JPH0949615A - 焼却装置 - Google Patents

焼却装置

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JPH0949615A
JPH0949615A JP20233395A JP20233395A JPH0949615A JP H0949615 A JPH0949615 A JP H0949615A JP 20233395 A JP20233395 A JP 20233395A JP 20233395 A JP20233395 A JP 20233395A JP H0949615 A JPH0949615 A JP H0949615A
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Kazumitsu Fujita
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被焼却物の燃焼部が容易にくずれ、新しい表
面が露出し、被焼却物の焼却処理を効率的に行うことが
できると共に、灰分その他の無機物の溶融によるクリン
カの生成を防止することができる焼却装置を提供する。 【解決手段】 被焼却物の投入口(1) と助燃バーナ(2)
と排ガス出口(3) と焼却物の排出口(5) を備えた炉本体
(4) の底部に、複数の攪拌羽根(12)を垂下状に備えた回
転炉床(6) が配され、回転炉床(6) はロストルで構成さ
れ、炉本体(4) の周壁に、回転炉床(6) に沿う空気供給
管(11)が管の中心線回りに回動自在に取り付けられ、冷
却用空気ノズル(10)を有する複数の解砕羽根(9) が空気
供給管(11)に垂下状に固定されていることを特徴とする
焼却装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、廃紙おむつなど
の医療廃棄物や、野菜屑などの厨房廃棄物、自燃可能な
含油スラッジその他の焼却処理に適した焼却装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の焼却装置としては、図4
に示すように、焼却すべきもの(被焼却物という)の投
入口(51)と助燃バーナ(52)と燃焼用空気ノズル(53)を周
壁に備え、頂部に排ガス出口(54)を備え、焼却されたも
の(焼却物という)の排出口(55)を底部に備えた炉本体
(56)と、炉本体(56)の底壁、すなわち固定炉床(57)の上
方にこれに沿って配された攪拌装置(58)とからなる。攪
拌装置(58)は固定炉床(57)に貫通状に設けられた垂直回
転軸(59)と、同回転軸(59)の上端に設けられた水平ロッ
ド(60)と、同ロッド(60)に垂下状に設けられた複数の攪
拌羽根(61)と、回転軸(59)の下端に設けられた駆動モー
タ(62)とからなる。
【0003】この構造の焼却装置において、被焼却物を
投入口(51)から固定炉床(57)上に投入すると、被焼却物
は攪拌装置(58)の攪拌羽根(61)によって崩され、新しい
表面が露出する。これの繰り返しによって被焼却物の新
しい表面が順次露出すると共に、生じた焼却物は攪拌羽
根によって徐々に排出口(55)側へ押しやられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、炉床(57)が上
記のように固定床である構造では、廃紙おむつなどの医
療廃棄物や、野菜屑などの厨房廃棄物のような廃棄物を
ダンボールケースやポリエチレン袋に詰めたものを投入
口から炉床上に投入すると、被焼却物は攪拌装置(58)の
攪拌羽根(61)によって崩され難く、新しい表面がなかな
か露出しない。そのため、被焼却物の解砕に長時間を要
し、また攪拌羽根(61)に上記廃棄物のダンボールケース
やポリマー製袋が引っ掛かって攪拌装置(58)の回転を阻
害し、ひいては燃焼不可となることさえある。
【0005】さらに、攪拌羽根(61)の下端と回転炉床(5
7)の間にかなりの大きさのクリアランスがあり、このク
リアランスに堆積した灰分その他の無機物が高温燃焼時
に溶融してクリンカを生成し、これが攪拌装置(58)の回
転を阻害しまた燃焼の障害となる。
【0006】この発明の課題は、上記のような問題を克
服することであり、被焼却物の燃焼部が容易にくずれ、
新しい表面が露出し、被焼却物の焼却処理を効率的に行
うことができると共に、灰分その他の無機物の溶融によ
るクリンカの生成を防止することができる焼却装置を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による燃焼装置
は、上記課題を達成すべく工夫されたもので、被焼却物
の投入口(1) と助燃バーナ(2) と排ガス出口(3) と焼却
物の排出口(5) を備えた炉本体(4) の底部に、複数の攪
拌羽根(12)を垂下状に備えた回転炉床(6) が配され、回
転炉床(6) はロストルで構成され、炉本体(4) の周壁
に、回転炉床(6) に沿う空気供給管(11)が管の中心線回
りに回動自在に取り付けられ、冷却用空気ノズル(10)を
有する複数の解砕羽根(9) が空気供給管(11)に垂下状に
固定されていることを特徴とするものである。
