た。
および実施例1と同様にしてメッシュシートを得た。
【0059】比較例6 IPAを15モル、ダイマー酸を30モル共重合した以
外は製造例2と同様して[η]が0. 64dl/gのプ
レポリマーを得た。その後、紡糸の前工程の乾燥工程中
に、乾燥機内でポリマーが融着したため、実用上、問題
があった。
外は製造例2と同様して[η]が0. 64dl/gのプ
レポリマーを得た。その後、紡糸の前工程の乾燥工程中
に、乾燥機内でポリマーが融着したため、実用上、問題
があった。
【0060】比較例7 IPAを20モル、PAを17モル、ダイマー酸を28
モル共重合した以外は製造例2と同様にして重縮合反応
を行ったが、カッティング時にトラブルが発生し、ポリ
マーをペレット状にカットできなかった。さらに、得ら
れたポリマーの[η]は0. 45dl/gと通常のポリ
マーと比べて低く、固相重合を行い、熔融紡糸を行った
が、糸切れが多発し、操業性が悪かった。
モル共重合した以外は製造例2と同様にして重縮合反応
を行ったが、カッティング時にトラブルが発生し、ポリ
マーをペレット状にカットできなかった。さらに、得ら
れたポリマーの[η]は0. 45dl/gと通常のポリ
マーと比べて低く、固相重合を行い、熔融紡糸を行った
が、糸切れが多発し、操業性が悪かった。
【0061】比較例8 IPA1モル、PA3モル、ダイマー酸2モルを共重合
した以外は製造例2および実施例1と同様にしてメッシ
ュシートの製造を試みたが、ポリエステルの融点が23
0℃と高く、ヒートセット加工を行ってもホットメルト
フィラメントが融着せず、メッシュシートを得ることは
できなかった。
した以外は製造例2および実施例1と同様にしてメッシ
ュシートの製造を試みたが、ポリエステルの融点が23
0℃と高く、ヒートセット加工を行ってもホットメルト
フィラメントが融着せず、メッシュシートを得ることは
できなかった。
【0062】比較例9 製造例2において、重縮合反応をポリエステルの[η]
が0. 40dl/gとなった時点で反応を終了しホット
メルトフィラメント用ポリエステルを得た。しかし、糸
切れが多く操業性が著しく悪かった。
が0. 40dl/gとなった時点で反応を終了しホット
メルトフィラメント用ポリエステルを得た。しかし、糸
切れが多く操業性が著しく悪かった。
【0063】実施例5 マスターチップとPETの混合の代わりにマスターチ
ップとPETを混合した以外は実施例1と同様にして
メッシュシートを得た。このときのブルーに着色したポ
リエステル糸条のリン原子含有量は、5100ppm4
900ppmであった。
ップとPETを混合した以外は実施例1と同様にして
メッシュシートを得た。このときのブルーに着色したポ
リエステル糸条のリン原子含有量は、5100ppm4
900ppmであった。
【0064】比較例10 マスターチップとPETの混合の代わりにマスターチ
ップとPETを混合して用い、ホットメルトフィラメ
ント用ポリエステルとしてPETの代わりに比較例1
で用いた共重合ポリエステルを用いた以外は実施例1と
同様にしてメッシュシートを得た。このときのブルーに
着色したポリエステル糸条のリン原子含有量は、490
0ppmであった。
ップとPETを混合して用い、ホットメルトフィラメ
ント用ポリエステルとしてPETの代わりに比較例1
で用いた共重合ポリエステルを用いた以外は実施例1と
同様にしてメッシュシートを得た。このときのブルーに
着色したポリエステル糸条のリン原子含有量は、490
0ppmであった。
【0065】メッシュシートの得られた実施例1〜5の
シートの性能及び使用したホットメルトフィラメント糸
条のバインダー成分の共重合割合を併せて表1に、比較
例1〜5及び比較例10に関して表2に示した。
シートの性能及び使用したホットメルトフィラメント糸
条のバインダー成分の共重合割合を併せて表1に、比較
例1〜5及び比較例10に関して表2に示した。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】表1より明らかなごとく、実施例1〜5の
メッシュシートは、製布後に樹脂付与しなくてもピン引
掛強力が高く、目ずれのしにくいものであり、品位も風
合いも良好で、リン化合物を共重合したポリエステルを
用いた実施例5は、難燃性にも優れていた。これに対し
表2に示した比較例では、バインダー成分のIPAの共
重合の割合の小さい比較例1は、接着力が小さくピン引
掛強力の小さいものであり、バインダー成分の共重合の
割合の大きい比較例2は、ピン引掛強力と風合いの点は
まずまずであるが、共重合ポリエステルのペレット化が
操業的に困難であり、バインダー成分のダイマー酸の共
重合の割合の小さい比較例3とダイマー酸を共重合せず
にバインダー成分とした比較例4は、得られたシートの
風合いが硬く、IPAやPAを共重合しないポリエステ
ルをバインダー成分とした比較例5は、接着力が小さく
ピン引掛強力の小さいものであった。また、比較例1で
リン化合物を共重合したポリエステル糸条を用いた比較
例10も、比較例1と同様ピン引掛強力の小さいもので
あった。
メッシュシートは、製布後に樹脂付与しなくてもピン引
掛強力が高く、目ずれのしにくいものであり、品位も風
合いも良好で、リン化合物を共重合したポリエステルを
用いた実施例5は、難燃性にも優れていた。これに対し
表2に示した比較例では、バインダー成分のIPAの共
重合の割合の小さい比較例1は、接着力が小さくピン引
掛強力の小さいものであり、バインダー成分の共重合の
割合の大きい比較例2は、ピン引掛強力と風合いの点は
まずまずであるが、共重合ポリエステルのペレット化が
操業的に困難であり、バインダー成分のダイマー酸の共
重合の割合の小さい比較例3とダイマー酸を共重合せず
にバインダー成分とした比較例4は、得られたシートの
風合いが硬く、IPAやPAを共重合しないポリエステ
ルをバインダー成分とした比較例5は、接着力が小さく
ピン引掛強力の小さいものであった。また、比較例1で
リン化合物を共重合したポリエステル糸条を用いた比較