【0008】この発明の好ましい実施形態においては、
空気供給管(11)の炉外部に、解砕羽根(9) を垂下位置に
戻す重錘(8) が設けられている。
【0009】炉本体(4) には燃焼用空気ノズル(20)が備
えていてもよい。ただし、燃焼用空気ノズル(20)による
空気の供給は、必要に応じて行われ、必ずしも常時行わ
れるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】図示の実施例によってこの発明を
具体的に説明する。
【0011】図1において、この発明による燃焼装置
は、主として炉本体(4) と、その炉内底部に配された回
転炉床(6) とからなる。炉本体(4) は鋼板製の外皮(26)
と、耐火材のライニング(27)とからなる。炉本体(4) に
は、周壁正面部に形成された被焼却物の投入口(1) と、
周壁上部に形成された助燃バーナ(2) と、周壁中間高さ
に形成された燃焼用空気ノズル(20)と、頂壁中心部に形
成された排ガス出口(3)と、底壁側部に形成された焼却
物の排出口(5) が設けられている。
【0012】回転炉床(6) はロストル、すなわちグレー
ティングで構成されていて、下面をフレーム(17)で支え
られている。また、フレーム(17)は中心部に下方に延び
る垂直回転軸(15)を有し、同回転軸(15)は炉本体(4) の
底壁中心孔にシール部材(14)を介して通され、その下端
はモータ(16)の駆動軸に接続されている。フレーム(17)
の下面には複数の灰掻寄せ板(12)が垂下状に設けられて
いる。灰掻寄せ板(12)は、後述するように炉本体(4) の
底壁(18)上に落ちた灰分その他の無機物を、回転炉床
(6) の回転に伴って、排出口(5) に順次送ることができ
るように、回転方向に対し傾斜している。
【0013】助燃バーナ(2) と燃焼用空気ノズル(20)は
炉本体(4) の周壁に、中心を外す方向に向けられて配置
されており、このことにより、炉本体(4) 内の回転炉床
(6)上側の燃焼室(13)内に火炎の旋回流が形成される。
【0014】炉本体(4) の周壁側部に1本の空気供給管
(11)が管の中心線回りに回動自在に取り付けられてい
る。すなわち、空気供給管(11)は、炉本体(4) の周壁側
部に貫通状に設けられた大径の管挿通筒(26)に通され、
管挿通筒(26)に対して円周方向に回動自在になされてい
る。空気供給管(11)は回転炉床(6) の上側でこれに沿っ
て燃焼室(13)の中心近くまで延びている。空気供給管(1
1)の炉外部にはアーム(27)が固定され、アーム(27)の下
端部に、後述する解砕羽根(9) を垂下位置に戻す重錘
(8) が設けられている。空気供給管(11)の外端部にはロ
ータリージョイント(28)を介して空気導管(29)が接続さ
れている。管挿通筒(26)の高さ、すなわち、解砕羽根
(9) を持つ空気供給管(11)の高さは、好ましくは調節自
在になされている。
【0015】空気供給管(11)の炉内部には複数の解砕羽
根(9) が固定されている。これらは管の長さ方向に一定
間隔で位置し、回転炉床(6) 近くまで下方に延びてい
る。各解砕羽根(9) は中空状であって、下端寄りに複数
の冷却用空気ノズル(10)を有する。
【0016】なお、大規模な焼却装置では、上記構成の
解砕羽根(9) を持つ空気供給管(11)が炉本体(4) の反対
側の周壁側部にもう一つ設けられる場合もある。
【0017】上記構成の焼却装置において、廃紙おむつ
などの医療廃棄物や、野菜屑などの厨房廃棄物のように
水分含量の大きい廃棄物をダンボールケースやポリエチ
レン袋に詰めたものを被焼却物として投入口(1) から回
転炉床(6) 上に投入すると、被焼却物は炉床(6) と共に
燃焼室(3) 内で緩やかに回転する。燃焼用の空気はロス
トル製の回転炉床(6) の上下両方から被焼却物に供給さ
れ、被焼却物と空気の接触状態が良好なものとなされて
いる。そのため、被焼却物の焼却表面積が増大し、焼却
速度が速くなる。焼却によって生成した灰分その他の無
機物は、高温の回転炉床(6) 上に殆どとどまらずに、ロ
ストル製の回転炉床(6) を経て低温の底壁(18)上に落下
する。そのため、灰分その他の無機物が高温燃焼時に溶
融してクリンカを生成する恐れがない。底壁(18)上に落
ちた灰分その他の無機物は、回転炉床(6) の回転に伴っ
て、その灰掻寄せ板(12)によって排出口(5) に順次送ら
れ、炉から排出される。
【0018】被焼却物の焼却速度が遅くて被焼却物が固
い状態にある場合は、図2(a)(b)に示すように、被焼却
物(A) は解砕羽根(9) の下端部に当たってこれを回転方
向前方へ押し、図2(c) に示すように、解砕羽根(9) を
空気供給管(11)の中心線回りに回動させる。被焼却物
(A) はこのままの形態で解砕羽根(9) の下を通り抜けた
後、図2(d) に示すように、自重および重錘(8) によっ
て元の垂下状態に戻る。
【0019】この被焼却物(A) は、ついで、助燃バーナ
(2) から噴出した燃料と燃焼用空気ノズル(20)および複
数の冷却用空気ノズル(10)から噴出した空気とから形成
された渦巻状の火炎によって徐々に燃焼され、炉床(6)
と共に回転して再び解砕羽根(9) の下端部に当たる。
【0020】被焼却物(A) の焼却が、その上部の解砕が
可能な程度に進行している場合は、図3(a)(b)に示すよ
うに、被焼却物(A) が解砕羽根(9) に当たってその上部
の燃焼部分が解砕されて新しい表面が露出すると共に、
解砕羽根(9) の下端部を回転方向前方へ押し、解砕羽根
(9) を空気供給管(11)の中心線回りに回動させる。つい
で、図3(c)(d)に示すように、解砕羽根(9) の下端部が
被焼却物(A) の燃焼部分を後方へ掻き落とした後、解砕
羽根(9) はその自重および重錘(8) によって元の垂下状
態に戻る。これの繰り返しによって被焼却物の新しい表
面が露出すると共に、生じた焼却物はロストル製の回転
炉床(6) を経て低温の底壁(18)上に落下する。
【0021】空気供給管(11)には、常時冷却用空気が通
過している。この冷却用空気は解砕羽根(9) の受けた熱
を速やかに奪って解砕羽根(9) の温度上昇を抑えると共
に、上述したように被焼却物の燃焼、とりわけ燃焼室(1
3)の中央部における燃焼を促進するのにも使用される。
なお、燃焼用空気ノズル(20)を閉じて、燃焼用の空気は
複数の冷却用空気ノズル(10)のみから供給するようにす
る場合もある。
【0022】なお、紙おむつに水を含ませたもの(1枚
当たり平均320g)15枚をポリエチレン袋に充填
し、この袋を前記特公昭54−42549号記載の燃焼
装置で850℃で焼却したところ、ほぼ完全に焼却する
のに25分を要し、しかも焼却物中に未燃物が認められ
た。これに対し、この発明による焼却装置では、同一物
を同一条件で完全に焼却するのに4分ですみ、しかも未
燃物は残らなかった。
【0023】
【発明の効果】この発明による焼却装置では、回転炉床
(6) はロストルで構成されているので、被焼却物と空気
の接触状態が良好であり、焼却速度が速くなると共に、
焼却によって生成した灰分その他の無機物は、ロストル
製の回転炉床(6) を経て低温の底壁(18)上に落下するた
め、無機物の溶融によるクリンカ生成の恐れがない。
【0024】また、炉本体(4) の周壁には、回転炉床
(6) に沿う空気供給管(11)が回動自在に取り付けられ、
空気供給管(11)に複数の解砕羽根(9) が垂下状に固定さ
れているので、被焼却物(A) が解砕羽根(9) に当たって
燃焼部分が解砕されて新しい表面が露出すると共に、被
焼却物(A) は解砕羽根(9) の下端部を回転方向前方へ押
し、解砕羽根(9) を空気供給管(11)の中心線回りに回動
させ、ついで解砕羽根(9) の下端部が被焼却物(A) の燃
焼部分を後方へ掻き落とす。これの繰り返しによって被
焼却物の新しい表面が順次露出し、焼却が促進される。
【0025】また、各解砕羽根(9) には冷却用空気ノズ
ル(10)が設けられているので、空気供給量を増大して被
焼却物の焼却、とりわけ燃焼室(13)の中央部における焼
却を促進することができる。
【0026】したがって、特に廃紙おむつのような医療
廃棄物や、野菜屑のような厨房廃棄物などの含水量の大
きい被焼却物であってもこれらを支障なく焼却処理する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による焼却装置を示す縦断面図であ
る。
【図2】被焼却物が解砕羽根に当たって通り抜ける状態
を示す概略図である。
【図3】被焼却物の燃焼部分が解砕羽根によって解砕さ
れる状態を示す概略図である。
【図4】従来の焼却装置を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1:被焼却物の投入口 2:燃焼バーナ 3:排ガス出口 4:炉本体 5:焼却物の排出口 6:回転炉床 8:重錘 9:解砕羽根 10:冷却用空気ノズル 11:空気供給管 20:燃焼用空気ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/44 ZAB F23G 5/44 ZABG

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被焼却物の投入口(1) と助燃バーナ(2)
    と排ガス出口(3) と焼却物の排出口(5) を備えた炉本体
    (4) の底部に、複数の攪拌羽根(12)を垂下状に備えた回
    転炉床(6) が配され、 回転炉床(6) はロストルで構成され、 炉本体(4) の周壁に、回転炉床(6) に沿う空気供給管(1
    1)が管の中心線回りに回動自在に取り付けられ、 冷却用空気ノズル(10)を有する複数の解砕羽根(9) が空
    気供給管(11)に垂下状に固定されていることを特徴とす
    る焼却装置。
  2. 【請求項2】 空気供給管(11)の炉外部に、解砕羽根
    (9) を垂下位置に戻す重錘(8) が設けられている請求項
    1記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 炉本体(4) が燃焼用空気ノズル(20)を備
    えている請求項1記載の燃焼装置。
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