例10も、比較例1と同様ピン引掛強力の小さいもので
あった。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば、塩化ビニル樹脂をコー
ティングすることなく、工事用メッシュシート等の要求
性能を十分満たし、かつ、軽量で目ずれや目曲がり等の
発生がなく、柔軟性に優れたメッシュシートを提供する
ことができる。また、難燃性能を有する合成繊維フィラ
メント糸条を用いると難燃性に優れたメッシュシートを
提供することができる。
ティングすることなく、工事用メッシュシート等の要求
性能を十分満たし、かつ、軽量で目ずれや目曲がり等の
発生がなく、柔軟性に優れたメッシュシートを提供する
ことができる。また、難燃性能を有する合成繊維フィラ
メント糸条を用いると難燃性に優れたメッシュシートを
提供することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年12月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】実施例5 マスターチップとPETの混合の代わりにマスターチ
ップとPETを混合した以外は実施例1と同様にして
メッシュシートを得た。このときのブルーに着色したポ
リエステル糸条のリン原子含有量は、各々5100pp
mと4900ppmであった。
ップとPETを混合した以外は実施例1と同様にして
メッシュシートを得た。このときのブルーに着色したポ
リエステル糸条のリン原子含有量は、各々5100pp
mと4900ppmであった。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリエステルフィラメント糸とこれより
融点の低いバインダー成分を有するホットメルトフィラ
メント糸とが混用された糸条よりなり、糸条の交差点が
融着しているノンコーティングメッシュシートであっ
て、ホットメルトフィラメント糸のバインダー成分が、
下記式〜を満足する量のイソフタル酸および/また
は無水フタル酸とダイマー酸が共重合されたポリエステ
ルであることを特徴とするノンコーティングメッシュシ
ート。 5 ≦ a ≦30 (モル) 3 ≦ b ≦20 (モル) 8 ≦a+b≦50 (モル) 但し、aは全酸成分100モルに対するイソフタル酸お
よび/または無水フタル酸の添加量、bは全酸成分10
0モルに対するダイマー酸の添加量をそれぞれ示す。 - 【請求項2】 ポリエステルフィラメント糸および/ま
たはホットメルトフィラメント糸が、リン化合物が共重
合され、リン原子として500ppm以上含有するポリ
エステルからなるフィラメント糸であることを特徴とす
る請求項1記載のノンコーティングメッシュシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7218154A JPH0949143A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ノンコーティングメッシュシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7218154A JPH0949143A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ノンコーティングメッシュシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0949143A true JPH0949143A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16715493
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7218154A Pending JPH0949143A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | ノンコーティングメッシュシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0949143A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003201640A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-18 | Hagihara Industries Inc | 建築工事用メッシュシート |
| JP2008525661A (ja) * | 2004-12-31 | 2008-07-17 | ヒョスン・コーポレーション | ドープ染色された難燃性ポリエステル繊維、これから得られるテキスタイル製品およびこれらの製造方法 |
| CN116926693A (zh) * | 2023-07-20 | 2023-10-24 | 浙江及时宇新材料有限公司 | 一种高热粘合性热熔丝制备系统及其制备方法 |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP7218154A patent/JPH0949143A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003201640A (ja) * | 2001-12-27 | 2003-07-18 | Hagihara Industries Inc | 建築工事用メッシュシート |
| JP2008525661A (ja) * | 2004-12-31 | 2008-07-17 | ヒョスン・コーポレーション | ドープ染色された難燃性ポリエステル繊維、これから得られるテキスタイル製品およびこれらの製造方法 |
| CN116926693A (zh) * | 2023-07-20 | 2023-10-24 | 浙江及时宇新材料有限公司 | 一种高热粘合性热熔丝制备系统及其制备方法 |
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